JP5698545B2 - ガスガバナ - Google Patents
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Description
ここで、補助ダイヤフラム圧力室と二次側オリフィスとを接続する管路には、絞りあるいはタンクの少なくともいずれか一方を備えることが好ましい。
また、パイロットガバナは、パイロットスプリングを収容し大気開放された第1のダイヤフラム圧力室と、パイロットループが接続されると共に該パイロットループの開閉を行うパイロットバルブが内蔵された第2のダイヤフラム圧力室と、二次側オリフィスに接続され補助圧力を作用させる補助ダイヤフラム圧力室と、パイロットスプリングと対向する力を付与するリターンスプリングを収容しパイロットループの分岐管を介して二次圧力が付与される第3のダイヤフラム圧力室と、補助ダイヤフラム圧力室と第3のダイヤフラム圧力室との間で大気開放され第3のダイヤフラム圧力室のダイヤフラムに大気圧をかける第4のダイヤフラム圧力室とを備えるものであることが好ましい。
また、補助ダイヤフラム圧力室と二次側オリフィスとを接続する管路に絞りあるいはタンクの少なくともいずれか一方を備える場合には、二次側オリフィス部分で生ずる二次圧力の変動の影響が補助ダイヤフラム圧力室に急激に作用しないように緩和させて機能させることができるので、二次圧力P 2 の変化に加えて二次圧力に減圧して下流側に流すガスの流量の増加を感知し、制御圧力Pcを安定的に制御することができる。
a.FF機能無しのパイロットガバナの特性
FF機能の効果を実証するため、FF機能が働かない状態で二次圧力P2 の変化による制御圧力Pcの変化を記録し、FF機能を付加した時の二次圧力P2 の変化による制御圧力Pcの変化と比較した。
試験方法としては、パイロットガバナのP3 部をP2 部と直結し、P3 =P2 とした。その状態で1次圧力P1を0.3MPa、流量が無い時(閉塞状態)の二次圧力P2 を0.15MPaになるようパイロットガバナの圧力を調整し、二次圧力P2 は外部より別のレギュレータにより圧力を供給し、二次圧力P2 のみを変化させた。その時のPc−P2 線図を図2に示す。
試験方法としては、FF機能を付加するため補助ダイヤフラム圧力室10と二次側オリフィス8との間を接続する管路9に絞り31とブローバルブ30を設け、二次圧力P2 の放出量を一定とした時、二次圧力P2 とP3 に差圧10kPaとなるように絞り31を調節した。この差圧10kPaをΔPvとしガスガバナ本体の下流の供給配管の二次側オリフィス8で得られる差圧と仮定する。実際の二次側オリフィス8の差圧はもっと少ないと考えられるが、パイロットガバナ5のP3 入力部の設計しだいで少ない差圧を大きな入力に変換することができることから、上述の差圧10kPaを実験の便宜上採用した。また、実際にはΔPvは流量が増加するほど、つまり二次圧力P2 が低下するほど値が大きくなるが、二次側オリフィス8の効果の有無を実証するため、この試験では一定とした。
この状態で先ほどと同じく、二次圧力P2 のみを変化させて制御圧力Pcの変化を記録した。その時のPc−P2 線図を図4に示す。
図2と図4を比較した線図を図5に示す。二次圧力P2 の値を同値とすると、二次側オリフィス8を有する線図(図4)は、制御圧力Pcの値が減少している。これはすなわちガバナ本体を通過するガス流量(メイン流量)が増加しΔPvが増加すると、二次圧力P2 による制御圧力Pcの制御量に加えて、ΔPvによる制御量が加わり、AFVの流量を増やす方向に作用することを意味する。つまり流量の増加を感知して制御圧力を先回りして制御することにより、安定した二次圧力P2 を得るために寄与する。また、実際は流量が増加するとΔPvの値は増加するため、Pcの減少量も増加し流量増加時のオフセットを減少することができる。ゆえにFF機能は効果があることが実証された。
a.積分(I)機能無しのパイロットガバナの特性
積分機能の効果を実証するため、積分機能が働かない状態で二次圧力P2 をステップ状に下げ、Pc及びP3 の圧力変化を記録した。そして、積分機能を付加して同じ試験をした時のPc及びP3の圧力変化と比較した。
試験方法としては、パイロットガバナ5の二次側オリフィス8での圧力を取り込むP3部をP2 部と直結し、P3 =P2 とした。P2 部に圧力を供給しているレギュレータを手動でステップ状に圧力を落とし、Pc及びP3 の変化量を記録した。その時の各圧力線図を図6に示す。
試験方法としては、上述のa.の装置(図3の装置)に加えて、積分機能を付加するため補助ダイヤフラム圧力室10と二次側オリフィス8との間を接続する管路9に可変絞り11とタンク12を設け、二次圧力P2 の変化に対してP3 の変化が遅れて緩やかに変化するよう積分時間を定めた。遅れ時間は二次圧力P2 の変化より5〜10秒後にP3が安定するように絞り11とタンク12を調整した。この積分時間はガスガバナを設置する状況によって調節可能である。この状態で、a.の装置と同じくP2 部に圧力を供給しているレギュレータを手動でステップ状に圧力を下げ、Pc及びP3 の変化量を記録した。その時の各圧力線図を図8に示す。
図6と図8を比較すると、積分機能を付加することにより制御圧力Pcと差圧P3 の変化が二次圧力P2 の変化に遅れて緩やかに変化していることが判る。よって二次圧力P2 の変化に対して積分機能が働き、制御圧力Pcを安定的に制御することが明らかとなった。
ゆえに積分機能は効果があることが実証された。
2 ガバナ本体の上流側の管路
3 ガバナ本体の下流側の管路
4 パイロットループ
5 パイロットガバナ
6 レストリクタ
8 二次側オリフィス(本線ベンチュリー)
9 二次側オリフィスとパイロットガバナの補助ダイヤフラム圧力室とを接続する管路
10 補助ダイヤフラム圧力室
11 絞り(可変絞り)
12 タンク
13 パイロットスプリング
P1 一次圧力
P2 二次圧力
P3 二次側オリフィスの圧力
Pc 制御圧力
Claims (3)
- 管路の途中に設置されて上流側から一次圧力で輸送されてくるガスを二次圧力に減圧して下流側に流すガバナ本体と、前記ガバナ本体を動作制御する制御圧力を発生させるレストリクタを有し前記ガバナ本体の上流側の管路と下流側の管路との間に接続されるパイロットループと、前記パイロットループに設置されて前記ガスの二次圧力に対応してパイロットバルブを開閉させ前記パイロットループを通過する前記ガスの量を制御して前記ガバナ本体を前記二次圧力が一定となるようにフィードバック制御させるパイロットガバナとを備え、前記パイロットガバナで制御される前記制御圧力を利用して前記ガバナ本体の弁開度を変化させることにより上流側から供給される前記ガスを減圧して下流側に供給するガスガバナにおいて、
前記ガバナ本体の下流の前記管路に配置されて前記下流の管路にガスの流れが起きたときに負圧を発生させて前記下流の管路におけるガスの流量の変化を圧力変化として検出し前記負圧分だけ前記二次圧力よりも低い補助圧力を発生させる二次側オリフィスと、
前記パイロットガバナに含まれ、前記補助圧力を作用させ前記二次圧力と共に前記パイロットガバナのパイロットスプリングと対向させて前記パイロットバルブを開閉する力を補助する補助ダイヤフラム圧力室と、
前記補助ダイヤフラム圧力室と前記二次側オリフィスとを接続する管路とを備え、前記二次圧によるフィードバック制御に、前記ガバナ本体の下流の管路における流量変化で前記二次圧力が下がるという予測を加えたフィードフォワード制御を組み合わせることを特徴とするガスガバナ。 - 前記補助ダイヤフラム圧力室と前記二次側オリフィスとを接続する前記管路には、絞りあるいはタンクの少なくともいずれか一方を備えることを特徴とする請求項1記載のガスガバナ。
- 前記パイロットガバナは、前記パイロットスプリングを収容し大気開放された第1のダイヤフラム圧力室と、前記パイロットループが接続されると共に該パイロットループの開閉を行う前記パイロットバルブが内蔵された第2のダイヤフラム圧力室と、前記二次側オリフィスに接続され前記補助圧力を作用させる前記補助ダイヤフラム圧力室と、前記パイロットスプリングと対向する力を付与するリターンスプリングを収容し前記パイロットループの分岐管を介して二次圧力が付与される第3のダイヤフラム圧力室と、前記補助ダイヤフラム圧力室と前記第3のダイヤフラム圧力室との間で大気開放され前記第3のダイヤフラム圧力室のダイヤフラムに大気圧をかける第4のダイヤフラム圧力室とを備えるものである請求項1または2記載のガスガバナ。
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