JP5691425B2 - 紙の製造方法 - Google Patents

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本発明は紙の製造方法、更に詳細には、サイズリバージョンを抑制できる紙の製造方法に関する。
反応性サイズ剤は製紙pHが中性領域でサイズ剤として優れたサイズ効果を有するため一般的に用いられている。このため、近年の紙の中性化に伴い、板紙においても中性におけるサイズ剤を用いた製紙方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、AKDサイズ剤を乳化する際にジアリルアミンとアクリルアミド又はメタクリルアミド(以下、アクリルアミド及びメタクリルアミドを示すときに(メタ)アクリルアミドと略する)の共重合体を用いて乳化したサイズ剤を用いることも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、特許文献1、2は抄紙系でのスケールトラブル及びピッチトラブルを回避する目的とする製紙方法であり、特許文献3は一般的なサイズ剤の効果の向上の改良を目指したものである。
さらに近年の原木供給事情の悪化や環境保全の立場から、少ないパルプ量で、従来の品質を維持した紙が求められている。しかし、単にパルプ量を減らしただけでは、紙が薄くなって、不透明度が低下してしまうため、その対策として填料を多く添加する方法がとられている。填料としては、炭酸カルシウム、タルク、クレ−などが主に使用されるが、その中でも、特に安価に製造できること、高白色度を達成できることなどの理由により軽質炭酸カルシウムの量を増やす傾向が強まりつつある。
しかしながら、紙中の軽質炭酸カルシウムの量を増やした紙において、特に軽質炭酸カルシウムを用い、炭酸カルシウムを10質量%以上含有する紙において発生しやすいトラブルのひとつにサイズ効果の経時的な低減(以下、サイズリバージョンと略する)の問題があった。印刷用紙などでは、紙のサイズ度に規格があり、経時でサイズ度が低下することにより規格を外れてしまうことは大きな問題となり、紙中の炭酸カルシウムの量が多くてもサイズリバージョンが起こらない紙の製造方法が求められているが、サイズリバージョンを改善するための紙の製造方法は提案されていなかった。
特開2006−052506号公報 特開2007−113126号公報 特開平06−299494号公報
本発明が解決しようとする課題は、本発明によってサイズリバージョンを抑制できる紙の製造方法を提供するものである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、サイズリバージョンを抑制できる紙の製造方法を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、前記課題を解決するための手段である本発明は、
(I)
(1)反応性サイズ剤、
(2)1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマー、
(3)軽質炭酸カルシウム、
(4)両性澱粉及び/又はカチオン化澱粉
を白水のアルカリ度が100〜5000ppmのパルプスラリーに添加することを特徴とする、炭酸カルシウムを10質量%以上含有する紙の製造方法、
(II)
パルプスラリーを絶乾パルプ換算して求める添加率が質量割合で
(2)1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマー 50〜2000ppm
かつ
(4)カチオン化澱粉 0.2〜1.5%
である上記(I)の紙の製造方法、
(III)
(2)1級及び/又は2級アミノ基含有ポリマーが、ジアリルアミンと(メタ)アクリルアミドの共重合体及び/又はポリアクリルアミドのホフマン分解反応によるカチオン変性(メタ)アクリルアミド系重合体である上記(I)又は(II)の紙の製造方法、
(IV)
軽質炭酸カルシウムを10質量%以上含有する紙が印刷・情報用紙である上記(I)〜(III)のいずれかの紙の製造方法、
である。
本発明によって紙中の軽質炭酸カルシウムの量が多い紙においてもサイズリバージョンを抑制でき、サイズ効果の優れる紙の製造方法を提供することができる。
本発明は、(1)反応性サイズ剤、
(2)1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマー、
(3)軽質炭酸カルシウム、
(4)カチオン化澱粉
を白水のアルカリ度が100〜5000ppmのパルプスラリーに添加することを特徴とする、炭酸カルシウムを10%以上含有する紙の製造方法、
である。
本発明の反応性サイズ剤はAKDサイズ剤及びASAサイズ剤を意味し、AKDサイズ剤が好ましい。
前記のAKDサイズ剤は2−オキセタノン系サイズ剤と同じ意味で用いており、サイズ剤としての有効成分のうち2−オキセタノン化合物を主成分とするサイズ剤のことである。2−オキセタノン化合物は、下記の一般式化1の基本構造を有するアルキル及び/又はアルケニルケテンダイマー、及び、下記の一般式化2の基本構造を有するアルキル及び/又はアルケニルケテンマルチマーの総称である。
Figure 0005691425
(但し、一般式化1中のR、Rは、8〜24個の炭素原子を有する同一または異なる飽和又は不飽和のアルキル基又はアルケニル基を示す。)
Figure 0005691425
(但し、一般式化2中、nは自然数であり、通常1〜10であり、R及びRは8〜24個の炭素原子を有する同一または異なる飽和又は不飽和のアルキル基又はアルケニル基であり、Rは4〜40個の炭素原子を有する飽和又は不飽和のアルキル基又はアルケニル基である。)
前記2−オキセタノン化合物は、炭素数6から30の飽和または不飽和モノカルボン酸、炭素数6から44の飽和ジカルボン酸または不飽和ジカルボン酸、及びこれらの塩化物、並びにこれらの混合物を原料として製造される。具体的な原料としては、飽和モノカルボン酸としてステアリン酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ペンタデカン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、及びベヘン酸、これらの酸塩化物、並びにこれらの混合物よりなる群から選択され、不飽和モノカルボン酸としてオレイン酸、リノール酸、ドデセン酸、テトラデセン酸、ヘキサデセン酸、オクタデカジエン酸、オクタデカトリエン酸、エイコセン酸、エイコサテトラエン酸、ドコセン酸及びドコサペンタエン酸、及びこれらの酸塩化物、並びにこれらの混合物よりなる群から選択される。飽和または不飽和ジカルボン酸としては、具体的にセバシン酸、アゼライン酸、11,10−ドデカンニ酸、ブラジル酸、ドコサンニ酸、及びこれらの酸塩化物、並びにこれらの混合物よりなる群から選択される。
前記2−オキセタノン化合物を従来公知の方法により乳化剤を用い分散してエマルションの形態で用いることができる。分散剤として例えば、カチオン化澱粉やカチオン性ポリマー等のカチオン性分散剤、スルホン酸基若しくは硫酸エステル基およびそれらの塩を有するアニオン性分散剤が挙げられる。これらの分散剤の一種あるいは二種以上を混合して用いることができる。また、その乳化方法としては特に制限はなく、従来周知の方法を適用でき、例えば、反転乳化、溶剤乳化、強制乳化などの乳化方法を用いることができる。
上記置換環状ジカルボン酸無水物系サイズ剤はサイズ剤としての有効成分のうち置換環状ジカルボン酸無水物を主成分とするサイズ剤のことであり、置換環状ジカルボン酸無水物は、下記の一般式化3の基本構造を有する置換環状ジカルボン酸無水物である。また、本発明においては、前記置換環状ジカルボン酸無水物の加水分解物も置換環状ジカルボン酸無水物系サイズ剤に含むものとする。
Figure 0005691425
(但し、一般式化3中、Rは炭素数5以上のアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、またはアラルケニル基、nは2〜3の整数を表わす。)
具体的にはヘキサデシルコハク酸無水物、オクタデシルコハク酸無水物等のアルキルコハク酸無水物、ヘキサデセニルコハク酸無水物、オクタデセニルコハク酸無水物等のアルケニルコハク酸無水物、及びヘキサデシルグルタル酸無水物、オクタデシルグルタル酸無水物、ヘキサデセニルグルタル酸無水物、オクタデセニルグルタル酸無水物等のアルキルグルタル酸無水物などが挙げられる。
前記置換環状ジカルボン酸無水物を従来公知の方法により乳化分散してエマルションの形態で用いることができる。例えば、界面活性剤を含んだ置換環状ジカルボン酸無水物を水または(イオン性)デンプン糊液で乳化分散せしめる方法、界面活性剤を含まない置換環状ジカルボン酸無水物を界面活性剤の存在下または非存在下に、ポリアクリルアミド系乳化剤、及び/又は(イオン性)デンプン糊液の存在下乳化分散せしめる方法などが挙げられる。
本発明において反応性サイズ剤を添加する場所は特に限定されないが、抄紙工程の叩解機出口からインレットの入口の間に添加するのが好ましい。また、1箇所に限らず複数箇所に分割添加することもできる。さらに、抄紙工程で使用する他薬品と混合して添加してもよい。
反応性サイズ剤のパルプ固形分あたりの添加率は有効成分で0.03〜1質量%、好ましくは0.05〜0.3質量%である。前記の範囲より少ない場合はサイズ効果が不十分となる場合があり、前記の範囲を越えて使用した場合、効果が頭打ちとなるばかりでなく、操業トラブル(発泡や汚れ等)が起こる可能性がある。
本発明の1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマーとは、ビニルモノマーを重合したポリマーであり、かつ、少なくとも1級又は2級アミノ基含有ビニルモノマーを構造単位として有するポリマーの総称である。1級又は2級アミノ基含有ビニルモノマーを構造単位として10モル単位以上有することが好ましい。
前記1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマーとしては、ジアリルアミンのホモポリマー、ジアリルアミンと(メタ)アクリルアミド等のジアリルアミンと共重合可能なモノマーとの共重合物、(メタ)アクリルアミドを重合成分として有するポリマーをホフマン反応やマンニッヒ反応による重合物、N−ビニルホルムアミドを重合成分として有するポリマーを加水分解した重合物が挙げられ、これらは単独でも用いられるが2種以上併用することもできる。これらの中でもジアリルアミンと(メタ)アクリルアミドの共重合体を用いることが好ましい。
前記1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマーの重合方法としては特に制限はなく従来公知の方法を採用できる。
前記1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマーをパルプスラリーに添加する場合、添加場所は特に制限されないが、叩解機出口からインレット出口の間の混合性の良い場所で添加されるのが好ましい。また、一箇所に限らず複数箇所に分割添加してもよく、1種または2種以上を使用しても良い。
前記前記1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマーをパルプスラリーに添加する場合、絶乾パルプ換算して求める添加率が質量割合で好ましくは50〜2000ppm、さらに好ましくは50〜1000ppmである。添加率50ppm未満ではサイズリバージョン抑制効果が不十分となる場合があり、2000ppmを超える添加率ではサイズリバージョン抑制効果が頭打ちになる場合がある。
本発明の軽質炭酸カルシウムとは沈降炭酸カルシウムと同意語で,石灰石を焼成し化学的に製造される炭酸カルシウムであり、軽微性炭酸カルシウムといわれるものも含まれる。粒径は数μm前後の比較的粗いものであってもよいが、粒径が0.1〜0.02μm程度の微細なものが好ましく粒度が均質なものが好ましい。また、結晶型(カルサイト型、アラゴナイト型)、粗形(立方形、紡錘形、棒状等)などがあるが、いずれも使用できる。
サイズリバージョンの起こる原因の一つに反応性サイズ剤が、経時で炭酸カルシウムの内部に移動するためと考えられており、紙中の炭酸カルシウムの量を増やした場合にサイズリバージョンが起こりやすくなる。前記炭酸カルシウムは紙中で10質量%よりも少ない場合には、サイズリバージョンは起こりにくい傾向にあるが、10質量%を超える場合にはサイズリバージョンが起こりやすい傾向にある。ここで本発明において、紙中の炭酸カルシウムの量は、紙中の灰分量をJISP−8251に準じて測定して算出したものである。紙中の炭酸カルシウムのうち軽質炭酸カルシウムを20質量%以上含んでいることが好ましく、50質量%以上含んでいることが更に好ましい。
本発明の両性澱粉又はカチオン化澱粉とは、カチオン変性反応によりカチオン基を導入した澱粉であり、両性澱粉はカチオン基だけでなく、アニオン基を導入している澱粉である。
澱粉としては、澱粉そのものである生澱粉だけでなく、澱粉を原料として各種変性を行って得られるカチオン化澱粉、酸化澱粉、両性澱粉などの化学変性澱粉、ならびにこれら澱粉及び前記化学変性澱粉を酵素変性した酵素変性澱粉なども含む。前記澱粉としては各種の植物、例えば馬鈴薯、さつまいも、タピオカ、小麦、米、とうもろこし(コーン)等を原料源とするものであってもよい。これらは、粉体でも溶液状でも用いることができる。
前記両性澱粉又はカチオン化澱粉は、絶乾パルプ換算して求める添加率が質量割合で好ましくは0.2〜1.5%、さらに好ましくは0.3〜1.0%である。添加率0.2%未満では反応性サイズ剤のサイズ度が十分に確保できない場合があり、1.5%を超える添加率ではサイズリバージョン抑制効果が頭打ちになる場合がある。
澱粉のカチオン基の導入にあたっては、例えば、澱粉又はその誘導体を公知のカチオン化剤である3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル・トリメチルアンモニウム・クロライドやグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドあるいはジメチルアミノエチルクロライド等と触媒の存在下に反応させることによって導入できる。
澱粉のアニオン基の導入にあたっては、澱粉又はその誘導体を公知の方法によって導入することができる。
前記カチオン基を有する澱粉は、粘度を低減したものも使用できる。粘度低減方法としては例えば酸化剤処理、又は酵素変成として酵素分解を行う等が挙げられる。
酸化剤としては、従来公知慣用の酸化剤を用いる事ができる。具体的には、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸アンモニウム等の次亜塩素酸塩、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化ベンゾイル、過酸化水素、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド等の過酸化物、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム等の臭素酸塩、過ホウ素酸ナトリウム、過ホウ素酸アンモニウム等の過ホウ素酸塩、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過炭酸アンモニウム等の過炭酸塩、過リン酸ナトリウム、過リン酸カリウム、過リン酸アンモニウム等の過リン酸塩を使用することができる。この場合、1種単独でも使用できるが、2種以上組み合わせて使用しても良い。
酵素分解変成に使用する澱粉分解酵素には各種細菌、酵母、動植物の生産するα−アミラーゼ、β−アミラーゼ、γ−アミラーゼ、isoアミラーゼ等を挙げることができる。この中でも、過度の低分子物や単糖類を生じさせ無い点でα−アミラーゼがもっとも好ましい。
クッキングした後のカチオン化澱粉は、25℃における固形分1%水溶液の粘度が好ましくは5〜10,000mPa・s、さらに好ましくは、5〜1,000mPa・sである。
白水のアルカリ度が100〜5000ppmのパルプスラリーとは、アルカリ度が100〜5000ppmの白水を用いてパルプ原料を希釈してスラリー状にしたものをいう。サイズリバージョンの起こる原因の一つにアルカリ度があり、100〜5000ppmである場合にサイズリバージョンが起こりやすくなる。
パルプ原料として、クラフトパルプあるいはサルファイトパルプなどの晒あるいは未晒化学パルプ、砕木パルプ、機械パルプあるいはサーモメカニカルパルプなどの晒あるいは未晒高収率パルプ、上白古紙、新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古紙あるいは脱墨古紙などの古紙パルプのいずれも使用することができる。また、前記パルプ原料としては、前記パルプ原料と、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等との混合物も使用することができる。さらにパルプスラリーに用いる主要な原料として填料がある。填料としては、炭酸カルシウム、クレー、タルク、チョーク、酸化チタン、ホワイトカーボンなどを挙げることができる。
上記のパルプスラリーのpHとしては、pH6.6〜8.2が好ましく、更に好ましくは、6.7〜8.0が好ましい。本発明でいうpHは、25℃の条件で測定したものをいう。前記pHにするためにpH調節剤、たとえば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ物質や硫酸等の酸性物質を使用することができるが、電導度やアルカリ度を前記範囲にする必要があるため、これらの変動が大きくなるような使用はさけることが好ましい。
抄紙するパルプスラリーの白水のアルカリ度は、100〜5000ppmであり、好ましくは、100〜3000ppmである。本発明でいうアルカリ度は抄紙直前のパルプスラリーの一部を、No.5A濾紙(東洋濾紙株式会社製)にて吸引濾過して得られたろ液にメチルレッドとブロムクレゾールグリーンが混合されているエタノール溶媒の指示薬を加え、その液を緩やかに攪拌しながら、ろ液の色が青色から赤色に変わるまで1/50N硫酸を用いて滴定し、ろ液中にあるアルカリ成分量を炭酸カルシウム換算してアルカリ度(mg CaCO/l)(本発明においてはこの値をppmで表示した)=滴定量(ml)×1000/ろ液(ml)の式により求めた値をいう。アルカリ度の調整には炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウムなどの炭酸塩等のアルカリ物質を挙げることができるが、アルカリ度を前記範囲にする必要があるため、これらの変動が大きくなるような使用はさけることが好ましい。
抄紙するパルプスラリーの電導度は、好ましくは50〜200mS/m、更に好ましくは、50〜150mS/mである。本発明でいう電導度は、25℃の条件で測定したものをいう。
本発明で用いる(1)反応性サイズ剤、(2)1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマー、(3)軽質炭酸カルシウム、(4)カチオン化澱粉以外にパルプスラリーに添加するものとしては、填料、サイズ剤、湿潤紙力向上剤、歩留り向上剤、及び濾水性向上剤などの添加物も、各々の紙種に要求される物性を発現するために、必要に応じて使用しても良い。これらは単独で用いても良く、二種以上を併用しても良い。また、これらを本発明の紙用添加剤と予め混合して紙料に添加して使用することもでき、混合の方法は特に制限はない。
填料としては、クレー、タルク、及び重質炭酸カルシウム等が挙げられ、これらは単独で用いても良く、二種以上を併用しても良い。
本発明の紙としては、特に制限されないが、各種の紙、及び板紙が挙げられる。紙の種類としては、印刷・情報用紙、すなわち、情報PPC用紙、インクジェット印刷用紙、レーザープリンター用紙、フォーム用紙、熱転写紙、感熱記録原紙、感圧記録原紙等の情報用紙、上級印刷用紙、中級印刷用紙、下級印刷用紙などの各種非塗工印刷用紙、印画紙及びその原紙、アート紙、キャストコート紙、上質コート紙等の塗工印刷用紙があげられる。その他には、クラフト紙、純白ロール紙等の包装用紙、その他ノート用紙、書籍用紙、新聞用紙等の各種紙(洋紙)、マニラボール、白ボール、チップボール等の紙器用板紙、ライナー、石膏ボード原紙等の板紙が挙げられる。紙以外には改質木材、無機系建築材料が挙げられ、例えばパーティクルボード、ハードボード、インシュレーションボード、ロックウールボード等を挙げることができる。これらの中でも特にサイズのリバージョンが起こりやすい紙である印刷・情報用紙に適用することが好ましい。
サイズリバージョンは抄紙後24時間後のサイズ度と1カ月後のサイズ度が30%以上変動しないことが好ましく、特に10%以上変動しないことが好ましいが、サイズ度の実測値の変動が大きくない場合には許容されることもある。
以下、実施例により本発明を説明する。なお、例中、部、%は、それぞれ質量部、質量%である。
実施例1
晒クラフトパルプ(針葉樹対広葉樹のパルプ比が1対9である混合パルプ)をパルプ濃度が2.4%になるように電導度100mS/mの用水で希釈し、ビーターを用いてカナディアンスタンダードフリーネス420まで叩解した。次いで、得られたパルプスラリー1.2リットルを秤取し、攪拌下、軽質炭酸カルシウム(タマパール121、奥多摩工業株式会社製)を対パルプ5質量%加え、次いで、硫酸バンドを対パルプ0.5質量%、カチオン性澱粉Cato304(日本エヌエスシー株式会社製)を対パルプ0.4質量%添加した後、AKD系サイズ剤であるサイズ剤AD1604(星光PMC株式会社製)を対パルプ0.25質量%添加した。その後得られたパルプスラリーをpH7.5、電導度100mS/mの希釈水で濃度0.8%まで希釈し、上記軽質炭酸カルシウムをさらに対パルプ30質量%、2級アミノ基含有ビニルポリマー(ジアリルアミンとアクリルアミドの共重合体)であるFX7200(星光PMC株式会社製)を対パルプ0.05質量%、カチオン性歩留剤(ハイモ株式会社製歩留剤NR12MLS)を対パルプ0.01質量%添加し、パルプスラリーを得た。このパルプスラリーを用いノーブルアンドウッド製シートマシンで坪量65g/mとなるよう手抄きを行い、ドラムドライヤー(100℃、80秒の条件)で乾燥した。得られた紙を23℃、50RH%の恒温恒湿室中で24時間調湿した後、ステキヒトサイズ度をJISP−8122に準じて、測定することによりサイズ性能を評価した。この測定値が大きいほどサイズ性が優れることを意味する。また、得られた紙の炭酸カルシウム量として、紙中の灰分量をJISP−8251に準じて測定して算出した。さらに、得られた紙を23℃、50RH%の恒温恒湿室中で1か月間保管した後に、同様にステキヒトサイズ度を測定することで、経時でのサイズ度の変化を調べた。結果を表1に示す。また、得られたパルプスラリーの一部を、No.5A濾紙(東洋濾紙株式会社製)にて吸引濾過して得られたろ液にメチルレッドとブロムクレゾールグリーンが混合されているエタノール溶媒の指示薬を加え、その液を緩やかに攪拌しながら、ろ液の色が青色から赤色に変わるまで1/50N硫酸を用いて滴定し、ろ液中のアルカリ成分量を炭酸カルシウム換算してアルカリ度(mg CaCO/l)(以下、この値をppmで表示した)=滴定量(ml)×1000/ろ液(ml)の式によりアルカリ度を求めた。結果を表1に示す。
実施例2
前記実施例1で使用した2級アミノ基含有ビニルポリマー(ジアリルアミンとアクリルアミドの共重合体)であるFX7200を1級アミノ基含有ビニルポリマー(ポリアクリルアミドのホフマン分解反応によるカチオン変性アクリルアミド系重合体)である紙力剤DH4160(星光PMC株式会社製)に変え、対紙への添加率を0.1質量%に変えたこと以外は、実施例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。
実施例3
前記実施例1で使用したカチオン化澱粉を両性澱粉Cato3210(日本エヌエスシー株式会社製)に変えたこと以外は、実施例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。
実施例4
晒クラフトパルプ(針葉樹対広葉樹のパルプ比が1対9である混合パルプ)をパルプ濃度が2.4%になるように電導度100mS/mの用水で希釈し、ビーターを用いてカナディアンスタンダードフリーネス420まで叩解した。次いで、得られたパルプスラリー1.2リットルを秤取し、攪拌下、最終的なアルカリ度が300ppmとなるように炭酸水素ナトリウムを加え、次いで、軽質炭酸カルシウム(タマパール121、奥多摩工業株式会社製)を対パルプ5質量%、硫酸バンドを対パルプ0.5質量%、カチオン性澱粉Cato304(日本エヌエスシー株式会社製)を対パルプ0.4質量%添加した後、AKD系サイズ剤であるサイズ剤AD1604(星光PMC株式会社製)を対パルプ0.25質量%添加した。その後得られたパルプスラリーをpH7.5、電導度100mS/mの希釈水で濃度0.8%まで希釈し、上記軽質炭酸カルシウムをさらに対パルプ30質量%、2 級アミノ基含有ビニルポリマー(ジアリルアミンとアクリルアミドの共重合体)であるFX7200(星光PMC株式会社製)を対パルプ0.05質量%、カチオン性歩留剤(ハイモ株式会社製歩留剤NR12MLS)を対パルプ0.01質量%添加し、パルプスラリーを得た。このパルプスラリーを用いノーブルアンドウッド製シートマシンで坪量65g/mとなるよう手抄きを行い、ドラムドライヤー(100℃、80秒の条件)で乾燥した。得られた紙を23℃、50RH%の恒温恒湿室中で24時間調湿した後、ステキヒトサイズ度をJISP−8122に準じて、測定することによりサイズ性能を評価した。この測定値が大きいほどサイズ性が優れることを意味する。また、得られた紙の炭酸カルシウム量として、紙中の灰分量をJISP−8251に準じて測定した。さらに、得られた紙を23℃、50RH%の恒温恒湿室中で1か月間保管した後に、同様にステキヒトサイズ度を測定することで、経時でのサイズ度の変化を調べた。結果を表1に示す。サイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例5
前記実施例1で使用したカチオン化澱粉の添加率を対パルプ0.4質量%から0.1質量%に減らした以外は、比較例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。
比較例1
前記実施例1で使用した2級アミノ基含有ビニルポリマー(ジアリルアミンとアクリルアミドとの共重合体)を使用しないこと以外は、実施例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。
比較例2
前記実施例1で使用した2級アミノ基含有ビニルポリマー(ジアリルアミンとアクリルアミドとの共重合体)を使用しないこと及び、パルプスラリーを濃度0.8%まで希釈した後に添加する炭酸カルシウムの量を30%から10%に下げたこと以外は、実施例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。炭酸カルシウムを10%以上含有する紙でない場合は、サイズリバージョンが問題にならないことがわかる。
比較例3
前記実施例1でパルプスラリーを濃度0.8%まで希釈した後に添加する炭酸カルシウムの量を30%から10%に下げたこと以外(軽質炭酸カルシウムを10%以上含有する紙でない場合)は、実施例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。炭酸カルシウムを10%以上含有する紙でない場合は、サイズリバージョンが問題にならないことがわかる。
比較例4
前記実施例1で使用した1級アミノ基含有ビニルポリマー紙力剤DH4160を、1〜4級アミノ基含有縮合系ポリマー(ポリアミドポリアミン−エピハロヒドリン樹脂)である紙力剤WS4020(星光PMC株式会社製)に変えた以外は実施例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。
比較例5
前記実施例1で使用した1級アミノ基含有ビニルポリマー紙力剤DH4160を、1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマーでない4級アミノ基含有ビニルポリマー(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)である凝結剤AC7304(星光PMC株式会社製)に変えた以外は実施例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。
比較例6
前記実施例1で使用した2級アミノ基含有ビニルポリマー(ジアリルアミンとアクリルアミドとの共重合体)を使用しないこと及び、軽質炭酸カルシウムをタルク(NDタルク、日本タルク株式会社製)に変えた以外は実施例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。軽質炭酸カルシウムでなくタルクを用いる場合は、サイズリバージョンが問題にならないことがわかる。
比較例7
前記実施例1で使用した軽質炭酸カルシウムを重質炭酸カルシウム(FMT、株式会社 ファイマテック社製)に変えた以外は実施例1と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。パルプスラリーに軽質炭酸カルシウムを用いることなく重質炭酸カルシウムのみを用いる場合は、サイズリバージョンが問題にならないことがわかる。
比較例8
前記実施例3で使用した2級アミノ基含有ビニルポリマー(ジアリルアミンとアクリルアミドとの共重合体)を使用しないこと以外は、実施例3と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。
比較例9
前記実施例4で使用した2級アミノ基含有ビニルポリマー(ジアリルアミンとアクリルアミドとの共重合体)を使用しないこと以外は、実施例4と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。
比較例10
前記実施例5で使用した2級アミノ基含有ビニルポリマー(ジアリルアミンとアクリルアミドとの共重合体)を使用しないこと以外は、実施例5と同様にしてサイズ性能を評価し、炭酸カルシウム量、アルカリ度を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0005691425
表1の結果より、本発明の条件で製造した実施例1〜5は1か月経過後もサイズ度の低下度合いは20%以下に抑制されているのに対して、1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマーを用いなかった比較例1、8〜10や、1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマー以外を用いた比較例4、5はサイズ度が1ヶ月後に30%以上も低下しており、本発明の1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマーによるサイズリバージョン抑制効果がわかる。

Claims (4)

  1. (1)反応性サイズ剤、
    (2)1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマー、
    (3)軽質炭酸カルシウム、
    (4)両性澱粉及び/又はカチオン化澱粉
    を白水のアルカリ度が100〜5000ppmのパルプスラリーに添加することを特徴とする、炭酸カルシウムを10質量%以上含有する紙の製造方法。
  2. パルプスラリーを絶乾パルプ換算して求める添加率が質量割合で
    (2)1級及び/又は2級アミノ基含有ビニルポリマー 50〜2000ppm
    かつ
    (4)両性澱粉及び/又はカチオン化澱粉 0.2〜1.5%
    であることを特徴とする請求項1に記載の紙の製造方法。
  3. (2)1級及び/又は2級アミノ基含有ポリマーが、ジアリルアミンとアクリルアミドの共重合体及び/又はポリアクリルアミドのホフマン分解反応によるカチオン変性(メタ)アクリルアミド系重合体であることを特徴とする請求項1又は2記載の紙の製造方法。
  4. 炭酸カルシウムを10質量%以上含有する紙が印刷・情報用紙であること特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙の製造方法。
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