JP5701360B2 - 弁装置 - Google Patents

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本発明は、管路等における流体の流量制御に用いられる弁装置に関するものである。
周知のように、弁装置の種類としては、玉形弁、仕切弁、蝶形弁、ボールバルブ、ニードルバルブ等を挙げることができるが、流体の種類、性質(毒性、可燃性、腐食性等)、圧力・温度特性などの使用条件に応じて最適な構造のものが選択される。
例えば、玉形弁は、弁箱内部に隔壁を有すると共に、流体入口及び流体出口が直線上に設けられ、流体がS字状に流れる構成の弁装置である。この玉形弁は、単純な構造で損傷の発生が比較的に少なく、また、弁体の少ない移動量で全開閉ができて操作性が良いという利点を有しているため、産業設備に広く用いられている。
ところで、このような玉形弁は、弁体と弁座とが接近した状態となると、弁体と弁座との間を通過する流体が圧力脈動を起こし易い高速の噴流となって弁体に自励振動が発生し、弁体と弁座とが繰り返し衝突してしまう現象(いわゆる「チャタリング」や「ハンチング」)が生じる。
下記特許文献1には、二つの玉形弁を並列に接続し、流量に応じて二つの玉形弁を使い分けることにより、弁体と弁座との距離を広くして弁体の自励振動の発生を抑制する技術が開示されている。
特開2000−161529号公報
ところで、上記玉形弁は、二つの玉形弁を必要とするために、装置構成が複雑になってしまうという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、簡易な構成で、弁体に生じる自励振動を抑止することができる弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る弁装置は、流体入口側の上流流路と流体出口側の下流流路とが弁室を介して互いに交差する方向に連続する構成とされ、前記弁室を区画する隔壁の前記上流流路の開口部に、下流に進むに従って漸次拡径する弁座が設けられた弁箱と、前記弁座に着座可能な環状シール部が設けられ、前記弁座に対して進退可能に構成され、進退方向に所定の長さを有する柱状体に形成された弁体とを備え、前記流体から前記弁体に対して作用する励振力を低減させる励振力低減手段を備え、該励振力低減手段は、前記弁座と前記環状シール部との間から流出した流体を、前記弁体から離間させる離間促進部であり、前記離間促進部は、前記弁体の軸線に沿って略一定の径となった外周部の全体を覆う被覆部材が設けられて、前記被覆部材は前記環状シール部の下流側の端部よりも大径に構成されてなることを特徴とする。
この構成によれば、離間促進部が、弁体の外周部に被覆部材が設けられて、環状シール部の下流側の端部よりも大径に構成されてなるので、弁座と環状シール部との間を通過した流体が被覆部材の端面に沿って流れて、径方向外方に向けて流れる。これにより、弁座と環状シール部との間を通過した流体を、弁体から径方向外方側に離間させることができる。
さらに、弁体の外周部に被覆部材が設けることで弁体の固有振動数を変化させて自励振動を抑制することもできるし、この被覆部材を加工して弁体の固有振動数を変化させて自励振動を抑制することもできる。
また、本発明に係る弁装置は、流体入口側の上流流路と流体出口側の下流流路とが弁室を介して互いに交差する方向に連続する構成とされ、前記弁室を区画する隔壁の前記上流流路の開口部に、下流に進むに従って漸次拡径する弁座が設けられた弁箱と、前記弁座に着座可能な環状シール部が設けられ、前記弁座に対して進退可能に構成された弁体とを備え、前記流体から前記弁体に対して作用する励振力を低減させる励振力低減手段を備え、該励振力低減手段は、前記弁座と前記環状シール部との間から流出した流体を、前記弁体から離間させる離間促進部であり、前記隔壁は、前記弁座から径方向外方側に連続して形成され、前記弁座よりも緩やかに傾斜した緩傾斜部と、前記緩傾斜部から径方向外方側に連続して形成された上段部を有し、前記弁体は、前記環状シール部と前記弁体の外周部との間において、前記緩傾斜部よりも径方向外方側に延在する環状平面部を有し、前記離間促進部は、前記弁体の軸方向に沿った断面において、前記緩傾斜部と前記弁体との間隙が大とされ、前記上段部と前記弁体との間隙が小とされた流路であることを特徴とする。
この構成によれば、緩傾斜部と弁体との間隙が大とされ、上段部と弁体との間隙が小とされているので、緩傾斜部と弁体との間隙を通過した流体が、上段部と弁体との間隙に流入すると、径方向外方に向かう縮流となって流速が増加し、弁体から更に離間し易くなる。
また、比較的に加工が容易で、弁座と環状シール部との密着性に影響を与えることもない。
また、本発明に係る弁装置は、流体入口側の上流流路と流体出口側の下流流路とが弁室を介して互いに交差する方向に連続する構成とされ、前記弁室を区画する隔壁の前記上流流路の開口部に、下流に進むに従って漸次拡径する弁座が設けられた弁箱と、前記弁座に着座可能な環状シール部が設けられ、前記弁座に対して進退可能に構成された弁体とを備え、前記流体から前記弁体に対して作用する励振力を低減させる励振力低減手段を備え、該励振力低減手段は、前記弁座と前記環状シール部との間から流出した流体を、前記弁体から離間させる離間促進部であり、前記隔壁は、前記弁座から径方向外方側に連続して形成され、前記弁座よりも緩やかに傾斜した緩傾斜部と、前記緩傾斜部から径方向外方側に連続して形成された上段部を有し、前記弁体は、前記環状シール部と前記弁体の外周部との間において、前記緩傾斜部よりも径方向外方側に延在する環状曲面部を有し、前記離間促進部は、前記弁体の軸方向に沿った断面において、前記緩傾斜部と前記弁体との間隙が大とされ、前記上段部と前記弁体との間隙が小とされた流路であることを特徴とする。
この構成によれば、上記と同様に、弁座と環状シール部との間を通過した噴流が、径方向外方に向かう縮流となって、弁体から更に離間し易くなる。
また、緩傾斜部及び上段部と、弁体との間隙を流れる流体の乱れを低減すると共に圧力損失を低減することができる。
本発明に係る弁装置によれば、簡易な構成で、弁体に生じる自励振動を抑止することができる。
本発明の第一参考例に係る玉形弁1の全体構成を示す概略構成断面図である。 本発明の第一参考例に係る玉形弁1の要部拡大断面図である。 本発明の第一参考例に係る玉形弁1の要部断面図であって、図2におけるI−I線断面図である。 本発明の第一参考例に係る玉形弁1の作用説明図である。 本発明の第一参考例に係る玉形弁1の効果説明図であって、弁体20の変位と時間との関係を示すグラフと、弁体20に作用する流体力と時間との関係を示すグラフとを重ねて表示したものである。 従来の玉形弁の作用説明図であって、図5の比較対照図である。 本発明の第二参考例に係る玉形弁2の要部拡大断面図である。 本発明の第二参考例に係る玉形弁2の要部断面図であって、図7におけるII−II線断面図である。 本発明の第二参考例に係る玉形弁2の効果説明図であって、弁体20の変位と時間との関係を示すグラフと、弁体20に作用する流体力と時間との関係を示すグラフとを重ねて表示したものである。 本発明の第一実施形態に係る玉形弁3の要部拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係る玉形弁4の要部拡大断面図である。 本発明の第三実施形態に係る玉形弁5の要部拡大断面図である。 本発明の第三実施形態に係る玉形弁5の要部拡大断面図であり、図12における要部IIIの拡大図である。 本発明の第四実施形態に係る玉形弁6の要部拡大断面図である。 本発明の第四実施形態に係る玉形弁6の要部拡大断面図であり、図14における要部IVの拡大図である。 本発明の第三参考例に係る玉形弁7の要部拡大断面図である。 本発明の第三参考例に係る玉形弁7の要部拡大断面図であり、図16における要部Vの拡大図である。
以下、図面を参照し、本発明の参考例、及び実施の形態について説明する。
(第一参考例)
図1は、本発明の第一参考例に係る玉形弁(弁装置)1の全体構成を示す概略全体構成図である。図1に示すように、玉形弁1は、弁箱10と、弁体20とを備えている。なお、図中の弁体20の軸線をPとする。
弁箱10は、流体入口10aと流体出口10bとが同一直線上に設けられており、流体入口10a側の上流流路11と、弁体20を収容する弁室13と、流体出口10b側の下流流路12とで、内部流路が構成されている。この内部流路は、上流流路11と下流流路12とが弁室13を介して互いに交差する方向に連続する構成となっている。
上流流路11は、流体入口10aから流体出口10b側に向けて延在した後に、屈曲して弁室13まで延在している。
下流流路12は、弁室13から流体出口10bまで一方向に延在している。
弁室13は、隔壁14によって区画されており、隔壁14には上流流路11の開口部11aと、下流流路12の開口部12aとが、相互に交差する方向に開口している。
隔壁14に形成された上流流路11の開口部11aの縁部には、下流に進むに従って漸次拡径するテーパ状の弁座15が形成されている。
図1に示すように、弁体20は、柱状体に形成されたものであり、下流に進むに従って漸次拡径するテーパ状の環状シール部21と、軸線Pに沿って略一定の径となった外周部22とを備えている。
環状シール部21は、弁座15に面接触して弁座15に着座可能となっており、着座時に上流流路11の流体Fを封止する。
この弁体20は、弁棒29と連結されており、軸方向において、弁座15に対して進退可能に構成されている。
このように構成された玉形弁1は、流体Fから弁体20に対して作用する励振力を低減させる励振力低減手段として離間促進部30を備えている。
図2は、玉形弁1の要部拡大断面図であり、図3は、図2のI−I線断面図である。
図2及び図3に示すように、離間促進部30は、弁体20の外周部22から径方向に鍔状に延出しており、外周部22の全周に設けられている。この離間促進部30は、軸方向の下流側において環状シール部21と隣接しており、弁全閉時において、環状シール部21と弁座15との密着性に干渉しない位置に形成されている。
次に、上述した構成からなる玉形弁1の励振低減作用について、図4を用いて説明する。
まず、環状シール部21が弁座15に密着した状態(着座状態)から僅かに離間すると、上流流路11において封止されていた流体Fが、微小な間隙に入り込み、噴流となって環状シール部21に沿って流れる。
環状シール部21の下流側における端部21aに到達した流体Fは、弁室13において、離間促進部30に沿って径方向外方に流れた後に、離間促進部30の下流側の端部30aにおいて弁体20から剥離し、外周部22から離間して流れる。
端部30aにおいて剥離した流体Fは、弁体20の外周部22に再付着することなく、下流流路12に流れ出て、流体出口10b(図1参照)から排出される。
このようにして、噴流となった流体Fが連続的に流れたとしても、離間促進部30の端部30aで剥離することにより、外周部22から離間して流れるため、弁体20の外周部22に再付着しない。
以上説明したように、玉形弁1によれば、弁座15と環状シール部21との間から流出した流体Fを、弁体20から離間させる離間促進部30を備えているので、弁座15と環状シール部21との間を通過して噴流となった流体Fを、弁体20から離間させて弁体20に生じる励振力を抑制する。
より具体的には、離間促進部30が、外周部22から径方向に鍔状に延出すると共に、環状シール部21と隣接しているので、噴流となった流体Fが剥離する位置が固定され、剥離位置の変動が抑制される。これにより、簡素な構成で弁体20に生じる流体力の作用方向を固定し、弁体20に生じる自励振動を抑止ことができる。
図5は、玉形弁1の効果説明図であって、弁体20の変位と時間との関係を示すグラフと、弁体20に作用する流体力と時間との関係を示すグラフとを重ねて表示したものである。図6は、従来の玉形弁(離間促進部30を備えない構成)の作用説明図であって、図5の比較対照図である。
図6に示すように、従来の玉形弁は、弁体20に作用する変位及び流体力の値が大きく変化しながら推移しており、振幅が次第に大きくなって不安定な挙動となる自励振動が発生している。これに対して、玉形弁1は、図5に示すように、弁体20に作用する変位と流体力とがほぼ一定の範囲(振幅)で推移しており、極めて安定的な挙動となっている。
これら図5及び図6から明らかなように、離間促進部30を有する玉形弁1によれば、弁体20の自励振動を高い効果で低減させることができる。
また、弁座15と環状シール部21との密着性について変更を加えることがないので、既存の弁体を改良して弁体20としても、弁特性(弁開度と流量との関係等)に影響を与えることなく、容易に自励振動の抑止効果を得ることができる。
また、離間促進部30が外周部22の全周に設けられているので、弁体20の周方向全てにおいて剥離点が変動することを抑止し、噴流となった流体Fが弁体20に再付着することを周方向の全てにおいて抑制することができる。
なお、本参考例においては、図1に示すように、離間促進部30の軸方向の断面形状を矩形としたが、三角状や台形状等の多角形状にしてもよい。また、断面輪郭の少なくとも一部を曲線状にしてもよく、多角形状の少なくとも一辺を曲線状にしてもよいし、角部をR形状としてもよい。
(第二参考例)
続いて、本発明の第二参考例に係る玉形弁2について、説明する。
図7は、玉形弁2の要部拡大断面図であり、図8は、図7におけるII−II線断面図である。なお、図7及び図8において、図1から図6と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
玉形弁2は、弁体20に離間促進部50を備えている。
図7及び図8に示すように、離間促進部50は、弁体20の外周部22から径方向に鍔状に延出しており、外周部22のうち、下流流路12側の一部に設けられている。この離間促進部50は、図8に示すように、周方向における両端部50b,50cと、軸線Pとが形成する中心角θが略110度となった円弧状のものである。なお、離間促進部50の中心角θは、45度から180度の範囲に設定すると好適である。
次に、上述した構成からなる玉形弁2の励振低減作用について、図7を用いて説明する。
まず、環状シール部21が弁座15に密着した状態(着座状態)から僅かに離間すると、流体Fが噴流となって環状シール部21に沿って流れる。
環状シール部21の下流側における端部21aに到達した流体Fは、周方向において以下の二つの流れに大別される。
まず、環状シール部21の下流側における端部21aに到達した流体Fのうち、離間促進部50が形成されている部分における流体Fは、離間促進部50に沿って径方向外方に流れた後に、離間促進部50の下流側の端部50aにおいて弁体20から剥離する。この後、端部50aにおいて剥離した流体Fは、外周部22から離間して流れて外周部22に再付着することがない。
一方、端部21aに到達した流体Fのうち、離間促進部50が形成されていない部分における流体Fは、外周部22に沿って軸方向に流れる。この流れの過程において、流体Fが外周部22から剥離して、この剥離した流体Fの一部が外周部22に再付着する。
このようにして、弁体20と弁座15との隙間から流出した流体Fは、周方向において流れの偏りが生じ、定常的な流体力が下流流路12側と反対方向に働くので、下流流路12側に片振れする状態となる。しかしながら、流体Fによる弁体20への流体力の作用方向を径方向の一部に固定するために、弁体20全体としての動特性を安定させることができる。
図9は、図5と同様の表示方法による玉形弁2の効果説明図である。
図9に示すように、玉形弁2は、上流流路11から弁室13に流体Fが流れ出す時間0sからしばらくの間は、流体力が僅かに不安定な推移となるが、その後は全体的に変位と流体力とがほぼ一定の範囲(振幅)で推移する。このように、図6に示す従来の玉形弁と比較して、玉形弁2は、極めて安定的な挙動となっている。なお、図5と比較すると、全体的に、変位と流体力との双方の値が0を下回って推移しているが、これは上述したように、弁体20が片振れした状態となるためであり、動特性としては安定している。
以上説明したように、玉形弁2によれば、弁体20の周方向において、予め流れに偏りを生じさせて、流体Fによる弁体20への流体力の作用方向を径方向の一部に固定するので、弁体20全体としての動特性を安定させることができる。
なお、本参考例においては、図7に示すように、離間促進部50を弁体20の外周部22のうち下流流路12側の一部に設けたが、下流流路12の反対側の一部に設けてもよい。この構成によれば、定常的な流体力が下流流路12側に働くので、下流流路12側と反対側に片振れする状態となる。この構成においても、流体Fによる弁体20への流体力の作用方向を径方向の一部に固定するために、弁体20全体としての動特性を安定させることができる。
(第一実施形態)
続いて、本発明の第一実施形態に係る玉形弁3について説明する。
図10は、玉形弁3の要部拡大断面図である。なお、図10において、図1から図9と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、玉形弁3は、弁体20の外周部23が、環状シール部21よりも小径に構成されている点で、玉形弁1,2と相違する。
より具体的には、環状シール部21の下流側の端部21aにおける径よりも、外周部23の径が小さく構成されており、下流側の端部21aが先鋭なものとなっている。このように、端部21aよりも小径に構成された外周部23が玉形弁3の離間促進部とされている(以下、適宜「離間促進部23」と称する。)
次に、上述した構成からなる玉形弁3の励振低減作用について説明する。
まず、環状シール部21が弁座15に密着した状態(着座状態)から僅かに離間すると、流体Fが噴流となって環状シール部21に沿って流れ、端部21aで剥離する。そして、離間促進部(外周部)23から離間した状態で、軸方向に向かって流れ、離間促進部(外周部)23に再付着することがない。
以上説明したように、玉形弁3によれば、弁体20の外周部23が環状シール部21の下流側の端部21aよりも小径に構成されているので、弁座15と環状シール部21との間を通過して噴流となった流体Fが端部21aで剥離することとなり、弁体20の外周部23に沿って流れない。これにより、流体Fが外周部23に再付着することを抑制し、弁体20の自励振動を抑止することができる。
また、玉形弁3の構成によれば、外周部23を旋盤加工で切削加工して形成することができるので、例えば、弁室13が上述した離間促進部30,50を追加できないような狭隘なものである場合に有効である。
なお、本実施形態では、外周部23の全周を小径に形成したが、一部を小径に形成する構成にしてもよいし、外周部23を先細り形状(テーパ形状)にしてもよい。
(第二実施形態)
続いて、本発明の第二実施形態に係る玉形弁4について、説明する。
図11は、玉形弁4の要部断面図である。なお、図11において、図1から図10と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、玉形弁4は、弁体20の外周部22に、被覆部材24が設けられて、環状シール部21の下流側の端部21aよりも大径に構成されてなる。このような構成により、環状シール部21の下流側の端部21aから径方向に被覆部材24の環状端面24aが延在している。
玉形弁4によれば、弁体20の被覆部材24が、環状シール部21の下流側の端部21aよりも大径に構成されているので、弁座15と環状シール部21との間を通過して噴流となった流体Fが環状端面24aに沿って流れる過程で、径方向外方に流れの方向を変えることとなる。これにより、弁座15と環状シール部21との間を通過した流体Fを、径方向外方に向けて、弁体20から離間させることができる。
さらに、弁体20の外周部22に被覆部材24を設けることで弁体20の固有振動数を変化させて自励振動を抑制することができる。また、この被覆部材24を加工して弁体20の固有振動数を変化させて自励振動を抑制することもできる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態に係る玉形弁5について、説明する。
図12は、玉形弁5の要部断面図であり、図13は、図12における要部IIIの拡大図である。なお、図12及び図13において、図1から図11と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、玉形弁5は、弁室13を区画する隔壁14において、弁座15の流れ方向に下流に、弁座15よりも緩やかに傾斜した緩傾斜部16と、この緩傾斜部16の下流側に隣接する上段部17とを有している。
図13に示すように、環状シール部21と弁座15とが密着すると、環状端面(環状平面部)24aと上段部17との間に僅かな隙間を形成するようになっている。このような関係により、環状シール部21が弁座15から僅かに離間すると、図12に示すように、弁体20の軸方向に沿った断面において、緩傾斜部16と弁体20との間隙が大となり、上段部17と弁体20との間隙が小となる流路(離間促進部)R1が形成される。
次に、上述した構成からなる玉形弁5の励振低減作用について説明する。
環状シール部21と弁座15との間を通過した流体Fは、緩傾斜部16と弁体20との間隙、上段部17と弁体20との間隙の順に流れて、弁室13に流入する。この際、緩傾斜部16と弁体20との間隙から、相対的に小さくなった上段部17と弁体20との間隙に流入する流体Fは、縮流となって弁室13に流入し、径方向外方に向けて弁体20から離間する。
以上説明したように、玉形弁5によれば、緩傾斜部16と弁体20との間隙が大とされ、上段部17と弁体20との間隙が小とされた流路R1を有するので、緩傾斜部16と弁体20との間隙を通過した流体Fが、上段部17と弁体20との間隙に流入すると、流速が増加する。これにより、弁座15と環状シール部21との間を通過した流体Fが、径方向外方に向かう縮流となって、弁体20から更に離間し易くなる。
すなわち、流体Fが弁体20の外周部22に沿って流れないので、流体Fが外周部22に再付着することを抑制し、弁体20の自励振動を抑止することができる。
また、比較的に加工が容易で、弁座15と環状シール部21との密着性に影響を与えることもない。
なお、本実施形態では、環状シール部21と弁座15とが密着した場合には、環状端面24aと上段部17との間に僅かな隙間が形成されるようにしたが、環状シール部21と弁座15との密着性を妨げないことを条件として、環状端面24aと上段部17とが接触する構成にしてもよい。
また、本実施形態では、図12に示すように、環状端面24aを平面としたが、径方向内方側から外方側に向かうに従って漸次上段部17に近接する先細形状(テーパ形状)としてもよい。
同様に、環状シール部21が弁座15から僅かに離間した場合において緩傾斜部16と弁体20との間隙が大となり、上段部17と弁体20との間隙が小となる関係(流路R1)を満たすことを条件として、径方向内方側から外方側に向かうに従って漸次上段部17から離間する先細形状(テーパ形状)としてもよい。
これら先細形状とした場合においても、環状端面24aと上段部17との間に僅かな隙間が形成されるようにしてもよいし、環状シール部21と弁座15との密着性を妨げないことを条件として環状端面24aと上段部17とが接触する構成としてもよい。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態に係る玉形弁6について、説明する。
図14は、玉形弁6の要部断面図であり、図15は、図14における要部IVの拡大図である。なお、図14及び図15において、図1から図13と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、玉形弁6は、隔壁14に緩傾斜部16と上段部17とを有する点においては、玉形弁5と同様であるが、環状シール部21から外周部22までが滑らかな環状曲面(環状曲面部)24bで接続されている点において、玉形弁5と相違する。すなわち、図14に示すように、軸方向の断面輪郭において、環状シール部21から外周部22までがR加工されている。
図15に示すように、環状シール部21と弁座15とが密着すると、環状曲面24bと上段部17との間に僅かな隙間を形成するようになっている。このような関係により、環状シール部21が弁座15から僅かに離間すると、図14に示すように、弁体20の軸方向に沿った断面において、緩傾斜部16と弁体20との間隙が大となり、上段部17と弁体20との間隙が小となる流路R2が形成される。
次に、上述した構成からなる玉形弁6の励振低減作用について説明する。
環状シール部21と弁座15との間を通過した流体Fは、緩傾斜部16と弁体20との間隙から、相対的に小さくなった上段部17と弁体20との間隙に流入すると、縮流となり、流速が増加した状態で弁室13に流入する。
この流れの過程においては、緩傾斜部16及び上段部17と、弁体20との間隙を流れる流体Fが、環状曲面24bに沿って安定的に流れる。
この構成によれば、緩傾斜部16と弁体20との間隙を通過した流体Fが、上段部17と弁体20との間隙に流入すると、流速が増加する。これにより、弁座15と環状シール部21との間を通過した流体Fが、径方向外方に向かう縮流となって、弁体20から更に離間し易くなる。
また、環状シール部21と外周部22とが滑らかな環状曲面24bで接続されているので、緩傾斜部16及び上段部17と、弁体20との間隙を流れる流体Fが、環状曲面24bに沿って安定的に流れる。これにより、緩傾斜部16及び上段部17と、弁体20との間隙を流れる流体Fの乱れを低減すると共に圧力損失を低減することができる。
なお、本実施形態では、図14に示すように、弁体20側をR加工としたが、弁座15側をR加工としてもよい。
なお、本実施形態では、環状シール部21と弁座15とが密着した場合には、環状曲面24bと上段部17との間に僅かな隙間が形成されるようにしたが、環状シール部21と弁座15との密着性を妨げないことを条件として、環状曲面24bと上段部17とが接触する構成にしてもよい。
(第三参考例)
次に、本発明の第三参考例に係る玉形弁7について、説明する。
図16は、玉形弁7の要部断面図であり、図17は、図16における要部Vの拡大図である。なお、図16及び図17において、図1から図15と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
玉形弁7は、流体Fから弁体20に対して作用する励振力を低減させる励振力低減手段として機能する渦流形成部90を備えている。
渦流形成部90は、三つの渦流形成溝90a〜90cからなっており、これら渦流形成溝90a〜90cは、それぞれ弁座15に同心状に形成された環状溝となっている。
環状シール部21と弁座15との間を通過する流体Fは、その一部が渦流形成溝90a〜90cに流入すると共に、渦流形成溝90a〜90cにおいて渦を形成する。
この構成によれば、渦流形成溝90a〜90cにおいて渦が発生するので、ダンピング効果を大きくし、弁体20が自励振動を起こしたとしても、弁体20を減衰させることができる。
なお、本参考例においては、渦流形成溝90a〜90cを弁座15に形成したが、環状シール部21に設ける構成としてもよいし、弁座15及び環状シール部21の双方に設ける構成としてもよい。
また、本参考例においては、複数の渦流形成溝90a〜90cを同心状に設ける構成としたが、必ずしも同心状に設けなくてもよい。
また、本参考例においては、複数の渦流形成溝90a〜90cを設ける構成としたが、一つだけ設ける構成としてもよい。
また、本参考例においては、渦流形成溝90a〜90cをそれぞれ環状に連通する構成としたが、周方向に区切った断続的な複数の溝やハニカム状にしてもよい。
なお、上述した参考例及び実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述した各参考例及び実施の形態では、玉形弁に本発明を適用した場合について、説明したが、その他の構造の弁、例えば、アングル弁についても本発明を好適に適用することができる。
1〜7…玉形弁(弁装置)
10…弁箱
10a…流体入口
10b…流体出口
11…上流流路
12…下流流路
13…弁室
14…隔壁
15…弁座
16…緩傾斜部
17…上段部
20…弁体
21…環状シール部
21a…端部
22…外周部
23…外周部(離間促進部)
24…被覆部材
24a…環状端面(環状平面部)
24b…環状曲面(環状曲面部)
29…弁棒
30,50…離間促進部
90…渦流形成部
90a〜90c…渦流形成溝
R1…流路
R2…流路
F…流体
P…軸線

Claims (3)

  1. 流体入口側の上流流路と流体出口側の下流流路とが弁室を介して互いに交差する方向に連続する構成とされ、前記弁室を区画する隔壁の前記上流流路の開口部に、下流に進むに従って漸次拡径する弁座が設けられた弁箱と、
    前記弁座に着座可能な環状シール部が設けられ、前記弁座に対して進退可能に構成され、進退方向に所定の長さを有する柱状体に形成された弁体とを備え、
    前記流体から前記弁体に対して作用する励振力を低減させる励振力低減手段を備え、該励振力低減手段は、前記弁座と前記環状シール部との間から流出した流体を、前記弁体から離間させる離間促進部であり、
    前記離間促進部は、前記弁体の軸線に沿って略一定の径となった外周部の全体を覆う被覆部材が設けられて、前記被覆部材は前記環状シール部の下流側の端部よりも大径に構成されてなることを特徴とする弁装置。
  2. 流体入口側の上流流路と流体出口側の下流流路とが弁室を介して互いに交差する方向に連続する構成とされ、前記弁室を区画する隔壁の前記上流流路の開口部に、下流に進むに従って漸次拡径する弁座が設けられた弁箱と、
    前記弁座に着座可能な環状シール部が設けられ、前記弁座に対して進退可能に構成された弁体とを備え、
    前記流体から前記弁体に対して作用する励振力を低減させる励振力低減手段を備え、該励振力低減手段は、前記弁座と前記環状シール部との間から流出した流体を、前記弁体から離間させる離間促進部であり、
    前記隔壁は、前記弁座から径方向外方側に連続して形成され、前記弁座よりも緩やかに傾斜した緩傾斜部と、前記緩傾斜部から径方向外方側に連続して形成された上段部を有し、
    前記弁体は、前記環状シール部と前記弁体の外周部との間において、前記緩傾斜部よりも径方向外方側に延在する環状平面部を有し、
    前記離間促進部は、前記弁体の軸方向に沿った断面において、前記緩傾斜部と前記弁体との間隙が大とされ、前記上段部と前記弁体との間隙が小とされた流路であることを特徴とする弁装置。
  3. 流体入口側の上流流路と流体出口側の下流流路とが弁室を介して互いに交差する方向に連続する構成とされ、前記弁室を区画する隔壁の前記上流流路の開口部に、下流に進むに従って漸次拡径する弁座が設けられた弁箱と、
    前記弁座に着座可能な環状シール部が設けられ、前記弁座に対して進退可能に構成された弁体とを備え、
    前記流体から前記弁体に対して作用する励振力を低減させる励振力低減手段を備え、該励振力低減手段は、前記弁座と前記環状シール部との間から流出した流体を、前記弁体から離間させる離間促進部であり、
    前記隔壁は、前記弁座から径方向外方側に連続して形成され、前記弁座よりも緩やかに傾斜した緩傾斜部と、前記緩傾斜部から径方向外方側に連続して形成された上段部を有し、
    前記弁体は、前記環状シール部と前記弁体の外周部との間において、前記緩傾斜部よりも径方向外方側に延在する環状曲面部を有し、
    前記離間促進部は、前記弁体の軸方向に沿った断面において、前記緩傾斜部と前記弁体との間隙が大とされ、前記上段部と前記弁体との間隙が小とされた流路であることを特徴とする弁装置。
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