JP5688277B2 - 加熱装置と加熱方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱中に超音波を基板に印加する加熱装置と加熱方法に関するものである。
超音波を印加するはんだ付け実装技術は種々開示されている。それらの中で、特許文献1は、超音波振動を基板に平行に印加しながら加熱するリフローはんだ付け装置に関する。しかし、超音波印加モードが、基板に平行なので、振動効果が小さいことと、半田ボールをリフローすると半田ボールが移動する問題がある。特許文献2は、超音波振動を基板に垂直に印加しながら加熱するリフローはんだ付け方法に関する。しかし、超音波を印加する面積、即ち超音波の音極と基板の接する面積がスポット状で、大きな基板では、印加される超音波の強度に斑が生じる問題と、基板と超音波の電極が吸着結合していないので超音波振動の伝達効率が低い問題と、炉内の酸素濃度を低くできない問題と、基板が反る問題等がある。
特開2005−294396号公報 特開2009−94370号公報
解決しようとする課題は、リフロー中に、超音波の印加が必要な領域に超音波を均一に印加する点である。また、はんだ付け中に基板の反りを生じさせない点である。更に、超音波を印加する加熱装置の酸素濃度を低くする点である。
本発明は、ローダ部とアンローダ部と、基板を加熱する加熱炉と、基板に超音波を印加する超音波発生装置と、基板を搬送する搬送装置を有する加熱装置において、加熱炉は、予熱部と加熱部と冷却部と入口扉と出口扉を有し、予熱部は、ローダ部から搬送された基板を加熱温度未満に予熱し、加熱部は、超音波振動子に連結する加熱台とこの加熱台を加熱するヒータと加熱台に載置された基板を加熱する中波長赤外線ヒータと非酸化性ガスを吐出する気体吐出口と炉底に非酸化性ガスを炉外へ排出する開口を有し、冷却部は、非酸化性ガスを吐出する気体吐出口と炉底に非酸化性ガスを炉外へ排出する開口を有し、超音波発生装置は、超音波振動子と、加熱台を兼ねる超音波ホーンと、超音波振動子と超音波ホーンを連結する連結部材を有し、超音波振動子は、振動方向が基板の厚み方向で、連結部材を介して超音波ホーンである加熱台に接続され、加熱台は、この加熱台の上面に形成された吸引溝により減圧吸引された基板に超音波振動を印加し、加熱台の上面の形状は、基板の裏面の形状より大きく、そして、搬送装置は、基板をローダ部から予熱部へ搬送し、予熱された基板を加熱部へ搬送し、そして加熱された基板を冷却部へ搬送した後、冷却された基板をアンローダ部へ搬出することを特徴とする。
本発明の加熱方法は、ローダ部とアンローダ部と、予熱部と加熱部と冷却部を有する加熱炉と、基板を搭載して搬送する搬送アームと、この搬送アームを初期位置と搬送位置の間を往復移動させる水平移動機構と、搬送アームを初期高さと保持高さと移動高さとの間を垂直移動させる垂直移動機構を有する搬送機構とからなる加熱装置を用いて、基板をローダ部へ搬入する基板搬入工程と、基板を予熱部で予熱する予熱工程と、予熱された基板を加熱部で加熱してはんだを溶融する加熱工程と、加熱された基板を冷却部で冷却する冷却工程と、冷却された基板をアンローダ部へ搬送する基板搬出工程と、をおこなう加熱方法において、加熱工程は、加熱炉の入口扉と出口扉を開いている状態で、初期位置で初期高さにある搬送アームを移動高さへ上昇させて、予熱台上の基板を搬送アームに搭載するステップと、搬送アームを初期位置から搬送位置へ移動して、基板を予熱部から加熱部へ移動するステップと、搬送アームを保持高さへ降下させて、基板を加熱台の直上に移動して保持するステップと、搬送アームと入口扉と出口扉が干渉しなくなった後、入口扉と出口扉を閉じるステップと、搬送アームを初期高さへ降下させて基板を加熱台に載置するステップと、基板を加熱台上で加熱温度に加熱する加熱ステップと、加熱中に搬送アームを搬送位置から初期位置へ戻すステップと、所定加熱時間が経過した後、搬送アームを初期高さから搬送高さに上昇させ、加熱台上の基板を搬送アーム上に搭載する搭載工程と、搬送アームを初期位置から搬送位置へ移動して、基板を加熱部から冷却部へ移動する工程とからなることを特徴とする。
更に、本発明の加熱方法は、加熱ステップにおいて基板が所定温度になった時、基板に超音波を印加し、搭載ステップにおいて搬送アームが基板を搭載する前に、基板への超音波の印加を停止することを特徴とする。
本発明の加熱装置は、基板上のはんだをリフローしてはんだバンプを形成する時、基板より大きな超音波ホーンに吸着された基板に超音波を印加することにより、微細なはんだバンプを大口径の半導体ウエハや大面積のプリント配線板等の基板上に均一に形成できる利点がある。
また、本発明になる基板搬送装置と搬送方法によりリ、フローにより基板の反りを微小に押えることができる利点がある。
更に、本発明の加熱装置の構造と基板搬送方法により、炉内の酸素像度を200ppm以下にすることができる利点がある。
本発明の加熱装置と加熱方法により、微小電極が配設された大型基板で強度が高く且つ接続不良率が低いはんだ接合を可能にすることができる利点がある。
加熱中に超音波を印加して、超音波の特性を十分に引き出す加熱装置と加熱方法を実現した。
図1は、本発明になる加熱装置の基板41の搬送方向に直角で、超音波ホーン23の中央部を通る断面の略図である。図面表示の輻輳を避けるため、搬送装置4とその駆動装置を図示していない。図2は、本発明になる加熱装置内部の中央部を基板41の搬送方向と直角方向から見た内部の略図で、図1のAA断面に斜線を施してある。図面表示の輻輳をさけるため、制御装置5と非酸化性ガス供給装置6と、炉内ガス排気装置7とブロアーを図示していない。図3は、本発明になる加熱炉の炉床を説明するための略図である。図1,2および3を参照して加熱装置について詳述する。
加熱装置1は、加熱炉2と、超音波発生装置3と、搬送アーム18を含む搬送装置4と、加熱処理プロセスを制御する制御装置5と、加熱炉内での基板41の酸化を防止するためと基板を冷却するための非酸化性ガス供給装置6と、炉内に供給された非酸化性ガスと基板より発生する炉内ガスを炉外へ排出する炉内ガス排気装置7と、基板を超音波ホーン(加熱台)34に減圧吸着するためのブロアー8と、加熱炉を載置する架台9ととからなる。加熱炉2の左右には、ローダ部56とアンローダ部57が設けられ、基板搬入台62と基板搬出台63が配設されている。
加熱炉2は、予熱部30と加熱部31と冷却部32からなる。予熱部30は、天井52と仕切板51と炉床49と炉壁25で囲まれた領域である。その中には、窒素ガス貯留室40と、予熱用中波長赤外線ヒータ37と、予熱台33が含まれる。窒素貯留室40の下面には窒素ガス吹出口38が配設されている。中波長赤外線ヒータ37の中心波長は、2〜4μmである。窒素貯留室の直下には、中波長赤外線ヒータ37が基板の搬送方向と直角に配設されている。
基板を載置して予熱するための予熱台33にはシースヒータが差し込まれ、予熱台を加熱できるようになっている。予熱台の上面33aには、搬送アーム18が入るアーム用溝58が2カ所加工されている。この溝の深さは搬送ビーム15の高さより深いので、搬送ビームは、予熱台33上に載置された基板41と接触することなく、搬送ビームを水平移動できる。予熱部30と加熱部31には、2本組みの石英ツインチューブの中波長赤外線ヒータが4本取り付けられている。仕切板51は、その上端が天井52に固定され、その下方端は、基板41を搬送アーム18に載置して水平移動する時に基板と接触しない高さに設定されている。また、仕切板51は、炉壁25と接触しない寸法で、炉内ガスが行き来できる。入口扉28付近に設けられた仕切板51は、入口扉を開放した時、大気の流入を防止する。
予熱台の上面33aに、加熱台の上面34aと同様に基板41を吸着する吸着溝を設けても良い。更に、加熱台の上面34aに突起物を配設して基板との接触面積を小さくしても良い。
加熱部31は、加熱炉2のほぼ中央に配設されている。その構成は、加熱台34を含む超音波振動発生装置を除くと予熱部30とほぼ同様である。加熱台の上面34aには、基板41を吸着するための吸着溝59が形成されている。加熱台(超音波ホーン)の上面34aに基板を吸着することにより、超音波振動の伝達効率を高くすることができる。基板41に半導体チップが実装されている場合、吸着溝59は、基板に半導体チップが実装されている領域を直接吸着しないように、半導体チップと半導体チップとの間に配設されている。そして、吸着溝59は、超音波ホーン23の内部に加工された吸着孔60(図4参照)を通ってブロアー8に連結する。予熱部30と加熱部31の間の仕切板51は、予熱部と加熱部の雰囲気の移動と熱の輻射を遮断し、さらに中波長赤外線ヒータからの赤外線を遮断している。これにより、予熱武と加熱部との熱の干渉を抑えながら、ほぼ独立して温度制御できる。
冷却部32は、ヒータ(抵抗ヒータと中波長赤外線ヒータ)が配設されていない。冷却部32は、加熱された基板を窒素貯留室40から吐出する窒素ガス(N2)で冷却するために設けられている。図3において、炉床49に1列配設された排気孔48を例示しているが、基板の冷却速度を制御するために、加熱部31と同様に複数列配設も良い。また、加熱された基板41の上面の冷却を均一にし、更に冷却時、裏面との温度差を小さくするために、窒素貯留室40から吐出する窒素ガスの流れを制御する制御物を冷却台35と窒素貯留室40の間に設けると良い。この制御物は、メッシュや板が良い。メッシュは網目を場所により異ならせることにより、冷却の斑を防止できる。また、冷却台に基板の裏面を冷却するための窒素ガス吐出口を設けることにより、冷却中、上面と下面の温度差を小さくできる。
冷却台の上面35aに、予熱台33と同様に、突起を設けても良い。窒素貯留室40から吐出する窒素ガスは、炉内で乱流となると、外気の巻き込みや、基板を不均一に加熱冷却するので、好ましくない。窒素貯留室40の吐出口にミクロン単位の微細孔を有する焼結金属等を配設することにより、炉内へ吐出された窒素ガスを層流にすることができる。
図3において、予熱台33と冷却台35に吸着溝59を加工していない例を示したが、加熱台34と同様に、吸着溝59と吸着孔60を設けても良い。これらを用いて、基板を吸着することにより、予熱時と冷却時に基板の反りを矯正できる。冷却時の基板の反りは、次工程でのトラブルを引き起こすので、発生を防止することが大切である。又、冷却時に基板の表面と裏面との温度差が生じると基板に反りが生じるので、窒素ガスの吹き付けを表裏同一となるようにすることや冷却台の上面35aにピン又は板の端面で基板を受けるようにすると良い。また、冷却台は、長時間可動すると加熱部からの熱伝導と加熱された基板からの熱により、温度が上昇するので、この温度上昇を防止するために、空冷または水冷のパイプを冷却台に設けると良い。以上冷却台33について幾つかの構造を記載したが、同時に採用できないものもあるので、適宜組み合わせて採用する。
加熱炉2は、炉内の酸素濃度を測定する酸素濃度センサー54と予熱部の温度を測定し制御するための温度センサー53と加熱部の温度を測定し制御するための温度センサー53aが予熱部と加熱部に配設されている。更に、予熱台33と加熱台34にも、温度を測定し制御するための温度センサー61(図示略)が台の穴(図4参照)に配設されている。
窒素ガスは、制御装置5により制御される電磁バルブ(図示略)で流量を制御されながら、非酸化性ガス供給装置6から予熱部と加熱部と冷却部の窒素貯留室40へ送られる。それらに送られる流量は、独立して制御できるようになっている。窒素貯留室から吹出された窒素ガスは、炉内を通り炉床49に明けられた排気孔48から炉外へ排出される。炉内ガス排気装置7は、炉内の窒素ガスの圧力が負圧とならない範囲で炉内ガスを吸引する。炉内の窒素ガスを正圧に保ち、炉外からの大気の進入を防ぎ、炉内の酸素濃度を低く抑えることができるようになっている。
加熱炉2には、基板41を搬入するための入口26と基板を搬出するための出口27が設けられている。入口と出口は、入口扉28と出口扉29を上下することにより開閉できる。入口26と出口27の大きさは、扉の開放時大気の炉内への侵入量を少なくするために、搬送アーム18に載置された基板が接触しないで移動できる大きさである。入口26と出口27の下部の炉壁は、予熱台33や冷却台35より高くてある。そして、入口と出口には、加熱台23と同様に、搬送アーム18が通過できるアーム用溝58が設けられている。この構造により、例えば加熱工程で、基板を加熱台の直上に保持した状態で、入口扉28と出口扉29が入口26と出口27を塞ぐとこができる。加えて、この溝と搬送アームの間隙から大気が炉内へ流入しないように、加熱炉2の雰囲気は、正圧に保持されている。
図4は、超音波振動発生装置3を説明するための略図で、図4の(a)は平面図、(b)は正面図である。超音波振動発生装置3は、超音波振動子22と超音波ホーン23と連結部材24からなる。超音波ホーン23の上部は、加熱台34としての機能を有している。
図4(a)は、超音波ホーンの上面23a(加熱台の上面34a)である。上面34aに載置された基板41を点線で図示してある。超音波ホーンの上面23aは、基板41より縦横とも大きい。チップ搭載エリア42に対応して4ヶ所に吸引溝59が形成され、それらの中央部に吸引孔60が4ヶ所に加工されている。これらの吸引孔60は、それぞれが1本の管に連結されて超音波ホーン23からブロアー8へ連結している。
上面23aの縦横寸法は、基板41より5mm大きい。上面23aと基板41の大きさの関係は、チップ搭載エリアに均一な超音波振動が印加されれば良いので、上面23aの縦横寸法は、チップ搭載エリアより小さくなければ良い。即ち、下限は、同等で、上限は、縦横20mmで、超音波振動発生装置として実用可能な大きさで決まるが、縦横20mmを越えるものは、経済的でない。図4(a)の長さAは、図5(a)の長さCより短くなく、同様に図4(a)の長さBは、図5(a)の長さDより短くない。
図4(b)は、超音波発生装置3の正面図で、図の輻輳を避けるために吸引孔60の図示を省略している。なお、図1及び2において、超音波発生部22は、固定板10に固定する部材と一体に図示してある。超音波ホーン23は、横100×縦400×高さ200mmで、質量を軽減するために、アルミニューム合金からなる。その合金の組成は、軽く、強く且つ超音波印加時の座屈能力が高いことが好ましく、例えば、ジュラルミン、超ジュラルミン等が適している。超音波ボーンは、連結部材24とネジで結合されているが、超音波振動により緩まないようにネジ部の直径を大きくすることや、座金を挟むことや溶接や接着剤により補強することが好ましい。
超音波ホーン23は、左右対称に設計されている。振動モード調整孔47は、上面23aでの超音波振動の振幅を均一にするために設けられた長孔である。4個の抵抗ヒータ孔36aは、抵抗ヒータ36が入る孔で、超音波振動の伝達を妨害しないように長孔の延長線上に配設される。超音波ホーン23の上面23aの温度を計測するための温度センサー用の穴61が上面23aの直下に設けられている。長孔47の長さ方向に抵抗ヒータ36を配設する構造は本超音波ホーンの特徴の1つである。
超音波振動は、上面23aにおいて、振幅3μm、振動数20KHzで、振動方向は、矢印で図示するようになっている。振幅は、小さ過ぎると超音波振動が溶融はんだに及ぼす影響が小さくなり、一方、振幅を大きくすることは、技術的限界があり、0.1〜6μmで良く、0.3〜5μmがより好ましい。
振動数は、高い方が好ましいが、質量が数10Kgの大きな超音波ホーンに振幅3μmの超音波振動を印加するには、20KHz前後が実用的で、更に質量が大きくなると10KHzを用いる。他方、ボーンの振幅や質量を変えることにより、振動数は、5〜60KHxを印加できる。振動数は、5〜60KHで良く、より好ましくは、10〜50KHである。超音波振動発生装置の振動モードは、3/4波長モードまたは5/4波長モードが良い。超音波ホーンの上面23aが最大振幅(腹)となるように設計されている。
はんだの溶融と濡れ性に対する超音波振動の物理的および化学的効果について、現時点では解明されていないが、発明者は、はんだの酸化膜が振動により破壊し、溶け出す温度の低下と溶融はんだの接触角の低下がもたらされるものと推定している。更に、固体または液体のはんだが電極の酸化膜と物理的に衝突し、電極の酸化膜を破壊するので、電極表面とはんだの濡れ性が良くなるものと推定している。はんだ表面積比と電極の表面積比で多量のフラックスを使用できない微細なはんだバンプのはんだ付けでは、酸化膜がフラックスによって除去されないで、はんだ接合不良を起こす確率が高くなる。はんだを溶融する時に酸素濃度を低くするとはんだと電極に生成する酸化膜が薄うなるが、表面積当たりのフラックス量が少なくなるので、酸化膜が残存する場合が生じる。超音波振動の印加は、こういう場合により大きな効果を発揮する。即ち、酸素濃度を低くして超音波振動を印加することの相乗効果により、微細なはんだ接合の不良を著しく低減できる。
図5は、基板の一例で、基板にはんだバンプを形成する例である。図5(a)は基板の平面図で、(b)はチップ接続エリア42を拡大した平面図で、(c)はチップ接続エリア42の正面図をはんだボールの中央で切断した図で、(d)は、リフロー後のチップ接続エリアの断面図である。
基板の縦横は、90×380mmで、厚みは0.5mmである。その長手方向で3ヶ所にスリット43が形成されている。このスリット43により、4×4個のチップ搭載エリア42が4個形成されている。これらのスリット43は、基板41の長手方向の剛性を低下させ、吸着溝59での吸着を容易する効果がある。
超音波振動子の上面23aは、振動がチップ搭載エリア42上のはんだボールに均一に印加されるようにこの基板の寸法と同一又はより大きいことが好ましい。
図5(b)は、1個のチップ搭載エリアを拡大した図の平面図である。ボールが5×5個図示され、見やすいように拡大し且つ変形して図示してあるので、ボールの個数(電極45の個数と同一)は、実施例の400個より少なく、且つボールの直径の60μmより小さく記載されている。チップ搭載エリア42は、基板41上の領域を図示したもので、個片に切り出されたものではない。更に、チップ搭載エリアが20×20mmの場合、約10、000個のはんだバンプを形成できる。
図5(c)は、電極45の上にフラックスが印刷され、フラックスを押し分けるようにはんだボール44が基板の電極45上に搭載されている。基板上に搭載されたはんだボールは加熱炉2で加熱溶融しはんだバンプ44aを形成する。はんだボール44が加熱され溶融する時に印加される超音波振動の効果で、フラックスの使用量を画期的に減少させることができる。炉内の酸素ガス濃度が200ppm以下となると、超音波振動と酸素ガス濃度の相乗効果でフラックスがなくてもはんだと電極は強く接合でき、更にフラックスの代わりに、活性剤を含まないはんだボール固定剤を用いることもできる。
図5(d)は、はんだバンプ44aがリフローにより形成された基板の断面の略図である。はんだバンプ間のピッチは、120ミクロンである。見やすいように図示したので、寸法比とバンプの個数等は、実物とは異なる。はんだボールは、鉛レスのはんだ組成で、その直径は、20〜750μmの範囲で有効であり、より好ましくは、40〜150μmである。はんだボールの直径が小さくなると、はんだボールの重量が急激に減少するので、質量に起因する電極とはんだとの衝突力が減少し、酸化膜の破壊が困難となる。はんだボールの直径が大きくなると、フラックス量を電極に十分に塗布できるので、超音波を印加しなくても、接合強度を上げることができる。超音波振動の印加にコストがかかるので超音波を印加しないでリフローする方が実用的であるが、しかし、コストがかかってもフラックス量を減少させたい場合、大きな直径のはんだボールに超音波振動を印加することは有効である。
図6は、基板の他の実施例の略図で、(a)は平面図、(b)は断面の正面図である。基板64は、図5同様に、プリント配線板で、その上に半導体チップ65と回路基板66が搭載されている。回路基板6は、下面にはんだバンプ68が配設され、その上面には、抵抗やコンデンサやコイルなどが実装されていても良い。
図6(b)は、リフロー前の状態を示す。基板64の電極67上に塗布されたフラックス69がはんだバンプ68を介して半導体チップ65と回路基板66を仮固定する。このフラックス69は、ロジン等の活性剤を含まない液状固定剤でも良い。基板64に超音波振動を下方から上向きに印加しながらはんだを加熱溶融することにより、基板64に半導体チップ65と回路基板66をはんだ接合する。
半導体チップ65の外部出力バンプは、2,000ピンである。超音波を印加しながらはんだを溶融させるので、超微細なはんだバンプ(直径50μm)で5,000ピンの半導体チップの基板への接合を信頼性高く可能とする。
図7は、搬送枠体15の斜視図で、図2を参照しながら、搬送枠体15について説明する。搬送枠体15は、上部枠体16と下部枠体17からなり、下部枠体17は、水平移動機構であるエアシリンダ21と連結している。エアシリンダ21の水平移動により搬送枠外15が水平移動できるようになっている。水平移動時の上下動を防止する目的で、スライダー12が配設されている。スライダー12とエアシリンダ21は、上下に移動できる移動板11に固定されている。移動板11は、基板を加熱台の直上例えば0.1mm上に停止させるために、ボールネジからなる垂直移動機構13で分解能10μmの高精度で制御できるようになっている。本発明において直上とは、例えば、基板41と加熱台33の間隔が0.05〜10mmをいう。
上部枠体16は、搬送アーム18と支柱55からなる門型の形状をしていで、基板の長手方向を2ヶ所で支えるように2組で構成される。支柱55は、下部枠体に固定されている。搬送アーム18の上面には、基板を載置するための凹部19が4個等間隔に形成されている。搬送アーム18を右に1回移動すること(初期位置から搬送位置への移動)により、基板搬入台62にセットされた基板を予熱台まで搬入でき、そして予熱台上の基板を加熱台へ、加熱台上の基板を冷却台へそして冷却台上の基板を基板搬出台へ移動できる。
搬送アーム18が基板と接触する個所を平面としているが、搬送アームと基板の温度差による基板の反りを防止する目的で、基板との接触面積を小さく(円形や凸型の三角形)にすると良い。更に、凹部19の上面が基板41と点接触するように突起やサインカーブとすると良い。このような接触面積を小さくすることで、搬送アームが基板に接触した時、基板の温度差による反りを減少できる。
次に、本発明の加熱方法について説明する。図8から図12は、基板41を1枚のみで処理する基板搬送のステップを示す。ステップ数が長いので、図を分けて記載している。図8は基板の搬入から予熱まで、図9は加熱、図10は冷却、そして図11は、基板の搬出のステップを説明してある。
本発明において、搬送アーム18は、水平方向で2つの位置を、そして垂直方向で3つの位置をとる。搬送アームの初期位置は、基板搬入台上に載置された基板を搬送アーム18に搭載する水平方向の位置である。搬送アームの搬送位置は、基板搬入台に載置された基板を予熱台の上に移動した水平方向の位置である。搬送アームの初期高さは、搬送アームがアーム用溝に降下し、基板と接触しない高さで、搬送アームが基板と閉まった入口扉と接触しないで水平方向に移動できる高さである。搬送アームの保持高さは、例えば、基板を加熱台の直上に保持する高さである。そして、搬送アームの搬送高さは、入口扉と出口扉を開き、搬送アームに基板を搭載して搬送する高さである。
図8の(a)は、搬送アーム18の初期位置で、搬送アームは、アーム用溝58に中にあり、基板を加熱する場合の始まりのステップで、図13のステップS1に対応する。入口扉28と出口扉29は閉じていて、大気が炉内にはいらないように窒素ガスで炉内を正圧にしてある。(b)は、搬送アームが初期位置で、基板搬入台62上に基板41を搭載した状態を示し、図13のステップS2に対応する。(c)は、基板41を搬送アーム18の凹部に搭載して基板を右方へ1回移動するために、入口扉28と出口扉29を明けて、搬送アーム18を基板搬送高さへ上昇させた状態を示し、図13のステップS3に対応する。基板は搬送アームの凹部上に載置される。
図8の(d)は、(搬送アーム18に搭載された基板を加熱炉2の予熱部30へ移動した状態を示し、図13のステップS4に対応する。搬送アームの水平位置は、搬送位置である。(e)は、予熱台33が150℃に加熱されているので、直接基板を予熱台上に載置すると基板が反る場合がる。この反りを防止するために、搬送アーム18を下降させ、基板が反らないように、基板41の下面が予熱台の上面34aの直上(例えば0.1mm上)に所定時間保持する。この時、入口扉と出口扉は、閉じられて外気を遮断できるようになっている(図13のステップ5に対応)。基板は、その上面と下面がほぼ均一に温度上昇するように、予熱部30に設けられた中波長赤外線ヒータ37で上から加熱され、加えて予熱台の上面33aからも加熱される。このように、入口と出口の開放時間を短くすることにより、加熱炉内の酸素濃度を50〜300ppm以下にすることができる。基板を予熱台に載置しても反らない温度(基板と予熱台の温度差が10〜50℃)に上昇後、次のステップに移る。基板と予熱台の温度が同一となるまで保持しても良いが、生産性が悪くなるので、適切な温度差になると、次の工程へ移動する。
図8の(f)は、搬送アーム18は降下して、基板41を予熱台の上面33aに搭載し(図13のステップ6に対応)、更に初期高さ(図7(a)の搬送アーム高さ)まで降下する(図13のステップ7に対応)。基板が150℃に達するまでの所定時間この状態で基板を保持する。一方、搬送アーム18は、左方へ移動して搬送アームの初期位置(a)に戻る。この状態が(f)で、図13のステップ8に相当する。
図9(g)は、基板41を基板搬入台62にセットしないで、所定時間(予熱時間)経過の後、搬送アーム18を基板搬送高さへ移動し、搬送アーム18の左から2番目の凹部に基板を載置した状態で図13のステップ9に対応する。予熱が終了後、搬送アーム18を右方へ移動し、基板を加熱部31へ移動させる。基板を搬送アームに搭載し、予熱部から加熱部へ移動するのに数秒間かかるので、この時間を考慮に入れて予熱時間を決定する。
加熱部の雰囲気は、温度が240℃になっており、基板が雰囲気である窒素ガスにより加熱されると共に、上方に設置された中波長赤外線ヒータ37と加熱台からの輻射熱で加熱される。予熱の場合と同じように、基板が温度の不均一により反らないように、加熱台(超音波ホーン)34の直上、0.1mmに保持する(図8(h)、図13のステップ10)。基板が反らない程度に加熱台との温度差が小さくなってから、搬送アームを降下させて、加熱台(超音波ホーン)の上面34aに設けられた吸引溝59から吸引しながら基板を超音波ホーンの上面34aに載置し固定する(図8(i))。この状態は図13のステップS11に対応する。固定後、超音波を発振させ、基板に超音波を印加する。超音波は、20KHzで振幅は、3ミクロン(μm)である。電極45に印刷されたフラックスは、種類により、分解温度が異なる。フラックスの活性化温度とはんだ溶融温度がマッチングし、フラックスの活性剤の大半が残留している時に超音波を印加することが大切で、その温度はフラックスの特性に依存する。(j)は、加熱中に搬送アームを初期位置へ移動する。この状態が図14のステップ13に相当する。
加熱時間(所定時間)に合わせて、超音波の印加と基板の吸引を停止した後、入口扉と出口扉を開き、搬送アームを搬送高さへ上昇させ、基板を搬送アームに載置する。この状態が図10(k)で、図14のステップ14に相当する。(l)はその後、搬送アームを右方へ移動した状態を示し、図14のステップ15に相当する。この移動により、基板は冷却部32に移動し、冷却が開始される。冷却部は、予熱部と加熱部と同様に窒素ガスが窒素ガス吹出口38から吐出し、そして炉床に設けられている炉内ガス排出口39から炉外へ排出する窒素ガスの流れ(ダウンブロー)が形成されている。上からの窒素ガスによる冷却速度が下からの冷却速度と比較して速過ぎると、基板は、上に凸に湾曲する。逆の場合、基板は上の凹に湾曲する。基板が湾曲しない程度(反りがμmオーダー)になるように冷却速度を調整する。
又、冷却台35に加熱台34と同様な吸着溝59を設けて、反り防止を図ることもできる。予熱台も同様に吸着溝59を設け、タクトタイムを短縮することもできる。
図11は、冷却された基板を加熱炉外へ搬出する工程を説明する図である。図11の(o)は、冷却時間(所定時間)に合わせて、入口扉と出口扉を開き、初期位置に戻った搬送アームを搬送高さへ上昇させて、基板を搬送アームに搭載する(図14のステップ20に対応)。(p)は、基板を基板搬出台63の上方に移動させた後、入口扉と出口扉を閉じた状態を示す。(q)は、搬送アームを初期高さに降下させて、基板を基板搬出台63上に載置した状態を示す。これらの工程は、図13のステップS21に相当する。(r)は、搬送アームを初期位置に戻した状態を示し、その後、基板を搬送ロボット又は人手で基板を取り出して、一枚の基板の超音波リフローが終了する。
図12は、基板を連続して送り熱処理する加熱方法の代表的な工程を示す。図11(a)は、基板が1枚ずつ搬入台と予熱台と加熱台と冷却台に載置されている状態を示し、予熱と加熱と冷却が終了した状態である。この後、搬送アームを上昇させて、搬送アームに4枚の基板を載置して搬送アーム18を右方へ移動し、搬送アームを初期高さへ降下させた状態が図11(b)である。この後、基板搬出台上の基板を取り除く工程と搬送アームを初期位置へ戻す工程と基板を基板搬入台に載置する工程を経て図11(a)の状態となる。図12の如く、基板を連続して送る場合、予熱と加熱と冷却の工程で必要とする最大時間が、工程毎の律速時間となる。
図13と図14は、搬送アームを用いた超音波リフローの工程を説明するフローチャートである。
搬送アームを初期位置に配置する(S1)。次に基板を搬送ロボット又は人手で基板搬入台62に載置する(S2)。搬送アームの初期位置は、搬送アームに配設された最も左側の凹部が基板搬入台62に載置された基板の下に位置である。
搬送アームは、垂直移動機構13により、搬送アームの初期高さと基板搬送高さの間を移動できるようになっている。更に、搬送アームは、エアシリンダ20で左右に隣接する凹部の距離だけ移動するようになっている。
予熱台、加熱台、冷却台と炉壁にはビーム溝58が2本形成され、搬送アームが上下左右に通過できるようになっており、基板搬入台62と基板搬出台63は、搬送アームが上下左右に移動できるように、2本のアーム用溝を挟んで3枚の板からなっている。入口扉28と出口扉29は、基板を搬送アームで移動させる時以外は、閉じていて、基板を移動させる時のみに開くようになっている。
入口扉と出口扉を開き、搬送アームを上昇させ基板を搬送アームに載置する(S3)。その後、搬送アームを右方へ移動させ、基板を加熱炉2の予熱部30へ送り込む(S4)。予熱台は抵抗ヒータで150度に加熱されているので、室温の基板をそのまま載置すると基板が反る。これを防止するために、基板が反らない程度に均熱されるまで、基板を予熱台の直上に保持し(S5)、その後搬送アームを降下させて基板を予熱台に載置し(S6)、更に搬送アームを初期高さに降下させる(S7)。基板を予熱中に、搬送アームを初期位置へ戻す(S8)。予熱時間が終了後、搬送アームを搬送高さに上昇させ(S9)、その後搬送アームを右方の加熱部へ移動させる。この操作に数秒間かかかるので、搬送アームを初期高さにするまでの時間(所要時間)は、予熱時間よりその分短くすると良い。以上のステップで基板の予熱は完了する。
加熱と冷却は、上記ステップS5〜S9と同様なステップを加熱部と冷却部で実施することである。異なる処理は、基板を加熱台の直上に移動(S10)し、所定時間後に基板を加熱台に載置(S11)し、基板を加熱台34(23)に載置し吸引固定してから、超音波を基板に印加する。並行して搬送アームを初期高さに降下(S12)させ、搬送アームを初期位置に戻して(S13)待機する。基板を240℃で所定時間加熱後、搬送アームを搬送高さへ上昇(S14)させ、搬送アームを右方の冷却部へ移動(S15)させ、搬送アームを降下させて基板を冷却台から0.1mm上の直上へ移動(S16)する。所定時間後、基板を載置台に載置(S17)する。搬送アームを初期高さに降下(S18)させ、搬送アームを初期位置へ戻す(S19)。所定時間後、搬送アームを搬送高さに上昇させて(S20)、搬送アームを右方へ移動させ、基板を基板搬出台に載置し搬出する(S21)。そして、搬出アームを初期位置へ戻す(S22)。以上で、基板1枚の超音波リフローが完了する。
図15は、連続して基板を送る場合のフローチャートで、定常状態では、搬送アームで基板を搬入する毎に基板を搬出するプロセスである。スタート時点では、加熱炉内に基板はないが、ステップを追う毎に基板が予熱部、加熱部と冷却部に載置されて熱処理され、そして、冷却した基板が基板搬出台へ搬出される。流れが定常となると、ステップ9とステップ10との間を繰り返す。即ち、基板を搬入し、加熱炉内で予熱し、はんだに超音波を印加しながらはんだを溶融し、その後冷却されて、基板が搬出される操作を繰り返す。
本発明は、基板に搭載されたはんだボールをリフローして基板にはんだバンプを形成する加熱装置と加熱方法と、はんだバンプが形成された基板を他の基板にはんだ接合するための加熱装置と加熱方法に有効である。
図1は加熱装置の内部を基板の搬送方向から見て説明するための図である。 図2は加熱装置の断面を説明するための図である。 図3は加熱装置の炉床を説明するための図である。 図4は超音波発生装置を説明するための図である。 図5は基板を説明するための図である。 図6は基板を説明するための図である。 図7は基板を搬送する搬送枠体を説明するための図である。 図8は基板を一枚ずつリフローする場合の基板の搬入と予熱の工程を説明するための図である。 図9は基板を一枚ずつリフローする場合の基板の加熱の工程を説明するための図である。 図10は基板を一枚ずつリフローする場合の基板の冷却の工程を説明するための図である。 図11は基板を一枚ずつリフローする場合の基板の搬出の工程を説明するための図である。 図12は基板を連続して送る場合のリフローの主要工程を説明する図である。 図13は基板を一枚ずつリフローする場合のフローチャートである。 図15は基板を一枚ずつリフローする場合のフローチャートである。 図15は基板を連続して送る場合のフローチャートである。
1 加熱装置
2 加熱炉
3 超音波振動発生装置
4 搬送装置(トランスファービーム)
5 制御装置(コンピュータ)
6 非酸化性ガス供給装置
7 炉内ガス排気装置
8 ブロアー
9 架台
10 固定板
11 移動板
12 スライダー
13 垂直移動機構
14 モータ
15 搬送枠体
16 上部枠体
17 下部枠体
18 搬送アーム
19 凹部
20 エアシリンダ(水平移動機構)
21 スライダー
22 超音波振動子
23 超音波ホーン
23a 超音波ホーンの上面
24 連結部材
25 炉壁
26 入口
27 出口
28 入口扉
29 出口扉
30 予熱部
31 加熱部
32 冷却部
33 予熱台
33a 予熱台の上面
34 加熱台(超音波ホーン)
34a 加熱台の上面
35 冷却台
35a 冷却台の上面
36 抵抗ヒータ
36a 抵抗ヒータ用孔
37 中波長赤外線ヒータ
38 窒素ガス吹出口
39 炉内ガス排出口
40 窒素貯留室
41 基板
42 チップ搭載エリア
43 スリット
44 はんだボール
44a はんだバンプ
45 電極
46 フラックス
47 振動モード調節孔
48 排気孔
49 炉床
50 排気ダクト
51 仕切板
52 天井
53 温度センサー
54 酸素濃度センサー
55 支柱
56 ローダ部
57 アンローダ部
58 アーム用溝
59 吸着溝
60 吸引孔
61 温度センサー孔
62 基板搬入台(ローダ部)
63 基板搬出台(アンローダ部)
64 基板
65 半導体チップ
66 回路基板
67 電極
68 はんだバンプ
69 フラックス(固定剤)

Claims (1)

  1. ローダ部とアンローダ部と、基板を加熱する加熱炉と、上記基板に超音波を印加する超音波発生装置と、上記基板を搬送する搬送装置を有する加熱装置において、
    上記加熱炉は、予熱部と加熱部と冷却部と入口扉と出口扉を有し、
    上記予熱部は、上記ローダ部から搬送された上記基板を加熱温度未満に予熱し、
    上記加熱部は、上記超音波振動子に連結する加熱台とこの加熱台を加熱するヒータと上記加熱台に載置された上記基板を加熱する中波長赤外線ヒータと非酸化性ガスを吐出する気体吐出口と炉底に非酸化性ガスを炉外へ排出する開口を有し、
    上記冷却部は、上記非酸化性ガスを吐出する気体吐出口と炉底に非酸化性ガスを炉外へ排出する開口を有し、
    上記超音波発生装置は、超音波振動子と、上記加熱台を兼ねる超音波ホーンと、上記超音波振動子と上記超音波ホーンを連結する連結部材を有し、
    上記超音波振動子は、振動方向が上記基板の厚み方向で、上記連結部材を介して上記超音波ホーンである上記加熱台に接続され、
    上記加熱台は、この加熱台の上面に形成された吸引溝により減圧吸引された上記基板に超音波振動を印加し、
    上記加熱台の上面の形状は、上記基板の裏面の形状より大きく、そして
    上記搬送装置は、上記基板を上記ローダ部から上記予熱部へ搬送し、予熱された上記基板を上記加熱部へ搬送し、そして加熱された上記基板を上記冷却部へ搬送した後、冷却された上記基板を上記アンローダ部へ搬出する
    ことを特徴とする加熱装置。
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