JP5693248B2 - 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
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重合性官能基を有する化合物を重合させて得られる硬化性樹脂、および
下記式(1)〜(4)のいずれかで示される化合物を含有し、
該重合性官能基を有する化合物が、
二重結合C=Cを1個のみ有する化合物、
二重結合C=Cを1個のみ有し、ハロゲンX(XはF、Cl、BrまたはI)を有する化合物、
二重結合C=Cを2個以上有する化合物、
三重結合C≡Cを1個以上有する化合物、
C=C−Ar(Arは芳香環または芳香族複素環)の構造を有する化合物、
ビニル基C=C−を有する化合物、及び、
C=C−CO−Z(ZはO、SまたはN)あるいはC=C−CN構造を有する化合物
からなる群から選択されるいずれかの化合物であることを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、支持体、該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体を製造する電子写真感光体の製造方法であって、該製造方法が、
重合性官能基を有する化合物、および上記式(1)〜(4)のいずれかで示される化合物を含有する表面層用塗布液を用いて塗布膜を形成し、該塗布膜を、重合開始剤を用いて光または熱によって硬化させる、あるいは放射線を用いて硬化させることによって表面層を形成する工程を有し、
該重合性官能基を有する化合物が、
二重結合C=Cを1個のみ有する化合物、
二重結合C=Cを1個のみ有し、ハロゲンX(XはF、Cl、BrまたはI)を有する化合物、
二重結合C=Cを2個以上有する化合物、
三重結合C≡Cを1個以上有する化合物、
C=C−Ar(Arは芳香環または芳香族複素環)の構造を有する化合物、
ビニル基C=C−を有する化合物、及び、
C=C−CO−Z(ZはO、SまたはN)あるいはC=C−CN構造を有する化合物
からなる群から選択されるいずれかの化合物であることを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
下引き層は、樹脂を溶剤に溶解させて得られる下引き層用塗布液を塗布し、この塗布膜を乾燥させることによって形成することができる。
支持体、導電層または下引き層の上には感光層が設けられる。
電荷輸送物質としては、例えば、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、チアゾール化合物、トリアリルメタン化合物などが挙げられる。
支持体として、外径30.4mmのアルミニウムシリンダー(引き抜き管)を用いた。
実施例1において、保護層用塗布液(表面層用塗布液)の調製に用いた上記式(5−1)で示される化合物および上記式(1−1)で示される化合物の量を表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体2〜4を作製した。
実施例1において、保護層用塗布液(表面層用塗布液)の調製を以下のようにした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体5を作製した。
上記式(5−1)で示される化合物37.5部、上記式(1−1)で示される化合物2.5部、および、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粒子(商品名:ルブロンL2、ダイキン(株)製)10部、ならびに、n−プロパノール25部、および、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン(株)製)25部を超高圧分散機に入れ、分散処理することによって、保護層用塗布液を調製した。
実施例1において、保護層用塗布液(表面層用塗布液)の調製に用いた上記式(1−1)で示される化合物または上記式(5−1)で示される化合物を表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体6〜12を作製した。
実施例1と同様にして、支持体上に導電層、下引き層、電荷発生層および電荷輸送層をこの順に形成した。
実施例13において、保護層用塗布液(表面層用塗布液)の調製に用いた上記式(1−1)で示される化合物を表1に示すとおりに変更した以外は、実施例13と同様にして電子写真感光体14〜19を作製した。
実施例1において、保護層用塗布液(表面層用塗布液)の調製に用いた上記式(1−1)で示される化合物を用いず、上記式(5−1)で示される化合物の量を50部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体C1を作製した。
実施例5において、保護層用塗布液(表面層用塗布液)の調製に用いた上記式(1−1)で示される化合物を用いず、上記式(5−1)で示される化合物の量を40部に変更した以外は、実施例5と同様にして電子写真感光体C2を作製した。
実施例1と同様にして、支持体上に導電層、下引き層および電荷発生層をこの順に形成した。
実施例1において、保護層用塗布液(表面層用塗布液)の調製に用いた上記式(1−1)で示される化合物を表2に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体C4〜8を作製した。
実施例13において、保護層用塗布液(表面層用塗布液)の調製に用いた上記式(1−1)で示される化合物を用いなかった以外は、実施例13と同様にして電子写真感光体C33を作製した。
実施例1と同様にして、支持体上に導電層、下引き層および電荷発生層をこの順に形成した。
比較例34において、電荷輸送層用塗布液の調製に用いた上記式(1−1)で示される化合物を用いなかった以外は、実施例34と同様にして電子写真感光体C35を作製した。
電子写真感光体1〜19およびC1〜C35を、キヤノン(株)製の電子写真方式の複写機(商品名:iR4570)に装着して、23℃/40%RHの環境で、暗部電位−750V、明部電位−160Vに設定して、20万枚の通紙耐久試験を行った。その際、通紙耐久試験前(初期)と1万枚通紙後に電位測定を行い、明部電位変動量(=1万枚通紙後の明部電位−初期の明部電位)の大きさを確認した。また、5万枚通紙後の電子写真感光体の表面層の摩耗量(μm)を確認した。さらに、目視にて、1万枚ごとの、電子写真感光体の表面の傷の発生に起因する画像欠陥(傷画像)の有無を確認した。結果を表3および4に示す。
102 下引き層
103 電荷発生層
104 電荷輸送層
105 保護層
106 感光層
107 表面層
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
Claims (10)
- 支持体、該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
該電子写真感光体の表面層が、
重合性官能基を有する化合物を重合させて得られる硬化性樹脂、および
下記式(1)〜(4)のいずれかで示される化合物
を含有し、
該重合性官能基を有する化合物が、
二重結合C=Cを1個のみ有する化合物、
二重結合C=Cを1個のみ有し、ハロゲンX(XはF、Cl、BrまたはI)を有する化合物、
二重結合C=Cを2個以上有する化合物、
三重結合C≡Cを1個以上有する化合物、
C=C−Ar(Arは芳香環または芳香族複素環)の構造を有する化合物、
ビニル基C=C−を有する化合物、及び、
C=C−CO−Z(ZはO、SまたはN)あるいはC=C−CN構造を有する化合物
からなる群から選択されるいずれかの化合物であることを特徴とする電子写真感光体。
(式(1)〜(3)中、R1〜R3は、それぞれ独立に、メチル基、または、エチル基を示す。) - 前記重合性官能基を有する化合物が、2つ以上の重合性官能基を有する化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 支持体、該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体を製造する電子写真感光体の製造方法であって、該製造方法が、
重合性官能基を有する化合物、および下記式(1)〜(4)のいずれかで示される化合物を含有する表面層用塗布液を用いて塗布膜を形成し、該塗布膜を、重合開始剤を用いて光または熱によって硬化させる、あるいは放射線を用いて硬化させることによって表面層を形成する工程を有し、
該重合性官能基を有する化合物が、
二重結合C=Cを1個のみ有する化合物、
二重結合C=Cを1個のみ有し、ハロゲンX(XはF、Cl、BrまたはI)を有する化合物、
二重結合C=Cを2個以上有する化合物、
三重結合C≡Cを1個以上有する化合物、
C=C−Ar(Arは芳香環または芳香族複素環)の構造を有する化合物、
ビニル基C=C−を有する化合物、及び、
C=C−CO−Z(ZはO、SまたはN)あるいはC=C−CN構造を有する化合物
からなる群から選択されるいずれかの化合物であることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
(式(1)〜(3)中、R1〜R3は、それぞれ独立に、メチル基、または、エチル基を示す。) - 前記重合性官能基を有する化合物が、2つ以上の重合性官能基を有する化合物である請求項4に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記表面層用塗布液中の前記式(1)〜(4)のいずれかで示される化合物の含有量が、前記表面層用塗布液中の前記重合性官能基を有する化合物および前記式(1)〜(4)のいずれかで示される化合物の合計の含有量に対して0.5質量%以上10質量%以下である請求項4〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記塗布膜に放射線を照射することによって、前記重合性官能基を有する化合物を重合させ、前記塗布膜を硬化させる請求項4〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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