JP5686182B2 - 固体酸化物形燃料電池用接合材、固体酸化物形燃料電池及び固体酸化物形燃料電池モジュール - Google Patents

固体酸化物形燃料電池用接合材、固体酸化物形燃料電池及び固体酸化物形燃料電池モジュール Download PDF

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Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池用接合材、固体酸化物形燃料電池及び固体酸化物形燃料電池モジュールに関する。
近年、新たなエネルギー源として、燃料電池に対する注目が大きくなってきている。燃料電池には、固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)、溶融炭酸塩形燃料電池、リン酸形燃料電池、固体高分子形燃料電池等がある。これらの燃料電池の中でも、固体酸化物形燃料電池では、液体の構成要素を用いる必要が必ずしもなく、炭化水素燃料を用いるときに内部での改質も可能である。このため、固体酸化物形燃料電池に対する研究開発が盛んに行われている。
固体酸化物形燃料電池では、例えば、発電要素とセパレータとの接合などに接合材が用いられている。この接合材の具体例として、例えば下記の特許文献1には、ガラスを主成分とする固体酸化物形燃料電池用の接合材が記載されている。
特開2011−34874号公報
しかしながら、特許文献1に記載の接合材は、部材を接合するために加熱した際に接合界面に平行な方向にも収縮する。このため、被接合部材に応力が加わり、例えば反りが発生したり、接合材が損傷したりする場合がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、固体酸化物形燃料電池用接合材であって、高い接合力を有し、且つ接合時における接合界面に平行な方向への収縮が小さい固体酸化物形燃料電池用接合材を提供することにある。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材は、ガラスセラミックス層と、拘束層とを備えている。ガラスセラミックス層は、ガラスセラミックスを含む。拘束層は、ガラスセラミックス層に積層されている。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材のある特定の局面では、拘束層は、ガラスセラミックス層の焼成温度において焼成しない。ただし、ガラスセラミックス層の一部は、焼成時に拘束層に拡散・流動してもよい。また、拘束層は、焼成温度よりも低い軟化点を有するガラスを拘束層に含有させてもよい。この場合、拘束層の無機材料はガラス成分によって緻密化されているとともにガラスセラミックス層との固着を高めるように機能する。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の他の特定の局面では、拘束層は、アルミナを含む。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の別の特定の局面では、拘束層はガラスをさらに含む。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材のさらに他の特定の局面では、拘束層におけるアルミナの含有率は、30体積%〜90体積%である。この構成によれば、拘束層に含まれるガラス成分がアルミナの焼成助剤として作用することを抑制できる。従って、拘束層による収縮抑制効果をさらに高めることができる。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材のさらに別の特定の局面では、拘束層は、金属板である。この構成では、拘束層は、焼成時に接合界面に平行な方向に実質的に収縮しない。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材のまた他の特定の局面では、ガラスセラミックスは、シリカ、バリウム酸化物及びアルミナを含む。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材のさらに別の特定の局面では、ガラスセラミックスは、SiをSiO換算で48質量%〜75質量%と、BaをBaO換算で20質量%〜40質量%と、AlをAl換算で5質量%〜20質量%とを含む。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材のまた他の特定の局面では、ガラスセラミックス層の厚みは、10μm〜150μmである。拘束層の厚みは、0.5μm〜50μmである。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材のまた別の特定の局面では、ガラスセラミックス層は、拘束層の一の主面の上に設けられた第1のガラスセラミックス層と、拘束層の他の主面の上に設けられた第2のガラスセラミックス層とを含む。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池は、上記本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材が焼成されてなる接合層を備えている。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池のある特定の局面では、固体酸化物形燃料電池は、複数の発電セルをさらに備えている。発電セルは、固体酸化物電解質層と、固体酸化物電解質層の一の主面の上に配された空気極と、固体酸化物電解質層の他の主面の上に配された燃料極とを有する。隣り合う発電セルは、接合層により接合されている。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池モジュールは、上記本発明に係る固体酸化物形燃料電池用接合材が焼成されてなる接合層を備えている。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池モジュールのある特定の局面では、固体酸化物形燃料電池モジュールは、燃料電池をさらに備えている。燃料電池は、固体酸化物電解質層と、固体酸化物電解質層の一の主面の上に配された空気極と、固体酸化物電解質層の他の主面の上に配された燃料極とを有する複数の発電セルを有する。隣り合う発電セルは、接合層により接合されている。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池モジュールの他の特定の局面では、固体酸化物形燃料電池モジュールは、筐体と、筐体内に配置された燃料電池とをさらに備えている。燃料電池と筐体とは、接合層により接合されている。
本発明によれば、固体酸化物形燃料電池用接合材であって、高い接合力を有し、且つ接合時における接合界面に平行な方向への収縮が小さく、反りの発生や接合材の損傷を抑制できる固体酸化物形燃料電池用接合材を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。 図2は、第2の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。 図3は、第3の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。 図4は、第4の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。 図5は、第5の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。 図6は、第6の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池モジュールの模式的側面図である。 図7は、第6の実施形態における発電セルの略図的分解斜視図である。 図8は、第6の実施形態における第1の接合層の略図的断面図である。 図9は、第6の実施形態における第2の接合層の略図的断面図である。 図10は、第1の実施例において作成したサンプルの略図的断面図である。 図11は、第2の実施例において作成したサンプルの略図的断面図である。 図12は、第5の実施例において作成したサンプルの略図的断面図である。 図13は、第6の実施例において作成したサンプルの略図的断面図である。 図14は、第7の実施例において作成したサンプルの略図的断面図である。 図15は、第8の実施例において作成したサンプルの略図的断面図である。 図16は、第9の実施例において作成したサンプルの略図的断面図である。 図17は、第10の変形例における固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的斜視図である。 図18は、第11の変形例における固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的斜視図である。 図19は、第12の変形例における固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的斜視図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
《第1の実施形態》
図1は、第1の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。
図1に示す固体酸化物形燃料電池用接合材1は、固体酸化物形燃料電池に用いられる接合材である。具体的には、接合材1は、例えば、固体酸化物形燃料電池の発電セル同士を接合したり、固体酸化物形燃料電池モジュールの筐体と燃料電池とを接合したりする用途等に用いられる。
接合材1は、ガラスセラミックス層10と、拘束層11とを有する。
ガラスセラミックス層10は、ガラスセラミックスを含む。ガラスセラミックス層10は、ガラスセラミックスのみからなるものであってもよいし、ガラスセラミックスに加えて、例えば、非晶質のガラス等を含んでいてもよい。
ここで、「ガラスセラミックス」とは、結晶化ガラスとセラミックスとの混合材料系である。セラミックスの具体例としては、例えば、クリストバライト、フォルステライト、コージェライト、クオーツ、石英ガラス、アルミナ、マグネシア、スピネルなどが挙げられる。
本実施形態において、ガラスセラミックスは、シリカ、バリウム酸化物及びアルミナを含んでいる。ガラスセラミックスは、SiをSiO換算で48質量%〜75質量%と、BaをBaO換算で20質量%〜40質量%と、AlをAl換算で5質量%〜20質量%とを含むものであることが好ましい。ガラスセラミックスは、MnをMnOに換算して2質量%〜10質量%、TiをTiOに換算して0.1質量%〜10質量%、FeをFeに換算して0.1質量%〜10質量%を更に含んでいてもよい。ガラスセラミックスは、実質的にCr酸化物やB酸化物を含まないものであることが好ましい。この構成によれば、例えば、1100℃以下という温度で焼成可能なガラスセラミックスを得ることができる。
ガラスセラミックス層10の厚みは、特に限定されないが、例えば、10μm〜150μmであることが好ましく、20μm〜50μmであることがより好ましい。
ガラスセラミックス層10の上には、拘束層11が積層されている。本実施形態では、拘束層11と、ガラスセラミックス層10とは直接接触している。
拘束層11は、ガラスセラミックス層10の焼成温度において面方向に収縮しないものである。すなわち、拘束層11は、拘束層11が実質的に面方向に収縮しない状態でガラスセラミックス層10を焼成させることができるような性質を有するものである。拘束層11は、例えば金属板やセラミックスからなるものであることが好ましい。
拘束層11は、ガラスセラミックスの焼成温度では焼成しない、アルミナなどの無機材料を含むことが好ましい。この場合、拘束層11が実質的に収縮しない状態でガラスセラミックス層10を焼成させることができる。また、拘束層11は、ガラスを含むことが好ましい。この場合、接合材1を焼成した際に拘束層11とガラスセラミックス層10が焼成されてなる層との接合強度を高めることができる。なお、無機材料の中心粒径は、5μm以下であることが好ましい。無機材料の中心粒径が5μmより大きいと、ガラスセラミックス層の焼成時の面方向への収縮を抑制する効果が低減される。
拘束層11において、アルミナとガラスとの総体積に対し、ガラスの体積が10〜70%であることが好ましい。拘束層11におけるアルミナとガラスとの総体積に対するガラスの体積が10%を下回ると、拘束層におけるガラス量が不足して、これらを緻密化することができない場合がある。一方、拘束層11におけるアルミナとガラスとの総体積に対するガラスの体積が70%を上回ると、ガラスセラミックス層の焼成時の面方向への収縮抑制効果が弱くなる場合がある。
なお、拘束層11に含まれるガラスは、非晶質ガラスであってもよいし、焼成時に少なくとも一部が結晶化する結晶性ガラスであってもよい。
また、拘束層11は、ガラスセラミックスをさらに含むことが好ましい。この場合、拘束層とガラスセラミックス層や被接合体との接合強度がより高くなる。
拘束層11の厚みは、0.5μm〜50μmであることが好ましく、1μm〜10μmであることがより好ましい。拘束層11の厚みが0.5μm未満であると、面方向への収縮抑制効果が低減してしまう場合がある。一方、拘束層11の厚みが50μmを超えると、固体酸化物形燃料電池の低背化が困難になる場合がある。また、拘束層11の厚みは、ガラスセラミックス層10の厚みの0.05倍〜0.25倍であることが好ましい。
ところで、接合材を、ガラスセラミックス層のみにより構成することも考えられる。この場合であっても、優れた接合性を実現することができる。
しかしながら、ガラスセラミックス層のみからなる接合材は、焼成時に面方向にも収縮する。このため、被接合材や、ガラスセラミックス層が焼成されてなる接合層に大きな応力が生じる。よって、被接合材が反ったり、被接合材や接合層にクラック等が発生したりする場合がある。また、接合材が被接合材から剥離しやすい。すなわち、十分な接合強度が得難い。
それに対して本実施形態では、ガラスセラミックス層10と拘束層11が積層されている。この拘束層11により、ガラスセラミックス層10の焼成時の面方向への収縮が抑制され、主として厚み方向に収縮する。よって、本実施形態の接合材1を用いた場合は、接合材1の焼成時においても、それほど面方向に収縮しない。従って、被接合材や接合層に応力が加わることを抑制することができる。その結果、被接合材の反りや、被接合材及び接合層にクラックが発生することを抑制することができる。また、被接合材同士を高い接合強度で接合することができる。つまり、本実施形態の接合材1は、優れた接合性を有しており、且つ焼成時における収縮が小さいものである。
なお、拘束層のみにより接合材を構成した場合は、接合性が低くなり、接合材としての機能が十分に得られなくなる。
接合材1の焼成時における面方向への収縮をより効果的に抑制する観点からは、拘束層11は、ガラスセラミックス層10の焼成温度において実質的に焼成しないものであることが好ましい。この観点からは、拘束層11は、アルミナを含んでいることが好ましく、アルミナを30体積%以上含んでいることが好ましい。但し、拘束層11におけるアルミナの含有率が高くなりすぎると、拘束層内がガラスセラミックスで緻密化されず、接合材の強度が低下する場合がある。このため、拘束層11におけるアルミナの含有率は、90質量%以下であることが好ましい。
以下、本発明を実施した好ましい形態の他の例について説明する。以下の説明において、第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
《第2〜第5の実施形態》
図2は、第2の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。図3は、第3の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。図4は、第4の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。図5は、第5の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池用接合材の略図的断面図である。
第1の実施形態では、1層のガラスセラミックス層10と、1層の拘束層11との積層体により接合材1が構成されている例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。
例えば図2〜図5に示すように、ガラスセラミックス層10と拘束層11とのうちの少なくとも一方が複数設けられていてもよい。
図2に示す例では、拘束層11の一の主面に第1のガラスセラミックス層10aが設けられており、他の主面に第2のガラスセラミックス層10bが設けられている。よって、接合材の両表面が、ガラスセラミックス層により構成されている。従って、接合材の一の主面に接合される被接合材と接合材との接合強度と、接合材の他の主面に接合される被接合材と接合材との接合強度との両方をより高めることができる。
図3に示す例では、ガラスセラミックス層10の両側に拘束層11a、11bが設けられている。すなわち、ガラスセラミックス層10が拘束層11a、11bにより狭持されている。従って、ガラスセラミックス層10の焼成時における面方向の収縮をより効果的に抑制することができる。
図4に示す例では、3つのガラスセラミックス層10a〜10cの間に2つの拘束層11a、11bが配されている。このため、接合材の両表面が、ガラスセラミックス層により構成されている。従って、接合材の一の主面に接合される被接合材と接合材との接合強度と、接合材の他の主面に接合される被接合材と接合材との接合強度との両方をより高めることができる。また、ガラスセラミックス層の数に対する拘束層の数が、図2に示す接合材よりも多いため、ガラスセラミックス層10a〜10cの焼成時における収縮をより面方向の効果的に抑制することができる。
図5に示す例では、2つのガラスセラミックス層10a、10bと、2つの拘束層11a、11bとが交互に積層されている。この接合材であっても、第1の実施形態に係る接合材1と同様の効果が奏される。また、接合材の厚みを調整することも可能である
《第6の実施形態》
図6は、第6の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池モジュールの模式的側面図である。
図6に示すように、固体酸化物形燃料電池モジュール(ホットモジュールとも言う。)3は、筐体3aを備えている。筐体3aの内部には、固体酸化物形燃料電池2が配置されている。
燃料電池2は、複数の発電セル20を有する。具体的には、燃料電池2は、2つの発電セル20を有する。
図7は、第6の実施形態における発電セルの略図的分解斜視図である。図7に示すように、発電セル20は、第1のセパレータ40と、発電要素46と、第2のセパレータ50とを有する。発電セル20では、第1のセパレータ40と、発電要素46と、第2のセパレータ50とがこの順番で積層されている。
(発電要素46)
発電要素46は、酸化剤ガス用マニホールド44から供給される酸化剤ガスと、燃料ガス用マニホールド45から供給される燃料ガスとが反応し、発電が行われる部分である。酸化剤ガスは、例えば、空気や酸素を含む有酸素ガスにより構成することができる。また、燃料ガスは、水素ガス、都市ガス、液化石油ガスや気化灯油などの炭化水素ガス等を含むガスとすることができる。
(固体酸化物電解質層47)
発電要素46は、固体酸化物電解質層47を備えている。固体酸化物電解質層47は、イオン導電性が高いものであることが好ましい。固体酸化物電解質層47は、例えば、安定化ジルコニアや、部分安定化ジルコニアなどにより形成することができる。安定化ジルコニアの具体例としては、10mol%イットリア安定化ジルコニア(10YSZ)、11mol%スカンジア安定化ジルコニア(11ScSZ)等が挙げられる。部分安定化ジルコニアの具体例としては、3mol%イットリア部分安定化ジルコニア(3YSZ)、等が挙げられる。また、固体酸化物電解質層47は、例えば、SmやGd等がドープされたセリア系酸化物や、LaGaOを母体とし、LaとGaとの一部をそれぞれSr及びMgで置換したLa0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.2(3−δ)などのペロブスカイト型酸化物などにより形成することもできる。
固体酸化物電解質層47は、空気極層48と燃料極層49とにより挟持されている。すなわち、固体酸化物電解質層47の一主面の上に空気極層48が形成されており、他主面の上に燃料極層49が形成されている。
(空気極層48)
空気極層48は、空気極48aを有する。空気極48aは、カソードである。空気極48aにおいては、酸素が電子を取り込んで、酸素イオンが形成される。空気極48aは、多孔質で、電子伝導性が高く、かつ、高温において固体酸化物電解質層47等と固体間反応を起こしにくいものであることが好ましい。空気極48aは、例えば、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)、Snをドープした酸化インジウム、PrCoO系酸化物、LaCoO系酸化物、LaMnO系酸化物などにより形成することができる。LaMnO系酸化物の具体例としては、例えば、La0.8Sr0.2MnO(通称:LSM)、La0.8Sr0.2Co0.2Fe0.8(通称:LSCF)や、La0.6Ca0.4MnO(通称:LCM)等が挙げられる。空気極48aは、上記材料の2種以上を混合した混合材料により構成されていてもよい。
(燃料極層49)
燃料極層49は、燃料極49aを有する。燃料極49aは、アノードである。燃料極49aにおいては、酸素イオンと燃料ガスとが反応して電子を放出する。燃料極49aは、多孔質で、電子伝導性が高く、かつ、高温において固体酸化物電解質層47等と固体間反応を起こしにくいものであることが好ましい。燃料極49aは、例えば、NiO、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)・ニッケル金属の多孔質サーメットや、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)・ニッケル金属の多孔質サーメット等により構成することができる。燃料極層49は、上記材料の2種以上を混合した混合材料により構成されていてもよい。
(第1のセパレータ40)
発電要素46の空気極層48の上には、第1のセパレータ本体41と、第1の流路形成部材42とにより構成されている第1のセパレータ40が配置されている。第1のセパレータ40には、空気極48aに酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路43が形成されている。この酸化剤ガス流路43は、酸化剤ガス用マニホールド44からx方向のx1側からx2側に向かって延びている。
第1のセパレータ40の構成材料は、特に限定されない。第1のセパレータ40は、例えば、イットリア安定化ジルコニアなどの安定化ジルコニアや、部分安定化ジルコニア等により形成することができる。
(第2のセパレータ50)
発電要素46の燃料極層49の上には、第2のセパレータ本体51と、第2の流路形成部材52とにより構成されている第2のセパレータ50が配置されている。第2のセパレータ50には、燃料極49aに燃料ガスを供給するための燃料ガス流路53が形成されている。この燃料ガス流路53は、燃料ガス用マニホールド45からy方向のy1側からy2側に向かって延びている。
第2のセパレータ50の構成材料は、特に限定されない。第2のセパレータ50は、例えば、安定化ジルコニアや、部分安定化ジルコニア等により形成することができる。
本実施形態では、2つの発電セル20は、第1の実施形態において説明した接合材1を用いて接合されている。具体的には、接合材1が焼成されてなる第1の接合層21aによって接合されている。
図8は、第6の実施形態における第1の接合層の略図的断面図である。図8に示すように、第1の接合層21aは、ガラスセラミックス層10が焼成されてなる焼成層22と、拘束層11との積層体により構成されている。
図6に示すように、燃料電池2は、筐体3aに接合されている。なお、熱を均等に伝熱するために、均熱板と燃料電池2とを接合した後、筐体3aに設置してもよい。燃料電池2と筐体3aとは、第2の接合層21bによって接合されている。
図9は、第6の実施形態における第2の接合層の略図的断面図である。図9に示すように、第2の接合層21bも、第1の接合層21aと同様に、ガラスセラミックス層10が焼成されてなる焼成層22と、拘束層11との積層体により構成されている。
以上説明したように、本実施形態では、隣り合う発電セル20が、接合材1が焼成されてなる第1の接合層21aによって接合されている。また、燃料電池2と筐体3aとは、接合材1が焼成されてなる第2の接合層21bによって接合されている。このため、発電セル20の反りや、発電セル20にクラックが生じることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、接合層21a、21bが、接合材1が焼成されたものである例について説明した。但し、本発明は、この構成に限定されない。接合層は、例えば、第2〜第5の実施形態に係る接合材が焼成されたものであってもよい。
図17に示されるように、固体酸化物形燃料電池用接合材は、平面視U字状に設けられていてもよい。図18に示されるように、固体酸化物形燃料電池用接合材は、平面視L字状に設けられていてもよい。図19に示されるように、固体酸化物形燃料電池用接合材は、環状に設けられていてもよい。
(実施例1)
実施例1では、図10に示すサンプル31を作製した。まず、下記の表1に示す組成Aを有するガラスセラミックスに対して、バインダとしてポリビニルブチラールと可塑剤としてジ―n−ブチルフタレートと、溶剤としてトルエンおよびイソプロピレンアルコールとを加えることによりスラリーを作製した。そのスラリーを用いて、ドクターブレード法によりガラスセラミックス層のセラミックスグリーンシートを作製した。そのガラスセラミックス層のセラミックスグリーンシートを積層することにより得た積層体を50℃の温度で500kgf/cmの圧力でプレスし、ガラスセラミックス31aを得た。そのガラスセラミックス層31aをジルコニアを主成分とする基板30a、30bの間に介在させることにより、サンプル31を得た。すなわち、サンプル31では、ガラスセラミックス層31aのみにより接合材を構成した。
(実施例2)
ガラスセラミックスの焼成温度では焼成しない無機材料粉末として、中心粒径が0.5μmのアルミナ粉末、ガラス粉末として、中心粒径が1.3μmのホウ珪酸ガラスを用いた。アルミナ粉末とガラス粉末を6:4の体積比で混合した後、バインダとしてポリビニルブチラールと可塑剤としてジ―n−ブチルフタレートと、溶剤としてトルエンおよびイソプロピレンアルコールとを加えることによりスラリーを作製した。そのスラリーを用いて、ドクターブレード法により拘束層のセラミックスグリーンシートを作製した。この拘束層のセラミックスグリーンシートと実施例1と同様に作製したセラミックスガラス層のセラミックスグリーンシートを積層することにより得た積層体を50℃の温度で500kgf/cmの圧力でプレスし、ガラスセラミックス層31aと拘束層32aの積層体を作製した。なお、上述のホウ珪酸ガラスは、SiOが55モル%、Alが4モル%、Bが10モル%、BaOが20モル%、CaOが5.5モル%、MgOが0.5モル%、およびSrOが5モル%含まれる組成からなる。
次に、図11に示すように、ジルコニアを主成分とする基板30a、30bの間に、上記実施例1と同様にしてガラスセラミックス層31aと拘束層32aの積層体を介在させることにより、サンプル32を得た。
なお、本実施例ではガラスセラミックス層と拘束層を別々に作製、積層することによって接合材を作製したが、ガラスセラミックス層上で、拘束層をシート成形してもよい。
また、ガラスセラミックス層と拘束層の積層構造は、シートの積層に限定されるものではなく、ペースト工法、印刷工法、エアロゾルデポジション等であっても同様の効果が得られる。
(実施例3)
ガラスセラミックス層31aの厚みと拘束層32aの厚みとを下記の表2に示す厚みにしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例4)
ガラスセラミックス層31aの厚みと拘束層32aの厚みとを表2に示す厚みにしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例5)
図12に示すように、ジルコニアを主成分とする基板30a、30bの間に、拘束層32aと、ガラスセラミックス層31aと、拘束層32aとがこの順番で積層された積層体を介在させることにより、サンプル33を作製した。
(実施例6)
図13に示すように、ジルコニアを主成分とする基板30a、30bの間に、ガラスセラミックス層31aと、拘束層32aと、ガラスセラミックス層31aとがこの順番で積層された積層体を介在させることにより、サンプル34を作製した。
(実施例7)
図14に示すように、ジルコニアを主成分とする基板30a、30bの間に、拘束層32aと、ガラスセラミックス層31aと、拘束層32aと、ガラスセラミックス層31aとがこの順番で積層された積層体を介在させることにより、サンプル35を作製した。
(実施例8)
図15に示すように、ジルコニアを主成分とする基板30a、30bの間に、拘束層32aと、ガラスセラミックス層31aと、拘束層32aと、ガラスセラミックス層31aと、拘束層32aとがこの順番で積層された積層体を介在させることにより、サンプル36を作製した。
(実施例9)
図16に示すように、ジルコニアを主成分とする基板30a、30bの間に、ガラスセラミックス層31aと、拘束層32aと、ガラスセラミックス層31aと、拘束層32aと、ガラスセラミックス層31aとがこの順番で積層された積層体を介在させることにより、サンプル37を作製した。
(実施例10)
ガラスセラミックスを下記の表1に示す組成Bとしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例11)
ガラスセラミックスを下記の表1に示す組成Cとしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例12)
ガラスセラミックスを下記の表1に示す組成Dとしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例13)
ガラスセラミックスを下記の表1に示す組成Eとしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例14)
ガラスセラミックスを下記の表1に示す組成Fとしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例15)
ガラスセラミックスを下記の表1に示す組成Gとしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例16)
ガラスセラミックスを下記の表1に示す組成Hとしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例17)
ガラスセラミックスを下記の表1に示す組成Iとしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(実施例18)
ガラスセラミックスを下記の表1に示す組成Jとしたこと以外は、実施例2と同様にしてサンプルを作製した。
(評価)
実施例1〜18のそれぞれにおいて作製したサンプルを、1000℃で1時間焼成した。その後、接合材と基板との接合部を顕微鏡で観察した。その結果、実施例1では多数のクラックが確認された。実施例2〜18では、クラックは観察されなかった。
(実施例19)
下記に示す条件で、上記第6の実施形態に係る発電セルと実質的に同様の構成を有する発電セルを下記に示す構成部材を一体焼成することにより作製した。
セパレータの構成材料:3YSZ(添加量3モル%のYで安定化されたZrO
固体酸化物電解質層の構成材料:ScSZ(添加量10モル%のSc、1モル%のCeO安定化されたZrO
空気極の構成材料:La0.8Sr0.2MnO粉末60質量%と、ScSZ40質量%との混合物に対してカーボン粉末を30質量%添加したもの
燃料極の構成材料:NiO 65質量%と、ScSZ 35質量%との混合物に対してカーボン粉末を30質量%添加したもの
燃料極側のインターコネクタの中間膜よりも燃料極側の部分の構成材料:NiO 70質量%と、TiO 30質量%との混合物
インターコネクタの中間膜よりも燃料極とは反対側の部分の構成材料:Pdの含有量が30質量%であるPd−Ag合金
ビアホールの直径:0.2mm
中間膜の厚み:30μm
燃料極の厚み:30μm
空気極の厚み:30μm
固体酸化物電解質層の厚み:30μm
線条凸部の高さ:240μm
セパレータ本体の厚み:360μm
焼成前のプレス条件:1000kgf/cm
焼成温度:1150℃
上記の条件で作製した発電セルを2つ用意し、2つの発電セルの間に実施例1で作製した接合材および導電性ペーストを介在させ1kg重の荷重をかけながら1000℃で1時間焼成し燃料電池を作製した。燃料電池の燃料ガス供給用マニホールドと酸化剤ガス供給用マニホールドにそれぞれ室温でNガスを流した。マニホールド内の圧力が10kPaのときのガスリークの有無を市販の界面活性剤からなるリークチェッカーを用いて固体酸化物形燃料電池用接合材のシール性を評価した。その結果、ガスリークはみられなかった。
Figure 0005686182
Figure 0005686182
1…固体酸化物形燃料電池用接合材
2…固体酸化物形燃料電池
3a…筐体
10、10a〜10c…ガラスセラミックス層
11、11a、11b…拘束層
20…発電セル
21a…第1の接合層
21b…第2の接合層
22…焼成層
40…第1のセパレータ
41…第1のセパレータ本体
42…第1の流路形成部材
43…酸化剤ガス流路
44…酸化剤ガス用マニホールド
45…燃料ガス用マニホールド
46…発電要素
47…固体酸化物電解質層
48…空気極層
48a…空気極
49…燃料極層
49a…燃料極
50…第2のセパレータ
51…第2のセパレータ本体
52…第2の流路形成部材
53…燃料ガス流路

Claims (12)

  1. ガラスセラミックスを含むガラスセラミックス層と、
    前記ガラスセラミックス層に積層されており、ガラスを含む粒子状の無機材料により形成されている拘束層と、
    を備え
    前記拘束層は、前記ガラスセラミックス層の焼成温度において焼成しない、固体酸化物形燃料電池用接合材。
  2. 前記拘束層は、アルミナを含む、請求項に記載の固体酸化物形燃料電池用接合材。
  3. 前記拘束層における前記アルミナの含有率は、30体積%〜90体積%である、請求項に記載の固体酸化物形燃料電池用接合材。
  4. 前記ガラスセラミックスは、シリカ、バリウム酸化物及びアルミナを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池用接合材。
  5. 前記ガラスセラミックスは、SiをSiO換算で48質量%〜75質量%と、BaをBaO換算で20質量%〜40質量%と、AlをAl換算で5質量%〜20質量%とを含む、請求項に記載の固体酸化物形燃料電池用接合材。
  6. 前記ガラスセラミックス層の厚みは、10μm〜150μmであり、前記拘束層の厚みは、0.5μm〜50μmである、請求項1〜のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池用接合材。
  7. 前記ガラスセラミックス層は、前記拘束層の一の主面の上に設けられた第1のガラスセラミックス層と、前記拘束層の他の主面の上に設けられた第2のガラスセラミックス層とを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池用接合材。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池用接合材が、前記拘束層が焼成しないガラスセラミックス層の焼成温度において焼成されてなる接合層を備える固体酸化物形燃料電池。
  9. 固体酸化物電解質層と、前記固体酸化物電解質層の一の主面の上に配された空気極と、前記固体酸化物電解質層の他の主面の上に配された燃料極とを有する複数の発電セルをさらに備え、
    隣り合う前記発電セルが前記接合層により接合されている、請求項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池用接合材が、前記拘束層が焼成しないガラスセラミックス層の焼成温度において焼成されてなる接合層を備える固体酸化物形燃料電池モジュール。
  11. 固体酸化物電解質層と、前記固体酸化物電解質層の一の主面の上に配された空気極と、前記固体酸化物電解質層の他の主面の上に配された燃料極とを有する複数の発電セルを有し、隣り合う前記発電セルが前記接合層により接合されている燃料電池をさらに備える、請求項10に記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
  12. 筐体と、
    前記筐体内に配置された燃料電池と、
    をさらに備え、
    前記燃料電池と前記筐体とが前記接合層により接合されている、請求項10または11に記載の固体酸化物形燃料電池モジュール。
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