JP5680727B2 - 遊技機用発光装置 - Google Patents
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ここで、遊技機では、限られたスペースにおいて様々な演出装置を備える必要があるため、遊技機用発光装置の小型化が求められている。
従来、この種の遊技機用発光装置として、円筒状の支持体の周囲に複数の光源を配設して、複数の光源を所定の順序で点灯させることによって、光の放射方向を変化させる擬似回転灯が知られている(特許文献2参照)。
本発明の課題は、遊技機用発光装置において、光による演出効果を高めつつ、奥行き方向の薄型化を図ることである。
また、第一の発明に係る遊技機用発光装置では、所定形状に配設された複数の光源が所定のパターンで発光制御されると、それぞれの光源から放射された光が、第一の反射面及び第二の反射面によって反射される。したがって、モータ等の駆動手段を用いずに、光の放射方向を変化させることが可能となる。
本実施形態では、本発明に係る遊技機用発光装置300を、パチンコ機1に適用した場合の一例について説明する。
(パチンコ機の構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、パチンコ機1は、矩形状の枠本体2と、枠本体2の正面側に開閉可能に配設された前枠3と、前枠3の正面側上部に開閉可能に配設された前扉4と、前扉4の下方に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
前扉4は、前枠3に配設された遊技盤100の正面側に対応する位置に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、を有している。
受皿ユニット5は、遊技球(貸し球)を受ける上側受皿5aと、遊技球(賞球)を受ける下側受皿5bと、を有している。
次に、パチンコ機1における遊技盤100の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図2に示すように、遊技盤100の正面には、遊技盤面102が形成されている。
遊技盤面102のほぼ中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104では、演出図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、演出図柄表示装置104では、停止表示された演出図柄の組み合わせによって、当たり抽選の結果を表示する。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機1内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。
始動入賞装置111の右側には、遊技状態表示装置107が設けられている。遊技状態表示装置107は、特別図柄表示部107a、普通図柄表示部107b等を有している。
普通図柄表示部107bは、普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普通図柄表示部107bは、停止表示された普通図柄の態様によって、普通図柄による抽選の結果を表示する。
さらに、大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
主制御装置210は、主として、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を取得する。そして、主制御装置210は、取得した各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。
主制御装置210は、CPU220と、ROM230と、RAM240と、入力ポート250と、出力ポート255とを備える。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に入力する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、演出制御装置150を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポ
ート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、各種演出の制御を行う。
効果音制御部153は、演出制御装置150から入力される制御コマンドに応じて、実行すべき効果音演出を決定し、該効果音演出に対応する音響データをROMから読み出してスピーカ155に出力する。
次に、遊技機用発光装置300の構成を説明する。
図4は、遊技機用発光装置の斜視図である。図5は、図4に示す遊技機用発光装置の分解斜視図である。図6は、基板部の平面図である。図7は、図4に示す遊技機用発光装置の正面カバーを取り外した状態を示す正面図である。図8は、反射部材が有する回転二次曲面を説明するための図である。図9は、反射板の側面図である。図10は、第一のカバー部材の背面図である。図11は、第二のカバー部材の背面図である。
図5及び図6に示すように、基板部310は、半円板形に形成されている。基板部310の上面側には、複数の光源311が配設されている。複数の光源311は、円弧状に配設されている。本実施形態では、基板部310の上面側には、円弧状に配置された複数の光源311からなる光源列が、径方向に複数列(2列)設けられている。複数の光源311のそれぞれは、上方に向かって光を放射するように配設されている。本実施形態では、光源311として、赤色LEDが用いられている。
第一の平板部321は、四角形の平板状に形成されている。第一の平板部321は、基板部310に配設された複数の光源311の背面側に配設される。第一の平板部321には、反射板320と第一のカバー部材331とを互いに固定するための一対のネジ孔325が設けられている。また、第一の平板部321には、反射板320と第二のカバー部材332とを互いに固定するための一対のネジ孔326が設けられている。
第一の平板部321及び第二の平板部322の正面には、基板部310に配設された複数の光源311のそれぞれから放射された光を反射させる第一の反射面m1が形成されている。具体的には、第一の平板部321及び第二の平板部322の正面には、鏡面加工、メッキ加工等が施されることによって、第一の反射面m1が形成されている。なお、第一の反射面m1は、平面となっている。
反射部材323は、複数の光源311のそれぞれから放射された光を下方に向けて反射させる第二の反射面m2を有している。
ここで、反射部材323は、回転二次曲面323aを有している。そして、反射部材323では、回転二次曲面323aを、第二の反射面m2としている。図8に示すように、回転二次曲面323aは、二次曲線yを、回転軸xを中心として回転させた軌跡によって定義される。ここで、回転軸xは、上方から下方に向かって延びている。二次曲線yは、回転軸x側に向かって凸となるように湾曲している。また、二次曲線yは、上端において回転軸xとの距離d1が最も遠く、下方に向けて回転軸xとの距離が徐々に近づき、下端において回転軸xとの距離d2が最も近くなっている。
図4及び図5に示すように、正面カバー330は、第一のカバー部材331と、第二のカバー部材332と、を有している。
第一のカバー部材331は、基板部310及び反射板320の第一の平板部321の正面側を覆う。特に、第一のカバー部材331は、基板部310に配設された複数の光源311の正面側を覆うことによって、複数の光源311を正面側から見えない状態とする。
遊技機用発光装置300を組み立てる際には、まず、反射板320と第二のカバー部材332とを互いに固定する。具体的には、一連となる反射板320の各ネジ孔326及び第二のカバー部材332の各ネジ孔336にネジを螺合して、反射板320と第二のカバー部材332とを互いに固定する。
本実施形態では、主制御装置210によって特賞状態を生起することが決定された場合に、遊技機用発光装置300が作動するように構成されている。
具体的には、主制御装置120は、特賞状態を生起することを決定した場合、これに応じた演出を実行すべきことを示す制御コマンド(以下、特賞状態決定演出コマンドとする)を、演出制御装置150に対して送信する。
ランプ制御部152は、特賞状態決定演出コマンドに応じたランプ制御コマンドを受信した場合、特賞状態決定時の発光演出の実行を決定し、該特賞状態決定時の発光演出に対応する制御データをROMから読み出し、該制御データに基づいて遊技機用発光装置300の発光を制御する。
また、遊技機用発光装置300では、円弧状に配設された複数の光源311が上記所定の点灯パターンにより点灯制御されると、それぞれの光源311から放射された光が、第一の反射面m1及び第二の反射面m2によって反射されて、遊技機用発光装置300からの光の放射方向が変化する。したがって、モータ等の駆動手段を用いずに、光の放射方向を変化させることが可能となる。
このように、遊技機用発光装置300によれば、光による演出効果を高めつつ、奥行き方向の薄型化を図ることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、光源311として、赤色LEDを用いている。しかしながら、光源311は、フルカラーLED、電球等、他の光源を用いても構わない。
また、上記実施形態では、基板部310において、一色の光源311を配設している。しかしながら、基板部310において、複数色のLEDを配設する構成としても構わない。例えば、基板部310において、円弧状に配設された複数の光源311からなる光源列を、3列配設する。この際、第一の光源列の光源311を赤色LEDにより構成し、第二の光源列の光源311を緑色LEDにより構成し、第三の光源列の光源311を青色LEDにより構成する。そして、実行する発光演出に応じて、上記所定の点灯パターンによる点灯制御を行う光源列を選択する。これにより、実行する発光演出に応じて、遊技機用発光装置300から放射される光の色を変化させることが可能となる。
また、本実施形態では、主制御装置210によって特賞状態を生起することが決定された場合に、遊技機用発光装置300が作動する。しかしながら、確率変動状態を生起させることが決定された場合、特賞状態中、確率変動状態中等に、遊技機用発光装置300による発光演出を行う構成としても構わない。
なお、本実施形態では、本発明に係る遊技機用発光装置300を、パチンコ機に適用した場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
100 遊技盤
152 ランプ制御部
300 遊技機用発光装置
310 基板部
320 反射板
330 正面カバー
311 光源
321 第一の平板部
322 第二の平板部
323 反射部材
325 ネジ孔
326 ネジ孔
m1 第一の反射面
m2 第二の反射面
m3 第三の反射面
323a 回転二次曲面
x 回転軸
y 二次曲線
323b 底面
331 第一のカバー部材
332 第二のカバー部材
333 溝部
334 ネジ孔
332a 半円筒部
332b 半ドーム部
336 ネジ孔
Claims (1)
- 遊技機に配設される遊技機用発光装置であって、
光を放射する複数の光源が配設された基板部と、
前記複数の光源の背面側に配設され、正面に第一の反射面が形成された反射板と、
前記基板部及び前記反射板の正面側を覆う正面カバーと、を備え、
前記反射板の正面側における前記複数の光源から放射される光の放射方向には、該複数の光源のそれぞれからの光を反射させる第二の反射面を有する反射部材が設けられ、該反射部材は、半円錐形又は半円錐台形に形成され、円錐面を前記第二の反射面としており、
前記複数の光源は、前記反射部材が設けられている位置に対応して所定形状に配設されていることを特徴とする遊技機用発光装置。
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