JP5695369B2 - 物体監視システム及び方法 - Google Patents
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Description
各レーザセンサの照射により対象とする該認識領域の測距データを得る測距手段と、該認識領域において検知される物体及びそのサイズに関する情報を予め格納する物体特定データDBと、物体のサイズが認識された物体について、物体毎に固有のIDを付与して該物体の測距データを格納する認識データDBと、認識された物体の移動に関する情報を格納する軌跡データDBと、該測距手段によって取得された測距データと、該物体特定データDBに格納された情報を照合することにより、物体のサイズを基に支障物を判定する第1判定手段と、
該第1判定手段による判定の結果、支障物と判定された物体について、該認識データDBに格納された物体のデータと照合することにより、複数の認識領域に渡って移動する物体であって、以前に検知された物体と同一かを判定する第2判定手段と、
該第2判定手段による判定の結果、既に検知された物体と同一の物体である場合には、該認識データDBの当該物体に関する測距データを追加し、未検知の物体である場合には、該物体に関する測距データを該認識データDBに新たに登録する手段と、
該第2判定手段によって判定された、同一の物体及び新規の物体の移動に関する情報について軌跡データDBを更新する手段と、を有することを特徴とする物体監視システムとして構成される。
好ましい例では、前記物体監視システムにおいて、該軌跡データDBから読み出された移動に関する情報を基に該物体の軌跡を算出して、表示する表示手段を更に有する。
各レーザセンサの照射により対象とする該認識領域の測距データを得る測距ステップと、該認識領域において検知される物体及びそのサイズに関する情報を物体特定データDBに予め格納するステップと、物体のサイズが認識された物体について、物体毎に固有のIDを付与して該物体の測距データを認識データDBに格納するステップと、認識された物体の移動に関する情報を軌跡データDBに格納するステップと、
該測距ステップによって取得された測距データと、該物体特定データDBに格納された情報を照合することにより、物体のサイズを基に支障物を判定する第1判定ステップと、
該第1判定ステップによる判定の結果、支障物と判定された物体について、該認識データDBに格納された物体のデータと照合することにより、複数の認識領域に渡って移動する物体であって、以前に検知された物体と同一かを判定する第2判定ステップと、
該第2判定ステップによる判定の結果、既に検知された物体と同一の物体である場合には、該認識データDBの当該物体に関する測距データを追加し、未検知の物体である場合には、該物体に関する測距データを該認識データDBに新たに登録するステップと、
該第2判定ステップによって判定された、同一の物体及び新規の物体の移動に関する情報について軌跡データDBを更新するステップと、を有することを特徴とする物体監視方法として構成される。
好ましい例では、前記物体監視方法において、該軌跡データDBから読み出された移動に関する情報を基に該物体の軌跡を算出して表示手段に表示するステップを更に有する。
図1は、本発明の一実施例における物体監視システムの構成を示す。
この物体監視システムにより監視される領域(監視領域)1は、複数nに分割され、それぞれの領域(認識領域)101〜10n(総じて10と示す)に、レーザセンサ111〜11n(総じて11と示す)が設置される。物体監視システムは、各レーザセンサ11の照射により物体を検知する物体測距部121〜12n(総じて12と示す)と、レーザセンサ制御及びレーザセンサからの測距データを処理するパーソナルコンピュータ(PC)2を有して構成される。
線路に沿って設定された監視領域1は、複数の認識領域10に分割して設定される。まず、監視領域の設定は、PC2の入力装置24から、横L1:4500cm、縦L2:2100cmのように入力する。さらに、この監視領域を例えば3つに分割して認識領域を規定し、認識領域1(L11:1500cm、L2=2100cm)、認識領域2(L12:1500cm、L2=2100cm)、認識領域3(L13:1500cm、L2=2100cm)、のように入力することで、各認識領域の設定が行われる。
最小単位で検知される支障物203のデータの取得は、支障物203の存在位置の特定がし易いため、経時的に線路上の監視領域1の監視を実行しながらも、保守などの特別な条件下では、認識領域10の単位で検知物体を障害発生の要因外とすることも可能である。
その後又は必要時に、管理者はPC2の入力装置24を操作して物体の固有IDを指定すると、CPU21は軌跡データDB80に格納された物体情報から、指定された固有IDに対応する物体の軌跡データを読み出して、その物体の軌跡を計算して表示装置23に表示する。
線路上に設定された監視領域1における物体監視は、線路上の物体を検知して支障物203を的確に判断して、その大きさや存在位置を表示装置23に表示することができる。物体の監視及び特定の処理は、CPU21でプログラムが実行されることで行われる。
まず、監視領域1における物体が無い状態の背景データ、及び複数のセンサによる測距データのマッチングをするためのキャリブレーションデータを取得し、背景データDB30に登録する(S91)。
次に、各認識領域における各レーザセンサ11で測距データが逐次取得され、その測距データは測距データDB40に格納される。また、それらの測距データは背景データDB30のデータと測距データDB40との差分を取り統合処理され、それにより検出された近接した周辺のポイントデータを生成してポイントデータDB110に格納される。
統合処理では、監視領域1で物体を検知するため、各レーザセンサ11からの測距データを重ね合わせて各レーザセンサを原点とした1つ(x,yで示される)極座標系データへ変換する。詳しくは、フレーム時間毎に任意の座標を原点とし、その原点からの各レーザセンサ11の座標、及びセンサの傾き(ピッチ角、ロール角、ヨー角)を考慮した座標を計測ポイントデータに変換することで、複数のレーザセンサで計測している空間を1つの座標系に統合するものである。これにより、(複数の認識領域10にて構成される)監視領域1においてレーザセンサ11での測距データのズレや不一致をキャリブレーション(補正)した測距データ得ることができる。(S931)。
そして、物体を検知するために、近接した周辺のポイントをクラスタと呼ぶ纏まりで区別して、それに固有ID(クラスタID)を付与して中心座標を求めて、クラスタデータDB50に格納する(S932)。
その後、物体の移動軌跡の表示処理については、軌跡データDB80に記憶されたデータを順次読み出しながら表示装置23に表示する(S962)。この軌跡の表示については、図10を参照して後述する。最後に、物体監視の終了を判断して終了する(S97)。
このように、測距データの統合処理することで、統合結果を監視領域の全領域(若しくは設定可能な当該領域)を対象に、1つの測距データとして取り扱うことができ、機能的にはクラスタに固有IDを付与して処理されることで、そこに固有IDを持った物体の存在を表示することができる。
物体の軌跡の表示処理は、軌跡データDBから物体の軌跡データを順次抽出して、表示装置に表示する処理である。表示処理は、認識データDB70を参照することにより支障物203が認識された場合、管理者が画面上で詳細に確認するために、その物体の固有IDを指定してその支障物の軌跡を表示することで行なわれる。
11,111,112,11n:レーザセンサ、12,121,122,12n:物体測距部
2:PC 21:CPU 22:DB 23:表示装置 24:入力装置、
202:列車、 203:支障物。
Claims (4)
- 対象とする監視領域を複数の認識領域に分割し、各認識領域にレーザセンサを設置して、該認識領域内に存在する物体を経時的に監視する物体監視システムであって、
前記認識領域のそれぞれに設置され、物体と各認識領域に設置されたレーザセンサとの距離を経時的に測距して測距データを取得する測距手段と、
該認識領域において検知される物体及びそのサイズに関する情報を予め格納する物体特定データDBと、
サイズが認識された物体について、物体毎に固有のIDを付与して該物体の測距データを格納する認識データDBと、
認識された物体の移動に関する情報を格納する軌跡データDBと、
各認識領域に設置された前記測距手段によって取得された測距データを統合した統合測距データと前記物体特定データDBとに基づいて支障物を検知したか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段によって検知したと判定された支障物である物体が前記認識データDBに格納されているか否かを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段による判定の結果、前記物体が前記認識データDBに格納されている場合にはその物体の測距データを追加し、前記物体が前記認識データDBに格納されていない場合にはその物体の測距データを新たに格納する登録手段と、
前記軌跡データDBに格納され、前記登録手段によって追加または新たに格納された物体の前記移動に関する情報を更新する更新手段と、を有することを特徴とする物体監視システム。 - 請求項1に記載の物体監視システムにおいて、
前記軌跡データDBから前記物体の移動に関する情報を読み出し、読み出した前記物体の移動に関する情報に基づいて物体の軌跡を算出し、表示部に表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項1の物体監視システム。 - 対象とする監視領域を複数の認識領域に分割し、各認識領域にレーザセンサを設置して、
該認識領域内に存在する物体を経時的に監視する物体監視方法であって、
前記認識領域のそれぞれに設置され、物体と各認識領域に設置されたレーザセンサとの距離を経時的に測距して測距データを取得する測距ステップと、
該認識領域において検知される物体及びそのサイズに関する情報を物体特定データDBに予め格納するステップと、
サイズが認識された物体について、物体毎に固有のIDを付与して該物体の測距データを認識データDBに格納するステップと、
認識された物体の移動に関する情報を軌跡データDBに格納するステップと、
各認識領域に設置された前記測距手段によって取得された測距データを統合した統合測距データと前記物体特定データDBとに基づいて支障物を検知したか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定手段によって検知したと判定された支障物である物体が前記認識データDBに格納されているか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定手段による判定の結果、前記物体が前記認識データDBに格納されている場合にはその物体の測距データを追加し、前記物体が前記認識データDBに格納されていない場合にはその物体の測距データを新たに格納する登録ステップと、
前記軌跡データDBに格納され、前記登録手段によって追加または新たに格納された物体の前記移動に関する情報を更新する更新ステップと、を有することを特徴とする物体監視方法。 - 請求項3に記載の物体監視方法において、
前記軌跡データDBから前記物体の移動に関する情報を読み出し、読み出した前記物体の移動に関する情報に基づいて物体の軌跡を算出し、表示部に表示する表示ステップを更に有することを特徴とする物体監視方法。
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