JP5677382B2 - 電動機及び電動機の製造方法及び空気調和機 - Google Patents

電動機及び電動機の製造方法及び空気調和機 Download PDF

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Description

この発明は、転がり軸受を用い、インバータにて駆動する電動機に関する。また、その電動機の製造方法及びその電動機を搭載した空気調和機に関する。
従来、電動機をインバータ駆動する場合、パワー回路内のトランジスタのスイッチングに伴って発生する電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしている。キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受の内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受に電流が流れ易くなる。この転がり軸受に流れる電流は、内輪、外輪両軌道並びに転動体(内外輪の間を転がる玉やころ)の転動面に電食と呼ばれる腐食を発生させて、転がり軸受の耐久性を悪化させるという課題があった。
そこで、シャフトとモータケースとの間に設けた転がり軸受に電流が流れることを防止し、転がり軸受に電食が発生することを防止できる、簡便な構成で組み立ての容易な電動機を得るために、コイルが巻回されてなる固定子と、この固定子を固定するフレームと、固定子とわずかな空隙を介して対向する回転子と、この回転子が固着され、転がり軸受を介して回転自在に支承されるシャフトと、絶縁材を介して転がり軸受を支持する軸受ブラケットとを有する電動機において、軸受ブラケットの絶縁材と接触する側に凹部を設け、軸受ブラケットの凹部に対応する凸部を設けた絶縁材の凸部を、軸受ブラケットの凹部に嵌合し固定するようにした電動機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、転がり軸受の内輪はめあい面または外輪はめあい面、あるいは内輪はめあい面と外輪はめあい面の両はめあい面に絶縁被膜が形成された電食防止形転がり軸受において、内輪はめあい面の周面または外輪はめあい面の周面と面取り部との境界面はゆるいテーパ面あるいは曲率半径の大きい円弧面を呈し、少なくとも一方のはめあい面に溶射による無機化合物の絶縁被膜を有する電食防止形転がり軸受が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−156952号公報 特開昭59−103023号公報
しかしながら、上記特許文献1の電動機は、軸受ブラケットの絶縁材と接触する側に凹部を設け、軸受ブラケットの凹部に対応する凸部を設けた絶縁材の凸部を、軸受ブラケットの凹部に嵌合し固定するようにした構成であるので、簡便な構成で組み立てが容易ではあるが、その反面軸受ブラケットから絶縁材から外れやすいという課題があった。
また、上記特許文献2の電食防止形転がり軸受は、内輪はめあい面の周面または外輪はめあい面の周面と面取り部との境界面はゆるいテーパ面あるいは曲率半径の大きい円弧面を呈し、少なくとも一方のはめあい面に溶射による無機化合物の絶縁被膜を形成しているので、コストが高くなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、組立てが容易で、軸受の電食を抑制する安価な電動機及び電動機の製造方法及び空気調和機を提供することを目的とする。
この発明に係る電動機は、複数のティースから構成される鉄心に巻線してコイルを形成した固定子と、シャフトの外周に配置したマグネットとの間を樹脂部により一体化し、前記シャフトの軸方向両端に夫々転がり軸受が設けられた回転子と、前記回転子の一方の転がり軸受を支持するブラケットとを備え、前記ブラケットは、前記固定子に圧入される金属製の圧入部品と、前記転がり軸受を支持する金属製の軸受支持部品と、前記軸受支持部品と前記圧入部品とを連結する絶縁性を有する連結部とからなることを特徴とする。
この発明に係る電動機は、ブラケットが、前記固定子に圧入される金属製の圧入部品と、前記軸受を支持する金属製の軸受支持部品と、前記軸受支持部品と前記圧入部品とを連結する絶縁性を有する連結部とからなることで、電食の発生が抑制され、品質を向上することができる。
実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図。 実施の形態1を示す図で、モールド固定子10の断面図。 実施の形態1を示す図で、固定子40の斜視図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の断面図。 実施の形態1を示す図で、負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bを取り外した回転子20−1の断面図。 実施の形態1を示す図で、負荷側から見た回転子20−1の側面図。 実施の形態1を示す図で、転がり軸受けを外した回転子20の反負荷側端部の拡大断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の反負荷側端部の拡大断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子の樹脂マグネット22を示す図((a)は左側面図、(b)は(a)のC−C断面図、(c)は右側面図)。 実施の形態1を示す図で、位置検出用マグネット25を示す図((a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(b)のD部拡大図)。 実施の形態1を示す図で、ブラケット30を示す図((a)は断面図、(b)は側面図)。 実施の形態1を示す図で、圧入部品31を示す図((a)は側面図、(b)は断面図)。 実施の形態1を示す図で、軸受支持部品32を示す図((a)は断面図、(b)は側面図)。 実施の形態1を示す図で、連結部品33を示す図((a)は左側面図、(b)は断面図、(c)は右側面図) 実施の形態1を示す図で、ブラケット30の組立を示す斜視図。 実施の形態1を示す図で、ブラケット30の部分拡大図断面図。 実施の形態1を示す図で、電動機100を駆動する駆動回路1の回路図。 実施の形態1を示す図で、ブラケット30の製造工程を示す図。 実施の形態2を示す図で、ブラケット300を示す図((a)は断面図、(b)は側面図)。 実施の形態2を示す図で、圧入部品301を示す図((a)は側面図、(b)は断面図)。 実施の形態2を示す図で、軸受支持部品302を示す図((a)は断面図、(b)は側面図)。 実施の形態2を示す図で、ブラケット300の部分拡大図断面図。 実施の形態2を示す図で、実施の形態2のブラケットを使用した電動機100の断面図。 実施の形態2を示す図で、ブラケット300の製造工程を示す図。 実施の形態3を示す図で、空気調和機200の構成図。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。まず、電動機全体の説明をし、次に固定子、回転子について説明し、次に本発明の特徴であるブラケットについて説明する。
図1は実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図である。図1に示す電動機100は、モールド固定子10と、回転子20(電動機の回転子と定義する)と、モールド固定子10の軸方向一端部に取り付けられる後述するブラケット30とを備える。電動機100は、例えば、回転子20に永久磁石を有し、インバータで駆動されるブラシレスDCモータである。
図2は実施の形態1を示す図で、モールド固定子10の断面図である。モールド固定子10は、軸方向一端部(図2の右側)が開口しており、ここに開口部10bが形成されている。回転子20がこの開口部10bから挿入される。モールド固定子10の軸方向他端部(図2の左側)には、回転子20のシャフト23の径より若干大きい孔11aが開けられている。
次に、図1に示すように、モールド固定子10の開口部10bを閉塞するとともに、反負荷側転がり軸受21bを支持するブラケット30をモールド固定子10に圧入する。ブラケット30は、後述する軸受支持部32a(図13に示す)で反負荷側転がり軸受21bを支持する。ブラケット30のモールド固定子10への圧入は、ブラケット30の略リング状で、断面がコの字状の圧入部31b(図12に示す)を、モールド固定子10の内周部10a(モールド樹脂部)の開口部10b側に圧入することでなされる。
図2に示すように、モールド固定子10は、固定子40と、モールド成形用のモールド樹脂50とからなる。モールド樹脂50には、例えば、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を使用する。固定子40は、後述する基板等が取り付けられ、強度的に弱い構造であるため低圧成形が望ましい。そのため、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられる。
図3は実施の形態1を示す図で、固定子40の斜視図である。図3に示す固定子40は、以下に示す構成である。
(1)厚さが0.1〜0.7mm程度の電磁鋼板が帯状に打ち抜かれ、かしめ、溶接、接着等で積層された帯状の固定子鉄心41を製作する。帯状の固定子鉄心41は、複数個のティース(図示せず)を備える。後述する集中巻のコイル42が施されている内側がティースである。
(2)ティースには、絶縁部43が施される。絶縁部43は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂を用いて、固定子鉄心41と一体に又は別体で成形される。
(3)絶縁部43が施されたティースに集中巻のコイル42が巻回される。複数個の集中巻のコイル42を接続して、例えば、三相のシングルY結線の巻線を形成する。但し、分布巻でもよい。
(4)三相のシングルY結線であるので、絶縁部43の結線側には、各相(U相、V相、W相)のコイル42が接続される端子44(電源が供給される電源端子44a及び中性点端子44b)が組付けられる。電源端子44aは3個、中性点端子44bは3個である。
(5)基板45が結線側の絶縁部43(端子44を組付けられる側)に取り付けられる。リード線47を口出しするリード線口出し部品46が組付けられた基板45を絶縁部43に組付け、固定子40となる。固定子鉄心41に形成された絶縁部43の面取りされた角柱48が、基板45が備える角柱挿入穴(図示せず)に挿入されることにより、回転方向の位置決めがなされ、かつ、絶縁部43の基板設置面(図示せず)に基板45が設置されることにより軸方向の位置が決められる。また、基板45より突出する角柱48を熱溶着することで基板45と絶縁部43が固定され、かつ、固定子40が備える端子44の基板45より突出した部分を半田付けすることにより電気的にも接合される。基板45には、電動機100(例えば、ブラシレスDCモータ)を駆動するIC49a(駆動素子)、回転子20の位置を検出するホールIC49b(位置検出素子)等が実装されている。IC49aやホールIC49b等を電子部品と定義する。
次に、回転子20の構成を説明する。図4乃至図6は回転子20を示す図で、図4は回転子20の断面図、図5は負荷側転がり軸受21a及び反負荷側転がり軸受21bを取り外した回転子20−1の断面図、図6は負荷側から見た回転子20−1の側面図である。
図4、図5に示すように、回転子20(もしくは回転子20−1)は、ローレット23aが施されたシャフト23、リング状の回転子の樹脂マグネット22(回転子のマグネットの一例)、リング状の位置検出用樹脂マグネット25(位置検出用マグネットの一例)、そしてこれらを一体成形する樹脂部24で構成される。
リング状の回転子の樹脂マグネット22と、シャフト23と、位置検出用樹脂マグネット25とを、縦型成形機により射出された樹脂部24で一体化する。このとき、樹脂部24は、シャフト23の外周に形成される、後述する中央筒部24g(回転子の樹脂マグネット22の内側に形成される)と、回転子の樹脂マグネット22を中央筒部24gに連結する、シャフト23を中心として半径方向に放射状に形成された軸方向の複数のリブ24j(図6参照)を有する。リブ24j間には、軸方向に貫通した空洞24k(図6参照)が形成される。
樹脂部24に使用される樹脂には、PBT (ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂が用いられる。これらの樹脂に、ガラス充填剤を配合したものも好適である。
シャフト23の反負荷側(図4で右側)には、反負荷側転がり軸受21bが取り付けられる(一般的には、圧入による)。また、ファン等が取り付けられるシャフト23の負荷側(図4で左側)には、負荷側転がり軸受21aが取り付けられる。
次に、回転子20のシャフトの端部の構造について説明する。図7は転がり軸受を外した回転子20の反負荷側端部の拡大断面図、図8回転子20の反負荷側端部の拡大断面図である。
図7、図8において、樹脂部24には、反負荷側転がり軸受21bのシャフト23の反負荷側端部23dへの挿入時の軸方向の位置決めとなる軸受当接面24dが、シャフト23のローレット部を中心とした外周に形成される樹脂部24の中央筒部24g(樹脂部)の反負荷側端部に形成されている。
そして、シャフト23のローレット部を軸方向の中心とした外周に形成される樹脂部24の中央筒部24gには、中央筒部24gの外周部と軸受当接面24dとの間に段差部24eが設けられる。
段差部24eの直径は、反負荷側転がり軸受21bの外輪21b−2の内径よりも小さいことが必須である。図4に示す回転子20では、図8に示す段差部24eの直径(d3)は、反負荷側転がり軸受21bの内輪21b−1の外径と略同じか、若干小さくしている。
一般的に、転がり軸受は、転がり軸受の内部からグリースが外に漏れないように、もしくは外部からごみ等が浸入しないように外輪と内輪との間にカバーを設けている。このカバーは、転がり軸受の両端面より内側に位置する。
従って、段差部24e(d3)の直径を、反負荷側転がり軸受21bの内輪21b−1の外径よりも大きくしても、内輪21b−1の外径よりも大きい部分は、反負荷側転がり軸受21bに接触しない。従って、段差部24eの直径(d3)は、反負荷側転がり軸受21bの内輪21b−1の外径と略同じか、若干小さくする程度が実用的である。
段差部24eを設けることにより、シャフト23、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂で一体成形する際に、樹脂部24の中央筒部24gの軸受当接面24dをイレコで形成する場合、段差部24eまで前記イレコで形成する。そのため、金型の合わせ面は中央筒部24gの反負荷側端面24hになるので、金型の合わせ面にバリが発生しても反負荷側転がり軸受21bは金型の合わせ面となる反負荷側端面24hに対して段差部24eの分だけ離れているので、バリは反負荷側転がり軸受21bに当接しない。そのため、反負荷側転がり軸受21bに悪影響を及ぼす恐れが少ない。
また、回転子20が、熱衝撃を受けると樹脂部24の中央筒部24gが割れる場合もある。そのような場合でも、中央筒部24gに段差部24eを設け、段差部24eの径方向の寸法は一定とし、両端の段差部24e(負荷側と反負荷側)間の中央筒部24gの径方向の厚さを大きくして対処することができる。
段差部24eの直径(d3)を、負荷側転がり軸受21a及び反負荷側転がり軸受21bの外輪21a−2,21b−2の内径よりも小さくしているので、段差部24e間の中央筒部24gの径方向の厚さは、外輪21a−2,21b−2の内径よりも大きくすることも可能である。
図9は回転子の樹脂マグネット22を示す図で、図9(a)は左側面図、図9(b)は(a)のC−C断面図、図9(c)は右側面図である。図9を参照しながら、リング状の回転子の樹脂マグネット22の構成を説明する。回転子の樹脂マグネット22には、その内径の軸方向一端部(図9(b)では右側)に、樹脂成形時の型締め時にシャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸を確保するための切欠き22aが形成されている。図9の例では、切欠き22aは周方向に略等間隔で8箇所に形成されている(図(c))。
また、回転子の樹脂マグネット22には、軸方向他端部(図9(b)では左側)の端面に、位置検出用樹脂マグネット25を据える台座22bが、周方向に略等間隔で形成されている。
台座22bは、回転子の樹脂マグネット22の内径付近から外径に向かって形成され、台座22bの先端から位置決め用突起22cが径方向に回転子の樹脂マグネット22の外周部に向かって、その近くまで延びている。位置決め用突起22cは、樹脂部24による回転子のマグネット、位置検出用マグネット及びシャフトの一体成形時に、回転子の樹脂マグネット22の周方向(回転方向)の位置決めに利用される。
次に、図10を参照しながら、リング状の位置検出用樹脂マグネット25の構成を説明する。図10(a)は位置検出用樹脂マグネット25の左側面図、図10(b)は位置検出用樹脂マグネット25の正面図、図10(c)は(b)のD部拡大図である。
位置検出用樹脂マグネット25は、内径側の軸方向両端部に段差25bを備える。この段差25bは、回転子20の軸方向端部側となる段差25bに樹脂部24の一部が充填されて、位置検出用樹脂マグネット25の軸方向の抜け止めとなるために必要である。
図10では、両端部に段差25bを備えるものを示したが、いずれか一方の端部に段差25bがあり、それが回転子20の軸方向端部側に位置すればよい。但し、両端部に段差25bを備えるものは、回転子20の樹脂部24による一体成形時に、金型(下型)に位置検出用樹脂マグネット25をセットする際に、裏表を気にせずにセットできるので作業性に優れる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は、段差25bに樹脂部24に埋設されると周方向の回り止めとなるリブ25a(断面が略三角)を周方向に略等間隔に8個備える。但し、リブ25aの数、形状、配置間隔は任意でよい。
尚、図10に示すように、樹脂部24には、位置検出用樹脂マグネット25の内径を保持する金型の内径押さえ部24a、位置検出用樹脂マグネット25を金型(下型)にセットしやすくするためのテーパ部24b、樹脂成形時の樹脂注入部24cが樹脂成形後に形成される。
回転子の樹脂マグネット22は熱可塑性樹脂に磁性材が混合され成形されたもので、図9に示す通り、内径に軸方向一端面からテーパ状に切欠き22aを設け、また、切欠き22aのある軸方向一端面の反対側の軸方向他端面に、位置検出用樹脂マグネット25を据える台座22bを備えている。
シャフト23と一体に成形される回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となり、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、かつ、任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
位置検出用樹脂マグネット25は、図10に示す通り、厚み方向の両側に段差25bを持ち、かつ、樹脂で埋設されると回り止めとなるリブ25aを両側の段差25bに備えている。また、位置検出用樹脂マグネット25の内径と位置検出用樹脂マグネット25の外径との同軸度は精度良く作られている。
尚、シャフト23と一体に成形される際には、位置検出用樹脂マグネット25の外周にはテーパ状に樹脂(樹脂部24)が充填され、位置検出用樹脂マグネット25の外径のばらつきにも対応し、充填される樹脂は位置検出用樹脂マグネット25の片側の軸方向端面(外側)と回転子の樹脂マグネット22の軸方向両端面でせき止めるため、回転子の樹脂マグネット22の外径にバリが発生するのを抑えることが可能となり、品質の向上が図られている。
また、シャフト23との一体成形時のゲート口を回転子の樹脂マグネット22の内径よりもさらに内側に配置し、樹脂注入部24cを凸形状で配置することで、圧力の集中を緩和し、樹脂の充填が容易に、また、樹脂注入部24cの凸部を位置決めに利用することも可能となっている。
次に、本発明の実施の形態1のブラケットについて詳細に説明する。
図11乃至図16は実施の形態1を示す図で、図11はブラケット30について示す図であり、(a)は断面図、(b)は側面図である。図12は圧入部品31について示す図であり、(a)は側面図、(b)は断面図である。図13は軸受支持部品32について示す図であり、(a)は断面図、(b)は側面図である。図14は連結部33について示す図であり、(a)は左側面図、(b)は断面図、(c)は右側面図である。図15はブラケット30の組立を示す斜視図、図16は外径側、内径側にフランジを設けた連結部33で一体に組み付けられたブラケット30の拡大断面図である。
図11に示すように、ブラケット30は、圧入部品31、軸受支持部品32、連結部33で構成される。圧入部品31、軸受支持部品32の材質は金属製で、例えば、亜鉛メッキ鋼板である。但し、亜鉛メッキ鋼板には限定されない。連結部33の材質は絶縁性を有し、例えば樹脂製である。
圧入部品31は図12に示す通り略リング状で、モールド固定子10の端面に当接するフランジ31a、モールド固定子10と連結部33に圧入されるコの字形状の圧入部31b、連結部33に当接するフランジ31c、連結部33の突起33bに勘合する切欠き31dで構成される。圧入部31bの外径はモールド固定子10の内周部10aの内径よりも圧入代の分だけ大きく、圧入部31bの内径は連結部33の外径よりも圧入代の分だけ小さくなっている。モールド固定子10に当接するフランジ31a、連結部33に当接するフランジ31cは圧入部31bの端部に略直角に設けられる。当接面が同一方向側に、例えば実施の形態ではモールド固定子10の内径側になる面が当接面になっている。すなわち、モールド固定子10、連結部33への圧入方向が同じになり、モールド固定子10にブラケット30を圧入する時、連結部33にも圧入方向に荷重が掛かり、連結部33と圧入部品31の組み付けが外れず、信頼性が確保される。
軸受支持部品32は図13に示す通り略リング状で、内径側は軸受を支持、外径側は連結部に圧入される軸受支持部32aと、連結部33に当接するフランジ32b、連結部33の突起33cに勘合する切欠き32cで構成される。軸受支持部32aの外径は連結部33の内径よりも圧入代の分だけ大きくなっている。なお、軸受支持部32aの外径を連結部33と圧入するとしたが、軸受支持部32aとは別に連結部との圧入部を設けてもよい。連結部33への圧入で軸受支持部32aの変形による軸受支持部内径寸法への影響を防止することができる。連結部33に当接するフランジ32bは軸受支持部32aの端部に略直角に設けられる。当接面は、例えば実施の形態では軸受支持部32a側になっている。
連結部33は図14に示す通り略リング状で、外径側が圧入部品31と、内径側が軸受支持部品32との圧入面に、端面はフランジの当接面になる。一方の端面は軸受支持部品32のフランジ32bの当接面で、軸受支持部品32の切欠き32cと勘合する突起33cが設けられている。また、他方の端面には圧入部品のフランジ31cが当接する段差面33a、圧入部品の切欠き31dと嵌合する突起33bが設けられている。連結部33は絶縁性を有する樹脂製としたが、圧入されるので寸法精度、低線膨張、強度も要求されるため、モールド固定子でも使われる熱硬化性樹脂が望ましい。
次に、ブラケット30の組立について、図11、及び15で説明する。軸受支持部品32と連結部33は、軸受支持部品32の切欠き32cと連結部33の一方の端面の突起33cを勘合するよう位置決めされ、軸受支持部品32の外径と連結部33の内径を嵌合し、軸受支持部品のフランジ32bが連結部33の一方の端面に当接するまで圧入される。軸受支持部の切欠き32cと連結部の突起33cを勘合することで、回り止めとなる。なお、軸受支持部品に突起、連結部に切欠きとしても同様である。
圧入部品31と連結部33は、圧入部品の切欠き31dと連結部33の他方の端面の突起33bを勘合するよう位置決めされ、圧入部31bの内径側と連結部33の外径を嵌合し、圧入部品31のフランジ31cが連結部33の他方の端面の段差面33aに当接するまで圧入され、ブラケット30となる。圧入部の切欠き31dと連結部の突起33bを勘合することで、回り止めとなる。なお、軸受支持部品に突起、連結部に切欠きとしても同様である。
連結部33は、圧入部品31のフランジ31cと軸受支持部品32のフランジ32bに挟み込まれた状態である。ブラケット30をモールド固定子10に圧入する時は、圧入部のフランジ31cが連結部33を軸受支持部32に圧入するよう作用し、ブラケット30の組み付けは保たれる。ブラケット30をモールド固定子10に圧入後、軸受支持部品32が軸に押されるような荷重を受けた時は、圧入部品31のフランジ31cが連結部33を押さえるよう作用し、ブラケット30の組み付けは保たれる。軸受支持部品32が外部から押された時は、軸受支持部品32と連結部33の圧入及び軸で支えられ、ブラケット30の組み付けは保たれる。
本実施の形態のように、図11に示すように、圧入部品31、軸受支持部品32、連結部33を圧入で組み付けたブラケット30としても、従来のブラケットと同様に一体に保つことができ、信頼性を損なうことはない。連結部33は絶縁性を有する樹脂製であり、圧入部品31と軸受支持部品32は、圧入部品31のフランジ31c端部と近接する軸受支持部品32の部位間、又は、連結部32のフランジ32b端部と近接する圧入部品31の部位間の距離の近い方を絶縁距離Lとし、絶縁される。
なお、図16のように、外径側、内径側にフランジ33d、33eを設けた連結部33としてもよい。連結部の外径側、内径側にフランジ33d、33eを設けることで圧入部品31と軸受支持部品32を軸方向にずらすよう配置でき、圧入部品31と軸受支持部品32の最短距離が圧入部品のフランジ31c端部と軸受支持部品32のフランジ32b端部間が最短距離になる。図11の実施例では、連結部の厚み(軸方向長)が小さいと絶縁距離Lは圧入部品31と軸受支持部品32のフランジ端部間で、連結部の厚みを大きくするに従い絶縁距離Lは大きくなるが、一定以上になると、圧入部品31のフランジ31c端部と軸受支持部品32の外径間、又は、軸受支持部品32のフランジ32b端部と圧入部品31の内径間が最短距離になり、絶縁距離Lは一定以上大きくできない。圧入部品31と軸受支持部品32を軸方向にずらすよう配置する、すなわち、圧入部品と軸受支持部品が同一平面内に配置されないことで、連結部を長さに応じて距離Lを離すことができ、絶縁性をより向上し、信頼性を向上することができる。
本実施の形態は、リング状の回転子のマグネット及びシャフトを樹脂部により一体化しマグネットとシャフトの間が絶縁されること、及び、金属製(導電性を有する)の圧入部品31と軸受支持部品32との間を、樹脂製(絶縁性を有する)の連結部33で一体にしたブラケット30と、モールド固定子の軸受支持部で軸受を支持し軸受と固定子の間が絶縁されることで軸電流を抑制することにより、負荷側21a及び反負荷側転がり軸受21bの電食の発生を抑制するという効果を奏する。
尚、本実施の形態は、リング状の位置検出用樹脂マグネット25を持たない回転子20も含む。
尚、図1に示す電動機100は、モールド固定子10側が負荷側で、ブラケット30側が反負荷側になるものを示したが、その逆でもよい。さらに、圧入部品、軸受支持部品、連結部の組み付けを圧入としたが接着してもよく、圧入部品、軸受支持部品を絶縁性の有する連結部によって組み付けることで圧入部品と軸受支持部品が絶縁され、同様の効果を得ることができる。
また、図4に示す回転子20は、永久磁石に熱可塑性樹脂に磁性材を混合して成形された回転子の樹脂マグネット22、を使用したが、その他の永久磁石(希土類磁石(ネオジム、サマリウム鉄)、フェライト焼結等)を用いてもよい。
また、位置検出用樹脂マグネット25も同様に、その他の永久磁石(希土類磁石(ネオジム、サマリウム鉄)、フェライト焼結等)を用いてもよい。
既に述べたように、電動機をインバータを用いて運転を行なう場合、パワー回路内のトランジスタのスイッチングに伴って発生する電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしている。キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受の内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受に電流が流れ易くなる。この転がり軸受に流れる電流は、内輪、外輪両軌道並びに転動体(内外輪の間を転がる玉やころ)の転動面に電食と呼ばれる腐食を発生させて、転がり軸受の耐久性を悪化させる。
従って、本実施の形態のブラケット30は、電動機100をインバータを用いて運転を行う場合の軸電流の低減に特に有効である。
次に、実施の形態1の電動機を用いた電動機内蔵駆動回路について説明する。図17は実施の形態1を示す図で、電動機100の電動機内蔵駆動回路1の回路図である。図17に示すように、電動機100の外部に設けられた商用交流電源2から交流の電力が電動機内蔵駆動回路1に供給される。商用交流電源2から供給される交流電圧は整流回路3で直流電圧に変換される。整流回路3で変換された直流電圧は、インバータ主回路4で可変周波数の交流電圧に変換されて電動機100に印加される。電動機100はインバータ主回路4から供給される可変周波数の交流電力により駆動される。尚、整流回路3には商用交流電源2から印加される電圧を昇圧するチョッパー回路や整流した直流電圧を平滑にする平滑コンデンサなどを有する。
インバータ主回路4は3相ブリッジのインバータ回路であり、インバータ主回路4のスイッチング部はインバータ主素子となる6つのIGBT6a〜6f(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、単にトランジスタと定義する)と6つのフライホイルダイオード(FRD)としてシリコンカーバイド(SiC)を用いたSiC−SBD7a〜7f(ショットキーバリアダイオード、単にダイオードと定義する)を備えている。FRDであるSiC−SBD7a〜7fはIGBT6a〜6fが電流をONからOFFする時に生じる逆起電力を抑制する逆電流防止手段である。
尚、本実施の形態1ではIGBT6a〜6fとSiC−SBD7a〜7fは同一リードフレーム上に各チップが実装されエポキシ樹脂でモールドされてパッケージされたICモジュールとする。IGBT6a〜6fはシリコンを用いたIGBT(Si−IGBT)に代えてSiC、GaNを用いたIGBTとしてもよく、またIGBTに代えてSiもしくはSiC、GaNを用いたMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)などの他のスイッチング素子を使用してもよい。
整流回路3とインバータ主回路4の間には直列に接続された2つの分圧抵抗8a,8bが設けられており、この分圧抵抗8a,8bによる分圧回路にて高圧直流電圧を低圧化した電気信号をサンプリングし保持する直流電圧検出部8が設けられている。
また、電動機100は、前述したように、回転子20(図10)とモールド固定子10(図2)とを備えており、インバータ主回路4から供給される交流電力により回転子20が回転する。モールド固定子10の回転子20に近傍には、位置検出用樹脂マグネット25を検出するホールIC49bが設けられており、そのホールIC49bからの電気信号を処理して回転子20の位置情報に変換する回転子位置検出部110が設けられている。
回転子位置検出部110が検出する回転子20の位置情報は出力電圧演算部120に出力される。この出力電圧演算部120は電動機内蔵駆動回路1の外部から与えられる目標回転数Nの指令若しくは装置の運転条件の情報と回転子20の位置情報に基づいて電動機100に加えられるべき最適なインバータ主回路4の出力電圧を演算する。出力電圧演算部120はその演算した出力電圧をPWM信号生成部130に出力する。PWMは、Pulse Width Modulationの略語である。
PWM信号生成部130は出力電圧演算部120から与えられた出力電圧となるようなPWM信号をインバータ主回路4のそれぞれのIGBT6a〜6fを駆動する主素子駆動回路4aに出力し、インバータ主回路4のIGBT6a〜6fはそれぞれ主素子駆動回路4aによってスイッチングされる。
尚、本実施の形態1ではインバータ主回路4を3相ブリッジとしているが単相など他のインバータ回路でもよい。
ここでワイドバンドギャップ半導体について説明する。ワイドバンドギャップ半導体はSiよりもバンドギャップが大きい半導体の総称であって、SiC−SBD7a〜7fに使用しているSiCはワイドバンドギャップ半導体の一つであり、その他には窒化ガリウム(GaN)、ダイヤモンドなどがある。さらにワイドバンドギャップ半導体、特にSiCはSiに比べて耐熱温度や絶縁破壊強度や熱伝導率が大きい。尚、本実施の形態1ではSiCをインバータ回路のFRDに用いる構成としているが、SiCに代えてその他のワイドバンドギャップ半導体を用いてもよい。
次に、ブラケット30の製造工程について説明する。図18は実施の形態1を示す図で、ブラケット30の製造工程を示す図である。図18に示すように、
(1)圧入部品31及び軸受支持部品32のプレス加工、連結部33の成形を行う(ステップ1)。
(2)軸受支持部32aを上向きにして軸受支持部品32を治具にセットし、連結部33の内径を軸受指示部32aの外径に勘合するよう、連結部33を軸受指示部品32挿入する(ステップ2)。
(3)連結部33の一方の端面を治具で押して、連結部33の他方の端面が軸受支持部品32のフランジ32bに当接するまで圧入する(ステップ3)。
(4)圧入部品31のフランジ31cを上にし、圧入部品31の内径を連結部33の外径に勘合するよう、圧入部品31を連結部33にセットする(ステップ4)。
(5)圧入部品31のフランジ31cを治具で押して、連結部の端面にフランジ31cが当接するまで圧入する(ステップ5)。
前記の製造工程によれば、圧入部品31と軸受支持部品32を同金型でプレス加工することで、圧入部品31と軸受支持部品32の同軸度を向上することができる。連結部は略リング状で寸法精度がよい成形金型を製造できるため、連結部の内径、外径も同軸度を向上し成形できる。また、内径、外径の同軸度を向上した連結部に、同軸度を向上した圧入部品31と軸受支持部品32を圧入により組み付けるので、軸受支持部と圧入部の同軸度を向上したブラケット30を得ることができる。さらに、このブラケット30を電動機に用いることで、固定子と回転子の同軸度を向上することで性能向上、騒音低減が可能となる。
また、本実施の形態は、リング状の回転子のマグネット及びシャフトを樹脂部により一体化しマグネットとシャフトの間が絶縁されること、及び、金属製(導電性を有する)の圧入部と軸受支持部を樹脂製(絶縁性を有する)の連結部で一体にしたブラケット30と、モールド固定子の軸受支持部で軸受を支持し軸受と固定子の間が絶縁されることで軸電流を抑制することにより、負荷側21a及び反負荷側転がり軸受21bの電食の発生を抑制することができる。但し、リング状の位置検出用樹脂マグネット25を、シャフト23、リング状の回転子の樹脂マグネット22とともに樹脂部24で一体化するものでも、同様の効果が得られる。
なお、電動機をインバータ駆動する場合、電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしているが、キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受の内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受に流れる電流も増加する。従って、本実施の形態のブラケット30は、電動機100をインバータを用いて運転を行う場合の軸電流の低減に特に有効である。ここでは回転子20の位置検出用樹脂マグネット25の磁極を検出するためのセンサであるホールIC49bを用いて検出する方法を述べたが、位置検出用樹脂マグネット25、ホールIC49bを用いず、コイルを流れる電流を電流検出器(図示せず)にて検出し、波形生成回路120にマイコンなどを用いて電動機を運転するセンサレス駆動方式においても同様の効果があることは言うまでもない。
実施の形態2.
実施の形態1では、圧入部品と軸受支持部品とを連結する連結部を、1つの部品として組立てる例について説明した。実施の形態2では、前記ブラケットは、前記金属製の圧入部品と前記金属製の軸受支持部品との間に樹脂を注入して形成された連結部を介して一体に成形される例について説明する。
図19乃至図22は実施の形態2のブラケットを示す図である。図19はブラケット300の(a)は断面図、(b)は側面図を示す図である。図20は圧入部品301の(a)は側面図、(b)は断面図を示す図である。図21は軸受支持部品302の(a)は断面図、(b)は側面図、図22は圧入部品と軸受支持部品が同一平面内に配置しないで連結部303で一体に成形されたブラケット300の拡大断面図である。
図19に示すように、ブラケット300は、圧入部品301、軸受支持部品302、連結部303で構成される。圧入部品301、軸受支持部品302の材質は金属製で、例えば、亜鉛メッキ鋼板である。但し、亜鉛メッキ鋼板には限定されない。連結部303の材質は絶縁性を有し、例えば樹脂製である。
圧入部品301は図20に示す通り略リング状で、モールド固定子10の端面に当接するフランジ301a、モールド固定子10に圧入されるコの字形状の圧入部301b、連結部303に一体成形されるフランジ301c、フランジ301cに設けられた切欠き301dで構成される。圧入部301bの外径はモールド固定子10の内周部10aの内径よりも圧入代の分だけ大きくなっている。モールド固定子10に当接するフランジ301a、連結部303に成形されるフランジ301cは圧入部301bの端部に略直角に設けられる。
軸受支持部品302は図21に示す通り略リング状で、内径側は軸受を支持する軸受支持部302aと、連結部303に一体成形されるフランジ302b、フランジ302bに設けられた切欠き302cで構成される。連結部303に成形されるフランジ302bは軸受支持部302aの端部に略直角に設けられる。
次に、ブラケット300の形成方法について説明する。まず、圧入部品301と軸受支持部品302が連結部303を成形する金型にセットし、絶縁性を有する樹脂で一体に成形され、ブラケット300を形成する。連結部303は、低線膨張、強度も要求されるため、モールド固定子でも使われる熱硬化性樹脂が望ましい。
圧入部品301は、圧入部301bを下向きにして圧入部301bの外径を連結部成形金型の下型外径に勘合するよう位置決めされ、フランジ301a、圧入部301b、フランジ301c内径が連結部成形金型の下型端面に当接するようセットされる。圧入部301b外径はモールド固定子10に圧入するため寸法精度がよく、連結部成形金型の下型に精度よく保持される。
軸受支持部品302は、フランジ302cを下向きにして軸受支持部302a内径を連結部成形金型(図示せず)の下型に配置される芯金に勘合するよう位置決めされ、フランジ302b内径側が連結部成形金型の芯金端面に当接するようセットされる。圧入部品301のフランジ301cと軸受支持部品302のフランジ302bは軸方向位置が略同一、すなわち、圧入部品301と軸受支持部品302が略同一平面に配置されている。軸受支持部302a内径は軸受を支持するため寸法精度がよく、連結部成形金型の芯金に精度よく保持される。
圧入部品301と軸受支持部品302を連結部成形金型に位置決めしてセットすることで、圧入部品301と軸受支持部品302の同軸を確保できる。なお、圧入部品301を連結部成形金型の下型外径に勘合するとしたが、連結部成形金型の芯金に圧入部301b内径を勘合するようにしてもよく、圧入部品301、軸受支持部品302が芯金に嵌合され、圧入部品301と軸受支持部品302の同軸をより向上することができる。
圧入部品301、軸受支持部品302を連結部成形金型の下型にセットした後、連結部成形金型の上型を下型に当接し型締め、連結部303を成形する。圧入部品301はフランジ301a、圧入部301b、フランジ301c内径が、軸受支持部品302はフランジ302c内径が連結部成形金型の上型に当接し、上型、下型で挟持され、連結部成形金型の空洞部に熱硬化性樹脂を注入、成形し連結部303を形成、圧入部品301と軸受支持部品302が連結部303で一体成形にされたブラケット300となる。熱硬化性樹脂は成形機から射出され、連結部成形金型のランナ、圧入部品上部に形成されるランナ部303bを流動し、連結部303aに充填される。
ランナ部bは圧入部品301のフランジ301a、圧入部301bを、また、連結部303aは圧入部品301のフランジ301c、軸受支持部品302のフランジ302bを連結部成形金型で挟持することでバリの発生を抑制することができる。ランナ部303bは、成形後に連結部303から切り離してもよく、圧入部品301のフランジ301aのランナ部303b形成部位に穴を開け、フランジ301aの裏側にも樹脂が流しランナ部を形成、フランジ301aを表裏からランナ部303bで挟むようにしてもよい。ランナ部の外れ防止となる。
また、圧入部品301のフランジ301cの切欠き301d、軸受支持部品302のフランジ302bの切欠き302cが連結部で成形され、圧入部品301、軸受支持部品302が回り止めされる。このように連結部で一体に成形されたブラケット300は連結部303が脱落することなく、従来のブラケットと同様に一体に保つことができ、信頼性を損なうことはない。
連結部303は絶縁性を有する樹脂製であり、圧入部品301と軸受支持部品302は、圧入部品301のフランジ301c端部と近接する軸受支持部品302の部位間、又は、連結部302のフランジ302b端部と近接する圧入部品301の部位間の距離の近い方を絶縁距離L(図19では圧入部品301のフランジ301端部と軸受支持部品302のフランジ302b端部間)とし、絶縁される。
なお、図22のように、圧入部品301のフランジ301c、軸受支持部品302のフランジ302bを軸方向にずらして配置してもよい。すなわち、圧入部品301と軸受支持部品302が同一平面内に配置されないことで絶縁距離Lを離すことができ、絶縁性をより向上し、信頼性を向上することができる。
本実施の形態は、リング状の回転子のマグネット及びシャフトを樹脂部により一体化しマグネットとシャフトの間が絶縁されること、及び、金属製(導電性を有する)の圧入部品301と軸受支持部品302を樹脂製(絶縁性を有する)の連結部303で一体にしたブラケット300と、モールド固定子の軸受支持部で軸受を支持し軸受と固定子の間が絶縁されることで軸電流を抑制することにより、負荷側21a及び反負荷側転がり軸受21bの電食の発生を抑制するという効果を奏する。
尚、本実施の形態2のブラケット300を電動機に用いた場合は、図23に示すように構成される。
次に、本実施の形態2のブラケットの製造方法について説明する。
図24は実施の形態2を示す図で、ブラケット300の製造工程を示す図である。図24に示すように、
(1)圧入部品301及び軸受支持部品302のプレス加工を行う(ステップ1)。
(2)圧入部品301と軸受支持部品302を連結部成形金型(図示せず)の下型端面に当接するようセットする(ステップ2)。
(3)連結部成形金型を型締めし、連結部を成形する(ステップ3)。
上述の製造工程によれば、圧入部品301と軸受支持部品302を同金型でプレス加工することで、圧入部品301と軸受支持部品302の同軸度を向上することができる。圧入部品301と軸受支持部品302は連結部成形金型により同軸精度よく位置決めされるので、圧入部301bと軸受支持部302aの同軸度を向上したブラケット300を得ることができる。さらに、このブラケット300を電動機に用いることで、固定子と回転子の同軸度を向上することで性能向上、騒音低減が可能となる。また、圧入部品301と軸受支持部302を連結部成形金型にセットし一体に成形しブラケット300とすることで工程を簡略化され、低コスト化が可能となる。
また、本実施の形態は、リング状の回転子のマグネット及びシャフトを樹脂部により一体化しマグネットとシャフトの間が絶縁されること、及び、金属製(導電性を有する)の圧入部と軸受支持部を樹脂製(絶縁性を有する)の連結部で一体にしたブラケット300と、モールド固定子の軸受支持部で軸受を支持し軸受と固定子の間が絶縁されることで軸電流を抑制することにより、負荷側21a及び反負荷側転がり軸受21bの電食の発生を抑制することができる。但し、リング状の位置検出用樹脂マグネット25を、シャフト23、リング状の回転子の樹脂マグネット22とともに樹脂部24で一体化するものでも、同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図25は実施の形態3を示す図で、空気調和機200の構成図である。
空気調和機200は、室内機210と、室内機210との間を冷媒配管で接続される室外機220とを備える。室内機210には室内機用送風機(図示せず)、室外機220には室外機用送風機230を搭載している。
そして、室外機用送風機230及び室内機用送風機は、駆動源として前記実施例の電動機100を備える。
前記実施例の電動機100を、空気調和機200の主用部品である室外機用送風機230及び室内機用送風機に搭載することにより、空気調和機200の耐久性が向上する。
1 電動機内蔵駆動回路、2 商用交流電源、3 整流回路、4 インバータ主回路、4a 主素子駆動回路、6a〜6f IGBT、7a〜7f SiC−SBD、8 直流電圧検出部、8a 分圧抵抗、8b 分圧抵抗、10 モールド固定子、10a 内周部、11 軸受支持部、20 回転子、21a 負荷側転がり軸受、21a−1 内輪、21a−2 外輪、21a−3 転動体、21b 反負荷側転がり軸受、21b−1 内輪、21b−2 外輪、21b−3 転動体、22 回転子の樹脂マグネット、22a 切欠き、22b 台座、22c 位置決め用突起、23 シャフト、23a ローレット、24 樹脂部、24a 内径押さえ部、24b テーパ部、24c 樹脂注入部、24d 当接面、24e 段差部、24f 嵌合部、24g 中央筒部、24h 反負荷側端面、25 位置検出用樹脂マグネット、25a リブ、25b 段差、30 ブラケット、31 圧入部品、31a フランジ、31b 圧入部、31c フランジ、31d 切欠き、32 軸受支持部品、32a 軸受支持部、32b フランジ、32c 切欠き、33 連結部、33a 段差面、33b 突起、33c 突起、40 固定子、41 固定子鉄心、42 コイル、43 絶縁部、44 端子、44a 電源端子、44b 中性点端子、45 基板、46 リード線口出し部品、47 リード線、48 角柱、49a IC、49b ホールIC、50 モールド樹脂、100 電動機、110 回転子位置検出部、120 出力電圧演算部、130 PWM信号生成部、200 空気調和機、210 室内機、220 室外機、230 室外機用送風機、
300 ブラケット、301 圧入部品、301a フランジ、301b 圧入部、301c フランジ、301d 切欠き、302 軸受支持部品、302a 軸受支持部、302b フランジ、302c 切欠き、303 連結部、303a 連結部、303b ランナ部。

Claims (9)

  1. 複数のティースから構成される鉄心に巻線してコイルを形成した固定子と、
    シャフトの外周に配置したマグネットとの間を樹脂部により一体化し、前記シャフトの軸方向両端に夫々転がり軸受が設けられた回転子と、
    前記回転子の一方の転がり軸受を支持するブラケットと、を備え、
    前記ブラケットは、略リング状に形成され前記固定子に圧入される金属製の圧入部品と、略リング状に形成され前記転がり軸受を支持する金属製の軸受支持部品と、略リング状に形成され前記軸受支持部品と前記圧入部品とを連結する絶縁性を有する連結部とからなることを特徴とする電動機。
  2. 前記連結部は樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の電動機。
  3. 前記ブラケットは、前記金属製の圧入部品と前記金属製の軸受支持部品とが、リング状の部品として構成された前記連結部に圧入されて一体になることを特徴とする請求項1または2記載の電動機。
  4. 前記ブラケットは、前記金属製の圧入部品と前記金属製の軸受支持部品との間に樹脂を注入して形成された連結部を介して一体に成形されたことを特徴とする請求項1または2記載の電動機。
  5. 前記軸受支持部品の外径側に延びるフランジ部と前記圧入部品の内径側に延びるフランジ部とを段違いに配置したことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電動機。
  6. 前記回転子の磁極を位置検出素子により検出する位置検出回路と、
    前記回転子の回転速度を指令する速度指令信号、前記位置検出回路からの位置検出信号に基づいて、インバータ駆動するためのPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成する波形生成回路と、
    前記波形生成回路の出力により駆動信号を生成するプリドライバ回路と、
    トランジスタとダイオードとを並列接続し、これらを直列接続したアームを有するパワー回路とから構成されるインバータ方式の駆動回路を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電動機。
  7. 請求項5または6記載の電動機を、送風機用電動機に用いることを特徴とする空気調和機。
  8. 請求項3に記載の電動機の製造方法であって、
    前記ブラケットは、前記金属製の圧入部と、前記金属製の軸受支持部を、前記絶縁性を有する連結部を圧入して一体としたことを特徴とする電動機の製造方法。
  9. 請求項4に記載の電動機の製造方法であって、
    前記ブラケットは、前記金属製の圧入部と、前記金属製の軸受支持部を、前記絶縁性を有する樹脂を注入して連結部として一体に成型したことを特徴とする電動機の製造方法。
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