JP5699915B2 - 車載バッテリの診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリの容量劣化を診断する車載バッテリの診断装置に関する。
バッテリの容量劣化を診断する方法として、例えば、二次電池の電圧を診断開始電圧から診断終了電圧まで放電させ、放電中の電流値を積算し、この積算された電流積算量に基づいて、バッテリの劣化状態を判別する方法が知られている。
特許文献1は、寿命バッテリの使用状態と寿命実績(寿命バッテリの充電特性など)とを関連付けて寿命情報としてデータベース化して準備しておき、診断用バッテリの余寿命を診断する際には、データベースのうち診断用バッテリの使用状態に対応する対応領域から寿命充電電圧バラツキΔVmcliを取得し、充電シーケンスにより診断用バッテリが充電されたときの診断充電電圧バラツキΔVmccuを取得し、取得した診断充電電圧バラツキΔVmccuと寿命充電電圧バラツキΔVmcliとの関係から診断用バッテリの余寿命距離Rdや余寿命時間Rtを計算する、余寿命診断方法を開示する。
特開2011−064571号公報
バッテリの劣化状態を診断する診断中は、ユーザによる車両の使用が制限されるため、バッテリ診断処理に要する時間を短くする必要がある。その一方で、バッテリ診断処理に要する時間を短くすると、診断精度が低下するおそれがある。そこで、本願発明は、診断の精度の低下を抑制しながら、バッテリ診断処理時間を短縮することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係る車載バッテリの劣化診断装置は、一つの観点として、複数の電池を有する車載バッテリの容量劣化を診断する車載バッテリの劣化診断装置であって、前記車載バッテリを放電させる放電制御部と、前記複数の電池の各電圧に関する情報を取得する取得部と、前記車載バッテリの放電によって、前記複数の電池のうちいずれかの前記電池の電圧が放電終止電圧よりも高い判定電圧に低下した判定タイミングにおける、前記判定電圧と、前記複数の電池の電圧のうち最も高い電圧との電圧差から、前記車載バッテリの余寿命を判定する判定部と、前記電圧差と前記電池間の容量差との関連情報である第1の情報と、前記車載バッテリの寿命に対応した寿命容量差に関する第2の情報とを記憶する記憶部と、を有する。前記判定部は、前記判定タイミングにおいて取得した前記電圧差と前記第1の情報とに基づき算出される前記電池間の容量差と、前記寿命容量差との差分の大小に基づき、前記車載バッテリの余寿命を判定することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係る車載バッテリの劣化診断装置は、別の観点として、複数の電池を有する車載バッテリの容量劣化を診断する車載バッテリの診断装置であって、前記車載バッテリを放電させる放電制御部と、前記複数の電池の各電圧に関する情報を取得する取得部と、前記車載バッテリの放電によって、前記複数の電池のうちいずれかの前記電池の電圧が放電終止電圧よりも高い判定電圧に低下したタイミングにおける前記複数の電池間の電圧のバラツキに基づき、各前記電池の劣化状態を判定する判定部と、前記電池の電圧と前記電池の余寿命の大小に関するランクとを対応付けた関連情報を記憶する記憶部と、を有する。前記判定部は、前記タイミングにおいて取得された各前記電池の電圧と、前記関連情報とに基づき、各前記電池のランク分けを行うことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係る車載バッテリの劣化診断装置は、一つの観点として、複数の電池を有する車載バッテリの容量劣化を診断する車載バッテリの診断装置であって、前記車載バッテリを充電させる充電制御部と、前記複数の電池の各電圧に関する情報を取得する取得部と、前記車載バッテリの充電によって、前記複数の電池のうちいずれかの前記電池の電圧が充電終止電圧よりも低い判定電圧に上昇した判定タイミングにおける、前記判定電圧と、前記複数の電池の電圧のうち最も低い電圧との電圧差から、前記車載バッテリの余寿命を判定する判定部と、前記電圧差と前記電池間の容量差との関連情報である第1の情報と、前記車載バッテリの寿命に対応した寿命容量差に関する第2の情報とを記憶する記憶部と、を有する。前記判定部は、前記判定タイミングにおいて取得した前記電圧差と前記第1の情報とに基づき算出される前記電池間の容量差と、前記寿命容量差との差分の大小に基づき、前記車載バッテリの余寿命を判定することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係る車載バッテリの劣化診断装置は、別の観点として、複数の電池を有する車載バッテリの容量劣化を診断する車載バッテリの診断装置であって、前記車載バッテリを充電させる充電制御部と、前記複数の電池の各電圧に関する情報を取得する取得部と、前記車載バッテリの充電によって、前記複数の電池のうちいずれかの前記電池の電圧が充電終止電圧よりも低い判定電圧に上昇したタイミングにおける前記複数の電池間の電圧のバラツキに基づき、各前記電池の劣化状態を判定する判定部と、前記電池の電圧と前記電池の余寿命の大小に関するランクとを対応付けた関連情報を記憶する記憶部と、を有する。前記判定部は、前記タイミングにおいて取得された各前記電池の電圧と、前記関連情報とに基づき、各前記電池のランク分けを行うことを特徴とする
本願発明によれば、診断精度の低下を抑制しながら、バッテリ診断処理時間を短縮することができる。
車載バッテリの診断装置のブロック図である。 各電池ブロックの放電カーブを示す図である。 余寿命マップの模式図である。 バッテリ診断処理の手順を示したフローチャートである。 各電池ブロックの放電カーブを示す図である(実施形態2) 各電池ブロックの余寿命ランクを示した模式図である。
(実施形態1)
図1を参照しながら、本実施形態に係る車載バッテリの診断装置について説明する。図1は、車載バッテリの診断装置の一例を示したブロック図である。本実施形態の車載バッテリの診断装置4は、車両に搭載されたバッテリ10を放電させることにより、バッテリ10の劣化診断を行う。バッテリ診断処理は、例えば、ディーラー等において、行うことができる。
車両は、バッテリ10から供給される電力により走行エネルギを発生させるモータと、内燃機関とを有するハイブリッド自動車、バッテリ10から供給される電力により走行エネルギを発生させるモータのみを動力源として有する電気自動車であってもよい。また、ハイブリッド自動車には、車両外部の電源からバッテリ10を充電可能ないわゆるプラグインハイブリッド自動車が含まれる。図1に示す矢印は、信号の流れる方向を示す。
車載バッテリの診断装置4は、コントローラ41(放電制御部、充電制御部、判定部に相当する)と、充放電装置42と、記憶部43とを含む。バッテリ10及び充放電装置42は、接続回路C1,C2を介して接続されている。接続回路C1には、電流センサ22が設けられている。電流センサ22は、バッテリ10の電流値に関する情報を取得し、この取得した情報をコントローラ41に出力する。
接続回路C1には、スイッチSWX1が設けられている。接続回路C2には、スイッチSWX2が設けられている。コントローラ41は、スイッチSWX1,SWX2のスイッチング動作を制御するための制御信号を出力する。制御信号は、High/Low信号であってもよい。スイッチSWX1,SWX2がオンされると、バッテリ10と充放電装置42との間の電力の供給が許容される。スイッチSWX1,SWX2がオフされると、バッテリ10と充放電装置42との間の電力の供給が禁止される。
バッテリ10は、複数の電池ブロック(複数の電池に相当する)11A〜11Hを含む。これらの電池ブロック11A〜11Hはそれぞれ、複数の単電池111を含み、互いに直列に接続されている。各電池ブロック11A〜11Hに含まれる単電池111は互いに、直列に接続されている。各電池ブロック11A〜11Hに含まれる単電池111の個数は、同じであってもよい。単電池111は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの二次電池、或いはキャパシタであってもよい。単電池111は、単一の電池セル、或いは複数の電池セルを接続した電池モジュールであってもよい。ここで、電池セルとは、充放電可能な最小単位の要素を意味する。
電池ブロック11A〜11Hにはそれぞれ電圧センサ(取得部に相当する)21が設けられている。各電圧センサ21は、各電池ブロック11A〜11Hの電圧(以下、ブロック電圧Vbという)に関する情報を取得し、この取得した情報をコントローラ41に出力する。
コントローラ41は、CPU、MPUであってもよい。また、コントローラ41は、CPU等が行う処理の少なくとも一部を回路的に実行するASIC回路を含んでいてもよい。CPUなどの個数は、単数、或いは複数であってもよい。例えば、充放電装置42の制御を行うCPUと、バッテリ10の劣化状態を判定するCPUとが異なっていてもよい。
充放電装置42は、放電部421及び充電部422を備える。放電部421は、車両に設けられた負荷、或いは車両外部に設けられた負荷であってもよい。車両に設けられた負荷は、エアコン、パワーウィンドウ等の高負荷、或いはルームランプ、テールランプなどの低負荷であってもよい。高負荷は、低負荷よりも作動エネルギが高い。
したがって、バッテリ10の電力を放電させる負荷として高負荷が選択された場合には、バッテリ10の診断時間を短くすることができる。バッテリ10の電力を放電させる負荷として低負荷が選択された場合には、バッテリ10の診断精度を向上させることができる。放電部421は、高負荷及び低負荷をそれぞれ独立して有する構成、或いは高負荷及び低負荷のうちいずれか一方を有する構成であってもよい。
充電部422は、車両に搭載されたジェネレータ、或いは車両外部に設けられた外部電源であってもよい。
記憶部43は、車載バッテリの診断装置4が実行するバッテリ診断処理プログラム及び当該処理プログラムを実行するために必要な関連情報を記憶する。関連情報の詳細は、後述する。
記憶部43は、HDD、メモリを含む。コントローラ41は、HDDに記憶されたバッテリ診断処理プログラムをメモリに読み出して、解読することにより、バッテリ診断処理プログラムを実行する。なお、記憶部43は、CPUが備える内部メモリであってもよい。この場合、CPUは、コントローラ41及び記憶部43によって構成される。
図2は、バッテリ10を放電させたときの電圧の変動(放電カーブ)を示す図である。図2の縦軸は、電圧センサ21によって取得された電池ブロック11A〜11Hのブロック電圧Vbを示す。図2の横軸は、電池ブロックの容量[Ah]を示す。図2の実線は、最大劣化電池ブロック(第1の電池に相当する)を診断開始電圧Vsから放電終止電圧Veまで放電させたときの放電カーブを示し、図2の二点鎖線は、最小劣化電池ブロック(第2の電池に相当する)を診断開始電圧Vsから放電終止電圧Veまで放電させたときの放電カーブを示し、図2の点線は、最大劣化電池ブロック及び最小劣化電池ブロック以外の他の電池ブロックを診断開始電圧Vsから放電終止電圧Veまで放電させたときの放電カーブを示す。
ここで、最大劣化電池ブロックとは、電池ブロック11A〜11Hのうち最も劣化が進行した電池ブロックのことである。最小劣化電池ブロックとは、電池ブロック11A〜11Hのうち最も劣化が進行していない電池ブロックのことである。
バッテリ診断処理方法として、バッテリ10を診断開始電圧Vsから放電終止電圧Veまで放電させ、この放電期間中におけるバッテリ10の電流積算量ΣIを求め、この求めた電流積算量ΣIと、基準電流積算量ΣIとを比較することにより、バッテリ10の劣化状態を判別する方法が考えられる。ここで、基準電流積算量ΣIとは、例えば、初期状態のバッテリ10を放電させたときに取得された電流積算量ΣIのことである。初期状態とは、バッテリ10を製造した直後の状態をいう。基準となる電流積算量ΣIを算出するときにも、診断開始電圧Vsから放電終止電圧Veまで変化させながら、電流値Iを取得する。
しかしながら、この方法では、バッテリ10を診断開始電圧Vsから放電終止電圧Veまで放電させる必要があるため、バッテリ診断処理に要する時間が長くなる。
そこで、本実施形態では、バッテリ10の放電によって、最大劣化電池ブロックのブロック電圧Vbが判定電圧Vd1に低下した判定タイミングにおける、判定電圧Vd1及び最小劣化電池ブロックのブロック電圧Vbの電圧差(以下、検出電圧差ΔVbという)から、バッテリ10の余寿命を判定する。
ここで、判定電圧Vd1が放電終止電圧Ve以下に設定されると、バッテリ10は、過放電されるため、寿命が低下する。また、電池ブロック11A〜11Hの各ブロック電圧Vbは、蓄電量が低下するのに応じて電圧差が拡大するため、放電がある程度進んだ状態でないと、電圧差が小さすぎて、診断精度が低下する。判定電圧Vd1は、これらの点を考慮し、放電終止電圧Veよりも高い任意の値に設定する必要がある。
バッテリ10の余寿命は、余寿命マップに関する情報(関連情報である第1の情報に相当する)を記憶部43に記憶させておくとともに、判定タイミングにおける検出電圧差ΔVbと余寿命マップとを比較し、最大劣化電池ブロック及び最小劣化電池ブロックの容量差を算出することにより判定してもよい。
図3は余寿命マップの模式図であり、横軸がブロック電圧Vbの差であり、縦軸が電池ブロックの容量差である。検出電圧差ΔVが、寿命電圧差ΔVend(第2の情報に相当する)に達すると、バッテリ10は寿命であると判定される。余寿命マップのデータ形式は、関数式、或いはデータテーブルであってもよい。このように、検出電圧差ΔVbと容量差との関係を規定しておくことにより、診断精度の低下を抑制できる。
例えば、判定タイミングにおける検出電圧差ΔVbがΔV1である場合、容量差はΔΣI1となり、Δ寿命容量差ΣIendになるまでの時間(つまり、電池ブロックの使用を開始してから寿命に至るまでの期間)がY年である場合、診断時点でのバッテリ10の余寿命は、Y−Y×ΔΣI1/ΔΣIendと算出することができる。Y年は、回収されたバッテリを解析することにより取得することができる。
次に、図4のフローチャートを参照しながら、バッテリ診断処理について詳細に説明する。バッテリ診断処理は、コントローラ41がバッテリ診断処理の要求を受けたときに開始される。バッテリ診断処理を要求する信号は、例えば、車載バッテリの診断装置4に設けられた図示しない開始ボタンを操作することにより生成される。なお、本フローチャートでは、電池ブロック11A〜11Hのうち電池ブロック11Aの劣化が最も進行しており(つまり、電池ブロック11Aが最大劣化電池ブロックに相当する)、電池ブロック11Hの劣化が最も進行していない(つまり、最小劣化電池ブロックに相当する)ものと仮定する。
ステップS101において、コントローラ41は、バッテリ10の電圧が診断開始電圧Vsよりも高いか否かを判別する。バッテリ10の電圧が診断開始電圧Vsよりも低い場合(ステップS101のNoの場合)、ステップS102において、コントローラ41は、充電部422を用いてバッテリ10を充電する。バッテリ10の電圧とは、電池ブロック11A〜11Hの各ブロック電圧Vbの総和のことである。
ここで、診断開始電圧Vsの値は、適宜設定することができる。本実施形態では、判定タイミングにおける最大劣化電池ブロック及び最小劣化電池ブロックの電圧差を比較するため、電圧差を比較できるように、診断開始電圧Vsは、バッテリ10のSOCが高い状態にあるときの電圧に設定しておくことが好ましい。
ステップS103において、コントローラ41は、スイッチSWX1,SWX2をオンすることにより、バッテリ10の電力を放電部421に放電させる。これにより、バッテリ10の電圧は徐々に低下する。ステップS104において、コントローラ41は、バッテリ10の電圧及び診断開始電圧Vsが同じになったか否かを判別する。バッテリ10の電圧が診断開始電圧Vsと同じになった場合(ステップS104のYes)、ステップS105において、各電圧センサ21は、対応する電池ブロック11A〜11Hのブロック電圧Vbを取得し、この取得したブロック電圧Vbを順次コントローラ41に出力する。
ステップS106において、コントローラ41は、電池ブロック11A〜11Hのうちいずれかの電池ブロックのブロック電圧Vbが、判定電圧Vd1に低下したか否かを判別する。いずれかの電池ブロック(本フローチャートでは電池ブロック11A)のブロック電圧Vbが判定電圧Vd1に低下した場合には、ステップS107において、コントローラ41は、スイッチSWX1,SWX2をオフすることにより、バッテリ10の放電を停止する。
ステップS108において、コントローラ41は、電池ブロック11Aの電圧が判定電圧Vd1に低下した判定タイミングにおける、検出電圧差ΔVbを算出する。本実施形態では、判定タイミングにおける電池ブロック11A及び電池ブロック11Hのブロック電圧Vbの差が検出電圧差ΔVbとなる。
ステップS109において、コントローラ41は、ステップS108において算出した検出電圧差ΔVbと、図3に図示する余寿命マップとを対比して、バッテリ10の余寿命を算出する。
図4に示す処理では、バッテリ10を継続的に放電することによって、バッテリ診断処理を行ったが、これに限るものではない。例えば、バッテリ10を充電部422を用いて継続的に充電することにより、最大劣化電池ブロックのブロック電圧Vbが判定電圧Vd2に上昇した判定タイミングにおける、判定電圧Vd2と、最小劣化電池ブロックのブロック電圧Vbとの電圧差から、バッテリ10の余寿命を判定してもよい。
ここで、判定電圧Vd2が充電終止電圧以上に設定されると、バッテリ10は、過充電され、寿命が低下する。また、各電池ブロック11A〜11Hのブロック電圧Vbは、蓄電量が増加するのに応じて電圧差が拡大するため、充電がある程度進んだ状態でないと、電圧差が小さすぎて、診断精度が低下する。判定電圧Vd2は、これらの点を考慮し、充電終止電圧よりも低い任意の値に設定する必要がある。バッテリ10の余寿命を充電により診断する場合、図3に示す余寿命マップを用いてもよいし、或いは図3とは異なる充電独自の余寿命マップを用いてもよい。
(変形例1)
上述の実施形態では、バッテリ10の放電によって、最大劣化電池ブロックのブロック電圧Vbが放電終止電圧Veよりも高い判定電圧Vd1に低下した判定タイミングにおける、判定電圧Vd1及び最小劣化電池ブロックのブロック電圧Vbの電圧差(以下、検出電圧差ΔVbという)から、バッテリ10の余寿命を判定したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、バッテリの放電によって、最大劣化単電池の電圧が放電終止電圧よりも高い判定電圧に低下した判定タイミングにおける、判定電圧及び最小劣化単電池の電圧差から、バッテリ10の余寿命を判定してもよい。すなわち、本発明は、個々の単電池111(電池に相当する)に設けられた電圧センサ21が取得した電圧値に基づき、バッテリ10の余寿命を判定する方法にも適用することができる。
(実施形態2)
次に、本実施形態に係る車載バッテリの診断装置について説明する。実施形態1と共通する点については、説明を繰り返さない。
本実施形態では、バッテリ10の放電によって、電池ブロック11A〜11Hのうちいずれかの電池ブロック(以下、最大劣化電池ブロックという)のブロック電圧Vbが放電終止電圧よりも高い判定電圧Vd1に低下した判定タイミングにおける電池ブロック11A〜11Hのブロック電圧Vbのバラツキに基づき、各電池ブロック11A〜11Hの劣化状態を判定する。
ここで、判定電圧Vd1が放電終止電圧Ve以下に設定されると、バッテリ10が過放電され、寿命が低下する。また、各電池ブロック11A〜11Hのブロック電圧Vbは、蓄電量が低下するのに応じて電圧差が拡大するため、放電がある程度進んだ状態でないと、電圧差が小さすぎて、診断精度が低下する。判定電圧Vd1は、これらの点を考慮し、放電終止電圧Veよりも高い任意の値に設定する必要がある。
各電池ブロック11A〜11Hの余寿命は、ブロック電圧値Vbと余寿命の大小に関するランクとを対応付けた関連情報を記憶部43に記憶させておくとともに、判定タイミングにおける電池ブロック11A〜11Hの各ブロック電圧Vbと、記憶部43に記憶された関連情報とを比較し、各電池ブロック11A〜11Hの余寿命に関するランク付けを行うことにより判定してもよい。これにより、バッテリ10を診断開始電圧Vsから放電終止電圧Veまで放電させることによりバッテリ診断処理を行っていた従来の方法よりも、バッテリ診断処理に要する時間を短くすることができる。
図5は、バッテリ10を放電させたときの電圧の変動(放電カーブ)を示す図であり、図2に対応している。図5において、ランクAは劣化の度合いが小であることを示し、ランクBは劣化の度合いが中であることを示し、ランクCは劣化の度合いが大であることを示している。図6は、電池ブロック11A〜11Hのランク付けの結果を模式的に示している。図示例では、電池ブロック11AがランクC、電池ブロック11BがランクA、電池ブロック11CがランクC、電池ブロック11DがランクC、電池ブロック11EがランクB、電池ブロック11FがランクB、電池ブロック11GがランクA、電池ブロック11HがランクCであると評価されている。
この場合、例えば、ランクCに評価された電池ブロック11A,11C,11D,11Hの交換が必要であることを、車載バッテリの診断装置4のディスプレイ(不図示)に表示させることにより、ユーザに対してバッテリ10の余寿命改善を促してもよい。また、複数の交換プランを車載バッテリの診断装置4のディスプレイに表示させることにより、ユーザに対してバッテリ10の余寿命改善を促してもよい。ここで、複数の交換プランとは、例えば、ランクCに評価された電池ブロック11A,11C,11D,11Hを交換することによりバッテリ10の寿命がT1年に延びる(プランA)、ランクB及びCに評価された電池ブロック11A,11C,11D,11E,11F,11Hを交換することによりバッテリ10の寿命がT2年に延びる(プランB)であってもよい。これにより、バッテリ10全体を交換する場合と比べて、交換コストを削減することができる。
本実施形態では、バッテリ10を継続的に放電することによって、バッテリ診断処理を行ったが、これに限るものではない。具体的には、充電部422を用いてバッテリ10を継続的に充電することにより、最大劣化電池ブロックのブロック電圧Vbが充電終止電圧よりも低い判定電圧Vd2に上昇した判定タイミングにおける、電池ブロック11A〜11Hのブロック電圧Vbの差から、各電池ブロック11A〜11Hの劣化状態を判別してもよい。ここで、判定電圧Vd2が充電終止電圧以上に設定されると、バッテリ10は過充電され、寿命が低下する。また、各電池ブロック11A〜11Hのブロック電圧Vbは、蓄電量が増加するのに応じて電圧差が拡大するため、充電がある程度進んだ状態でないと、電圧差が小さすぎて、診断精度が低下する。判定電圧Vd2は、これらの点を考慮し、充電終止電圧よりも低い任意の値に設定する必要がある。バッテリ10の余寿命を充電により診断する場合にも、充電に対応した関連情報を記憶部43に記憶させておくとよい。
(変形例2)
上述の実施形態では、バッテリ10の放電によって、最大劣化電池ブロックのブロック電圧Vbが放電終止電圧よりも高い判定電圧Vd1に低下した判定タイミングにおける電池ブロック11A〜11Hのブロック電圧Vbのバラツキに基づき、各電池ブロック11A〜11Hの劣化状態を判定したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、バッテリの放電によって、最大劣化単電池の電圧が放電終止電圧よりも高い判定電圧に低下した判定タイミングにおける、複数の単電池の電圧のバラツキに基づき、各単電池の劣化状態を判定してもよい。すなわち、本発明は、個々の単電池111(電池に相当する)に設けられた電圧センサ21が取得した電圧値に基づき、各単電池111の余寿命を判定する方法にも適用することができる。これにより、単電池111単位での交換を行うことが可能となり、コストの増大を抑制しながらバッテリの寿命を延ばすことができる。
4:車載バッテリの診断装置 10:バッテリ
11A〜11H:電池ブロック 21:電圧センサ
22:電流センサ 41:コントローラ
42:充放電装置 43:記憶部
421:放電部 422:充電部

Claims (5)

  1. 複数の電池を有する車載バッテリの容量劣化を診断する車載バッテリの劣化診断装置であって、
    前記車載バッテリを放電させる放電制御部と、
    前記複数の電池の各電圧に関する情報を取得する取得部と、
    前記車載バッテリの放電によって、前記複数の電池のうちいずれかの前記電池の電圧が放電終止電圧よりも高い判定電圧に低下した判定タイミングにおける、前記判定電圧と、前記複数の電池の電圧のうち最も高い電圧との電圧差から、前記車載バッテリの余寿命を判定する判定部と、
    前記電圧差と前記電池間の容量差との関連情報である第1の情報と、前記車載バッテリの寿命に対応した寿命容量差に関する第2の情報とを記憶する記憶部と、を有し、
    前記判定部は、前記判定タイミングにおいて取得した前記電圧差と前記第1の情報とに基づき算出される前記電池間の容量差と、前記寿命容量差との差分の大小に基づき、前記車載バッテリの余寿命を判定することを特徴とする車載バッテリの診断装置。
  2. 複数の電池を有する車載バッテリの容量劣化を診断する車載バッテリの診断装置であって、
    前記車載バッテリを充電させる充電制御部と、
    前記複数の電池の各電圧に関する情報を取得する取得部と、
    前記車載バッテリの充電によって、前記複数の電池のうちいずれかの前記電池の電圧が充電終止電圧よりも低い判定電圧に上昇した判定タイミングにおける、前記判定電圧と、前記複数の電池の電圧のうち最も低い電圧との電圧差から、前記車載バッテリの余寿命を判定する判定部と、
    前記電圧差と前記電池間の容量差との関連情報である第1の情報と、前記車載バッテリの寿命に対応した寿命容量差に関する第2の情報とを記憶する記憶部と、を有し、
    前記判定部は、前記判定タイミングにおいて取得した前記電圧差と前記第1の情報とに基づき算出される前記電池間の容量差と、前記寿命容量差との差分の大小に基づき、前記車載バッテリの余寿命を判定することを特徴とする車載バッテリの診断装置。
  3. 複数の電池を有する車載バッテリの容量劣化を診断する車載バッテリの診断装置であって、
    前記車載バッテリを放電させる放電制御部と、
    前記複数の電池の各電圧に関する情報を取得する取得部と、
    前記車載バッテリの放電によって、前記複数の電池のうちいずれかの前記電池の電圧が放電終止電圧よりも高い判定電圧に低下したタイミングにおける前記複数の電池間の電圧のバラツキに基づき、各前記電池の劣化状態を判定する判定部と、
    前記電池の電圧と前記電池の余寿命の大小に関するランクとを対応付けた関連情報を記憶する記憶部と、を有し、
    前記判定部は、前記タイミングにおいて取得された各前記電池の電圧と、前記関連情報とに基づき、各前記電池のランク分けを行うことを特徴とする車載バッテリの診断装置。
  4. 複数の電池を有する車載バッテリの容量劣化を診断する車載バッテリの診断装置であって、
    前記車載バッテリを充電させる充電制御部と、
    前記複数の電池の各電圧に関する情報を取得する取得部と、
    前記車載バッテリの充電によって、前記複数の電池のうちいずれかの前記電池の電圧が充電終止電圧よりも低い判定電圧に上昇したタイミングにおける前記複数の電池間の電圧のバラツキに基づき、各前記電池の劣化状態を判定する判定部と、
    前記電池の電圧と前記電池の余寿命の大小に関するランクとを対応付けた関連情報を記憶する記憶部と、を有し、
    前記判定部は、前記タイミングにおいて取得された各前記電池の電圧と、前記関連情報とに基づき、各前記電池のランク分けを行うことを特徴とする車載バッテリの診断装置。
  5. 前記複数の電池はそれぞれ、複数の単電池を接続した電池ブロックであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の車載バッテリの診断装置。
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