JP5684643B2 - 車両制御装置、車両制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、自車両が障害物と衝突した場合の被害ができるだけ少なくなるように自車両を制御する車両制御装置、車両制御方法及びプログラムを提供するものである。
図1は、本発明の一実施形態による車両制御装置1の構成を示す概略ブロック図である。
車両制御装置1は、障害物検出部11、リスク記憶部12、リスク情報読み出し部13、リスク情報補正部14、回避可否判定部15、衝突範囲特定部16、最小被害部位特定部17、進行制御部18を備える。
リスク記憶部12は、障害物の種別に関連付けてリスク情報を記憶する。なお、リスク情報とは、当該障害物の部位と、当該障害物と自車両とが衝突した場合に生じる被害の大きさ(以下、リスク値と呼ぶ)との関係を示す情報である。セダンやトラックに関連付けられたリスク情報によれば、車両のキャビン(乗員室)に相当する部位のリスク値が他の部位のリスク値と比較して高く設定されている。これは、障害物として検出された車両の乗員への衝撃を抑えるためである。なお、キャビン以外の部位のリスクは、キャビンからその部位までの距離と、当該部位の外からの衝撃に対する剛性に基づいて算出されたものである。他方、バスに関連付けられたリスク情報は、キャビンに相当する部位のリスク値が他のリスク値と比較して高くない。これは、バスのキャビンがバスの上方に設けられており、自車両とバスの車高差が大きく、自車両がバスに衝突したとしてもキャビンに変形が及ぶ可能性がないためである。つまり、リスク記憶部12が記憶するリスク情報は、少なくとも自車両が障害物と判定された車両の乗員室に衝突すると当該乗員室に変形が及ぶ可能性がある場合に、乗員室のリスク値が他の部位と比較して大きくなるように設定されている。なお、バスに関連付けられたリスク情報のリスク値は、ボディの外からの衝撃に対する剛性に基づいて算出されたものである。
図2に示すリスク情報はあくまでも一例であり、車両制御装置1を搭載する車両の車種などによって異なるものとなる。例えば、車両制御装置1がバスのキャビンと同程度の高さを有する車両に搭載される場合、図2に示すリスク情報と異なり、バスのキャビンに相当する部位のリスク値が高く設定されることとなる。
リスク情報補正部14は、リスク情報読み出し部13が読み出したリスク情報を、障害物検出部11が検出した障害物の形状に基づいて補正する。
最小被害部位特定部17は、リスク情報補正部14が補正したリスク情報のうち、衝突範囲特定部16が特定した範囲におけるリスク値が最も低い部位を特定する。
図3は、本実施形態による車両制御装置1の動作を示すフローチャートである。
図4は、車両制御装置1の動作例を示す図である。
車両制御装置1の障害物検出部11は、常時障害物の検出を実行する。そして、障害物検出部11は、障害物を検出したか否かを判定する(ステップS1)。障害物検出部11が、障害物を検出しなかった場合(ステップS1:NO)、障害物の検出処理を継続する。
例えば、本実施形態では、最小被害部位特定部17が、リスク情報読み出し部13が読み出したリスク情報に基づいて、自車両と衝突した場合に障害物に生じる被害が最も小さい部位を特定する場合を例に説明したが、これに限られない。例えば、障害物検出部11によって障害物であると判定された車両から人の顔を検出し、最小被害部位特定部17は、当該リスク情報に加え、人の顔が検出された箇所のリスク値を高く設定するようにしても良い。
Claims (6)
- 自装置を搭載する車両である自車両を制御する車両制御装置であって、
自車両と衝突する可能性がある障害物を検出する障害物検出部と、
前記障害物検出部によって障害物が検出された場合に、自車両の進行を制御することで前記障害物との衝突を回避できるか否かを判定する回避可否判定部と、
前記回避可否判定部によって前記障害物との衝突を回避できないと判定された場合に、前記障害物における自車両と衝突しうる範囲を特定する衝突範囲特定部と、
前記衝突範囲特定部が特定した範囲のうち、自車両と衝突した場合に前記障害物に生じる被害が最も小さい部位を特定し、前記部位が複数存在する場合に、これらの部位のうち自車両の減速のみによって変形が及ぶ部位を選択する最小被害部位特定部と、
前記回避可否判定部によって前記障害物との衝突を回避できないと判定された場合に、前記最小被害部位特定部が特定または選択した部位に変形が及ぶように自車両の加減速の制御か自車両の操舵制御かの少なくとも何れか一方の制御を行い、自車両の進行を制御する進行制御部と、
を備えることを特徴とする車両制御装置。 - 障害物の種別毎に、当該障害物の部位と、当該障害物と自車両とが衝突した場合に生じる被害の大きさとの関係を示すリスク情報を記憶するリスク記憶部を備え、
前記障害物検出部は、前記障害物の種別を特定し、
前記最小被害部位特定部は、前記障害物検出部が特定した種別に関連付けられたリスク情報を読み出し、前記衝突範囲特定部が特定した範囲のうち前記リスク情報が示す被害の大きさが最も小さい部位を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。 - 前記障害物検出部が検出した障害物が車両であり、かつ自車両が当該障害物の乗員室に衝突すると当該乗員室に変形が及ぶ可能性がある場合、
前記最小被害部位特定部は、当該障害物の乗員室を、他の部位と比較して自車両と衝突した場合に生じる被害が大きい部位であると判定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両制御装置。 - 前記衝突範囲特定部は、前記障害物の速度及び進行方向、並びに自車両の速度及び進行方向に基づいて衝突しうる範囲を特定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両制御装置。 - 自装置を搭載する車両である自車両を制御する車両制御装置を用いた車両制御方法であって、
障害物検出部は、自車両と衝突する可能性がある障害物を検出し、
回避可否判定部は、前記障害物検出部によって障害物が検出された場合に、自車両の進行を制御することで前記障害物との衝突を回避できるか否かを判定し、
衝突範囲特定部は、前記回避可否判定部によって前記障害物との衝突を回避できないと判定された場合に、前記障害物における自車両と衝突しうる範囲を特定し、
最小被害部位特定部は、前記衝突範囲特定部が特定した範囲のうち、自車両と衝突した場合に前記障害物に生じる被害が最も小さい部位を特定し、前記部位が複数存在する場合に、これらの部位のうち自車両の減速のみによって変形が及ぶ部位を選択し、
進行制御部は、前記回避可否判定部によって前記障害物との衝突を回避できないと判定された場合に、前記最小被害部位特定部が特定または選択した部位に変形が及ぶように自車両の加減速の制御か自車両の操舵制御かの少なくとも何れか一方の制御を行い、自車両の進行を制御する、
ことを特徴とする車両制御方法。 - 自装置を搭載する車両である自車両を制御する車両制御装置を、
自車両と衝突する可能性がある障害物を検出する障害物検出部、
前記障害物検出部によって障害物が検出された場合に、自車両の進行を制御することで前記障害物との衝突を回避できるか否かを判定する回避可否判定部、
前記回避可否判定部によって前記障害物との衝突を回避できないと判定された場合に、前記障害物における自車両と衝突しうる範囲を特定する衝突範囲特定部、
前記衝突範囲特定部が特定した範囲のうち、自車両と衝突した場合に前記障害物に生じる被害が最も小さい部位を特定し、前記部位が複数存在する場合に、これらの部位のうち自車両の減速のみによって変形が及ぶ部位を選択する最小被害部位特定部、
前記回避可否判定部によって前記障害物との衝突を回避できないと判定された場合に、前記最小被害部位特定部が特定または選択した部位に変形が及ぶように自車両の加減速の制御か自車両の操舵制御かの少なくとも何れか一方の制御を行い自車両の進行を制御する進行制御部、
として機能させるためのプログラム。
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