JP5699468B2 - 投影レンズとワーク間の距離調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板や液晶パネル用のガラス基板等を露光する露光装置の、投影レンズからワーク表面までの距離を、投影レンズの焦点距離と一致するように調整する距離調整方法に関する。
図8に、プリント基板や液晶パネルなどの製造工程において、配線等のパターン形成に用いられる露光装置の構成の一例を示す。
露光装置は、主に、光照射部10、パターンを形成したマスクM、このマスクMを保持するマスクステージ20、露光処理を行うプリント基板や液晶パネルなどのワークWを保持するワークステージ40、マスクMに形成されたパターンをワークステージ40上のワークWに投影する投影レンズ30、マスクMとワークWに形成されているアライメントマークを検出するアライメント顕微鏡50を備える。
なお、投影レンズを備えず、マスクとワークを近接させて露光を行うプロキシミティ露光装置もある。
光照射部10は、紫外線を含む光を放射する光源であるランプ11、ランプ11からの光を反射するミラー12などを備える。
ワークWは例えばプリント基板である。ワークステージ40はワークステージ駆動機構41により、同図左右手前奥方向(XY方向)、上下方向(Z方向)、XY平面の回転方向(θ方向)に移動する。
続いて、露光装置の動作について説明する。
まず、ワークステージ40に表面にレジストが塗布されたワークWが置かれる。
アライメント顕微鏡50により、マスクMとワークWに形成されているアライメントマークが検出され、マスクMとワークWの位置合せが行われる。
また、投影レンズ30からワークWの表面までの距離が測定され、投影レンズ30からワークWの表面までの距離が投影レンズ30の焦点距離になるように(ワークWの表面が投影レンズ30の焦点位置になるように)、ワークステージ40の上下方向(Z方向)の位置が調整される。
その後、光照射部10から露光光がマスクMを介してワークWに照射される。ワークWにマスクMに形成されているパターンが転写される。
投影レンズ30からワークW表面までの距離が投影レンズ30の焦点距離と一致していないと、ワークWに投影されるマスクパターンの投影像がぼけてしまうので露光精度が低下する。投影レンズ30からワークW表面までの距離は、ワークWの厚さや塗布されるレジストの膜厚によって違いが生じる。そのため、ワークが交換されるたびに測定を行い、調整を行う必要がある。
投影レンズ30からワークW表面までの距離の測定ができれば、ワークW表面が投影レンズ30の焦点位置になるように、ワークステージ40を上下方向(Z方向)に移動する。
なお、投影レンズを用いず、マスクとワークを近接させて露光を行う、プロキシミティ露光装置においても同様の測定と調整が行われる。
プロキシミティ露光装置の場合は、マスクとワークの間隔があらかじめ設定された露光間隙(プロキシミティギャップ)になるように、マスク表面とワーク表面の間隔を測定し、マスクまたはワークを上下方向に移動する。
特許文献1には、基板(ワーク)の高さ(即ちマスクとワークの間隔)を測定する計測装置を備えたプロキシミティ露光装置が示されている。同公報においては、基板の高さを測定する方法として、次の2つの方法が示されている。
一つは、マスクステージに設けた計測装置により基板の表面高さを測定し、測定した表面高さがプロキシミティギャップになるようにフォトマスクを上下するという方法である。
もう一つは、マスクステージに設けた計測装置によりワークステージの表面高さを測定し、また、基板にレジストを塗布するコーターに設けた計測装置によりレジストを塗布した基板の厚さを測定し、それぞれの計測装置で測定したデータに基づき、投影レンズとワークの高さの差がプロキシミティギャップになるようにフォトマスクを上下するという方法である。
特許文献1に記載の露光装置はプロキシミティ露光装置であるが、投影露光装置においても、同様の測定を行い、投影レンズからワーク表面までの距離を調整している。
図9と図10を用いて説明する。
図9は、投影レンズに取り付けた距離測定センサにより、投影レンズからワーク表面までの距離を調整する動作を示す図である。
同図(a)に示すように、投影レンズ30に設けた距離測定用センサSにより、投影レンズ30からワークWの表面までの距離Lwを測定する。
次に同図(b)に示すように、測定した投影レンズ30からワークWの表面までの距離Lwが、あらかじめ求められている投影レンズ30の焦点距離DfになるようにワークW(ワークステージ40)を上下する。
図10は、投影レンズとコーターに設けた距離測定用センサにより、投影レンズからワーク表面までの距離を調整する動作を示す図である。
同図(a)に示すように、投影レンズ30に設けた距離測定用センサS1により、投影レンズ30からワークステージ40の表面までの距離Lsを測定する。
また、同図(b)に示すように、ワークWにレジストを塗布するコーター60に、レジストを塗布したワークWの厚さWtを測定する厚さ測定装置S2を設け、ワークの厚さWtを測定する。
そして、同図(c)に示すように、投影レンズ30からワークステージ40の表面までの距離LsからワークWの厚さWtを引いた値が、投影レンズ30の焦点距離Dfになるように、にワークW(ワークステージ40)を上下する。
特許第4346916号公報
上記のような距離を測定する距離測定用センサとして、レーザ測長器(レーザ式の変位センサ)を使用することが一般に行われている。レーザ測長器は、半導体レーザからのレーザ光を対象物に向けて出射し、反射したレーザ光を受光して距離を測定する。
しかしながら、われわれは、レーザ測長器を使用して投影レンズとワークの表面を測定するうちに、次のような問題が生じることを見出した。
上記したように、投影レンズからワーク表面までの距離は、ワークの厚さや塗布されるレジストの膜厚によって違いが生じるので、ワークが交換されるたびに測定を行う。そのため、レーザ測長器は、露光処理が始まると少なくとも1ロットの処理が終わるまで連続的に動作する。
プリント基板に配線パターン等を形成する露光装置の場合、20枚から30枚のプリント基板(ワーク)を1ロットとして処理する。1ロットの処理時間は1時間から2時間程度かかる。したがって、レーザ測長器は、1時間から2時間に渡って連続的に動作する。
レーザ測長器を、このような時間にわたって連続的に使用していると、レーザ測長器の変位センサが加熱し、測定値が(距離は変わっていないのに)徐々に変化していくことがわかった。
測定値の変化、即ち測定誤差は、一例として、1時間で10μm程度である。
測定値に10μm程度の誤差が生じると、ワークの表面の位置が投影レンズの焦点位置に対して10μmずれることになり、場合によっては、ワーク表面の位置が投影レンズの焦点深度から外れ、所望の露光精度が得られないことがある。
即ち、上記のように、投影レンズに設けた距離測定用センサによりワークの表面までの距離を測定し、測定した距離が投影レンズの焦点距離になるようにワーク(ワークステージ)を上下する方法は、投影レンズとワーク表面までの距離を調整する方法として適切ではないということが分かった。
また、露光装置とコーターに距離測定用センサを設け、それぞれの距離測定用センサにより、投影レンズからワークステージの表面までの距離と、レジストつき基板(ワーク)の厚さ測定し、2つの測定値の差から、ワークの表面が投影レンズの焦点位置になるようにワーク(ワークステージ)を上下する方法でも、露光装置に設けた距離測定用センサとコーターに設けた距離測定用センサの両方に誤差が生じるので、同様に、所望の露光精度が得られないことがあり、投影レンズとワーク表面までの距離を調整する方法として適切ではない。
距離測定用センサに生じる誤差をキャンセルするためには、露光装置内に投影レンズに対する上下方向(Z方向)の位置(距離)が決められた基準点を設けておき、定期的に距離測定用センサが移動して基準点の距離を測定し、距離測定用センサに生じている誤差を求めて差し引くという方法が考えられる。
しかし、このような方法では、露光装置は、露光処理工程中に、距離測定用センサが基準点に移動して測定するという動作を行うことになり、露光処理全体にかかる時間が長くなる。
以上より、本発明は距離測定用センサを用いて投影レンズとワークとの間隔を測定し、ワークを投影レンズの焦点位置に配置する、露光装置の投影レンズとワーク間の距離調整方法において、距離測定用センサの測定値に生じる誤差の問題をなくし、露光処理全体にかかる時間も長くすることなく、投影レンズからワークの表面までの距離を投影レンズの焦点距離に正しく調整(設定)できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、投影レンズからワークステージ表面までの距離の測定値(Ls)と、投影レンズからワークステージ上のワークの表面までの距離の測定値(Lw)を、一つの距離測定用センサ(レーザ測長器)で測定する。
投影レンズからワークステージ表面までの距離の測定値(Ls)と投影レンズからワークステージ上のワークの表面までの距離の測定値(Lw)の差は、即ちワークの厚さの測定値(Wt)であるが、ここで、投影レンズからワークステージ表面までの距離の測定値(Ls)と投影レンズからワークステージ上のワークの表面までの距離の測定値(Lw)は、一つの同じセンサで測定した値であるので、差し引くことにより、距離測定用センサ(レーザ測長器)に生じた誤差も差し引かれ、したがって、得られるワークの厚さの測定値(Wt)は、距離測定用センサ(レーザ測長器)に発生している誤差が相殺(キャンセル)された値になる。

そこで、投影レンズからワークの表面までの距離を、次のような手順で、投影レンズの焦点距離に調整(設定)する。
露光装置の製造段階で、露光実験を行い、投影レンズの焦点距離(Df)を求める。
投影レンズからワークステージの表面までの距離が上記焦点距離(Df)になるように、ワークステージの上下(Z)方向位置を調整し、その位置をワークステージの上下(Z)方向の原点位置(S0)として、装置の制御部に記憶する。
投影レンズの鏡筒に取り付けた距離測定用センサ(レーザ測長器)で、投影レンズからワークステージ表面までの距離の測定値(Ls)を測定する。
同じ距離測定用センサで、投影レンズからワーク表面までの距離の測定値(Lw)を測定する。
上記で得た投影レンズからワークステージ表面までの距離の測定値(Ls)から投影レンズからワーク表面までの距離の測定値(Lw)を引いてワークの厚さの測定値(Wt)を求める。
ワークステージを、原点位置(S0)から、ワークの厚さの測定値(Wt)だけ上下(Z)方向に移動する。

本発明によれば、1つの距離測定用センサにより測定した2つの測定値を差し引くことにより得られた誤差を含まないワークの厚さ(Wt)と、あらかじめ投影レンズの焦点位置を原点位置(S0)としたワークステージの位置とに基づいて、投影レンズからワークの表面までの距離を調整する。
したがって、距離測定用センサ(レーザ測長器)の測定値に生じる誤差の影響を受けることなく、投影レンズからワークの表面までの距離を投影レンズの焦点距離に調整(設定)できる。
また、露光処理工程中に、距離測定用センサが基準点に移動して測定するという動作は不要であり、露光処理全体にかかる時間が長くなることを防ぐことができる。
本発明の、投影レンズからワーク表面までの距離を調整(設定)する第一の実施例の動作を説明する図(その1)である。 本発明の、投影レンズからワーク表面までの距離を調整(設定)する第一の実施例の動作を説明する図(その2)である。 本発明の、投影レンズからワーク表面までの距離を調整(設定)する第一の実施例の動作を説明する図(その3)である。 本発明の、投影レンズからワーク表面までの距離を調整(設定)する第一の実施例の動作を説明する図(その4)である。 本発明の、投影レンズからワーク表面までの距離を調整(設定)する第二の実施例の動作を説明する図(その1)である。 本発明の、投影レンズからワーク表面までの距離を調整(設定)する第二の実施例の動作を説明する図(その2)である。 本発明の、投影レンズからワーク表面までの距離を調整(設定)する第二の実施例の動作を説明する図(その3)である。 露光装置の構成の一例を示す図である。 投影レンズに取り付けた距離測定センサにより、投影レンズからワーク表面までの距離を調整する動作を示す図である。 投影レンズとコーターに設けた距離測定用センサにより、投影レンズからワーク表面までの距離を調整する動作を示す図である。
本発明の露光装置の構成は、基本的には図8に示す装置の構成と同じであり、装置の構成についての説明は省略する。
図1から図4は、図8に示した露光装置の露光部の拡大図である。これら図を用いて、本発明の、投影レンズからワーク表面までの距離を調整(設定)する第一の実施例の動作を説明する。
距離測定用センサSは、投影レンズ30の鏡筒、または鏡筒を支持するフレーム(架台)に取り付けられている。また、距離測定用センサSは市販のレーザ測長器(レーザ式変位センサ)を使用している。
距離測定用センサ(レーザ測長器)Sが測定した対象物までの距離(測定値)は、露光装置の制御部70に送られ記憶される。なお、本実施例においては、距離測定用センサ(レーザ測長器)Sが測定した対象物までの距離(測定値)は、投影レンズ30から該対象物までの距離と等しいとする。
また、ワークステージ40はワークステージ駆動機構41により、同図左右手前奥方向(XY方向)、上下方向(Z方向)、XY平面の回転方向(θ方向)に移動する。ワークステージ駆動機構41の動作は制御部70により制御され、ワークステージ40の位置は制御部70に記憶される。
図1(a):露光装置を組み立てる段階で、ワークのサンプルの露光実験を行い、投影レンズ30の焦点距離Dfを求める。そして投影レンズ30からワークステージ40の表面までの距離が、上記焦点距離Dfになるように、ワークステージ40の上下(Z)方向の位置を調整し、その位置をワークステージ40の上下(Z)方向の原点位置S0として、露光装置の制御部70に記憶する。
図1(b):露光装置で露光処理を始めるにあたり、まず、投影レンズ30に設けた距離測定用センサ(レーザ測長器)Sにより、投影レンズ30からワークステージ40表面までの距離Lsを測定し、その値を制御部70に記憶する。
図2(c):不図示の搬送装置により、ワークWをワークステージ40上に載置する。
ワークステージ40が移動し、ワークWの露光する位置が距離測定用センサSの下に来る。
距離測定用センサSにより、投影レンズ30からワークW表面までの距離Lwを測定し、その値を制御部70に記憶する。
図2(d):制御部70は、投影レンズ30からワークステージ40表面までの距離Lsから投影レンズ30からワークW表面までの距離Lwを引き、その差であるワークWの厚さWtを求める。
現在のワークステージ40の位置S0は、投影レンズ30の焦点距離Dfであるので、ワークステージ40をS0の位置からワークの厚さWtの距離だけ下降させれば、投影レンズ30からワークW表面までの距離は、投影レンズ30の焦点距離Dfと等しくなる。
制御部70は、ワークステージ駆動機構41によりワークステージ40を、ワークWの厚さWt分下降(移動)させる。制御部70は、下降(移動)後のワークステージ40の位置(S0+Wt)を記憶する。
ここで、距離測定用センサSによる測定値に、温度上昇による誤差が生じていたとしても、同じセンサで測定した2つの測定値LsとLwを引き算するので、その結果得られるワークの厚さWtの値は誤差が相殺されたものとなる。
露光装置は、マスクMとワークW位置合せを行った後、ワークW(ワークステージ40)の上下方向(Z)方向については、上記の位置(S0+Wt)を維持して露光を行う。
ワークWの露光処理が終われば、不図示の搬送装置により、ワークWがワークステージ40から搬出される。
この時、ワークステージ40は、再度原点位置S0に戻っても良いが、戻らなくても良い。本例では戻らない場合について説明する。
図3(e):ワークステージ40にワークWがない状態で、距離測定用センサSは投影レンズ30からワークステージ40表面までの距離Ls2を測定し、その値を制御部70に記憶する。
図3(f):第2のワークWがワークステージ40上に載置される。距離測定用センサSで、投影レンズ30からワークW表面までの距離Lw2を測定し、その値を制御部70に記憶する。
図4(g):制御部70は、投影レンズ30からワークステージ40表面までの距離Ls2から投影レンズ30からワークW表面までの距離Lw2を引いて、第2のワークWの厚さWt2を計算する。
塗布されるレジストの厚さはワークごとに微妙に異なることがある。そのため、第2のワークの厚さWt2は、先の(第1の)ワークの厚さWtと異なる場合がある。
制御部70は、現在のワークステージの位置(S0+Wt)を記憶している。制御部70は第2のワークの厚さWt2と第1のワークの厚さWtの差ΔWtを計算し、その差ΔWt分だけワークステージ40を、現在のワークステージの位置(S0+Wt)から上または下に移動させる。
これにより、投影レンズ30から第2のワークW表面までの距離が、投影レンズ30の焦点距離Dfと等しくなる。制御部70はワークステージ40の移動後の位置を記憶する。
露光装置は、マスクMとワークW位置合せを行った後、ワークW(ワークステージ40)の上下方向(Z)方向については、この位置を保持して露光を行う。
第2のワークWの露光処理が終われば、不図示の搬送装置により、第2のワークWがワークステージ40から搬出される。3枚目のワーク以降、上記の手順を繰り返す。
続いて、図5から図7を用いて、本発明の、投影レンズからワーク表面までの距離を調整(設定)する第二の実施例の動作を説明する。
本実施例は、1枚のワークに複数の露光領域が形成されている場合である。
例えばレジストがソルダーレジストと呼ばれるものの場合、1枚のワークの面内で、例えばワークの中央付近と周辺部とでは±10μm〜±15μmの厚さのばらつきが生じることがある。このような場合、1つのワーク内であっても、露光領域ごとにワークの厚さを測定する。
図5(a):上記第一の実施例と同様に、露光装置の製造段階で、投影レンズ30の焦点距離Dfを求める。そして、投影レンズ30からワークステージ40の表面までの距離が、上記焦点距離Dfになるように、ワークステージ40の上下(Z)方向位置を調整する。その位置をワークステージ40の上下(Z)方向の原点位置S0として、露光装置の制御部70に記憶する。
また、露光処理を始めるにあたり、投影レンズ30に設けた距離測定用センサ(レーザ測長器)Sにより、投影レンズ30からワークステージ40表面までの距離Ls1を測定し、その値を制御部70に記憶する。
図5(b):不図示の搬送装置により、複数の露光領域が形成されたワークWをワークステージ40上に載置する。
ワークステージ40が移動し、ワークに形成されている第1の露光領域101がセンサの下に来る。
距離測定用センサSにより、投影レンズ30から第1の露光領域101の表面までの距離Lw1を測定し、その値を制御部70に記憶する。なお、図5においては、ワークWは露光領域による厚さの違いを強調して示している。
図6(c):制御部70は、投影レンズ30からワークステージ40表面までの距離Ls1から投影レンズ30から第1の露光領域の表面までの距離Lw1を引き、第1の露光領域のワークの厚さWt1を計算する。
現在のワークステージ40の位置S0は、投影レンズ30の焦点距離Dfであるので、ワークステージ40をS0の位置からワークの厚さWt1の距離だけ下降させれば、投影レンズ30から第1の露光領域の表面までの距離は、投影レンズ30の焦点距離Dfと等しくなる。
制御部70は、ワークステージ駆動機構41によりワークステージ40を、ワークの厚さWt1分下降(移動)させる。制御部はワークステージの位置(S0+Wt1)を記憶する。
露光装置は、マスクMとワークWの第1の露光領域101との位置合せを行った後、ワークW(ワークステージ40)の上下方向(Z)方向については、この位置を保持して第1の露光領域101の露光を行う。
図6(d):ワークWの第1の露光領域101の露光が終わると、ワークステージ40が移動し、距離測定用センサSは、ワークステージ40のワークW置かれていない部分で、再度投影レンズ30からワークステージ40表面までの距離Ls2を測定し、その値を制御部70に記憶する。
図7(e):Ls2測定後、ワークステージが移動し、ワークWの第2の露光領域が距離測定用センサSの下に来る。
距離測定用センサSは、投影レンズ30から第2の露光領域の表面までの距離Lw2を測定し、その値を制御部に記憶する。
図7(f):制御部70は、投影レンズ30からワークステージ40表面までの距離Ls2から投影レンズ30から第2の露光領域の表面までの距離Lw2を引き、第2の露光領域のワークの厚さWt2を計算する。
制御部70は、現在のワークステージの位置(S0+Wt1)を記憶している。制御部70は、第2の露光領域のワーク厚さWt2と第1の露光領域のワーク厚さWt1の差ΔWtを計算し、その差ΔWt分だけワークステージ40を、現在のワークステージの位置(S0+Wt1)から上または下に移動させる。
これにより、投影レンズ30から第2の露光領域の表面までの距離は、投影レンズ30の焦点距離Dfと等しくなる。制御部70はワークステージの現在の位置を記憶する。
露光装置は、マスクMとワークWの第2の露光領域との位置合せを行った後、ワークW(ワークステージ40)の上下方向(Z)方向については、この位置を保持して第2の露光領域102の露光を行う。
第3の露光領域以降、上記の手順を繰り返す。即ち、投影レンズ30からワークステージ40表面までの距離Ls3と、投影レンズ30からワークWの第3の露光領域の表面までの距離Lw3を測定し、両者の差から第3の露光領域のワーク厚さWt3を計算する。
第2の露光領域のワーク厚さWt2と第3の露光領域のワーク厚さWt3の差ΔWtを計算し、その差ΔWt分だけワークステージ40を上下方向に移動し、第3の露光領域の露光を行う。
10 光照射部
11 ランプ
12 ミラー
20 マスクステージ
30 投影レンズ
40 ワークステージ
41 ワークステージ駆動機構
50 アライメント顕微鏡
70 制御部
M マスク
W ワーク
R レジスト
S 距離測定用センサ(レーザ測長器)

Claims (1)

  1. ワークステージに載置されたワークの表面から投影レンズまでの距離を距離測定用センサを用いて測定し、投影レンズからワーク表面までの距離が投影レンズの焦点距離と一致するように調整する投影レンズとワーク間の距離調整方法において、
    投影レンズの焦点位置をワークステージの上下方向の原点位置(S0)とする第1の工程と、
    前記距離測定用センサとしてレーザ測長器を用い、一つの該レーザ測長器により、前記投影レンズから前記ワークステージの表面までの距離の測定値(Ls)と、該投影レンズから該ワークステージに載置したワークの表面までの距離の測定値(Lw)とを測定する第2の工程と、
    上記で測定した該投影レンズから該ワークステージの表面までの距離の測定値(Ls)から該投影レンズから該ワークステージに載置した前記ワークの表面までの距離の測定値(Lw)を減じて、
    該ワークの厚さの測定値(Wt)を求める第3の工程と、
    前記ワークステージの原点位置(S0)から、上記第2の工程で求めた前記ワークの厚さ測定値(Wt)分だけ前記ワークステージを上下方向に移動させ、前記投影レンズから該ワークの表面までの距離の測定値を該投影レンズの焦点距離と一致させる第4の工程とを備えたことを特徴とする投影レンズとワーク間の距離調整方法。
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