JP5696172B2 - 太陽電池用保護シートおよびその製造方法、ならびに太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池用保護シートおよびその製造方法、ならびに太陽電池モジュール Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュールの表面保護シートまたは裏面保護シートとして用いられる太陽電池用保護シートおよびその製造方法、ならびに当該太陽電池用保護シートを用いた太陽電池モジュールに関するものである。
太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池モジュールは、大気汚染や地球温暖化などの環境問題に対応して、二酸化炭素を排出せずに発電できるクリーンなエネルギー源として注目されている。
一般に、太陽電池モジュールは、結晶シリコン、アモルファスシリコンなどからなり光電変換を行う太陽電池セルと、太陽電池セルを封止する電気絶縁体からなる封止材(充填材)と、封止材の表面(受光面)に積層された表面保護シート(フロントシート)と、封止材の裏面に積層された裏面保護シート(バックシート)とから構成されている。屋外において長期間の使用に耐えうる耐候性および耐久性を太陽電池モジュールに持たせるためには、太陽電池セルおよび封止材を風雨、湿気、砂埃、機械的な衝撃などから守り、太陽電池モジュールの内部を外気から遮断して密閉した状態に保つことが必要である。このため、太陽電池用保護シートには、長期間の使用に耐え得る耐湿性と耐候性とが要求される。
特許文献1には、エチレン−酢酸ビニル共重合体シートからなる封止材によってシリコン発電素子を封止し、その封止材の裏面にバックシートが積層された太陽電池モジュールが開示されている。バックシートとしては、金属などの水蒸気透過を防止する層の片面または両面に、耐候性を有するフッ素系プラスチックフィルム(デュポン社製のテドラーフィルム)を接着したものが開示されている。このバックシートは、上記の封止材に対して加熱圧着される。
しかしながら、特許文献1のような従来のバックシートでは、封止材に対する接着性が低いため、バックシートが封止材から剥離して、封止材内に水蒸気が入り込むという問題があった。そこで、バックシートに熱融着性層を設けて、上記の封止材に対する接着性を向上させることが提案されている。
具体的に、特許文献2には、エチレン−酢酸ビニル共重合体を充填材として用いた太陽電池モジュールにおける当該充填材の裏面に積層されたバックシートであって、エポキシ化合物および/またはシラン化合物によりグラフト変成したエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、またはこれらの混合物を主成分する熱融着性樹脂からなる熱融着性層を、耐熱性フィルムに積層したものが開示されている。なお、本明細書において特許文献2に開示される熱融着性層のような封止材から太陽電池用保護シートの基材(本明細書においてことわりのない「基材」とは、太陽電池用保護シートの基材を意味する。)が剥離することを防ぐための層を「封止材接着層」ともいう。
特開平6−177412号公報 特開2008−108947号公報
近年、太陽電池モジュールとしての耐候性を高度に保証するために、85℃、相対湿度85%の環境下にて試験を行う高温高湿試験のみならず、HAST(Highly-Accelerated Temperature and Humidity Stress Test)とも称される高度加速耐湿性評価試験で良好な結果が得られることが求められている。HASTの試験規格は複数あるが、例えば、JESD 22−A102−C(2008/6)では、121℃、相対湿度100%の環境(2気圧)下に被験部材を置く試験を実施することが規定されている。
特許文献2に開示されるような熱融着性層を封止材接着層として備える太陽電池モジュールに対して上記のHASTにおける環境のような温度が特に高い環境(本明細書においてこのような環境を「高温環境」という。)下に置く試験(本明細書においてこのような試験を「高温試験」という。)を行うと、試験後の太陽電池モジュールに外観不良が生じる場合があった。本発明者らが調査したところ、後述するように、この外観不良は、高温試験によって、基材と封止材との間を適切に充填していない部分が封止材接着層に生じたことに基づくものであることが確認された。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、封止材接着層と基材とを備えた太陽電池用保護シートであって、当該シートが組み込まれた太陽電池モジュールが高温試験に供されても、封止材接着層に起因する太陽電池モジュールの外観不良を引き起こしにくい、優れた耐熱性を有する太陽電池用保護シート、そのシートの製造方法、およびかかる太陽電池用保護シートを備える太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明者らは、上記の外観不良について詳細な調査を行った。その結果、次の知見を得た。
太陽電池モジュールを高温試験に供したときに、そのモジュールに組み込まれた太陽電池用保護シートの封止材接着層に生じる外観不良の具体例として、封止材接着層をその厚さ方向と平行な方向から見たときに、複数のスポット状の外観異常部が放射状に拡散するように配列し、外観不良が生じた領域全体として咲いている花のようなパターンを形作る外観不良が挙げられる。このようなパターンの外観不良を構成するスポット状の外観異常部では、個々に、太陽電池用保護シートの基材および/または封止材と封止材接着層とによって空隙部が画成されている。すなわち、外観異常部では、封止材接着層は基材と封止材との間を適切に充填できていない。かかる空隙部は、正常な部分(封止材接着層12を構成する材料が基材と封止材との間に適切に充填されている部分)に比べて絶縁性に劣るため、上記のような外観不良が生じると、その外観不良が生じている領域は電気的な欠陥部となってしまう。
このような外観不良が生じた領域では、封止材接着層を介して封止材に対して基材を固定することが適切に行われなくなるため、太陽電池モジュールの内部を長期間にわたって密封状態に維持することが困難となる。また、上記のように外観不良が生じた領域は電気的な欠陥部となるため、太陽電池モジュールの使用中に部分放電が発生することがある。本明細書において、高温試験後の太陽電池モジュールに上記の外観不良等を生じさせる現象を「封止材接着層の部分欠陥」という。
かかる知見に基づきさらに検討した結果、次の知見を得た。
太陽電池用保護シートが備える封止材接着層に含有される樹脂成分をエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)およびポリエチレン(PE)からなるものとし、これらの樹脂成分のそれぞれについて組成(樹脂の共重合比)や物理的特性を調整することにより、太陽電池用保護シートが組み込まれた太陽電池モジュールを高温試験に供しても、封止材接着層の部分欠陥が生じにくくなる。
かかる知見に基づき完成された本発明は、第1に、基材と、前記基材の一方の面に積層された封止材接着層とを備えた太陽電池用保護シートであって、前記封止接着層は、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびポリエチレンを含有し、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体は、当該共重合体に含まれる構成単位全体に対する酢酸ビニルに由来する構成単位の質量割合が10質量%以下であって、前記ポリエチレンは密度が920kg/m以上940kg/m以下であることを特徴とする太陽電池用保護シートを提供する(発明1)。
上記発明(発明1)において、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体の融解熱量に対する前記ポリエチレンの融解熱量の比率が14%以上であることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記封止材接着層における、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体の含有量(単位:質量%)と前記ポリエチレンの含有量(単位:質量%)との総和に対する、前記ポリエチレンの含有量(単位:質量%)の比率が25%以上90%以下であることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1から3)において、前記封止材接着層は着色材料を含有することが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1から4)において、前記封止材接着層と前記基材との間にタイレイヤーを備えることが好ましい(発明5)。
上記発明(発明5)において、シート状に形成された前記基材とシート状に形成された前記封止材接着層とが前記タイレイヤーのそれぞれの面に積層されてなることが好ましい(発明6)。
本発明は、第2に、上記発明(発明6)に係る太陽電池用保護シートの製造方法であって、シート状に形成された前記基材およびシート状に形成された前記封止材接着層の一方における一の面上に、前記タイレイヤーを形成するための接着剤組成物を塗布して当該面上に塗膜を形成し、前記塗膜を乾燥させて前記タイレイヤーを形成し、前記タイレイヤーの露出している面と前記基材および前記封止材接着層の他方における一の面とを貼合することを備えることを特徴とする太陽電池用保護シートの製造方法を提供する(発明7)。
本発明は、第3に、太陽電池セル、前記太陽電池セルを包容する封止材、および封止材の主面のそれぞれに積層される二つの保護部材を備える太陽電池モジュールであって、前記保護部材のうち、前記太陽電池セルの受光面の反対側の面に対向して配置される保護部材は、上記発明(発明1から6)に係る太陽電池用保護シートからなることを特徴とする太陽電池モジュールを提供する(発明8)。
本発明に係る太陽電池用保護シートは、封止材接着層に含有されるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)におけるエチレンと酢酸ビニルとの共重合比が適切であり、かつ封止材接着層に含有されるポリエチレン(PE)の密度が適切であるため、本発明に係る太陽電池用保護シートを備えた太陽電池モジュールを高温試験に供しても、太陽電池用保護シートが備える封止材接着層の部分欠陥は生じにくい。したがって、本発明に係る太陽電池用保護シートは耐熱性に優れ、この太陽電池用保護シートが組み込まれた太陽電池モジュールは高温試験後も外観が良好である。
本発明の一実施形態に係る太陽電池用保護シートの概略断面図である。 本発明の他の実施形態に係る、フッ素樹脂層を備える太陽電池用保護シートの概略断面図である。 本発明の他の実施形態に係る、蒸着層を備える太陽電池用保護シートの概略断面図である。 本発明の他の実施形態に係る、接着層および金属シートを備える太陽電池用保護シートの概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
1.太陽電池用保護シート
図1に示すように、本実施形態に係る太陽電池用保護シート1は、基材11と、基材11の一方の面(図1中では上面)に積層された封止材接着層12とを備えている。図1に示される太陽電池用保護シート1は、本実施形態に係る太陽電池用保護シートの好ましい一具体例として、基材11と封止材接着層12との間にタイレイヤー12’が配置されている。以下、図1に示される太陽電池用保護シート1を構成する各要素について説明し、その後、本実施形態に係る太陽電池用保護シート1が備え得る他の構成について説明する。
(1)基材
基材11としては、電気絶縁性を有し、かつ封止材接着層12が積層可能なものであればよく、通常は、樹脂フィルムを主体とするものが用いられる。
基材11に用いられる樹脂フィルムとしては、一般に太陽電池モジュールに使用される裏面保護シートにおける樹脂フィルムとして用いられているものが選択される。このような樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ナイロン(商品名)等のポリアミド系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリアクリロニトリル系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリビニルアセタール系樹脂;ポリフェニレンサルファイド樹脂;ポリフェニレンエーテル樹脂などの樹脂からなるフィルムが用いられる。これらの樹脂フィルムのなかでも、耐湿性などの特性に優れることからポリエステル系樹脂からなるフィルムが好ましく、その中でもポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)またはポリブチレンテレフタレート(PBT)からなるフィルムがより好ましく、特性とコストとのバランスに優れることからPETフィルムが特に好ましい。
こうしたPETフィルムの中でも、耐加水分解性に優れるものが好ましく、フィルム中にオリゴマーの含有量が少ない場合にフィルムの耐加水分解性が向上することが知られている。そのような耐加水分解性に優れるPETフィルムとして、ルミラー(登録商標)X10S(東レ社製)、メリネックス(登録商標)238(帝人デュポンフィルム社製)が例示される。
なお、上記基材11は、必要に応じて、着色材料、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤などの各種添加剤を含んでいてもよい。着色材料としては、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック等が挙げられる。
ここで、本実施形態に係る太陽電池用保護シート1を太陽電池モジュールの裏面保護シートとして使用する場合には、基材11は、二酸化チタンなど可視光を反射させる着色材料を含有することが好ましい。
基材11が樹脂フィルムから構成される場合において、その樹脂フィルムの封止材接着層12が積層される側の面には、タイレイヤー12’と基材11との間で層間剥離が生じる可能性を低減させるために、コロナ処理、プラズマ処理、プライマー処理などの表面処理(易接着処理)を施すことが好ましい。これらの表面処理の中でも、処理が容易であることおよび基材11へのダメージが少ないことなどの観点からコロナ処理が特に好ましい。
基材11の厚さは、太陽電池用保護シートに求められる絶縁性、剛性などに基づいて適宜設定される。例えば、基材11が樹脂フィルムからなる場合、その厚さは10μm以上300μm以下であることが好ましい。より具体的に説明すれば、基材11がPETフィルムである場合には、剛性および軽量化の観点から、その厚さは30μm以上250μm以下であることが好ましく、40μm以上200μm以下であることがより好ましく、50μm以上150μm以下であることが特に好ましい。
(2)封止材接着層
本実施形態に係る太陽電池用保護シート1は、図1に示すように、基材11における使用時に封止材に対向する側の面に、基材11が封止材から剥離する可能性をより低減させるための封止材接着層12を備える。封止材接着層12は熱可塑性樹脂に基づく成分を含有し、その成分によって封止材に対して熱融着する。その結果、封止材接着層12によって基材11と封止材とが剥離する可能性は低減される。なお、封止材接着層12は、ダイボンディングレイヤー(diebonding layer)と称される場合もある。
本実施形態に係る封止材接着層12は、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)およびポリエチレン(PE)を含有する。
(2−1)エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)
本実施形態に係る封止材接着層12が含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)は、共重合比に関する特性として、この共重合体に含まれる構成単位全体に対する酢酸ビニルに由来する構成単位の質量割合(以下、「VA割合」ともいう。)が10質量%以下である。VA割合が10質量%以下であることにより、封止材接着層12の部分欠陥が生じにくくなる。また、VA割合が10質量%を超えると、封止材接着層12としての形状安定性が低下し、太陽電池用保護シート1が容易にカールしてしまうなどの問題が生じる可能性も高まる。封止材接着層12の部分欠陥が生じる可能性をより安定的に低減させる観点から、VA割合は8質量%以下とすることが好ましく、7質量%以下とすることがより好ましく、6質量%以下とすることが特に好ましい。一方、封止材接着層12の部分欠陥が生じる可能性を低減させる観点からは、VA割合の下限は特に限定されない。ただし、VA割合が過度に低い場合にはEVAとしての性質を十分に有することが困難となる傾向が見られる場合があり、この場合には、封止材接着層としての機能、特に封止材に対する接着性が低下することが懸念される。したがって、VA割合の下限は2質量%以上とすることが好ましく、3質量%以上とすることがより好ましく、4質量%以上とすることが特に好ましい。
本実施形態に係る封止材接着層12が含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の重量平均分子量(MW)は特に限定されない。
取り扱い性、製造のしやすさ(製膜性、特に、押出コーティングによる封止材接着層12の製造しやすさ)などを高める観点から、封止材接着層12が含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のメルトマスフローレート(MFR)は、JIS K7210:1999(ISO1133:1997)に準拠した、温度230℃、荷重2.16kgfの条件で当該材料を加熱したときに得られる値として、1.0g/10min以上20g/10min以下であること好ましく、2.0g/10min以上10g/10min以下であることがより好ましい。
(2−2)ポリエチレン(PE)
本実施形態に係る封止材接着層12が含有するポリエチレン(PE)は、密度が920kg/m以上940kg/m以下である。ここで、本明細書における樹脂成分の密度は、JIS K7112:1999(ISO 1183:1987)に準拠して測定して得られる値とする。上記の範囲の密度を有するポリエチレンとして、中密度ポリエチレン(MDPE,密度:930kg/m以上942kg/m未満)および低密度ポリエチレン(LDPE,密度:910kg/m以上930kg/m未満)が例示される。ポリエチレン(PE)がかかる密度に関する特性を有することにより、封止材接着層12の部分欠陥が生じる可能性を低減させることができる。封止材接着層12の部分欠陥が生じる可能性をより安定的に低減させる観点から、ポリエチレン(PE)の密度は925kg/m以上935kg/m以下であることが好ましい。
本実施形態に係る封止材接着層12が含有するポリエチレン(PE)の重量平均分子量(MW)は特に限定されない。
取り扱い性、製造のしやすさ(製膜性、特に、押出コーティングによる封止材接着層12の製造しやすさ)などを高める観点から、封止材接着層12が含有するポリエチレン(PE)のメルトマスフローレート(MFR)は、JIS K7210:1999(ISO1133:1997)に準拠した、温度230℃、荷重2.16kgfの条件で当該材料を加熱したときに得られる値として、1.0g/10min以上20g/10min以下であること好ましく、2.0g/10min以上10g/10min以下であることがより好ましい。
本実施形態に係る封止材接着層12が含有するエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)およびポリエチレン(PE)のそれぞれの単独での融解ピーク温度は、EVAがVA割合に関する条件を、PEが密度に関する条件を満たす限り、特に限定されない。ただし、封止材接着層12の部分欠陥が生じる可能性をより安定的に低減させる観点から、EVAの融解ピーク温度は95℃以上であることが好ましく、100℃以上であることがより好ましい。また、同様の観点から、PEの融解ピーク温度は120℃以上であることが好ましい。EVAの融解ピーク温度とPEの融解温度ピーク温度との関係は特に限定されないが、これらの温度差が過度に小さい、または過度に大きい場合には、封止材接着層12の部分欠陥が生じる可能性を低減させることが困難となる場合もあることから、これらの温度差は15℃以上25℃以下とすることが好ましい。なお、本明細書において融解ピーク温度は、JIS K7121:2012(ISO 3146:2000)に準拠して示差走査熱量計により測定されたDSC曲線から求めることができる。
封止材接着層12に含有されるPEは、封止材接着層12を製造する際の熱履歴や製膜条件などの理由により、複数の融解ピーク温度を有する場合もある。このような場合には、適切なアニール処理によって、PEの熱履歴を消去し、その後示差走査熱量計にてDSC曲線を測定すれば、PEに基づく単独の融解ピーク温度を求めることができる。アニール処理の条件は上記の熱履歴を消去できる限り特に限定されない。アニール処理の条件の具体例として、加熱速度10℃/分で−10℃から200℃まで加熱し、200℃で5分間保持した後、冷却速度5℃/分で−10℃まで冷却する条件が挙げられる。本明細書における封止材接着層12のDSC曲線とは、上記の例示したアニール処理を経た封止材接着層12のDSC曲線を意味する。
(2−3)封止材接着層12の熱的特性
封止材接着層12は、上記のVA割合の条件を満たすエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の融解熱量に対する、上記の密度の条件を満たすポリエチレン(PE)の融解熱量の比率R(単位:%)が14%以上であることが、封止材接着層12の部分欠陥が生じる可能性が安定的に低減されるため、好ましい。
以下、比率Rの定義について説明する。比率Rは、次のようにして測定された封止材接着層12に含有されるEVAおよびPEの融解熱量から算出される。まず、前述のアニール処理を経た封止材接着層12のDSC曲線を求める。このDSC曲線における、EVAおよびPEによる融解ピークを特定する。EVAおよびPEが前述の条件を満たす場合には、これらの融解ピークは重なって一つの融解ピークをなしている。この融解ピークにおける、EVAに由来するピークの頂点とPEに由来するピークの頂点との間の谷のボトムにおける温度をしきい温度Tshとする。そして、融解ピークの補外融解開始温度Timからしきい温度Tshまでの温度域の熱流量を積算してEVAの融解熱量ΔHEVAを求め、融解ピークの補外融解終了温度Temからしきい温度Tshまでの温度域の熱流量を積算してPEの融解熱量ΔHPEを求める。
こうして得られたΔHEVAおよびΔHPEから、比率R(単位:%)は下記式により算出される。
R=ΔHPE/ΔHEVA
比率Rが15%以上の場合には、封止材接着層12の部分欠陥が生じる可能性がより安定的に低減される。この可能性をさらに安定的に低減させる観点から、比率Rは17%以上であることが好ましい。比率Rの上限は特に限定されないが、比率Rが過度に高い場合には、封止材接着層の機能、特に封止材に対する接着性が低下することが懸念されるため、45%以下とすることが好ましく、30%以下とすることがより好ましい。
上記の比率Rを高める観点から、本実施形態に係る封止材接着層12における、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の含有量(単位:質量%)とポリエチレン(PE)の含有量(単位:質量%)との総和に対する、PEの含有量(単位:質量%)の比率(単位:%、本明細書において「PE含有率」ともいう。)は25%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましい。なお、上記のEVAの含有量およびPEの含有量は、封止材接着層12に含有される樹脂成分全体に対するそれぞれの成分の質量割合を意味する。比率Rを高める観点からはPE含有率の上限は設定されないが、PE含有率が過度に高い場合には、封止材接着層12におけるEVAの含有量が特に少なくなって、封止材接着層の機能、特に封止材に対する接着性が低下することが懸念される。かかる問題が生じる可能性を安定的に低減させる観点から、PE含有率は90%以下とすることが好ましく、80%以下とすることがより好ましく、75%以下とすることが特に好ましい。
なお、PEの単独での融解ピーク温度が高い方が比率Rは大きくなる傾向を示す。
このようなDSC曲線における融解ピークの特徴と封止材接着層12の部分欠陥が生じる可能性が低減されることとの関係は明らかでない。しかしながら、次に説明するように、高温環境下において、本実施形態に係る封止材接着層12に含有されるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)とポリエチレン(PE)との間で何らかの相互作用が生じ、この相互作用に起因して封止材接着層12の耐熱性が向上している可能性がある。
すなわち、封止材接着剤層を備えた太陽電池モジュールを高温試験に供すると、封止材と基材との熱的挙動(収縮や膨張の温度依存性)が異なるため、封止材と基材との間に配置される封止材接着層には高温試験中にせん断力も付与されていると考えられる。封止材接着層が高温試験中にこのせん断力に抗しきれず変形すると、封止材接着層の厚さの均一性は低下し、その状態で冷却されたことによって、高温試験後の封止材接着層は高温試験前とは形状が異なってしまい、これが太陽電池モジュールの後の外観の劣化をもたらしている可能性がある。
また、本実施形態に係る封止材接着層12に含有されるポリエチレン(PE)に代えて、融解ピーク温度が130℃程度のポリプロピレン(PP)を用いると、その場合の封止材接着層のDSC曲線はエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)に由来する融解ピークとPPに由来する融解ピークとが独立する。このとき、封止材接着層の部分欠陥が生じる可能性は低減されず、高温試験後の太陽電池モジュールの外観は劣化する。このような封止材接着層がEVAの融解ピーク温度以上に加熱されると封止材接着層内のEVAは溶融して、封止材接着層の樹脂成分は溶融したEVA内に固相のPPが相分離して島状に分散する状態となっている可能性がある。かかる状態にある封止材接着層全体の変形抵抗は溶融したEVAにより支配されるため、高温試験中の太陽電池モジュール内の上記の封止材接着層(EVAおよびPPを樹脂成分として有する。)は、基材と封止材との熱的挙動の差に基づき発生したせん断力に抗することができず、封止材接着層の部分欠陥が生じたものと考えられる。
これに対し、本実施形態に係る封止材接着層12は、EVAの融解ピーク温度以上に加熱されても、PEと相互作用することによって溶融状態に至らないEVAが相当量存在している可能性がある。このようなEVAとPEとの相互作用によって、高温環境下に置かれても封止材接着層12全体の変形抵抗が著しく低下すること(流動化すること)は抑制され、その結果、封止材接着層12は優れた耐熱性を有し、封止材接着層12の部分欠陥が生じにくくなっていると考えられる。
(2−4)封止材接着層に含有されるその他の成分
封止材接着層12は、上記の樹脂成分に加えて、必要に応じて、二酸化チタン、カーボンブラック等の着色材料、シリカ粒子などのブロッキング防止剤、ベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、紫外線安定剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤などの各種添加剤を含んでいてもよい。以下、これらの成分を「その他の成分」ともいう。その他の成分のそれぞれの含有量は特に限定されない。その他の成分の含有量が過度に少ない場合にはこれらの成分を含有させた効果を得ることが困難となる。一方、その他の成分の含有量が過度に多い場合にはその成分が封止材接着層12の機械的特性や熱的特性に対して支配的な影響を与え、上記の樹脂成分を制御しても所望の効果が得られにくくなる。以上を考慮して、その他の成分の含有量を適宜設定すればよい。一例を挙げれば、二酸化チタンなどの着色材料の含有量は、封止材接着層12全体に対して1.0質量%以上30質量%以下とすることが好ましく、2.0質量%以上20質量%以下とすることがより好ましく、3.0質量%以上10質量%以下とすることが特に好ましい。
なお、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を含有してなる層状体(例えば封止材)について高温環境下での機械特性を向上させることが求められる場合には、EVAのVA割合を高める(例えば20〜30質量%)とともに、層状体に重合開始剤も含有させ、層状体を加熱してEVAのカルボキシル基において架橋反応を進行させることが多い。実際、封止材の多くはそのようにして耐熱性が付与されている。しかしながら、このような方法で封止材接着層の高温時の機械特性を向上させると、架橋反応の進行に伴い封止材接着層の熱収縮量が大きくなる。その結果、太陽電池用保護シートが変形(カール)したり局所的に破壊(基材等の間での層間剥離など)を生じたりするおそれがある。そこで、本実施形態に係る太陽電池用保護シート1では、封止材接着層12に含有されるEVAとポリエチレン(PE)とに適切な相互作用を生じさせることによって、高温環境下に置かれても封止材接着層12の機械特性が低下しにくくなるようにしている。それゆえ、本実施形態の封止材接着層12は、その他の成分として重合開始剤を含有しないことが好ましい。
(2−5)封止材接着層の厚さなど
封止材接着層12の厚さは、被着体である封止材に対して所望の接着性を発揮するとともに、本発明の効果を損なわない限り特に制限されない。具体的には、1μm以上200μm以下であることが好ましく、電気絶縁性および軽量化などの観点から、10μm以上180μm以下であることがより好ましく、50μm以上150μm以下であることがさらに好ましく、80μm以上120μm以下であることが特に好ましい。
本実施形態における封止材接着層12は、単層からなる場合であっても、太陽電池用保護シート1を備える太陽電池モジュールが高温環境下に置かれたときに外観不良を生じにくいため、材料コストおよび製造コストの面から単層であることが好ましい。
(3)タイレイヤー
本実施形態に係る太陽電池用保護シート1は、基材11と封止材接着層12との間に、これらのそれぞれに対する接着性を有する接着性組成物からなるタイレイヤー(tie layer)12’を備える。換言すれば、タイレイヤー12’は、基材11の一方の面および封止材接着層12の一方の面の間に、それぞれの面に接するように配置されている。
タイレイヤー12’を構成する材料は、基材11と封止材接着層12との剥離を生じにくくすることができる限り、特に限定されない。そのような材料としてウレタン系の接着性組成物が例示される
タイレイヤー12’の厚さは、タイレイヤー12’が基材11および封止材接着層12に対して適切に接着できる限り特に限定されない。通常、1μm以上50μm以下であることが好ましく、2μm以上30μm以下であることがより好ましく、3μm以上20μm以下であることが特に好ましい。
(4)フッ素樹脂層
本実施形態に係る太陽電池用保護シート1は、図2に示すように、基材11における封止材接着層12が積層されない側の面(図2中では下面)には、フッ素樹脂層13が設けられていてもよい。このようにフッ素樹脂層13を設けることで、太陽電池用保護シート1の耐候性および耐薬品性が向上する。なお、基材11が樹脂フィルムからなる場合には、当該樹脂フィルムのフッ素樹脂層13が積層される側の面は、フッ素樹脂層13との密着性を向上させるために、コロナ処理、プラズマ処理、プライマー処理等の表面処理(易接着処理)が施されることが好ましい。
フッ素樹脂層13は、フッ素を含む層であれば特に制限されず、例えば、フッ素含有樹脂を有するシート(フッ素含有樹脂シート)や、フッ素含有樹脂を含む塗料を塗布してなる塗膜などによって構成される。これらの中でも、太陽電池用保護シート1の軽量化のため、フッ素樹脂層13をより薄くする観点から、フッ素含有樹脂を有する塗料を塗布してなる塗膜が好ましい。
フッ素含有樹脂シートとしては、例えば、ポリフッ化ビニル(PVF)、エチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)またはエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)を主成分とする樹脂をシート状に加工したものが用いられる。PVFを主成分とする樹脂としては、例えば、E.I.du Pont de Nemours and Company社製の「Tedlar」(商品名)が挙げられる。ECTFEを主成分とする樹脂としては、例えば、Solvay Solexis社製の「Halar」(商品名)が挙げられる。ETFEを主成分とする樹脂としては、例えば、旭硝子社製の「Fluon」(商品名)が挙げられる。
フッ素樹脂層13がフッ素含有樹脂シートである場合、接着性を有する層を介して、基材11にフッ素樹脂層13が積層される。接着性を有する層は、基材11およびフッ素含有樹脂シートに対して接着性を有する接着剤から構成される。かかる接着剤としては、例えば、アクリル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリエステルポリウレタン系接着剤などが用いられる。これらの接着剤は一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、フッ素樹脂層13がフッ素含有樹脂を有する塗料を塗布してなる塗膜である場合、通常、接着性を有する層を介することなく、フッ素含有樹脂を含有した塗料を基材11に直接塗布することにより、基材11にフッ素樹脂層13が積層される。
フッ素含有樹脂を含有する塗料としては、溶媒に溶解または水に分散されたものであって、塗布可能なものであれば特に限定されない。
塗料に含まれるフッ素含有樹脂としては、本発明の効果を損なわず、フッ素を含有する樹脂であれば特に限定されないが、通常、塗料の溶媒(有機溶媒または水)に溶解し、架橋可能であるものが用いられる。フッ素含有樹脂としては、架橋性官能基を有するフルオロオレフィン樹脂を用いることが好ましい。架橋性官能基としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、グリシジル基などが挙げられる。フルオロオレフィン樹脂としては、クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、ペンタフルオロプロピレンなどが挙げられる。
架橋性官能基を有するフルオロオレフィン樹脂の具体例としては、旭硝子社製の「LUMIFLON」(商品名)、セントラル硝子社製の「CEFRAL COAT」(商品名)、DIC社製の「FLUONATE」(商品名)などのクロロトリフルオロエチレン(CTFE)を主成分としたポリマー類、ダイキン工業社製の「ZEFFLE」(商品名)などのテトラフルオロエチレン(TFE)を主成分としたポリマー類などが挙げられる。
塗料は、上述したフッ素含有樹脂の他に、架橋剤、硬化触媒、溶媒等を含んでいてもよく、さらに必要であれば、顔料、充填剤等の無機化合物を含んでいてもよい。
フッ素含有樹脂の塗膜は、耐候性および耐擦傷性を向上させるため、架橋剤により架橋していることが好ましい。架橋剤としては、本発明の効果を損なうものでなければ特に限定されず、金属キレート類、シラン類、イソシアネート類またはメラミン類が好適に用いられる。太陽電池用保護シート1を屋外において長期間使用することを想定した場合、耐候性の観点から、架橋剤としては、脂肪族のイソシアネート類が好ましい。
塗料を基材11に塗布する方法としては、公知の方法が用いられ、例えば、バーコート法、ダイコート法、グラビアコート法等によって、得られるフッ素樹脂層13が所望の厚さになるように塗布すればよい。
基材11に塗布した塗料の乾燥温度は、本発明の効果を損なわない温度であればよく、基材11への影響を低減させる観点からは、50〜130℃の範囲であることが好ましい。
フッ素樹脂層13の厚さは、耐候性、耐薬品性、軽量化などを考慮して設定され、5μm以上50μm以下であることが好ましく、特に10μm以上30μm以下であることが好ましい。
(5)蒸着層等
本実施形態に係る太陽電池用保護シート1は、基材11における封止材接着層12が積層されない側の面には、図3に示すように、基材11とフッ素樹脂層13との間に蒸着層14が設けられてもよいし、図4に示すように、接着層15を介して金属シート16が積層されてもよいし、さらに蒸着層14または金属シート16の表面(図3および図4中では下面)には、上述したフッ素樹脂層13が設けられてもよい。なお、図3および図4では、図1に示される太陽電池用保護シート1に蒸着層14等が設けられている場合を例として示している。このように蒸着層14または金属シート16を設けることで、太陽電池用保護シート1の防湿性および耐候性を向上させることができる。なお、本実施形態において「金属シート」とは、金属系材料(すなわち金属元素を含む材料)からなるシート状の部材を意味する。
なお、基材11が樹脂フィルムからなる場合、当該樹脂フィルムの蒸着層14または接着層15が積層される側の面は、蒸着層14または接着層15との密着性を向上させるために、コロナ処理、プラズマ処理、プライマー処理等の表面処理が施されることが好ましい。
蒸着層14は、金属もしくは半金属、または金属もしくは半金属の酸化物、窒化物、珪化物などの無機材料から構成され、かかる材料から構成されることで、太陽電池用保護シート1に防湿性(水蒸気バリア性)および耐候性を付与することができる。
蒸着層14を形成する蒸着方法としては、例えば、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法などの化学気相法、または真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの物理気相法が用いられる。これらの方法の中でも、操作性や層厚の制御性を考慮した場合、スパッタリング法が好ましい。
この蒸着層14の原料となる金属としては、例えば、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトウリム(Na)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)などが挙げられる。半金属としては、例えば、ケイ素(Si)、ホウ素(B)などが挙げられる。これらの金属または半金属の酸化物、窒化物、酸窒化物としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸窒化アルミニウムなどが挙げられる。
蒸着層14は、一種の無機材料からなるものであっても、複数種の無機材料からなるものであってもよい。蒸着層14が複数種の無機材料からなる場合、各無機材料からなる層が順に蒸着された積層構造の蒸着層であってもよいし、複数種の無機材料が同時に蒸着された蒸着層であってもよい。
蒸着層14の厚さは、水蒸気バリア性を考慮して適宜設定され、用いる無機材料の種類や蒸着密度などによって変更される。通常、蒸着層14の厚さは、5nm以上200nm以下であることが好ましく、特に10nm以上100nm以下であることが好ましい。
一方、金属シート16も、上記蒸着層14と同様に、太陽電池用保護シート1に防湿性(水蒸気バリア性)および耐候性を付与することができる。金属シート16の材料としては、かかる機能を有するものであれば特に制限されず、例えば、アルミニウム、アルミニウム−鉄合金等のアルミニウム合金などの金属が挙げられる。
金属シート16の厚さは、本発明の効果を損なわない限り特に限定されないが、ピンホール発生頻度の低さ、機械強度の強さ、水蒸気バリア性の高さ、および軽量化などの観点から、5μm以上100μm以下であることが好ましく、10μm以上50μm以下であることが特に好ましい。
接着層15は、基材11および金属シート16に対して接着性を有する接着剤から構成される。接着層15を構成する接着剤としては、例えば、アクリル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリエステルポリウレタン系接着剤などが用いられる。これらの接着剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
接着層15の厚さは、本発明の効果を損なわない限り特に限定されないが、通常は、1μm以上20μm以下であることが好ましく、3μm以上10μm以下であることが特に好ましい。
2.太陽電池用保護シートの製造方法
本実施形態に係る太陽電池用保護シート1の製造方法は特に限定されない。あらかじめシート状に形成された基材11の一方の面上に、図1に示す太陽電池用保護シート1のように、あらかじめシート状に形成された封止材接着層12を、タイレイヤー12’を介して貼付してもよい。あるいは、封止材接着層12を形成するための熱可塑性材料を溶融状態にして、シート状の基材11の一方の面上に供給して冷却固化させることにより、封止材接着層12を基材11の一方の面上に形成してもよい。このとき、タイレイヤー12’は基材11上にあらかじめ積層されていてもよいし、例えば共押出等の手法により封止材接着層12とともに基材11上に積層されてもよい。
以下、あらかじめシート状に形成された封止材接着層12を用いて図1に示す太陽電池用保護シート1を製造する方法について具体的に説明する。
封止材接着層12をシート状の形状に成形する方法は特に限定されない。封止材接着層12を形成するための樹脂含有組成物から、公知の成形方法を用いてシート形状にすればよい。生産性を高める観点、加熱時の熱収縮の異方性を生じにくくする観点などから、インフレーション成形を用いてシート形状とすることが好ましい。
あらかじめシート状に形成された基材11およびあらかじめシート状に形成された封止材接着層12の一方(以下、「第一の部材」ともいう。)における一の面上に、タイレイヤー12’を形成するための接着剤組成物を塗布して、第一の部材の当該面上に塗膜を形成する。接着剤組成物を第一の部材に塗布する方法としては、公知の方法が用いられ、例えば、バーコート法、ダイコート法、グラビアコート法等によって、得られるタイレイヤー12’が所望の厚さになるように塗布すればよい。
続いて、第一の部材上の塗膜を乾燥させることによって、タイレイヤー12’を形成する。この乾燥条件は特に限定されない。室温環境に放置してもよいし、積極的に加熱してもよい。加熱する場合の温度はタイレイヤー12’を形成するための接着剤組成物の組成(溶媒の種類および量を含む)、塗膜の厚さなどを考慮して適宜設定すればよい。
こうして第一の部材上にタイレイヤー12’を形成したら、タイレイヤー12’の露出している面、すなわち、タイレイヤー12’における第一の部材に対向する面の反対側の面と、基材11および封止材接着層12の他方における一の面とを貼合することにより、基材11、タイレイヤー12’および封止材接着層12がこの順番で積層された、換言すれば、シート状に形成された基材11とシート状に形成された封止材接着層12とがタイレイヤー12’のそれぞれの面に積層されてなる太陽電池用保護シート1を得ることができる。タイレイヤー12’とこれに接する基材11および封止材接着層12とが剥離する可能性を低減させる観点から、積層後の太陽電池用保護シート1を養生してもよい。養生する場合の条件は特に限定されないが、一例として、23℃、相対湿度50%の環境下に数日静置することが挙げられる。
図2から4に示される太陽電池用保護シート1のように、基材11におけるタイレイヤー12’に対向する面の反対側の面上にさらに他の層を有する場合には、基材11とタイレイヤー12’とを積層する前に、または積層した後に、他の層を積層すればよい。こうして、太陽電池用保護シート1を製造することができる。
3.太陽電池モジュール
図5は、本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの概略断面図である。本実施形態に係る太陽電池モジュール10は、光電変換素子である結晶シリコン、アモルファスシリコン等からなる複数の太陽電池セル41と、太陽電池セル41を封止する電気絶縁体からなる封止材42と、封止材42の表面(図5中では上面)に積層されたガラス板43と、封止材42の裏面(図5中では下面)に積層された裏面保護シート(バックシート)としての太陽電池用保護シートとから構成されている。本実施形態に係る太陽電池モジュール10はこの太陽電池用保護シートが前述の本実施形態に係る太陽電池用保護シート1である。
なお、太陽電池用保護シート1は、封止材接着層12が封止材42に接するように配置される。この封止材接着層12を備え、さらに封止材接着層12と基材11との間にタイレイヤー12’を備えるため、太陽電池モジュール10が高温試験に供されても、使用中に熱膨張・収縮を繰り返しても、基材11が封止材42から剥離する可能性は十分に低減されている。
封止材42の材料は特に限定されない。生産性の観点からエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が主材として使用される場合が多いが、近年、紫外線により変質しやすい性質を有することや、さらに高い生産性への要求への対応が容易でないことなどから、EVA以外の材料を主材とする場合もある。そのようなEVA以外の材料として、ポリビニルブチラール(PVB)、ウレタン系樹脂、アイオノマー系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系材料などが例示される。封止材42の主材がそのような材料からなる場合であっても、本実施形態に係る太陽電池用保護シート1の封止材接着層12は封止材42と強固に接着することができる。
上記太陽電池モジュール10を製造する方法は特に限定されない。例えば、封止材42を構成する2枚のシートで太陽電池セル41をはさみ、この重積体の一方の面に太陽電池用保護シート1、他方の面にガラス板43を配置し、こうして得られた重積体全体を加熱しながらプレスして一体化するラミネーション工程を実施することにより、太陽電池モジュール10を製造することができる。このとき、太陽電池用保護シート1は、封止材接着層12と封止材42との熱融着および化学的な相互作用により、封止材42に接着される。
ラミネーション工程では、加熱のみの熱ラミネーションに代えて、または熱ラミネーションに加えて、雰囲気を減圧環境としつつ加熱する真空ラミネーションを行ってもよい。この場合には、圧着される部材間の界面に気泡が残留する可能性を低減させることができる。また、加熱温度を段階的に上昇させてもよい。この場合には、まず、封止材42の架橋の進行が緩やかとなる温度にて保持する仮固定を行うことにより、太陽電池モジュール10を構成する複数の部材の熱膨張率の相違に基づいて生じるせん断力を封止材42などにより緩和・吸収させ、続いて、加熱温度を高めて封止材42の熱架橋を十分に進行させる。このようにすると熱膨張率の差に基づくせん断力によって部材間の剥離や部材内部の破壊が発生する可能性を低減させることができる。ラミネーション工程の具体的な構成をいくつか例示すれば次のとおりである。
例1:真空ラミネーション(135℃、3分)、仮固定の熱ラミネーション(135℃、3分)、本固定の熱ラミネーション(150℃、30分)
例2:熱ラミネーション(150℃、20分)
例3:真空ラミネーション(150℃、5分)、熱ラミネーション(150℃、20分)
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、図1に示される太陽電池用保護シート1はタイレイヤー12’を基材11と封止材接着層12との間に備えるが、基材11上に封止材接着層12がタイレイヤー12’を介さずに積層されていてもよい。この場合においても、基材11の封止材接着層12が積層される側の面には、封止材接着層12と基材11との間で層間剥離が生じる可能性を低減させるために易接着処理を施すことが好ましい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜5および比較例1〜5〕
(1)基材の用意
ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製 ルミラーX10S、厚さ125μm)の一方の面にコロナ処理(出力2000W)を施すことにより、基材を用意した。
(2)封止材接着層の作製
VA割合が5質量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)と表1に示される密度のポリエチレン(PE)とを、表1に示される配合量(単位:質量部)で加熱混練し、インフレーション成形によって、表1に示されるPE含有率(単位:%)を有する複数種類のフィルム(厚さ:113μm)を作製し、このフィルムを封止材接着層とした。なお、いずれのフィルムについても、封止材接着層全体における5質量%相当の二酸化チタンを含有させてインフレーション成形を行った。なお、EVAおよびPEは次の材料を用いた。
EVA:旭化成ケミカルズ社製 BF0510
PE(密度:916kg/m):プライムポリマー社製 SP2020
PE(密度:920kg/m):日本ポリエチレン社製 UF240
PE(密度:936kg/m):プライムポリマー社製 SP3505
(3)タイレイヤーを形成するための塗工用組成物の作製
ウレタン系の接着性組成物を、酢酸エチルを溶媒として希釈して、塗工用組成物を得た。
(4)太陽電池用保護シートの作製
上記の基材のコロナ処理が施された面に上記の塗工用組成物を乾燥の厚さが15μmとなる量塗布して当該面上に塗膜を形成した。この塗膜を有する基材を120℃の環境下に1分間置いて、基材とタイレイヤーとからなる積層体を得た。この積層体のタイレイヤー側の面と、上記の封止材接着層の一方の面とを貼合し、得られた積層体を23℃の環境下に4日間置いて、太陽電池用保護シートを得た。
(5)太陽電池モジュールの作製
得られた太陽電池用保護シートから15cm×15cmのテストサンプルを得た。各テストサンプルについて、封止材接着層側が上を向くようにラミネーション装置に載置し、その封止材接着層側の面に、封止材としての厚さ400μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)フィルム(サンビック社製 ウルトラパール)を2枚重ね、さらに、その上に、白板ガラス(AGCファブリテック社製)を重ねた。こうして得た重積体を、真空状態で135℃に加熱する真空ラミネーションを3分間実施し、続いて、135℃にて3分間加圧する熱ラミネーションを3分間実施し、さらに150℃の環境下に30分静置する熱処理を行って、15cm×15cmの疑似太陽電池モジュールを得た。
Figure 0005696172
〔試験例1〕熱的特性の測定
封止材接着層の作製に用いたエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)およびポリエチレン(PE)、ならびに実施例および比較例において作製した封止材接着層について、10mgサンプリングし、示差走査熱量計(ティー・エイ・インスツルメント社製 Q2000)を用いて、JIS K7121:1987(ISO 3146 1985)に準拠して、下記の条件で熱量変化の測定を行い、DSC曲線を得た。すなわち、試料を加熱速度10℃/分で−10℃から200℃まで加熱し、200℃で5分間保持した後、冷却速度5℃/分で−10℃まで冷却し、再度、加熱速度10℃/分で200℃まで加熱する過程でDSC曲線を得た。
EVA単独のDSC曲線およびPE単独のDSC曲線における、それぞれのピークの頂点から、EVA単独での融解ピーク温度T m−EVAおよびPE単独での融解ピーク温度T m−PEを求めた。これらの結果を表1に示す。
また、封止材接着層のDSC曲線は、EVAに由来する融解ピークとPEに由来する融解ピークとは連続して一つの融解ピークをなしていたため、EVAに由来するピークの頂点(低温側のピーク頂点)からEVAの融解ピーク温度Tm−EVAを求め、PEに由来するピークの頂点(高温側のピーク頂点)からPEの融解ピーク温度Tm−PEを求め、これらのピーク温度の間の谷のボトムにおける温度をしきい温度Tshとして求めた。そして、融解ピークの補外融解開始温度Timからしきい温度Tshまでの温度域の熱流量を積算してEVAの融解熱量ΔHEVAを求め、融解ピークの補外融解終了温度Temからしきい温度Tshまでの温度域の熱流量を積算してPEの融解熱量ΔHPEを求めた。得られたΔHEVAおよびΔHPEから比率R(単位:%)を下記式に基づき求めた。
R=ΔHPE/ΔHEVA
封止材接着層から求めたEVAの融解ピーク温度Tm−EVAおよびPEの融解ピーク温度Tm−PEならびに比率Rの測定結果を表2に示す。
〔試験例2〕HAST後の外観評価
上記の実施例および比較例に係る太陽電池モジュールを、JESD 22−A102−C(2008/6)に準拠して、121℃、相対湿度100%の環境(2気圧)下に24時間静置した。その後、太陽電池モジュールを室温(23℃)に至るまで放冷し、冷却後の太陽電池モジュールの外観を観察した。その結果、封止材接着層に起因する外観不良が認められなかった場合を良好と判定し、かかる外観不良が認められた場合を不良と判定した。評価結果を表2に示す。
〔試験例3〕封止接着力の測定
上記の疑似太陽電池モジュールを作製する方法と同様の方法であるが、ラミネーションをする際に、封止材接着層と封止材との間の界面の一部(一端部を含む。)にポリプロピレンシートを挟み、この界面での剥離試験が可能な状態として、封止接着力の測定用の疑似太陽電池モジュールを作製した。
得られた封止接着力の測定用の疑似太陽電池モジュールから10mm×150mmの試験片を切断し、太陽電池用保護シートにおける封止材接着層側の面(封止材に対向する面)を測定対象面、封止材におけるガラス基板から遠位な面(封止材接着層に対向する面)を被着面として、JIS K6854−3:1999(ISO11339:1993)に準拠して180°引き剥がし試験を行った。この試験により測定された剥離力(N/10mm)を封止材接着層の封止接着力とした。測定結果を表2に示す。
Figure 0005696172
本発明に係る太陽電池用保護シートは、例えば太陽電池モジュールの裏面保護シート(バックシート)として好適に用いられる。
1…太陽電池用保護シート
11…基材
12…封止材接着層
12’…タイレイヤー
13…フッ素樹脂層
14…蒸着層
15…接着層
16…金属シート
10…太陽電池モジュール
41…太陽電池セル
42…封止材
43…ガラス板

Claims (6)

  1. ポリエチレンテレフタレートからなる基材と、前記基材の一方の面に積層された、エチレン−酢酸ビニル共重合体封止材に接着するための封止材接着層と、前記封止材接着層と前記基材との間に位置するウレタン系接着性組成物からなるタイレイヤーとを備えた太陽電池用保護シートであって、
    前記封止接着層は、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびポリエチレンを含有し、
    前記封止材接着層に含有される前記エチレン−酢酸ビニル共重合体は、当該共重合体に含まれる構成単位全体に対する酢酸ビニルに由来する構成単位の質量割合が10質量%以下であって、
    前記ポリエチレンは密度が920kg/m以上940kg/m以下であって、
    前記封止材接着層における、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体の含有量(単位:質量%)と前記ポリエチレンの含有量(単位:質量%)との総和に対する、前記ポリエチレンの含有量(単位:質量%)の比率が25%以上90%以下であること
    を特徴とする太陽電池用保護シート。
  2. 前記封止材接着層に含有される前記エチレン−酢酸ビニル共重合体の融解熱量に対する前記ポリエチレンの融解熱量の比率が14%以上である請求項1に記載の太陽電池用保護シート。
  3. 前記封止材接着層は着色材料を含有する請求項1または2に記載の太陽電池用保護シート。
  4. シート状に形成された前記基材とシート状に形成された前記封止材接着層とが前記タイレイヤーのそれぞれの面に積層されてなる請求項1から3のいずれか一項に記載の太陽電池用保護シート。
  5. 請求項に記載された太陽電池用保護シートの製造方法であって、
    シート状に形成された前記基材およびシート状に形成された前記封止材接着層の一方における一の面上に、前記タイレイヤーを形成するための接着剤組成物を塗布して当該面上に塗膜を形成し、
    前記塗膜を乾燥させて前記タイレイヤーを形成し、
    前記タイレイヤーの露出している面と前記基材および前記封止材接着層の他方における一の面とを貼合することを備える
    ことを特徴とする太陽電池用保護シートの製造方法。
  6. 太陽電池セル、前記太陽電池セルを包容する、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主材とする封止材、および封止材の主面のそれぞれに積層される二つの保護部材を備える太陽電池モジュールであって、
    前記保護部材のうち、前記太陽電池セルの受光面の反対側の面に対向して配置される保護部材は、請求項1からのいずれか一項に記載される太陽電池用保護シートからなることを特徴とする太陽電池モジュール。
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