JP5694081B2 - 遊技台 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、液晶表示装置等により保留数が表示される遊技台が知られている。
特開2008−200302号公報
一般的な遊技台においては、保留数に変化があった場合に、保留を示す保留画像の表示態様を表示・非表示で切り替えるだけであったため、例えば保留の減少と増加が近いタイミングで発生すると、どの保留が変動により減少したもので、どの保留が入賞により増加したものなのかが分かりづらいといった問題があった。さらに、保留画像の表示態様が表示・非表示で切り替わるだけであったため、遊技者の注目を引けず、興趣を向上させることができないという問題があった。
本発明の目的は、保留画像を多彩な表示態様で表示することにより遊技者の注目を集め、興趣を向上させる遊技台を提供することにある。
上記目的は、
始動領域への遊技球の進入があった場合に、始動情報を少なくとも導出可能な始動情報導出手段と、
前記始動情報導出手段によって導出された始動情報を少なくとも記憶可能な始動情報記憶手段と、
前記始動情報記憶手段から始動情報を少なくとも取得可能な始動情報取得手段と、
前記始動情報取得手段によって取得された始動情報に基づいて当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
前記当否判定手段による当否判定の結果が第一の当否判定結果であった場合に、通常遊技状態から大当り遊技状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
保留画像を少なくとも表示可能な保留表示手段と、
前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記始動情報取得手段は、変動開始条件の成立があった場合に、前記始動情報を少なくとも取得可能な手段であり、
前記大当り遊技状態は、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態であり、
前記保留表示手段は、保留表示領域における保留画像の数によって保留数を報知可能な表示手段であり、
前記保留数は、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数であり、
前記保留表示手段は、保留減少条件の成立があった場合に、保留減少アニメーションを少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、保留増加条件の成立があった場合に、保留増加アニメーションを少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、最も過去に表示を開始した前記保留画像を前記保留表示領域から少なくとも除去する表示手段であり、
前記保留増加条件の成立要件は、前記保留数の増加があったことを少なくとも含む要件であり、
前記保留減少条件の成立要件は、前記保留数の減少があったことを少なくとも含む要件であり、
前記保留表示手段は、第一の表示を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、第二の表示を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記第一の表示とは、第一の保留画像第二の保留画像を重ねて表示することであり、
前記第二の表示とは、前記第一の保留画像と前記第二の保留画像を重ねずに両方を表示することであり、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションの実行中に前記保留増加条件の成立があった場合に、前記第一の表示、前記第二の表示の順に、表示を変化させることが可能な表示手段であり、
前記第一の保留画像とは、前記保留増加アニメーションによって出現した保留画像のことであり、
前記第二の保留画像とは、前記保留減少アニメーションによって移動表示される保留画像における少なくとも一つの保留画像のことであり、
前記保留表示手段は、前記第一の表示の実行期間における全部の期間において、前記第二の保留画像の少なくとも一部を表示しない表示手段であり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告として、前記第一の保留画像を予告態様で表示させることが可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
本発明によれば、保留画像を多彩な表示態様で表示することにより遊技者の注目を集め、興趣を向上させる遊技台を実現できる。
本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400の回路構成をより詳細に示す回路ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300における特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのユーザー調整モード制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は音制御処理の流れを示し、(b)はランプ制御処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100のユーザー調整モードにおける装飾図柄表示装置208の画面遷移の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100において、出力設定スイッチ161の設定に基づいて決定される音量および輝度の設定値の一例を示すテーブルである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における先読み報知態様抽選テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における保留画像の各表示態様の信頼度について説明する図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における保留画像の各表示態様の信頼度について説明する図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100において、保留減少表示および保留増加表示の態様を決定する際に用いるテーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の先読み報知画像表示切り替え処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100における先読み報知態様抽選テーブルの一部を示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第4の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第5の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第6の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第6の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第6の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第6の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。 本発明の第6の実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第1〜第6の実施の形態の変形例によるパチンコ機100での特図変動遊技における装飾図柄表示装置208等の表示状態を時系列で示す図である。
[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122、複数の演出用ランプ(図示せず)が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きでかつ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部136と、設定操作部136を発光させる設定操作部ランプ138と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部136は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部136は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部136は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部136の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、を配設している。
第1副基板160には、出力設定スイッチ161が実装されている。出力設定スイッチ161は例えばロータリー式であり、後述するようにパチンコ機100の消費電力の設定について「0」〜「F」の16段階で設定できるようになっている(図2に示す状態では「F」に設定されている)。出力設定スイッチ161本体は第1副基板ケース162内部に格納されており、回動可能な操作軸に対して固定されたつまみ部分は第1副基板ケース162の外部に露出している。出力設定スイッチ161はパチンコ機100の背面に設けられているため、出力設定スイッチ161の設定操作を行うことができるのは鍵を持っている遊技店員のみであり、遊技者は出力設定スイッチ161の設定操作を行うことができない。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
遊技領域124の外側であってアウト口240の左方には、未払出し賞球の数量を報知する賞球残数表示部250が配置されている。賞球残数表示部250は、左右方向に配列する3つの7セグメントLEDを有し、最大3桁の数値を表示可能になっている。
また、遊技領域124の外側であってアウト口240の右方には、各種情報を報知する情報報知用ランプ群252が配置されている。情報報知用ランプ群252は、現在の遊技状態を報知する遊技状態報知用ランプ、打出し方向(例えば、右打ち、左打ち)を示唆する打出し方向示唆ランプ、小当り状態のときに点灯する小当りランプ、大当りラウンド数を報知するラウンド数報知ランプ等を含んでいる。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施の形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータを備え、肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉および右扉からなり(図3では左扉のみを示している)、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉および右扉の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉および右扉は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉および右扉を閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉および右扉を開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉および右扉は、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉および右扉は、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。ここで、主制御部300により制御される特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、各種状態表示部328は、後述する省電力モードにおいても輝度を低下させる制御は実行されない。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120およびアンプ(例えば、後述する増幅回路442)の制御を行うための音源IC(サウンド回路)416と、各種ランプ418(例えば、枠ランプ122、前面枠扉106の演出用ランプ)の制御を行うための駆動回路420と、各種ランプ440(例えば、設定操作部ランプ138、賞球残数表示部250の各セグメント、情報報知用ランプ群252の各ランプ)と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、設定操作部136の各ボタンの押下を検出する操作部センサ426と、出力設定スイッチ161と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424や操作部センサ426からの検出信号や出力設定スイッチ161からの設定信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
第2副制御部500は、CPU、RAM、ROM、I/O、VDP、VRAM等を有し、所定のタイミングで第1副制御部400から送信される液晶表示コマンドに基づいて装飾図柄表示装置208の表示制御を行う。表示内容および表示タイミングについてはROMに予め記憶されているため、キックタイミングを示す液晶表示コマンドさえ受信できれば後は独立して装飾図柄表示装置208の表示制御を行うことができる。第2副制御部500は、所定時間(例えば33ms)毎に第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。第1副制御部400は、該戻りコマンドに基づいてスピーカ120や各種ランプ418、440等の制御を行うことで、装飾図柄表示装置208での表示とその他の演出の整合性をとることができる。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
図5は、第1副制御部400の回路構成をより詳細に示す回路ブロック図である。図5に示すように、第1副制御部400は、基本回路402、音源IC(サウンド回路)416、増幅回路442、点灯制御部450、および駆動回路(ランプ駆動回路)420を備えている。
サウンド回路416は、基本回路402のCPU404に接続されるCPUI/F416aと、CPU404からのコマンドを一時記憶する制御レジスタ416bと、後述する効果音やBGMなどの音情報や音量情報が記憶されるサウンドROM416cと、制御レジスタ416b内のコマンドに従って音声の再生制御を行う再生制御部416dと、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するためのD/A変換部416eとを備える。
増幅回路442は、サウンド回路416から入力するアナログ音声信号を増幅する音量増幅部442aと、この音量増幅部442aから入力するアナログ音声信号をスピーカ120に出力するための出力部442bとを備える。
点灯制御部450は、基本回路402からのコマンドに基づき、ランプ440(例えば、設定操作部ランプ138、賞球残数表示部250の各セグメント、情報報知用ランプ群252の各ランプ)をランプ駆動回路を介さずに点灯制御するとともに、各種ランプ418(例えば、枠ランプ122、前面枠扉106の演出用ランプ)をランプ駆動回路420を介して制御する。
ランプ駆動回路420は、点灯制御部450に接続されるCPUI/F420aと、点灯制御部450からのコマンドを一時記憶する制御レジスタ420bと、制御レジスタ420b内のコマンドに従ってランプ418の輝度制御(例えば、デューティ比(電流を流す時間の比率)の制御)を行う輝度制御部420cとを備える。ランプ駆動回路420は、複数のランプ418が備えられた基板毎に設けられる。
本実施の形態では、ランプ418がランプ駆動回路420の制御により輝度変更可能であるのに対して、ランプ440はランプ駆動回路を介さずに制御されるため、輝度変更不能(点灯・消灯のみ制御可能)である。
次に、図6(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図6(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図6(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。また、特図1表示装置212および特図2表示装置214が同一の図柄を表示する場合、該図柄の輝度は同一であり、また、該図柄を表示するために必要となる電力は同一である。
図6(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図J」の10種類の特図が示されている。図6(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変または潜伏確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、いずれも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図6(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として4種類の特図が示されている。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として図6(a)に示す「特図A」〜「特図J」の10種類の特図が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては、そのうち「特図A」、「特図B」、「特図I」、「特図J」の4種類の特図のみが用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率および確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる。すなわち本実施の形態では、特図2の停止図柄態様には2R系の当り(2R大当りや小当り)が含まれないため、特図2の有利度を特図1よりも高くすることができる。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。また、本実施の形態では特図2の有利度を特図1よりも高くしているが、特図1の有利度を特図2よりも高くしてもよいし、特図1と特図2で同一の図柄を使用して特図1と特図2の有利度を同一にしてもよい。
図6(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図6(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図6(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図6(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理(復電処理)を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図6(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図6(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図6(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材234aの開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグ(第1はずれフラグまたは第2はずれフラグ)がオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。
また以上の説明では、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、特図1および特図2のいずれを優先することもなく特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図1・2状態更新処理および特図1・2関連抽選処理をそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する領域を設け、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値に基づいて、ROM306に記憶された不図示の当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値に基づいて、ROM306に記憶された不図示の特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の図柄変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418、440・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418、440・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図7に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図9は、特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、後述する当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図10参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否決定用テーブルおよび特図決定用テーブルとを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了する。
ステップS309では、特図1の先読み報知の実行条件を満たしているか否か(本例では、非電サポ中であるか否か)を判定する。特図1の先読み報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の他の条件が含まれていてもよい。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合には特図先読み処理を終了する。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否決定用テーブルおよび特図決定用テーブルとを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了する。なお、ステップS309において非電サポ中でないと判定した場合には、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようにしてもよい。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
図10は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図10(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態を例示しており、図10(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態を例示している。
図10(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図1乱数値記憶領域の保留順序に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図停止図柄情報が記憶されるようになっている。図10(a)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」には、特図停止図柄情報として「特図J」が記憶され、記憶領域「先読み結果2」には、特図停止図柄情報として「特図I」が記憶され、記憶領域「先読み結果3」には、特図停止図柄情報として「特図H」が記憶され、記憶領域「先読み結果4」には、特図停止図柄情報として「特図A」が記憶されている。
図10(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図2乱数値記憶領域の保留順序に対応付けられている。図10(b)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」には、特図停止図柄情報として「特図I」が記憶され、記憶領域「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、特図停止図柄情報およびタイマ番号情報が記憶されていない。なお、図10(b)において、特図停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。本例では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶しているが、当否判定結果やタイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するようにしてもよい。また、遊技状態等に関わらず、始動情報が増加した場合には、必ず先読みを実行し、先読み結果記憶部に結果を記憶すると共に、該先読み結果を副制御部400に送信するように構成し、該副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するかを判断するように構成しても良い。
次に、図11を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図11(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図11(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別し、受信したコマンドをRAM408内の所定領域に格納する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。本例では、コマンドに基づいて、演出実行タイミングデータの設定を行う。ここで、演出実行タイミングデータは、演出の時間経過と、実行されるランプ演出やサウンド演出のデータとを関連づけることにより各演出の実行タイミングを記述したデータである。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、所定条件が成立しているときに設定操作部136のボタンの押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、ユーザー調整モード制御処理を行う。ユーザー調整モード制御処理の詳細については後述する。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。音制御処理の詳細については後述する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418、440への命令がある場合には、この命令を点灯制御部450(ランプ駆動回路420)に出力する。ランプ制御処理の詳細については後述する。
ステップS417の次のステップS419では、可動体制御処理を行う。可動体制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図11(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図11(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、出力設定スイッチ判定処理を行う。出力設定スイッチ判定処理では、出力設定スイッチ161の設定位置(本例では「0」〜「F」の16段階のうちのいずれか)を判定する。この処理により、出力設定スイッチ161の設定位置は、所定の周期で常に判定される。
ステップS603の次のステップS605では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、サウンド回路416や点灯制御部450等への制御コマンドの送信、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図12は、第1副制御部メイン処理のステップS413におけるユーザー調整モード制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ユーザー調整モード制御処理のステップS701では、電源投入後の初回処理であるか否かを判定する。第1副制御部400は設定内容のバックアップを持たないため、復電時には、出力設定スイッチ161の設定位置に基づいてスピーカから出力される音の音量やランプの輝度を設定する。電源投入後の初回処理であると判定した場合にはステップS703に進み、電源投入後の初回処理ではないと判定した場合にはステップS705に進む。なお、第1副制御部400にバックアップを備え、電断検出時にユーザー調整モードの設定結果を記憶し、復電検出時に該バックアップ結果を設定するように構成していてもよい。
ステップS703では、出力設定スイッチ161の設定位置に基づいて音量データおよび輝度データを設定する。音量データおよび輝度データの設定値についての詳細は図17(a)を用いて後述する。その後、ユーザー調整モード制御処理を終了する。
ステップS705では、前回割込み(第1副制御部タイマ割込処理のステップS603)から出力設定スイッチ161の設定位置に変更があるか否かを判定する。出力設定スイッチ161の設定位置に変更があると判定した場合にはステップS703に進み、変更がないと判定した場合にはステップS707に進む。
ステップS707では、出力設定スイッチ161の設定位置が「3」および「4」以外であるか否かを判定する。出力設定スイッチ161の設定位置が「3」および「4」以外ではないと判定した場合(設定位置が「3」または「4」であると判定した場合)にはステップS709に進み、設定位置が「3」および「4」以外であると判定した場合(設定位置が「1」、「2」、「5」〜「F」のいずれかであると判定した場合)にはステップS711に進む。
ステップS709では、省電力モード設定処理を行う。省電力モード設定処理では、出力設定スイッチ161の設定位置が「4」である場合には動作モードを省電力モードAに設定し、設定位置が「3」である場合には動作モードを省電力モードBに設定する。省電力モードAおよびBはいずれも、音量および輝度の双方においてユーザー調整モードでは設定できない範囲の値(本例では、ユーザー調整モードで設定できる範囲よりも低い値)が設定される(図17(a)参照)。その後、ユーザー調整モード制御処理を終了する。
ステップS711では、ユーザー調整モード呼び出し条件が成立しているか否かを判定する。ユーザー調整モード呼び出し条件としては、例えば、非変動状態で設定操作部136のいずれかのボタンが押下されたこと等の、遊技の進行を阻害しないような条件が設定される。ユーザー調整モード呼び出し条件が成立していると判定した場合にはステップS713に進み、成立していないと判定した場合にはユーザー調整モード制御処理を終了する。ここで、ユーザー調整モードが呼び出されている場合において、始動口への入賞に基づく変動が開始されるときには、当該ユーザ調整モードで設定された内容を反映した上で強制的にユーザー調整モードを終了してもよいし、当該ユーザー調整モードで設定された内容を破棄した上で強制的にユーザー調整モードを終了するようにしてもよい。
ステップS713では、呼び出されたユーザー調整モードにおいて、音量が変更されたか否かを判定する。ここで、ユーザー調整モードにおける装飾図柄表示装置208での画面表示については図16を用いて後述するが、ユーザー調整モードでは遊技者等が音量および輝度を予め設定された範囲内で変更できるようになっている。音量が変更されたと判定した場合にはステップS715に進み、音量が変更されていないと判定した場合にはステップS717に進む。
ステップS715では、変更後の音量の値をRAM408の所定領域に記憶する音量設定処理を行う。その後、ステップS717に進む。
ステップS717では、輝度が変更されたか否かを判定する。輝度が変更されたと判定した場合にはステップS719に進み、輝度が変更されていないと判定した場合にはユーザ調整モード制御処理を終了する。
ステップS719では、変更後の輝度の値をRAM408の所定領域に記憶する輝度設定処理を行う。その後、ユーザ調整モード制御処理を終了する。
図13(a)は、第1副制御部メイン処理のステップS415における音制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、音制御処理のステップS801では、演出制御処理(ステップS409)で設定された演出実行タイミングデータに基づいて、サウンドデータ再生開始タイミングであるか否か、すなわちサウンド回路416にサウンドデータの再生開始タイミングであることを指示するタイミングであるか否かを判定する。サウンドデータ再生開始タイミングであると判定した場合にはステップS803に進み、サウンドデータ再生開始タイミングではないと判定した場合には音制御処理を終了する。
ステップS803では、再生開始タイミングにあるサウンドデータの再生チャネルが「FF」以外であるか否かを判定する。サウンドデータの再生チャネルが「FF」以外であると判定した場合にはステップS805に進む。ステップS805では、省電力モードで予め設定されている音量や、ユーザー調整モードで遊技者等により設定された音量の値をRAM408から呼び出す処理を行う。その後、ステップS807に進む。一方、ステップS803においてサウンドデータの再生チャネルが「FF」であると判定した場合には、そのままステップS807に進む。このように、再生チャネルが「FF」である場合には予め最大音量での再生が決まっているため、店員や遊技者によって設定されている音量は呼び出されない。
ステップS807では、再生音量設定処理を行う。再生音量設定処理では、再生開始タイミングにあるサウンドデータに対する再生音量として、ステップS805で呼び出された音量(再生チャネルが「FF」以外のとき)または最大音量(再生チャネルが「FF」のとき)を設定する。その後、ステップS809に進む。
ステップS809では、再生サウンドデータコマンド設定処理を行う。再生サウンドデータコマンド設定処理では、第1副制御部400からサウンド回路416に送信するコマンドを設定する。例えばこのコマンドには、再生すべきサウンドデータの情報と、当該サウンドデータの再生音量の情報とが含まれる。後述するように、出力設定スイッチ161の設定位置が「3」である場合(省電力モードBである場合)には、再生チャネルが「FF」以外であるサウンドデータの再生音量は0(無音)となる。ステップS809で設定されたコマンドは、例えば、第1副制御部タイマ割込処理の各種更新処理(ステップS605)でサウンド回路416に送信される。
図13(b)は、第1副制御部メイン処理のステップS417におけるランプ制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ランプ制御処理のステップS901では、演出制御処理(ステップS409)で設定された演出実行タイミングデータに基づいて、ランプデータの設定があるか否かを判定する。ランプデータの設定があると判定した場合にはステップS903に進み、ランプデータの設定がないと判定した場合にはランプ制御処理を終了する。
ステップS903では、対象ランプデータをROM406から呼び出す処理を行う。
ステップS903の次のステップS905では、ランプデータにおいて特定のタイミング毎に設定されている輝度(デューティ比)の値を呼び出す処理を行う。
ステップS905の次のステップS907では、発光輝度設定処理を行う。発光輝度設定処理では、ランプデータに予め設定されている輝度の値と、省電力モードで予め設定されている輝度の値またはユーザー調整モードで遊技者等により設定された輝度の値とに基づいて、実際の発光輝度を設定する。例えば、これらの輝度の値がいずれもデューティ比(0%〜100%)で設定されている場合には、ランプデータに予め設定されているデューティ比の値と、省電力モードで予め設定されているデューティ比の値またはユーザー調整モードで遊技者等により設定されたデューティ比の値との積により、実際のデューティ比を設定する。
ステップS907の次のステップS909では、発光ランプデータコマンド設定処理を行う。発光ランプデータコマンド設定処理では、第1副制御部400から点灯制御部450(およびランプ駆動回路420)に送信するコマンドを設定する。例えばこのコマンドには、輝度設定対象となるランプの情報(対象ポート)と、当該ランプの輝度(デューティ比)の情報とが含まれる。後述するように、出力設定スイッチ161の設定位置が「3」である場合(省電力モードBである場合)、輝度設定対象となり得る全てのランプ(輝度調整可能なランプ)の輝度は0(消灯)となる。ステップS909で設定されたコマンドは、例えば、第1副制御部タイマ割込処理の各種更新処理(ステップS605)で点灯制御部450に送信され、さらに所定のタイミングで点灯制御部450からランプ駆動回路420に送信される。
図14は、第1副制御部メイン処理のステップS409における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。この演出制御処理は、特図1および特図2で独立して実行されるようにしてもよいし、特図1および特図2で共通して実行されるようにしてもよい。ここでは、特図1および特図2で独立して実行される演出制御処理のうち、特図1についての演出制御処理を例に挙げて説明するが、特図2についての演出制御処理も同様に実行される。
まず、演出制御処理のステップS1001では、特図1変動遊技が開始されたか否かを判定する。例えば、特図1の図柄変動開始コマンドを主制御部300から受信したタイミングであれば特図1変動遊技が開始されたと判定し、それ以外のタイミングであれば特図1変動遊技が開始されていないと判定する。特図1変動遊技が開始されたと判定した場合にはステップS1003に進み、特図1変動遊技が開始されていないと判定した場合にはステップS1005に進む。
ステップS1003では、保留減少表示設定処理を行う。この保留減少表示設定処理では、装飾図柄表示装置208で保留減少アニメーション(保留減少動画像の一例)等の保留減少表示を行うための設定を行う。その後、ステップS1005の処理に移行する。後述するように、保留減少アニメーションは、消化された特図1の保留に対応する保留画像を保留表示領域内から消去する一連の動画像からなる。本例では、保留減少時の表示制御と後述する保留増加時の表示制御とは、それぞれ独立して実行されている。これにより、保留減少時の表示制御と保留増加時の表示制御とを同時に実行するよりも、CPUの処理負荷や処理に必要なメモリ容量等を削減できる場合がある。
ステップS1005では、特図1始動口230への入賞を検出したか否かを判定する。例えば、主制御部300から受信したコマンドに基づき、特図1始動口230への入賞を検出したと判定した場合にはステップS1007に進み、特図1始動口230への入賞を検出していないと判定した場合にはステップS1015に進む。
ステップS1007では、特図1保留数が3以下であるか否かを判定する。例えば、主制御部300から受信したコマンドに基づき、特図1保留数が3以下であると判定した場合(特図1保留数記憶領域が満タンでない場合)にはステップS1009に進み、特図1保留数が3以下でないと判定した場合(特図1保留数記憶領域が満タンである場合)にはステップS1015に進む。
ステップS1009では、先読み結果画像設定処理を行う。この先読み結果画像設定処理では、主制御部300から受信した先読み結果情報コマンドに基づき、後述する先読み報知態様抽選テーブルを参照した乱数抽選により、装飾図柄表示装置208に表示する保留画像の表示態様を決定する。ここで、保留が増加した場合、基本的には先読みを行った上で保留画像(例えば、デフォルトの表示態様)を選択するが、先に先読みの実行可否を決定し、先読み非実行の場合にデフォルトの表示態様を選択するようにしてもよい。
ステップS1009の次のステップS1011では、保留増加表示対象領域特定処理を行う。この保留増加表示対象領域特定処理では、その時点での保留数に基づき、装飾図柄表示装置208の保留表示領域910(図22等参照)内において、保留増加表示対象領域(増加した保留に対応する保留画像を表示する領域)の特定を行う。例えば、保留増加前の時点で特図1の保留数が1〜3であった場合、保留増加表示対象領域としては、保留順位が最下位(最後)の特図1の保留に対応する保留画像の右側に隣接する領域が設定される。保留増加前の時点で特図1の保留数が0であった場合、保留増加表示対象領域としては、デフォルトの領域が設定される。
本例では、保留減少アニメーション表示中の期間に保留が増加すると、保留減少アニメーションが表示されている領域と保留増加表示対象領域とが重なることにより、保留画像が重複して表示される場合がある。保留を重複して表示するか否かは、保留数に基づいて決定してもよいし、例えば保留減少表示の実行可否または実行状態に応じて決定してもよい。
ステップS1011の次のステップS1013では、保留増加表示設定処理を行う。この保留増加表示設定処理では、装飾図柄表示装置208の保留増加表示対象領域で保留増加アニメーション(保留増加動画像の一例)等の保留増加表示を行うための設定を行う。その後、ステップS1015の処理に移行する。後述するように、保留増加アニメーションは、増加した特図1の保留に対応する保留画像を保留増加表示対象領域に表示する一連の動画像からなる。
ステップS1015では、その他の画像設定処理を行う。その他の画像設定処理では、保留減少アニメーションおよび保留増加アニメーション以外の画像(動画または静止画)を装飾図柄表示装置208に表示するための設定を行う。
ステップS1015の次のステップS1017では、その他の演出制御処理を行う。
ステップS1003、S1009、S1013、S1015等で行われた表示設定についての情報は、第1副制御部タイマ割込処理の各種更新処理(ステップS605)において、制御コマンドとして第2副制御部500に送信される。後述するように第2副制御部500は、第1副制御部400から受信した制御コマンドに基づいて装飾図柄表示装置208の表示制御を行う。これにより装飾図柄表示装置208では、ステップS1003、S1009、S1013、S1015等で行われた表示設定に基づく表示が行われる。
次に、図15を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図15(a)は、第2副制御部500のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図15(a)のステップS1101では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1101で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、第2副制御部500のRAM内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1101の次のステップS1103では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1105の処理に移行する。ステップS1105では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1105の次のステップS1107では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPUは、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1107の次のステップS1109では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1107で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データを第2副制御部500のROMから読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1109の次のステップS1111では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS1109で読み出した演出データの中にVDPへの命令がある場合には、この命令をVDPに出力する(詳細は後述)。ステップS1111では、前述の音量または輝度調整の設定に応じて、装飾図柄表示装置208のバックライトの輝度や、装飾図柄表示装置208に表示する画像の明度等を調整してもよい。該輝度および明度の調整は装飾図柄表示装置208が消費する電力量の調整により行うことができる。遊技者の認識率を上げるために輝度および明度を高くすると相対的に装飾図柄表示装置208の消費電力は上昇し、輝度および明度を低くすると相対的に装飾図柄表示装置208の消費電力は低下する。
ステップS1111の次のステップS1113では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS1109で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を遮蔽装置246の駆動回路に出力する。その後、ステップS1103に戻る。
図15(b)は、第2副制御部500のCPUが実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1201では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとして第2副制御部500のRAMに設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図15(c)は、第2副制御部500のCPUが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。ステップS1301では、第2副制御部メイン処理のステップS1103において説明したRAMのタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS1103において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1301の次のステップS1303では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
図15(d)は、第2副制御部メイン処理のステップS1111における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1401では、画像データの転送指示を行う。ここでは、第2副制御部500のCPUは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、VDPのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDPは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、VDPは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
ステップS1401の次のステップS1403では、VDPからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1405に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS1405では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、ステップS1401でVRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDPに指示する。VDPは、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1405の次のステップS1407では、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、VDPに画像の描画開始を指示する。VDPは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS1407の次のステップS1409では、画像の描画終了に基づくVDPからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS1411に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS1411では、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図16(a)〜(d)は、ユーザー調整モードにおける装飾図柄表示装置208の画面遷移の一例を示している。図16(a)は、省電力モードではないモード(例えば、通常モード)において、特図変動遊技の実行されていない非変動状態の画面の例を示している。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾3−装飾1−装飾1」)が停止表示されている。またこの画面の図柄表示領域208a〜208cの下方には、「プッシュボタンでメニューを表示」という文字メッセージが表示されている。この文字メッセージにより、遊技者に対し、設定操作部136のボタン操作(例えば、OKボタンの押下)によってユーザー調整モードに遷移することが報知される。なお、省電力モード中にはユーザー調整モードへの遷移が禁止されるため(図12のステップS707)、「プッシュボタンでメニューを表示」等の文字メッセージは表示されない。
この状態で設定操作部136のボタン操作が行われると、図16(b)に示すユーザー調整モードメニュー画面に遷移する。ユーザー調整モードメニュー画面では、「サウンド調整」ボタン画像700、「明るさ調整」ボタン画像702および「戻る」ボタン画像704が表示される。デフォルト状態では例えば「サウンド調整」ボタン画像700が選択状態にある。また、ユーザー調整モードメニュー画面の左下方には、設定操作部136の上下左右ボタンの操作で各ボタン画像700、702、704の選択を切り替えることができることと、設定操作部136のOKボタンの操作で決定(選択を確定)できることとが、遊技者への案内として表示されている。ユーザー調整モードメニュー画面において、「戻る」ボタン画像704が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、図16(a)に示した画面に戻る。
ユーザー調整モードメニュー画面において「サウンド調整」ボタン画像700が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、図16(c)に示すサウンド調整画面に遷移する。サウンド調整画面では、左右方向に等間隔に配列した15個の目盛り画像710と、目盛り画像710の左方に配置された「−」画像と、目盛り画像710の右方に配置された「+」画像と、「戻る」ボタン画像712とが表示される。各目盛り画像710の形状は、円形状とそれより大きい縦長の長円形状との間で変化し得る。本例では、円形状の目盛り画像710は白色で表示され、長円形状の目盛り画像710は白色以外の所定の色で表示される。図16(c)に示す状態では、左端から7つ目までの計7つの目盛り画像710は所定色で長円形状であり、それらより右側の8つの目盛り画像710は白色で円形状である。この状態は、音量のユーザー設定値が目盛り7(最大は目盛り15)であることを示している。
この状態で設定操作部136の左ボタンが押下されると、最も右側に位置する長円形状の目盛り画像710が円形状に変化する(長円形状の目盛り画像710の数が1減少する)。またこの状態で設定操作部136の右ボタンが押下されると、最も左側に位置する円形状の目盛り画像710が長円形状に変化する(長円形状の目盛り画像710の数が1増加する)。長円形状の目盛り画像710の数は、仮の音量ユーザー設定値として、RAM408内の音量ユーザー設定値記憶領域とは別の記憶領域に一時的に記憶されている。設定操作部136のOKボタンが押下されると、仮の音量ユーザー設定値が音量ユーザー設定値記憶領域に上書きされるとともに、表示画面は図16(b)に示したユーザー調整モードメニュー画面に戻る。
設定操作部136の下ボタンが押下されると、「戻る」ボタン画像712が選択された状態になる。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、仮の音量ユーザー設定値が音量ユーザー設定値記憶領域に上書きされずに、図16(b)に示したユーザー調整モードメニュー画面に戻る。
なお、後述するように、サウンド調整画面に遷移した直後のデフォルト状態での音量のユーザー設定値(すなわち、サウンド調整画面に遷移した直後における長円形状の目盛り画像710の個数)は、出力設定スイッチ161の設定位置によって予め決定されている。また、サウンド調整画面での音量のユーザー設定値と実際にスピーカ120から出力される音圧との関係についても後述する。
図16(b)に示したユーザー調整モードメニュー画面において「明るさ調整」ボタン画像702が選択された状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、図16(d)に示す明るさ(輝度)調整画面に遷移する。明るさ調整画面では、左右方向に配列した3つの円形画像720、722、724と、「戻る」ボタン画像726とが表示される。中央に位置する円形画像722は、左半分が所定色で表示され、右半分が白色で表示されている。左側に位置する円形画像720は、左半分よりも狭い領域が所定色で表示され、それ以外の大部分の領域が白色で表示されている。この円形画像720の下方には、「節電」という文字が表示されている。右側に位置する円形画像724は、全体が所定色で表示されている。この円形画像724の下方には、「普通」という文字が表示されている。
これらの3つの円形画像720、722、724は、所定色で表示される部分の面積の大小で設定対象ランプの輝度の高低を表している。すなわち、円形画像724は、所定色で表示される部分の面積が最も大きいため、最も輝度が高い設定(本例では、デューティ比100%)であることを表している。円形画像722は、所定色で表示される部分の面積が円形画像724よりも小さいため、輝度がやや低い設定(本例では、デューティ比70%)であることを表している。円形画像720は、所定色で表示される部分の面積が最も小さいため、輝度が低い設定(本例では、デューティ比40%)であることを表している。
図16(d)に示す画面では、最も輝度が高い設定を示す円形画像724が選択された状態にある。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、最も輝度の高い設定が確定し、図16(b)のユーザー調整モードメニュー画面に戻る。図16(d)に示す画面で設定操作部136の左ボタンが1回押下されると、円形画像722が選択された状態になる。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、輝度がやや低い設定が確定し、図16(b)のユーザー調整モードメニュー画面に戻る。図16(d)に示す画面で設定操作部136の左ボタンが2回押下されると、円形画像720が選択された状態になる。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、輝度の低い設定が確定し、図16(b)のユーザー調整モードメニュー画面に戻る。図16(d)に示す画面で設定操作部136の下ボタンが押下されると、「戻る」ボタン画像726が選択された状態になる。この状態で設定操作部136のOKボタンが押下されると、輝度の設定が変更されずに図16(b)のユーザー調整モードメニュー画面に戻る。
後述するように、明るさ調整画面に遷移した直後のデフォルト状態での輝度設定(すなわち、明るさ調整画面に遷移した直後に円形画像720、722、724のいずれが選択状態となるか)は、出力設定スイッチ161の設定位置によって予め決定されている。なお、サウンド調整画面および明るさ調整画面において、調整後の音量およびランプの明るさが分かるように基準音の出力や基準ランプデータによりランプを点灯させてもよい。さらに、ユーザーによる調整はカーソルの移動毎に反映されてもよいし、調整後OKボタンの押下により決定されたことに基づいて反映されるようにしてもよい。
図16(e)は、電源投入時における装飾図柄表示装置208の表示画面を示している。図16(e)に示すように、パチンコ機100に電源が投入されたときには、遊技店員に対し、装飾図柄表示装置208において音量や輝度の調整方法についての報知を行うようになっている。図16(e)に示す画面では、出力設定スイッチ161が設けられている位置(本例では、パチンコ機100筐体背面左上)、出力設定スイッチ161の調整方法(本例では、出力設定スイッチ161のつまみ部分を回転させることにより調整可能)、および設定値と設定内容の関係(本例では、「5」〜「F」が通常設定、「4」が省電力モードA、「3」が省電力モードB(消音・消灯))等が表示されている。
図17(a)は、出力設定スイッチ161の設定「0」〜「F」等に基づいて決定される、スピーカ120から出力される音の音量(音圧)および各種ランプ418の輝度の設定値の一例を示すテーブルである。このテーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。第1副制御部400は、このテーブルに従い、出力設定スイッチ161の設定に基づいて音量および輝度の初期値や調整可能範囲を設定する。
図17(a)に示すように、本例では出力設定スイッチ161の設定のうち「5」〜「F」は通常営業用(通常モード)であり、「4」は省電力モードAであり、「3」は省電力モードBであり、「1」および「2」は開発および販促用であり、「0」は申請用である。
出力設定スイッチ161の設定が「F」であるときには、音圧の初期値は100dBに設定され、音量設定の初期位置(ユーザー設定値の初期値)は15に設定される。音圧の設定は、ユーザー調整モード(図16(c)に示すサウンド調整画面)においてユーザー設定値(長円形状の目盛り画像710の数、目盛り数)を変更することにより調整可能である。すなわち、サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧は86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である。ただし、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り15(音圧100dB)に設定される。図17(a)では、出力設定スイッチ161の各設定における目盛り(音圧)のデフォルト値を薄墨色の塗り潰しで表している。
また、出力設定スイッチ161の設定が「F」であるとき、輝度設定の初期値は「明(デューティ比100%)」に設定される。輝度の設定は、ユーザー調整モード(図16(d)に示す明るさ調整画面)において円形画像720、722、724のいずれかを選択および確定することにより調整可能である。ただし、明るさ調整画面に遷移したときには、最も輝度が高い設定を示す円形画像724がデフォルトとして選択された状態になる。
出力設定スイッチ161の設定が「E」であるときには、音圧の初期値は99dBに設定され、音量設定の初期位置は14に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り14(音圧99dB)に設定される。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、出力設定スイッチ161の設定「F」のときと同じである。
出力設定スイッチ161の設定が「D」であるときには、音圧の初期値は98dBに設定され、音量設定の初期位置は13に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り13(音圧98dB)に設定される。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「E」、「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、出力設定スイッチ161の設定「E」、「F」のときと同じである。
出力設定スイッチ161の設定が「C」であるときには、音圧の初期値は97dBに設定され、音量設定の初期位置は12に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り12(音圧97dB)に設定される。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「D」〜「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、出力設定スイッチ161の設定「D」〜「F」のときと同じである。
出力設定スイッチ161の設定が「B」であるときには、音圧の初期値は96dBに設定され、音量設定の初期位置は11に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り11(音圧96dB)に設定される。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「C」〜「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、出力設定スイッチ161の設定「C」〜「F」のときと同じである。
出力設定スイッチ161の設定が「A」であるときには、音圧の初期値は95dBに設定され、音量設定の初期位置は10に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り10(音圧95dB)に設定される。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「B」〜「F」のときと同じである。
また、出力設定スイッチ161の設定が「A」であるときには、輝度設定の初期値は「中(デューティ比70%)」に設定される。ユーザー調整モードの明るさ調整画面において円形画像720、722、724のいずれかを選択および確定することにより輝度の設定を調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「B」〜「F」のときと同じである。ただし、明るさ調整画面に遷移したときには、輝度がやや低い設定を示す円形画像722がデフォルトとして選択された状態になる。
出力設定スイッチ161の設定が「9」であるときには、音圧の初期値は91dBに設定され、音量設定の初期位置は9に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り9(音圧91dB)に設定される。出力設定スイッチ161の設定「9」のときには、出力設定スイッチ161の設定「A」〜「F」のときと比較して、サウンド調整画面で調整可能な音圧レベルの範囲が全体的に低くなっている。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれは、音圧74dB、76dB、78dB、79dB、80dB、83dB、86dB、89dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dBおよび97dBに対応する。なお、サウンド調整画面の外観は、デフォルトの目盛り数を除いて設定「A」〜「F」のときと同じである。したがって出力設定スイッチ161の設定「9」のときには、例えば、サウンド調整画面で音量のユーザー設定値を最大の目盛り15に設定したとしても、音圧レベルは設定「A」〜「F」のときのように100dBには設定されず、それよりも低い97dBに設定される。また、出力設定スイッチ161の設定「9」のときに音量のユーザー設定値を目盛り6以下に設定すると、設定「A」〜「F」のときに設定可能な最低の音圧レベル86dBよりも低い音圧レベル74dB〜83dBに設定される。輝度設定の初期値が「中(デューティ比70%)」である点は、出力設定スイッチ161の設定「A」のときと同じである。
出力設定スイッチ161の設定が「8」であるときには、音圧の初期値は89dBに設定され、音量設定の初期位置は8に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧89dB)に設定される。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が74dB、76dB、78dB、79dB、80dB、83dB、86dB、89dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dBおよび97dBの各レベルに調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「9」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「中(デューティ比70%)」である点も、出力設定スイッチ161の設定「9」、「A」のときと同じである。
出力設定スイッチ161の設定が「7」であるときには、音圧の初期値は86dBに設定され、音量設定の初期位置は7に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り7(音圧86dB)に設定される。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が74dB、76dB、78dB、79dB、80dB、83dB、86dB、89dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dBおよび97dBの各レベルに調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「8」、「9」のときと同じである。
また、出力設定スイッチ161の設定が「7」であるときには、輝度設定の初期値は「暗(デューティ比40%)」に設定される。ユーザー調整モードの明るさ調整画面において円形画像720、722、724のいずれかを選択および確定することにより輝度の設定を調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「8」〜「F」のときと同じである。ただし、明るさ調整画面に遷移したときには、輝度が低い設定を示す円形画像720がデフォルトとして選択された状態になる。
出力設定スイッチ161の設定が「6」であるときには、音圧の初期値は75dBに設定され、音量設定の初期位置は6に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り6(音圧75dB)に設定される。出力設定スイッチ161の設定「6」のときには、出力設定スイッチ161の設定「7」〜「9」のときと比較して、サウンド調整画面で調整可能な音圧レベルの範囲が全体的にさらに低くなっている。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれは、音圧65dB、67dB、69dB、71dB、73dB、75dB、77dB、79dB、81dB、83dB、85dB、87dB、88dB、89dBおよび90dBに対応する。したがって出力設定スイッチ161の設定「6」のときには、例えば、サウンド調整画面で音量のユーザー設定値を最大の目盛り15に設定したとしても、音圧レベルは設定「7」〜「9」のときの最高音圧レベル97dBよりも低い90dBに設定される。また、出力設定スイッチ161の設定「6」のときに音量のユーザー設定値を目盛り5以下に設定すると、設定「7」〜「9」のときに設定可能な最低の音圧レベル74dBよりも低い音圧レベル65dB〜73dBに設定される。輝度設定の初期値が「暗(ディーティ比40%)」である点は、出力設定スイッチ161の設定「7」のときと同じである。
出力設定スイッチ161の設定が「5」であるときには、音圧の初期値は73dBに設定され、音量設定の初期位置は5に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り5(音圧73dB)に設定される。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が65dB、67dB、69dB、71dB、73dB、75dB、77dB、79dB、81dB、83dB、85dB、87dB、88dB、89dBおよび90dBの各レベルに調整可能である点は、出力設定スイッチ161の設定「6」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「暗(デューティ比40%)」である点も、出力設定スイッチ161の設定「6」、「7」のときと同じである。
以上のように、出力設定スイッチ161の設定が通常営業用の「5」〜「F」の範囲である場合、設定が低くなるほど(「5」に近づくほど)、デフォルトで設定される音量が低くなり、調整可能な音量範囲が低くなり、デフォルトで設定される輝度が低くなる。
出力設定スイッチ161の設定が「4」であるときには、動作モードが省電力モードAに設定されるとともに、音圧の初期値は、出力設定スイッチ161の設定「5」〜「F」のときに設定可能な最低音圧レベル(すなわち、遊技者が設定可能な最低音圧レベル)65dBよりもさらに低い60dBに設定される。出力設定スイッチ161の設定「4」のときには、遊技者による音量調整が不可能であり、音圧は60dBに固定される。
また、出力設定スイッチ161の設定「4」のとき、輝度設定の初期値は、出力設定スイッチ161の設定「5」〜「F」のときに設定可能な最低輝度(すなわち、遊技者が設定可能な最低輝度)である「暗(デューティ比40%)」よりもさらに低い「極暗(デューティ比10%)」に設定される。出力設定スイッチ161の設定「4」のときには、遊技者による輝度調整が不可能であり、輝度は「極暗(デューティ比10%)」に固定される。
出力設定スイッチ161の設定が「3」であるときには、動作モードが省電力モードBに設定されるとともに、音圧の初期値は、出力設定スイッチ161の設定「4」のときの音圧60dBよりもさらに低い0dB(消音)に設定される。出力設定スイッチ161の設定「3」のときにも、遊技者による音量調整が不可能であり、音圧は0dBに固定される。
また、出力設定スイッチ161の設定「3」のとき、輝度設定の初期値は、出力設定スイッチ161の設定「4」のときの輝度「極暗(デューティ比10%)」よりもさらに低い「消灯(デューティ比0%)」に設定される。出力設定スイッチ161の設定「3」のときにも、遊技者による輝度調整が不可能であり、輝度は「消灯(デューティ比0%)」に固定される。
このように、省電力モードA、Bでは、音量および輝度が遊技者の設定不可能なレベル(遊技者により設定可能な範囲よりも低いレベル)に固定される。
本例では、出力設定スイッチ161の操作により省電力モードA、Bを設定するようになっているが、遊技店員によるパチンコ機100の設定確認や設定変更等の所定の操作に合わせて省電力モードA、Bを設定できるようにしてもよい。
省電力モードに設定されることにより、後述する保留表示領域910を含む装飾図柄表示装置208のバックライトの輝度が低下する。また、バックライトの輝度低下に応じて、保留表示領域910に表示される保留画像の視認性が変化する。一方、省電力モードに設定されても、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220等の輝度は変化しない。したがって、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220等の視認性が相対的に向上する場合がある。
出力設定スイッチ161の設定が「2」(開発および販促用)であるときには、音圧の初期値は70dBに設定され、音量設定の初期位置は2に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り2(70dB)に設定される。出力設定スイッチ161の設定「2」のときには、サウンド調整画面で調整可能な音圧レベルが、設定「5」〜「F」のいずれとも異なっている。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれは、音圧64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBに対応する。輝度設定の初期値は、設定「B」〜「F」と同じ「明(デューティ比100%)」である。
出力設定スイッチ161の設定が「1」(開発および販促用)であるときには、音圧の初期値は64dBに設定され、音量設定の初期位置は1に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り1(64dB)に設定される。サウンド調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBの各レベルに調整可能である点は、設定「2」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も設定「2」のときと同じである。
出力設定スイッチ161の設定が「0」(申請用)であるときには、音圧の初期値は0dBに設定され、音量設定の初期位置は0に設定される。すなわち、サウンド調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り0(0dB)に設定される。なお、上述の設定「5」〜「F」のときには、音量のユーザー設定値は目盛り1〜15でのみ設定可能であるため、目盛り0に設定することはできない。サウンド調整画面の目盛り0〜15のそれぞれは、音圧0dB、64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBに対応する。輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点は、設定「1」、「2」のときと同じである。
図17(b)は、LEDランプの消費電力が上記の設定「F」(デューティ比100%)、「A」(デューティ比70%)、「7」(デューティ比40%)でどのように変化するかについて説明する図である。なお、設定「F」、「A」、「7」のそれぞれにおいて、デューティ比の設定は初期設定のままであると仮定する。また、LEDランプAは、所定のランプデータに基づき比較的高い輝度(デューティ比)で発光し、LEDランプBは、所定のランプデータに基づきLEDランプAより低い輝度で発光するものとする。LEDランプの消費電力は輝度(本例ではデューティ比)と時間の積に概ね依存するため、設定「F」でのLEDランプA、Bの消費電力を基準とすると、設定「A」でのLEDランプA、Bの消費電力はそれぞれ約3割減となり、設定「7」でのLEDランプA、Bの消費電力はそれぞれ約6割減となる。このように、設定を変えることによる消費電力の減少率はLEDランプA、Bで同等であるが、消費電力の下がり幅は、図中の太矢印で示すように輝度の高いLEDランプAの方が輝度の低いLEDランプBよりも大きい。
図18は、先読み結果画像設定処理(ステップS1011)で用いられる先読み報知態様抽選テーブルの一例を示している。先読み報知態様抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。図18に示す先読み報知態様抽選テーブルは、左から「先読み結果」、「表示態様」および「乱数範囲(数)」の各列で構成されている。「先読み結果」は、主制御部300からの先読み結果情報コマンドに含まれる先読み結果を示している。「表示態様」は、先読み結果に対応する保留画像の表示態様(例えば、表示色、文字表示の有無)を示している。「乱数範囲(数)」は、取得した先読み報知態様抽選用乱数値と比較する数値範囲と、当該数値範囲の幅(当該数値範囲に含まれる乱数値の数)とを示している。先読み報知態様抽選用乱数値は、RAM408内に設けられた乱数カウンタにより生成される演出用の乱数値であり、とり得る数値範囲は0〜255(数値範囲の幅は256)である。
先読み結果の列は、「大当り」および「はずれ」の2項目に区分されている。先読み結果「大当り」の区分に対応して、表示態様の列は、「デフォルト(特図1:青、特図2:黄)」、「緑」、「緑(文字あり)」、「赤」、「赤(文字あり)」および「金」の各項目に区分されている。表示態様「デフォルト(特図1:青、特図2:黄)」に対応して乱数範囲「0」(数値範囲の幅は1)が割り当てられ、表示態様「緑」に対応して乱数範囲「1−9」(数値範囲の幅は9)が割り当てられ、表示態様「緑(文字あり)」に対応して乱数範囲「10−56」(数値範囲の幅は47)が割り当てられ、表示態様「赤」に対応して乱数範囲「57−155」(数値範囲の幅は99)が割り当てられ、表示態様「赤(文字あり)」に対応して乱数範囲「156−254」(数値範囲の幅は99)が割り当てられ、表示態様「金」に対応して乱数範囲「255」(数値範囲の幅は1)が割り当てられている。
また、先読み結果「はずれ」の区分に対応して、表示態様の列は、「デフォルト(特図1:青、特図2:黄)」、「緑」、「緑(文字あり)」、「赤」、「赤(文字あり)」および「金」の各項目に区分されている。表示態様「デフォルト(特図1:青、特図2:黄)」に対応して乱数範囲「0−245」(数値範囲の幅は246)が割り当てられ、表示態様「緑」に対応して乱数範囲「246−249」(数値範囲の幅は4)が割り当てられ、表示態様「緑(文字あり)」に対応して乱数範囲「250−252」(数値範囲の幅は3)が割り当てられ、表示態様「赤」に対応して乱数範囲「253−254」(数値範囲の幅は2)が割り当てられ、表示態様「赤(文字あり)」に対応して乱数範囲「255」(数値範囲の幅は1)が割り当てられ、表示態様「金」に対応して乱数範囲「−(対応なし)」(数値範囲の幅は0)が割り当てられている。ここで、「文字あり」とは、保留画像に所定の文字(本例では「熱」)が記された表示態様である。本例では保留画像に記され得る文字は1種類であるが、複数種類の文字を用意しておき乱数抽選等により選択するようにしてもよい。
例えば、第1副制御部400は、先読み結果画像設定処理(ステップS1009)において、主制御部300から取得した先読み結果が大当りである場合、先読み報知態様抽選用乱数値の値が0であれば保留画像の表示態様をデフォルト(特図1であれば青、特図2であれば黄)に設定し、先読み報知態様抽選用乱数値の値が1−9であれば保留画像の表示態様を緑に設定し、先読み報知態様抽選用乱数値の値が10−56であれば保留画像の表示態様を緑(文字あり)に設定し、先読み報知態様抽選用乱数値の値が57−155であれば保留画像の表示態様を赤に設定し、先読み報知態様抽選用乱数値の値が156−254であれば保留画像の表示態様を赤(文字あり)に設定し、先読み報知態様抽選用乱数値の値が255であれば保留画像の表示態様を金に設定する。
また、第1副制御部400は、先読み結果画像設定処理(ステップS1009)において、主制御部300から取得した先読み結果がはずれである場合、先読み報知態様抽選用乱数値の値が0−245であれば保留画像の表示態様をデフォルト(特図1であれば青、特図2であれば黄)に設定し、先読み報知態様抽選用乱数値の値が246−249であれば保留画像の表示態様を緑に設定し、先読み報知態様抽選用乱数値の値が250−252であれば保留画像の表示態様を緑(文字あり)に設定し、先読み報知態様抽選用乱数値の値が253−254であれば保留画像の表示態様を赤に設定し、先読み報知態様抽選用乱数値の値が255であれば保留画像の表示態様を赤(文字あり)に設定する。本例では、先読み結果がはずれの場合には、保留画像の表示態様が金に設定されることはない。
また、本実施例では、保留画像の表示態様を変更する例として、色の変更と、文字の付与を示したが、これに限定されるものではなく、例えば保留画像そのものの形状を異なるものに変更しても良い。
ここで、保留画像の各表示態様の信頼度(大当り信頼度)について図19および図20を用いて説明する。図19は、先読み結果の当否確率および各表示態様の選択率を示している。図19に示すように、本例では、先読み結果(抽選結果)が大当りとなる確率を1/299とし、はずれとなる確率を298/299とし、特図の大当り抽選結果毎に先読み報知の報知態様の選択率を異ならせている。先読み結果が大当りである場合、保留画像の表示態様としてデフォルトが選択される確率は1/256であり、緑が選択される確率は9/256であり、緑(文字あり)が選択される確率は47/256であり、赤が選択される確率は99/256であり、赤(文字あり)が選択される確率は99/256であり、金が選択される確率は1/256である。先読み結果が大当りである場合の各表示態様の出現率は、大当りの確率(1/299)とそれぞれの選択確率との積で表される。
一方、先読み結果がはずれである場合、保留画像の表示態様としてデフォルトが選択される確率は246/256であり、緑が選択される確率は4/256であり、緑(文字あり)が選択される確率は3/256であり、赤が選択される確率は2/256であり、赤(文字あり)が選択される確率は1/256であり、金が選択される確率は0/256である。先読み結果がはずれである場合の各表示態様の出現率は、はずれの確率(298/299)とそれぞれの選択確率との積で表される。
図20は、各表示態様の総出現率および信頼度を示している。ここで、各表示態様の総出現率は、先読み結果が大当りである場合の当該表示態様の出現率と、先読み結果がはずれである場合の当該表示態様の出現率との和で表される。図20に示すように、保留画像の表示態様のうちデフォルトの総出現率は73309/76544(=(1/299)×(1/256)+(298/299)×(246/256))であり、緑の総出現率は1201/76544(=(1/299)×(9/256)+(298/299)×(4/256))であり、緑(文字あり)の総出現率は941/76544(=(1/299)×(47/256)+(298/299)×(3/256))であり、赤の総出現率は695/76544(=(1/299)×(99/256)+(298/299)×(2/256))であり、赤(文字あり)の総出現率は397/76544(=(1/299)×(99/256)+(298/299)×(1/256))であり、金の総出現率は1/76544(=(1/299)×(1/256)+(298/299)×(0/256))である。
また、各表示態様の信頼度は、先読み結果が大当りである場合の当該表示態様の出現率を当該表示態様の総出現率で除したものである。つまり、表示態様の信頼度は、当該表示態様が複数回表示された場合に抽選結果が大当りになる割合を示す。図20に示すように、保留画像の表示態様のうちデフォルトの信頼度は0.001%(=((1/299)×(1/256))/(73309/76544))である。すなわち、保留画像がデフォルトの表示態様で表示された場合、当該保留が大当りである確率は0.001%である。同様に、緑の信頼度は0.75%(=((1/299)×(9/256))/(1201/76544))であり、緑(文字あり)の信頼度は4.99%(=((1/299)×(47/256))/(941/76544))であり、赤の信頼度は14.24%(=((1/299)×(99/256))/(695/76544))であり、赤(文字あり)の信頼度は24.94%(=((1/299)×(99/256))/(397/76544))であり、金の信頼度は100%(=((1/299)×(1/256))/(1/76544))である。このように、本実施の形態における保留画像の表示態様の信頼度は、デフォルト(特図1であれば青、特図2であれば黄)が最も低く、緑、緑(文字あり)、赤、赤(文字あり)の順に高くなり、金が最も高い。
ここで、信頼度について言及すると、一般的な信頼度とは、複数回の事象が発生するなかで、対象となる事象が発生する割合を示すものであるが、当業界における信頼度は、大当り信頼度の略語に当り、つまり、同態様の演出が実行された場合に、その内の何割が大当りになるかを示すものである。つまり、図20において、例えば表示態様が赤(文字あり)の場合の信頼度は、当該保留の抽選結果が大当りとなる確率が約25%であることを遊技者に報知すると共に、当該保留の抽選結果がはずれとなる確率が約75%であることを遊技者に報知することとなる。
また、図19および図20の選択率および信頼度は特定の遊技状態において振り分けられたものであってもよく、例えば遊技状態毎に保留表示態様の信頼度を異ならせても良いし、その逆に複数の遊技状態全てにおける保留表示態様の信頼度を一定となるように選択率等の振り分けを行っても良い。
図21は、例えば保留減少表示設定処理(ステップS1003)および保留増加表示設定処理(ステップS1013)において、保留減少表示および保留増加表示の態様を決定する際に用いるテーブルの一例を示している。図21に示すように、第1副制御部400は、主制御部300からのコマンドに基づき普図確率を判定し、普図低確率状態であるか普図高確率状態であるかに基づいて保留減少表示および保留増加表示の態様を決定するようにしてもよい。例えば、第1副制御部400は、保留減少表示設定処理(ステップS1003)において、普図低確率状態であると判定した場合には保留減少表示の態様として保留減少アニメーションを選択し、普図高確率状態であると判定した場合には表示切り替え(保留減少アニメーション非実行)を選択する。また、第1副制御部400は、保留増加表示設定処理(ステップS1013)において、普図低確率状態であると判定した場合には、保留増加表示の態様として保留増加アニメーションを選択し、普図高確率状態であると判定した場合には表示切り替え(保留増加アニメーション非実行)を選択する。このように、普図高確率状態では保留が増減する頻度が普図低確率状態よりも高くなり、表示処理が煩雑化するとともに遊技者にとっても保留表示が見難くなるおそれがあるため、保留減少アニメーションおよび保留増加アニメーションを実行せず、保留表示を単に切り替えるようにしてもよい。また、普図確率に関わらず、所定の条件に応じて保留減少表示および保留増加表示の態様を選択するようにしてもよい。さらに、本例では保留減少表示および保留増加表示の態様はそれぞれ2種類であるが、3種類以上の態様を備えていてもよい。
また保留増減アニメーションの実行条件は上記遊技状態の変更に限らず、例えば、抽選結果や変動タイマに基づくと共に所定の乱数抽選により決定される変動態様に応じてその実行可否を決定するようにしても良いし、遊技者の選択により実行可否を決定しても良い。本発明における保留画像同士の重複が行われる場合と、行われない場合との複数の状態を設けておくことで、遊技者をより保留画像に注目させることができる場合がある。
また、保留増減アニメの実行条件の一例として、図14に記載したS1005では、主制御部300より送信された保留の増加を示すコマンドの受信を記載しているがこれに限られたものではなく。例えば、主制御部300より送信された変動停止コマンドの受信に基づいて保留減少アニメーションを実行させても良い。主制御部が変動停止コマンドを送信した瞬間においては、まだ保留は減少していないが、数瞬後に当否判定の実行と共に保留が減少するため、遊技者には該ズレを知覚することが出来ないので、上記変動停止コマンドの受信に基づいて先んじて保留減少アニメーションを実行しても良い。必ずしも主制御部300における状態更新処理および関連抽選処理が行われた後で保留減少アニメーションを実行する必要は無い。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の具体的実施例について図22〜図24を用いて説明する。図22〜図24は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。ここで、図22〜図24および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態、または中央の1個のセグメントのみが黒塗りで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。
特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、主制御部300により、特図1および特図2それぞれの保留数分のLEDが点灯し、その他のLEDが消灯するように制御される。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、点灯および消灯の2態様のみで保留数を表示するため遊技者の誤認を招きづらい。しかしながら特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、表示態様にバリエーションがないため、演出には向かず、興趣の向上には結びつきづらい。
また、図22〜図24および後述する各図において、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち下方の横長の領域は、特図1および特図2の保留数を表示する保留表示領域910として用いられる(図22(a)では保留表示領域910を破線で示している)。また、保留表示領域910の左側に隣接した、演出表示領域208dの左下角部の円形画像近傍の領域は、消化中の保留に対応する画像(保留消化画像)を保留画像と概ね同態様で表示する保留消化表示領域912として用いられる。本例では、保留表示領域910および保留消化表示領域912において保留画像および保留消化画像を種々の表示態様で表示することにより、保留数を報知するとともに興趣の向上を図れるようになっている。
保留表示領域910では、保留に対応する保留画像が個別に表示されるようになっている。すなわち、保留表示領域910に表示される保留画像の数で保留数が表される。本例では、保留画像として所定形状(例えば小判形)のプレートの絵柄に合致した画像(以下、「プレート画像」という)が用いられる。図示していないが、横長の保留表示領域910は、左から右に向かって第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分割されている。この分割数は、例えば、特図1および特図2それぞれの保留の上限数に等しい。本例では、第1〜第4領域の各境界に境界線が表示されていないが、境界線を表示するようにしてもよい。
保留表示領域910の第1領域は、保留消化表示領域912に隣接している。第1領域には特図1および特図2それぞれの最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留画像が表示可能となっており、第2〜第4領域には特図1および特図2それぞれの2〜4個目の保留に対応する保留画像が表示可能となっている。以下、特図1の保留に対応する保留画像を「特図1保留画像」、特図2の保留に対応する保留画像を「特図2保留画像」という場合がある。第1〜第4領域のそれぞれには、特図1保留画像と特図2保留画像とを少なくとも一部が重複するように表示可能である。本例では、特図1保留画像は特図2保留画像よりも表示の優先順位が高いため、特図1保留画像は特図2保留画像よりも上のレイヤーに配置され、手前に表示される。これにより、特図1保留画像と特図2保留画像とが重複して表示された場合、特図2保留画像のうちの重複部分は特図1保留画像により隠される。本例では各保留画像は不透明であるため、特図1保留画像と特図2保留画像とが重複すると、特図2保留画像のうちの重複部分は完全に見えなくなるが、各保留画像は所定の透明度を有していてもよい。この場合、特図1保留画像と特図2保留画像とが重複すると、特図2保留画像のうちの重複部分は特図1保留画像の透明度に応じて見難くなる。
図22(a)〜(d)は、特図2の保留が増加したときの保留増加表示の例を示している。図22(a)は、ある特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。図22(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214では特図2の変動表示がなされている。特図1保留ランプ218は、左から1番目のLEDのみを点灯させて特図1の保留が1つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目および2番目のLEDを点灯させて特図2の保留が2つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。保留消化表示領域912には、保留消化画像として、プレート画像802aが表示されている。プレート画像802aの表示態様はデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)である。これにより、当該特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%(大当りの確率が0.001%)で予告報知される(図20参照)。
保留表示領域910には、特図1保留画像としての1つのプレート画像801aと、特図2保留画像としての2つのプレート画像802b、802cとが表示されている。プレート画像801aの表示態様はデフォルトの青(図中、白抜き)である。これにより、次の特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。また、プレート画像802b、802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄である。これにより、次の特図2変動遊技およびその次の特図2変動遊技の当否がそれぞれ信頼度0.001%で予告報知されている。なお、保留消化表示領域912の保留消化画像は、保留表示領域910の特図1保留画像および特図2保留画像とは異なる表示サイズ(例えば、特図1保留画像および特図2保留画像よりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、保留消化画像と特図1保留画像および特図2保留画像との識別が容易になる場合がある。
特図1のプレート画像801aおよび特図2のプレート画像802bは保留表示領域910のうちの第1領域に表示され、特図2のプレート画像802cは第2領域に表示されている。第1領域において、プレート画像801aとプレート画像802bとは、一部(各画像の面積で30%程度)で重複して表示されている。プレート画像802bはプレート画像801aよりも下のレイヤーに配置されているため、プレート画像802bのうちの重複部分はプレート画像801aによって隠されて視認できなくなっている。ただし、プレート画像802bのうち少なくとも一部はプレート画像801aと重複していないため、プレート画像802bのうち少なくとも一部(本例では、プレート画像802bの面積で70%程度)は視認可能である。
上記特図2変動遊技の変動期間中に、特図2の保留が2つから3つに増加したものとする。図22(b)〜(d)は、特図2の保留が増加したときの保留増加表示の例を示している。特図2の保留が増加すると、当該保留の先読み結果および乱数抽選の結果に基づいて、保留画像の表示態様が決定される。また、本例では保留表示領域910の第3領域(特図2の最下位の保留に対応するプレート画像802cの右隣の領域)が保留増加表示対象領域として特定される。図22(b)〜(d)に示すように、保留増加表示対象領域として特定された第3領域には、保留増加アニメーションが表示される。本例の保留増加アニメーションは、まず爆発を表すエフェクト動画像804が表示され、エフェクト動画像804の表示サイズが徐々に縮小されるとともに特図2の3つ目の保留を表すプレート画像802dがエフェクト動画像804の背後から出現する一連の動画像からなる。出現したプレート画像802dの表示態様はデフォルトの黄である。これにより、当該保留に対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知される。
図23(a)〜(d)は、特図1の保留が増加したときの保留増加表示の例を示している。図23(a)に示す状態は、図22(a)に示した状態と同じである。
この状態で特図1の保留が1つから2つに増加すると、特図1の保留増加表示が実行される。特図1の保留が増加すると、当該保留の先読み結果および乱数抽選の結果に基づいて、保留画像の表示態様が決定される。また、本例では保留表示領域910の第2領域(特図1の最下位の保留に対応するプレート画像801aの右隣の領域。特図2のプレート画像802cが表示されている領域)が保留増加表示対象領域として特定される。図23(b)〜(d)に示すように、保留増加表示対象領域として特定された第2領域には、爆発を表すエフェクトとともに特図1の2つ目の保留を表すプレート画像801bが出現する保留増加アニメーションが表示される。ここで、特図1の保留増加アニメーションおよびプレート画像801bは、特図2のプレート画像802cよりも上のレイヤーに配置されており、手前に表示される。したがって、特図2のプレート画像802cの一部は、特図1の保留増加アニメーションおよびプレート画像801bが重複して表示されることにより隠されて視認できなくなる。出現したプレート画像801bの表示態様はデフォルトの青(図中、白抜き)である。これにより、当該保留に対応する特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知される。
図23に示したように、本実施の形態では保留の増加に応じて他の保留に対応する保留画像の視認状態が変化する可能性がある。このため遊技者は、保留画像が見えているうちに見ておかないと後に見難くなる可能性があるため、普段から保留画像の表示を気にかけるようになる。したがって、本実施の形態によれば、保留表示領域910の保留表示に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
本実施の形態では、優先変動側の特図(本例では特図2)の保留画像が非優先変動側の特図(本例では特図1)の保留画像よりも下のレイヤーに配置され、非優先変動側の特図が手前に優先的に表示されるようになっている。特図の消化に優先順が定められている遊技台においては、優先変動側の特図の振り分けが有利に設定されていることが一般的である。また、一般的な遊技台においては、普図低確率状態における特図変動の割合は非優先変動側の特図が多くを占め、普図低確率状態よりも有利な普図高確率状態における特図変動の割合は優先変動側の特図が多くを占める。さらに、遊技を行っている期間の割合は、普図低確率状態の方が普図高確率状態よりも長い時間を占める。つまり、表示される時間の長い非優先変動側の特図の保留表示を、表示される時間の短い優先変動側の特図の保留表示よりも優先的に表示することで、表示位置を変更したりする必要がなくなり、制御負荷を減らすことができる場合がある。
また、優先変動側の特図の保留画像を非優先変動側の特図の保留画像よりも上のレイヤーに配置し、優先変動側の特図を手前に優先的に表示するようにしてもよい。優先変動側の特図の保留は消化されるまでの時間が短く、保留画像が表示される時間が短いため、保留数等の認識が困難な場合がある。優先変動側の特図の保留画像を非優先変動側の特図の保留画像よりも上のレイヤーに配置することで、優先変動側の特図の保留画像の数や形状を遊技者に認識させ易くなり、遊技者の誤認を防ぐことができる場合がある。また、有利な優先変動側の特図の保留画像を優先して表示することで、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
図24(a)〜(e)は、特図2の保留が消化したときの保留減少表示の例を示している。図24(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図24(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目および2番目のLEDを点灯させて特図1の保留が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図24(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図1保留画像としての2つのプレート画像801a、801bと、特図2保留画像としての3つのプレート画像802a、802b、802cとが表示されている。プレート画像801a、801bの表示態様はいずれもデフォルトの青(図中、白抜き)である。これにより、それぞれ対応する特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。また、プレート画像802a、802b、802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)である。これにより、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。
図24(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図24(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを消灯させて特図2の保留が3つから2つに減少したことを表示している。特図2表示装置214および特図2保留ランプ220の表示は、特図2変動遊技の開始と共に即時に切り替えられている。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図2保留画像(プレート画像802a、802b、802c)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。本例の保留減少アニメーションは、保留表示領域910内の保留画像を全体として左方向に移動させるものであり、第2〜第4領域に表示されている保留画像をそれぞれ第1〜第3領域に移動させるとともに、第1領域に表示されている保留画像を保留消化表示領域912に移動させる一連の動画像からなる。保留減少アニメーションにより、第1領域に表示されている保留画像は保留表示領域910からは消去される。本例では、特図2変動遊技の開始直後にはまだプレート画像802a、802b、802cがほとんど動き出さないようになっている。これにより、特図2変動遊技の開始直後に特図1の保留が増加したとき、特図1保留画像と特図2保留画像とを重複して表示し易くなる場合がある。
図24(c)〜(e)に示すように、保留減少アニメーションにおいてプレート画像802a、802b、802cは、特図2変動遊技の開始からの時間経過とともに全体として左方向に移動する。すなわち、プレート画像802aは保留表示領域910の第1領域から保留消化表示領域912に向かって移動し、プレート画像802bは保留表示領域910の第2領域から第1領域に向かって移動し、プレート画像802cは保留表示領域910の第3領域から第2領域に向かって移動する。本例では、保留表示領域910の第1領域から保留消化表示領域912に向かって移動するプレート画像802aは、移動に伴って徐々に表示サイズが大きくなるが、表示サイズ以外の表示態様はそのまま維持される。また本例では、少なくとも保留消化表示領域912に移動したプレート画像802aは、他の画像と重複することなく、全体が視認できるようになっている。
本例では、保留減少アニメーションにおいて、プレート画像802a、802b、802cよりも上のレイヤーに配置されているプレート画像801a、801bは静止したままである。これにより、手前に静止して表示されているプレート画像801a、801bが基準となるため、奥に表示されているプレート画像802a、802b、802cの数が変化したことが分かり易くなる場合がある。また、手前に表示されるプレート画像と奥に表示されるプレート画像が重複しているため、手前に表示されるプレート画像が目印となり、奥に表示されるプレート画像に動きがあったことが分かり易くなる場合がある。
ここで、プレート画像802aに対応する特図2変動遊技の保留は、図24(b)に示す時点で既に消化されている。したがって、図24(a)に示す時点で特図2保留画像として機能していたプレート画像802aは、対応する特図2変動遊技が開始された図24(b)に示す時点(例えば、装飾図柄表示装置208での表示上では、プレート画像802aが保留消化表示領域912に向かって移動開始し、保留表示領域910(第1領域)と保留消化表示領域912との間の境界を跨いだ時点)以降には、保留が消化されて抽選が行われたことを報知する保留消化画像として機能する。すなわち本例では、各プレート画像は、保留表示領域910と保留消化表示領域912との間の境界を跨ぐと、保留画像としての機能から保留消化画像としての機能に変化する。保留消化画像は、当該特図変動遊技の抽選結果が報知されるとともに消去される。したがって、保留消化画像は、特図変動遊技の抽選結果の報知を保留しているという意味では保留画像として機能していると考えることもできる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。
まず、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第1例について図25および図26を用いて説明する。図25(a)〜(e)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。図26は、当該特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図26の時間軸には、図25の(a)〜(e)のそれぞれに対応するタイミングの例を示している。
図25(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図25(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、全てのLEDを消灯させて特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図25(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図2保留画像としての3つのプレート画像802a、802b、802cが表示されている。プレート画像802a、802b、802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)である。これにより、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。図25(a)に示す時点では、特図2の保留が3つであるため、特図2の保留が増加したとすると、保留表示領域910のうちの右端に位置する第4領域が保留増加表示対象領域914として特定される(実際の特定処理は保留が増加した後に実行される(ステップS1011))。
図25(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図25(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを消灯させて特図2の保留が3つから2つに減少したことを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図2保留画像(プレート画像802a、802b、802c)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。また特図2の保留が2つに減少したため、この時点において特図2の保留が増加したとすると、保留表示領域910のうち第4領域の左隣の第3領域が保留増加表示対象領域914として特定される(実際の特定処理は保留が増加した後に実行される)。
保留減少アニメーションの表示が開始されると、プレート画像802a、802b、802cは、全体として左方向への移動を開始する。すなわち、プレート画像802aは保留表示領域910の第1領域から保留消化表示領域912に向かって移動開始し、プレート画像802bは保留表示領域910の第2領域から第1領域に向かって移動開始し、プレート画像802cは保留表示領域910の第3領域から第2領域に向かって移動開始する。プレート画像802aは、例えば保留表示領域910(第1領域)と保留消化表示領域912との間の境界を跨いだ時点で、保留画像としての機能から保留消化画像としての機能に切り替わる。
図25(b)に示す状態の後(例えば、直後)に、特図2始動口への入賞が検出されて特図2の保留が1つ増加すると、図25(c)に示すように、特図2保留ランプ220では特図2の保留が2つから3つに増加したことが即時に表示されるとともに、保留表示領域910では保留増加アニメーションの表示が開始される。これにより、保留増加表示対象領域914(第3領域)では、まず爆発を表すエフェクト動画像804が表示され、エフェクト動画像804の表示サイズが徐々に縮小されるとともに特図2の3つ目の保留を表すプレート画像802dがエフェクト動画像804の背後から出現する表示がなされる(図25(c)〜(e))。出現したプレート画像802dの表示態様はプレート画像802a〜802cと同様の黄であることにより、当該保留に対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知される。
本例では、保留減少アニメーションの表示が開始された直後に保留増加アニメーションの表示が開始されている。このため、プレート画像802cの第3領域から第2領域への移動が完了していないタイミングで、第3領域での保留増加アニメーションの表示が開始される。これにより、図25(c)に示すように、第3領域では、プレート画像802cとエフェクト動画像804とが重複して表示される。本例では先に表示されていたプレート画像802cの方がエフェクト動画像804よりも表示の優先順位が高いため、プレート画像802cはエフェクト動画像804よりも手前に表示される。
また、図25(d)に示すように、第3領域では、プレート画像802cと新たに出現したプレート画像802dとが重複して表示される。これにより、保留が分裂・分身したかのように見えるため、保留を消費せずに変動が開始されたような気分を味わうことができる場合がある。本例では先に表示されていたプレート画像802cの方がプレート画像802dよりも表示の優先順位が高いため、プレート画像802cはプレート画像802dよりも手前に表示される。
また、特図2の保留が増加したとき、特図2保留ランプ220は図25(c)に示すように即時に保留の増加を表示するのに対して、保留表示領域910での保留増加アニメーション表示が終了するのは図25(e)に示すように保留増加から所定時間経過後である。しかしながら、少なくとも図25(c)に示すタイミングにおいて、特図2保留ランプ220に表示される保留数と、保留表示領域910内に表示されている保留画像または保留消化画像(プレート画像802a、802b、802c)の数とには差が生じないため、遊技者が保留数について誤認することを防ぐことができる場合がある。
図26に示すように、保留減少アニメーションの尺(実行時間)は保留増加アニメーションの尺よりも長くなっている。これにより本例では、保留減少アニメーションの開始よりも後に開始された保留増加アニメーションが、保留減少アニメーションの終了よりも前に終了している。また本例では、保留減少アニメーションおよび保留増加アニメーションの尺は、最短の特図変動時間よりも短く設定されている。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第2例について図27および図28を用いて説明する。図27(a)〜(f)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。図28は、当該特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図28の時間軸には、図27の(a)〜(f)のそれぞれに対応するタイミングの例を示している。
図27(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図27(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、全てのLEDを消灯させて特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図27(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図2保留画像としての3つのプレート画像802a、802b、802cが表示されている。プレート画像802a、802b、802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)である。これにより、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。図27(a)に示す時点では、特図2の保留が3つであるため、特図2の保留が増加したとすると、保留表示領域910のうちの右端に位置する第4領域が保留増加表示対象領域914として特定される(実際の特定処理は保留が増加した後に実行される)。
図27(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図27(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを消灯させて特図2の保留が3つから2つに減少したことを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図2保留画像(プレート画像802a、802b、802c)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。また特図2の保留が2つに減少したため、この時点において特図2の保留が増加したとすると、保留表示領域910のうち第4領域の左隣の第3領域が保留増加表示対象領域914として特定される(実際の特定処理は保留が増加した後に実行される)。
保留減少アニメーションの表示が開始されると、図27(b)、(c)に示すように、プレート画像802a、802b、802cは、全体として左方向への移動を開始する。すなわち、プレート画像802aは保留表示領域910の第1領域から保留消化表示領域912に向かって移動開始し、プレート画像802bは保留表示領域910の第2領域から第1領域に向かって移動開始し、プレート画像802cは保留表示領域910の第3領域から第2領域に向かって移動開始する。プレート画像802aは、例えば保留表示領域910(第1領域)と保留消化表示領域912との間の境界を跨いだ時点で、保留画像としての機能から保留消化画像としての機能に切り替わる。
図27(c)に示す状態の後(例えば、保留減少アニメーションの表示終了直前)に、特図2始動口への入賞が検出されて特図2の保留が1つ増加すると、図27(d)に示すように、特図2保留ランプ220では特図2の保留が2つから3つに増加したことが即時に表示されるとともに、保留表示領域910では保留増加アニメーションの表示が開始される。これにより、保留増加表示対象領域914(第3領域)では、まず爆発を表すエフェクト動画像804が表示され、エフェクト動画像804の表示サイズが徐々に縮小されるとともに特図2の3つ目の保留を表すプレート画像802dがエフェクト動画像804の背後から出現する表示がなされる(図27(d)〜(f))。出現したプレート画像802dの表示態様はプレート画像802a〜802cと同様の黄であることにより、当該保留に対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知される。
本例では、保留減少アニメーションの表示が終了する直前に保留増加アニメーションの表示が開始されている。このため、プレート画像802cが保留表示領域910の第3領域から第2領域への移動がほぼ完了したタイミングで、第3領域での保留増加アニメーションの表示が開始される。したがって、図25(c)、(d)に示した例とは異なり、第3領域では、プレート画像802cとエフェクト動画像804またはプレート画像802dとの重複表示は生じない。このように、保留増加アニメーションの表示態様や表示タイミング等に依存するが、保留減少アニメーションの表示が終了する前に保留増加アニメーションの表示が開始された場合であっても、プレート画像802cとエフェクト動画像804またはプレート画像802dとを必ずしも重複して表示する必要はない。
保留減少アニメーションの開始タイミングと保留増加アニメーションの開始タイミングとが近いほど、図25(c)、(d)等に示したように保留が分裂あるいは分身したように見せる表示を行うことができる。したがって、本例のように保留減少アニメーションの開始から所定時間経過した後に保留増加アニメーションが開始された場合には、プレート画像802cとエフェクト動画像804またはプレート画像802dとが重複しないように表示制御するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第3例について図29および図30を用いて説明する。図29(a)〜(f)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。図30は、当該特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図30の時間軸には、図29の(a)〜(f)のそれぞれに対応するタイミングの例を示している。
図29(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図29(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、全てのLEDを消灯させて特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図29(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図2保留画像としての3つのプレート画像802a、802b、802cが表示されている。プレート画像802a、802b、802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)である。これにより、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。図29(a)に示す時点では、特図2の保留が3つであるため、特図2の保留が増加したとすると、保留表示領域910のうちの右端に位置する第4領域が保留増加表示対象領域として特定される(実際の特定処理は保留が増加した後に実行される)。
図29(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図29(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを消灯させて特図2の保留が3つから2つに減少したことを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図2保留画像(プレート画像802a、802b、802c)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。また特図2の保留が2つに減少したため、この時点において特図2の保留が増加したとすると、保留表示領域910のうち第4領域の左隣の第3領域が保留増加表示対象領域として特定される(実際の特定処理は保留が増加した後に実行される)。
保留減少アニメーションの表示が開始されると、図29(b)に示すように、プレート画像802a、802b、802cは、全体として左方向への移動を開始する。すなわち、プレート画像802aは保留表示領域910の第1領域から保留消化表示領域912に向かって移動開始し、プレート画像802bは保留表示領域910の第2領域から第1領域に向かって移動開始し、プレート画像802cは保留表示領域910の第3領域から第2領域に向かって移動開始する。プレート画像802aは、例えば保留表示領域910(第1領域)と保留消化表示領域912との間の境界を跨いだ時点で、保留画像としての機能から保留消化画像としての機能に切り替わる。
図29(b)に示す状態の後(例えば、直後)に、特図2始動口への入賞が比較的短時間で連続して2回検出され、特図2の保留が2つから4つに増加したものとする。図29(c)に示すように、特図2保留ランプ220では特図2の保留が4つに増加したことが即時に表示されるとともに、保留表示領域910では保留増加アニメーションの表示が開始される。保留増加アニメーションは、まず3つ目の保留(増加した2つの保留のうちの1つ目)に対応して第3領域で開始される。第3領域での保留増加アニメーションは、まず爆発を表すエフェクト動画像804aが表示され、エフェクト動画像804aの表示サイズが徐々に縮小されるとともに特図2の3つ目の保留を表すプレート画像802dがエフェクト動画像804aの背後から出現する一連の動画像からなる。3つ目の保留が増加した時点で保留増加表示対象領域は第4領域に移動するため、4つ目の保留(増加した2つの保留のうちの2つ目)に対応する保留増加アニメーションは、第4領域で開始される。第4領域での保留増加アニメーションは、まず爆発を表すエフェクト動画像804bが表示され、エフェクト動画像804bの表示サイズが徐々に縮小されるとともに特図2の4つ目の保留を表すプレート画像802eがエフェクト動画像804bの背後から出現する一連の動画像からなる。
本例では、保留減少アニメーションの表示が開始された直後に、3つ目の保留に対応する保留増加アニメーションの表示が開始されている。このため、プレート画像802cが第3領域から第2領域への移動が完了していないタイミングで、第3領域での保留増加アニメーションの表示が開始される。これにより、図29(c)に示すように、第3領域では、プレート画像802cとエフェクト動画像804aとが重複して表示される。本例では先に表示されていたプレート画像802cの方がエフェクト動画像804aよりも表示の優先順位が高いため、プレート画像802cはエフェクト動画像804aよりも手前に表示される。
一方、4つ目の保留に対応する保留増加アニメーションは、第4領域で開始される。第4領域には元々プレート画像が表示されていないため、エフェクト動画像804bとプレート画像との重複は生じない。このように本例では、複数の保留が連続して増加した場合、増加した最初の保留に対応する保留画像は他の保留画像(エフェクト動画像を含む)との重複が生じるが、増加した2つ目以降の保留に対応する保留画像は他の保留画像(エフェクト動画像を含む)との重複は生じない。これにより、保留画像同士が重複する領域を保留表示領域910内で一箇所にすることができるため、当該領域に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
図30に示すように、保留増加アニメーションの開始タイミングには、保留減少アニメーションの開始タイミングとの関係において、保留画像同士の重複が生じる期間Aと、保留画像同士の重複が生じない期間Bとがある。期間Bを設けることで、保留画像を重複して表示させようとする遊技者の意欲を煽ることができ、これにより更なる稼動の促進(打ち出し促進)を図ることができる場合がある。
連続して増加した2つの保留のうち2つ目に対応して表示される保留増加アニメーションは、本来であれば保留画像同士の重複が生じる期間A内に開始されているが、本例では例外処理として保留画像同士の重複が生じないようになっている。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第4例について図31を用いて説明する。図31(a)〜(f)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。
図31(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図31(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目〜2番目のLEDを点灯させて特図1の保留が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図31(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図1保留画像としての2つのプレート画像801a、801bと、特図2保留画像としての3つのプレート画像802a、802b、802cとが表示されている。プレート画像801a、801bの表示態様はいずれもデフォルトの青(図中、白抜き)であり、それぞれ対応する特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。また、プレート画像802a、802bの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)であり、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。プレート画像802cの表示態様は赤(図中、クロスハッチング)であり、対応する特図2変動遊技の当否が信頼度14.24%で予告報知されている。
図31(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後に特図2の保留が1つ増加した状態を示している。図31(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。結果として特図2の保留数は3つのままであるため、特図2保留ランプ220は、特図2の保留が3つであることを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図2保留画像(プレート画像802a、802b、802c)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションが表示される(図31(b)〜(f))。また、特図2の保留が増加したことにより、保留増加アニメーションが表示される(図31(b)〜(d))。保留増加表示対象領域(第3領域)では、まず爆発を表すエフェクト動画像804が表示され、エフェクト動画像804の表示サイズが徐々に縮小されるとともに特図2の3つ目の保留を表すプレート画像802dがエフェクト動画像804の背後から出現する表示がなされる(図31(b)〜(d))。ただし、保留増加アニメーションは、プレート画像802cの第3領域から第2領域への移動が完了していないタイミングで開始されているため、エフェクト動画像804およびプレート画像802dとプレート画像802cとが重複して表示される。本例では先に表示されていたプレート画像802cの方がエフェクト動画像804およびプレート画像802dよりも表示の優先順位が高いため、プレート画像802cはエフェクト動画像804およびプレート画像802dよりも手前に表示される。これにより、エフェクト動画像804およびプレート画像802dは、プレート画像802cによって隠される。したがって、図31(c)の時点ではプレート画像802dの表示態様のうち一部(例えば、表示色が赤であること)しか視認できない。この時点では、重複しているプレート画像802cとプレート画像802dとが同じ表示態様のように視認されるため、保留画像が分裂あるいは分身したかのように遊技者に錯覚させることができる場合がある。
プレート画像802cの移動とともに重複状態が徐々に変化(例えば、重複面積、または画像面積に対する重複面積の比率が徐々に減少、重複部分の形状が変化)し、図31(d)〜(e)の時点でプレート画像802dの表示態様の全体を視認することができる。出現したプレート画像802dの表示態様は赤(文字あり)であり、対応する特図2変動遊技の当否が信頼度24.94%で予告報知される。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。本実施の形態は、保留画像の表示態様を所定の契機で変更する点で第1および第2の実施の形態と異なる。
図32は、図14に示した演出制御処理において例えば先読み結果画像設定処理(ステップS1009)と置き換えて実行される本実施の形態の先読み報知画像表示切り替え処理の流れを示すフローチャートである。まず、先読み報知画像表示切り替え処理のステップS1501では、特図の保留内に、表示から変動開始までの間に表示態様の切り替え対象があるか否かを判定する。後述するように、本例では先読み結果が大当りである保留のうち乱数抽選で決定された一部の保留が表示切り替え対象となる。表示態様の切り替え対象があると判定した場合にはステップS1503に進み、表示態様の切り替え対象がないと判定した場合には先読み報知画像表示切り替え処理を終了する。
ステップS1503では、表示態様の切り替え対象の保留について、表示切り替え契機であるか否かを判定する。後述するように、本例では保留減少(変動開始)やチャンスボタン押下等が表示切り替え契機として設定され得る。表示切り替え契機であると判定した場合にはステップS1505に進み、表示切り替え契機でないと判定した場合には先読み報知画像表示切り替え処理を終了する。
ステップS1505では、先読み結果画像設定処理を行う。この先読み結果画像設定処理では、保留画像の表示態様を例えば初期表示態様から最終表示態様に切り替える処理を行う。
図33は、本実施の形態で用いられる先読み報知態様抽選テーブルの一部(大当りのみ)を示している。第1副制御部400は、主制御部300から取得した先読み結果が大当りである場合、抽選用乱数値(乱数範囲は0−99)の値が0−26であれば、保留画像の初期表示態様をデフォルト(特図1であれば青、特図2であれば黄)に設定し、最終表示態様を同様にデフォルトに設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が27−46であれば、保留画像の初期表示態様をデフォルトに設定し、最終表示態様を緑に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が47−61であれば、保留画像の初期表示態様をデフォルトに設定し、最終表示態様を緑(文字あり)に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が62−71であれば、保留画像の初期表示態様をデフォルトに設定し、最終表示態様を赤に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が72−76であれば、保留画像の初期表示態様をデフォルトに設定し、最終表示態様を赤(文字あり)に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が77であれば、保留画像の初期表示態様をデフォルトに設定し、最終表示態様を金に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。
抽選用乱数値の値が78−82であれば、保留画像の初期表示態様を緑に設定し、最終表示態様を同様に緑に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が83−87であれば、保留画像の初期表示態様を緑に設定し、最終表示態様を緑(文字あり)に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が88−90であれば、保留画像の初期表示態様を緑に設定し、最終表示態様を赤に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が91−92であれば、保留画像の初期表示態様を緑に設定し、最終表示態様を赤(文字あり)に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が93であれば、保留画像の初期表示態様を緑に設定し、最終表示態様を金に設定し、表示変更契機をチャンスボタン押下に設定する。
抽選用乱数値の値が94−96であれば、保留画像の初期表示態様を赤に設定し、最終表示態様を同様に赤に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が97−98であれば、保留画像の初期表示態様を赤に設定し、最終表示態様を赤(文字あり)に設定し、表示変更契機を保留減少に設定する。抽選用乱数値の値が99であれば、保留画像の初期表示態様を赤に設定し、最終表示態様を金に設定し、表示変更契機をチャンスボタン押下に設定する。
このように本例では、最終表示態様の信頼度は、初期表示態様の信頼度と同じかまたはそれより高くなるように設定される。
図33のテーブルでは、表示態様として初期表示態様および最終表示態様のみが設定されているが、初期表示態様および最終表示態様の間に一または複数の中間表示態様が設定されていてもよい。また、例えば表示切り替え契機が保留減少であるときには、初期表示態様から最終表示態様までの表示態様の変化パターンが保留数に応じて変化するようにしてもよい。
また、例えば表示切り替え契機がチャンスボタン押下であるときには、予め用意された画像を切り替えるだけでなく、チャンスボタン押下に基づいてリアルタイムでレンダリングし、表示態様を順次切り替えるようにしてもよい。
本例では、先読み結果に基づいて保留画像を設定する時点で表示切り替え契機を決定しているが、所定の契機毎に乱数抽選を行って表示切り替えの有無を随時決定するようにしてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第1例について図34を用いて説明する。図34(a)〜(d)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。
図34(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図34(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、全てのLEDを点灯させて特図1の保留が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から全てのLEDを点灯させて特図2の保留が4つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図34(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図1保留画像としての4つのプレート画像801a〜801dと、特図2保留画像としての4つのプレート画像802a〜802dとが表示されている。プレート画像801a〜801dの表示態様はいずれもデフォルトの青(図中、白抜き)であり、それぞれ対応する特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。また、プレート画像802a〜802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)であり、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。プレート画像802dの表示態様(初期表示態様)は緑(図中、斜めハッチング)であり、対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.75%で予告報知されている。なお、プレート画像802dの最終表示態様は赤(表示切り替え契機は保留減少)であるものとする。
図34(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図34(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から4番目のLEDを消灯させて特図2の保留が4つから3つに減少したことを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図2保留画像(プレート画像802a〜802d)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。特図2変動遊技の開始(保留減少)により、プレート画像802dの表示態様が緑から赤(信頼度14.24%)に切り替えられる。ただし、プレート画像802dはプレート画像801dと重複しており、プレート画像801dの方が手前に表示されているため、プレート画像802dは視認困難である。このため、プレート画像802dの表示態様の変化は遊技者に気付かれにくい(保留昇格)。
図34(c)、(d)に示すように、特図2の保留減少アニメーションの進行に伴ってプレート画像802a〜802dが徐々に左方向に移動すると、プレート画像802dとプレート画像801dとの重複状態が徐々に変化(重複面積が徐々に減少)する。本例では、特図1保留画像(例えば、プレート画像801d)が手前に表示されていたとしても、保留減少アニメーションの実行中には、特図2保留画像(例えば、プレート画像802d)の表示態様のほぼ全体を視認できるタイミングが存在する。したがって、少なくともそのタイミングにおいて、プレート画像802dの表示態様が赤であることを遊技者に気付かせることができる。
なお、本例では表示の優先順位が低い画像(奥に表示される画像)を移動させることによって画像同士の重複状態を変化させているが、表示の優先順位が高い画像(手前に表示される画像)を移動させることによって画像同士の重複状態を変化させるようにしてもよい。
また本例では、特図2の保留減少アニメーションが実行されることによってプレート画像802dとプレート画像801dとの重複面積が減少し、プレート画像802dの表示態様の全体を視認できるようになる。したがって、保留が減少したことによる遊技者のがっかり感を軽減できる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第2例について図35を用いて説明する。図35(a)〜(e)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。
図35(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図35(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、全てのLEDを点灯させて特図1の保留が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾8−装飾9」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図35(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図1保留画像としての4つのプレート画像801a〜801dと、特図2保留画像としての3つのプレート画像802a〜802cとが表示されている。プレート画像801a〜801dの表示態様はいずれもデフォルトの青(図中、白抜き)であり、それぞれ対応する特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。また、プレート画像802a、802bの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)であり、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。さらに、プレート画像802cの表示態様(初期表示態様)は緑(図中、斜めハッチング)であり、対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.75%で予告報知されている。なお、プレート画像802dの最終表示態様は金(表示切り替え契機はチャンスボタン押下)であるものとする。
図35(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図35(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを消灯させて特図2の保留が3つから2つに減少したことを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図2保留画像(プレート画像802a〜802c)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。また、保留減少アニメーションの実行中に、チャンスボタン(例えば、設定操作部136のOKボタン)が遊技者により押下されたものとする。チャンスボタン押下により、プレート画像802cの表示態様は緑から金(信頼度100%)に切り替えられる。ただし、プレート画像802cはプレート画像801cと重複しており、プレート画像801cの方が手前に表示されているため、プレート画像802cは視認困難である。このため、プレート画像802cの表示態様の変化は遊技者に気付かれにくい(保留昇格)。
図35(c)、(d)に示すように、特図2の保留減少アニメーションの進行に伴ってプレート画像802a〜802cが徐々に左方向に移動すると、プレート画像802cとプレート画像801cとの重複状態が徐々に変化(重複面積が徐々に減少)し、プレート画像802cの表示態様のほぼ全体を視認できるようになる。したがって、少なくとも図35(c)〜(d)に示すタイミングにおいて、プレート画像802cの表示態様が金であることを遊技者に気付かせることができる。本例では、特図2の保留減少アニメーションによる特図2保留画像の見え隠れと、特図2保留画像の表示態様変化とによって遊技者の注意を引くことができる場合がある。
また本例では、図35(e)に示すように、プレート画像802cが少なくとも保留消化表示領域912まで移動すると、他の画像と全く重複のない状態になる。言い換えれば、表示の優先順位が高い特図1保留画像はもちろんのこと、表示の優先順位が低い特図2保留画像であっても、当該保留画像に対応する保留が消化されるまでの間には、他の画像と全く重複がなく、全体が視認可能になるタイミングが少なくともある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第3例について図36および図37を用いて説明する。図36(a)〜(e)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。図37は、当該特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図37の時間軸には、図36の(a)〜(e)のそれぞれに対応するタイミングの例を示している。
図36(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図36(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図1の保留が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを点灯させて特図2の保留が4つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図36(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図1保留画像としての3つのプレート画像801a〜801cと、特図2保留画像としての4つのプレート画像802a〜802dとが表示されている。プレート画像801a〜801cの表示態様はいずれもデフォルトの青(図中、白抜き)であり、それぞれ対応する特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。また、プレート画像802a〜802dの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)であり、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。なお、プレート画像802dの最終表示態様は緑(表示切り替え契機は保留減少)であるものとする。
図36(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図36(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から4番目のLEDを消灯させて特図2の保留が4つから3つに減少したことを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図2保留画像(プレート画像802a〜802d)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。本来なら特図2変動遊技の開始(保留減少)によりプレート画像802dの表示態様が切り替えられるが、本例ではこのタイミングでは表示態様が切り替えられず、図36(d)で保留減少アニメーションの表示が終了した後に表示態様が切り替えられる(図36(e)参照)。すなわち、プレート画像802dの表示態様は、保留減少アニメーションの終了と先読み結果とに基づいて、黄から緑に切り替えられる。図37に示すように、保留画像の表示態様を切り替えるための保留表示態様変更アニメーションは、保留減少アニメーションが終了した後に開始される。
保留減少アニメーションの表示による保留画像の表示位置の移動中に保留画像の表示態様を変更してしまうと、変更後の保留表示を見落とすおそれがあるため、本例では、保留減少アニメーションの終了により保留画像の表示位置が確定した後に表示態様の変更を行う。これにより、遊技者の誤認を防ぐことができる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第4例について図38および図39を用いて説明する。図38(a)〜(e)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。図39は、当該特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図39の時間軸には、図38の(a)〜(e)のそれぞれに対応するタイミングの例を示している。
図38(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図38(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図1の保留が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを点灯させて特図2の保留が4つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図38(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図1保留画像としての3つのプレート画像801a〜801cと、特図2保留画像としての4つのプレート画像802a〜802dとが表示されている。プレート画像801a〜801cの表示態様はいずれもデフォルトの青(図中、白抜き)であり、それぞれ対応する特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。また、プレート画像802a〜802dの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)であり、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。なお、プレート画像802dの最終表示態様は緑(表示切り替え契機は保留減少)であるものとする。
図38(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図38(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から4番目のLEDを消灯させて特図2の保留が4つから3つに減少したことを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始(保留減少)によりプレート画像802dの表示態様が黄から緑に切り替えられる。プレート画像802dの表示態様の切り替えが終了した後に、特図2保留画像(プレート画像802a〜802d)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される(図38(c)〜(e))。図39に示すように、保留画像の表示態様を切り替えるための保留表示態様変更アニメーションが終了した後に、保留減少アニメーションが開始される。
本例では、保留画像の表示態様の切り替えが終了した後に保留減少アニメーションが開始されるため、通常の表示態様とは異なる態様の保留画像が、保留減少アニメーションによって表示位置が徐々に変更される。このため、遊技者の注目を集めることができる場合がある。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。本実施の形態は、保留減少アニメーションの手前に保留増加アニメーションが表示される点で、第1〜第3の実施の形態とは異なる。
本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の例について図40を用いて説明する。図40(a)〜(e)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。
図40(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図40(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、全てのLEDを消灯させて特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図40(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図2保留画像としての3つのプレート画像802a、802b、802cが表示されている。プレート画像802a、802b、802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)である。これにより、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。図40(a)に示す時点では、特図2の保留が3つであるため、特図2の保留が増加したとすると、保留表示領域910のうちの右端に位置する第4領域が保留増加表示対象領域として特定される(実際の特定処理は保留が増加した後に実行される)。
図40(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図40(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを消灯させて特図2の保留が3つから2つに減少したことを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図2保留画像(プレート画像802a、802b、802c)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。また特図2の保留が2つに減少したため、この時点において特図2の保留が増加したとすると、保留表示領域910のうち第4領域の左隣の第3領域が保留増加表示対象領域として特定される(実際の特定処理は保留が増加した後に実行される)。
保留減少アニメーションの表示が開始されると、プレート画像802a、802b、802cは、全体として左方向への移動を開始する。すなわち、プレート画像802aは保留表示領域910の第1領域から保留消化表示領域912に向かって移動開始し、プレート画像802bは保留表示領域910の第2領域から第1領域に向かって移動開始し、プレート画像802cは保留表示領域910の第3領域から第2領域に向かって移動開始する。
図40(b)に示す状態の直後に、特図2始動口への入賞が検出されて特図2の保留が1つ増加すると、図40(c)に示すように、特図2保留ランプ220では特図2の保留が2つから3つに増加したことが即時に表示されるとともに、保留表示領域910では保留増加アニメーションの表示が開始される。これにより、保留増加表示対象領域914(第3領域)では、まず爆発を表すエフェクト動画像804が表示され、エフェクト動画像804の表示サイズが徐々に縮小されるとともに特図2の3つ目の保留を表すプレート画像802dがエフェクト動画像804の背後から出現する表示がなされる(図40(c)〜(e))。出現したプレート画像802dの表示態様はプレート画像802a〜802cと同様の黄であることにより、当該保留に対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知される。
本例では、保留減少アニメーションの表示が開始された直後に保留増加アニメーションの表示が開始されている。このため、プレート画像802cの第3領域から第2領域への移動が完了していないタイミングで、第3領域での保留増加アニメーションの表示が開始される。これにより、図40(c)に示すように、第3領域では、プレート画像802cとエフェクト動画像804とが重複して表示される。本例では、保留増加アニメーションの方が保留減少アニメーションよりも表示の優先順位が高いため、エフェクト動画像804はプレート画像802cよりも手前に表示される。これにより、保留増加アニメーションの実行によって、保留減少アニメーション中の保留画像が視認困難に隠される場合がある。なお、図29を用いて説明したように、保留が連続して複数増加した場合であっても、重複表示される保留画像は1つだけである。
保留の減少は、遊技者が貯めていた権利が消費される現象であるため、遊技者にとっては嬉しいものではない。その反面保留の増加は遊技者の権利が増加したことを示す報知であり、遊技者にとって嬉しいものであるため、保留増加表示を優先的に表示して強調することで、保留が減少したことを目立たせずに、保留が増加したことのみを強調して報知することができる場合がある。
保留表示領域910においては、保留画像を重複して表示し、正しい数の保留数の特定を困難にするような表示を行うことで、遊技者に保留減少の発生を認識させないようにすることができ、遊技意欲の減退を防ぐことができる場合がある。
また、特図1保留ランプ218または特図2保留ランプ220においては、状況に即した正しい数の保留数を報知しておくことで、該事実を知る熟練者の遊技を妨げないようにできる場合がある。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。本実施の形態は、保留減少アニメーションの一部がキャンセルされる場合がある点で、第1〜第4の実施の形態とは異なる。
本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の例について図41を用いて説明する。図41(a)〜(d)および(b)’〜(e)’は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを、(a)〜(d)または(a)、(b)’〜(e)’の順に時系列で示している。
図41(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図41(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目〜2番目のLEDを点灯させて特図1の保留が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜2番目のLEDを点灯させて特図2の保留が2つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図41(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
本例の保留表示領域910は、左から右に向かって第1〜第8領域の8つの領域に大まかに分割されている。この分割数は、例えば、特図1の保留の上限数と特図2の保留の上限数との和に等しい。第1領域は、保留消化表示領域912に隣接している。保留表示領域910には、特図1保留画像としての2つのプレート画像801a、801bと、特図2保留画像としての2つのプレート画像802a、802bとが表示されている。第1領域にはプレート画像802aが表示され、第2領域にはプレート画像802bが表示され、第3領域にはプレート画像801aが表示され、第4領域にはプレート画像801bが表示されている。すなわち保留表示領域910には、優先度の異なる複数の特図の保留画像が、保留消化の優先順位の高いものから順に一列に表示される。このとき、特図2の保留増加表示対象領域916は第3領域であり、特図1の保留増加表示対象領域918は第5領域である。
図41(b)は、次の特図2変動遊技が開始された後の状態を示している。図41(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から2番目のLEDを消灯させて特図2の保留が2つから1つに減少したことを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始と共に、特図保留画像(プレート画像801a、801b、802a、802b)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。図41(b)〜(d)に示すように、本例の特図2の保留減少アニメーションは、第2領域に表示されている特図2保留画像を第1領域に移動させるとともに、第1領域に表示されている特図2保留画像を保留消化表示領域912に移動させる一連の動画像からなる。また、特図1の保留減少アニメーションは、第3および第4領域に表示されている特図1保留画像をそれぞれ第2および第3領域に移動させる一連の動画像からなる。特図2の保留が1つに減少したため、この時点での特図2の保留増加表示対象領域916は第2領域であり、特図1の保留増加表示対象領域918は第4領域である。
図41(a)、(b)’〜(e)’の流れは、保留減少アニメーションの実行中に特図2の保留が増加した場合の例を示している。図41(b)’と(c)’との間に特図2の保留が1つ増加したとすると、図41(c)’に示すように、保留表示領域910の第2領域で特図2の保留増加アニメーションが実行される。第2領域で保留増加アニメーションが実行されることにより、第3および第4領域に表示されている特図1保留画像をそれぞれ第2および第3領域に移動させることができなくなるため、特図1の保留アニメーションがキャンセルされ、第2および第3領域に移動途中の特図1保留画像が第3および第4領域に戻る。すなわち、特図1の保留アニメーションは、特図1より消化優先順位の高い特図2の保留が増加したことに基づいてキャンセルされる。特図1保留画像が第3および第4領域に戻るときの表示は、アニメーションであってもよいしそうでなくてもよい。一方、特図2の保留アニメーションは継続され、プレート画像802bとエフェクト動画像804またはプレート画像802cとを重複する表示が実行される。
本例では、保留減少表示の実行中に保留が増加した場合、該増加した保留を保留減少表示と重ねて表示するか否かは、特図の消化優先順に基づいて予め定められている。予め定められた保留の消化優先順位に基づいて保留の表示位置が決められているため、消化優先順位の低い特図1は特図2に重なることができないので、特図2が割り込んだ時点で保留減少表示が中断される。
図41(c)’において、増加した特図2の保留画像と、保留減少表示が元に戻されようとしている特図1の保留画像とが重複する場合には、特図2が手前に表示される。これは、優先消化される特図2の振り分けが有利であり、また、変動開始までの時間が特図1の保留よりも短いためである。
本例では、遊技者にとって有利な特図2の減少と増加を明確に報知しつつ、さらに有利度の低い特図1の保留増減表示が有利な特図2の保留増減表示の妨げにならないように制御する。これにより、有利な特図2の保留の視認を不利な特図1の保留が妨げないようにすることができる場合がある。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。
本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第1例について図42および図43を用いて説明する。図42(a)〜(f)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。図43は、当該特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図43の時間軸には、図42の(a)〜(f)のそれぞれに対応するタイミングの例を示している。
図42(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図42(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、全てのLEDを消灯させて特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図42(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図2保留画像としての3つのプレート画像802a〜802cが表示されている。プレート画像802a〜802dの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)であり、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。
図42(b)は、次の特図2変動遊技が開始された直後の状態を示している。図42(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを消灯させて特図2の保留が3つから2つに減少したことを表示している。
このとき、特図2の保留が1つ増加すると、図42(c)に示すように、特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が2つから3つに増加したことを表示する。また、保留増加表示対象領域の第3領域では保留増加アニメーションの表示が開始される。これにより、プレート画像802cとエフェクト動画像804とを重複する表示が行われる。保留増加により、保留増加表示対象領域は第4領域となる。
この保留増加アニメーションが終了するよりも前に特図2の保留がさらに1つ増加すると、図42(d)に示すように、特図2保留ランプ220は、左から4番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つから4つに増加したことを表示する。また、第3領域で実行されていた保留増加アニメーションはキャンセルされ、第3領域の表示はプレート画像802dに切り替えられる。さらに、新たな保留増加表示対象領域である第4領域では保留増加アニメーションの表示が開始される(図42(d)〜(f))。第4領域では、保留画像同士を重複する表示は行われない。
本例では、保留が連続して増加した場合であっても新たに(最後に)増加した保留にのみ遊技者の注目を集めることで、保留の増加があったことを強調するとともに保留数の誤認を未然に防ぐことができる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第2例について図44および図45を用いて説明する。図44(a)〜(f)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。図45は、当該特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図45の時間軸には、図44の(a)〜(f)のそれぞれに対応するタイミングの例を示している。
図44(a)は、ある特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始される直前の状態を示している。図44(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214には終了した特図2変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図1の保留が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つであることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。本例では、保留消化表示領域912の保留消化画像は、図柄表示領域208a〜208cでの図柄組合せの確定表示のタイミングで消去されるため、図44(a)に示す時点では保留消化表示領域912に保留消化画像は表示されていない。
保留表示領域910には、特図1保留画像としての3つのプレート画像801a〜801cと、特図2保留画像としての3つのプレート画像802a〜802cとが表示されている。プレート画像801a〜801cの表示態様はいずれもデフォルトの青(図中、白抜き)であり、それぞれ対応する特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。また、プレート画像802a〜802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)であり、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。
図44(b)は、次の特図2変動遊技が開始され、その後特図2の保留が1つ増加した後の状態を示している。図44(b)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が行われる。特図2保留ランプ220は、左から4番目のLEDを消灯させた後再び点灯させて特図2の保留が4つのままであることを表示している。
保留表示領域910では、特図2変動遊技の開始に基づき、特図2保留画像(プレート画像802a〜802d)の数を1つ減少させる保留減少アニメーションの表示が開始される。一方、特図2の保留増加に基づく保留増加アニメーションの表示は、この時点では開始せずに待機させる。
図44(b)と(c)の間に、特図2の保留がさらに1つ増加するものとする。図44(c)に示すように、特図2保留ランプ220は、左から4番目のLEDを点灯させて特図2の保留が3つから4つに増加したことを表示している。特図2の保留がさらに増加したことに基づく保留増加アニメーションの表示は、この時点では開始せずに待機させる。図44(c)で保留減少アニメーションの表示が終了すると、その後、図44(d)に示すように、保留減少アニメーション表示中に増加した特図2の2つの保留について、待機させていた保留増加アニメーションが第3領域および第4領域で例えば同時に開始される(図44(d)〜(f))。
ここで、保留減少アニメーション表示中に増加した保留が複数個ある場合には、最後に増加した保留についてのみ保留増加アニメーションを実行し、それ以外の保留についての保留増加アニメーションは実行を中止してもよい。これにより、保留が連続して増加した場合であっても新たに(最後に)増加した保留にのみ遊技者の注目を集めることで、保留の増加があったことを強調するとともに保留数の誤認を未然に防ぐことができる場合がある。
視線誘導効果のある表示を同時期に行うと遊技者の混乱を招く恐れがあるため、本例のように優先順位を定めて実行することで、保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。また、保留減少アニメーションを保留増加アニメーションよりも優先的に実行することで、遊技者にとって嬉しくない保留減少が報知された後に遊技者にとって嬉しい保留増加が報知されるため、落差分喜びが大きくなる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第3例について図46および図47を用いて説明する。図46(a)〜(f)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。図47は、当該特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図47の時間軸には、図46の(a)〜(f)のそれぞれに対応するタイミングの例を示している。
図46(a)は、ある特図2変動遊技が実行されている状態を示している。図46(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214では特図2の変動表示がなされている。特図1保留ランプ218は、左から1番目〜3番目のLEDを点灯させて特図1の保留が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜2番目のLEDを点灯させて特図2の保留が2つであることを表示している。
保留消化表示領域912には、特図2の保留消化画像としてプレート画像802aが表示されている。プレート画像802aの表示態様はデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)であり、当該特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。保留表示領域910には、特図1保留画像としての3つのプレート画像801a〜801cと、特図2保留画像としての2つのプレート画像802b、802cとが表示されている。プレート画像801a〜801cの表示態様はいずれもデフォルトの青(図中、白抜き)であり、それぞれ対応する特図1変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。また、プレート画像802b、802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄であり、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。
図46(a)と(b)との間に、特図2の保留が1つ増加したものとする。これにより、特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が2つから3つに増加したことを表示する。保留増加表示対象領域である第3領域では、特図2の保留が増加したことを示す保留増加アニメーションの表示が開始される(図46(c)、(d))。
図46(c)に示すように、本例では、保留増加アニメーションの表示中に特図2変動遊技が終了する。特図2表示装置214には第1はずれ図柄が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示される。
図46(d)に示すように、所定の停止表示期間経過後、次の特図2変動遊技が開始される。特図2表示装置212では特図2の変動表示が行われ、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われる。特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを消灯させて特図2の保留が3つから2つに減少したことを表示する。このとき、第3領域での保留増加アニメーションはまだ継続している。本例では、保留増加アニメーションの表示中には、特図2変動遊技が開始されたことに基づく保留減少アニメーションの表示は開始せずに待機させる。
保留増加アニメーションの表示が終了すると、図46(e)に示すように、保留増加アニメーションの終了に基づいて、待機させていた保留減少アニメーションが開始される(図46(e)、(f))。
視線誘導効果のある表示を同時期に行うと遊技者の混乱を招く恐れがあるため、本例のように優先順位を定めて実行することで、保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。また、保留増加アニメーションを保留減少アニメーションよりも優先的に実行することで、保留が増加した状態(保留が多い状態)で保留が減少するため、保留減少に対して遊技者が感じる喪失感を軽減することができる場合がある。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の保留増減表示の第4例について図48および図49を用いて説明する。図48(a)〜(f)は、本実施の形態の特図変動遊技における装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212および特図2表示装置214の表示状態と、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の点灯状態とを時系列で示している。図49は、当該特図変動遊技の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図49の時間軸には、図48の(a)〜(f)のそれぞれに対応するタイミングの例を示している。
図48(a)は、ある特図2変動遊技が実行されている状態を示している。図48(a)に示すように、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である第1はずれ図柄が表示されており、特図2表示装置214では特図2の変動表示がなされている。特図1保留ランプ218は、全てのLEDを消灯させて特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1番目〜2番目のLEDを点灯させて特図2の保留が2つであることを表示している。
保留消化表示領域912には、特図2の保留消化画像としてプレート画像802aが表示されている。プレート画像802aの表示態様はデフォルトの黄(図中、ドットハッチング)であり、当該特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。保留表示領域910には、特図2保留画像としての2つのプレート画像802b、802cとが表示されている。プレート画像802b、802cの表示態様はいずれもデフォルトの黄であり、それぞれ対応する特図2変動遊技の当否が信頼度0.001%で予告報知されている。
図48(a)と(b)との間に、特図2の保留が1つ増加したものとする。これにより、特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを点灯させて特図2の保留が2つから3つに増加したことを表示する。保留増加表示対象領域である第3領域では、特図2の保留が増加したことを示す保留増加アニメーションの表示が開始される(図48(b)、(c))。
図48(c)に示すように、本例では、保留増加アニメーションの表示中に特図2変動遊技が終了する。特図2表示装置214には第1はずれ図柄が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示される。
図48(d)に示すように、所定の停止表示期間経過後、次の特図2変動遊技が開始される。特図2表示装置212では特図2の変動表示が行われ、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われる。特図2保留ランプ220は、左から3番目のLEDを消灯させて特図2の保留が3つから2つに減少したことを表示する。保留表示領域910では、特図2変動遊技が開始されたことに基づいて、保留減少アニメーションの表示を開始する(図48(d)〜(f))。また、図48(d)に示すように、保留減少アニメーションの表示開始に基づいて、実行途中であった保留増加アニメーションがキャンセル(短縮)され、当該保留増加アニメーション終了時と同じ表示態様(プレート画像802d)に切り替わる。
本例では、保留の減少を遊技者にとって不利な情報であるからこそ明確に把握できるように優先的に報知する。例えば、実際に保留が減少したタイミングで該減少に気付かなかった遊技者が、その後(例えば変動中)に保留の減少に気付くと、知らぬ間に保留が(遊技者の権利)が減らされていたかのような感じを受けるため、遊技意欲を減退させる恐れがある。逆に保留が増加したタイミングで該増加に気付かなかった遊技者がその後に保留の増加に気付くと、思わぬ幸運を得たかのような喜びを与えることができる。よって、保留増加アニメーションよりも保留減少アニメーションを優先的に表示した方が遊技者の遊技意欲を継続して保つことができる場合がある。
図50は、上記第1〜第6の実施の形態の変形例を示している。上記実施の形態では、一の保留画像が一の始動情報に対応しており、保留表示領域910に表示される保留画像の数で始動情報の数を表しているが、本変形例では、一の保留画像が一または複数の始動情報に対応するようになっている。
図50(a)に示すように、本例の保留表示領域910には、特図2保留数を数字(例えば、アラビア数字、漢数字、ローマ数字等)で表す保留数画像808(「2」画像)が表示されている。図50(a)〜(b)の間に特図2保留数が2つから3つに増加すると、「2」画像に代えて「3」画像が表示される。保留増加時にはアニメーションによる表示を行わずに表示切り替えのみとしてもよい。
図50(c)で特図2変動遊技が終了し、図50(d)で次の特図2変動遊技が開始されて、特図2保留数が3つから2つに減少すると、図50(d)〜(f)に示すように、保留表示領域910では保留減少アニメーションが表示される。本例の保留減少アニメーションは、減少前の保留数画像(「3」画像)の表示が徐々に薄くなりながら消え(フェードアウト)、減少後の保留数画像(「2」画像)が徐々に濃くなりながら表示(フェードイン)される一連の動画像(クロスフェード)からなる。少なくとも保留減少アニメーションの途中では、減少前の保留数画像と減少後の保留数画像とが重複して表示される。
また、図50(g)に示すように、「3」画像から「2」画像への保留減少アニメーションの表示中に特図2保留数が2つから3つに増加した場合には、その時点で保留減少アニメーションをキャンセルし、「3」画像に切り替えてもよい。
以上説明したように、上記実施の形態による遊技台は、遊技球が始動領域(例えば、特図1始動口230、特図2始動口232)に進入したことに基づいて、始動情報(例えば、特図1当選乱数値および特図1乱数値の組、特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を導出する始動情報導出手段(例えば、各種センサ320の入賞センサ、センサ回路322、乱数値生成回路318、CPU304、RAM308内の特図1乱数値生成用乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用乱数カウンタ等、入賞受付処理(ステップS217))と、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を記憶可能(例えば、始動情報を所定の上限数まで記憶可能)な始動情報記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、所定の変動開始条件(例えば、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数が1以上であること)が成立したことに基づいて、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態(例えば、通常遊技状態)から該第一の有利度よりも有利度が高い第二の有利度である第二の制御状態(例えば、大当り遊技状態)に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、前記始動情報の数に対応する保留画像(例えば、プレート画像801a〜801d、802a〜802e、エフェクト動画像804、保留数画像808)を表示する保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留表示領域910、保留消化表示領域912)と、前記保留表示手段の制御を行う保留表示制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記保留画像は、第一の保留画像と、第二の保留画像(例えば、表示の優先順位が第一の保留画像よりも低い保留画像)と、を含み、前記保留表示制御手段は、第一の期間において、前記保留表示手段に前記第二の保留画像の少なくとも一部を視認可能に、前記第二の保留画像と前記第一の保留画像を重ねて表示(例えば、第一の保留画像を第二の保留画像の手前に表示)させ、第二の期間(例えば、第一の期間よりも後の期間)において、前記保留表示手段に前記第一の保留画像と前記第二の保留画像を重ねずに表示させることを特徴とする。
制御状態移行手段により移行される複数の制御状態は、それぞれの有利度が異なっていれば良い。そのため、特定の遊技状態が、特定の契機においては、有利度が低い第一の制御状態にあたり、また該特定の遊技状態が前記特定の契機とは異なる特別な契機においては、有利度が高い第二の制御状態にあたるように構成されていれば良い。
各制御状態の対応関係としては、上述したような通常遊技状態と大当り遊技状態や、通常遊技状態と時短状態(特図低確普図高確状態)、隠れ(潜伏)確変状態(特図高確普図低確状態)と電サポ確変状態(特図高確普図低確状態)等、遊技に関する各ステータスの組み合わせによって、変化させても良い。
この構成によれば、保留画像を多彩な表示態様で表示することにより効果的に報知を行うとともに遊技者の注目を集め、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
保留画像によって、他の保留画像の少なくとも一部が視認できないように遮蔽することで、該遮蔽された領域に遊技者を注目させると共に、その後遮蔽を徐々に解除することで、更に該領域に遊技者の注目を集めることができる場合がある。これにより、始動情報の正しい残数を遊技者に把握させることができる場合がある。
重なった部分の視認状態は、保留の増減に応じて変化するため、該重なった部分を見るためには、積極的に保留を消化する必要がある。そのため、遊技台の稼動を向上させることができる場合がある。
また、上記実施の形態による遊技台において、第一の期間において、前記保留表示手段に前記第一の保留画像の少なくとも一部を視認可能に、前記第一の保留画像と前記第二の保留画像を重ねて表示させ、前記第二の期間において、前記保留表示手段に前記第一の保留画像の全てと前記第二の保留画像の全てを重ねずに表示させても良い。
また、上記実施の形態による遊技台における始動情報の数とは、当否判定が行われる前に始動情報記憶手段に記憶されている始動情報と、所定の変動開始条件が成立したことに基づいて、前記始動情報記憶手段から取得された始動情報と、を含む。本発明における保留画像は、始動情報に基づいて行われた当否判定結果を示す図柄が停止表示される予定の回数を示すものであっても良い。
また上記実施の形態による遊技台において、前記保留表示手段は、一の前記始動情報に対応して一の前記保留画像を表示し、前記保留表示制御手段は、前記保留表示手段の所定の保留画像表示領域(例えば、保留表示領域910)に前記始動情報の数に対応する数の前記保留画像を表示させ、前記保留表示手段に第一の数に対応する数の前記保留画像を表示させている期間において、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数が前記第一の数から該第一の数よりも小さい第二の数に減少したことに基づいて、前記保留画像のうち、最も過去に前記始動情報記憶手段に記憶された前記始動情報に対応する前記保留画像を前記保留画像表示領域内から消去(例えば、保留表示領域910から消去、保留表示領域910から保留消化表示領域912に移動)する一連の動画像からなる保留減少動画像(例えば、保留減少アニメーション)を表示させた後で、前記第二の数に対応する数の前記保留画像を表示させ、前記第一の期間において、前記保留減少動画像の表示状態に応じて前記第一の保留画像と前記第二の保留画像の重複状態(例えば、重複面積、画像面積に対する重複面積の比率、重複部分の形状)を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、保留の減少を所定の期間に亘って行われる動画(アニメーション)により報知することで、保留が減少したことを遊技者が見落とすことを防ぐことができると共に、該動画によって、重ねられた領域が徐々に解除されるため、該領域に遊技者の注目を集めることができ、総じて、保留の増減に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
また、保留の減少に応じて、今まで重なっていて見えなかった部分が視認可能となるため、遊技者に保留の積極的な減少を促すことができる場合がある。さらに、保留を減少させるためにはまず保留を貯める必要があるため、遊技者の興趣を向上しつつも、稼動の促進を図ることができる場合がある。
また上記実施の形態による遊技台において、前記保留表示制御手段は、前記保留減少動画像の表示中(例えば、表示開始直後)に前記始動情報が導出されたことに基づいて、増加した前記始動情報に対応する前記保留画像(例えば、図25のエフェクト動画像804またはプレート画像802d)を前記保留減少動画像(例えば、図25の保留減少アニメーション表示中のプレート画像802c)に重ねて表示させることを特徴とする。
この構成によれば、減少アニメの実行中であっても、保留が増加した場合には即座に増加した保留を示す表示を行うことで、遊技者による保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。
また、変動までの時間が長い保留を変動までの時間が短い保留の背面に表示することで、保留画像の表示に必要な領域を節約しつつ、保留画像が表示され、遊技者に視認できる時間をなるべく長く保つことができる場合がある。特に変動までの時間が短い保留が、事前予告報知を行っていた場合には、該予告報知をより効果的に行うことができる。
また、変動までの時間が長い保留を変動までの時間が短い保留の前面に表示することで、前面に表示された保留画像によって、保留が減少することを示す保留減少動画像の視認状態を妨げることで、遊技者による保留画像(始動情報の数)の特定を困難とし、より保留画像および保留画像表示領域に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
また上記実施の形態による遊技台において、前記第一の保留画像(例えば、図25のプレート画像802c)および前記第二の保留画像(例えば、図25のプレート画像802d)は、同一の表示態様からなることを特徴とする。
この構成によれば、同一態様の保留を重ねて表示することで、一の保留が複数の保留が分裂したかのような錯覚を遊技者に与えることができ、特に保留減少表示中に同一態様の保留が重ねて表示された場合には、保留の減少無しに変動が行われたかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。
また、遊技者を錯覚させるような表示ではあるものの、表示自体は保留数に応じた数の保留表示を的確に行っているため、熟練度の高い遊技者には正確な保留数に対応した表示を行うことができる場合がある。すなわち、初心者に対しては錯覚させるような表示を行い、熟練者に対しては正確な保留数を報知する表示を行うことができる場合がある。
また上記実施の形態による遊技台において、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読み手段(例えば、特図先読み処理のステップS303、S311)と、前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行われるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段(例えば、特図先読み処理のステップS303、S311)と、前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段(例えば、先読み結果画像設定処理(ステップS1009))と、を備え、前記事前予告手段は、前記事前予告報知として、前記保留画像の表示態様を特定の表示態様に切り替えて表示することを特徴とする。
この構成によれば、保留の先読み結果を保留表示態様の切り替え表示によって行いつつ、該保留表示を重ねて遊技者から視認しづらいようにすることで、重なった領域に遊技者の注目をより集めることができ、総じて保留の増減に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
また上記実施の形態による遊技台において、前記保留表示手段は、前記第一の期間において、前記始動情報の数に対応する前記保留画像を表示(例えば、特図保留数に対応する数のプレート画像を保留表示領域910に表示)すると共に、前記第二の期間において、前記始動情報の数に一を足した数に対応する保留画像を表示(例えば、特図保留数に対応する数のプレート画像を保留表示領域910に表示するとともに、消化中の保留に対応する1つのプレート画像を保留消化表示領域912に表示)し、特定の条件(例えば、リーチ成立、大当り成立)が成立したことに基づいて、前記保留画像を全て消去する(例えば、特定条件が成立したときは保留画像を非表示にする)ことを特徴とする。
この構成によれば、例えば、特に大当り成立時において、該大当りの生起を強調することができ、大当りの発生を効果的に遊技者に伝えることができる場合がある。
従来、消化優先順の高い特図2の保留が、消化優先順の低い特図1の保留に重ねて表示される遊技台が知られている。これに対し上記実施の形態による遊技台は、保留画像同士が重なる状態と、重ならない状態の2つの状態があり、時間の経過に応じて該状態が切り替わる点で少なくとも従来の遊技台と相違する。また上記実施の形態による遊技台は、保留画像同士が重ねられた状態において、背面側の保留画像の少なくとも一部の視認性が保たれている点で少なくとも従来の遊技台と相違する。また上記実施の形態による遊技台は、保留増減表示により遊技者の注目を集めることができる点で少なくとも従来の遊技台と相違する。
上記実施の形態の遊技台において、所定条件の成立に基づいて、保留減少動画像(例えば、保留減少アニメーション)自体を非実行に設定し、保留画像が重複されないような場合があってもよい。例えば、保留表示態様の変更(例えば、スーパーリーチ中などで保留画像が縮小して表示されるとき等)に応じて、保留減少動画像自体の実行を規制する場合があってもよい。また例えば、遊技状態(特図抽選確率・時短付与の有無)の変更に応じて保留表示態様を変更したことに基づいて、保留画像が重ならないように表示を行う場合があってもよい。
これにより、表示態様の変更に応じて保留数の誤認が生じることを防ぐことができる場合がある。保留の重複表示が遊技者の誤解を招くような場合には該重複自体が行われないように制御することができる場合がある。
上記実施の形態の遊技台において、重複可能期間内に保留が複数増加した場合でも、重複表示されるのは最初の保留に対応する保留画像のみであってもよい。例えば、保留減少アニメーションは、該アニメーションの実行開始から所定の時間が経過するまでの間に増加した保留と重複して表示される場合があるが、最初に増加した保留画像のみ重複して表示され、所定の時間内であっても、以降の保留画像とは重ねて表示されないようにしてもよい。
これにより、保留画像同士が重ねて表示される領域を1つに限定することで、該領域にのみ遊技者を注目させることができる。また、注目すべき領域を複数表示しないことで、遊技者を混乱させないようにすることができる。
また、新たに表示された複数の保留画像のうち、1つの保留画像のみが重複により隠されてその後解除されるため、保留1つ分減少表示が行われていることが分かりやすく、保留の増加にのみ注目している遊技者であっても、保留が1つ減少したことを認識しやすい場合がある。
保留減少アニメの実行中に保留が増加した場合であっても、タイミングによっては増加した保留画像と他の保留画像が重複しない期間があるようにしてもよい(図27および図28参照)。
保留減少アニメーションや保留増加アニメーションを複数パターン備え、所定の成立条件(例えば、遊技状態)に応じて切り替えてもよい。
保留画像同士を重ねて表示することによって、例えば先読み報知等が図柄周囲にエフェクトを表示するようなものであった場合には、先読み対象保留のみに限らず、該保留と重複している保留についての遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。実際には先読み報知となんら関係の無い保留画像の近辺でエフェクトが表示されるため、該保留に対する期待感も煽ることができ、遊技者を錯覚させることができる場合がある。
先読み結果などの重要な情報を報知するときには、報知の実行に基づいて保留増加アニメーションや保留減少アニメーションの実行可否および実行態様を決定してもよい。
特図2優先変動の遊技台において、非優先側の特図保留画像の奥に優先側の特図保留画像を重ねて表示しつつ、保留減少アニメーションを行うことで、特図2の割り込みが発生し、優先側の特図保留が先に消化されるものであることが分かりやすい場合がある。
特図1と特図2の入賞が同時に発生した場合、それぞれの保留増加アニメーションが同時に実行される場合があり、重複する場合がある。この場合には、消化優先順位の高い特図2の保留増加アニメーションの実行に基づいて、消化優先順位の低い特図1の保留増加アニメーションの実行を中止してもよい。
保留画像同士を重ねて表示することで、一方の保留画像が他方の保留画像に対する基準となるため、ものさし的な使い方ができ、保留の増減を把握しやすい場合がある。
他の保留画像との重複によって一部または全体が視認困難に遮蔽されている先読み報知保留画像は、少なくとも該先読み報知保留に基づく変動が終了するまでに、該先読み報知保留画像の表示態様の全体が視認可能となる態様で表示が行われるようにしてもよい。保留画像の全体が見えるようになるまでは遊技者の期待感を煽ることができ、最終的には全体を視認させることで、遊技者に不満を抱かせないようにすることができる場合がある。
保留表示手段は、保留数に対応する数の保留画像を個別に表示することで、保留数を報知する。
(1)また、上記実施の形態による遊技台は、
始動領域(例えば、特図1始動口230、特図2始動口232)への遊技球の進入があった場合に、始動情報(例えば、特図1当選乱数値および特図1乱数値の組や特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を少なくとも導出可能な始動情報導出手段(例えば、図4に示す各種センサ320の入賞センサ、センサ回路322、乱数値生成回路318、CPU304、RAM308内の特図1乱数値生成用乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用乱数カウンタ等、主制御部300による入賞受付処理(ステップS217))と、
前記始動情報導出手段によって導出された始動情報を少なくとも記憶可能(例えば、始動情報を所定の上限数まで記憶可能)な始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けられた特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、
前記始動情報記憶手段から始動情報を少なくとも取得可能な始動情報取得手段(例えば、主制御部300による特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記始動情報取得手段によって取得された始動情報に基づいて当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、図8に示す主制御部300による特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
前記当否判定手段による当否判定の結果が第一の当否判定結果であった場合に、通常遊技状態から大当り遊技状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300による特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、
保留画像(例えば、図22等に示すプレート画像801a〜801d、802a〜802e)を少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、図22等に示す装飾図柄表示装置208、保留表示領域910)と、
前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段(例えば、図4に示す第1副制御部400、第2副制御部500)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、図9に示す主制御部300による特図先読み処理、および図14に示す第1副制御部400による先読み結果画像設定処理(ステップS1009))と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記始動情報取得手段は、変動開始条件(例えば、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数が1以上であること)の成立があった場合に、前記始動情報を少なくとも取得可能な手段であり、
前記大当り遊技状態は、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態であり、
前記保留表示手段は、保留表示領域(例えば、図22等に示す保留表示領域910)における保留画像の数によって保留数(例えば、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数や特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数)を報知可能な表示手段であり、
前記保留数は、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数であり、
前記保留表示手段は、保留減少条件の成立があった場合に、保留減少アニメーションを少なくとも表示可能な表示手段であり(例えば、図14に示す演出制御処理の保留減少表示設定処理ステップS1003参照)、
前記保留表示手段は、保留増加条件の成立があった場合(例えば、特図1始動口230への入賞を検出し、かつ特図1保留数が3以下である場合や、特図2始動口232への入賞を検出し、かつ特図2保留数が3以下である場合)に、保留増加アニメーションを少なくとも表示可能な表示手段であり(例えば、図14に示す演出制御処理の保留増加表示設定処理(ステップS1011)参照)、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、最も過去に表示を開始した前記保留画像を前記保留表示領域から少なくとも除去する表示手段であり(例えば、図40(d)、(e)参照)、
前記保留増加条件の成立要件は、前記保留数の増加があったことを少なくとも含む要件であり(例えば、図8に示す主制御部300による入賞受付処理(ステップS217)、図14参照)、
前記保留減少条件の成立要件は、前記保留数の減少があったことを少なくとも含む要件であり(例えば、図8に示す主制御部300による特図2関連抽選処理(ステップS227)、特図1関連抽選処理(ステップS229)、図14参照)、
前記保留表示手段は、第一の表示を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、第二の表示を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記第一の表示とは、第一の保留画像と第二の保留画像を重ねて表示することであり(例えば、図40(d)参照)、
前記第二の表示とは、前記第一の保留画像と前記第二の保留画像を重ねずに両方を表示することであり(例えば、図40(b)、(e)参照)、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションの実行中に前記保留増加条件の成立があった場合(例えば、図40(c)参照)に、前記第一の表示(例えば、図40(d)参照)、前記第二の表示(例えば、図40(e)参照)の順に、表示を変化させることが可能な表示手段であり、
前記第一の保留画像とは、前記保留増加アニメーションによって出現した保留画像(例えば、図40(d)に示すプレート画像802d)のことであり、
前記第二の保留画像とは、前記保留減少アニメーションによって移動表示される保留画像(例えば、図40(d)に示すプレート画像802a〜802c)における少なくとも一つの保留画像(例えば、図40(d)に示すプレート画像802c)のことであり、
前記保留表示手段は、前記第一の表示の実行期間における全部の期間において、前記第二の保留画像の少なくとも一部を表示しない表示手段であり(例えば、図40(d)参照)、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告として、前記第一の保留画像を予告態様(例えば、初期表示態様がデフォルト(特図1であれば青、特図2であれば黄)と異なる緑や赤)で表示させることが可能な手段である(例えば、図33参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(2)
(1)に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、最も過去に表示を開始した前記保留画像を前記保留表示領域から消去する表示手段である(例えば、図40(e)等参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(3)
(1)または(2)に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、前記保留表示領域から除去された前記保留画像を前記保留表示領域の外側の領域に少なくとも移動表示する表示手段である(例えば、図40(d)、(e)等参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(4)
(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記保留増加アニメーションは、前記保留画像が増加表示されることを示すエフェクト画像(例えば、エフェクト動画像804)を含むアニメーションである(例えば、図40(c)等参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(5)
(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)により構成された表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記当否判定手段による当否判定の結果に対応する装飾図柄態様を少なくとも表示可能な表示手段である(例えば、図40(a)等参照)、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した実施の形態および各種変形例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本発明は、遊技台としてパチンコ機を例に挙げたが、これに限るものではなく、スロットマシン、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スマートボール、所定数の遊技球を循環して使用する封入式遊技機等に適用してもよい。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)遊技球が始動領域に進入したことに基づいて、始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報導出手段が導出した始動情報を記憶可能な始動情報記憶手段と、所定の変動開始条件が成立したことに基づいて、前記始動情報記憶手段から始動情報を取得する始動情報取得手段と、前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度よりも有利度が高い第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、前記始動情報の数に対応する保留画像を表示する保留表示手段と、前記保留表示手段の制御を行う保留表示制御手段と、を備えた遊技台であって、前記保留画像は、第一の保留画像と、第二の保留画像と、を含み、前記保留表示制御手段は、第一の期間において、前記保留表示手段に前記第二の保留画像の少なくとも一部を視認可能に、前記第二の保留画像と前記第一の保留画像を重ねて表示させ、第二の期間において、前記保留表示手段に前記第一の保留画像と前記第二の保留画像を重ねずに表示させることを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1記載の遊技台において、前記保留表示手段は、一の前記始動情報に対応して一の前記保留画像を表示し、前記保留表示制御手段は、前記保留表示手段の所定の保留画像表示領域に前記始動情報の数に対応する数の前記保留画像を表示させ、前記保留表示手段に第一の数に対応する数の前記保留画像を表示させている期間において、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数が前記第一の数から該第一の数よりも小さい第二の数に減少したことに基づいて、前記保留画像のうち、最も過去に前記始動情報記憶手段に記憶された前記始動情報に対応する前記保留画像を前記保留画像表示領域内から消去する一連の動画像からなる保留減少動画像を表示させた後で、前記第二の数に対応する数の前記保留画像を表示させ、前記第一の期間において、前記保留減少動画像の表示状態に応じて前記第一の保留画像と前記第二の保留画像の重複状態を変化させることを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台において、前記保留表示制御手段は、前記保留減少動画像の表示中に前記始動情報が導出されたことに基づいて、増加した前記始動情報に対応する前記保留画像を前記保留減少動画像に重ねて表示させることを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台において、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読みする始動情報先読み手段と、前記始動情報記憶手段に記憶されている所定の始動情報に基づく当否判定が前記当否判定手段によって行われるよりも前に、前記始動情報先読手段によって先読みされた該所定の始動情報に基づいて該当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出するかどうかを事前判定する事前判定手段と、前記事前判定結果に基づいて、前記当否判定手段が前記特定の当否判定結果を導出することを事前予告するための事前予告報知を、前記当否判定手段が当否判定を行うよりも前に行う事前予告手段と、を備え、前記事前予告手段は、前記事前予告報知として、前記保留画像の表示態様を特定の表示態様に切り替えて表示することを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台において、前記保留表示手段は、前記第一の期間において、前記始動情報の数に対応する前記保留画像を表示すると共に、前記第二の期間において、前記始動情報の数に一を足した数に対応する保留画像を表示し、特定の条件が成立したことに基づいて、前記保留画像を全て消去することを特徴とする遊技台。
(付記6)始動領域への遊技球の進入があった場合に、始動情報を少なくとも導出可能な始動情報導出手段と、
前記始動情報導出手段によって導出された始動情報を少なくとも記憶可能な始動情報記憶手段と、
前記始動情報記憶手段から始動情報を少なくとも取得可能な始動情報取得手段と、
前記始動情報取得手段によって取得された始動情報に基づいて当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
前記当否判定手段による当否判定の結果が第一の当否判定結果であった場合に、通常遊技状態から大当り遊技状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
保留画像を少なくとも表示可能な保留表示手段と、
前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
を備えた遊技台であって、
前記始動情報取得手段は、変動開始条件の成立があった場合に、前記始動情報を少なくとも取得可能な手段であり、
前記大当り遊技状態は、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態であり、
前記保留表示手段は、保留表示領域における保留画像の数によって保留数を報知可能な表示手段であり、
前記保留数は、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数であり、
前記保留表示手段は、保留減少条件の成立があった場合に、保留減少アニメーションを少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、保留増加条件の成立があった場合に、保留増加アニメーションを少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、最も過去に表示を開始した前記保留画像を前記保留表示領域から少なくとも除去する表示手段であり、
前記保留増加条件の成立要件は、前記保留数の増加があったことを少なくとも含む要件であり、
前記保留減少条件の成立要件は、前記保留数の減少があったことを少なくとも含む要件であり、
前記保留表示手段は、第一の表示を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、第二の表示を少なくとも実行可能な表示手段であり、
前記第一の表示とは、第一の保留画像と第二の保留画像を重ねて表示することであり、
前記第二の表示とは、前記第一の保留画像と前記第二の保留画像を重ねずに両方を表示することであり、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションの実行中に前記保留増加条件の成立があった場合に、前記第一の表示、前記第二の表示の順に、表示を変化させることが可能な表示手段であり、
前記第一の保留画像とは、前記保留増加アニメーションによって出現した保留画像のことであり、
前記第二の保留画像とは、前記保留減少アニメーションによって移動表示される保留画像における少なくとも一つの保留画像のことであり、
前記保留表示手段は、前記第一の表示の実行期間における全部の期間において、前記第二の保留画像の少なくとも一部を表示しない表示手段であり、
前記先読み予告手段は、前記先読み予告として、前記第一の保留画像を予告態様で表示させることが可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)付記6に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、最も過去に表示を開始した前記保留画像を前記保留表示領域から消去する表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)付記6または7に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、前記保留表示領域から除去された前記保留画像を前記保留表示領域の外側の領域に少なくとも移動表示する表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)付記6乃至8のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記保留増加アニメーションは、前記保留画像が増加表示されることを示すエフェクト画像を含むアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)付記6乃至9のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、画像表示手段により構成された表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記当否判定手段による当否判定の結果に対応する装飾図柄態様を少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
208a〜208c 図柄表示領域
208d 演出表示領域
212 特図1表示装置
214 特図2表示装置
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
801a〜801d、802a〜802e プレート画像
804 エフェクト動画像
910 保留表示領域
912 保留消化表示領域

Claims (5)

  1. 始動領域への遊技球の進入があった場合に、始動情報を少なくとも導出可能な始動情報導出手段と、
    前記始動情報導出手段によって導出された始動情報を少なくとも記憶可能な始動情報記憶手段と、
    前記始動情報記憶手段から始動情報を少なくとも取得可能な始動情報取得手段と、
    前記始動情報取得手段によって取得された始動情報に基づいて当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
    前記当否判定手段による当否判定の結果が第一の当否判定結果であった場合に、通常遊技状態から大当り遊技状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
    保留画像を少なくとも表示可能な保留表示手段と、
    前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段と、
    先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記始動情報取得手段は、変動開始条件の成立があった場合に、前記始動情報を少なくとも取得可能な手段であり、
    前記大当り遊技状態は、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態であり、
    前記保留表示手段は、保留表示領域における保留画像の数によって保留数を報知可能な表示手段であり、
    前記保留数は、前記始動情報記憶手段に記憶されている前記始動情報の数であり、
    前記保留表示手段は、保留減少条件の成立があった場合に、保留減少アニメーションを少なくとも表示可能な表示手段であり、
    前記保留表示手段は、保留増加条件の成立があった場合に、保留増加アニメーションを少なくとも表示可能な表示手段であり、
    前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、最も過去に表示を開始した前記保留画像を前記保留表示領域から少なくとも除去する表示手段であり、
    前記保留増加条件の成立要件は、前記保留数の増加があったことを少なくとも含む要件であり、
    前記保留減少条件の成立要件は、前記保留数の減少があったことを少なくとも含む要件であり、
    前記保留表示手段は、第一の表示を少なくとも実行可能な表示手段であり、
    前記保留表示手段は、第二の表示を少なくとも実行可能な表示手段であり、
    前記第一の表示とは、第一の保留画像第二の保留画像を重ねて表示することであり、
    前記第二の表示とは、前記第一の保留画像と前記第二の保留画像を重ねずに両方を表示することであり、
    前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションの実行中に前記保留増加条件の成立があった場合に、前記第一の表示、前記第二の表示の順に、表示を変化させることが可能な表示手段であり、
    前記第一の保留画像とは、前記保留増加アニメーションによって出現した保留画像のことであり、
    前記第二の保留画像とは、前記保留減少アニメーションによって移動表示される保留画像における少なくとも一つの保留画像のことであり、
    前記保留表示手段は、前記第一の表示の実行期間における全部の期間において、前記第二の保留画像の少なくとも一部を表示しない表示手段であり、
    前記先読み予告手段は、前記先読み予告として、前記第一の保留画像を予告態様で表示させることが可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、最も過去に表示を開始した前記保留画像を前記保留表示領域から消去する表示手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記保留表示手段は、前記保留減少アニメーションによって、前記保留表示領域から除去された前記保留画像を前記保留表示領域の外側の領域に少なくとも移動表示する表示手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記保留増加アニメーションは、前記保留画像が増加表示されることを示すエフェクト画像を含むアニメーションである、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記保留表示手段は、画像表示手段により構成された表示手段であり、
    前記画像表示手段は、前記当否判定手段による当否判定の結果に対応する装飾図柄態様を少なくとも表示可能な表示手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
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