JP5681460B2 - 二酸化炭素捕捉材 - Google Patents

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Description

本発明は、二酸化炭素を捕捉するための材料に関する。
温室効果ガスの排出による地球温暖化が世界的な問題となっている。温室効果ガスには二酸化炭素(CO)、メタン(CH)、フロン類(CFCs)等がある。これらの中で影響が最も大きいものは二酸化炭素であり、排出量の削減が緊急の課題となっている。上記課題の解決策としては、化学吸収法、物理吸収法、膜分離法、吸着分離法、深冷分離法などがある。吸着分離法として、二酸化炭素捕捉材を用いた二酸化炭素回収法が挙げられる。
特許文献1には金属元素としてBa、Sr、Ca、Cs、K、La、Pr、Ce、Nd、Gd、Er、Y、Pb、及びBiを合計44.4mol%以上50mol%以下、Ti、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Al、Sn、及びZrを合計50mol%以上55.6mol%以下含有するペロブスカイト複合酸化物と、二酸化炭素を反応させて、炭酸塩として吸収させることを特徴とする二酸化炭素吸収材が記載されている。
特許文献2にはリチウムメタシリケートを6.6mol%以上47.0mol%以下含むリチウムシリケートを用い、600℃で二酸化炭素を下記反応式で示す反応を用いて吸収する二酸化炭素吸収材が記載されている。
LiSiO + CO → LiSiO + LiCO
また、特許文献3には、燃焼排ガスの二酸化炭素吸収材としてCeと、Pr又はNd又はGdの少なくとも1種を有する酸化物から形成する事が開示されている。
特開平10−272336号公報 特開2008−105006号公報 特開2004−358390号公報
特許文献1及び2に記載されている複合酸化物を用いた二酸化炭素吸収材は、炭酸塩の形成により二酸化炭素を吸収し、炭酸塩の分解により二酸化炭素を脱離する。記載されている二酸化炭素の分離回収法は、炭酸塩の分解温度が高く分離回収に大きな熱量を必要とする。また、特許文献1に記載されている二酸化炭素吸収材は、二酸化炭素の吸収・放出を通じて結晶構造の変化が必要であるため、耐久性が低いと考えられる。又、特許文献3に記載されている二酸化炭素吸収材は、各成分の比率について一切言及されておらず、実用性のある構成成分については開示されていない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、効率よく捕捉することができる二酸化炭素捕捉材を提供することを目的とする。
本発明は、二酸化炭素を含有するガスから二酸化炭素を捕捉・分離するための二酸化炭素捕捉材において、二酸化炭素捕捉材が、Ceと、Pr及びNd及びGdからなる一群の元素から選ばれた少なくとも一種類の元素とを含有する酸化物からなり、二酸化炭素捕捉材のCe含有量が全金属元素の50mol%以上であり、Pr及びNd及びGdからなる一群の元素から選ばれた少なくとも一種類の元素の合計含有量が、元素換算でCe元素に対しmol比で0.09以上でかつ1.00以下であることを特徴とする。
また、二酸化炭素捕捉材において、Pr及びNd及びGdからなる一群の元素から選ばれた少なくとも一種類の元素の合計含有量が、元素換算でCe元素に対しmol比で0.09以上でかつ0.67以下であることを特徴とする。
また、二酸化炭素捕捉材において、前記CeはCeOとして含有され、CeOの含有量が50mol%以上であることを特徴とする。
また、二酸化炭素捕捉材において、前記二酸化炭素捕捉材の比表面積が60m/g以上でかつ130m/g以下であることを特徴とする。
また、二酸化炭素捕捉材において、前記二酸化炭素を含有するガスがボイラ排ガスであることを特徴とする。
また、二酸化炭素捕捉材において、前記二酸化炭素を含有するガスの温度が100℃以下であることを特徴とする。
本発明によれば、二酸化炭素捕捉材が、Ceと、Pr及びNd及びGdからなる一群の元素から選ばれた少なくとも一種類の元素とを含有する酸化物からなり、二酸化炭素捕捉材のCe含有量が全金属元素の50mol%以上であり、Pr及びNd及びGdからなる一群の元素から選ばれた少なくとも一種類の元素の合計含有量が、元素換算でCe元素に対しmol比で0.09以上でかつ1.00以下であることにより、二酸化炭素を効率よく捕捉することができる二酸化炭素捕捉材を提供できる。
Ce酸化物のみからなる二酸化炭素捕捉材、及びCeとPr,Nd、Gdから選ばれる一種類の元素を含有する二酸化炭素捕捉材の二酸化炭素捕捉量を示すグラフ Ce及びPrを含有する各種の二酸化炭素捕捉材の二酸化炭素捕捉量を示すグラフ 各種二酸化炭素捕捉材の比表面積と二酸化炭素捕捉量を示すグラフ 実施例1の昇温による二酸化炭素昇温量を示すグラフ ボイラ排ガスの処理を示すフローチャート 二酸化炭素捕捉材を充填する捕捉塔へ二酸化炭素含有ガスを流す二酸化炭素捕捉システムのブロック図
以下、本発明の実施形態を実施例及び図面について説明する。
〔二酸化炭素捕捉原理〕
本発明者らは、上記課題を鋭意検討した結果、二酸化炭素捕捉材が、Ceと、さらにPr、Nd、及びGdから選ばれた少なくとも一種類の元素を含有する酸化物からなり、CeOの含有量が50mol%以上であることで、効率よく二酸化炭素を捕捉できることを見出した。これは、Ceとこれら元素との複合酸化物を形成することで、二酸化炭素と反応しやすい二酸化炭素捕捉点(塩基点)が発現するためと考えられる。
さらに、Pr、Nd、及びGdから選ばれた少なくとも一種類の元素の合計の含有量が元素換算でCe元素に対しmol比で0.09以上1.00以下である場合に効率的に二酸化炭素を捕捉でき、特に0.09以上0.25以下であるとさらに捕捉効率が高まることが実験的に確認された。これはPr、Nd、及びGdの合計の含有量が0.09以下であると含有効果が低く、また1.00以上であると構造が不安定になり比表面積が低くなるためと考えられる。
二酸化炭素捕捉材の比表面積は60m/g以上130m/g以下であると効率よく二酸化炭素を捕捉できる。これは露出する二酸化炭素捕捉点が増加するためと考えられる。
〔二酸化炭素捕捉材の調製方法〕
これら二酸化炭素捕捉材の調製方法としては、例えば、含浸法、混練法、共沈法、ゾルゲル法、イオン交換法、及び蒸着法などの物理的調製方法や化学反応を利用した調製方法などを用いることができる。
二酸化炭素捕捉材の出発原料としては、硝酸化合物、塩化物、酢酸化合物、錯体化合物、水酸化物、炭酸化合物、及び有機化合物などの種々の化合物、金属、及び金属酸化物を用いることができる。
二酸化炭素捕捉材成分をアルミナ、シリカ、及びゼオライトなどの多孔体に担持してもよい。この場合、含浸法、混練法、共沈法、ゾルゲル法、イオン交換法、及び蒸着法などの物理的調製方法や化学反応を利用した調製方法などを用いることができる。中でも、化学反応を利用した調製方法を用いる事で、担体と二酸化炭素捕捉材成分の接触が強固になり、金属酸化物微粒子の焼結現象であるシンタリング等を防止できる。
二酸化炭素捕捉材の形状としては、用途に応じて適宜調整でき、ペレット状、板状、粒状、及び粉末状などが挙げられる。二酸化炭素捕捉時の発熱などにより二酸化炭素捕捉材の温度が上昇し、二酸化炭素捕捉性能が低下する場合には、二酸化炭素捕捉材をコージェライト、炭化ケイ素(SiC)、アルミニウム、及びステンレスなどの材料に担持すると、熱の伝導を促進することが可能となり、二酸化炭素捕捉材の温度上昇が抑制され、捕捉性能を保持できる。
〔二酸化炭素捕捉材の適用〕
二酸化炭素捕捉材はどのような温度で使用しても良いが、600℃以下であることが好ましい。二酸化炭素捕捉材の温度が600℃以上である場合、シンタリングにより比表面積が低下する等、二酸化炭素捕捉材の性能が低下する。
二酸化炭素捕捉材は二酸化炭素を含有するガスであれば、どのようなガスにおいても適用できる。前記ガスの成分は酸素、窒素、水、窒素酸化物、及び硫黄酸化物などが挙げられるが、二酸化炭素捕捉材の被毒を抑制するために二酸化炭素以外の酸性ガスの含有量が低いことが望ましい。二酸化炭素を含有するガスの例としては、火力発電所のボイラ、製鉄所、及びセメント工場からの排ガスなどがある。
二酸化炭素を含有するガスはどのような温度であっても構わないが、二酸化炭素捕捉時に並行して起こる二酸化炭素捕捉材からの脱離を低減させるためには0℃以上100℃以下であることが好ましい。
二酸化炭素捕捉材を用いて捕捉した二酸化炭素を脱離・回収する場合には、二酸化炭素捕捉材の温度を100℃以上500℃以下にすることで効率よく二酸化炭素を脱離・回収することができる。必要に応じて真空ポンプなどの減圧装置を用いることができる。二酸化炭素捕捉材の周囲を減圧し、二酸化炭素の分圧を減少させることで、更に効率的に二酸化炭素を回収することができる。
二酸化炭素捕捉材の温度を上昇させる方法としては、電気炉等の加熱装置の使用、温度が100℃以上のガスとの接触などが挙げられる。前記ガスはどのようなガスでもかまわないが、回収する二酸化炭素の純度を高めたい場合には、二酸化炭素と容易に分離できるガスであることが望ましい。例えば水蒸気等も用いられる。
前記ガスと二酸化炭素を分離する方法は様々であるが、二酸化炭素よりも沸点が高いガスを利用することが好ましい。ガスと二酸化炭素の混合ガスを冷却することで、ガスのみを凝縮し、高純度の二酸化炭素を回収することができる。このようなガスの一つとして水蒸気がある。
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
Prの含有量が元素換算でCe元素に対し、mol比で0.09であるCe―Pr酸化物(第一稀元素化学工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
Ndの含有量が元素換算でCe元素に対し、mol比で0.09であるCe−Nd酸化物(第一稀元素化学工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
Gdの含有量が元素換算でCe元素に対し、mol比で0.09であるCe−Gd酸化物(第一稀元素化学工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
Prの含有量が元素換算でCe元素に対し、mol比で0.25であるCe−Pr酸化物(第一稀元素化学工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
Ndの含有量が元素換算でCe元素に対し、mol比で0.25であるCe−Nd酸化物(第一稀元素化学工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
Gdの含有量が元素換算でCe元素に対し、mol比で0.25であるCe−Gd酸化物(第一稀元素化学工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
Prの含有量が元素換算でCe元素に対し、mol比で0.67であるCe−Pr酸化物(第一稀元素化学工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
Ndの含有量が元素換算でCe元素に対し、mol比で0.67であるCe−Nd酸化物(第一稀元素化学工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
Gdの含有量が元素換算でCe元素に対し、mol比で0.67であるCe−Gd酸化物(第一稀元素化学工業(株)製)を二酸化炭素捕捉材とした。
(比較例1)
硝酸Ce六水和物(Ce(NO・6HO)4.32gに対し、水1736gを加えて激しく攪拌しながら、濃度28重量%のアンモニア水溶液4.4gを滴下した。12時間の攪拌の後、遠心分離によって沈着した粉末を電気炉で70℃に保ちながら12時間乾燥させた。その後、空気雰囲気下の電気炉にて500℃で5時間焼成し、Ce酸化物を得た。このCe酸化物を二酸化炭素捕捉材とした。表1に使用した二酸化炭素捕捉材一覧を示す。
Figure 0005681460
〔二酸化炭素捕捉材の評価方法〕
実施例1〜9及び比較例1の二酸化炭素捕捉材についてBET法を用いて−196℃での窒素の吸着等温線を測定し、比表面積を測定した。
次の条件で二酸化炭素捕捉材の性能を評価した。実施例1〜9及び比較例1で得られた二酸化炭素捕捉材を0.5〜1.0mmの粒状に成型し、石英ガラス製反応管中に固定した。He流通下で、二酸化炭素捕捉材の温度を500℃とすることで不純物を除去した後、電気炉で試料温度を50℃に保ちながら二酸化炭素パルス捕捉試験を実施し、二酸化炭素の捕捉量を測定した。サンプルガスとして4体積%の二酸化炭素と96体積%のヘリウムからなる混合ガス10mlをパルス状で6分おきに反応管に導入し、反応管出口の二酸化炭素濃度をガスクロマトグラフィにより測定した。パルス導入は反応管出口で測定される二酸化炭素量が飽和するまで実施した。また、キャリアガスとしてヘリウムガスを使用した。
二酸化炭素捕捉材の脱離性能を評価するため、次の条件で二酸化炭素昇温脱離スペクトルを測定した。二酸化炭素パルス捕捉試験を行った後、電気炉で二酸化炭素捕捉材の試料温度を昇温速度10℃/分で50℃から500℃まで上昇させ、各温度での二酸化炭素量の脱離量を測定した。表2に各試料の二酸化炭素捕捉量及び比表面積を示す。
Figure 0005681460
図1は、実施例1〜3及び比較例2の試料の二酸化炭素捕捉量を示したグラフである。Ceと、さらにPr、Nd、及びGdから選ばれた少なくとも一種類の元素を含有する酸化物である実施例1〜3は、Ceのみからなる比較例1よりも二酸化炭素を多く捕捉することが判った。
図2は、実施例1、4、7、及び比較例1の試料のPrの含有量と二酸化炭素捕捉量の相関を示したグラフである。Pr元素の含有量がCeとのmol比で、0.09以上1.00以下である場合に効率的に二酸化炭素を捕捉し、特に含有量が0.09〜0.67の場合に二酸化炭素の捕捉量が多いことが判った。
図3は、実施例1、4、7、及び比較例1の試料の比表面積と二酸化炭素捕捉量の相関を示したグラフである。比表面積の多い試料ほど二酸化炭素捕捉量が多い傾向にあり、比表面積が60m/g以上である試料で二酸化炭素捕捉量が多いことが判った。
図4は、実施例1の試料の各温度における二酸化炭素の脱離割合を示すグラフである。二酸化炭素は50℃で捕捉させた。脱離割合は(二酸化炭素の総脱離量/二酸化炭素の捕捉量×100(%))で求めた。捕捉材温度が高くなるほど脱離割合は増加した。捕捉した二酸化炭素の40%を脱離させるためには210℃、80%を脱離させるためには410℃まで昇温すればよいことが判った。
二酸化炭素捕捉材の温度が100℃以下であれば、二酸化炭素の捕捉と並行して起こる脱離量は10%以下であった。二酸化炭素捕捉材の温度は処理するガス温度によって調節してよい。例えば、ガス温度が50℃の場合、二酸化炭素捕捉材の温度が100℃以下で二酸化炭素を捕捉させれば、二酸化炭素捕捉量を10%以上低減させずに済む。
〔ボイラ装置への適用〕
図5は、本発明の二酸化炭素捕捉材を用いたボイラ排ガスからの二酸化炭素回収を示すフローチャートである。ボイラ1の排ガス流路に、脱硝装置2、集塵装置3、脱硫装置4、及び二酸化炭素捕捉装置5を設置する。
二酸化炭素捕捉装置5により二酸化炭素を除去したのち、排ガスを大気へと排出する。二酸化炭素捕捉装置5を脱硝装置4、集塵装置3、及び脱硫装置2の下流に設置することで、二酸化炭素捕捉装置5に流入するSOx、及びNOx量を減少させることができ、これらの分子による二酸化炭素捕捉材の被毒を抑制することができる。
図6は、本発明の二酸化炭素捕捉材を充填した捕捉塔9へ二酸化炭素含有ガス6を流す例を示すブロック図である。捕捉塔9の上流に流路切り替え弁8、下流に流路切り替え弁10を設置する。捕捉塔9上流から二酸化炭素含有ガス6、もしくは加熱用ガス7が流通し、流路切り替え弁8により流通するガスを選択する。捕捉塔9を流通したガスは流路切り替え弁10によりガス排出口13もしくは冷却装置14に流通させる。二酸化炭素含有ガス6から二酸化炭素を捕捉する際は、捕捉塔9に二酸化炭素含有ガス6を流通させ二酸化炭素を除去し、捕捉塔9下流のガス排出口13から排出する。
二酸化炭素捕捉材から二酸化炭素を脱離させる際は、加熱用ガス7を捕捉塔9に流通させ、二酸化炭素捕捉材を加熱する。その後、二酸化炭素と加熱用ガスの混合ガス12を冷却装置14に流通させ、加熱用ガス7のみを除去することで高純度の二酸化炭素を分離できる。また、捕捉塔を二塔以上設置することで、二酸化炭素の捕捉、脱離を連続的に行うことができる。

Claims (5)

  1. 二酸化炭素を含有するガスから二酸化炭素を捕捉・分離するための二酸化炭素捕捉材において、前記二酸化炭素捕捉材が、Ceと、Pr及びNd及びGdからなる一群の元素から選ばれた少なくとも一種類の元素とからなる複合酸化物からなり、前記二酸化炭素捕捉材のCe含有量が全金属元素の50mol%以上であり、Pr及びNd及びGdからなる一群の元素から選ばれた少なくとも一種類の元素の合計含有量が、元素換算でCe元素に対しmol比で0.09以上でかつ1.00以下であり、前記二酸化炭素捕捉材の比表面積が60m/g以上でかつ130m/g以下であり、前記二酸化炭素捕捉材の使用温度が50℃以上でかつ600℃以下であることを特徴とする二酸化炭素捕捉材。
  2. 請求項1に記載された二酸化炭素捕捉材において、Pr及びNd及びGdからなる一群の元素から選ばれた少なくとも一種類の元素の合計含有量が、元素換算でCe元素に対しmol比で0.09以上でかつ0.67以下であることを特徴とする二酸化炭素捕捉材。
  3. 請求項1又は2に記載された二酸化炭素捕捉材において、前記CeはCeO2として含有され、CeO2の含有量が50mol%以上であることを特徴とする二酸化炭素捕捉材。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された二酸化炭素捕捉材において、前記二酸化炭素を含有するガスがボイラ排ガスであることを特徴とする二酸化炭素捕捉材。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された二酸化炭素捕捉材において、前記二酸化炭素を含有するガスの温度が0℃以上でかつ100℃以下であることを特徴とする二酸化炭素捕捉材。
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