JP5687782B1 - 金属空気電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙を含有するシート材で外装体を形成した構成で、空気を取り込む開口部の端面からの電解液の浸透などの影響を抑えることが可能な金属空気電池を提供する。【解決手段】外装体11は、紙を含有するシート材101で形成され、シート材101は、隙間を空けてマグネシウム極(金属極)を覆うとともに、少なくとも内面側が非透液性に形成され、外装体11には、空気極13が外面側から装着される開口部22Kが設けられ、開口部22Kの端面には、内部に注液した電解液の浸透を防止する端面処理が施される。【選択図】図6

Description

本発明は、空気極を有するとともに金属極を収容する外装体を備える金属空気電池に関する。
天災時や風水害時およびAC電源の入手困難な環境で、食塩水などの電解液を注入すると発電可能な金属空気電池が知られている。金属空気電池の外装体には、一般的に金属缶や樹脂製容器が使用されている。しかし、この種の外装体は、電解液の漏れを防ぐためのパッキンやシール材が必要となるため、部材数が多くなり、組立工数やコストの増加が生じる。さらにパッキンやシール材の不良や劣化により電解液が漏れるおそれもある。また、金属缶や樹脂製容器の外装体は、重くなってしまう。
また、金属空気電池には、正極、セパレータおよびゲル状金属からなる負極材料を、熱融着性樹脂層を含むラミネートシートによって成形された外装体で包み、負極材料の電池内体積占有率を40%以上90%以下にした構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、金属空気電池以外の電池には、外装体を紙と複合した複合紙容器で構成したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−288571号公報 特許第4296771号公報
ところで、特許文献1記載の構成は、空気拡散紙、空気極シート、セパレータ、ゲル状負極金属、負極集合体を積層して厚みのある発電要素を構成し、この発電要素を、負極側ラミネートシートと正極側ラミネートシートとの間に形成した凹部内に収納して保持する構成であるため、部品点数が多く、構造が複雑化してしまい、コスト低減に不利である。
一方、金属空気電池の外装体を、紙を含有するシート材で形成すれば、低コスト且つ軽量で、廃棄性にも有利になる。しかしながら、金属空気電池の外装体は、空気極を介して空気を取り込む開口部を有するため、紙製の外装体の場合、開口部の端部から電解液が浸透し、強度低下や外観の劣化を招いてしまうおそれが生じる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、紙を含有するシート材で外装体を形成した構成で、空気を取り込む開口部の端面からの電解液の浸透などの影響を抑えることが可能な金属空気電池を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、空気極を有するとともに前記空気極と対向する金属極を収容する外装体を備える金属空気電池において、前記外装体は、紙を含有するシート材で形成され、前記シート材は、少なくとも内面側が非透液性に形成され、前記外装体には、前記空気極が外面側から装着される開口部が設けられ、前記開口部は、内部に注液した電解液の浸透を防止する、前記シート材の縁部が外方に向かって折り返された折り返し構造、前記シート材の縁部がシート状の非透液性材料により被覆された被覆構造、前記シート材の縁部がホットメルトにより被覆された被覆構造、前記シート材の縁部に疎水性の薬剤が含浸された被覆構造のいずれかを備えていることを特徴とする。この構成によれば、紙を含有するシート材で外装体を形成した構成で、開口部の端面からの電解液の浸透を防止し、外装体の強度低下や外観の劣化を回避することができる。
前記シート材の縁部が外方に向かって折り返された折り返し構造によれば、シート材を折り曲げる、といった簡易な方法で、開口部への電解液の影響を抑えることが可能になる。
また、前記シート材の縁部がシート状の非透液性材料により被覆された被覆構造によれば、フィルム性能に応じた被覆性能を得ることができる。例えば、広く流通するフィルムを用いることにより、コスト低減を図りやすくなり、且つ、フィルムの選定により所望の被覆性能を選択可能になる。
また、前記シート状の非透液性材料により被覆された被覆構造は、前記シート材の両面に前記非透液性材料を貼り付け、前記非透液性材料同士を接合して前記開口部の端面を被覆しても良い。この構成によれば、シート材の両面をラミネートする場合に、そのラミネートフィルムを利用して被覆することができる。
また、前記シート状の非透液性材料により被覆された被覆構造は、前記非透液性材料により前記開口部の端面を包み込んで前記端面を被覆しても良い。この構成によれば、開口部の端面を包み込んだ被覆形態を得ることができ、端面からの電解液の浸透を防止し易くなる。
前記シート状の非透液性材料により被覆された被覆構造と、前記シート材の縁部に疎水性の薬剤が含浸された被覆構造の両方を組み合わせても良い。また、前記シート材の縁部に疎水性の薬剤が含浸された被覆構造によれば、薬剤を用いる方法により開口部の端面からの電解液の浸透を防止できる。
また、前記シート材の縁部がホットメルトにより被覆された被覆構造は、前記シート材から前記空気極に渡ってホットメルトを塗布し、前記ホットメルトにより前記開口部の端面を覆うようにしても良い。この構成によれば、空気極の表面凹凸形状を利用して被覆として機能するホットメルトの接合強度を効率よく高めることができる。
また、前記シート材の縁部がシート状の非透液性材料により被覆された被覆構造は、前記シート材から前記空気極に渡ってシート状の非透液性材料を貼り付け、前記非透液性材料により前記開口部の端面を覆うようにしても良い。この構成によれば、空気極の表面凹凸形状を利用して被覆として機能するフィルムの接合強度を効率よく高めることができる。
また、前記非透液性材料は、前記開口部の縁部に渡って延出する一体型の枠状にしても良い。この構成によれば、開口部の縁部毎に非透液性材料を貼り付ける場合と比べて、部品点数を低減でき、且つ、貼り付け作業が一回で済む。
また、前記非透液性材料は、前記開口部の縁部に渡って延出する枠状となるように複数の短冊状の非透液材料を接続しても良い。この構成によれば、非透液性材料のフィルム素材から切り出す際に材料の余りを低減し易くなり、また、様々な形状に対応し易くなる。
本発明によれば、紙を含有するシート材で外装体を形成した構成で、空気を取り込む開口部の端面からの電解液の浸透などの影響を抑えることが可能な金属空気電池を提供することができる。
本発明の金属空気電池の実施形態に係るマグネシウム空気電池を示した図である。 図2(A)はマグネシウム空気電池を後方から見た図、図2(B)は上方から見た図、図2(C)は右から見た図である。 打ち抜きシートを示した図である。 図1のIV-IV断面図である。 図1のV-V断面図である。 第1実施例を模式的に示した断面図である。 図7(A)は第2実施例を模式的に示した断面図であり、図7(B)は外装体の外面がラミネートされている場合を示した図である。 第3実施例を模式的に示した断面図である。 図9(A)〜図9(D)は第4実施例を時系列順で模式的に示した断面図である。 第5実施例を模式的に示した断面図である。 第6実施例を模式的に示した断面図である。 第7実施例を模式的に示した断面図である。 第8実施例を模式的に示した断面図である。 図14(A)および図14(B)はフィルムの一例を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の金属空気電池の実施形態に係るマグネシウム空気電池を示した図である。
マグネシウム空気電池10は、折り曲げ自在なシート材で形成された中空箱形状の外装体(筐体とも言う)11を備えている。外装体11には、空気極13が装着されるとともに、空気極13と対向するようにマグネシウム極(金属極)15が収容される。このマグネシウム空気電池10は、空気極13が正極として作用し、マグネシウム極15が負極として作用する一次電池である。
図1および後述する各図に示す上下左右などの各方向は、マグネシウム空気電池10を電池として使用するときの各方向に対応し、以下の説明で使用する各方向と同じである。
図2(A)、図2(B)および図2(C)は、マグネシウム空気電池10を三方(後方、上方、右)から見た図である。外装体11は、薄型の直方体形状に形成されており、外装体11の底面を構成する底板部21と、前面を構成する前壁部22と、後面を構成する後壁部23(図2)と、左右側面を構成する左右の側壁部(左壁部、右壁部)24と、上面を構成する上板部25とを一体に有している。
前壁部22および後壁部23は、同一形状の面であって、互いに平行に配置され、外装体11の中で最も大きい面を形成する。前壁部22には、空気極13が装着(接着)される開口部22K(後述する図3参照)が設けられている。
空気極13は、矩形状(タブ部13Tを除く)の銅メッシュ(銅製の金網)に、カーボンとテフロン(登録商標)を混合した素材を、ローラープレス機などを用い所定厚さのシート状とした後、所定時間、所定温度で乾燥、焼成させ、前記銅メッシュと略同等の大きさに裁断したシートを両面から圧迫(プレス)し狭持したものを、外装体11の開口部22Kに熱融着や接着剤などにより接着した構造であり、通気性と非透水性(非透液性に相当)とを有している。即ち、前記シート状とした素材は、外部の空気は外装体の内部に通気可能であり、外装体11内部の電解液は外部に透過不能な非透水性を有するものである。なお、空気極13には公知の構成を広く適用可能である。
マグネシウム極15は、前壁部22と後壁部23との間であって、各壁部22、23から離間した位置にて空気極13と平行に配置される。また、空気極13およびマグネシウム極15は、前壁部22および後壁部23に対しても平行である。図1に示す電池使用状態では、各極板13、15は鉛直方向に配置される。
空気極13には、上方に突出するタブ部13Tが設けられ、このタブ部13Tに不図示の正極配線が接続される。タブ部13Tとしては、Ni製や銅製の板部材が用いられ、空気極13の銅メッシュに溶接などによって接合される。このタブ部13Tは、外装体11の上板部25よりも上方に突出し、上方から正極配線を容易に接続可能である。
また、マグネシウム極15にも、上方に突出するタブ部15Tが設けられ、このタブ部15Tに不図示の負極配線が接続される。
マグネシウム極15のタブ部15Tは、マグネシウム極15に一体に設けられ、外装体11よりも上方に突出する。すなわち、マグネシウム極15は、矩形板状のマグネシウム極本体部(金属極本体部)15A(後述する図4参照)と、マグネシウム極本体部15Aから同じ厚さで上方に突出するタブ部15Tとを一体に備えている。
なお、図1に示すように、マグネシウム極15のタブ部15Tは、マグネシウム極15における幅方向一端側(左端側)にオフセットして設けられる。また、空気極13のタブ部13Tは、マグネシウム極15のタブ部15Tよりも幅方向他端側(図1中、右端側)にオフセットした位置に設けられる。これによって、正面視(図1)で各タブ部15T、13Tが重ならないように配置されている。
上板部25は、前壁部22と後壁部23と左右の側壁部24との間に形成された内部空間の上方を覆う覆い部材として機能する。この上板部25は、マグネシウム極本体部15Aの上面を覆う一方で、タブ部15Tは外部に露出させる。また、上板部25には、電解液(本構成では食塩水)の注入口となる左右一対の孔部25Hが設けられる。各孔部25Hは、円弧に沿った切れ目の内周部分に相当し、電解液を注入する注入ボトルの先端が切れ目の内側に突き当てられることによって各孔部25Hが開口し、電解液を内部に注入させることができる。このとき、電解液はいずれか一つの孔部から注入され、それ以外の孔部は空気孔となる。なお、前記電解液の注入口となる左右一対の孔部25Hは2個を超える複数でも良く、また、孔部25Hの形状は円弧のみならず、三角形状や四角形状など、特に限定されるものではない。なお、孔部25Hを複数個設ける場合には、少なくとも一箇所を空気孔として構成していれば良く、例えば孔部25Hを3個設ける場合には、2個を注液口、1個を空気孔とすることで、注液時間を短縮することが可能である。
本構成では、前記するように複数の孔部25Hを設けているため、一方から電解液を注入する際に、他方を、外装体11内の空気を外部に抜く空気孔として機能させることができる。また、単一の孔部25Hを設けた場合に比して、電池反応時に内部に発生したガスを効率良く外に抜くこともできる。つまり、上記孔部25Hは、一方は電解液注入口、他方は空気孔およびガス抜き孔として機能する。
このように、切れ目によって選択的に開口する孔部25Hを設けたので、電池使用前は閉じた状態に保持でき、塵などの異物が入ることを防止することができる。
さらに、本構成の外装体11は、簡易な構成でマグネシウム極15を支持可能で、且つ、電解液の量の確保や軽量化に有利に構成されている。
まず、この外装体11は、紙を含有したシート材(後段の図6等に符号101を付して示す)によって製作されている。より具体的には、このシート材には、熱融着性樹脂(例えば、ポリエチレン(PE))により少なくとも内面がラミネート加工された紙、つまり、ラミネート紙が用いられる。このため、内面側が非透液性に形成され、電解液が外部に染み出す(漏れる)ことがなく、また、金属缶や樹脂製容器を使用する場合に比して、軽量かつ安価である。なお、シート材の表裏両面をラミネート加工しても良い。
なお、本構成における紙を含有したシート材とは、紙と熱融着性樹脂とをラミネート加工などにより複合化したものである。シート材中の紙の比率としては、好ましくは50%を超えるようにする。本構成の外装体11は、紙の比率を50%超過とすることで、例えば紙ゴミとして廃棄可能である。
後述するように、外装体11は、シート材を所定形状に打ち抜いた打ち抜きシート100で作成される。前記打ち抜きシート100は、いわゆる紙のコシの強さ(紙の強度に相当)によって、組立後に外装体11に必要とされる強度を満足する。言い換えれば、打ち抜きシート100の厚さ、含有する紙繊維の長さ、および、紙繊維の材料などを調整することによって所望の強度を有するように製作される。また、紙のコシの強さの調整により、折り曲げた状態に保持させることができ、後述する前後一対の上板部構成片25F、25Rによるマグネシウム極15の保持に必要な強度も得ている。
より具体的には、紙としては、コートボール、ノーコートボール、板紙、カード紙などの、比較的厚手の強度を有するものが好適に使用できる。
また、熱融着性樹脂としては、シート材を熱融着により接合して、液密な箱形状に形成可能とするものであり、熱融着が可能なものであれば任意の樹脂が使用可能であるが、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。熱接着性樹脂の厚さは、十分な熱融着状態を得るために、少なくとも10μm、好ましくは20μm以上とする。特に外装体の内面側となる面は、密封性をより確実なものとするために、40μm以上の厚さとすることが、より好ましい。
また、シート材としては、さらに必要に応じて他のフィルムなどを積層することができる。例えばシート材に強度を付与する目的で、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリアミド(Ny)、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムを積層することができる。ポリアミドフィルムは突き刺し耐性に優れるフィルムであり、好ましく使用される。またこれらのフィルムは、シート材の外面側に積層することにより、シート材に優れた印刷適性を付与することができる。すなわち、シート材に絵柄や文字などを印刷する場合は、紙に直接印刷を施してもよいが、PETやOPPにあらかじめ印刷を施し、これを紙に積層することで、シート材に美麗な絵柄や文字などを付与することができる。
熱融着性樹脂、他のフィルムはそれぞれ紙に貼り合わせるようにしてもよく、熱融着性樹脂と他のフィルムをあらかじめ積層した後に紙に積層してもよく、また、熱融着性樹脂と他の樹脂を共押し出しした共押し出しフィルムを貼り合わせて積層してもよい。
本発明の紙を含むシート材は、所定の強度を有する必要がある。具体的には、こわさ(テーバー)(JIS−P 8125「紙及び板紙−こわさ試験方法−」準拠)」がMD方向(抄紙機の進行方向に並行な紙の方向;MD=machine direction)において5〜30mN・m、CD方向(抄紙機の進行方向に直角な紙の方向;CD=cross direction)において2〜15mN・mのものを用いることが好ましい。こわさ(テーバー)は、紙の厚さや密度、積層する熱融着性樹脂や他のフィルムの種類、厚さを変更することにより調整が可能である。なお、こわさ(テーバー)が前記値よりも小さい場合、強度が不足して電池外装体としての形状維持が難しい。また、前記値よりも大きい場合、強度が強すぎて折り曲げ加工などの作業が困難となる。
前記する紙と熱融着性樹脂の積層は、熱融着性樹脂を紙に押し出しラミネートする方法が簡便であり好ましいが、ドライラミネート用接着剤を用いたドライラミネート法など、他の公知の積層方法も採用できる。PETやNy,OPPの積層も、公知の積層方法が採用可能であり、接着剤を用いたドライラミネート法や、熱融着性樹脂を介在させたサンドラミネーション法などが一般的に用いられる。
前記シート材の層構成の具体例は以下に示す。
(1)PE/紙/PE
(2)PE/紙/PE/(PE/Ny/PE) 注:()内は共押し出しフィルム
(3)PET/PE/紙/PE
外装体11を製作する場合には、上記シート材を所定形状に打ち抜いた打ち抜きシート100を作成し、この打ち抜きシート100を折り曲げることによって製作される。この際、切断した端面のうち、後述する電解液に触れる可能性のある箇所については、電解液のシート材への浸み込みを防止するための端面処理を施す。端面処理としては、端面にホットメルトや接着剤を塗布して端面を覆う方法や、別体のフィルムを貼り付ける方法などが採用可能である。
図3は、打ち抜きシート100を示した図であり、外装体11を展開した図に相当している。なお、図3には、説明を判りやすくするため、折り目を一点鎖線で示している。また、図4は、図1のIV-IV断面図であり、図5は、図1のV-V断面図である。
図3に示すように、打ち抜きシート100は、矩形の底板部21と、底板部21の前縁21A(折り目に相当)に連なる矩形の前壁部22と、底板部21の後縁21B(折り目に相当)に連なる矩形の後壁部23とを一体に有している。この底板部21の前縁21Aと後縁21Bとを基準にして、前壁部22と後壁部23とを折り曲げることによって、図4および図5に示すように、底板部21から前壁部22と後壁部23とが立設する。図3に示すように、前壁部22には、空気極13が装着される開口部22Kが形成されており、この開口部22Kは、例えば、打ち抜いて打ち抜きシート100を作成する際に同時に打ち抜かれる。
底板部21は、底板部21を前後に二分割(本構成は等分割)する折り目21C(図3)を基準に折り曲げられ、図4および図5に示すように、側面視で下方凸のV字形状に形成される。この底板部21の上にはマグネシウム極15が載置される。これによって、マグネシウム極15の下端が底板部21の傾斜に案内されて下方凸の部分21Tに嵌り、マグネシウム極15の下端を容易に位置決めすることができる。また、下方凸の部分21Tと後述する第1折り曲げ部25F1、25R1によってマグネシウム極15と空気極13との離間距離を適正に保つことが可能であり、前記離間距離は折り目21C、22C、23Cの距離を変化させることで容易に調整可能である。
同図3に示すように、打ち抜きシート100は、前壁部22の左右の側縁22S(折り目に相当)に連なる左右一対の側壁部構成片24Fと、後壁部23の左右の側縁23S(折り目に相当)に連なる左右一対の側壁部構成片24Rとを一体に有する。そして、これらの側壁部構成片24F、24Rによって、左右の側壁部24が形成される。
詳述すると、各側壁部構成片24F、24Rは、前壁部22および後壁部23の上下に渡って各々延在する縦長の矩形形状に形成され、前壁部22および後壁部23の左右の側縁22S、23Sを基準にして内側(外装体11の内側に相当)に折り曲げられる。また、各側壁部構成片24F、24Rは、各構成片24F、24Rを左右に二分割(本構成は等分割)する折り目24C、24Dを基準にして、外側(外装体11の外側)に折り曲げられ、外側に折り曲げられた外側折り曲げ片24FS、24RS同士が熱融着により接合される。接合された後は、外側折り曲げ片24FS、24RSは、内側に折り曲げられた内側折り曲げ片24FU、24RUに密着するように折り曲げられ、これによって、側壁部24が形成される。
この場合、熱融着により、外側折り曲げ片24FS、24RSを内側折り曲げ片24FU、24RUに接合しても良いし、テープなどの貼付材を用いて、外側折り曲げ片24FS、24RSを内側折り曲げ片24FU、24RUに密着させても良い。これによって、底板部21と前壁部22と後壁部23と左右の側壁部24とが組み立てられる。
また、打ち抜きシート100は、同図3に示すように、前壁部22の上縁22A(折り目に相当)に連なる上板部構成片25Fと、後壁部23の上縁23A(折り目に相当)に連なる上板部構成片25Rとを一体に有する。そして、これら一対の上板部構成片25F、25Rによって、上板部25が形成される。
詳述すると、各上板部構成片25F、25Rは、前壁部22および後壁部23の全幅に渡って各々延在する横長の矩形形状(幅方向に延びた板形状)に形成される。そして、各上板部構成片25F、25Rは、図4および図5に示すように、前壁部22および後壁部23の上縁22A、23Aを基準にして内側(外装体11の内側に相当)に折り曲げられるとともに、各構成片25F、25Rを上下に二分割する折り目22C、23C(図3)を基準にして、さらに内側(外装体11の内側)に折り曲げられ、側面視(図4、図5)で略L字状に屈曲する。
このとき、さらに内側に折り曲げられた部分(先端部分)25F2、25R2は、図4および図5に示すように、各上板部構成片25F、25Rは、前壁部22および後壁部23の双方からマグネシウム極15に向かうように折り曲げられた第1折り曲げ部25F1、25R1と、第1折り曲げ部25F1、25R1の先端(折り目22C、23Cに相当)から折り曲げられてマグネシウム極15に当接する第2折り曲げ部25F2、25R2とを有し、これらによってマグネシウム極15の上部が支持される。
より具体的には、後壁部23の上板部構成片25Rは、マグネシウム極15の幅方向において、マグネシウム極15のタブ部15Tの両側縁に対応する位置に切れ目K(図3参照)を有し、これによって、タブ部15Tと、タブ部15Tのない非タブ部の境を基準にして、タブ部側の分割部25Xと、非タブ部側の分割部25Yとに分割される。そして、タブ部側の分割部25Xでは、図4に示すように、第1折り曲げ部25R1が、後壁部23からマグネシウム極15の後面MRまで延びる長さに形成され、第2折り曲げ部25R2が下方に折り曲げられることによってマグネシウム極15の後面MRに当接する。これによって、マグネシウム極15の後面MRと後壁部23との間を上板部構成片25Rが架橋し、上板部構成片25Rによりマグネシウム極15の後壁部23側への移動(空気極13と反対側への移動)が規制される。
また、非タブ部側の分割部25Yにおいては、図5に示すように、第1折り曲げ部25R1がマグネシウム極本体部15Aを乗り越え、第2折り曲げ部25R2がマグネシウム極15の前面MFに当接するように折り曲げられる。これによって、マグネシウム極15の前面MFと後壁部23との間を上板部構成片25Rが架橋し、上板部構成片25Rによりマグネシウム極15の前壁部22側への移動(空気極13側への移動)が規制される。このようにして、後壁部23の上板部構成片25Rは、マグネシウム極15の前後両方への移動を規制する。
一方、前壁部22の上板部構成片25Fでは、図4および図5に示すように、第1折り曲げ部25F1が、前壁部22からマグネシウム極15の前面MFまで延びる長さに形成される。そして、第2折り曲げ部25F2が下方に折り曲げられることによって、後壁部23の上板部構成片25Fの第2折り曲げ部25R2を介してマグネシウム極15の前面MFに当接する。これによって、マグネシウム極15の前面MFと前壁部22との間を架橋し、上板部構成片25Fによりマグネシウム極15の前壁部22側への移動(空気極13側への移動)が規制される。
このようにして、前壁部22および後壁部23の上板部構成片25F、25Rの双方は、シート材の一部を折り曲げることによってマグネシウム極15を支える支持用折り曲げ部として機能する。
次に、マグネシウム空気電池10の組み立て手順を説明する。
まず、紙を含有するシート材からなる打ち抜きシート100を用意する。そして、この打ち抜きシート100を、底板部21の前縁21Aおよび後縁21Bを基準に二つ折りして前壁部22と後壁部23を立設させるとともに、前壁部22および後壁部23の左右の側壁部構成片24F、24Rを折り曲げ、熱融着により接合して左右の側壁部24を形成する(第1組立工程)。これによって、外装体11が、内部空間を上方に開口させた状態に組み立てられる。なお、この第1組立工程において、底板部21は、側面視で下方凸のV字形状に折り曲げられる(図4、図5参照)。
次いで、外装体11内に、上方からマグネシウム極15を挿入し、マグネシウム極15の下端を底板部21の下方凸の部分21T(図4、図5)に突き当て、マグネシウム極15の下端を位置決めさせる(第2組立工程)。
続いて、図4および図5に示すように、後壁部23に連なる上板部構成片25Rを、マグネシウム極15に向けて折り曲げて第1折り曲げ部25R1を形成するとともに、第1折り曲げ部25R1の先端に相当する折り目23C(図3)で下方に折り曲げ、マグネシウム極15に当接する第2折り曲げ部25R2を形成する(第3組立工程)。
このとき、後壁部23の上板部構成片25Rのうち、タブ部側の分割部25Xは、図4に示すように、マグネシウム極15の後面MR側で下方に折り曲げられて後面MRに当接し、マグネシウム極15の後壁部23側への移動を規制する。また、非タブ部側の分割部25Yは、図5に示すように、マグネシウム極本体部15Aを乗り越えてマグネシウム極15の前面MF側で下方に折り曲げられて前面MFに当接し、マグネシウム極15の前壁部22側への移動を規制する。
その後、図4および図5に示すように、前壁部22に連なる上板部構成片25Fを、マグネシウム極15に向けて折り曲げて第1折り曲げ部25F1を形成するとともに、第1折り曲げ部25F1の先端に相当する折り目22C(図3)で下方に折り曲げて、第2折り曲げ部25F2を形成する(第4組立工程)。この第2折り曲げ部25F2は、マグネシウム極15の前面MFと前壁部22との間を架橋するので、マグネシウム極15の前壁部22側への移動(空気極13側への移動)を規制する。
このようにして、前後一対の上板部構成片25F、25Rによって、マグネシウム極15を前後から支えてマグネシウム極15を位置決めすることができ、マグネシウム極15ズレを防止することができる。
なお、外装体11は熱融着により封口されるとともに、前後一対の上板部構成片25F、25R同士は、上方から上板部構成片25F、25R同士を接合する不図示の部材(蓋部材、或いは、テープなどの貼付材)を装着することによって互いに連結される。また、空気極13については、第1組立工程の前に外装体11に装着しても良いし、外装体11の組立後(例えば、第4組立工程の後)に装着(接着)するようにしても良い。以上により、マグネシウム空気電池10が組み立てられ、電池として使用する場合に外装体11内に電解液が注入される。
続いて、組立後のマグネシウム空気電池10について説明する。
図4および図5に示すように、マグネシウム空気電池10は、紙を含有するシート材からなる外装体11がマグネシウム極15との間に前後に隙間SF、SRを空けて覆うとともに、これら隙間SF、SRを上方から覆って該隙間SF、SRを横断するように前後一対の上板部構成片25F、25Rが折り曲げられた構成を具備する。
このため、外装体11内の電解液の量を十分に確保できるとともに、簡易な構成でマグネシウム極15を空気極13から離間させた位置に保持できる。しかも、外装体11が紙を含有するシート材から形成されるため、外装体11の軽量化や加工コストの低減も可能である。
さらに、マグネシウム空気電池10を構成する主要部品が、外装体11、マグネシウム極15、空気極13(タブ部13Tを含む)の3部品で済むので、部品点数が少なく、組立工数の低減およびマグネシウム空気電池10全体の軽量化が可能になる。
また、マグネシウム極15は、上部が前後一対の上板部構成片25F、25Rによって支持されるとともに、下端が底板部21の下方凸の部分21Tで位置決めされるので、マグネシウム極15の支持力が向上し、位置ずれを効率良く抑えることができる。
また、マグネシウム極15に対し、空気極13と反対側にも電解液が入る隙間SRが設けられるので、放電反応によりマグネシウム極15と空気極13の間に生成される生成物(本構成ではMg(OH)2:水酸化マグネシウム)は、次第に空気極13とマグネシウム極15との間の隙間SFから空気極13と反対側に押し出されて、空気極と反対側の電解液がマグネシウムと空気極の間に回り込むため、放電反応を継続し易くなる、というメリットも得られる。
図4および図5中、符号ULは、電解液の液面を示している。
前後一対の上板部構成片25F、25Rは、電解液の液面ULよりも上方に位置し、各上板部構成片25F、25Rの第1折り曲げ部25F1、25R1は、マグネシウム極15に向かって斜め下方に傾斜している。このため、放電反応による水素の発生によって電解液が上方に飛散した際に、第1折り曲げ部25F1、25R1の下面に沿って電解液が流れ、下方に貯留される電解液内に迅速かつ円滑に戻すことができる。
また、各上板部構成片25F、25Rの第1折り曲げ部25F1、25R1同士は突き当てられている。このため、前壁部22と後壁部23との間で第1折り曲げ部25F1、25R1同士が突っ張り、前壁部22と後壁部23とを離間させるとともに互いに平行に保持し易くなる。また、第1折り曲げ部25F1、25R1の上面が連続するので、テープなどの貼付材によって第1折り曲げ部25F1、25R1同士を連結し易くなる。
このように、マグネシウム空気電池10の外装体11は、紙を含有するシート材で形成され、このシート材は、隙間SF、SRを空けてマグネシウム極(金属極)15を覆うとともに、シート材の一部を折り曲げて隙間SF、SRを横断し、マグネシウム極15を支える支持用折り曲げ部として機能する一対の上板部構成片25F、25Rを一体に備えるので、紙を含有するシート材で形成された外装体11の一部を折り曲げる、といった簡易な構成でマグネシウム極15を支持できるとともに、電解液の量の確保や軽量化に有利である。また、外装体11の軽量化により高い重量エネルギー密度を得ることが可能になる。
さらに、マグネシウム極15を支えるための専用部品が不要になるので、部品点数の削減が可能であり、また、マグネシウム極15以外の発電要素の構成を追加することも容易な構成である。従って、コストを低減し易く、且つ、構成の変更自由度も高い。
(開口部22Kの端面処理)
続いて、外装体11の開口部22Kについて説明する。本構成では、開口部22Kの端面には、内部に注液した電解液の浸透を防止する端面処理が施され、これによって、端面から電解液が浸透し、外装体11の強度低下や外観の劣化を招いてしまう事態を回避している。
この端面処理には、大別すると、シート材そのものの端面を被覆する構造(端面被覆構造)と、シート材と空気極13とにまたがって被覆する構造(空気極利用型の被覆構造)とがあり、以下、端面処理の実施例について説明する。
(第1実施例;端面被覆構造・折り返し方式)
図6は、第1実施例を模式的に示した断面図である。
まず、外装体11を構成するシート材101は、紙を含有する紙層102と、ラミネート層を構成する内層103とを備えた二層構造に形成されている。内層103は、外装体11の内面側を非透液性にする層であり、本実施例では、防水性(電解液に対する耐液性に相当)と熱融着性を有する合成樹脂製のフィルムで形成されている。この内層103には、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などが使用され、特にポリエチレン製のフィルムが好適である。
空気極13は、外装体11の開口部22Kに外側から装着され、タブ部13Tを外装体11に加工せずに外に配置可能にしている。この空気極13は、銅メッシュからなる基材層111と、基材層111の内面および外面に設けられる内層112および外層113とを備えた三層構造に形成されている。内層112および外層113は、通気性と非透水性(非透液性)を有する層であり、本実施例では、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とカーボンブラックとを混在させ、微細な孔を多数備えた多孔構造に形成されている。
図6に示すように、シート材101の縁部101A、より具体的には、開口部22Kの周縁部分に位置する縁部101Aは、外方に向かって折り返される。この折り返し角度は180度である。これによって、縁部101Aが、縁部101A以外の部分101Bの外方に重なり、縁部101Aの内周層が外方に露出する。この外方に露出した内層103の領域に、空気極13が内層112を接触させるように重ねられ、熱融着により接合される。これにより、空気極13と縁部101Aとの間の隙間が閉塞される。
この構成によれば、シート材101の縁部101Aの端面を外方に露出させて内部の電解液に接触させないようにすることができるとともに、シート材101の内層103を利用して空気極13を接合できる。従って、シート材101を折り曲げる、といった簡易な方法で、開口部22Kの端面からの電解液の浸透を防止でき、外装体11の強度低下や外観の劣化を回避することができる。また、この被覆処理は、外装体11の外面(シート材101の外面)がラミネートされていない場合でも適用できる、というメリットもある。
(第2実施例;端面被覆構造・折り返し方式)
図7(A)は、第2実施例を模式的に示した断面図である。
第2実施例でも、第1実施例と同様に、開口部22Kの周縁部分に位置する縁部101Aは、外方に向かって折り返される。但し、第2実施例では、シート材101の縁部101Aおよび縁部101Aと重なる部分101Bの紙層102を予め削ることによって、厚さを半分にしている(図7中、厚さt=0.5×T)。
この構成により、図7(A)に示すように、シート材101の縁部101Aを折り返した際に、縁部101Aと部分101Bとが重なった部分と、重ならない部分101Cとの厚さを揃えることができる。この場合、シート材101の外面が面一に連続する平面となる。これにより、空気極13を熱融着により接合できるとともに、空気極13のシート材101(外装体11)からの出っ張り量を低減することができる。この第2実施例によれば、第1実施例と同様の効果に加え、第1実施例よりもマグネシウム空気電池10の薄型化が可能になる。
また、この被覆処理は、外装体11の外面(シート材101の外面)がラミネートされていない場合、および、ラミネートされている場合のいずれも適用可能である。
図7(B)は、外装体11の外面がラミネートされている場合を示す。ここで、ラミネート層を構成する外層104は、内層103と同様に、熱融着性樹脂(例えば、ポリエチレン(PE))製のフィルムで形成されている。この構成によれば、図7(B)に示すように、空気極13の内層112を、シート材101の外層104にも熱融着により接合することができる。このため、外装体11の外面のラミネートを利用して、接合面積を広く確保することができる。従って、空気極13の接合強度を高めたい場合に有利である。
(第3実施例;端面被覆構造・フィルム貼り方式)
図8は、第3実施例を模式的に示した断面図である。
第3実施例では、紙層102の表裏両面に、シート状の非透液性材料であるフィルム121、122を貼り付け、各フィルム121、122同士を熱融着などにより接合して開口部22Kの端面を被覆させる。なお、内層側のフィルム121は、シート材101のラミネート層を構成する内層103(図8参照)を兼用し、外層側のフィルム122は、シート材101のラミネート層を構成する外層104(図8参照)を兼用する。
これらフィルム121、122については、単層フィルム、積層フィルムのいずれを適用しても良く、公知の端面保護部材などに使用される様々なフィルムを適用可能である。例えば、フィルム121、122(或いは各フィルム121、122の基材)には、耐熱性および機械的強度を有する素材を適用すれば良い。具体的には、延伸ポリエチレン、テレフタレート、延伸ナイロン、延伸ポリプロピレン、延伸ビニルアルコールなどの延伸フィルムを使用すれば良い。なお、後述する各フィルムについても、同様の素材を用いることが可能である。
この構成によれば、シート状の非透液性材料により簡易に開口部22Kを被覆することができ、開口部22Kの端面からの電解液の浸透を防止し、外装体11の強度低下や外観の劣化を回避することができる。
また、これらフィルム121、122の具体例として、特開平8−337238号公報に記載される積層フィルムが好適である。
この特許公報には、表面または裏面層を、熱融着性樹脂からなる接着層とし、その接着層に隣接して、接着層よりも融点の高い中間層を備える積層フィルムが記載される。このフィルムを使用することにより、単層フィルムを使用した場合と比べて耐熱性を向上させ、熱融着によるピンホールなどの発生を回避し、接着安定性の向上を図ることが可能になる。
(第4実施例;端面被覆構造・窓貼り方式)
図9(A)〜図9(D)は、第4実施例を模式的に示した断面図である。
第4実施例では、シート材101に開口部22Kを設け(図9(A))、開口部22Kを覆う窓(最終積層構成)となるように、表裏両面に、シート状の非透液性材料であるフィルム(例えばポリエチレンフィルム)を貼り合わせるか、または、エキストルーダー加工により内層103と外層104を設け、開口部22Kの部分で、内層103と外層104を貼り合わせて一体としている(図9(B))。
次いで、図9(C)に示すように、貼り合わせて一体とした部分を打ち抜く。これにより、開口部22Kの周囲に、貼り合わせて一体とした部分の一部(図9中、符号FX)が残り、開口部22Kの端面が被覆される。その後、空気極13を熱融着により接合する(図9(D)参照)。
この構成によれば、貼り合わせ、打ち抜きといった比較的簡易な作業により開口部22Kの端面を被覆することができ、また、フィルムにより開口部22Kの端面を包み込んだ被覆形態を得ることができる。これにより、開口部22Kの端面からの電解液の浸透を防止でき、外装体11の強度低下や外観の劣化を回避することができる。
また、図9(D)に示すように、シート材101の外層104を利用して、空気極13を熱融着により容易に接合することもできる。また、本実施例の被覆処理は、紙層102の両面をラミネートする場合に、ラミネートと同時に行うことも可能である。
なお、開口部22Kを覆う窓を形成する工程(図9(B)、図9(C))は、上記の開口部22Kの両面からフィルムを貼り合わせるものに限らず、開口部22Kの片面にフィルム片を重ね、開口部22K内に予め設けたフィルム(例えば、シート材101の内層)に接合し、接合したフィルム同士の一部を打ち抜くようにしても良い。この場合、例えば、特許第3047755号に記載の技術を適用すれば良い。
(第5実施例;端面被覆構造・フィルム貼り方式)
図10は、第5実施例を模式的に示した断面図である。
第5実施例では、開口部22Kの端面を覆うシート状の非透液性材料であるフィルム125が、延伸フィルムからなる支持層126の両面に接着層127、128を備えた三層構造に形成されている。そして、図10に示すように、シート材の開口部22Kの端面を上記フィルム125で包み込み、その状態で熱融着により接合している。
これにより、フィルム125により開口部22Kの端面を包み込んで被覆することができ、開口部22Kの端面からの電解液の浸透を防止できるなどの効果を得ることができる。また、フィルム125の接着層128を利用して、空気極13を容易に接合することができる。
この場合も、上記第3実施例に記載したように、特開平8−337238号公報に記載される積層フィルムを適用することにより、耐熱性を向上させ、熱融着によるピンホールなどの発生を回避し、接着安定性の向上を図ることが可能になる。
(第6実施例;端面被覆構造・含浸方式)
図11は、第6実施例を模式的に示した断面図である。
第6実施例では、図11に示すように、開口部22Kの端面に、疎水性の薬剤MXを含浸させ、これによって、端面からの電解液の浸透を防止し、外装体11の強度低下や外観の劣化を回避する。この疎水性の薬剤MXには、ウレタン系の接着剤や流動パラフィンなどを適用すれば良い。この薬剤MXには、有機溶剤を使い、且つ、低粘度のものが好ましい。この構成によれば、薬剤MXがシート材101の端面から紙繊維の隙間に保持され易くなり、電解液の浸透などの防止効果を長期に渡って得ることができる。
また、この被覆処理は、図11に示すように、外装体11の内外両面がラミネートされていることが好ましい。この構成によれば、ラミネート層を構成する外層104と空気極13とが接合されるので、シート材101(外装体11)と空気極13との間からの電解液の浸透を効果的に防止することができる。
(第7実施例;空気極利用型の被覆構造・ホットメルト)
図12は、第7実施例を模式的に示した断面図である。
第7実施例では、シート材101から空気極13に渡ってホットメルト(ホットメルト接着剤とも言う)を塗布し、ホットメルトHXにより開口部22Kの端面を被覆する。このホットメルトHXには、エチレン酢酸ビニル(EVA)などの熱可塑性プラスチックや、ウレタン系の反応硬化型のホットメルト樹脂などの公知の素材を適用可能である。
これにより、ホットメルトHXにより、開口部22Kの端面からの電解液の浸透を防止できるなどの効果を得ることができる。また、ホットメルトHXは、空気極13の内層112、つまり、多孔性の表面に食い込むので、ホットメルトHXと空気極13との接合強度を高く維持することができる。従って、空気極13の表面構造を利用してホットメルトHXの接合強度を効率よく高め、被覆の耐久性向上に有利となる。
また、ホットメルトHXに代えて、高粘度で加工後に硬化する被覆剤(例えばゼリー状の硬化型接着剤)を用いて端面を被覆することも可能である。
また、この被覆処理は、図12に示すように、外装体11の外面がラミネートされていない場合でも適用できる、というメリットもある。
なお、紙(紙層102)が剥き出しである外装体11の外面に空気極13を接着するには、ホットメルト、テープ貼り、接着剤貼りを使用すれば良い。
(第8実施例;空気極利用型の被覆構造・フィルム貼り方式)
図13は、第8実施例を模式的に示した断面図である。
第7実施例では、シート材101の片面(内面)に、シート状の非透液性材料であるフィルム131を貼り付け、このフィルム131の端部131Aを空気極13に接合する。これによって、シート材101から空気極13に渡ってフィルム131が貼り付けられ、フィルム131により開口部22Kの端面が被覆される。このフィルム131には、熱融着性樹脂(例えば、ポリエチレン(PE))などの公知の素材を適用可能であり、熱融着などにより空気極13に接合される。
この構成によれば、フィルム131により、開口部22Kの端面からの電解液の浸透を防止できるなどの効果を得ることができる。また、フィルム131は、空気極13の内層112、つまり、多孔性の表面に食い込んだ状態で接合され、フィルム131と空気極13との接合強度を高く維持することができる。従って、空気極13の表面構造を利用してフィルム131の接合強度を効率よく高め、被覆の耐久性向上に有利となる。
また、この被覆処理についても、第7実施例と同様に、外装体11の外面がラミネートされていない場合でも適用できる、というメリットがある。
図14(A)および図14(B)はフィルム131の一例を示している。
図14(A)は、フィルム131を一体型に形成した場合を示している。つまり、空気極13の矩形の開口部22Kの各辺を被覆する4つの矩形状の部分(上辺被覆部132、左右の側辺被覆部133、134、下辺被覆部135)を一体にした四方枠状のフィルムを製作している。
このように、開口部22Kの縁部に渡って延出する一体型の枠状にすれば、部品点数を低減でき、被覆作業の簡易化を図りやすくなる。
また、図14(B)は、4つの被覆部132〜135を別々に形成した場合を示している。つまり、4つの被覆部132〜135に相当する短冊部を別々に作製し、各短冊部を、熱融着などにより接合して開口部22Kの縁部に渡って延出する枠状のフィルムを作製している。
この場合、図14(A)の場合と比べて、フィルム素材から切り出す際にフィルム素材の余りを低減することができる。また、様々な形状のフィルムを作製し易くなり、設計変更やサイズ変更に対応し易くなる。
以上説明したように、本実施の形態では、外装体11は、紙を含有するシート材101で形成され、シート材101は、隙間SF、SRを空けてマグネシウム極(金属極)15を覆うとともに、少なくとも内面側が非透液性に形成され、外装体11には、空気極13が外面側から装着される開口部22Kが設けられ、開口部22Kの端面には、内部に注液した電解液の浸透を防止する端面処理が施されるので、紙を含有するシート材101で外装体11を形成した構成で、空気を取り込む開口部22Kの端面からの電解液の浸透などの影響を抑えることが可能になる。
また、開口部22Kの端面は、上記端面処理として、シート材101の縁部が外方に向かって折り返されるようにすれば(第1、第2実施例、図6、図7)、シート材101を折り曲げる、といった簡易な方法で、開口部22Kへの電解液の影響を抑えることが可能になる。この場合、シート材101以外の部材が不要であり、コスト低減に有利である。
また、開口部22Kの端面は、上記端面処理として、シート状の非透液性材料であるフィルム103、104、121、122、125、131により被覆されるようにすれば(第3〜第8実施例、図8〜図13)、フィルム性能に応じた被覆性能を得ることができる。この場合、広く流通するフィルムを用いることにより、コスト低減を図りやすくなり、且つ、フィルムの選定により所望の被覆性能を選択可能になる。
この場合、シート材101の両面に、シート状の非透液性材料であるフィルム121、122を貼り付け、フィルム121、122同士を接合して端面を被覆すれば(第3実施例、図8)、シート材101の両面をラミネートする場合に、そのラミネートフィルムを利用して被覆することができる。
また、シート材101の表面にフィルム(非透液性材料)103、104、125を貼り付け、このフィルム103、104、125により開口部22Kの端面を包み込んで端面を被覆すれば(第4、第5実施例、図9、図10)、図9および図10に示すように、開口部22Kの端面を包み込んだ被覆形態を得ることができ、端面からの電解液の浸透を防止し易くなる。
また、開口部22Kの端面は、上記端面処理として、疎水性の薬剤MXが含浸されるようにすれば(第6実施例、図11)、この薬剤MXを用いる方法により、開口部22Kの端面からの電解液の浸透を防止できる。この場合、薬剤MXに、開口部22Kの端面の繊維の隙間に保持可能な低粘度の薬剤を用いることにより、被覆の耐久性向上に有利となる。
また、上記端面処理として、シート材101から空気極13に渡ってホットメルトHXを塗布し、ホットメルトHXにより開口部22Kの端面を覆うようにすれば(第7実施例、図12)、空気極13の表面凹凸形状を利用して被覆として機能するホットメルトHXの接合強度を効率よく高めることができる。
また、上記端面処理として、シート材101から空気極13に渡ってフィルム(非透液性材料)131を貼り付け、このフィルム131により開口部22Kの端面を覆うようにしても(第8実施例、図13)、ホットメルトHXの場合と同様に、空気極13の表面凹凸形状を利用して被覆として機能するフィルム131の接合強度を効率よく高めることができる。
このとき、フィルム131を、開口部22Kの縁部に渡って延出する一体型の枠状にすることにより(図14(A))、開口部22Kの縁部毎にフィルムを貼り付ける場合と比べて、部品点数を低減でき、且つ、貼り付け作業が一回で済む。一方、このフィルム131を、開口部22Kの縁部に渡って延出する枠状となるように複数の短冊状のフィルムを接続した構成にすることにより(図14(B))、非透液性材料のフィルム素材から切り出す際に材料の余りを低減し易くなり、また、様々な形状に対応し易くなる。
以上、本発明を実施するための形態について述べたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、上記の端面処理を二つ以上組み合わせても良い。例えば、第6実施例の含浸方式を除く実施例に対し、開口部22Kの端面に含浸させる含浸方式を組み合わせても良い。また、第1および第2実施例に記載した折り返し方式と、他の実施例に記載したフィルム貼り方式とを組み合わせても良い。組み合わせることで、被覆性能(耐久性)などを高めやすくなる。
また、上述の実施形態では、熱融着により各部材を接合する場合を説明したが、それ以外の接合方法を適用しても良い。例えば、被覆用のフィルムに、インパルスシール、超音波シール、ホットエアーで加熱後の圧着、ホットメルト、テープ貼り、接着剤などを適用しても良い。
また、外装体11の形状は適宜に変更しても良く、空気極13やマグネシウム極15の形状も適宜に変更しても良い。また、外装体11に用いるシート材101は、外装体11の内側となる面だけをラミネートした片面ラミネート紙を用いても良いし、ラミネート紙以外のシート材であって、紙を含有するシート材を用いても良い。
また、上述の実施形態では、後壁部23に連なる上板部構成片25Rを、タブ部15Tを基準に分割し、この上板部構成片25Rによって、マグネシウム極15の空気極13側への移動と反対側への移動の両方を規制する場合を説明したが、これに限らない。例えば、前壁部22の上板部構成片25Fを、タブ部15Tを基準に分割し、この上板部構成片25Fによって、マグネシウム極15の空気極13側への移動と反対側への移動の両方を規制するようにしても良い。
また、上述の実施形態では、一対の上板部構成片25F、25RをL字状に折り曲げてマグネシウム極15の移動を規制する場合を説明したが、マグネシウム極15の移動を規制可能な範囲で、一対の上板部構成片25F、25Rの折り曲げ方は変更しても良い。また、マグネシウム極15の移動を適切に規制できる範囲で、上板部構成片25F、25Rによるマグネシウム極15の支持のいずれか一方を省略しても良い。
また、上述の実施例では、外装体11として、マグネシウム極15の下端が嵌る下方凸形状に折り曲げられた底板部21を有する例を説明したが、底板部21を上方凸形状に折り曲げることによっても、マグネシウム極15の下端を保持可能とすることができる。この場合には、マグネシウム極15が空気極13と平行にはならないものの、マグネシウム極15の移動防止をより強いものとすることができる。
また、上述の実施形態では、単セルのマグネシウム空気電池10について説明したが、使用用途に限定されること無く、使用する負荷の電圧、電流などに応じて、マグネシウム空気電池10を複数個直列、並列に接続し使用することが可能である。また、使用時の形態に付いても特に限定されること無く、例えば、複数個のマグネシウム空気電池10を結束バンド等で締結したり、樹脂製のプラスチックケース、鉄箱等に収納し使用したりすることも可能である。
さらに、上述の実施形態では、本発明をマグネシウム空気電池10に適用する場合を説明したが、これに限らず、公知の金属空気電池に広く適用が可能である。例えば、金属極に亜鉛、鉄、アルミニウムなどの金属またはその合金を用いることが可能である。金属極に亜鉛を用いた場合は、電解液に水酸化カリウム水溶液を用いるようにすれば良く、金属極に鉄を用いた場合は、電解液にアルカリ系水溶液を用いるようにすれば良い。また、金属極にアルミニウムを用いた場合は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを含む電解液を用いるようにすれば良い。
10 マグネシウム空気電池(金属空気電池)
11 外装体
13 空気極
13T 空気極のタブ部
15 マグネシウム極(金属極)
15T 金属極のタブ部
21 底板部
22K 開口部
101 シート材
103、104、121、122、125、131 フィルム(非透液性材料)
SF、SR 隙間
MX 疎水性の薬剤
HX ホットメルト

Claims (8)

  1. 空気極を有するとともに前記空気極と対向する金属極を収容する外装体を備える金属空気電池において、
    前記外装体は、紙を含有するシート材で形成され、前記シート材は、少なくとも内面側が非透液性に形成され、
    前記外装体には、前記空気極が外面側から装着される開口部が設けられ、前記開口部は、内部に注液した電解液の浸透を防止する
    前記シート材の縁部が外方に向かって折り返された折り返し構造、
    前記シート材の縁部がシート状の非透液性材料により被覆された被覆構造、
    前記シート材の縁部がホットメルトにより被覆された被覆構造、
    前記シート材の縁部に疎水性の薬剤が含浸された被覆構造
    のいずれかを備えていることを特徴とする金属空気電池。
  2. 前記シート状の非透液性材料により被覆された被覆構造は、前記シート材の両面に前記非透液性材料を貼り付け、前記非透液性材料同士を接合して前記開口部の端面を被覆したことを特徴とする請求項1に記載の金属空気電池。
  3. 前記シート状の非透液性材料により被覆された被覆構造は、前記非透液性材料により前記開口部の端面を包み込んで前記端面を被覆したことを特徴とする請求項1に記載の金属空気電池。
  4. 前記シート状の非透液性材料により被覆された被覆構造と、前記シート材の縁部に疎水性の薬剤が含浸された被覆構造の両方を組み合わせたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属空気電池。
  5. 前記シート材の縁部がホットメルトにより被覆された被覆構造は、前記シート材から前記空気極に渡ってホットメルトを塗布し、前記ホットメルトにより前記開口部の端面を覆ったことを特徴とする請求項1に記載の金属空気電池。
  6. 前記シート材の縁部がシート状の非透液性材料により被覆された被覆構造は、前記シート材から前記空気極に渡ってシート状の非透液性材料を貼り付け、前記非透液性材料により前記開口部の端面を覆ったことを特徴とする請求項1に記載の金属空気電池。
  7. 前記非透液性材料は、前記開口部の縁部に渡って延出する一体型の枠状であることを特徴とする請求項に記載の金属空気電池。
  8. 前記非透液性材料は、前記開口部の縁部に渡って延出する枠状となるように複数の短冊状の非透液材料を接続したことを特徴とする請求項に記載の金属空気電池。
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