JP5691441B2 - クランプ装置 - Google Patents
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Description
なお、図1(A)はクランプ装置10の平面図を示し、図1(B)はクランプ装置10の正面図を示している。
クランプ装置10は、ワークとしてのコンロッド100を切削加工するために固定する装置である。コンロッド100は、エンジンの一構成部品であって、クランクシャフトとの連動により、ピストンの往復直線運動を回転運動へ変換するものである。なお、コンロッド100は、エンジンの種類によって様々な形状を有している。
コンロッド100は、大端孔101Pと、大端孔101Pが形成される大端孔部101と、小端孔102Pと、小端孔102Pが形成される小端孔部102と、大端孔部101と小端孔部102とを接続するコラム部103と、を具備している。以下では、コンロッド100は、大端孔101Pの中心から小端孔102Pの中心に向かう方向を長手方向と定義し、平面視において長手方向と直交する方向を短手方向と定義する。
カセット治具20には、コンロッド100が載置される。カセット治具20は、クランプ部としての側面クランプ30と、側面基準部31と、クランプ部としての小端孔クランプ40と、を具備している。側面基準部31および小端孔クランプ40については、詳細な説明は後述する。側面基準部31は、コンロッド100の短手方向の基準位置を決めるものである。つまり、側面基準部31の側面クランプ30側の端面の位置が大端孔部101の短手方向の基準位置となる。
なお、図4(A)は、側面クランプ30を示し、図4(B)は、小端孔クランプ40を示している。
側面クランプ30は、カセット治具20に立設して配置されている。側面クランプ30は、クランプ部35と、上下移動部36と、を具備している。クランプ部35は、プレート治具11に内蔵される油圧回路によって、上下移動部36を介して、短手方向および上下方向に移動するように構成されている。クランプ部35の側面クランプ30側の端面は、側面クランプ30により大端孔部101をクランプする際に、大端孔部101に当接する部分である。
まず、クランプ装置10をコンロッド100をクランプする前の初期状態とする。すなわち、側面クランプ30では、クランプ部35を短手方向において側面基準部31との距離が大きくなる方向に移動させ、上下方向において上方へ移動させた状態にする。小端孔クランプ40では、拡径部42を突起部41内に収納させ、突起部41を上方へ移動させた状態とする。作業者は、このような状態のカセット治具20にコンロッド100を載置する。このとき、コンロッド100の大端孔部101を側面クランプ30と側面基準部31との間に配置し、コンロッド100の小端孔102Pは突起部41に係合させる。
コンロッド100は、エンジンの種類によって様々な形状を有しているワークである。従来のクランプ装置は、クランプ位置をコンロッドの形状が変わる毎に変更する構成であった。このようなクランプ装置は、生産工程の段替え時間が長くなるため、生産効率が良くなかった。なお、段替え時間とは、生産工程において、形状の異なるコンロッドを製造する設定に変更する作業が必要なときに発生する作業時間である。
11 プレート治具
20 カセット治具
30 側面クランプ
40 小端孔クランプ
100 コンロッド
101 大端孔部
102 小端孔部
Claims (2)
- ワークを固定するクランプ装置であって、
前記ワークが載置されるカセット治具と、
前記カセット治具が装着されるプレート治具と、
を具備し、
前記カセット治具は、
前記ワークの前記カセット治具上での基準位置を決め、かつ、該ワークを該基準位置に固定するクランプ部を具備し、
前記プレート治具に脱着可能な構成とされ、
前記クランプ部は、前記カセット治具に載置するワークの形状に対応するように前記カセット治具に配置され、
前記プレート治具は、前記カセット治具に配置された前記クランプ部を駆動する油圧回路を備え、
前記油圧回路は、それぞれ異なる形状のワークに対応する構成の前記カセット治具に配置された前記クランプ部を駆動可能である、
クランプ装置。 - 大端孔が形成される大端孔部と小端孔が形成される小端孔部とを具備するコンロッドを固定するクランプ装置であって、
前記コンロッドが載置されるカセット治具と、
前記カセット治具が装着されるプレート治具と、
を具備し、
前記カセット治具は、
前記コンロッドの前記カセット治具上での基準位置を決め、かつ、該ワークを該基準位置に固定するクランプ部を具備し、
前記プレート治具に脱着可能な構成とされ、
前記クランプ部は、
前記大端孔部の基準位置を決め、かつ、該大端孔部の両側面を把持することによって、該大端孔部を該大端孔部の基準位置に固定する側面クランプと、
前記小端孔の基準位置を決め、かつ、該小端孔の内径に接することによって、該小端孔を該小端孔の基準位置に固定する小端孔クランプと、
を具備し、
前記側面クランプおよび前記小端孔クランプは、
前記カセット治具に載置するコンロッドの形状に対応するように前記カセット治具にそれぞれ配置され、
前記プレート治具は、前記カセット治具に配置された前記側面クランプおよび小端孔クランプを駆動する油圧回路を備え、
前記油圧回路は、それぞれ異なる形状のワークに対応する構成の前記カセット治具に配置された前記側面クランプおよび小端孔クランプを駆動可能である、
クランプ装置。
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