JP5687036B2 - 温泉水供給システムおよび温泉水供給方法 - Google Patents
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Description
レジオネラ属菌の殺菌方法としては、塩素を添加して殺菌する方法が知られている。しかし、臭い等の理由により温泉利用者の不評につながるので有効な対策とはいえない。
すなわち、本発明にかかる参考例としての温泉水殺菌装置は、源泉から導かれる温泉水を60℃以上に加熱してレジオネラ属菌を殺菌するヒートポンプを備えていることを特徴とする。
ヒートポンプの熱源としては、例えば10℃以上であれば種々のものが使用でき、河川水、排水、未使用源泉等の従来では単に捨てていた未使用排熱を利用することができる。
ヒートポンプとしては、典型的には、ターボ圧縮機を用いたターボ冷凍機が挙げられるが、スクリュー式やスクロール式の圧縮機を用いた他の蒸気圧縮式のヒートポンプでもよく、また、吸収式冷凍機等の他の形式であってもよい。
一方、冷泉槽には、源泉から供給された60℃以上の温泉水を貯留し、ヒートポンプの吸熱によって冷却することとした。60℃以上の温泉水は、既にレジオネラ属菌が殺菌されているので、改めて加熱する必要がなく、そのまま冷却して冷泉水を作ることができる。また、ヒートポンプの吸熱によって冷却することとしているので、貯湯槽内の温泉水の加熱と同時に冷却が行われることとなり、冷泉水を作るための冷却設備や工程が別途必要となることはない。
そして、貯湯槽にて貯留された高温の温泉水と、冷泉槽にて貯留された低温の温泉水とを混合して貯留する配湯槽を設け、この配湯槽にて所望の温度の温泉水を得ることとした。このように、殺菌済みの有効な温泉水を用いて温度調整された温泉水を得ることができるので、温泉水ではない水道水等を用いて温度調整する場合に比べて、格段に泉質が向上する。
ヒートポンプの熱源としては、例えば10℃以上であれば種々のものが使用でき、河川水、排水、未使用源泉等の従来では単に捨てていた未使用排熱を利用することができる。
ヒートポンプとしては、典型的には、ターボ圧縮機を用いたターボ冷凍機が挙げられるが、スクリュー式やスクロール式の圧縮機を用いた他の蒸気圧縮式のヒートポンプでもよく、また、吸収式冷凍機等の他の形式であってもよい。
一方、冷泉槽には、源泉から供給された60℃以上の温泉水を貯留し、ヒートポンプの吸熱によって冷却することとした。60℃以上の温泉水は、既にレジオネラ属菌が殺菌されているので、改めて加熱する必要がなく、そのまま冷却して冷泉水を作ることができる。また、ヒートポンプの吸熱によって冷却することとしているので、貯湯槽内の温泉水の加熱と同時に冷却が行われることとなり、冷泉水を作るための冷却設備や工程が別途必要となることはない。
そして、貯湯槽にて貯留された高温の温泉水と、冷泉槽にて貯留された低温の温泉水とを混合して貯留する配湯槽を設け、この配湯槽にて所望の温度の温泉水を得ることとした。このように、殺菌済みの有効な温泉水を用いて温度調整された温泉水を得ることができるので、温泉水ではない水道水等を用いて温度調整する場合に比べて、格段に泉質が向上する。
図1には、本発明の参考例としての温泉水殺菌装置の一参考実施形態が示されている。
温泉水殺菌装置1は、ヒートポンプ3と、加熱側温泉熱交換器5と、熱源側温泉熱交換器7とを備えている。
なお、ヒートポンプ3としては、典型的には、本実施形態のようにターボ圧縮機を用いたターボ冷凍機が挙げられるが、スクリュー式やスクロール式の圧縮機を用いた他の蒸気圧縮式のヒートポンプでもよく、また、吸収式冷凍機等の他の形式であってもよい。
温水出口ノズル3bから流出する温水の温度(すなわちヒートポンプ3の出力温水温度)は、加熱側温泉熱交換器7によって加熱される温泉水が60℃以上となるように、例えば70℃といったように設定される。
また、温泉水をヒートポンプ3によって60℃まで加熱するので、化石燃料を使用したボイラによる殺菌に比べて、CO2を排出せず、また高効率に加熱することができる。
また、本参考実施形態では、温泉熱交換器5,7を用いることとした。これは、温泉水に含まれる不純物等がスケールとなって熱交換器を詰まらせるおそれがあるので、メンテナンス等のために取り外し可能または交換可能とするためである。しかし、温泉水の泉質によってはスケールの発生のおそれがない場合があるので、このような場合には、温泉熱交換器5,7を省略して、温泉水流入配管13a及び温泉水流出配管13bを、それぞれ、温水入口ノズル3a及び温水出口ノズル3bに直接接続し、また、熱源水流入配管15a及び熱源水流出配管15bを、それぞれ、冷水入口ノズル3c及び冷水出口ノズル3dに直接接続してもよい。
本実施形態は、参考実施形態と同様に、ヒートポンプ3を用いて温泉水を加熱してレジオネラ属菌を殺菌する点で共通する。本実施形態は、このヒートポンプ3による殺菌方法を用いるとともに、温泉旅館等の利用側へ温泉水を供給する温泉水供給システムである。
ヒートポンプ3は、参考実施形態と同様なので、その説明を省略する。
貯湯槽17には、貯湯出力配管23が設けられており、配湯槽21に接続された合流配管25へと貯湯槽17内の温泉水を導く。貯湯出力配管23には、流量制御弁27が設けられており、合流配管25を流れる温泉水温度および流量に基づいて所定の演算を行う第1制御部29の指令によって開度が制御されるようになっている。
冷泉槽19には、冷泉出力配管31が設けられており、合流配管25へと冷泉槽19内の温泉水を導く。冷泉出力配管31には、流量制御弁33が設けられており、第1制御部29によって開度が制御されるようになっている。
冷泉槽19には、放流弁20が設けられており、第1制御部29の指令および貯湯槽17内の温泉水の温度に基づいて所定の演算を行う第2制御部22によって、その開度が制御される。
配湯槽21には、配湯配管35が接続されており、配湯ポンプ37によって所定量の温泉水が流されるようになっている。
60℃未満の低温源泉群から供給された温泉水は、貯湯槽17へと導かれ、貯湯槽17内でヒートポンプ3によって60℃以上に加熱される。これにより、温泉水内のレジオネラ属菌が殺菌される。
一方、60℃以上の高温源泉群から供給された温泉水は、冷泉槽19へと導かれ、冷泉槽19内でヒートポンプ3によって冷却される。
以上のように製造された貯湯槽17内の高温の温泉水と、冷泉槽19内の低温の温泉水は、配湯槽21へと導かれて混合される。この際に、合流配管25を流れる温泉水の温度及び流量に基づいて第1制御部29が所定の演算を行い、所望の温度が得られるように、貯湯槽17側の流量制御弁27と冷泉槽19側の流量制御弁33の開度を決定する。すなわち、貯湯槽17内の高温の温泉水と冷泉槽19内の低温の温泉水との流量比を適宜変更して、所望温度の温泉水を得られるように制御する。
配湯槽21内に貯留された温泉水は、配湯配管35を通り、配湯ポンプ37によって利用側へと供給される。
ヒートポンプ3によって加熱された温泉水を貯湯槽17に貯留することにより、60℃以上の温泉水を確保することができる。これにより、温泉水の利用側に配湯する温泉水の配湯温度(例えば43℃)よりも大きな温度差を有する温泉水を保有することができるので、有効熱容量((貯湯温度−配湯温度)×貯湯量)を増大させることができる。有効熱容量が増大すると、源泉使用量の削減が可能となるので、源泉枯渇の防止に寄与することができる。
3 ヒートポンプ
10 温泉水供給システム
17 貯湯槽
19 冷泉槽
21 配湯槽
Claims (2)
- 源泉から導かれる温泉水を60℃以上に加熱してレジオネラ属菌を殺菌するヒートポンプを備えている温泉水殺菌装置と、
前記ヒートポンプによって加熱された温泉水を貯留する貯湯槽と、
を備えた温泉水供給システムにおいて、
前記貯湯槽には、60℃未満の温泉水が源泉から供給され、
前記ヒートポンプの吸熱によって、源泉から供給された60℃以上の温泉水が冷却される冷泉槽と、
前記貯湯槽および前記冷泉槽から導かれた温泉水を混合して配湯用の温泉水を貯留する配湯槽と、
を備えていることを特徴とする温泉水供給システム。 - ヒートポンプによって、源泉から導かれる温泉水を60℃以上に加熱してレジオネラ属菌を殺菌する温泉水殺菌方法によって加熱された温泉水を貯湯槽に貯留し、
該貯湯槽に貯留された温泉水を用いて配湯温度を調整し、利用側に温泉水を供給する温泉水供給方法において、
前記貯湯槽には、60℃未満の温泉水が源泉から供給され、
前記ヒートポンプの吸熱によって、源泉から供給された60℃以上の温泉水を冷泉槽で冷却し、
前記貯湯槽および前記冷泉槽から導かれた温泉水を混合して配湯用の温泉水を配湯槽に貯留し、
該配湯槽から利用側に温泉水を供給することを特徴とする温泉水供給方法。
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JP2010263845A JP5687036B2 (ja) | 2010-11-26 | 2010-11-26 | 温泉水供給システムおよび温泉水供給方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010263845A JP5687036B2 (ja) | 2010-11-26 | 2010-11-26 | 温泉水供給システムおよび温泉水供給方法 |
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---|---|
JP2012110866A JP2012110866A (ja) | 2012-06-14 |
JP5687036B2 true JP5687036B2 (ja) | 2015-03-18 |
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Family Applications (1)
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JP2010263845A Active JP5687036B2 (ja) | 2010-11-26 | 2010-11-26 | 温泉水供給システムおよび温泉水供給方法 |
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