JP5690577B2 - 非水電解質電池もしくはキャパシタ用外包材 - Google Patents
非水電解質電池もしくはキャパシタ用外包材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5690577B2 JP5690577B2 JP2010286141A JP2010286141A JP5690577B2 JP 5690577 B2 JP5690577 B2 JP 5690577B2 JP 2010286141 A JP2010286141 A JP 2010286141A JP 2010286141 A JP2010286141 A JP 2010286141A JP 5690577 B2 JP5690577 B2 JP 5690577B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- packaging material
- outer packaging
- resin
- battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Description
更にシーラント層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる非水電解質電池もしくはキャパシタ用外包材が提供される。
この電池外包材1は基材層11、バリア層12、接着層13、シーラント層14が順次積層されている。基材層11は電池の外側になる層であって外部に直接接触するので、ある程度強靭で絶縁性を有する樹脂から形成される。この電池外包材1において基材層11は外側基材層11−1、内側基材層11−2の二層からなり、外側基材層11−1は二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、内側基材層11−2は二軸延伸6ナイロンフィルムからなる。バリア層12は電池内部に水分が侵入することを防止するための層であり、アルミニウム箔からなる。また電池内部からフッ酸等の酸性物質等が発生した場合であっても、バリア層12の表面が溶解、腐食しないように、バリア層12の接着層13側表面は化成処理が施されている。
更に接着層13およびシーラント層14をなす樹脂は、共にMFRが2.0g/10min以上、6.0g/10min以下である。MFRが2.0g/10min未満であるとフィルム状に成形することが難しく、MFRが6.0g/10minを超えると高温雰囲気下でのシール強度低下を引き起こす。また接着層およびシーラント層を形成する樹脂は、融点が95℃以上の樹脂を用いることが望ましい。尚、融点が複数存在する場合は、すべての融点が95℃以上であることが望ましい。95℃未満の融点があると、高温雰囲気下で樹脂の一部が溶け出し、高温雰囲気下でのシール強度を低下させる恐れがある。
基材層11の厚みは特に限定されないが10〜50μmが適する。10μm未満であると強度が不十分な場合があり、50μmを越えても強度の向上が見られない。また図1の外包材1のように基材層11が二層である場合は、外側基材層11−1、内側基材層11−2は共に5〜25μmが適する。
バリア層に施す化成処理は、バリア層表面の溶解、腐食を防止し、金属箔層にピンホールが発生する事を防止する。更に化成処理はバリア層とシーラント層との密着力を向上させる効果も奏す。化成処理方法としては、クロメート処理が一般的であるが、ベーマイト処理、パーカライジング処理、トリアジンチオール処理等の非クロメート系処理等も可能である。また、前述の外包材1はバリア層のシーラント層側の面だけに化成処理を施したものを例述したが、この化成処理は両面に施しても良い。
初めに基材層とバリア層とを貼り合わせる。貼り合わせ方法は特に限定されないが、例えばウレタン系の接着等を用いてドライラミネート法にて行うとよい。尚、基材層が外側基材層と内側基材層の二層の場合は、あらかじめ外側基材層と内側基材層とを貼り合わせておくとよい。
次いで、基材層/バリア層の積層フィルムに接着層、シーラント層を貼り合わせる。これらの貼り合わせもドライラミネート法にて行うことは可能であるが、バリア層より電池内部側で接着剤を使用すると、電池内部に水分が侵入しやすくなる。そこで、これらの貼り合わせには接着剤を使用しない熱ラミネート法、押出ラミネート法あるいはサンドイッチラミネート法を採用することが望ましい。熱ラミネート法の場合は、あらかじめ接着層とシーラント層とからなる二層フィルムを製膜しておき、基材層/バリア層の積層フィルムと接着層/シーラント層の積層フィルムとを、バリア層と接着層とが重なるように積層し、これらを熱により貼り合わせて外包材を製造する。押出ラミネート法の場合は、基材層/バリア層の積層フィルムのバリア層上に接着層とシーラント層を共押出し、本発明の外包材を製造する。サンドイッチラミネート法の場合は、あらかじめシーラント層用フィルムを製膜しておき、基材層/バリア層の積層フィルムとシーラント層用フィルムとの間に、溶融状態の接着層用の樹脂を押出して本発明の外包材を製造する。
外包材の評価は、以下の方法にてシール強度を測定して行った。電池として使用している際にシール部が剥離しないためには、シール強度が70N/15mmを超えていることが望ましく、−30℃から85℃の温度範囲でシール強度が70N/15mmを超えていれば車載用電池の外包材として使用できる。
<シール強度>
電池外包材を二枚用意し、これらをシーラント層同士が接するように重ね合わせ、上下から150℃に加熱された鉄製のシールバーを当て、二枚の外包材をヒートシールする。シール圧力は面圧1MPa、シール時間は3秒、シール幅は15mmにした。
次にヒートシールされた外包材について−30℃雰囲気下、23℃雰囲気下、85℃雰囲気下にて、T型剥離試験を行い、シール強度を測定した。T型剥離試験は、オートグラフにてチャック間距離は50mm、クロスヘッドスピードは300mm/minで行った。
<融点>
JIS K7122(1987)「プラスチックの転移熱測定方法」に記載の方法に準拠した示差走査熱量測定法で測定した値である。詳しくは樹脂を一旦190℃まで昇温した後10℃/minで0℃まで降温し、再び10℃/minで190℃まで加熱した際の吸熱ピークをその樹脂の融点とした。
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムと二軸延伸6ナイロンフィルムとを貼り合わせ、基材層用フィルムを作成した。またアルミニウム箔の一方の面にクロメート処理を施しバリア層用フィルムを作成した。次に基材層用フィルムの6ナイロンフィルム面とバリア層用フィルムの化成処理を施していない面とが接するように、これらをドライラミネート法にて貼り合わせ基材層/バリア層の積層フィルムを得た。次に、基材層/バリア層の積層フィルムのバリア層上に、無水マレイン酸変性ポリエチレン(以下、PE−aと称す)からなる接着層と、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、L−LDPEと称す)からなるシーラント層を形成し、実施例1の外包材を得た。尚、接着層を形成するPE−aとして表1に記す「PE−a(1)」を、シーラント層を形成するL−LDPEとして表1に記す「L−LDPE(1)」を採用した。この外包材についてシール強度を測定した結果を、接着層、シーラント層のMFRの値と共に表3に記す。
接着層、シーラント層を形成する樹脂として表1に記すPE−a(1)〜(5)、L−LDPE(2)〜(4)を用い、表2に記す樹脂組成にて、実施例1と同様にして実施例2、比較例1〜4の外包材を得た。各外包材についてシール強度を測定した結果を、接着層、シーラント層のMFRの値と共に表3に記した。
尚、表2において原料名が複数ある層(比較例1の接着層、シーラント層、比較例2のシーラント層)は、複数の樹脂がブレンドされた組成物を原料として使用した。表2の〔 〕内の記載はその配合比率を重量比で表すものである。また表1のMFRの記載は各樹脂の値であり、表3のMFRの記載は各層をなす樹脂(樹脂組成物)の値である。
11 基材層
11−1 外側基材層
11−2 内側基材層
12 バリア層
13 接着層
14 シーラント層
2 外包材
2a シール部
A 非水電解質電池
T 端子
Claims (2)
- 基材層、バリア層、接着層およびシーラント層が順次積層された外包材において、
前記接着層は、厚みが10〜60μmで、MFRが2.0g/10min以上、6.0g/10min以下で、融点が95℃以上である酸変性ポリエチレンからなり、前記シーラント層は、厚みが15〜80μmで、MFRが2.0g/10min以上、6.0g/10min以下で、融点が95℃以上であるポリエチレン系樹脂からなることを特徴とする非水電解質電池もしくはキャパシタ用外包材。 - 前記シーラント層が直鎖状低密度ポリエチレンからなることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質電池もしくはキャパシタ用外包材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010286141A JP5690577B2 (ja) | 2010-12-22 | 2010-12-22 | 非水電解質電池もしくはキャパシタ用外包材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010286141A JP5690577B2 (ja) | 2010-12-22 | 2010-12-22 | 非水電解質電池もしくはキャパシタ用外包材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012134049A JP2012134049A (ja) | 2012-07-12 |
JP5690577B2 true JP5690577B2 (ja) | 2015-03-25 |
Family
ID=46649409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010286141A Expired - Fee Related JP5690577B2 (ja) | 2010-12-22 | 2010-12-22 | 非水電解質電池もしくはキャパシタ用外包材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5690577B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5755975B2 (ja) | 2011-09-01 | 2015-07-29 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 電池用外装材及びリチウム二次電池 |
JP6171294B2 (ja) * | 2012-09-20 | 2017-08-02 | 凸版印刷株式会社 | リチウムイオン電池用外装材及びそれを用いたリチウムイオン電池 |
JP6038600B2 (ja) * | 2012-11-09 | 2016-12-07 | 大倉工業株式会社 | 電池外包材用シーラントフィルムとその製造方法 |
JP2014157727A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Yuka Denshi Co Ltd | 電池外装用ラミネートフィルム及びその製造方法 |
KR20140147041A (ko) * | 2013-06-18 | 2014-12-29 | 주식회사 엘지화학 | 셀 포장재료 및 그 제조방법 |
JP6287236B2 (ja) * | 2014-01-16 | 2018-03-07 | 凸版印刷株式会社 | 蓄電デバイス用外装材 |
JP2017069218A (ja) * | 2016-12-05 | 2017-04-06 | 油化電子株式会社 | 電池外装用ラミネートフィルムの製造方法 |
JP6260680B2 (ja) * | 2016-12-09 | 2018-01-17 | 油化電子株式会社 | 電池外装用ラミネートフィルム及びその製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3417023B2 (ja) * | 1992-12-22 | 2003-06-16 | 住友化学工業株式会社 | ポリオレフィン組成物及び該組成物からなるフィルム |
JP4620232B2 (ja) * | 2000-02-16 | 2011-01-26 | 大日本印刷株式会社 | リチウム電池用包装材料の製造方法 |
JP2001307690A (ja) * | 2000-04-26 | 2001-11-02 | Gunze Ltd | シ−ト状電池の外包材 |
JP2004273380A (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-30 | Toppan Printing Co Ltd | リチウムイオン電池用外装材 |
JP5344837B2 (ja) * | 2008-03-26 | 2013-11-20 | ユニチカ株式会社 | 電池外装体用積層体及びその製造方法、電池 |
-
2010
- 2010-12-22 JP JP2010286141A patent/JP5690577B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012134049A (ja) | 2012-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5690577B2 (ja) | 非水電解質電池もしくはキャパシタ用外包材 | |
JP5266628B2 (ja) | 電池用包装材 | |
JP5114260B2 (ja) | 扁平型電気化学セル用包装材料 | |
JP5719838B2 (ja) | 電池又はキャパシタ用外包材、およびその製造方法 | |
JP5407719B2 (ja) | 電気化学セル用包装材料 | |
JP5763848B2 (ja) | 電池外包材 | |
JP5720132B2 (ja) | 二次電池用金属端子被覆樹脂フィルム | |
JP2020077646A (ja) | 蓄電装置用外装材、及びそれを用いた蓄電装置 | |
JP4923338B2 (ja) | 電池用包装材料 | |
JP2012014915A (ja) | 薄型リチウム二次電池 | |
JP5569065B2 (ja) | リチウムイオン電池用容器、これを備えたリチウムイオン電池、およびリチウムイオン電池用容器の製造方法 | |
JP5181404B2 (ja) | 電池用包装材料およびそれを用いた電池 | |
JP4736189B2 (ja) | リチウムイオン電池用包装材料 | |
JP2012238516A (ja) | 外包材 | |
JP5084989B2 (ja) | 被覆帯を設けた電池用リード線およびそれを用いた電池 | |
JP2004074419A (ja) | 積層体及びその製造方法 | |
JP4993051B2 (ja) | リチウムイオン電池用包装材料およびその製造方法 | |
JP5521710B2 (ja) | 電気化学セル用包装材料 | |
JP5801701B2 (ja) | 非水電解質電池用外包材および自動車の動力源として用いる非水電解質電池の外包材 | |
JP5278380B2 (ja) | ポリマー電池用包装材料 | |
JP2002343313A (ja) | 電池用包装材料 | |
JP4934936B2 (ja) | 電池用包装材料 | |
JP4993052B2 (ja) | リチウムイオン電池用包装材料 | |
JP5076264B2 (ja) | 電池用包装材料およびそれを用いた電池 | |
JP5825389B2 (ja) | 電気化学セル用包装材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140407 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140603 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150202 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5690577 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |