以下、本発明に係る物品搬送装置における第1実施形態について、図1〜図4を参酌して説明する。
本実施形態に係る物品搬送装置は、図1に示すように、物品Xを搬送する搬送手段1と、物品Xをアキュームレートする(蓄える)アキュームレート手段2とを備える。また、物品搬送装置は、搬送手段1からアキュームレート手段2に物品Xを搬入する搬入手段3と、アキュームレート手段2から搬送手段1に物品Xを搬出する搬出手段4とを備える。そして、物品搬送装置は、搬送手段1から搬入手段3に分岐させる分岐手段5と、搬出手段4を搬送手段1に合流させる合流手段6とを備える。
なお、本実施形態において、物品搬送装置は、容器麺製造装置に採用されている。具体的には、物品搬送装置は、上流側に配置されている麺充填装置(図示及び採番していない)で製造された物品Xを、二手に分岐して搬送した後に、下流側に配置されている一対のシュリンク包装装置(図示及び採番していない)に向けて、物品Xを搬送している。したがって、本実施形態において、物品Xは、麺を充填され且つ蓋で封止された容器である。
搬送手段1は、搬送源である麺充填装置から第1の搬送先である一方のシュリンク包装装置に向けて物品Xを搬送する第1搬送コンベヤ11と、搬送源である麺充填装置から第2の搬送先である他方のシュリンク包装装置に向けて物品Xを搬送する第2搬送コンベヤ12とを備える。
各搬送コンベヤ11,12は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、各搬送コンベヤ11,12は、長尺に形成されると共に、直線状に配置されていることで、物品Xを長手方向に沿って上流側から下流側に向けて搬送する。また、第1搬送コンベヤ11と第2搬送コンベヤ12とは、互いに平行に配置されている。
アキュームレート手段2は、長手方向に沿って物品Xを搬送する長尺なアキュームレートコンベヤ21を備える。また、アキュームレート手段2は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から搬出される幅を狭くするための幅狭ガイド22,22を、アキュームレートコンベヤ21の下流側に備える。
そして、アキュームレート手段2は、アキュームレートコンベヤ21から搬出される物品Xが詰まって搬出できない状態になる(ブロッキングする)ことを防止すべく、基端部を中心に揺動する搬出揺動ガイド23,23を、アキュームレートコンベヤ21の下流側に備える。さらに、アキュームレート手段2は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から搬出手段4に乗り移り可能とすべく、アキュームレートコンベヤ21の下流側と搬出手段4の上流側との間に配置される乗り移りプレート24を備える。
アキュームレートコンベヤ21は、第1搬送コンベヤ11及び第2搬送コンベヤ12間に配置されている。そして、アキュームレートコンベヤ21は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを長手方向の一方側(上流側)から他方側(下流側)に向けて搬送する。また、アキュームレートコンベヤ21は、幅寸法が各搬送コンベヤ11,12の幅寸法よりも大きく形成されており、幅方向に複数の物品Xを並列できるように構成されている。
搬入手段3は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側に物品Xを搬入する第1搬入コンベヤ31と、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側に物品Xを搬入する第2搬入コンベヤ32とを備える。また、搬入手段3は、各搬入コンベヤ31,32からアキュームレートコンベヤ21に物品Xを搬入させるべく、基端部を中心に揺動する搬入揺動ガイド33,33を、各搬入コンベヤ31,32の下流側に備える。
第1搬入コンベヤ31は、第1搬送コンベヤ11から物品Xを搬入すべく、第1搬送コンベヤ11から分岐するように配置される。また、第1搬入コンベヤ31は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第1搬入コンベヤ31は、第1搬送コンベヤ11の上流側からアキュームレートコンベヤ21の上流側に向けて、物品Xを搬送する。
なお、第1搬入コンベヤ31は、物品Xが第1搬送コンベヤ11から乗り移り可能とすべく、上流側が第1搬送コンベヤ11に隣接されて配置されている。また、第1搬入コンベヤ31は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21に乗り移り可能とすべく、下流側がアキュームレートコンベヤ21の上流側における幅方向の一方側に隣接されて配置されている。
第2搬入コンベヤ32は、第2搬送コンベヤ12から物品Xを搬入すべく、第2搬送コンベヤ12から分岐するように配置される。また、第2搬入コンベヤ32は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第2搬入コンベヤ32は、第2搬送コンベヤ21の上流側からアキュームレートコンベヤ21の上流側に向けて、物品Xを搬送する。
なお、第2搬入コンベヤ32は、物品Xが第2搬送コンベヤ12から乗り移り可能とすべく、上流側が第2搬送コンベヤ12に隣接されて配置されている。また、第2搬入コンベヤ32は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21に乗り移り可能とすべく、下流側がアキュームレートコンベヤ21の上流側における幅方向の他方側に隣接されて配置されている。
搬出手段4は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出された物品Xを第1の搬送先である一方のシュリンク包装装置に向けて搬送する第1搬出コンベヤ41を備える。また、搬出手段4は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出された物品Xを第2の搬送先である他方のシュリンク包装装置に向けて搬送する第2搬出コンベヤ42を備える。
第1搬出コンベヤ41は、第1搬送コンベヤ11に物品Xを搬出すべく、第1搬送コンベヤ11に合流するように配置される。また、第1搬出コンベヤ41は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第1搬出コンベヤ41は、アキュームレートコンベヤ21の下流側から第1搬送コンベヤ11の下流側に向けて、物品Xを搬送する。
なお、第1搬出コンベヤ41は、物品Xが乗り移りプレート24を介してアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能とすべく、上流側が乗り移りプレート24を介してアキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の一方側に隣接されて配置されている。また、第1搬出コンベヤ41は、物品Xが第1搬送コンベヤ11に乗り移り可能とすべく、下流側が第1搬送コンベヤ11に隣接されて配置されている。
第2搬出コンベヤ42は、第2搬送コンベヤ12に物品Xを搬出すべく、第2搬送コンベヤ12に合流するように配置される。また、第2搬出コンベヤ42は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第2搬出コンベヤ42は、アキュームレートコンベヤ21の下流側から第2搬送コンベヤ21の下流側に向けて、物品Xを搬送する。
なお、第2搬出コンベヤ42は、物品Xが乗り移りプレート24を介してアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能とすべく、上流側が乗り移りプレート24を介してアキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の他方側に隣接されて配置されている。また、第2搬出コンベヤ42は、物品Xが第2搬送コンベヤ12に乗り移り可能とすべく、下流側が第2搬送コンベヤ12に隣接されて配置されている。
分岐手段5は、第1搬送コンベヤ11から第1搬入コンベヤ31を分岐させる第1分岐部51と、第2搬送コンベヤ12から第2搬入コンベヤ32を分岐させる第2分岐部52とを備える。そして、各分岐部51,52は、物品Xが搬送されることを停止させる停止手段511,521と、物品Xを案内する方向を切り替え可能な切替ガイド512,522とを備える。
第1分岐部51の停止手段511は、図2に示すように、搬送コンベヤ11に搬送される物品Xに押されることで回転可能な回転体(フリースターホイル)511aと、回転体511aを掛止することで、回転体511aが回転することを防止する掛止体511bとを備える。
また、第1分岐部51の停止手段511は、図2(a)に示すように、掛止体511bが回転体511aを掛止する状態(回転体511aが回転することを停止する状態)と、図2(b)に示すように、掛止体511bが回転体511aを掛止しない状態(回転体511aが回転することを許容する状態)とに切り替えるべく、掛止体511bを回動させる駆動部(シリンダ)511cを備える。
回転体511aは、物品Xに対応した複数の凹部を外周部に備えており、一回転することにより、所定数(本実施形態においては6つ)の物品Xを下流側に向けて搬送するように構成されている。したがって、回転体511aが一回転する毎に、掛止体511bが回転体511aを掛止することで、所定数の物品Xを集合させた状態で下流側に向けて搬送することができる。なお、第2分岐部52の停止手段521も、第1分岐部51の停止手段511と略同じ構成としている。
第1分岐部51の切替ガイド512は、基端部を中心に回動することにより、図2(a)に示すように、第1搬送コンベヤ11の上流側から下流側に向けて物品Xを案内する状態と、図2(b)に示すように、第1搬送コンベヤ11の上流側から第1搬入コンベヤ31に向けて物品Xを案内する状態とに切り替え可能に構成されている。なお、第2分岐部52の切替ガイド522も、第1分岐部51の切替ガイド512と略同じ構成としている。
図1に戻り、合流手段6は、第1搬出コンベヤ41を第1搬送コンベヤ11に合流させる第1合流部61と、第2搬出コンベヤ42を第2搬送コンベヤ12に合流させる第2合流部52とを備える。そして、各合流部61,62は、物品Xが搬送されることを停止させる停止手段611,621と、各搬出コンベヤ41,42から各搬送コンベヤ11,12の下流側に向けて物品Xを案内する合流ガイド612,622とを備える。
各合流部61,62の停止手段611,621は、第1分岐部51の停止手段511と略同じ構成としている。また、各合流ガイド612,622は、各搬出コンベヤ41,42から各搬送コンベヤ11,12の下流側に向けて物品Xを案内する状態で固定されている。
本実施形態に係る物品搬送装置の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係る物品搬送装置の動作について、図3及び図4を参酌して説明する。
まず、通常時には、図3(a)に示すように、第1搬送コンベヤ11が上流側に配置される搬送源から下流側に配置される第1の搬送先に向けて(図3(a)のA矢印方向に)物品Xを搬送していると共に、第2搬送コンベヤ12が上流側に配置される共通の搬送源から第2の搬送先に向けて(図3(a)のB矢印方向に)物品Xを搬送している。
ところで、例えば、第1の搬送先でトラブルが発生し、第1の搬送先に物品Xを搬送できない状態となった時には、図3(b)に示すように、第1分岐部51の切替ガイド512が、第1搬送コンベヤ11の上流側から第1搬入コンベヤ31に向けて物品Xを案内する状態に切り替わる。このとき、第1分岐部51においては、停止手段511が物品Xの搬送を停止させ、物品Xが搬送されない状態になった上で、切替ガイド512が基端部を中心に回動することで切り替わる。
これにより、物品Xは、第1搬送コンベヤ11の上流側から第1搬入コンベヤ31に向けて(図3(b)のC矢印方向に)搬送される。そして、図4(a)に示すように、第1搬入コンベヤ31がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側に物品Xを搬入する。このとき、搬入揺動ガイド33が基端部を中心に揺動しているため、物品Xは、適度に分散されて、第1搬入コンベヤ31からアキュームレートコンベヤ21に搬入される。
そして、アキュームレートコンベヤ21が、上流側から下流側、即ち、長手方向の一方側から他方側に向けて(図4(a)のD矢印方向に)、物品Xを搬送する。すると、アキュームレートコンベヤ21の下流側に搬送された物品Xは、基端部を中心に揺動する搬出揺動ガイド23,23により、ブロッキングすることを防止されると共に、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から溢れて、他方側にも移動する。
そして、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出される物品Xは、乗り移りプレート24を介して第1搬出コンベヤ41に搬送されると共に、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出される物品Xは、乗り移りプレート24を介して第2搬出コンベヤ42に搬送される。その後、第1搬出コンベヤ41は、第1合流部61に向けて(図4(a)のE矢印方向に)、物品Xを搬送すると共に、第2搬出コンベヤ42は、第2合流部62に向けて(図4(a)のF矢印方向に)、物品Xを搬送する。
そして、第2搬送コンベヤ12が第2の搬送先に向けて物品Xを搬送しているため、第2搬出コンベヤ42は、第2合流部62を介して、第2搬送コンベヤ12に物品Xを搬出する。このとき、第2分岐部52の回転体521aが一回転して停止することを繰り返すことで、物品Xを投入できるスペースが形成されると共に、第2合流部62の回転体621aが所定のタイミングで一回転して停止することを繰り返すことで、第2分岐部52で形成されたスペースに物品Xが投入される。
その後、第1の搬送先に物品Xを搬送できる状態に復旧した時には、図4(b)に示すように、第1分岐部51の切替ガイド512が、第1搬送コンベヤ11の上流側から下流側に向けて物品Xを案内する状態に切り替わる。このとき、第1分岐部51においては、停止手段511が物品Xの搬送を停止させ、物品Xが搬送されない状態になった上で、切替ガイド512が基端部を中心に回動することで切り替わる。
そして、第1搬出コンベヤ41は、第1合流部61を介して、第1搬送コンベヤ11に物品Xを搬出する。このとき、第1分岐部51の回転体511aが一回転して停止することを繰り返すことで、物品Xを投入できるスペースが形成されると共に、第1合流部61の回転体611aが所定のタイミングで一回転して停止することを繰り返すことで、第1分岐部51で形成されたスペースに物品Xが投入される。
以上より、本実施形態に係る物品搬送装置によれば、第1搬入コンベヤ31がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側に物品Xを搬入すると共に、第2搬入コンベヤ32がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側に物品Xを搬入する。これにより、各搬入コンベヤ31,32から搬入された物品Xがアキュームレートコンベヤ21にアキュームレートされ、その後、アキュームレートコンベヤ21が長手方向に沿って物品Xを搬送する。
そして、第1搬出コンベヤ41がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出された物品Xを第1の搬送先に向けて搬送すると共に、第2搬出コンベヤ42がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出された物品Xを第2の搬送先に向けて搬送する。これにより、アキュームレートコンベヤ21にアキュームレートされた物品Xが各搬送先に搬送される。したがって、二つの搬送先に対して、共通のアキュームレートコンベヤ21を配置することができるため、省スペース化を図ることができる。
次に、本発明に係る物品搬送装置における第2実施形態について、図5及び図6を参酌して説明する。なお、図5及び図6において、図1〜図4の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と同一の構成又は要素を表す。
本実施形態に係る物品搬送装置は、図5に示すように、第1実施形態に係る物品搬送装置に対して、幅狭ガイド22,22、搬出揺動ガイド23,23及び乗り移りプレート24を備えていない点と、搬出手段7の構成が異なる点とで相違している。したがって、以下、搬出手段7に係る構成についてのみ説明する。
搬出手段7は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出された物品Xを第1の搬送先に向けて搬送する第1搬出コンベヤ71を備える。また、搬出手段7は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出された物品Xを第2の搬送先に向けて搬送する第2搬出コンベヤ72を備える。
第1搬出コンベヤ71は、物品Xを下流側に搬送する状態と物品Xを第2搬出コンベヤ72に搬送する状態とに切り替え可能な第1切替部711を、上流側に備える。また、第1搬出コンベヤ71は、第1搬送コンベヤ11に物品Xを搬出すべく、下流側で第1搬送コンベヤ11に合流する第1本体部712を、第1切替部711の下流側に備える。
第1切替部711は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第1切替部711は、正回転と逆回転とを切り替え可能に構成されており、正回転することで、物品Xを第1本体部712に搬送する一方、逆回転することで、物品Xを第2搬出コンベヤ72に搬送する。
また、第1切替部711は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能とすべく、アキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の一方側に隣接されて配置されている。さらに、第1切替部711は、物品Xが第1本体部712や第2搬出コンベヤ72に乗り移り可能とすべく、第1本体部712と第2搬出コンベヤ72とに隣接されて配置されている。
第1本体部712は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第1本体部712は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能とすべく、上流側がアキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の一方側に隣接されて配置されている。
第2搬出コンベヤ72は、物品Xを下流側に搬送する状態と物品Xを第1搬出コンベヤ71に搬送する状態とに切り替え可能な第2切替部721を、上流側に備える。また、第2搬出コンベヤ72は、第2搬送コンベヤ12に物品Xを搬出すべく、下流側で第2搬送コンベヤ12に合流する第2本体部722を、第2切替部721の下流側に備える。
第2切替部721は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第2切替部721は、正回転と逆回転とを切り替え可能に構成されており、正回転することで、物品Xを第2本体部722に搬送する一方、逆回転することで、物品Xを第1搬出コンベヤ71の第1切替部711に搬送する。
また、第2切替部721は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能とすべく、アキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の他方側に隣接されて配置されている。さらに、第2切替部721は、物品Xが第2本体部722や第1搬出コンベヤ71の第1切替部711に乗り移り可能とすべく、第2本体部722と第1搬出コンベヤ71の第1切替部711とに隣接されて配置されている。
第2本体部722は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第2本体部722は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能とすべく、上流側がアキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の他方側に隣接されて配置されている。
本実施形態に係る物品搬送装置の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態に係る物品搬送装置の動作について、図6を参酌して説明する。
まず、各切替部711,712の回転方向(正回転、逆回転)に関わらず、アキュームレートコンベヤ21から第1本体部712に搬送された物品Xは、第1本体部712により、第1合流部61に向けて搬送される一方、アキュームレートコンベヤ21から第2本体部722に搬送された物品Xは、第2本体部722により、第2合流部62に向けて搬送される。
そして、図6(a)に示すように、第1切替部711及び第2切替部721が共に正回転している際には、アキュームレートコンベヤ21から第1切替部711に搬送された物品Xは、第1本体部712に搬送され、第1本体部712により、第1合流部61に向けて搬送される一方、アキュームレートコンベヤ21から第2切替部721に搬送された物品Xは、第2本体部722に搬送され、第2本体部722により、第2合流部62に向けて搬送される。
また、図6(b)に示すように、第1切替部711が正回転し且つ第2切替部721が逆回転している際には、アキュームレートコンベヤ21から第2切替部721に搬送された物品Xは、第1切替部711に搬送される。そして、アキュームレートコンベヤ21及び第2切替部721から第1切替部711に搬送された物品Xは、第1本体部712に搬送され、第1本体部712により、第1合流部61に向けて搬送される。
反対に、図6(c)に示すように、第1切替部711が逆回転し且つ第2切替部721が正回転している際には、アキュームレートコンベヤ21から第1切替部711に搬送された物品Xは、第2切替部721に搬送される。そして、アキュームレートコンベヤ21及び第1切替部711から第2切替部721に搬送された物品Xは、第2本体部722に搬送され、第2本体部722により、第2合流部62に向けて搬送される。
以上より、本実施形態係る物品搬送装置によれば、第1搬出コンベヤ71には、第1切替部711が上流側に設けられており、その第1切替部711を、物品Xを下流側の第1本体部712に搬送する状態と、物品Xを第2搬出コンベヤ72に搬送する状態とに切り替えることができる。また、第2搬出コンベヤ72には、第2切替部721が上流側に設けられており、その第2切替部721を、物品Xを下流側の第2本体部722に搬送する状態と、物品Xを第1搬出コンベヤ71に搬送する状態とに切り替えることができる。
これにより、第1切替部711が物品Xを下流側の第1本体部712に搬送する状態であると共に、第2切替部721が物品Xを下流側の第2本体部722に搬送する状態である際には、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出された物品Xが第1搬出コンベヤ71で搬出される一方、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出された物品Xが第2搬出コンベヤ72で搬出される。
また、第1切替部711が物品Xを第2搬出コンベヤ72に搬出する状態に切り替えた際には、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出された物品Xの一部が第2搬出コンベヤ72で搬出される。これにより、第1搬送コンベヤ11で第1の搬送先に向けて搬送されていた物品Xを、搬出手段7を介して、第2搬送コンベヤ12に搬送し、第2の搬送先に向けて搬送することもできる。
反対に、第2切替部721が物品Xを第1搬出コンベヤ71に搬出する状態に切り替えた際には、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出された物品Xの一部が第1搬出コンベヤ71で搬出される。これにより、第2搬送コンベヤ12で第2の搬送先に向けて搬送されていた物品Xを、搬出手段7を介して、第1搬送コンベヤ11に搬送し、第1の搬送先に向けて搬送することもできる。
次に、本発明に係る物品搬送装置における第3実施形態について、図7及び図8を参酌して説明する。なお、図7及び図8において、図1〜図4の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と同一の構成又は要素を表す。
本実施形態に係る物品搬送装置は、図7に示すように、第1実施形態に係る物品搬送装置に対して、幅狭ガイド22,22、搬出揺動ガイド23,23及び乗り移りプレート24を備えていない点と、搬出手段8の構成が異なる点とで相違している。したがって、以下、搬出手段8に係る構成についてのみ説明する。
搬出手段8は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出された物品Xを第1の搬送先に向けて搬送する第1搬出コンベヤ81を備える。また、搬出手段8は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出された物品Xを第2の搬送先に向けて搬送する第2搬出コンベヤ82を備える。
第1搬出コンベヤ81は、上流側に配置され且つ伸縮可能な第1伸縮部811と、第1伸縮部811の下流側に配置され、第1搬送コンベヤ11に物品Xを搬出すべく、下流側で第1搬送コンベヤ11に合流する第1本体部812とを備える。そして、第1搬出コンベヤ81は、第1伸縮部811が伸縮することにより、上流側が伸縮可能に構成されている。
第1伸縮部811は、載置している物品Xを単列状にして搬送すべく、環状に形成され且つ無端回転する帯状のコンベヤベルト811aを備える。また、第1伸縮部811は、コンベヤベルト811aの下流側を上面で支持するベース部811bと、コンベアベルト811aの上流側を上面で支持し、ベース部811bに対して移動可能な移動部811cとを備える。
そして、第1伸縮部811は、移動部811cがベース部811bに対して水平方向に沿って移動することにより、物品Xを載置できる領域を変更するように伸縮する。なお、ベース部811bは、凸形状に形成されていると共に、移動部811cは、ベース部811bに対応して、凹形状に形成されており、しかも、ベース部811b及び移動部811cは、上面同士が面一となるように配置されている。
さらに、第1伸縮部811は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能とすべく、アキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の一方側に隣接されて配置されている。そして、第1伸縮部811は、上流側が伸縮することにより、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能な領域、具体的には、アキュームレートコンベヤ21と隣接している領域を変更する。
また、第1伸縮部811は、物品Xが第1本体部812に乗り移り可能とすべく、第1本体部812に隣接されて配置されている。そして、第1伸縮部811は、アキュームレートコンベヤ21の下流側から第1本体部812に向けて、物品Xを搬送する。
第1本体部812は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第1本体部812は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21及び第1伸縮部811から乗り移り可能とすべく、上流側がアキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の一方側及び第1伸縮部811に隣接されて配置されている。
第2搬出コンベヤ82は、上流側に配置され且つ伸縮可能な第2伸縮部821と、第2伸縮部821の下流側に配置され、第2搬送コンベヤ12に物品Xを搬出すべく、下流側で第2搬送コンベヤ12に合流する第2本体部822とを備える。そして、第2搬出コンベヤ82は、第2伸縮部821が伸縮することにより、上流側が伸縮可能に構成されている。
第2伸縮部821は、載置している物品Xを単列状にして搬送すべく、環状に形成され且つ無端回転する帯状のコンベヤベルト821aを備える。また、第2伸縮部821は、コンベヤベルト821aの下流側を上面で支持するベース部821bと、コンベアベルト821aの上流側を上面で支持し、ベース部821bに対して移動可能な移動部821cとを備える。
そして、第2伸縮部821は、移動部821cがベース部821bに対して水平方向に沿って移動することにより、物品Xを載置できる領域を変更するように伸縮する。なお、ベース部821bは、凸形状に形成されていると共に、移動部821cは、ベース部821bに対応して、凹形状に形成されており、しかも、ベース部821b及び移動部821cは、上面同士が面一となるように配置されている。
なお、第1伸縮部811の移動部811cと第2伸縮部821の移動部821cとは、同期して一体的に移動するように構成されている。したがって、一方の伸縮部811(821)が所定長さだけ伸長することに伴って、他方の伸縮部821(811)が同じ長さだけ短縮する。
また、第2伸縮部821は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能とすべく、アキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の他方側に隣接されて配置されている。そして、第2伸縮部821は、上流側が伸縮することにより、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能な領域、具体的には、アキュームレートコンベヤ21と隣接している領域を変更する。
さらに、第2伸縮部821は、物品Xが第2本体部822に乗り移り可能とすべく、第2本体部822に隣接されて配置されている。そして、第2伸縮部821は、アキュームレートコンベヤ21の下流側から第2本体部822に向けて、物品Xを搬送する。
第2本体部822は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転することにより、載置している物品Xを単列状にして搬送する。そして、第2本体部822は、物品Xがアキュームレートコンベヤ21及び第2伸縮部821から乗り移り可能とすべく、上流側がアキュームレートコンベヤ21の下流側における幅方向の他方側及び第2伸縮部821に隣接されて配置されている。
本実施形態に係る物品搬送装置の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態に係る物品搬送装置の動作について、図8を参酌して説明する。
まず、図8(a)に示すように、各伸縮部811,821(各移動部811c,821c)の上端部がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の中央に位置している際には、各伸縮部811,821の搬送面の長さ(物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能な領域)は、略同じである。
斯かる状態においては、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出された物品Xは、第1伸縮部811及び第1本体部812に乗り移るため、第1本体部812により、第1合流部61に向けて搬送される。また、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出された物品Xは、第1伸縮部821及び第2本体部822に乗り移るため、第2本体部822により、第2合流部62に向けて搬送される。
また、図8(b)に示すように、各伸縮部811,821(各移動部811c,821c)の上端部がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側に位置している際には、第2伸縮部821の搬送面の長さは、第1伸縮部811の搬送面の長さよりも長い。即ち、第2伸縮部821は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側にも隣接している。
斯かる状態においては、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出された物品Xは、第2伸縮部821、第1伸縮部811及び第1本体部812に乗り移る。したがって、第2伸縮部821に乗り移った物品Xは、第2本体部822により、第2合流部62に向けて搬送される一方、第1伸縮部811及び第1本体部812に乗り移った物品Xは、第1本体部812により、第1合流部61に向けて搬送される。
また、図8(c)に示すように、各伸縮部811,821(各移動部811c,821c)の上端部がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側に位置している際には、第1伸縮部811の搬送面の長さは、第2伸縮部821の搬送面の長さよりも長い。即ち、第1伸縮部811は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側にも隣接している。
斯かる状態においては、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出された物品Xは、第1伸縮部811、第2伸縮部821及び第2本体部822に乗り移る。したがって、第1伸縮部811に乗り移った物品Xは、第1本体部812により、第1合流部61に向けて搬送される一方、第2伸縮部821及び第2本体部822に乗り移った物品Xは、第2本体部822により、第2合流部62に向けて搬送される。
以上より、本実施形態係る物品搬送装置は、各搬出コンベヤ81,82の上流側がアキュームレートコンベヤ21に隣接されて配置されるため、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から各搬出コンベヤ81,82の上流側に乗り移りできる。そして、各搬出コンベヤ81,82の上流側が伸縮可能となるように構成されているため、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能な各搬出コンベヤ81,82における領域が変更できる。
これにより、第2搬出コンベヤ82の上端側がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側にまで位置すると、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出された物品Xの一部が第2搬出コンベヤ82で搬出されることもでき、反対に、第1搬出コンベヤ81の上端側がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側にまで位置すると、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出された物品Xの一部が第1搬出コンベヤ81で搬出されることもできる。
次に、本発明に係る物品搬送装置における第4実施形態について、図9を参酌して説明する。なお、図9において、図1〜図4の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と同一の構成又は要素を表す。
本実施形態に係る物品搬送装置は、図9に示すように、第1実施形態に係る物品搬送装置に対して、幅狭ガイド22,22、搬出揺動ガイド23,23及び乗り移りプレート24を備えていない点と、アキュームレートコンベヤ21で搬送される物品Xを幅方向の反対側に案内する案内手段25を備える点とで相違している。したがって、以下、案内手段25に係る構成についてのみ説明する。
案内手段25は、上流側に配置される基端部を中心に回動可能な搬出ガイド251,…を複数(本実施形態においては三つ)備える。そして、複数の搬出ガイド251,…は、同期して回動するように構成されている。また、複数の搬出ガイド251,…は、互いに平行となるように配置されている。
本実施形態に係る物品搬送装置の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態に係る物品搬送装置の動作について、図9を参酌して説明する。
まず、図9(a)に示すように、各搬出ガイド251がアキュームレートコンベヤ21の長手方向に沿って配置されている際には、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側に搬入された物品Xは、そのまま幅方向の一方側から搬出され、第1搬出コンベヤ41に乗り移るため、第1合流部61に向けて搬送される。また、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側に搬入された物品Xは、そのまま幅方向の他方側から搬出され、第2搬出コンベヤ42に乗り移るため、第2合流部62に向けて搬送される。
また、図9(b)に示すように、各搬出ガイド251の先端部がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側を向くように配置されている際には、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側に搬入された物品Xの一部は、幅方向の一方側から他方側に移動するように、搬出ガイド251にガイドされる。したがって、搬出ガイド251にガイドされた物品Xは、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側から搬出され、第2搬出コンベヤ42に乗り移るため、第2合流部62に向けて搬送される。
また、図9(c)に示すように、各搬出ガイド251の先端部がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側を向くように配置されている際には、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側に搬入された物品Xの一部は、幅方向の他方側から一方側に移動するように、搬出ガイド251にガイドされる。したがって、搬出ガイド251にガイドされた物品Xは、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側から搬出され、第1搬出コンベヤ41に乗り移るため、第1合流部61に向けて搬送される。
以上より、本実施形態係る物品搬送装置によれば、案内手段25がアキュームレートコンベヤ21で搬送される物品Xを幅方向の反対側に案内する。具体的には、案内手段25は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側に位置する物品Xを幅方向の他方側に案内したり、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側に位置する物品Xを幅方向の一方側に案内したりする。
これにより、案内手段25がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側に位置する物品Xを幅方向の他方側に案内することで、第1搬入コンベヤ31で搬入された物品Xが第2搬出コンベヤ42で搬出されることもでき、反対に、案内手段25がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の他方側に位置する物品Xを幅方向の一方側に案内することで、第2搬入コンベヤ32で搬入された物品Xが第1搬出コンベヤ41で搬出されることもできる。
なお、本発明に係る物品搬送装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、上記した複数の実施形態の各構成や各方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る各構成や各方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
上記第1〜第4実施形態に係る物品搬送装置においては、アキュームレートコンベヤ21が長手方向の一方側から他方側に向けて物品Xを搬送する構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、図10に示すように、アキュームレートコンベヤ210は、物品Xが長手方向に沿って往復移動するように、物品Xを搬送する構成でもよい。
図10に示すアキュームレートコンベヤ210は、帯状で且つ環状のコンベヤベルトが無端回転するように構成されている。そして、アキュームレートコンベヤ210は、正回転と逆回転とを切り替え可能に構成されている。
これにより、アキュームレートコンベヤ210は、図10(a)に示すように、長手方向の一方側から物品Xを搬入する際に、正回転することで、長手方向の一方側から他方側に向けて(図10(a)のG矢印方向に)物品Xを搬送する。反対に、アキュームレートコンベヤ210は、図10(b)に示すように、長手方向の一方側から物品Xを搬出する際に、逆回転することで、長手方向の他方側から一方側に向けて(図10(b)のK矢印方向に)物品Xを搬送する。
また、図10に示す搬入手段と搬出手段とは、一部のコンベヤを兼用している。具体的には、搬出入手段9は、第1搬送コンベヤ11に対して、物品Xを搬出入する第1搬出入コンベヤ91と、第2搬送コンベヤ12に対して、物品Xを搬出入する第2搬出入コンベヤ92とを備える。また、搬出入手段9は、各搬出入コンベヤ91,92で搬送される物品Xをガイドし且つガイドする方向を切り替え可能な切替ガイド手段93,93を備える。
各搬出入コンベヤ91,92は、各搬送コンベヤ11,12から物品Xを搬入すべく、上流部が各搬送コンベヤ11,12から分岐するように配置される搬入部911,921を備える。また、各搬出入コンベヤ91,92は、各搬送コンベヤ11,12に物品Xを搬出すべく、下流部が各搬送コンベヤ11,12に合流するように配置される搬出部912,922を備える。
さらに、各搬出入コンベヤ91,92は、上流部が搬入部911,921の下流部及び搬出部912,922の下流部に隣接して配置され且つ下流部がアキュームレートコンベヤ21に隣接して配置される兼用部913,923を備える。そして、兼用部913,923は、正回転と逆回転とを切り替え可能に構成されている。
したがって、兼用部913,923が正回転し、切替ガイド手段93が搬入部911,921から兼用部913,923に物品Xをガイドする状態に切り替わることで、搬送コンベヤ11,12からアキュームレートコンベヤ21に向けて(図10(a)のH矢印方向及びJ矢印方向に)物品Xが搬送される。
反対に、兼用部913,923が逆回転し、切替ガイド手段93が兼用部913,923から搬出部912,922に物品Xをガイドする状態に切り替わることで、アキュームレートコンベヤ21から搬送コンベヤ11,12に向けて(図10(b)のL矢印方向及びM矢印方向に)物品Xが搬送される。
また、上記第2実施形態に係る物品搬送装置においては、各切替部711,721がアキュームレートコンベヤ21の幅方向の一部に配置されている構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、各切替部は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向に亘って配置されている構成でもよい。
また、上記第3実施形態に係る物品搬送装置においては、各搬出コンベヤ81,82は、伸縮部811,821が伸縮することで、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能な領域を変更する構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、各搬出コンベヤは、上流側がアキュームレートコンベヤ21の幅方向で移動することにより、物品Xがアキュームレートコンベヤ21から乗り移り可能な領域を変更する構成でもよい。
また、上記第4実施形態に係る物品搬送装置においては、案内手段25は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側(他方側)に搬入された物品Xの一部を、幅方向の他方側(一方側)に移動するように案内する構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、案内手段は、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側(他方側)に亘って配置され、アキュームレートコンベヤ21の幅方向の一方側(他方側)に搬入された物品Xの全部を、幅方向の他方側(一方側)に移動するように案内する構成でもよい。