JP5684009B2 - 壁面体 - Google Patents
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Description
かかる要求に対して、特許文献1には、パネル体の左右端にスペーサを取付け、パネル体の左右端をスペーサと共に中空の支柱に呑み込ませて配置することが開示されている。
また、支柱にスペーサを呑み込ませてスペーサを隠す必要があるので、支柱の形状が制約される為、支柱の意匠の自由度が制限されるという問題がある。
従来技術のように、支柱内にスペーサを呑み込ませる必要がないので、支柱の形状が制約を受けることがなく、支柱の意匠の自由度が高い。
パネル体は支柱間に積上げていないので、支柱の位置や形状に制限なく施工できる。例えば、壁面体の上下の横枠には任意の位置に支柱を固定できるので、支柱の位置に制約がなく施工できる。
左右の縦枠及び上下の横枠で四周を枠組みして、強度のある枠体にパネル体を積上げているから、組立て易い。
上桟に別体のカバーを取付けているので、上桟の仕上げ品質が要求されなくて済み、パネル体の製造や搬送がし易い。
最上に位置するパネル体の上面カバーと横架材との間に空間を形成することにより、横桟及び下桟の少なくとも一方に設けた通風部のほかにより大きな通風空間を確保できる。
通風部は、開口側ほど上下の間隔を広くしているので、壁面体の上下方向の収まり寸法を小さくしつつ風の取り込み量を多くすることができ、風通効率が良い。
スペーサは横桟本体と横桟補助材との各水平部に固定しているので、安定に固定できる。
図3に示すように、壁面体1は、左右の支柱3、3と、複数のパネル体5を備えており、パネル体5は左右の支柱3間に積み上げて固定されている。左右の柱3、3の上端間には横架材7が架設されており、最上にあるパネル体5と横架材7との間に空間9を形成している。
図2に示すように、左右の支柱3、3には、互いに対向する面に各々竪桟補助材11がねじ固定してある。
パネル17は、採光パネルであり、光を透過する樹脂材製である。
上桟19は、横桟本体25と、横桟本体25の下方に空間をあけて配置した横桟補助材27とを備えており、横桟本体25と横桟補助材27との間の空間をパネル体5の見込み方向に風を通す通風部29としてある。
横桟補助材27には、中骨23の上端がねじ固定されており、中骨の一方側にパネル17の上端が固定されている。
横桟本体25の下面は見込み方向中間部に平坦な水平部41を有し、横桟補助材27の上面も見込み方向中間部に横桟本体25の水平部41と平行な水平部43が形成されている。そして、横桟本体25の水平部41と横桟補助材27の水平部43との間にスペーサ44が固定されている。
通風部29は、図1(b)に示すように、一方側の開口29aにおける上下方向の間隔W1及び他方側の開口29bにおける上下方向の間隔W2を、各々中間部29bにおける上下方向の間隔W3よりも広くしている。
カバー45には、横桟本体25の一方側係止部31に係止する一方側被係止部47と、他方側係止33に係止する他方側被係止部49とが形成されており、これらの被係止部47、49は各々上述した下桟21に形成された被係止部35、37と同じ形状となっており、下桟21と同様に横桟本体25に嵌合してカバー45を取付けてある。
図1(a)に示すように、支柱3、3間の下部には下桟補助材16が固定してあり、最下に位置するパネル体5の下桟21は下桟補助材16に嵌合してある。
パネル体5の左右の竪桟13は、竪桟補助材11及び支柱3、3に家側から斜めに止めるねじ12で固定されている。竪桟13を固定するねじ12は目板15で隠してある。
尚、竪桟13の道路側は竪桟補助材11の面部11aで覆っている。また、図1(a)に示すように、竪桟13の上端には、キャップ51を取付けてある。
壁面体1の施工は、図2に示すように、左右の支柱3、3の対向面に各々竪桟補助材11をねじ固定する。また、左右の支柱3、3の下部に下桟補強材16を固定し、上端に横架材7を固定する。
次に、左右の支柱3、3間の下部に最下のパネル体5を配置し、その下桟を下桟補強材16に嵌合し、パネル体5の左右の竪桟13、13を家側(他方側)から止めるねじ12で竪桟補助材11及び支柱3に固定する。
次に、そのパネル体5の上に順次パネル体5を積み上げて固定するが、上パネル体5の積み上げは、上パネル体5の上桟19を家側に向けて傾斜させ、上パネル体5の下桟21にある被係止部37を、下パネル体5の上桟本体25の他方側係止部33に係合して、上パネル体5の上桟19を道路側(一方側)に向けて回転させるように上パネル体5を立ち上げることにより、一方側係止部31に一方側被係止部35が係止し、下パネル体5の上桟19に上パネル体5の下桟21を係止する。そして、パネル体5の竪桟13、13を家側(他方側)から止めるねじ12で竪桟補助材11及び支柱3に固定する。
このようにしてパネル体5を順次積み上げて最上のパネル体5を、竪桟補助材11、11及び支柱3,3に固定した後、竪桟13の家側(他方側)に目板15を嵌め、最上のパネル体5の上桟本体25にカバー45を被せると共に、竪桟13、13の上端にもカバー51を被せる。
また、従来技術のように支柱3内にスペーサを呑み込ませる必要がないので、支柱3の形状が制約を受けることがなく、支柱3の意匠の自由度が高い。
横桟本体25と横桟補助材27とにより、上桟19の長手方向に全体に亘って通風部29を形成できるので、通風効率が良い。
最上に位置するパネル体5には横桟本体25に別体のカバー45を取付けており、それ以外のパネル体5の横桟本体25には上に位置するパネル体5の下桟21を取付けているので、各パネル体5において、横桟本体25上面の仕上げ品質が要求されなくて済み、パネル体5の製造や搬送がし易い。
支柱3、3間に横架材7を設けることで壁面体1全体の強度を向上させることができる。
更に、支柱3、3間に横架材7を取付けて支柱3、3間の強度を高めた後に、パネル体5を順次取付けているので、施工し易い。
上パネル体5の下桟21を下パネル体5の上桟本体25に回転により嵌合させて取付けているので、上からパネル体5を落とし込まなくて済むから最上パネル体と横架材7との間にほとんど空間がない場合でも容易に施工できる。更に、家側のみから施工ができ、道路側からの作業を不要にできる。
また、最上に位置するパネル体5の上面カバー45と横架材7との間に空間9を形成することにより、上桟19に設けた通風部29のほかにより大きな通風空間を確保できる。
横桟本体25と横桟補助材27をスペーサ44で固定して通風部29を形成しているので、パネル体5を組付けるときに、横桟本体25と横桟補助材27とを一緒にして竪桟13に固定できると共に竪桟13に対する横桟本体25と横桟補助材27との位置合わせが容易である。
尚、パネル17と中骨23との間にはスペーサ56が設けてあり、パネル17と中骨23とのメタルタッチを防止している。このスペーサ56は道路側から中骨23に取付けてある。
また、第2実施の形態では、最上のパネル体5と横架材7との間に第1実施の形態のような空間9がなく、最上のパネル体5のカバー45と横架材7との間にスペーサ57を介在してある。
更に、第2実施の形態では、パネル17は目隠しパネルであるから、家側を道路側から遮蔽して見えなくすることができる。
壁面ユニット71は、上横枠61、下横枠63及び左右の縦枠65、67により枠組した枠体69の内周側にパネル体5を積上げて壁面ユニット71を組立ててある。また、壁面体ユニット71は上下の横枠61、63を支柱3に固定している。
枠体69の内周へのパネル体5の取付けは、第1実施の形態と同様にして取付けている。
左右の縦枠65、67及び上下の横枠61、63で四周を枠組みした枠体69内にパネル体5を積上げているから、強度のある枠体69内にパネル体5を積上げることができ、組立て易い。
横桟本体25と横桟補助材27とにより、上桟19の長手方向に全体に亘って通風部29を形成できるので、通風効率が良い。
横桟本体25と横桟補助材27をスペーサ44で固定して通風部29を形成しているので、パネル体5を組付けるときに、横桟本体25と横桟補助材27とを一緒にして竪桟13に固定できると共に竪桟13に対する横桟本体25と横桟補助材27との位置合わせが容易である。
更に、第5実施の形態によれば、壁面ユニット71を工場等で施工し、施工現場で複数の支柱3を立設し、各支柱3に壁面ユニット71を固定することができるので、施工現場での施工が容易である。
壁面ユニット71を工場で組立てる場合に、上パネル体5の下桟21を下パネル体5の上桟本体25に回転により嵌合させて取付けているので、上下の横枠61、63及び左右の縦枠65、67により枠組みした枠体69内にパネル体5を取付けできるから、組み立てスペースを大きくとらないで容易に組立てできる。
支柱3は枠体69の上下の横枠61、63に固定しており、第1実施の形態と比較して支柱3の立設位置がパネル体5の見付け寸法の位置に限らないから支柱3の立設位置に制約がなく、施工の自由度が高い。また、支柱3、3間にパネル5を積上げていないので、支柱3の形状にも制限なく施工できる。
例えば、図8に示す壁面体1においては、下側のパネル体5に第3実施の形態にかかるパネル体5を用いたり、上側のパネル体5に第2実施の形態にかかるパネル体5を用いても良く、パネル体5の組み合わせは任意である。また、上側や下側のパネル体5にルーバを備えたパネル体を用いても良い。
パネル体5に形成する通風部29は、上桟19に形成することに限らず、下桟21に形成しても良いし、上桟19と下桟21との両方に形成しても良い。
パネル体5に形成される通風部29の形状は、図11の(a)に示すように、他方側が高くなるように一方側から他方側へ傾斜するものであっても良いし、(b)に示すように、略V字を形成するように一方側から通風部29の中間部29bへ向けて低くなるように傾斜し、中間部29bから他方側へ向けて高くなるように傾斜するものであっても良い。更に、図11の(c)に示すように、通風部29は円弧状を成すものであっても良く、通風部29の形状は限定されない。
壁面体1は面一に施工することに限らず、左右に隣り合うパネル体5を直角に配置したり、所定の角度を形成するものであっても良い。
壁面体1は、フェンスに限らず、屋外に設置する間仕切り等であっても良い。
壁面体1は、テラスの側壁であっても良い。
第1〜第4実施の形態において、支柱3、3間には、横架材7を架設しないでも良い。
第5実施の形態において、壁面体1は支柱3に固定することなく、例えば、フェンスの壁面に設けた空間に配置してフェンスの壁面に固定するものであっても良い。
3 支柱
5 パネル体
7 横架材
9 空間
13 竪桟
17 パネル
19 上桟(横桟)
21 下桟
25 横桟本体
27 横桟補助材
29 通風部
45 カバー
Claims (7)
- 左右の支柱と、上桟と下桟とを有する複数のパネル体とを備え、左右の支柱間にパネル体を積み上げており、パネル体の上桟及び下桟の少なくとも一方には見込み方向の通風部が形成してあることを特徴とする壁面体。
- 左右の縦枠及び上下の横枠で枠組みした枠体と、上桟と下桟とを有する複数のパネル体とを備え、枠体内にパネル体を積み上げており、パネル体の上桟及び下桟の少なくとも一方には見込み方向の通風部が形成してあることを特徴とする壁面体。
- パネル体の上桟及び下桟の少なくとも一方は、横桟本体と、横桟本体の下方に空間をあけて配置した横桟補助材とを有し、横桟本体と横桟補助材との間の空間を通風部としてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の壁面体。
- 最上に位置するパネル体は、その上桟の横桟本体の上面にカバーを取付けてあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に請求項1に記載の壁面体。
- 左右の支柱の上部には横架材が設けてあり、最上に位置するパネル体はその上桟の横桟本体の上面にカバーを取付けてあり、その上面カバーと横架材との間に空間を形成していることを特徴とする請求項1に記載の壁面体。
- 通風部は見込み方向に沿った傾斜部を有し且つ開口側ほど上下の間隔を広くしていることを特徴とする請求項3に記載の壁面体。
- 横桟本体と横桟補助材とは、各々通風部の見込み方向中間部に水平部を有し、横桟本体と横桟補助材との各水平部間にスペーサを固定してあることを特徴とする請求項3又は6に記載の壁面体。
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