JP5692032B2 - 車体下部構造 - Google Patents

車体下部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5692032B2
JP5692032B2 JP2011268125A JP2011268125A JP5692032B2 JP 5692032 B2 JP5692032 B2 JP 5692032B2 JP 2011268125 A JP2011268125 A JP 2011268125A JP 2011268125 A JP2011268125 A JP 2011268125A JP 5692032 B2 JP5692032 B2 JP 5692032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
floor
reinforcement
rocker
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011268125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013119312A (ja
Inventor
杵島 史彦
史彦 杵島
敦 三国
敦 三国
康隆 長谷川
康隆 長谷川
鎮馬 鵜重
鎮馬 鵜重
和也 小泉
和也 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2011268125A priority Critical patent/JP5692032B2/ja
Publication of JP2013119312A publication Critical patent/JP2013119312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5692032B2 publication Critical patent/JP5692032B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車体下部構造に関する。
従来、フロアの車両上側に吸音材を敷設すると共に、この吸音材の車両上側にフロアカーペットを敷設したフロアカーペット敷設構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、車体に設けられた中空部材の内部に吸音材を設けた車体構造が知られている(例えば、特許文献2〜4参照)。
特開2009−61911号公報 特開2000−159034号公報 特開平5−278049号公報 特開2005−88682号公報
しかしながら、フロアの車両上側に吸音材を敷設した場合、この吸音材の高さ分、フロアカーペットの位置が高くなる。
また、フロアに設けられたロッカやリインフォースメントの内部に吸音材を設けた車体下部構造において、ロッカやリインフォースメントが、フロアを構成するフロアパネルに対して別体とされている場合には、ロッカやリインフォースメントとフロアパネルとを結合する工程と、ロッカやリインフォースメントの内部に吸音材を設ける工程とが別々になる。このため、工程数が増加し、コストアップとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、フロアカーペットの位置を低くすることができると共に、コストダウンすることができる車体下部構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車体下部構造は、車室のフロアにおける車両幅方向外側の端部に設けられて車両前後方向に延びると共に車両幅方向に沿って切断した断面が閉断面状を成すロッカの上部を構成するロッカアッパと、前記フロアにおける前記ロッカよりも車両幅方向内側に設けられて車両前後方向に延びると共に車両幅方向に沿って切断した断面が閉断面状を成すリインフォースメントの上部を構成するリインフォースメントアッパとが一体に形成されたフロアパネルアッパと、前記フロアパネルアッパの車両下側に設けられて前記フロアパネルアッパと共に前記フロアを構成すると共に、前記ロッカの下部を構成するロッカロアと、前記リインフォースメントの下部を構成するリインフォースメントロアとが一体に形成されたフロアパネルロアと、前記フロアの車両上側に敷設されたフロアカーペットと、吸音性及び遮音性の少なくとも一方を有し、前記ロッカ及び前記リインフォースメントの内部にそれぞれ設けられた内部部材と、を備えている。
この車体下部構造によれば、吸音性及び遮音性の少なくとも一方を有する内部部材は、ロッカ及びリインフォースメントの内部にそれぞれ設けられているので、フロアの車両上側に吸音材や遮音材を設けた場合に比して、フロアカーペットの位置を低くすることができる。
しかも、フロアは、車両上下方向に分割されたフロアパネルアッパ及びフロアパネルロアによって構成されている。そして、ロッカの上部を構成するロッカアッパと、リインフォースメントの上部を構成するリインフォースメントアッパとは、フロアパネルアッパに一体に形成され、ロッカの下部を構成するロッカロアと、リインフォースメントの下部を構成するリインフォースメントロアとは、フロアパネルロアに一体に形成されている。
従って、ロッカ及びリインフォースメントの内部にそれぞれ内部部材を設ける工程と、フロアパネルアッパ及びフロアを車両上下方向に結合してロッカ及びリインフォースメントを形成する工程とを同一工程において行うことができる。これにより、例えば、ロッカやリインフォースメントがフロアと別体とされると共に、このロッカやリインフォースメントとフロアとを結合する工程と、ロッカやリインフォースメントの内部に内部部材を設ける工程とが別々とされた場合に比して、工程数を削減することができる。この結果、コストダウンすることができる。
請求項2に記載の車体下部構造は、請求項1に記載の車体下部構造において、前記内部部材が、車両上下方向に積層された上層及び下層を有し、前記下層が、前記上層よりも高い密度で形成された構成とされている。
この車体下部構造によれば、内部部材は、車両上下方向に積層された上層及び下層を有しており、下層は、上層よりも高い密度で形成されている。従って、下層が上層よりも高い密度で形成された分、車体を低重心化することができる。また、例えば、下層が遮音性を有する場合には、この下層で遮音することができる。また、下層が吸音性を有する場合には、例えば、この下層でフロアの制振をすることができる。
請求項3に記載の車体下部構造は、請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造において、前記フロアには、前記リインフォースメントよりも車両幅方向内側に、車両前後方向及び車両幅方向に延在する一般部が形成され、前記リインフォースメントアッパが、車両上側に凸を成すと共に、前記一般部に対して車両上側に突出され、前記フロアカーペットが、前記リインフォースメントアッパの上壁部に車両上下方向に近接して又は接して配置されると共に前記一般部と車両上下方向に対向するカーペット本体部を有し、前記一般部と前記カーペット本体部との間に形成された空間部には、車両前後方向に延びる空調ダクトが配置された構成とされている。
この車体下部構造によれば、フロアには、リインフォースメントよりも車両幅方向内側に、車両前後方向及び車両幅方向に延在する一般部が形成されており、フロアカーペットは、一般部と車両上下方向に対向するカーペット本体部を有している。そして、空調ダクトは、この一般部とカーペット本体部との間に形成された空間部に配置されている。
ここで、上述のリインフォースメントの上部を構成するリインフォースメントアッパは、車両上側に凸を成すと共に、一般部に対して車両上側に突出されており、カーペット本体部は、リインフォースメントアッパの上壁部に車両上下方向に近接して又は接して配置されている。従って、上述の空調ダクトが、リインフォースメントアッパの高さ内に収まるようにしてフロアの車両上側に配置されているので、この空調ダクトの車両上側への出っ張りを抑制することができる。これにより、フロアの車両上側に空調ダクトが配置された場合でも、フロアカーペットの位置を低くすることができる。
以上詳述したように、本発明によれば、フロアカーペットの位置を低くすることができると共に、コストダウンすることができる。
本発明の一実施形態に係る車体下部構造の断面図である。 本発明の一実施形態に係る車体下部構造の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
なお、各図において示される矢印UP、矢印OUTは、車両上下方向上側、車両幅方向外側(右側)をそれぞれ示している。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る車体下部構造10は、ロッカ12と、トンネル部14と、フロアリインフォースメント16と、中間リインフォースメント18とを備えている。
ロッカ12は、車室のフロア20における車両幅方向外側の端部に設けられており、車両前後方向に延びている。このロッカ12は、車両幅方向に沿って切断した断面が閉断面状を成しており、車両上下方向に分割されたロッカアッパ22及びロッカロア24を有している。
ロッカアッパ22は、ロッカ12の上部を構成しており、車両上側に凸を成している。一方、ロッカロア24は、ロッカ12の下部を構成しており、車両下側に凸を成している。ロッカアッパ22及びロッカロア24の車両幅方向外側には、車両幅方向外側に向けて延出するフランジ26,28がそれぞれ形成されている。このフランジ26とフランジ28とは、互いに車両上下方向に重ね合わされた状態で例えばスポット溶接等の溶接により結合されている。
また、ロッカアッパ22及びロッカロア24の車両幅方向内側には、車両幅方向内側に向けて延出するフランジ30,32がそれぞれ形成されている。このフランジ30とフランジ32とは、互いに車両上下方向に重ね合わされた状態で例えばスポット溶接等の溶接により結合されている。
トンネル部14は、フロア20の車両幅方向中央部に形成されている。このトンネル部14は、車両上側に膨出して形成されており、車両前後方向に延びている。
フロアリインフォースメント16は、フロア20におけるロッカ12とトンネル部14との中間部(より具体的には、中央部)に設けられており、車両前後方向に延びている。このフロアリインフォースメント16は、車両幅方向に沿って切断した断面が閉断面状を成しており、車両上下方向に分割されたフロアリインフォースメントアッパ34及びフロアリインフォースメントロア36を有している。
フロアリインフォースメントアッパ34は、フロアリインフォースメント16の上部を構成しており、車両上側に凸を成している。一方、フロアリインフォースメントロア36は、フロアリインフォースメント16の下部を構成しており、車両下側に凸を成している。
フロアリインフォースメントアッパ34及びフロアリインフォースメントロア36の車両幅方向外側には、車両幅方向外側に向けて延出するフランジ38,40がそれぞれ形成されている。このフランジ38とフランジ40とは、互いに車両上下方向に重ね合わされた状態で例えばスポット溶接等の溶接により結合されている。
また、フロアリインフォースメントアッパ34及びフロアリインフォースメントロア36の車両幅方向内側には、車両幅方向内側に向けて延出するフランジ42,44がそれぞれ形成されている。このフランジ42とフランジ44とは、互いに車両上下方向に重ね合わされた状態で例えばスポット溶接等の溶接により結合されている。
中間リインフォースメント18は、フロア20におけるロッカ12とフロアリインフォースメント16との中間部に設けられており、車両前後方向に延びている。この中間リインフォースメント18及び上述のフロアリインフォースメント16は、車体前部に設けられた図示しないフロントサイドメンバの車両後側に配置されている。
この中間リインフォースメント18は、図2に示されるように、車両幅方向に沿って切断した断面が閉断面状を成しており、車両上下方向に分割された中間リインフォースメントアッパ48及び中間リインフォースメントロア50を有している。
中間リインフォースメントアッパ48は、中間リインフォースメント18の上部を構成しており、車両上側に凸を成している。一方、中間リインフォースメントロア50は、中間リインフォースメント18の下部を構成しており、車両下側に凸を成している。中間リインフォースメントアッパ48の上壁部48Aは、フロアリインフォースメントアッパ34の上壁部34Aと略同じ高さに位置されている。
中間リインフォースメントアッパ48は、上述のフランジ30を介してロッカアッパ22と接続されると共に、上述のフランジ38を介してフロアリインフォースメントアッパ34と接続されている。一方、中間リインフォースメントロア50は、上述のフランジ32を介してロッカロア24と接続されると共に、上述のフランジ40を介してフロアリインフォースメントロア36と接続されている。
なお、上述のフロアリインフォースメント16及び中間リインフォースメント18は、フロア20におけるロッカ12よりも車両幅方向内側に設けられており、本発明におけるリインフォースメントに相当する。また、フロアリインフォースメントアッパ34及び中間リインフォースメントアッパ48は、本発明におけるリインフォースメントアッパに相当し、フロアリインフォースメントロア36及び中間リインフォースメントロア50は、本発明におけるリインフォースメントロアに相当する。
また、上述のロッカ12、フロアリインフォースメント16、及び、中間リインフォースメント18の内部には、それぞれ内部部材52,54,56が充填されることにより設けられている。この内部部材52,54,56には、例えば、繊維材、多孔質材、発泡材等の吸音性を有するものが用いられている。
また、フロア20は、より具体的には、フロアパネルアッパ58とフロアパネルロア60とを有して構成されている。フロアパネルアッパ58は、フロア20における車両幅方向一端側から他端側に亘って延在されている。このフロアパネルアッパ58には、上述のロッカアッパ22と、フロアリインフォースメントアッパ34と、中間リインフォースメントアッパ48と、フランジ26,30,38,42とが一体に形成されている。このフロアパネルアッパ58及びフロアパネルロア60は、一例として、鋼板により形成されている。
また、フロアパネルアッパ58には、フロアリインフォースメントアッパ34(フロアリインフォースメント16)よりも車両幅方向内側に、車両前後方向及び車両幅方向に延在する一般部62が形成されている。一方、フロアリインフォースメントアッパ34は、上述の如く車両上側に凸を成すことにより、一般部62に対して車両上側に突出されている。
フロアパネルロア60は、フロア20における車両幅方向外側の一部を構成しており、フロアパネルアッパ58の車両下側に設けられている。このフロアパネルロア60には、上述のロッカロア24と、フロアリインフォースメントロア36と、中間リインフォースメントロア50と、フランジ28,32,40,44とが一体に形成されている。
このフロアパネルアッパ58及びフロアパネルロア60によって構成されたフロア20の車両上側には、フロアカーペット64が敷設されている。このフロアカーペット64の車両幅方向外側の端部66は、ロッカ12に沿って車両前後方向に延びており、上述のロッカアッパ22を車両上側から覆っている。一方、このフロアカーペット64の車両幅方向内側の端部68は、トンネル部14に沿って車両前後方向に延びており、上述のトンネル部14を車両上側から覆っている。
また、このフロアカーペット64における車両幅方向外側の端部66と車両幅方向内側の端部68との間の部分は、車両前後方向及び車両幅方向に延在する概略平板状のカーペット本体部70とされている。このカーペット本体部70は、フロアリインフォースメントアッパ34の上壁部34A及び中間リインフォースメントアッパ48の上壁部48Aに車両上下方向に近接して(車両上下方向に僅かな隙間を有して)配置されており、フロアパネルアッパ58におけるロッカアッパ22とトンネル部14との間の部分を車両上側から覆っている。
なお、このカーペット本体部70は、フロアリインフォースメントアッパ34の上壁部34A及び中間リインフォースメントアッパ48の上壁部48Aに車両上下方向に接して配置されていても良い。
また、カーペット本体部70は、一般部62に対して車両上下方向に対向されており、この一般部62とカーペット本体部70との間に形成された空間部72には、空調ダクト74が配置されている。この空調ダクト74は、車両前後方向に延びており、例えば、車室前部のインストルメントパネル内に設けられた空調ユニットと、後部座席用に設けられた空調吹出口(いずれも不図示)とを接続している。また、この空調ダクト74は、扁平状に形成されており、車両上下方向の寸法の方が車両幅方向の寸法の方よりも小さくなっている。
次に、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本発明の一実施形態に係る車体下部構造10によれば、ロッカ12、フロアリインフォースメント16、及び、中間リインフォースメント18(以降、ロッカ12等と称する)の内部には、吸音性を有する内部部材52,54,56が設けられている。従って、この内部部材52,54,56によりフロア20の振動や、走行に伴う騒音を吸収することができるので、車両の静粛性を向上させることができる。
特に、内部部材52,54,56は、ロッカ12等の内部に充填されることにより、このロッカ12等の内壁面に密着されているので、フロア20の振動や、走行に伴う騒音をより一層効果的に吸収することができる。
また、この内部部材52,54,56は、上述の如く、ロッカ12等の内部にそれぞれ設けられているので、フロア20の車両上側に吸音材を設けた場合に比して、フロアカーペット64の位置を低くすることができる。
しかも、フロア20は、車両上下方向に分割されたフロアパネルアッパ58及びフロアパネルロア60によって構成されている。そして、ロッカ12の上部を構成するロッカアッパ22と、フロアリインフォースメント16の上部を構成するフロアリインフォースメントアッパ34と、中間リインフォースメント18の上部を構成する中間リインフォースメントアッパ48とは、フロアパネルアッパ58に一体に形成されている。また、ロッカ12の下部を構成するロッカロア24と、フロアリインフォースメント16の下部を構成するフロアリインフォースメントロア36と、中間リインフォースメント18の下部を構成する中間リインフォースメントロア50とは、フロアパネルロア60に一体に形成されている。
従って、ロッカ12等の内部にそれぞれ内部部材52,54,56を設ける工程と、フロアパネルアッパ58及びフロアパネルロア60を車両上下方向に結合してロッカ12等を形成する工程とを同一工程において行うことができる。これにより、例えば、ロッカ12等がフロア20と別体とされると共に、このロッカ12等とフロア20とを結合する工程と、ロッカ12等の内部に内部部材52,54,56を設ける工程とが別々とされた場合に比して、工程数を削減することができる。この結果、コストダウンすることができる。
また、上述の如く、ロッカアッパ22、フロアリインフォースメントアッパ34、及び、中間リインフォースメントアッパ48は、フロアパネルアッパ58に一体に形成されており、ロッカロア24、フロアリインフォースメントロア36、及び、中間リインフォースメントロア50は、フロアパネルロア60に一体に形成されている。従って、部品点数を削減することができるので、このことによっても、コストダウンすることができる。
また、フロアパネルアッパ58には、フロアリインフォースメントアッパ34よりも車両幅方向内側に、車両前後方向及び車両幅方向に延在する一般部62が形成されており、フロアカーペット64は、一般部62と車両上下方向に対向するカーペット本体部70を有している。そして、空調ダクト74は、この一般部62とカーペット本体部70との間に形成された空間部72に配置されている。
ここで、フロアリインフォースメントアッパ34は、車両上側に凸を成すと共に、一般部62に対して車両上側に突出されており、カーペット本体部70は、フロアリインフォースメントアッパ34の上壁部34Aに車両上下方向に近接して又は接して配置されている。従って、上述の空調ダクト74が、フロアリインフォースメントアッパ34の高さ内に収まるようにしてフロア20の車両上側に配置されているので、この空調ダクト74の車両上側への出っ張りを抑制することができる。これにより、フロア20の車両上側に空調ダクト74が配置された場合でも、フロアカーペット64の位置を低くすることができる。
また、トンネル部14の側壁部に沿って空調ダクト74が設けられた場合には、乗員の足元のスペースが狭くなるが、本発明の一実施形態に係る車体下部構造10によれば、上述の如く、空調ダクト74は、一般部62とカーペット本体部70との間に形成された空間部72に配置されているので、乗員の足元のスペースを確保することができる。
次に、本発明の一実施形態の変形例について説明する。
上述の本発明の一実施形態において、内部部材52,54,56は、次のように構成されても良い。つまり、図2に示される変形例において、内部部材52は、車両上下方向に積層された上層52A及び下層52Bを有している。同様に、内部部材54,56も、車両上下方向に積層された上層54A,56A及び下層54B,56Bをそれぞれ有している。下層52Bは、上層52Aよりも高い密度で形成(材料の密度が高く形成)されている。同様に、下層54B,56Bも、上層54A,56Aよりも高い密度で形成されている。このように構成されていると、下層52B,54B,56Bが上層52A,54A,56Aよりもそれぞれ高い密度で形成された分、車体を低重心化することができる。
また、内部部材52,54,56としては、遮音性を有するものが用いられても良く、また、吸音性及び遮音性の両方を有するものが用いられても良い。また、上述のように内部部材52,54,56を車両上下方向に分割した場合には、上層52A,54A,56Aが吸音性を有する例えば繊維材、多孔質材、発泡材等により構成され、下層52B,54B,56Bが遮音性を有する例えばアスファルトシート等により構成されていても良い。
なお、仮にロッカ12が車両幅方向に分割されたロッカインナ及びロッカアウタを有する構成とされた場合には、このロッカ12の内部に設けられた内部部材52を車両幅方向に分割することは可能であるが、この内部部材52を車両上下方向に分割することは不可能である。これに対し、本実施形態のように、ロッカ12が車両上下方向に分割されたロッカアッパ22及びロッカロア24を有する構成とされていると、内部部材52を車両上下方向に分割し積層することが可能となる。
また、上述の本発明の一実施形態において、内部部材52,54,56は、一例として、ロッカ12等の内部にそれぞれ充填されていたが、このロッカ12等のロア側にのみ設けられ、ロッカ12等のアッパ側は空洞とされていても良い(アッパ側には内部部材52,54,56が設けられていなくても良い)。
また、フロアリインフォースメント16及び中間リインフォースメント18の内部にそれぞれ内部部材54,56が設けられていたが、このフロアリインフォースメント16及び中間リインフォースメント18のうちどちらか一方の内部にのみ内部部材が設けられても良い。この場合には、このフロアリインフォースメント16及び中間リインフォースメント18のうち、内部部材が設けられた方が本発明におけるリインフォースメントに相当する。
また、車体下部構造10は、フロアリインフォースメント16及び中間リインフォースメント18を有する構成とされていたが、中間リインフォースメント18を有しない構成とされても良い。また、この場合に、フロアリインフォースメント16は、フロア20におけるロッカ12とトンネル部14との中央部から車両幅方向にずれた位置に設けられていても良い。
また、フロアパネルアッパ58及びフロアパネルロア60は、一例として、鋼板により形成されていたが、樹脂により形成されていても良い。なお、内部部材52,54,56として繊維材が用いられる場合には、フロアパネルアッパ58及びフロアパネルロア60が樹脂で形成されることが望ましい。また、フロアパネルアッパ58及びフロアパネルロア60が鋼板で形成される場合には、内部部材52,54,56が電着塗装後の乾燥路の熱で発泡する発泡材で形成されることが望ましい。
また、上述の一般部62及びトンネル部14は、フロアパネルアッパ58ではなく、フロアパネルロア60に形成されていても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車体下部構造
12 ロッカ
16 フロアリインフォースメント(リインフォースメント)
18 中間リインフォースメント(リインフォースメント)
20 フロア
22 ロッカアッパ
24 ロッカロア
34 フロアリインフォースメントアッパ(リインフォースメントアッパ)
34A 上壁部
36 フロアリインフォースメントロア(リインフォースメントロア)
48 中間リインフォースメントアッパ(リインフォースメントアッパ)
50 中間リインフォースメントロア(リインフォースメントロア)
52,54,56 内部部材
52A,54A,56A 上層
52B,54B,56B 下層
58 フロアパネルアッパ
60 フロアパネルロア
62 一般部
64 フロアカーペット
70 カーペット本体部
72 空間部
74 空調ダクト

Claims (3)

  1. 車室のフロアにおける車両幅方向外側の端部に設けられて車両前後方向に延びると共に車両幅方向に沿って切断した断面が閉断面状を成すロッカの上部を構成するロッカアッパと、前記フロアにおける前記ロッカよりも車両幅方向内側に設けられて車両前後方向に延びると共に車両幅方向に沿って切断した断面が閉断面状を成すリインフォースメントの上部を構成するリインフォースメントアッパとが一体に形成されたフロアパネルアッパと、
    前記フロアパネルアッパの車両下側に設けられて前記フロアパネルアッパと共に前記フロアを構成すると共に、前記ロッカの下部を構成するロッカロアと、前記リインフォースメントの下部を構成するリインフォースメントロアとが一体に形成されたフロアパネルロアと、
    前記フロアの車両上側に敷設されたフロアカーペットと、
    吸音性及び遮音性の少なくとも一方を有し、前記ロッカ及び前記リインフォースメントの内部にそれぞれ設けられた内部部材と、
    を備えた車体下部構造。
  2. 前記内部部材は、車両上下方向に積層された上層及び下層を有し、
    前記下層は、前記上層よりも高い密度で形成されている、
    請求項1に記載の車体下部構造。
  3. 前記フロアには、前記リインフォースメントよりも車両幅方向内側に、車両前後方向及び車両幅方向に延在する一般部が形成され、
    前記リインフォースメントアッパは、車両上側に凸を成すと共に、前記一般部に対して車両上側に突出され、
    前記フロアカーペットは、前記リインフォースメントアッパの上壁部に車両上下方向に近接して又は接して配置されると共に前記一般部と車両上下方向に対向するカーペット本体部を有し、
    前記一般部と前記カーペット本体部との間に形成された空間部には、車両前後方向に延びる空調ダクトが配置されている、
    請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造。
JP2011268125A 2011-12-07 2011-12-07 車体下部構造 Expired - Fee Related JP5692032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011268125A JP5692032B2 (ja) 2011-12-07 2011-12-07 車体下部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011268125A JP5692032B2 (ja) 2011-12-07 2011-12-07 車体下部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013119312A JP2013119312A (ja) 2013-06-17
JP5692032B2 true JP5692032B2 (ja) 2015-04-01

Family

ID=48772181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011268125A Expired - Fee Related JP5692032B2 (ja) 2011-12-07 2011-12-07 車体下部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5692032B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7132161B2 (ja) * 2019-03-20 2022-09-06 トヨタ自動車株式会社 ロッカ外装部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013119312A (ja) 2013-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5821424B2 (ja) 車両の車体構造
JP2009166599A (ja) コンソールボックス
EP2819122B1 (en) Soundproofing body and insulator for automobile
CN107161061B (zh) 汽车的隔音构造
JP6035730B2 (ja) 車両のフロアパネル制振構造
JP2020117037A (ja) 車両の後部車体構造
JP2012166717A (ja) 車両外装用吸音構造体並びに車両の吸音構造
JP6409842B2 (ja) 車両用構造体
JP2009090952A (ja) 車両下部構造
JP2018008682A (ja) フェンダー用騒音低減部材
JP5692032B2 (ja) 車体下部構造
JP5747521B2 (ja) 車両用フロア構造
JP5870829B2 (ja) 車両フロア構造
JP2008273333A (ja) ダクト付きフロアサイレンサー
JP5468447B2 (ja) カバー部材
JP5421758B2 (ja) 車両用隔壁
JP2014189230A (ja) 自動車用フロアカーペットの構造
JP2018002021A (ja) フェンダー用騒音低減部材
JP4848857B2 (ja) 自動車の車室フロア
JP2021049931A (ja) 車両用フロアダクト装置
JP2014231263A (ja) 空調ダクト
JP5904059B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP2008126698A (ja) 車両ルーフ部の騒音低減構造
JP5621370B2 (ja) 車両用フロア構造
JP6112134B2 (ja) 車室フロアの遮音構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5692032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees