JP5688878B2 - 弾球遊技機用遊技盤及び弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、弾球遊技機用遊技盤及び弾球遊技機に係り、特に、合成樹脂材料を用いてなる基盤に多数の釘が固定された弾球遊技機用遊技盤と、そのような遊技盤を備えた弾球遊技機の改良に関するものである。
よく知られているように、弾球遊技機は、前面を遊技面とした遊技盤を有している。そして、この遊技盤の遊技面には、多数の釘(遊技釘や障害釘等と称される)が、頭部と胴部の一部とを遊技面から一定の高さで突出させた状態で、部分的に固定されており、遊技球が、それらの釘に当たって跳ね返り、進路(流路)を変化させながら、遊技面上を流下(落下)せしめられるようになっている。
ところで、そのような弾球遊技機の一種たるパチンコ機等は、近年、液晶等の画像表示装置が、遊技盤の中央部に設置されてなるものが主流となっており、また、最近では、かかる画像表示装置として、大画面表示が可能な大きな表示部を備えた装置が多く用いられる傾向にある。そのため、パチンコ機全体の軽量化のために、遊技盤として、合成樹脂材料のみにて構成されたものや、木粉や細かい木片を合成樹脂材料で固めてなるもの等も、従来の木製合板(例えば、ベニヤ等)に代えて、使用されるようになってきている。また、パチンコ機等における画像表示装置の設置構造も、木製合板からなる遊技盤に窓部を設けて、この窓部に画像表示装置を設置する従来構造に代えて、例えば、光透過性を有する合成樹脂製の遊技盤を用い、この遊技盤の背面(後面)側に画像表示装置を設置してなる構造のものが、徐々に増えつつある。何故なら、後者の構造によれば、表示部の大きな画像表示装置の設置のための大型の窓部を形成する必要がなく、それ故に、そのような大型の窓部の形成による遊技盤の強度の低下が、未然に防止され得るからである。しかしながら、そのような合成樹脂材料を用いてなる遊技盤は、木製合板からなる遊技盤とは異なって、多数の釘が直接に打ち付けられると、釘の打付け部に「ヒビ」や「割れ」等が生ずる恐れがあるといった問題が内在していた。
そこで、下記特許文献1等には、一方の面が遊技面とされた合成樹脂製の基盤を有し、且つかかる基盤の遊技面において開口して設けられた多数の下穴に、釘をそれぞれ部分的に圧入することにより、基盤に対して、釘を多数固定してなる弾球遊技機用遊技盤が、提案されている。この遊技盤においては、下穴が釘の胴部にて押し広げられることによって釘が固定されるため、釘の打ち込みによる遊技盤への「ヒビ」や「割れ」の発生が効果的に防止され得る。
ところが、下記特許文献1等において提案される弾球遊技機用遊技盤にあっては、釘が固定される基盤が合成樹脂材料をベースとするものあるところから、かかる基盤の剛性が、従来の木製合板からなる基盤よりも低くなってしまうことが避けられなかった。そして、そのために、遊技球が当たったときの釘の反発弾性力が弱くなって、遊技球の跳返り量が小さくなってしまい、その結果、遊技の面白味が損なわれるといった問題が惹起されていたのである。
特許第4005234号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、合成樹脂材料を用いてなる基盤を有し、且つかかる基盤に設けられた多数の下穴のそれぞれに、釘が圧入、固定されてなる弾球遊技機用遊技盤であって、釘に当たったときの遊技球の跳ね返りが十分に大きくなるように改良された構造を有する遊技盤を提供することにある。また、本発明にあっては、そのような遊技盤を備えた弾球遊技機を提供することをも、その解決課題とするところである。
そして、本発明にあっては、上記した課題又は明細書全体の記載や図面から把握される課題を解決するために、以下に列挙せる如き各種の態様において、有利に実施され得るものであり、また、以下に記載の各態様は、任意の組合せにおいても採用可能である。なお、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに何等限定されることなく、明細書全体の記載並びに図面に開示乃至は示唆される発明思想に基づいて認識され得るものであることが、理解されるべきである。
(1) 一方の面が遊技面とされた、ポリメタクリル酸メチル又はポリカーボネートを用いてなる基盤を有し、且つ該基盤の遊技面において開口して設けられた多数の下穴に、釘をそれぞれ部分的に圧入することにより、該基盤に対して、該釘を多数固定してなる弾球遊技機用遊技盤において、前記下穴が、前記基盤に対して、該基盤を貫通して設けられていると共に、該下穴の形状が、前記釘の胴部の外径よりも大きな内径を有する、該基盤の遊技面側の開口部からなる大径部と、該釘の胴部の外径よりも小さな内径を有する、該遊技面側の開口部を除く部分からなる小径部とを備えた段付形状とされており、更に、該釘が、該下穴の大径部の内周面と非接触とされた状態で、該下穴の小径部に圧入されていること、前記基盤の前記遊技面に、該基盤よりも線膨張係数が小さいポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレートよりも線膨張係数が小さい合成樹脂を用いてなる樹脂フィルムが被着されると共に、該基盤に形成された前記下穴に対応する該樹脂フィルム部分に、該下穴の前記大径部の内径と同一か又はそれよりも大きな内径を有する挿通孔が設けられて、前記釘が、該挿通孔を通じて、該樹脂フィルムを挿通して、該下穴の前記小径部に圧入されていることおよび前記下穴の大径部の内径の最大値が、前記釘の頭部の直径以下とされていること、を特徴とする弾球遊技機用遊技盤。なお、ここで言う樹脂フィルムとは、樹脂材料を用いて薄い平板状乃至は薄膜状に形成された樹脂成形品を言い、フィルムは勿論、シート状のものも含む。以下、同じ意味において使用する。
(2) 前記下穴の大径部の最大深さが、該下穴の全体の深さの30%以下とされている上記態様(1)に記載の弾球遊技機用遊技盤。
(3) 前記下穴の小径部に圧入される前記釘の胴部部位に、ネジ山が設けられている上記態様(1)または(2)に記載の弾球遊技機用遊技盤。
(4) 上記態様(1)乃至(3)のうちの何れか一つに記載の遊技盤を備えていることを特徴とする弾球遊技機。

このような本発明に従う構造を有する弾球遊技機用遊技盤にあっては、基盤に固定された釘に遊技球が当たったときに、その衝撃により撓み変形せしめられる釘の胴部の変形部分は、下穴の小径部に圧入されて、基盤に拘束された胴部部位を除く部分、つまり、基盤の遊技面から突出する胴部部位と、下穴の大径部内に、その内周面と非接触で位置する胴部部位とを合わせた部分となる。
これに対して、釘の胴部の外径よりも小さな一定の大きさの内径をもって延びる下穴内に釘が圧入されて、基盤に釘が固定された従来の弾球遊技機用遊技盤では、基盤に固定された釘に遊技球が当たったときに、その衝撃により撓み変形せしめられる釘の胴部の変形部分は、下穴に圧入されて、基盤に拘束された胴部部位を除く部分、つまり、基盤の遊技面から突出する胴部部位のみとなる。
それ故、本発明に係る遊技盤においては、従来の遊技盤に比して、遊技球が当たったときに撓み変形せしめられる釘の胴部の変形部分の長さが、下穴の大径部の深さに相当する分だけ長く為され、それによって、遊技球が当たったときの釘の反発弾性力が、十分に且つ有利に確保され得る。
従って、かくの如き本発明に従う構造を有する弾球遊技機用遊技盤にあっては、釘に当たったときの遊技球の跳返り量が、効果的に大きく為され得る。そして、その結果として、遊技面上を流下する遊技玉の進路が、より不規則なものとなって、遊技の際の面白味が、極めて有利に増大せしめられ得ることとなるのである。
また、本発明に係る弾球遊技機用遊技盤では、下穴が、基盤を貫通して設けられているところから、何等かの理由で、釘が、胴部の中間部で折れてしまったときに、例えば、下穴内に圧入された胴部部分のみの状態で遊技盤の基盤に固定されたまま残存する釘を、遊技面側から下穴内に押し込んで、遊技面とは反対の裏面側の下穴の開口部を通じて、下穴内から取り出すことが出来る。このときにも、釘が、基盤に対して、何等打ち込まれることがないため、基盤に「ヒビ」や「割れ」等が生ずることが、効果的に防止され得る。従って、本発明に従う弾球遊技機用遊技盤にあっては、釘が折れた際等の修理が容易であり、またそれによって、優れたメンテナンス性が確保され得るのである。
そして、本発明に従う構造を有する弾球遊技機においては、上述せる如き優れた特徴を発揮する遊技盤を備えているため、かかる遊技盤において奏される作用・効果と実質的に同一の作用・効果が、極めて有効に享受され得る。
本発明に従う構造を有する遊技盤の一例を備えた弾球遊技機を示す正面説明図である。 図1におけるII−II断面説明図である。 図2のIII−III断面における部分拡大説明図である。 図1に示される弾球遊技機の遊技盤に固定された釘を示す正面説明図である。 図1に示される弾球遊技機の遊技盤に設けられた下穴を説明するための遊技盤の部分断面図である。 従来の弾球遊技機の遊技盤の温度降下時における形状変化の状態を模式的に示す説明図である。 本発明に従う構造を有する遊技盤の別の例を示す図3に対応する図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う構造を有する遊技盤の一実施形態を備えた弾球遊技機としてのパチンコ機が、その正面形態において、概略的に示され、また、図2には、かかるパチンコ機の断面形態が、概略的に示されている。それらの図から明らかなように、パチンコ機10は、従来と同様に、矩形の外枠12と、外枠12の前側において、ガラス板13が嵌め込まれて配置された状態で、外枠12に対して回動可能に取り付けられた前枠14と、前枠14の背面に位置固定に設けられた取付枠16とを有し、この取付枠16に対して、本実施形態の遊技盤18が取り付けられている。
そして、かかる本実施形態の遊技盤18は、無色透明な基盤20と、この基盤20の前面に対して、その略前面を覆うように、所定の接着剤層(図示せず)を介して貼り合わされた、所定の絵柄が印刷された樹脂フィルム22とにて、構成されている。
この遊技盤18を構成する基盤20は、例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)等の樹脂材料を用いて形成された、10mm程度の厚さを有する矩形の平板からなっている。そして、樹脂フィルム22の被着面とは反対側の背面の略中央部に、各種の画像情報を表示するための液晶ディスプレイ装置24が設置されている。また、この基盤20においては、樹脂フィルム22が被着される前面が、遊技球たるパチンコ球が流下せしめられる遊技面26とされており、この遊技面26に対して、打ち出されたパチンコ球を案内するガイドレール28が設置されていると共に、かかるガイドレール28に案内されて、遊技面26の上方部に運ばれた後、遊技面26上を流下するパチンコ球の進路(流路)を変化させる釘30や風車32が多数固定され、更に、チューリップやポケットと称される入賞装置34が、複数個取り付けられている。
かかる基盤20に被着された樹脂フィルム22は、一般に、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂材料を用いて形成されている。その厚さは、特に限定されるものではないものの、一般に、30〜200μm程度とされる。本実施形態では、この樹脂フィルム22の厚さが50μmとされている。また、図示されてはいないものの、そのような樹脂フィルム22に印刷された絵柄等を保護するために、樹脂フィルム22と同一又は別の種類の樹脂材料からなる保護フィルムが、樹脂フィルム22の基盤20側とは反対側の全面を覆うように、所定の接着剤層を介して貼り合わされることが、望ましい。この保護フィルムの厚さは、好適には30〜200μmの範囲内の値とされ、一般には、100μm程度とされる。
そして、本実施形態の遊技盤18においては、釘が基盤に打ち付けられてなる従来品(図示せず)とは異なって、図3に示されるように、基盤20に多数(図3には一つのみを示す)の下穴36が設けられて、それら各下穴36に釘30が圧入されることにより、多数の釘30が、遊技面26から一部を突出させた状態で、基盤20に固定されている。
より詳細には、図4から明らかなように、ここでは、基盤20の遊技面26に固定される釘30が、細長い丸棒状の胴部38の長さ方向の一端部に、略半球状の頭部40が設けられた金属製の有頭釘からなっている。また、この釘30においては、胴部38の頭部40側とは反対の先端側の外周面にねじ山(雄ねじ)が設けられて、そのような先端側部位が、ねじ部42とされている。
なお、かかる釘30の各部位の寸法等は、特に限定されるものではなく、従来と同様な大きさとされており、例えば、全長:Laが27.5mm程度、胴部38の長さ:Lbが26mm程度、ねじ部42の長さ:Lcが5mm程度、頭部40の直径:Maが4.2mm程度、胴部38の直径:Mbが1.8mm程度とされている。
また、図5に示されるように、遊技盤18の基盤20に設けられた下穴36は、基盤20の遊技面26に直交する水平面:α(図5に二点鎖線で示す)に対して、所定の傾斜角:θをもって傾斜する状態で、基盤20を板厚方向に貫通して延びる円形の貫通孔にて、構成されている。なお、この下穴36の水平面:αに対する傾斜角:θは、例えば、5〜15°程度とされている。
そして、かかる下穴36にあっては、遊技面26において開口する開口部側の部分が、一定の内径をもって延びる大径部44とされている一方、そのような開口部側部分(大径部44)を除く部分が、大径部44よりも小さな一定の内径で延びる小径部46とされて、内周面が、段付の円筒面形状とされている。また、下穴36の小径部46は、その内径:Mcが、釘30の胴部38の直径:Mbより所定寸法だけ小さな寸法とされている。
また、基盤20の遊技面26に被着された樹脂フィルム22にも、それを貫通する挿通孔47が、基盤20の下穴36に対応する位置に、それぞれ1個ずつ形成されている。本実施形態では、この挿通孔47が、下穴36の大径部44の内径と同一の内径を有する円形形状を呈している。
そして、図3に示される如く、釘30が、樹脂フィルム22の挿通孔47を通じて、樹脂フィルム22を挿通して、基盤20の下穴36内に突入せしめられている。また、かかる状態下で、釘30の胴部38の先端側(頭部40とは反対側)に位置する、ねじ部42を含む先端側胴部部分38aが、下穴36の小径部46内に圧入されている。換言すれば、ここでは、釘30の胴部38の先端側胴部部分38aのうち、下穴36の小径部46に圧入される圧入部位に、ねじ山が形成されたねじ部42が設けられているのである。
このように、本実施形態では、下穴36が、基盤20に対して所定の傾斜角:θをもって傾斜して設けられているところから、釘30が、下穴36の傾斜角:θに一致した角度で傾斜せしめれた状態で、基盤20(遊技面26)に固定されている。また、釘30の先端側胴部部分38aにねじ部42が設けられているため、釘30が、下穴36の小径部46の内周面に対してねじ込まれるように圧入され、以て、釘30の下穴36内からの容易な抜出しが阻止されるように、基盤20での釘30の保持強度が、有効に高められている。これによって、遊技性が十分に確保され得る遊技盤20の良好な使用状態が、安定的に確保され得るようになっている。なお、下穴36の小径部46の内径:Mcは、釘30の胴部38の直径:Mbよりも小さくされておれば、その具体的な寸法が、特に限定されるものではないものの、本実施形態では、かかる小径部46の内径:Mcが、例えば1.75mm程度とされている。
一方、下穴36の大径部44の内径:Mdは、釘30の胴部38の直径:Mbよりも所定寸法だけ大なる寸法とされている。これにより、小径部46内に圧入された釘30の先端側胴部部分38aよりも胴部38の長さ方向中間部側に位置する中間胴部部分38bが、大径部44の内周面と非接触とされた状態で、大径部44内に挿入位置せしめられ、また、釘30の胴部38のうちの先端側胴部部分38aと中間胴部部分38bとを除いた部分、つまり胴部38のうちの頭部側に位置する頭部側胴部部分38cが、基盤20の遊技面26上に突出位置せしめられている。
かくして、本実施形態においては、釘30の胴部38のうち、下穴36の小径部46内に圧入された先端側胴部部分38aのみが、基盤20にて拘束されている。そして、それによって、図3に示されるように、遊技面26上を流下せしめられるパチンコ球48(図3に二点鎖線で示す)が釘30に当たったときに、その衝撃力により、かかる釘30の胴部38が、下穴36の小径部46内に圧入された先端側胴部部分38aでは撓み変形不能とされるものの、下穴36の大径部44内に挿入された中間胴部部分38bと、遊技面26から突出せしめられた頭部側胴部部分38cとにおいて、撓み変形せしめられるようになっている。
すなわち、本実施形態の遊技盤18では、遊技面26に固定された釘30にパチンコ球48が当たったときに、その衝撃力により撓み変形せしめられる釘30の胴部38部分の長さが、遊技面26から突出せしめられた頭部側胴部部分38cの長さ:Ldに、下穴36の大径部44内に挿入された中間胴部部分38bの長さ:Leを加えた長さとされている。
ここで、公知の如く、釘が、その胴部の外径よりも小さな一定の大きさの内径をもって延びるようにして基盤に設けられた下穴内に圧入されることにより、基盤に固定されてなる従来の遊技盤では、基盤に固定された釘にパチンコ球が当たったときに撓み変形せしめられる釘の胴部部分が、遊技面から突出せしめられた頭部側胴部部分のみとされる。つまり、従来の遊技盤においては、パチンコ球が当たったときに撓み変形せしめられる釘の胴部部分の長さが、遊技面から突出せしめられた頭部側胴部部分の長さのみとなっている。
それ故、本実施形態の遊技盤18においては、従来の遊技盤に比して、パチンコ球48が当たったときに撓み変形せしめられる釘30の胴部38部分の長さが、中間胴部部分38bの長さ:Le、換言すれば、下穴36の大径部44の深さ:Da(なお、ここでは、下穴36が傾斜して延びる形態を有しているため、中間胴部部分38bの長さ:Leに相当する大径部44の深さ:Daは、釘30の胴部36の中心軸に沿った深さとされる)と同一の寸法だけ長くされている。そして、それによって、パチンコ球48が当たったときの釘30の反発弾性力が、従来の遊技盤に固定された釘の反発弾性力に比して、効果的且つ十分に高められ得るようになっているのである。
なお、上述の記載から明らかなように、本実施形態では、下穴36の大径部44の深さ:Daが大きくなる程、パチンコ球48が当たったときの釘30の反発弾性力が大きくなるところから、下穴36の大径部44の深さ:Daは、可及的に大きくされていることが好ましい。しかしながら、基盤20(遊技盤18)が、パチンコ機10に対して、限られたスペースの中で設置されるものであり、また、基盤20(遊技盤18)、更にはパチンコ機10の重量を可及的に軽くする上で、基盤20の厚さ:Tが限られた大きさとされている。そのため、下穴36の大径部44の深さ:Daを大きくすると、釘30の先端側胴部部分38aが圧入される下穴36の小径部46の深さ:Dbが不可避的に小さくなり、それによって、釘30の基盤20による保持強度が低下する恐れが生ずる。それ故、そのような保持強度の低下を未然に防止する上から、下穴36の大径部44の最大深さ:Dcは、基盤20の厚さ:tに対して30%以下とされていることが、望ましいのである。換言すれば、下穴36の大径部44の最大深さ:Dcが、基盤20の厚さ:tに対して30%以下とされていることによって、釘30の保持強度が有利に確保されて、より良好な使用状態、ひいては遊技の面白味が、安定的に確保され得るのである。なお、下穴36の大径部44の最大深さ:Dcの具体的な寸法は、上記の理由から、基盤20の厚さ:T等に応じて適宜に決定されるところであるが、ここでは、基盤20の厚さ:Tが10mm程度とされているため、下穴36の大径部44の最大深さ:Dcが、例えば、3mm程度とされている。
また、下穴36の大径部44の内径:Md(図5参照)は、釘30の胴部38の直径:Mb(図4参照)よりも大きくされておれば、その具体的寸法は、特に限定されるものではないものの、かかる大径部44の内径:Mdの最大値が、釘30の頭部40の直径:Ma(図4参照)以下の寸法とされていることが、好ましい。
何故なら、図1に示されるように、例えば、風車32の上部等には、複数の釘30が、互いに頭部40同士を近接位置させるように隣り合って並んで固定されるが、そのような釘30が挿入される下穴36の大径部44の内径:Mdが、釘30の頭部40の直径:Maよりも大なる寸法とされていると、隣り合う釘30の胴部38がそれぞれ挿入される下穴36の大径部44同士の間に挟まれて位置する壁状の基盤20部分の厚さが極めて薄くなり、そのために、かかる薄肉壁状の基盤20部分の強度が著しく低いものなって、そのような薄肉壁状の基盤20部分に容易にヒビが入ったり、破損したりする恐れが生ずるようになるからである。つまり、下穴36の大径部44の内径:Mdの最大値が、釘30の頭部40の直径:Ma以下の寸法とされていることによっても、遊技盤18の良好な使用状態、更には好適な遊技性が、より長期に亘って安定的に確保され得るのである。
なお、下穴36の大径部44の内径:Mdの最大値の具体的な寸法は、上記の理由から、釘30の胴部38の直径:Mbや頭部40の直径:Maの大きさ等によって適宜に決定されるところであるが、ここでは、胴部38の直径:Mbが1.8mm程度で頭部40の直径:Maが4.2mm程度とされているため、下穴36の大径部44の内径:Mdの最大値が、例えば1.9〜4.1mm程度の範囲内の値とされる。
また、下穴36に対応して設けられた樹脂フィルム22の挿通孔47の内径:Meの大きさも、何等限定されるものではないものの、下穴36の大径部44の内径:Mdと同じか又はそれよりも大きくされていることが、望ましい。これは、以下の理由からである。
すなわち、基盤20と、それに被着された樹脂フィル22ムは、共に樹脂製であるため、輸送や保管、或いは使用の状態下での温度変化に応じて、膨張と収縮とを繰り返す。また、それら基盤20と樹脂フィルム22は、それらを形成する樹脂材料の種類の違いにより、それぞれの線膨張係数が大きく異なり、一般的には、基盤20よりも樹脂フィルム22の方が、線膨張係数が小さい。例えば、本実施形態では、PMMAからなる基盤20の線膨張係数が8×10-5/℃で、PETからなる樹脂フィルム22の線膨張係数が1.5×10-5/℃であって、前者の値よりも後者の値の方が小さい。それ故、温度の降下時には、基盤20は大きく収縮するのに対して、樹脂フィルム22は余り変化しない。このため、樹脂フィルム22の挿通孔47の内径:Meが、基盤20の下穴36の大径部44の内径:Mdよりも小さい場合には、図6に模式的に示される如く、温度降下による基盤20の収縮時に、樹脂フィルム22の挿通孔47の内周面が、下穴36に圧入された釘30の胴部38に接触、干渉し、その結果、樹脂フィルム22の挿通孔47の周辺において、それを取り囲む樹脂フィルム22部分が基盤20の遊技面26から剥がれて、浮き上がってしまう恐れがある。従って、環境温度変化に起因した樹脂フィルム22の部分的な剥離を未然に防止する上から、樹脂フィルム22の挿通孔47の内径:Meの大きさが、基盤20に設けられる下穴36の大径部44の内径:Md以上の大きさとされていることが望ましいのである。
また、挿通孔47の内径:Meの大きさが、基盤20に設けられる下穴36の大径部44の内径:Md以上とされる場合にあっても、挿通孔47の内周面と、下穴36に圧入された状態で、挿通孔47の内周面と対向する釘30の胴部38部分の外周面との対向面間距離:K(図3参照)が小さいと、温度降下による基盤20の収縮時に、樹脂フィルム22の挿通孔47の内周面が、それと対向する釘30の胴部38部分に接触して、干渉する可能性が高まる。それ故、かかる干渉の発生を更に確実に防止する上で、挿通孔47は、下穴36の大径部44の内径:Md以上の大きさの内径:Meを有し、且つ挿通孔47の内周面と釘30の胴部38との対向面間距離:Kが、0.2mm以上とされていることが、更に望ましい。しかしながら、挿通孔47の内周面と釘30の胴部38との対向面間距離:Kを余りに大きくすると、挿通孔47の内径:Meが必要以上に大きくなって、挿通孔47が目立つようになり、それによって、樹脂フィルム22に印刷された絵柄の意匠性が低下する懸念が生ずる。そのため、挿通孔47の内周面と釘30の胴部38との対向面間距離:Kは1.2mm程度以下とされていることが、好ましい。なお、ここで言う挿通孔47の内径:Me及び下穴36の大径部44の内径:Mdの大きさや、挿通孔47の内周面と釘30の胴部38との対向面間距離:Kの大きさは、それぞれ、常温(10〜30℃程度)の環境下で測定したときの値である。
以上、詳述せるように、本実施形態の遊技盤18にあっては、遊技面26側が大径部44とされ、且つその反対側が小径部46とされた段付形状を呈する下穴36が基盤20に設けられ、釘30が、かかる下穴36の大径部44の内周面に非接触とされた状態で、小径部46に圧入されていることにより、そのような釘30にパチンコ球48が当たったときの釘30の反発弾性力が、従来の遊技盤に固定された釘の反発弾性力に比して、効果的且つ十分に高められ得るようになっている。従って、釘30に当たったときのパチンコ球48のパチンコ球48の跳返り量が、効果的に大きく為され得る。そして、その結果として、遊技面26上を流下するパチンコ球48の進路が、より不規則なものとなって、遊技の際の面白味が、極めて有利に増大せしめられ得ることとなるのである。
また、かかる遊技盤18においては、基盤20の全面に被着された樹脂フィルム22の下穴36との対応部位に、下穴36の大径部44の内径:Mdと同一の大きさ内径:Meを有する挿通孔47が形成されていることにより、環境温度変化に起因した樹脂フィルム22の挿通孔47周辺での剥離が防止され得る。それ故、良好な使用状態が、より長期的且つ安定的に確保され得るのである。なお、挿通孔47の内径:Meを下穴36の大径部44の内径:Mdよりも大きくする場合にあっても、上記と同様な効果が得られる。
さらに、本実施形態の遊技盤18では、下穴36が、基盤20を貫通する貫通孔によって形成されている。そのため、何等かの理由で、釘30が、胴部38の中間部を残して折れてしまった場合、特に、下穴36の小径部46内に圧入された先端側胴部部分38aのみを残して折れてしまった場合、或いはそのような先端側胴部部分38aと大径部44に挿入された中間胴部部分38bとを残して折れてしまった場合に、釘30の残存部分を、遊技面26側からペンチ等で引き抜くことが不能であっても、かかる釘30の残存部分を、遊技面26側から下穴36内に押し込んで、遊技面26とは反対の裏面側の下穴36の開口部を通じて、下穴36内から取り出すことが出来る。このとき、釘30が、基盤20に対して、穴部のないところに、何等打ち込まれることがないため、釘30の打ち込みによる「ヒビ」や「割れ」等が基盤20に生ずることが、効果的に防止され得る。従って、本実施形態の遊技盤18においては、釘30が折れた際等の修理が容易となっているのであり、またそれによって、優れたメンテナンス性が確保され得るのである。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、前記実施形態では、下穴36の大径部44の内周面が、一定の内径:Mdをもって延びる円筒形状とされていたが、かかる大径部46は、その内径:Mdが、釘30の胴部38の直径:Mbよりも大なる寸法とされておれば良く、内周面の形状は、特に限定されない。従って、例えば、図7に示されるように、下穴36の大径部44の内周面形状を、小径部46側から遊技面26での開口部側に向かって徐々に大径化するテーパ面形状と為すことも出来る。また、図示されてはいないものの、大径部44の内周面形状を、小径部46側から遊技面26での開口部側に向かって徐々に大径化する凸状湾曲面形状や凹状湾曲面形状、或いは複数段の段付形状とすることも可能である。勿論、そうした際には、大径部44の内径:Mdの最小値が、釘30の胴部38の直径:Mbよりも大なる寸法とされている必要があり、また、その最大値が、好ましくは、釘30の頭部40の直径:Ma以下の寸法とされる。更に、下穴36の大径部44の内周面形状に応じて、樹脂フィルム22の挿通孔47の形状も、適宜に変更され得る。なお、図7に示された実施形態については、図1乃至図5に示された前記実施形態と同様な構造とされた部材及び部位について、図1乃至図5と同一の符号を付すことにより、その詳細な説明は省略した。
また、前記実施形態では、遊技盤18が、基盤20と樹脂フィルム22の積層体にて構成されていたが、遊技盤18は、少なくとも、釘30が固定される基盤20を有しておればよい。それ故、遊技盤18を、基盤20のみにて、或いは基盤20に対して、樹脂フィルム22と、更にそれ以外の板材、シート材、フィルム材等を積層した複数層の積層体にて構成しても、何等差し支えない。なお、遊技盤18を複数層の積層体にて構成する場合には、樹脂フィルム22や、それ以外の板材、シート材、フィルム材等が、基盤20の遊技面26と遊技面26側とは反対側の裏面のうちの何れに積層されていても良く、また、それら遊技面26と裏面の両方に積層されていても良い。
さらに、前記実施形態では、遊技盤18の基盤20が、合成樹脂材料のみを用いて形成された透明な樹脂板にて構成されていたが、かかる基盤20を、例えば、有色で光透過性を有する樹脂板や、有色で光不透過の樹脂板にて構成しても良い。或いは、基盤20を、樹脂材料に所定のゴム材料等が混合された複合材料等を用いて形成したり、更には木粉や細かい木片を合成樹脂材料で固めて形成したりしても良い。
更にまた、前記実施形態では、下穴36が、遊技面26に直交する水平面:αに対して傾斜して延びる貫通孔にて、基盤20に形成されていたが、下穴36を、遊技面26に直交する水平面:αに並行に延びる形態において、基盤20に形成することも、勿論可能である。
加えて、前記実施形態では、本発明を、パチンコ機とそれに装備される遊技盤とに適用したものの具体例を示したが、本発明は、パチンコ機以外の弾球遊技機とそのような弾球遊技機用遊技盤の何れに対しても、有利に適用されるものであることは、勿論である。
以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記した具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等が加え得るものであることが、理解されるべきである。
先ず、ポリメタクリル酸メチルの所定量に、アクリルゴムを30重量%の割合で混合してなるブレンド材料を用いた押出成形を行って、縦×横×厚さ:500mm×500mm×10mmの大きさの矩形平板からなる遊技盤を作製した。そして、この遊技盤に対して、図3及び図5に示される如き大径部(44)と小径部(46)とを備えた段付形状を呈する貫通孔からなる下穴(36)を、遊技盤に直交する面に対して5°の角度で傾斜して延びるように形成した後、釘(30)を、下穴(36)の大径部(44)の内周面と非接触とした状態で、小径部(46)に圧入して、遊技盤(18)に固定した。なお、ここでは、胴部の直径が1.8mmで、頭部の直径が4.2mmの釘を用いた。また、遊技盤に形成される下穴の大径部の内径を3.0mm、その最大深さを2.0mmとする一方、下穴の小径部の内径を1.75mmとし、更に、大径部が開口する遊技盤の前面から突出する釘の突出部分の長さを17.5mmとした。そして、かくして釘が固定された遊技盤を試験例1とした。
また、比較のために、試験例1の遊技盤の形成材料と同一の材料を用いて、かかる試験例1の遊技盤と同一の大きさを有する矩形平板状の遊技盤を作製した後、この遊技盤に対して、釘の胴部の直径よりも小さな一定の内径を有する、円筒状の内周面を備えた下穴を、遊技盤に直交する面に対して5°の角度で傾斜して延びるように形成した。その後、試験例1の遊技盤に固定されたものと同一寸法を有する釘を、下穴内に圧入して、遊技盤に固定した。なお、ここでは、下穴の内径を1.75mmとし、また、遊技盤の前面から突出する釘の突出部分の長さを17.5mmとした。そして、かくして釘が固定された遊技盤を試験例2とした。
さらに、比較のために、ポリメタクリル酸メチルのみを用いた押出成形を行って、試験例1及び2と同一の大きさの矩形平板からなるものの、それらとは材質の異なる遊技盤を作製した。そして、この遊技盤に対して、試験例2の遊技盤に設けられた下穴と同一寸法の下穴を形成した後、試験例2の遊技盤に固定された釘を同一の釘を、かかる試験例2の遊技盤と同様な状態で固定した。そして、かくして釘が固定された遊技盤を試験例3とした。
更にまた、比較のために、試験例1〜3の遊技盤と同一の大きさの矩形平板からなる木製合板(ベニヤ板)にて、試験例1〜3の遊技盤とは材質の異なる遊技盤を作製した。そして、この遊技盤に対して、試験例2及び3の遊技盤に固定された釘と同一の釘を打ち付けて、固定した。この釘の遊技盤前面からの突出長さは、試験例1〜3の遊技盤に固定された釘の遊技盤前面からの突出長さと同一とした。そして、かくして釘が固定された遊技盤を試験例4とした。
次に、上記のようにして得られた試験例1〜4の4種類の遊技盤を用いて、各遊技盤に固定された釘の反発弾性力を下記の要領で調べた。
すなわち、各遊技盤を、鉛直方向に起立せしめられるように、所定のクランプにて固定した状態で、かかる遊技盤に垂直な方向(水平方向)に延びる回動軸回りに回動可能な重さ20gの振り子を、鉛直線に対して50°の傾斜角度となる位置まで持ち上げてから、自重により回動させることにより、かかる鉛直線上に位置するように各遊技盤に固定された釘の遊技盤からの突出部分に衝突させ、そのときの振り子の跳返り角度を、公知の手法により測定した。また、この振り子の跳返り試験では、釘の胴部における振り子の衝突位置を、遊技盤の前面から6mm、8mm、10mm離間した3箇所の位置として、各衝突位置での振り子の跳返り角度を、それぞれ2回ずつ測定した。それらの結果を、下記表1に併せて示した。
Figure 0005688878
かかる表1の結果から明らかなように、合成樹脂製の遊技盤に対して、従来と同様な構造で釘が固定されてなる試験例2と試験例3の遊技盤では、振り子の釘への衝突位置に関係なく、釘に衝突した振り子の跳返り角度が、試験例4の木製合板からなる遊技盤に打ち付けられた釘に衝突した振り子の跳返り角度よりも小さな値となっている。これに対して、合成樹脂製の遊技盤に対して、本発明に従う構造において釘が固定されてなる試験例1の遊技盤にあっては、振り子の釘への衝突位置に関係なく、釘に衝突した振り子の跳返り角度が、試験例4の木製合板からなる遊技盤に打ち付けられた釘に衝突した振り子の跳返り角度よりも大きな値となっている。
これは、本発明に従う遊技盤に固定された釘の反発弾性力が、従来構造を有する遊技盤に固定された釘の反発弾性力に比して十分に高められて、釘に当たったときの遊技球(パチンコ球)の跳返り量が効果的に大きく為され得ることを、如実に示しているのである。
10 パチンコ機 18 遊技盤
20 基盤 22 樹脂フィルム
26 遊技面 30 釘
36 下穴 38 胴部
40 頭部 44 大径部
46 小径部 47 挿通孔

Claims (4)

  1. 一方の面が遊技面とされた、ポリメタクリル酸メチル又はポリカーボネートを用いてなる基盤を有し、且つ該基盤の遊技面において開口して設けられた多数の下穴に、釘をそれぞれ部分的に圧入することにより、該基盤に対して、該釘を多数固定してなる弾球遊技機用遊技盤において、
    前記下穴が、前記基盤に対して、該基盤を貫通して設けられていると共に、該下穴の形状が、前記釘の胴部の外径よりも大きな内径を有する、該基盤の遊技面側の開口部からなる大径部と、該釘の胴部の外径よりも小さな内径を有する、該遊技面側の開口部を除く部分からなる小径部とを備えた段付形状とされており、更に、該釘が、該下穴の大径部の内周面と非接触とされた状態で、該下穴の小径部に圧入されており、
    前記基盤の前記遊技面に、該基盤よりも線膨張係数が小さいポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレートよりも線膨張係数が小さい合成樹脂を用いてなる樹脂フィルムが被着されると共に、該基盤に形成された前記下穴に対応する該樹脂フィルム部分に、該下穴の前記大径部の内径と同一か又はそれよりも大きな内径を有する挿通孔が設けられて、前記釘が、該挿通孔を通じて、該樹脂フィルムを挿通して、該下穴の前記小径部に圧入されており、

    前記下穴の大径部の内径の最大値が、前記釘の頭部の直径以下とされて
    いることを特徴とする弾球遊技機用遊技盤。
  2. 前記下穴の大径部の最大深さが、該下穴の全体の深さの30%以下とされている請求項1に記載の弾球遊技機用遊技盤。
  3. 前記下穴の小径部に圧入される前記釘の胴部部位に、ネジ山が設けられている請求項1または2のうちの何れか1項に記載の弾球遊技機用遊技盤。
  4. 前記請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の遊技盤を備えていることを特徴とする弾球遊技機。
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