JP5691122B2 - 酵素処理コーヒー抽出液、酵素処理コーヒー液、およびこれらを含有するコーヒー飲料の製造方法 - Google Patents

酵素処理コーヒー抽出液、酵素処理コーヒー液、およびこれらを含有するコーヒー飲料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、沈殿や濁りを発生しない酵素処理コーヒー抽出液、酵素処理コーヒー液およびこれらを含有するコーヒー飲料の製造方法に関するものである。とくに、コーヒー飲料の製造時における殺菌や容器充填による加温が原因となる沈殿や濁りを発生しない酵素処理コーヒー抽出液、酵素処理コーヒー液およびこれらを含有するコーヒー飲料の製造方法に関する。
従来より、コーヒー抽出液は保存中に沈澱や濁りを発生することが知られている。さらに近年は本格風味を出すための原料コーヒー豆の使用量の増大化、自動販売機による加温などにより沈澱が発生し、商品価値を著しく低下させるという問題が生じてきている。また、コーヒー飲料製造における加熱工程において、沈殿や濁り物質が熱交換器のスケール付着原因となることから、生産効率低下の観点でも問題となっている。
コーヒー飲料の製造時における沈殿や濁りの発生を防止するために種々の酵素で処理する方法が提案されている。例えば、コーヒー抽出液または水を混合した抽出用のコーヒー豆に対してセルラーゼ(繊維素分解酵素)を混入し、適当時間後に酵素を失活させた後、コーヒー豆の場合は常法により堆出液を抽出した後、抽出液から失活した酵素その他の挟雑物を除去する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、コーヒー抽出液を、マンナン分解酵素による処理と、アルカリ性ナトリウム塩またはアルカリ性カリウム塩添加による処理との併用処理に付す方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらには、濃縮コーヒーを製造する方法であって、5〜35重量%の固形分を含有する濃縮コーヒー液を調製した後、該濃縮コーヒー液にガラクトマンナン分解酵素を添加する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
これらの方法は、保存中に発生する沈殿や濁りを抑制することを目的としており、コーヒー抽出液に含まれる繊維質や、ガラクトマンナン等の多糖類が原因となる沈殿や濁りに対しては効果的である。しかしながら、沈殿・濁り成分は単一ではない複雑な組成物であり、抽出条件等によりその組成は異なるため、あらゆる種の沈殿や濁りに対して充分に効果的であるとはいえなかった。
また、コーヒー抽出液やコーヒー飲料を製造する工程において、殺菌による加温や、缶、瓶又はペットボトルなどの容器に充填する際の加温により、コーヒー抽出液やコーヒー飲料に沈殿や濁りが発生するという問題に着目し、これらの沈殿や濁りを防止するための様々な方法も検討されている。
例えば、殺菌工程前のコーヒー抽出液に繊維質分解酵素を作用させ、コーヒー抽出液の濁化を防止する方法(例えば、特許文献4参照)、ガラクトマンナン分解酵素によるコーヒー液の処理工程を含むコーヒー飲料の製造方法(例えば、特許文献5参照)、コーヒー抽出液またはコーヒー溶出液を含むコーヒー飲料の原料成分を、ガラクトマンナナーゼ活性および酸性プロテアーゼ活性を有する糸状菌(Aspergillus niger)起源の酵素で処理する工程を含むコーヒー飲料の製造方法(例えば、特許文献6参照)が提案されている。
しかしながら、特許文献4の方法では、単一ではない複雑な組成物である沈殿・濁りに対し、繊維質の関与にのみ着目しているため、繊維質以外の成分の関与する場合には充分な効果を期待することができない。また、特許文献5の方法では、ガラクトマンナンが関与する沈殿・濁りにのみ着目しているため、これ以外の成分の関与する場合には、効果は充分とはいえない。
そして、特許文献6の方法では、コーヒー飲料の製造工程におけるレトルト殺菌加熱後に観察されるゲル状沈殿物に対し、糖質、タンパク質またはカルシウムが糖質分子中の疎水基同士の相互作用によって会合・凝集物の形成あるいはカルシウムなどの金属イオンを介在したイオン結合作用によって網状構造物を形成することが原因と仮定しているが、ガラクトマンナナーゼ活性と酸性プロテアーゼ活性のみを特徴とする酵素処理では、ガラクトマンナンやタンパク質以外の他の成分が原因となる沈殿・濁りに対しては、効果が充分とはいえない。
そして、コーヒー豆に酵素を添加して抽出することにより、上記沈澱や濁りを防止する方法として、例えば、焙煎豆類よりエキス成分の水抽出を行いながら、あるいは水抽出後、セルラーゼを添加して酵素反応を行うことを特徴とする焙煎豆類からのエキス成分の抽出および清澄化法について提案されており、充填時に加熱殺菌を行うと出現する多量のオリを防ぐ方法が報告されている(例えば、特許文献7参照)。
しかしながら、特許文献7の方法では、単一ではない複雑な組成物である沈殿・濁りに対し、繊維質の関与にのみ着目しているため、繊維質以外の成分の関与する場合には充分な効果を期待することができない。
特公昭47−19736号公報 特許第3043560号明細書 特開2002−330700号公報 特開平4−45745号公報 特開2003−47406号公報 特許第3502986号明細書 特開昭61−293371号公報
コーヒー飲料中に沈殿や濁りが発生すると、舌触りに影響を与えることがある。また、コーヒー豆を100℃以上の高温下で抽出することにより、コーヒー抽出液やコーヒー飲料中の沈殿や濁りがある程度抑えられる場合もあるが、高温抽出は、酸味が強くなったり、加熱臭や加水分解臭といったオフフレーバーが強くなるため、無糖ブラックコーヒー等のコーヒー特有の香味を楽しむものの製造には適さない。
そこで、本発明は、コーヒー飲料の製造時における殺菌や充填のための加温による沈殿や濁りの発生しない酵素処理コーヒー抽出液、酵素処理コーヒー液およびこれらを含有するコーヒー飲料の製造方法を提供することを目的とし、特にコーヒー豆を100℃未満の低温で抽出する製造に適した酵素処理コーヒー抽出液、酵素処理コーヒー液およびこれらを含有するコーヒー飲料の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、コーヒー豆をフィチン酸分解酵素を添加して抽出することにより、沈殿や濁りの発生することのない酵素処理コーヒー抽出液が得られること、および、コーヒー抽出液をフィチン酸分解酵素で処理することにより沈殿や濁りの発生することのない酵素処理コーヒー液が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の(1)〜()によって達成されるものである。
(1)フィチン酸分解酵素を含む液体でコーヒー豆を100℃未満の温度で抽出する工程を含むことを特徴とする酵素処理コーヒー抽出液の製造方法。
(2)前記フィチン酸分解酵素の添加量が、コーヒー固形分に対して0.10〜15units/gであることを特徴とする前記(1)記載の酵素処理コーヒー抽出液の製造方法。
(3)前記コーヒー豆を抽出する工程が、20〜150分間行われることを特徴とする前記(1)又は(2)記載の酵素処理コーヒー抽出液の製造方法。
(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載の製造方法によって製造された酵素処理コーヒー抽出液を原料とするコーヒー飲料の製造方法。
(5)100℃未満の温度で抽出されたコーヒー抽出液をフィチン酸分解酵素により処理する工程を含むことを特徴とする酵素処理コーヒー液の製造方法。
(6)コーヒー抽出液に、コーヒー抽出液の固形分に対して0.10〜15units/gのフィチン酸分解酵素を添加することを特徴とする前記(5)記載の酵素処理コーヒー液の製造方法。
(7)コーヒー抽出液を処理する工程が、5〜80℃の温度で、20〜1200分間行われることを特徴とする前記(5)又は(6)記載の酵素処理コーヒー液の製造方法
(8)前記(5)〜()のいずれかに記載の製造方法によって製造された酵素処理コーヒー液を原料とするコーヒー飲料の製造方法。
本発明によれば、コーヒー豆をフィチン酸分解酵素を添加した液体で抽出したり、コーヒー抽出液をフィチン酸分解酵素により処理することにより、沈殿や濁りのない酵素処理コーヒー抽出液および酵素処理コーヒー液を提供することができる。また、これらの酵素処理コーヒー抽出液および酵素処理コーヒー液を原料とすることにより、コーヒー飲料を製造する際の殺菌や容器充填による加温工程が要因である沈殿や濁りの発生しない、安定的で舌触りを向上させたコーヒー飲料を製造することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明は、コーヒー豆をフィチン酸分解酵素を含む液体で抽出することにより酵素処理コーヒー抽出液を製造したり、コーヒー抽出液をフィチン酸分解酵素処理を施して酵素処理コーヒー液を製造するものであり、特に、100℃未満の低温でコーヒー豆を抽出する製造に好ましく適用できるものである。そして、本発明は、前記製造された酵素処理コーヒー抽出液又は酵素処理コーヒー液を原料として、沈殿や濁りのないコーヒー飲料を製造するものである。
本発明で使用するフィチン酸分解酵素は、フィチン酸(イノシトールヘキサリン酸)を分解することができる酵素であれば特に限定されない。例えば、フィターゼ(ホスホヒドラーゼ)が挙げられる。
フィターゼは、ラット等の動物、コメ、大豆、小麦等の植物、Aspergillus ficcum、Aspergillus terreus、Aspergillus awamori、Aspergillus niger等の糸状菌、Saccharomyces cerevisiase、Schwanniomyces occidentalis等の酵母、Bcacillus subtilis、Pseudomonas等の細菌類に存在し、その酵素活性の至適pH、至適温度はその由来により異なる。本発明におけるフィターゼは、フィチン酸を分解し、かつ食品製造に使用できる酵素であれば特に制限されるものではなく、例えば、スミチームPHY(商品名、新日本化学工業株式会社製、Aspergillus niger由来)、PHYTASE NOVO L(商品名、ノボ社製、Aspergillus niger由来)、Natuphos(商品名、BASF社製、Aspergillus niger由来)を例示することができる。
本発明に係る酵素処理コーヒー抽出液は、コーヒー豆をフィチン酸分解酵素を含む液体により抽出することにより得られるものである。この酵素処理コーヒー抽出液の製造方法を図1のフローチャートを参照して説明する。
まず、原料となるコーヒー生豆を焙煎、粉砕する(ステップS1)。コーヒー生豆は、特に制限されるものではなく、ロブスタ種(インドネシア、ベトナム、ウガンダ)、アラビカ種(ブラジル、キリマンジャロ、ペルー、コロンビア、グァテマラ)等、通常のコーヒー飲料に使用されるコーヒー豆を用いることができ、1種を単独で、又は2種類以上をブレンドして用いてもよい。
コーヒー生豆は焙煎され使用されるが、焙煎条件および焙煎装置は、任意の公知の装置、条件で行うことができ、適宜選択すればよい。例えば、工業的に焙煎処理を行う場合、焙煎度としては、L値(コーヒーの焙煎の程度を示す指標)として15〜32の範囲内を例示することができる。また、焙煎装置としては、例えば、直火式、半熱風式、熱風式などを例示することができる。
焙煎したコーヒー豆は、任意の公知の方法にて粉砕して使用する。粉砕する際には、湿式で粉砕することもできる。
次に、焙煎・粉砕されたコーヒー豆をフィチン酸分解酵素を含む液体で抽出する(ステップS2)。抽出に使用する液体としては、特に制限されないが、例えば、水道水、イオン交換水、脱酸素水、RO水、純粋などの水や、水にエタノールやグリセリンなどの溶媒を添加した水溶液、キサンタンガムやアラビアガムなどの安定剤を添加した水溶液、ショ糖脂肪酸エステルなどの乳化剤を添加した水溶液、重曹、ビタミンCなどのpH調整剤を含む水溶液、コーヒーエキスなどがあげられ、目的に応じて適宜選択すればよい。
コーヒー豆から抽出する際の液体の量は、得られるコーヒー抽出液の風味、濃度の観点から、コーヒー豆に対して重量比で2〜30倍量、特に3〜20倍量が好ましい。
液体に含有させるフィチン酸分解酵素は、上記した酵素を使用できるものである。本実施形態において、フィチン酸分解酵素は、コーヒー豆の固形分に対して0.10〜15units/g、好ましくは0.15〜10units/gとなるように添加するのが好ましい。また、0.001〜0.1重量%、好ましくは0.005〜0.05重量%となるように液体に含有させて使用することが好ましい。ただし、1unitのフィターゼ活性は所定の反応条件下で、反応初期の1分間に基質のフィチン酸から1μmolのリン酸を遊離する酵素量を表す。
焙煎・粉砕されたコーヒー豆からの抽出方法としては、工業的に利用可能な方法であれば、特に制限はなく、ドリップ式、エスプレッソ式、固定層カラム式、スラリー式、連続向流式、抽出蒸留式(SCC(Spinning Cone Column)装置、フレーバーテック社製)等があげられる。
本発明において、コーヒー豆からコーヒー抽出液を抽出する際の抽出温度、抽出時間、pH等の抽出条件は適宜選択することができ、一義的に定めることはできない。通常、抽出温度は、風味の観点から、100℃未満が好ましく、より好ましくは5〜80℃であり、更に好ましくは20〜70℃である。抽出時間は、20〜150分が好ましく、30〜140分がより好ましい。また、抽出に使用する液体のpHは、20℃で4〜8の範囲が好ましく、抽出条件により適宜、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ剤、ビタミンC、クエン酸、リン酸等の酸剤を用いて調整することができる。例えばスミチームPHY(商品名、新日本化学工業株式会社製、2,000units/g)を使用する場合は、0.001〜0.1重量%となる割合(コーヒー豆の固形分に対して0.13〜13units/g)で液体に添加し、この溶液を用いて上記抽出条件の範囲内で抽出することができる。
抽出された酵素処理コーヒー抽出液は、加熱処理により酵素を失活させる(ステップS6)。酵素の失活は、使用する酵素種にもよるが、例えばスミチームPHYを使用する場合は、酵素処理コーヒー抽出液を70℃〜130℃で30秒〜60分間加熱することにより酵素を失活させる。
酵素失活後、遠心分離、静置分離、ろ過等の公知の方法により、清澄化処理を行うことが好ましい(ステップS7)。
尚、本実施形態において、酵素の失活処理(ステップS6)と清澄化処理(ステップS7)の順序は、任意に選択することができる。
本発明の酵素処理コーヒー抽出液を使用してコーヒー飲料を製造する場合、酵素を失活させる処理(ステップS6)と同時に殺菌処理を行うこともできる。
このようにして製造した酵素処理コーヒー抽出液を使用して、コーヒー飲料を製造する(ステップS8)。コーヒー飲料としては、例えば、無糖ブラックコーヒー;ショ糖、液糖、甘味料等を添加した加糖ブラックコーヒー;無糖、又は加糖コーヒー飲料に牛乳、脱脂粉乳、生クリーム等の乳成分が添加されたカフェオレタイプコーヒー飲料等があげられる。
コーヒー飲料を製造する際には、上記製造した酵素処理コーヒー抽出液に、通常、コーヒー飲料に使用できる任意の成分を添加することができる。例えば、乳成分、糖類、甘味料、食塩、抗酸化剤、pH調整剤、乳化剤、香料、安定剤、酸化防止剤、保存料等があげられ、常法により得られるコーヒー抽出液も添加することができる。
通常、コーヒー飲料の製造は、常法に従って行うことができ、例えば、酵素処理コーヒー抽出液に各任意成分を添加してコーヒー調合液を調製し、pH調整をした後、均質化処理し、プレート式熱交換器等を使用して、80〜95℃に加熱してから缶、パウチ等の容器へ充填、密封し、120〜125℃、10〜40分間の殺菌処理を行い、レトルト殺菌コーヒー飲料を得る。UHT(Ultra High Temperature)殺菌の場合は、プレート式熱交換器等を使用して、130〜145℃、15〜60秒間の殺菌処理後、ビン、ペットボトル、紙パック等の容器に充填し、コーヒー飲料を得る。
本発明において、コーヒー抽出液についてフィチン酸分解酵素処理を施し、目的とする酵素処理コーヒー液を製造することもできる。この酵素処理コーヒー液の製造方法を図1のフローチャートを参照して説明する。
まず、コーヒー抽出液を調製する(ステップS3)。コーヒー抽出液は、コーヒー豆から抽出されたものであれば特に限定されず、常法により得られるコーヒー抽出液、市販のコーヒー抽出液等を使用することができ、また、コーヒー抽出濃縮液、インスタントコーヒーを溶解した液も使用することができる。常法により得られるコーヒー抽出液とは、例えば、上記した酵素処理コーヒー抽出液の製造方法において、酵素を添加しないで得られるコーヒー抽出液である。この場合、上記した酵素処理コーヒー抽出液の製造条件の記載から抽出温度と抽出時間を次のように変更することが好ましい。コーヒー豆の抽出温度は、風味の観点から、100℃未満が好ましく、より好ましくは10〜100℃であり、更に好ましくは15〜70℃である。そして、抽出時間は、風味、抽出収率の観点から、3分〜150分が好ましく、5分〜140分がより好ましい。
また、コーヒー抽出液として、前記の酵素処理コーヒー抽出液も使用することができる。
次に、コーヒー抽出液のpHを調整する(ステップS4)。コーヒー抽出液のpHは、20℃で4〜8の範囲に調整するのが好ましく、使用する酵素の種類によって、適宜、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ剤、ビタミンC、クエン酸、リン酸等の酸剤を用いて調整することができる。コーヒー抽出液のpHが、使用する酵素が充分に活性を有する範囲内である場合には、特にpHを調整しなくてもよい。
次に、コーヒー抽出液にフィチン酸分解酵素を添加する(ステップS5)。本実施形態において、フィチン酸分解酵素は、コーヒー抽出液の固形分に対して0.10〜15units/g、好ましくは0.15〜10units/gとなるように添加するのが好ましい。また、コーヒー抽出液の0.001〜0.3重量%、好ましくは0.005〜0.15重量%となるように添加する。フィチン酸分解酵素は、コーヒー抽出液の一部、または少量の水にあらかじめ全量を添加して溶解させて、酵素液として使用するのが好ましい。酵素液は酵素を溶解可能な液量であれば特に制限はないが、酵素液中の酵素濃度は、1〜5重量%程度とするのが好ましい。
前記コーヒー抽出液に対する酵素の添加量は、使用する酵素種にあわせて適宜選択することができるが、例えばスミチームPHY(商品名、新日本化学工業株式会社製、2,000units/g)を使用する場合は、0.001〜0.1重量%(コーヒー抽出液の固形分に対して0.13〜13units/g)を例示することができる。
前記酵素液をコーヒー抽出液に添加し、適宜攪拌しながら所定の温度及び時間で反応を行う。反応温度及び反応時間は使用する酵素種にもよるが、通常、反応温度は、5〜80℃の範囲が好ましく、20〜70℃がより好ましい。また、反応時間は、20〜1200分が好ましく、25〜60分がより好ましい。
反応終了後、酵素処理コーヒー液は、加熱処理により酵素を失活させる(ステップS6)。酵素の失活は、使用する酵素種にもよるが、例えばスミチームPHYを使用する場合は、酵素処理コーヒー液を70℃〜130℃で30秒〜60分間加熱することにより酵素を失活させる。
酵素失活後、遠心分離、静置分離、ろ過等の公知の方法により、清澄化処理を行うことが好ましい(ステップS7)。尚、本実施形態において、酵素の失活処理(ステップS6)と清澄化処理(ステップS7)の順序は、任意に選択することができる。
本発明の酵素処理コーヒー液を使用してコーヒー飲料を製造する場合、殺菌工程と酵素失活を同時に行うこともできる。また、コーヒー抽出液の酵素処理(ステップS5)の前にコーヒー抽出液を清澄化する処理を行うこともできる。
このようにして製造した酵素処理コーヒー液を使用して、コーヒー飲料を製造する(ステップS8)。コーヒー飲料を製造する際には、上述したごとく、酵素処理コーヒー液にコーヒー飲料に使用できる任意の成分を添加してコーヒー調合液を調製し、pH調整をした後、均質化処理をして、プレート式熱交換器等を使用して、80〜95℃に加熱してから容器へ充填し、殺菌処理を行えばよい。UHT殺菌の場合は、プレート式熱交換器等を使用して、殺菌処理後、容器に充填すればよい。
本発明で得られる酵素処理コーヒー抽出液や酵素処理コーヒー液は、コーヒー飲料の他に、他の飲食品に使用することもできる。飲食品の例としては、ゼリー、プリン、アイスクリーム、アイスキャンディー等のコーヒー風味冷菓・チルドデザート製品類;ケーキ、キャンディー、クッキー、パン等のコーヒー風味コンフェクショナリーやベーカリー製品類があげられる。
以下、実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
〔酵素処理コーヒー液の製造〕
(実施例1)
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア L−19)16kgを多管式抽出器を用いて25℃のRO水で131分間抽出して、17kgのコーヒー抽出液(Brix15.7)を得た。このコーヒー抽出液100gを40℃に加温した後、一部を取り、フィチン酸分解酵素スミチームPHY(酵素名、新日本化学工業株式会社製)0.02gを溶解し、これを残りのコーヒー抽出液に添加して60分間40℃に保持した。次に70℃まで加温した後、30分間保持して酵素失活し、その後水冷し、酵素処理コーヒー液を得た。
(実施例2)
コーヒー豆として、グァテマラ L−17、グァテマラ L−19、コロンビア L−19、ベトナムロブスタ L−17をブレンドしたもの16kgを使用する以外は実施例1と同様にして酵素処理コーヒー液を得た。
(比較例1)
スミチームPHYを添加しない他は実施例1と同様にしてコーヒー液を得た。
(比較例2)
スミチームPHYを添加しない他は実施例2と同様にしてコーヒー液を得た。
(比較例3〜11)
スミチームPHYの代わりに表1に示す酵素を使用すること以外は実施例1と同様にして各酵素処理コーヒー液を得た。
Figure 0005691122
(試験例1)
実施例1〜2、比較例1〜11について、得られた各コーヒー液100gに重曹を添加してpHを6.7に調整した。これを80℃達温まで加熱後、すみやかに室温まで冷却した。
冷却後のコーヒー液100gを遠心沈降管に入れ、3,000rpm、10分間で遠心沈降処理し、上清をデカントした。デカント後に遠心沈降管に残っている遠心沈降物の重量を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0005691122
表2の結果より、コーヒー豆を25℃の低温で抽出したコーヒー抽出液をフィチン酸分解酵素で処理することにより、比較例1〜2の酵素未処理コーヒー液や、比較例3〜11の本発明以外の酵素を使用したコーヒー液よりも効果的にコーヒー液のpH調整、加温時に生じる沈殿物の生成を抑制することができた。また、実施例1及び実施例2の結果からわかるように、フィチン酸分解酵素処理を行うことにより、使用するコーヒー豆の種類によらず効果的に沈殿物の生成を抑制できることがわかった。
(実施例3)
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア L−19)16kgを多管式抽出器を用いて70℃の水で129分間抽出して、17.6kgのコーヒー抽出液(Brix15.4)を得た。このコーヒー抽出液100gを40℃に加温した後、一部を取り、フィチン酸分解酵素スミチームPHY(酵素名、新日本化学工業株式会社製)0.02gを溶解し、これを残りのコーヒー抽出液に添加して60分間40℃に保持した。次に70℃まで加温した後、30分間保持して酵素失活し、その後水冷し、酵素処理コーヒー液を得た。
(比較例12)
スミチームPHYを添加しない他は実施例3と同様にしてコーヒー液を得た。
(参考例1)
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア L−19)16kgを多管式抽出器を用いて135℃の水で132分間抽出して、25.6kgのコーヒー抽出液(Brix16.4)を得た。このコーヒー抽出液94.5gにイオン交換水を5.5g加えてBrix15.5に調整し、40℃に加温した後、一部を取り、フィチン酸分解酵素スミチームPHY(酵素名、新日本化学工業株式会社製)0.02gを溶解し、これを残りのコーヒー抽出液に添加して60分間40℃に保持した。次に70℃まで加温した後、30分間保持して酵素失活し、その後水冷し、酵素処理コーヒー液を得た。
(参考例2)
スミチームPHYを添加しない他は参考例1と同様にしてコーヒー液を得た。
(試験例2)
実施例3、比較例12、参考例1、2について、得られた各コーヒー液100gに重曹を添加してpHを6.7に調整した。これを80℃達温まで加熱後、すみやかに室温まで冷却した。
冷却後のコーヒー液100gを遠心沈降管に入れ、3,000rpm、10分間で遠心沈降処理し、上清をデカントした。デカント後に遠心沈降管に残っている遠心沈降物の重量を測定した。結果を表3に示す。
Figure 0005691122
表3の結果より、コーヒー豆を70℃で抽出したコーヒー抽出液を使用して製造したコーヒー液をフィチン酸分解酵素で処理することにより、実施例3の酵素処理コーヒー液は比較例12の酵素未処理のコーヒー液よりも効果的にコーヒー液のpH調整、加温時に生じる沈殿物の生成を抑制できることがわかった。また、実施例3は、コーヒー豆を135℃で抽出した参考例1、2とほぼ同程度の沈降物量であり、フィチン酸分解酵素が100℃未満の低温でコーヒー豆を抽出した抽出液の沈降物の生成を効果的に抑制できることがわかった。そして、参考例1、2の結果から、100℃以上の高温抽出においてもフィチン酸分解酵素処理を行うことにより、酵素未処理のコーヒー液よりも沈殿物の生成を効果的に抑制できることがわかった。
〔酵素処理コーヒー抽出液の製造〕
(実施例4)
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア L−19)16kgを多管式抽出器を用いて、フィチン酸分解酵素スミチームPHY(酵素名、新日本化学工業株式会社製)をRO水に0.02重量%濃度となるように溶解した35℃の液で120分間抽出して、12kgの酵素処理コーヒー抽出液(Brix15.4)を得た。この酵素処理コーヒー抽出液100gを70℃まで加温した後、30分間保持して酵素失活し、その後水冷した。
(試験例3)
得られた酵素失活したコーヒー抽出液100gに重曹を添加してpHを6.7に調整し、これを80℃達温まで加熱後、すみやかに室温まで冷却した。
冷却後のコーヒー抽出液100gを遠心沈降管に入れ、3,000rpm、10分間で遠心沈降処理し、上清をデカントした。デカント後に遠心沈降管に残っている遠心沈降物の重量を測定した。遠心沈降物量は、1.06gであった。
試験例3の結果から、フィチン酸分解酵素を含む水で抽出することにより、コーヒー抽出液のpH調整、加温時に生じる沈殿物の生成を抑制できることがわかった。
〔コーヒー飲料の調製〕
実施例1〜3、比較例1、2、12、参考例1、2について、得られた各コーヒー液をコーヒー由来の可溶性固形分がBrix1.5、pH6.7になるように、重曹水を使用して希釈調整した。これを80℃達温まで加温してから200mL容量の缶に190mLずつ充填して、巻き締めを行った後、レトルト殺菌(121.1℃、10分間)を施し、無糖ブラックコーヒー飲料を調製した。
(コーヒー飲料の官能試験)
得られたコーヒー飲料について、18名のパネラーによって2点比較法により官能評価を行った。
2点比較法は、実施例1と比較例1のコーヒー液を使用したコーヒー飲料(評価1)、実施例2と比較例2のコーヒー液を使用したコーヒー飲料(評価2)、実施例3と比較例12のコーヒー液を使用したコーヒー飲料(評価3)、並びに、参考例1と参考例2のコーヒー液を使用したコーヒー飲料(評価4)で行った。その結果を表4に示す。尚、表中の数字は人数を示し、評価は、香り、酸味、甘味、苦味及び渋みの強さ、並びに、風味の嗜好性について行った。
Figure 0005691122
表4の結果より、各項目の強さ、嗜好性に於いて両者の間には有意水準5%で有意差があるとはいえない結果であり、本発明の酵素処理工程による風味の劣化は認められない結果であった。
本発明によれば、コーヒー飲料を製造する際に沈殿や濁りの発生しない、安定したコーヒー飲料の原料となる酵素処理コーヒー抽出液や酵素処理コーヒー液を、風味を損なうことなく製造することができる。
本発明に係るコーヒー飲料の製造工程を示すフローチャートである。

Claims (8)

  1. フィチン酸分解酵素を含む液体でコーヒー豆を100℃未満の温度で抽出する工程を含むことを特徴とする酵素処理コーヒー抽出液の製造方法。
  2. 前記フィチン酸分解酵素の添加量が、コーヒー固形分に対して0.10〜15units/gであることを特徴とする請求項1記載の酵素処理コーヒー抽出液の製造方法。
  3. 前記コーヒー豆を抽出する工程が、20〜150分間行われることを特徴とする請求項1又は2記載の酵素処理コーヒー抽出液の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法によって製造された酵素処理コーヒー抽出液を原料とするコーヒー飲料の製造方法。
  5. 100℃未満の温度で抽出されたコーヒー抽出液をフィチン酸分解酵素により処理する工程を含むことを特徴とする酵素処理コーヒー液の製造方法。
  6. コーヒー抽出液に、コーヒー抽出液の固形分に対して0.10〜15units/gのフィチン酸分解酵素を添加することを特徴とする請求項5記載の酵素処理コーヒー液の製造方法。
  7. コーヒー抽出液を処理する工程が、5〜80℃の温度で、20〜1200分間行われることを特徴とする請求項5又は6記載の酵素処理コーヒー液の製造方法。
  8. 請求項5〜のいずれか一項に記載の製造方法によって製造された酵素処理コーヒー液を原料とするコーヒー飲料の製造方法。
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