JP5225329B2 - 電動機の回転子及び電動機及び空気調和機 - Google Patents

電動機の回転子及び電動機及び空気調和機 Download PDF

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Description

この発明は、転がり軸受けを用いる電動機の回転子に係り、インバータにて駆動する電動機に好適な電動機の回転子に関する。さらに、その電動機の回転子を用いる電動機及びその電動機の回転子の製造方法及びその電動機を搭載した空気調和機に関する。
従来、電動機をインバータを用いて運転を行なう場合、パワー回路内のトランジスタのスイッチングに伴って発生する電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしている。キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受けの内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受けに電流が流れ易くなる。この転がり軸受けに流れる電流は、内輪、外輪両軌道並びに転動体(内外輪の間を転がる玉やころ)の転動面に電食と呼ばれる腐食を発生させて、転がり軸受けの耐久性を悪化させるという課題があった。
そこで、シャフトとモータケースとの間に設けた転がり軸受けに電流が流れるのを防止し、転がり軸受けに電食が発生するのを防止できる、簡便な構成で組み立ての容易な電動機を得るために、コイルが巻回されてなる固定子と、この固定子を固定するフレームと、固定子とわずかな空隙を介して対向する回転子と、この回転子が固着され、転がり軸受けを介して回転自在に支承されるシャフトと、絶縁材を介して転がり軸受けを支持する軸受ブラケットとを有する電動機において、固定子鉄心は鉄心接続端子とブラケット接続端子を経由してブラケットと短絡し、軸とブラケット間の静電容量を減少させる構造にするようにした電動機が提案されている。(特許文献1参照)
また、巻線を巻装した固定子鉄心を含む固定子と、固定子に対向して周方向に複数の永久磁石を保持した回転体とその回転体の中央を貫通するように回転体を締結したシャフトとを含む回転子と、シャフトを支持する軸受と、軸受を固定するブラケットとを備え、シャフトと回転体の外周との間に誘電体層を設けた構成にするようにした電動機が提案されている。(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−159302号公報 WO2009/113311 A1
しかしながら、上記特許文献1の電動機は、固定子鉄心が鉄心接続端子とブラケット接続端子を経由してブラケットと短絡する構成であるから、別部品の接続端子を設ける必要があり、部品点数が増加し、コストが高くなるという課題があった。
また、上記特許文献2の電動機は、シャフトと永久磁石を保持した回転体との間に誘電体層を設ける構成であるから、別部品の誘電体層を設ける必要があり、製造工程が増加し、コストが高くなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、軸受けの電食を抑制するために、転がり軸受けとシャフトとの間に設けられる絶縁部品を、簡便な方法で確実に固定できる電動機の回転子及び電動機及び電動機の回転子の製造方法及び空気調和機を提供する。
この発明に係る電動機の回転子は、
回転子のマグネット及びシャフトが樹脂部により一体化されて形成される回転子樹脂組立と、
シャフトの外周に形成される樹脂部の軸方向両端面に配置される一対の転がり軸受けと、
一対の転がり軸受けの少なくともいずれか一方と、シャフトとの間に設けられる絶縁部品を備えたものである。
この発明に係る電動機の回転子は、シャフトと転がり軸受け間に絶縁部品を配置して電気的に絶縁したことにより、回転子に軸電圧が誘起されても、軸受内を電流が流れる軸電流を抑制することが出来る。軸受内を軸電流が流れにくいので、転がり軸受けの異常磨耗を防止し、信頼性の高い電動機の回転子を提供することができる。
実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図。 実施の形態1を示す図で、モールド固定子10の断面図。 実施の形態1を示す図で、モールド固定子10に回転子20(絶縁部品26が組み付けられた)が挿入された状態を示す断面図。 実施の形態1を示す図で、ブラケット30の断面図。 実施の形態1を示す図で、固定子40の斜視図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の分解断面図(負荷側転がり軸受け21a、回転子樹脂組立20−1、絶縁部品26、反負荷側転がり軸受け21bに分解)。 実施の形態1を示す図で、負荷側から見た回転子樹脂組立20−1の側面図。 実施の形態1を示す図で、シャフト23を示す図((a)は正面図、(b)は右側面図)。 実施の形態1を示す図で、絶縁部品26を示す図((a)は側面図、(b)は正面図)。 実施の形態1を示す図で、図6のA部拡大図。 実施の形態1を示す図で、回転子の樹脂マグネット22を示す図((a)は左側面図、(b)は(a)のC−C断面図、(c)は右側面図)。 実施の形態1を示す図で、位置検出用樹脂マグネット25を示す図((a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(b)のD部拡大図)。 比較のために示す図で、回転子鉄心を用いる電動機400(絶縁部品を使用しない)の断面図(軸電流の電流経路も示す)。 比較のために示す図で、電動機400の軸電流の測定結果を示す図。 比較のために示す図で、回転子を樹脂で成形する電動機500(絶縁部品を使用しない)の断面図(軸電流の電流経路も示す)。 比較のために示す図で、電動機500の軸電流の測定結果を示す図。 実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図(軸電流の電流経路を示す)。 実施の形態1を示す図で、電動機100の軸電流の測定結果を示す図。 実施の形態1を示す図で、変形例1の回転子20aの断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子20aの分解断面図(負荷側転がり軸受け21a、回転子樹脂組立20−1a、絶縁部品26−1、反負荷側転がり軸受け21bに分解)。 実施の形態1を示す図で、シャフト23−1を示す図((a)は正面図、(b)は右側面図)。 実施の形態1を示す図で、絶縁部品26−1を示す図((a)は側面図、(b)は正面図)。 実施の形態1を示す図で、変形例2の回転子20bの断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子20bの分解断面図(負荷側転がり軸受け21a、回転子樹脂組立20−1b、反負荷側転がり軸受け21bに分解)。 実施の形態1を示す図で、回転子樹脂組立20−1bを示す図((a)は断面図、(b)は右側面図)。 実施の形態1を示す図で、シャフト23−2の正面図。 実施の形態1を示す図で、回転子組立20−0bを示す図((a)は断面図、(b)は右側面図)。 実施の形態1を示す図で、電動機100を駆動する駆動回路200の構成図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の製造工程を示す図。 実施の形態2を示す図で、空気調和機300の構成図。
実施の形態1.
(概要)
本実施の形態の電動機は、軸受けの電食を抑制することができる点に特徴がある。軸受けの電食を抑制する方法は、転がり軸受けとシャフトとの間に絶縁部品を設けるものである。そして、絶縁部品を単独に成形しておき、マグネット(位置検出用マグネットも含む場合もある)とシャフトとを樹脂にて一体成形した回転子樹脂組立に、別部品の絶縁部品を組付ける点を特徴とする。絶縁部品の外周に転がり軸受けが圧入により組み付けられるが、例えば、絶縁部品の寸法(外径)が公差に入っていない場合、絶縁部品が回転子樹脂組立に一体成形されているときは、絶縁部品と共に回転子樹脂組立を廃却することになる。絶縁部品が別部品であれば、そのような場合に、絶縁部品だけを廃却すればよく、廃却コストを抑制し、リサイクル性にも優れる。また、回転子は、軸電流を抑制するために、回転子鉄心は使用しない。マグネット(位置検出用マグネットも含む場合もある)とシャフトとを樹脂にて一体成形した回転子樹脂組立を使用する。使用するマグネットの種類は、問わない。
以下、この発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。図1は実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図である。図1に示す電動機100は、モールド固定子10と、回転子20(電動機の回転子と定義する)と、モールド固定子10の軸方向一端部に取り付けられる金属製のブラケット30とを備える。電動機100は、例えば、回転子20に永久磁石を有し、インバータで駆動されるブラシレスDCモータである。図1に示すその他の符号については、追って説明する。
図2は実施の形態1を示す図で、モールド固定子10の断面図である。モールド固定子10は、軸方向一端部(図2の右側)が開口していて、ここに開口部10bが形成されている。回転子20がこの開口部10bから挿入される。モールド固定子10の軸方向他端部(図2の左側)には、回転子20のシャフト23の径より若干大きい孔11aが開けられている。モールド固定子10のその他の構成については、後述する。
図3は実施の形態1を示す図で、モールド固定子10に回転子20が挿入された状態を示す断面図である。モールド固定子10の軸方向一端部の開口部10b(図2参照)から挿入された回転子20は、負荷側のシャフト23がモールド固定子10の軸方向他端部の孔11a(図2参照)から外部(図3の左側)に出る。そして、回転子20の負荷側転がり軸受け21a(転がり軸受けの一例)が、モールド固定子10の反開口部側の軸方向端部の軸受け支持部11に当接するまで押し込まれる。このとき、負荷側転がり軸受け21aは、モールド固定子10の反開口部側の軸方向端部に形成された軸受け支持部11で支持される。
回転子20は、反負荷側のシャフト23(図1の右側)に反負荷側転がり軸受け21b(転がり軸受けの一例)が取り付けられる(一般的には、圧入による)。
詳細は後述するが、反負荷側転がり軸受けと反負荷側のシャフトとの間に、絶縁部品26が組み付けられる。
図4は実施の形態1を示す図で、ブラケット30の断面図である。モールド固定子10の開口部10bを閉塞するとともに、反負荷側転がり軸受け21bを支持するブラケット30をモールド固定子10に圧入する。ブラケット30は、軸受け支持部30aで反負荷側転がり軸受け21bを支持する。ブラケット30のモールド固定子10への圧入は、ブラケット30の略リング状で、断面がコの字状の圧入部30bを、モールド固定子10の内周部10a(モールド樹脂部)の開口部10b側に圧入することでなされる。ブラケット30の圧入部30bの外径は、モールド固定子10の内周部10aの内径よりも、圧入代の分だけ大きくなっている。ブラケット30の材質は、金属製で、例えば、亜鉛メッキ鋼板である。但し、亜鉛メッキ鋼板には限定されない。
本実施の形態は、回転子20の構造に特徴があるので、モールド固定子10については簡単に説明する。
図2に示すモールド固定子10は、固定子40と、モールド成形用のモールド樹脂50とからなる。モールド樹脂50には、例えば、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を使用する。固定子40は、後述する基板等が取り付けられ、強度的に弱い構造であるため低圧成形が望ましい。そのため、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられる。
図5は実施の形態1を示す図で、固定子40の斜視図である。図5に示す固定子40は、以下に示す構成である。
(1)厚さが0.1〜0.7mm程度の電磁鋼板が帯状に打ち抜かれ、かしめ、溶接、接着等で積層された帯状の固定子鉄心41を製作する。帯状の固定子鉄心41は、複数個のティース41aを備える。後述する集中巻のコイル42が施されている内側がティース41aである。
(2)ティース41aには、絶縁部43が施される。絶縁部43は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂を用いて、固定子鉄心41と一体に又は別体で成形される。
(3)絶縁部43が施されたティース41aに集中巻のコイル42が巻回される。複数個の集中巻のコイル42を接続して、三相のシングルY結線の巻線を形成する。但し、分布巻でもよい。
(4)三相のシングルY結線であるので、絶縁部43の結線側には、各相(U相、V相、W相)のコイル42が接続される端子44(電源が供給される電源端子44a及び中性点端子44b)が組付けられる。電源端子44aは3個、中性点端子44bは3個である。
(5)基板45が結線側の絶縁部43(端子44を組付けられる側)に取り付けられる。リード線47を口出しするリード線口出し部品46が組付けられた基板45を絶縁部43に組付け、固定子40となる。固定子鉄心41に形成された絶縁部43の面取りされた角柱48が、基板45が備える角柱挿入穴(図示せず)に挿入されることにより、回転方向の位置決めがなされ、かつ、絶縁部43の基板設置面(図示せず)に基板45が設置されることにより軸方向の位置が決められる。また、基板45より突出する角柱48を熱溶着することで基板45と絶縁部43が固定され、かつ、固定子40が備える端子44の基板45より突出した部分を半田付けすることにより電気的にも接合される。基板45には、電動機100(例えば、ブラシレスDCモータ)を駆動するIC49a(駆動素子)、回転子20の位置を検出するホールIC49b(位置検出素子)等が実装されている。IC49aやホールIC49b等を電子部品と定義する。
次に、回転子20の構成を説明する。図6乃至図8は実施の形態1を示す図で、図6は回転子20の断面図、図7は回転子20の分解断面図(負荷側転がり軸受け21a、回転子樹脂組立20−1、絶縁部品26、反負荷側転がり軸受け21bに分解)、図8は負荷側から見た回転子樹脂組立20−1の側面図である。
図6、図7に示すように、回転子20は、以下に示す要素で構成される。
(1)回転子樹脂組立20−1;
(2)負荷側転がり軸受け21a;
(3)絶縁部品26;
(4)反負荷側転がり軸受け21b。
図7に示すように、回転子樹脂組立20−1は、以下に示す要素で構成される。
(1)ローレット23aが施されたシャフト23;
(2)リング状の回転子の樹脂マグネット22(回転子のマグネットの一例);
(3)リング状の位置検出用樹脂マグネット25(位置検出用マグネットの一例);
(4)そしてこれらを一体成形する樹脂部24。
回転子樹脂組立20−1は、リング状の回転子の樹脂マグネット22と、シャフト23と、位置検出用樹脂マグネット25とを、縦型成形機により射出される樹脂部24で一体化する。このとき、樹脂部24は、シャフト23の外周に形成される、後述する中央筒部24g(回転子の樹脂マグネット22の内側に形成される)と、回転子の樹脂マグネット22を中央筒部24gに連結する、シャフト23を中心として半径方向に放射状に形成された軸方向の複数のリブ24j(図8参照、この例では8本)を有する。リブ24j間には、軸方向に貫通した空洞24k(図8参照、この例では8箇所)が形成される。
樹脂部24には、絶縁部品26のシャフト23の反負荷側端部23dへの挿入時の軸方向の位置決めとなる絶縁部品当接面24dが、シャフト23のローレット部を中心とした外周に形成される樹脂部24の中央筒部24g(樹脂部)の反負荷側端部に形成されている。
樹脂部24に使用される樹脂には、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂が用いられる。これらの樹脂に、ガラス充填剤を配合したものも好適である。
シャフト23の反負荷側(図6で右側)に、反負荷側転がり軸受け21bが取り付けられる(一般的には、圧入による)。また、ファン等が取り付けられるシャフト23の負荷側(図6で左側)には、負荷側転がり軸受け21aが取り付けられる(一般的には、圧入による)。
負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bは、公知の転がり軸受けであるので、詳細な説明は省略する。
負荷側転がり軸受け21aは、シャフト23に圧入される内輪21a−1と、モールド固定子10の軸受け支持部11で支持される外輪21a−2と、内輪21a−1と外輪21a−2との間で転動する転動体21a−3とを備える。転動体21a−3には、球又はころが用いられる。
反負荷側転がり軸受け21bは、シャフト23に圧入される内輪21b−1と、ブラケット30の軸受け支持部30aで支持される外輪21b−2と、内輪21b−1と外輪21b−2との間で転動する転動体21b−3とを備える。転動体21b−3には、球又はころが用いられる。
本実施の形態は、金属製(導電性を有する)のブラケット30で支持される反負荷側転がり軸受け21bとシャフト23との間に、絶縁部品26を介在させ、絶縁部品26が絶縁となり軸電流を抑制することにより負荷側、反負荷側の両側の転がり軸受け(負荷側転がり軸受け21a、反負荷側転がり軸受け21b)の電食の発生を抑制する点に特徴がある。
反負荷側転がり軸受け21bとシャフト23の反負荷側端部23dとの間に設ける絶縁部品26は、回転子樹脂組立20−1のシャフト23の反負荷側端部23dに挿入される。
このように、樹脂部24で一体化された回転子樹脂組立20−1のシャフト23に絶縁部品26が組み付けられて固定されるので、絶縁部品26の固定が極めて簡便になる。
尚、本実施の形態は、リング状の位置検出用樹脂マグネット25を持たない回転子20も含む。
負荷側転がり軸受け21aを流れる軸電流は、反負荷側転がり軸受け21bとシャフト23との間に設ける絶縁部品26により反負荷側転がり軸受け21bを流れる軸電流が小さくなることに伴って小さくなるため、負荷側転がり軸受け21aとシャフト23との間を絶縁しなくても良い。
図9は実施の形態1を示す図で、シャフト23を示す図((a)は正面図、(b)は右側面図)である。図9(a)に示すように、反負荷側転がり軸受け21bが樹脂部24を介して保持されるシャフト23の反負荷側端部23dの直径D2は、回転子の樹脂マグネット22が樹脂部24を介して保持される中心部23eの直径D1より小さくして段差23cを設けている。
また、図9(b)に示すように、シャフト23の反負荷側端部23dは、断面が略D字状で、一部を切欠いた切欠き部23gを備えている。これは、シャフト23の反負荷側端部23dに挿入される絶縁部品26の回り止めのために設けられる。後述するように、絶縁部品26の内周も、断面が略D字状になっている。
シャフト23の反負荷側端面23f(軸方向端面)と段差23cとの間の寸法は、反負荷側転がり軸受け21bの厚み(軸方向長)より長い寸法となる。シャフト23の反負荷側端面23fは、図7の例では、露出している。
図10、図11は実施の形態1を示す図で、図10は絶縁部品26を示す図((a)は側面図、(b)は正面図)、図11は図6のA部拡大図である。
図10、図11に示すように、絶縁部品26は略円筒状で、シャフト23の反負荷側端部23dに当接する側の鍔部26aは、シャフト23の外周に形成される樹脂部24の中央筒部24gと略同一の外径で、反負荷側転がり軸受け21bが組み付けられる軸受け嵌合部26bの外径より大きい。また、鍔部26aと軸受け嵌合部26bとの間に段差部26cが設けられる。
段差部26cの直径は、反負荷側転がり軸受け21bの外輪21b−2の内径よりも小さいことが必須である。図11に示す回転子20では、段差部26cの直径は、反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1の外径と略同じか、若干小さくしている。
絶縁部品26の凹部26dも、その一部が内側に突出する突出部26eが形成され、断面が略D字状になっている。断面が略D字状のシャフト23の反負荷側端部23dが、断面が略D字状の絶縁部品26の凹部26dに挿入される。そのため、絶縁部品26は、シャフト23の反負荷側端部23dに挿入された状態では、シャフト23と一体化されて回転する。
一般的に、転がり軸受けは、転がり軸受けの内部からグリースが外に漏れないように、もしくは外部からごみ等が浸入しないように外輪と内輪との間にカバーを設けている。このカバーは、転がり軸受けの両端面より内側に位置する。
従って、段差部26cの直径を、反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1の外径よりも大きくしても、内輪21b−1の外径よりも大きい部分は、反負荷側転がり軸受け21bに接触しない。従って、段差部26cの直径は、反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1の外径と略同じか、若干小さくする程度が実用的である。
絶縁部品26の材料には、鉄(シャフト23)とほぼ同じ線膨張係数の樹脂材料を使用するのが好ましい。そのような樹脂材料として、例えば、熱硬化性樹脂のBMC樹脂が挙げられる。BMC(バルクモールディングコンパウンド )樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂に各種の添加剤が加えられた塊粘土状の熱硬化性樹脂である。BMC樹脂は、以下に示す特徴がある。
(1)エポキシ樹脂に比べ硬化時間が短い為生産性が良い;
(2)材料のコストと特性のバランスが良い;
(3)低圧での成形が可能;
(4)寸法の安定性が高い;
(5)表面硬さが高く、キズが付きにくい;
(6)金属に比べ軽く、複雑形状の成形性に優れ、且つ吸振性にも優れている。
電動機の回転子において、熱の上昇、下降の熱履歴を受ける場合、鉄と樹脂の線膨張係数が異なる場合には、応力が発生する。そのため、樹脂にはクリープ現象(一定の荷重のもとで、材料の変形が時間とともに増加していく現象)が発生し、軸受け(ベアリング)が挿入される部分は、初期の寸法を維持できなくなることがある。その場合、両側シャフトと回転子の樹脂マグネットとの同軸度の低下やシャフトの滑り現象を引き起こす可能性があり、品質の低下が懸念される。これに対し、耐クリープ性の高い熱硬化性樹脂を使用することと、鉄と線膨張係数が近い熱硬化性樹脂のBMC樹脂を使用することで品質の向上を図れる。
絶縁部品26の径方向の絶縁部厚さd(図11)は、例えば、1.0〜2.0mmである。但し、この範囲に限定されるものではない。
図12は回転子の樹脂マグネット22を示す図で、図12(a)は左側面図、図12(b)は(a)のC−C断面図、図12(c)は右側面図である。図12を参照しながら、リング状の回転子の樹脂マグネット22の構成を説明する。回転子の樹脂マグネット22には、その内径の軸方向一端部(図12(b)では右側)に、樹脂成形時の型締め時にシャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸を確保するための切欠き22aが形成されている。図12の例では、切欠き22aは周方向に略等間隔で8箇所に形成されている(図12(c))。
また、回転子の樹脂マグネット22には、軸方向他端部(図12(b)では左側)の端面に、位置検出用樹脂マグネット25を据える台座22bが、周方向に略等間隔で形成されている。
台座22bは、回転子の樹脂マグネット22の内径付近から外径に向かって形成され、台座22bの先端から位置決め用突起22cが径方向に回転子の樹脂マグネット22の外周部に向かって、その近くまで延びている。位置決め用突起22cは、樹脂部24による回転子のマグネット、位置検出用マグネット及びシャフトの一体成形時に、回転子の樹脂マグネット22の周方向(回転方向)の位置決めに利用される。
図13(a)は位置検出用樹脂マグネット25の左側面図、図13(b)は位置検出用樹脂マグネット25の正面図、図13(c)は(b)のD部拡大図である。図13を参照しながら、リング状の位置検出用樹脂マグネット25の構成を説明する。
位置検出用樹脂マグネット25は、内径側の軸方向両端部に段差25bを備える。この段差25bは、回転子20の軸方向端部側となる段差25bに樹脂部24の一部が充填されて、位置検出用樹脂マグネット25の軸方向の抜け止めとなるために必要である。
図13では、両端部に段差25bを備えるものを示したが、いずれか一方の端部に段差25bがあり、それが回転子20の軸方向端部側に位置すればよい。但し、両端部に段差25bを備えるものは、回転子20の樹脂部24による一体成形時に、金型(下型)に位置検出用樹脂マグネット25をセットする際に、裏表を気にせずにセットできるので作業性に優れる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は、段差25bに樹脂部24に埋設されると周方向の回り止めとなるリブ25a(断面が略三角)を周方向に略等間隔に8個備える。但し、リブ25aの数、形状、配置間隔は任意でよい。
尚、図6に示すように、樹脂部24には、位置検出用樹脂マグネット25の内径を保持する金型の内径押さえ部24a、位置検出用樹脂マグネット25を金型(下型)にセットしやすくするためのテーパ部24b、樹脂成形時の樹脂注入部24cが樹脂成形後に形成される。
回転子の樹脂マグネット22は熱可塑性樹脂に磁性材が混合され成形されたもので、図12に示す通り、内径に軸方向一端面からテーパ状に切欠き22aを設け、また、切欠き22aのある軸方向一端面の反対側の軸方向他端面に、位置検出用樹脂マグネット25を据える台座22bを備えている。
シャフト23と一体に成形される回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となり、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、かつ、任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
位置検出用樹脂マグネット25は、図13に示す通り、厚み方向の両側に段差25bを持ち、かつ、樹脂で埋設されると回り止めとなるリブ25aを両側の段差25bに備えている。また、位置検出用樹脂マグネット25の内径と位置検出用樹脂マグネット25の外径との同軸度は精度良く作られている。
尚、シャフト23と一体に成形される際には、位置検出用樹脂マグネット25の外周にはテーパ状に樹脂(樹脂部24)が充填され、位置検出用樹脂マグネット25の外径のばらつきにも対応し、充填される樹脂は位置検出用樹脂マグネット25の片側の軸方向端面(外側)と回転子の樹脂マグネット22の軸方向両端面でせき止めるため、回転子の樹脂マグネット22の外径にバリが発生するのを抑えることが可能となり、品質の向上が図られている。
また、シャフト23との一体成形時のゲート口を回転子の樹脂マグネット22の内径よりもさらに内側に配置し、樹脂注入部24cを凸形状で配置することで、圧力の集中を緩和し、樹脂の充填が容易に、また、樹脂注入部24cの凸部を位置決めに利用することも可能となっている。
次に、回転子20に樹脂部24で一体成形した回転子樹脂組立20−1を用いるとともに、シャフト23の反負荷側端部23dと反負荷側転がり軸受け21bとの間を絶縁部品26で絶縁する効果について説明する。
先ず、比較のために、回転子に回転子鉄心を用いるとともに、絶縁部品26を使用しない電動機400について説明する。
図14、図15は比較のために示す図で、図14は回転子鉄心を用いる電動機400(絶縁部品を使用しない)の断面図(軸電流の電流経路も示す)、図15は電動機400の軸電流の測定結果を示す図である。
回転子に回転子鉄心を用いるとともに、絶縁部品26を使用しない電動機400は、回転子に回転子鉄心を使用し、絶縁部品26を使用しないため、軸電流が流れやすい。図14に示すように、基板側では、シャフト→回転子鉄心→固定子鉄心→コイル→基板→負荷側転がり軸受け→シャフトの経路で軸電流が流れる。
また、図14に示すように、反基板側では、シャフト→回転子鉄心→固定子鉄心→コイル→ブラケット→反負荷側転がり軸受け→シャフトの経路で軸電流が流れる。軸電流は交流であるから、極性が反対のときは、その逆の経路となる。
但し、図14に示す軸電流の経路は、その一部を示している。実際には、複数の経路がある。そのため、以下に示す軸電流の測定結果では、基板側と反基板側とで軸電流値が異なる。
そして、電動機400の軸電流の測定結果は図15に示すような結果であった。
(1)基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が5.0mA、最小値(片振幅)が−5.0mA;
(2)反基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が59.17mA、最小値(片振幅)が−60.0mA。
図15に示す測定結果は一例であり、基板側で軸電流の値が大きく、反基板側で軸電流の値が小さくなる場合もある。
次に、比較のために、回転子に回転子鉄心を使用することなく回転子を樹脂で成形するとともに、絶縁部品26を使用しない電動機500について説明する。
図16、図17は比較のために示す図で、図16は回転子を樹脂で成形する電動機500(絶縁部品を使用しない)の断面図(軸電流の電流経路も示す)。図17は電動機500の軸電流の測定結果を示す図である。
回転子に回転子鉄心を使用することなく回転子を樹脂で成形するとともに、絶縁部品26を使用しない電動機500は、電動機400に比べると軸電流が減少する。その軸電流の経路は、シャフト→反負荷側転がり軸受け→ブラケット→コイル→固定子鉄心→コイル→基板→負荷側転がり軸受け→シャフトとなる。軸電流は交流であるから、極性が反対のときは、その逆の経路となる。
そして、電動機500の軸電流の測定結果は図17に示すような結果であった。
(1)基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が9.2mA、最小値(片振幅)が−16.7mA;
(2)反基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が27.5mA、最小値(片振幅)が−26.7mA。
このように、電動機400に比べると、特に反基板側で、軸電流が約50%程度に減少している。回転子に回転子鉄心を使用することなく回転子を樹脂で成形することの効果である。
本実施の形態の電動機100(回転子20に樹脂部24で一体成形した回転子樹脂組立20−1を用いるとともに、シャフト23の反負荷側端部23dと反負荷側転がり軸受け21bとの間を絶縁部品26で絶縁する)の軸電流の経路と、軸電流の測定結果について説明する。
図18、図19は実施の形態1を示す図で、図18は電動機100の断面図(軸電流の電流経路を示す)、図19は電動機100の軸電流の測定結果を示す図である。
本実施の形態における電動機100の軸電流の経路は、比較例の電動機500と同じである。即ち、シャフト→反負荷側転がり軸受け→ブラケット→コイル→固定子鉄心→コイル→基板→負荷側転がり軸受け→シャフトとなる。軸電流は交流であるから、極性が反対のときは、その逆の経路となる。
本実施の形態の電動機100は、シャフト23の反負荷側端部23dと反負荷側転がり軸受け21bとの間を絶縁部品26で絶縁しているので、比較例の電動機500と軸電流の経路は同じであるが、軸電流が減少する。
本実施の形態の電動機100の軸電流の測定結果は、図19に示すような結果であった。
(1)基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が7.5mA、最小値(片振幅)が−10.8mA;
(2)反基板側では、軸電流の最大値(片振幅)が17.5mA、最小値(片振幅)が−17.5mA。
このように、電動機500に比べると、特に反基板側で、軸電流が60%程度に減少している。シャフト23の反負荷側端部23dと反負荷側転がり軸受け21bとの間を絶縁部品26で絶縁している効果である。
次に、変形例1の回転子20aについて説明する。図20、図21は実施の形態1を示す図で、図20は変形例1の回転子20aの断面図、図21は回転子20aの分解断面図(負荷側転がり軸受け21a、回転子樹脂組立20−1a、絶縁部品26−1、反負荷側転がり軸受け21bに分解)である。
図20、図21に示すように、変形例1の回転子20aは、以下に示す要素で構成される。
(1)回転子樹脂組立20−1a(回転子20の回転子樹脂組立20−1とは、シャフト23−1が異なる);
(2)負荷側転がり軸受け21a(回転子20と同じ);
(3)絶縁部品26−1(回転子20の絶縁部品26と異なる);
(4)反負荷側転がり軸受け21b(回転子20と同じ)。
回転子樹脂組立20−1aは、回転子20の回転子樹脂組立20−1と比較すると、シャフト23−1が異なる。図22は実施の形態1を示す図で、シャフト23−1を示す図((a)は正面図、(b)は右側面図)である。図22に示すように、シャフト23−1は、中心部23−1eにローレット23−1aが施されている。シャフト23−1の反負荷側端面に、後述する絶縁部品26−1の略円柱状の凸部26−1dに対応した凹部23−1hを備えている。凹部23−1hは、その一部が内側に突出する突出部23−1jが形成され、断面が略D字状になっている。断面が略D字状の絶縁部品26−1の略円柱状の凸部26−1dが、断面が略D字状のシャフト23−1の凹部23−1hに挿入される。そのため、絶縁部品26は、シャフト23−1に挿入された状態では、シャフト23−1と一体化されて回転する。
図23は実施の形態1を示す図で、絶縁部品26−1を示す図((a)は側面図、(b)は正面図)である。絶縁部品26−1は、略円柱状で、シャフト23−1との嵌合部にシャフト23−1の外径より小さい略円柱状の凸部26−1dを備えている。さらに、円柱状の凸部26−1dは、円柱の一部が切り欠かれて切欠き部26−1eが形成されている。絶縁部品26(図10)と同様、鍔部26−1a、段差部26−1c、反負荷側転がり軸受け21bが組み付けられる軸受け嵌合部26−1bを備える。
変形例1の回転子20aは、反負荷側転がり軸受け21bとシャフト23との絶縁距離が拡大され、反負荷側転がり軸受け21bにおける軸電流が、回転子20を搭載した電動機100よりもさらに低減する。
次に、変形例2の回転子20bについて説明する。図24、図25は実施の形態1を示す図で、図24は変形例2の回転子20bの断面図、図25は回転子20bの分解断面図(負荷側転がり軸受け21a、回転子樹脂組立20−1b、反負荷側転がり軸受け21bに分解)である。
図24、図25に示すように、変形例2の回転子20bは、以下に示す要素で構成される。
(1)回転子組立20−0b(回転子樹脂組立20−1bに、絶縁部品26−2が一体成形されたもの);
(2)負荷側転がり軸受け21a(回転子20と同じ);
(3)反負荷側転がり軸受け21b(回転子20と同じ)。
回転子組立20−0bは、回転子樹脂組立20−1bを絶縁部品26−2の成形金型にインサートし、射出成形により絶縁部品26−2が一体に形成されるものである。
図26は実施の形態1を示す図で、回転子樹脂組立20−1bを示す図((a)は断面図、(b)は右側面図)である。回転子樹脂組立20−1bは、以下の点が回転子樹脂組立20−1(図7)と異なる。
(1)シャフト23−2の反負荷側端部23−2dに、端面から所定の距離の位置に周方向に形成された溝23−2kを備える;
(2)回転子樹脂組立20−1bにおける樹脂部24の中央筒部24gの絶縁部品26−2側端面に放射状の溝23−2m(この例では、4個)を備える。
図27は実施の形態1を示す図で、シャフト23−2の正面図である。シャフト23−2は、中心部23−2eにローレット23−2aが施され、反負荷側端部23−2dに周方向に形成された溝23−2kを備える。
図28は実施の形態1を示す図で、回転子組立20−0bを示す図((a)は断面図、(b)は右側面図)である。回転子組立20−0bは、回転子樹脂組立20−1bを絶縁部品26−2の成形金型にインサートし、射出成形により絶縁部品26−2が回転子樹脂組立20−1bに一体に形成されるものである。
シャフト23−2の反負荷側端部23−2dに、端面から所定の距離の位置に周方向に形成された所定の深さの溝23−2kに形成される絶縁部品26−2の部位は、絶縁部品26−2の軸方向の抜け止めとなる。
回転子樹脂組立20−1bにおける樹脂部24の中央筒部24gの絶縁部品26−2側端面に放射状の溝23−2mに形成される絶縁部品26−2の部位は、絶縁部品26−2の回り止めになる。
回転子組立20−0bは、回転子樹脂組立20−1bを絶縁部品26−2の成形金型にインサートし、射出成形により絶縁部品26−2が回転子樹脂組立20−1bに一体に形成されるので、シャフト23−2の反負荷側端部23−2dと絶縁部品26−2の外周(反負荷側転がり軸受け21bの嵌合部)との同軸度が向上する。また、絶縁部品26−2を回転子樹脂組立20−1bにより強固に組付けることにより、回転子20bの品質が向上する。
尚、図1に示す電動機100は、モールド固定子10側が負荷側で、ブラケット30側が反負荷側になるものを示したが、その逆でもよい。
また、図6、図20、図24に示す回転子20,20a,20bは、永久磁石に熱可塑性樹脂に磁性材を混合して成形された回転子の樹脂マグネット22を使用したが、その他の永久磁石(希土類磁石(ネオジム、サマリウム鉄窒素)、フェライト焼結等)を用いてもよい。
また、位置検出用樹脂マグネット25も同様に、その他の永久磁石(希土類磁石(ネオジム、サマリウム鉄窒素)、フェライト焼結等)を用いてもよい。
既に述べたように、電動機をインバータを用いて運転を行なう場合、パワー回路内のトランジスタのスイッチングに伴って発生する電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしている。キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受けの内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受けに電流が流れ易くなる。この転がり軸受けに流れる電流は、内輪、外輪両軌道並びに転動体(内外輪の間を転がる玉やころ)の転動面に電食と呼ばれる腐食を発生させて、転がり軸受けの耐久性を悪化させる。
従って、本実施の形態の回転子20,20a,20bは、電動機100をインバータを用いて運転を行う場合の軸電流の低減に特に有効である。
図29は電動機100を駆動する駆動回路200の構成図である。図29に示すように、インバータ方式の駆動回路200は、位置検出回路110、波形生成回路120、プリドライバ回路130、パワー回路140から構成される。
位置検出回路110は、回転子20の位置検出用樹脂マグネット25の磁極をホールIC49bを用いて検出する。
波形生成回路120は、回転子20の回転速度を指令する速度指令信号、位置検出回路110からの位置検出信号に基づいて、インバータ駆動するためのPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、プリドライバ回路130に出力する。
プリドライバ回路130は、パワー回路140のトランジスタ141(6個)を駆動するトランジスタ駆動信号を出力する。
パワー回路140は、直流電源入力部、インバータ出力部を備え、トランジスタ141とダイオード142とを並列接続し、更にこれらを直列接続したアームからなる。
電動機100は3相のため、3アームのインバータ出力部が夫々のコイル42に接続されている。直流電源入力部には、商用電源の交流100Vから240Vを整流して得られる140V又は340Vの直流電源+、−が接続される。
速度指令信号が駆動回路200に入力されると、波形生成回路120は位置検出信号に応じて3相の各コイル42への通電タイミングを設定するとともに速度指令信号の入力に応じたPWM信号を生成、出力し、そのPWM信号を入力したプリドライバ回路130はパワー回路140内のトランジスタ141を駆動する。
インバータ出力部は、トランジスタ141を駆動することでコイル42に電圧を印加し、コイル42に電流が流れ、トルクが発生して回転子20が回転する。速度指令信号に応じた電動機100の回転速度となる。電動機100の停止も速度指令信号にて行う。
図30に回転子20の製造工程を示す。
(1)位置検出用樹脂マグネット25及び回転子の樹脂マグネット22の成形、脱磁。シャフト23の加工、絶縁部品26の成形を行う(ステップ1)。
(2)位置検出用樹脂マグネット25を段差25bを有する端部を下にして下型にセットし、下型に設けられた内径押え部に位置検出用樹脂マグネット25の内径を保持させる(ステップ2)。
(3)回転子の樹脂マグネット22の位置決め用突起22cを下型に設けられた位置決め用突起挿入部に嵌め合わせて下型にセットする(ステップ3)。
(4)シャフト23を下型にセットし、回転子の樹脂マグネット22の切欠き22aを、上型の切欠き押さえ部で押し当てるように型締めする(ステップ4)。
(5)樹脂(樹脂部24)成形する(ステップ5)。回転子の樹脂マグネット22、位置検出用樹脂マグネット25及びシャフト23を樹脂部24により一体に成形する。
(6)反負荷側転がり軸受け21bとシャフト23の反負荷側端部23dとの間に、絶縁部が介在するように絶縁部品26を組み付ける(ステップ6)。
(7)回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25の着磁を行う(ステップ7)。
(8)シャフト23に、負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bを組付ける(ステップ8)。
上述の製造工程によれば、回転子の樹脂マグネット22、シャフト23、及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂(樹脂部24)にて一体にする際、全ての部品を金型にセットして樹脂成形することから、作業工程の低減により回転子20のコストの低減が図られる。
また、回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となり、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、かつ、任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は厚み方向に対称であるため、向きを合わせることなく金型にセットすることが可能である。
また、下型の位置検出用樹脂マグネット25をセットの際に外径が通過する部分を開口部が広くなるテーパにしているため(樹脂部24のテーパ部24b)、下型に引っ掛かることなくセットが可能なため、作業工程が簡素化により生産性の向上に伴いコストの低減が可能となっている。
また、位置検出用樹脂マグネット25は下型にセットされた時、下型に備える内径押え部に内径を保持されることにより、シャフト23及び回転子の樹脂マグネット22との同軸度が確保される。
また、上型に備える切欠き押さえ部が、回転子の樹脂マグネット22の内径に備える切欠き22aを押し当てることにより、シャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸度が確保される。
以上のように、本実施の形態は、金属製(導電性を有する)のブラケット30で支持される反負荷側転がり軸受け21bとシャフト23の反負荷側端部23dとの間に、絶縁部品26を介在させる。絶縁部品26により、反負荷側転がり軸受け21bとシャフト23の反負荷側端部23dとが絶縁され、軸電流を抑制することにより反負荷側転がり軸受け21bの電食の発生を抑制することができる。但し、リング状の位置検出用樹脂マグネット25を、シャフト23、リング状の回転子の樹脂マグネット22とともに樹脂部24で一体化するものでも、同様の効果が得られる。
また、回転子20が、熱衝撃を受けると絶縁部品26の鍔部26aが割れる場合もあるが、絶縁部品26の鍔部26aに段差部26cを設け、段差部26cを除く鍔部26aの径方向の厚さを大きくして対処することができる。
また、図20に示す変形例1の回転子20aのように、絶縁部品26−1が略円柱状で、シャフト23−1との当接面に、シャフト23−1の外径より小さい外径の略円柱状の凸部26−1dを備え、シャフト23−1の反負荷側端部に設けられた凹部23−1hに組み付けることで、反負荷側転がり軸受け21bとシャフト23−1との絶縁距離を拡大し、反負荷側転がり軸受け21bにおける軸電流がさらに低減する。
また、図24に示す変形例2の回転子組立20−0bは、回転子樹脂組立20−1bを絶縁部品26−2の成形金型にインサートし、射出成形により絶縁部品26−2が回転子樹脂組立20−1bに一体に形成されるので、シャフト23−2の反負荷側端部23−2dと絶縁部品26−2の外周(反負荷側転がり軸受け21bの嵌合部)との同軸度が向上する。また、絶縁部品26−2を回転子樹脂組立20−1bにより強固に組付けることにより、回転子20bの品質が向上する。
また、電動機をインバータを用いて運転を行なう場合、電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしているが、キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受けの内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受けに流れる電流も増加する。従って、本実施の形態の回転子20は、電動機100をインバータを用いて運転を行う場合の軸電流の低減に特に有効である。ここでは回転子20の位置検出用樹脂マグネット25の磁極を検出するためのセンサであるホールIC49bを用いて検出する方法を述べたが、位置検出用樹脂マグネット25を用いず、駆動回路200を電動機100の外部に設け、コイルを流れる電流を電流検出器(図示せず)にて検出し、波形生成回路120にマイコン(マイクロコンピュータ)などを用いて電動機100を運転するセンサレス駆動方式においても同様の効果があることは言うまでもない。
また、図30に示す製造工程によれば、回転子の樹脂マグネット22、シャフト23、及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂(樹脂部24)にて一体にする際、全ての部品を金型にセットして樹脂成形することから、作業工程の低減により回転子20のコストの低減が図られる。
また、回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となり、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、かつ、任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は厚み方向に対称であるため、向きを合わせることなく金型にセットすることが可能である。
また、下型の位置検出用樹脂マグネット25をセットの際に外径が通過する部分を開口部が広くなるテーパにしているため(樹脂部24のテーパ部24b)、下型に引っ掛かることなくセットが可能なため、作業工程の簡素化により生産性の向上に伴いコストの低減が可能となっている。
また、位置検出用樹脂マグネット25は下型にセットされた時、下型に備える内径押え部に内径を保持されることにより、シャフト23及び回転子の樹脂マグネット22との同軸度の精度が確保される。
また、上型に備える切欠き押さえ部が、回転子の樹脂マグネット22の内径に備える切欠き22aを押し当てることにより、シャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸度の精度が確保される。
実施の形態2.
図31は実施の形態2を示す図で、空気調和機300の構成図である。空気調和機300は、室内機310と、室内機310と接続される室外機320とを備える。室内機310には室内機用送風機(図示せず)、室外機320には室外機用送風機330を搭載している。
そして、室外機用送風機330及び室内機用送風機は、駆動源として上記実施の形態1の電動機100を備える。
上記実施の形態1の電動機100を、空気調和機300の主用部品である室外機用送風機330及び室内機用送風機に搭載することにより、空気調和機300の耐久性が向上する。
本発明の電動機100の活用例として、換気扇、家電機器、工作機などに搭載して利用することができる。
10 モールド固定子、10a 内周部、10b 開口部、11 軸受け支持部、11a 孔、20 回転子、20a 回転子、20b 回転子、20−0b 回転子組立、20−1 回転子樹脂組立、20−1a 回転子樹脂組立、20−1b 回転子樹脂組立、21a 負荷側転がり軸受け、21a−1 内輪、21a−2 外輪、21a−3 転動体、21b 反負荷側転がり軸受け、21b−1 内輪、21b−2 外輪、21b−3 転動体、22 回転子の樹脂マグネット、22a 切欠き、22b 台座、22c 位置決め用突起、23 シャフト、23a ローレット、23c 段差、23d 反負荷側端部、23e 中心部、23f 反負荷側端面、23g 切欠き部、23−1 シャフト、23−1a ローレット、23−1e 中心部、23−1h 凹部、23−1j 突出部、23−2 シャフト、23−2a ローレット、23−2d 反負荷側端部、23−2e 中心部、23−2k 溝、23−2m 溝、24 樹脂部、24a 内径押さえ部、24b テーパ部、24c 樹脂注入部、24d 当接面、24g 中央筒部、24j リブ、24k 空洞、25 位置検出用樹脂マグネット、25a リブ、25b 段差、26 絶縁部品、26a 鍔部、26b 軸受け嵌合部、26c 段差部、26d 凹部、26e 突出部、26−1 絶縁部品、26−1a 鍔部、26−1b 軸受け嵌合部、26−1c 段差部、26−1d 凸部、26−1e 切欠き部、26−2 絶縁部品、30 ブラケット、30a 軸受け支持部、30b 圧入部、40 固定子、41 固定子鉄心、41a ティース、42 コイル、43 絶縁部、44 端子、44a 電源端子、44b 中性点端子、45 基板、46 リード線口出し部品、47 リード線、48 角柱、49a IC、49b ホールIC、50 モールド樹脂、100 電動機、110 位置検出回路、120 波形生成回路、130 プリドライバ回路、140 パワー回路、141 トランジスタ、142 ダイオード、200 駆動回路、300 空気調和機、310 室内機、320 室外機、330 室外機用送風機、400 電動機、500 電動機。

Claims (10)

  1. 回転子のマグネット及びシャフトが樹脂部により一体化されて形成される回転子樹脂組立と、
    前記シャフトの外周に形成される前記樹脂部の軸方向両端面に配置される一対の転がり軸受けと、
    前記一対の転がり軸受けの少なくともいずれか一方と、前記シャフトとの間に設けられる絶縁部品
    を備え、
    前記絶縁部品は、前記シャフトの端面から所定の距離の位置に周方向に所定の深さの溝が形成され、
    前記回転子樹脂組立は、前記樹脂部の中央筒部の絶縁部品側端面に軸方向に複数の放射状の溝が形成され、
    前記回転子樹脂組立が前記絶縁部品の成形金型にインサートされ、射出成形により前記絶縁部品が前記回転子樹脂組立に一体に形成された
    ことを特徴とする電動機の回転子。
  2. 前記絶縁部品は略円筒状で、前記シャフトの端部に当接する側に形成される鍔部と、前記鍔部に連続して前記シャフトの端部の反対側に形成され、前記転がり軸受けが組み付けられる軸受け嵌合部と、前記シャフトの端部側に開口し、軸方向に形成される断面が略D字状の凹部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機の回転子。
  3. 前記絶縁部品は略円柱状で、前記シャフトの端部に当接する側に形成される鍔部と、前記鍔部に連続して前記シャフトの端部の反対側に形成され、前記転がり軸受けが組み付けられる軸受け嵌合部と、前記鍔部に連続して前記シャフトの端部側に形成され、前記シャフトの外径より小さい略円柱状の凸部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機の回転子。
  4. 前記絶縁部品は、前記シャフトとの当接部付近の外周と軸受け当接面との間に段差部を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電動機の回転子。
  5. 前記絶縁部品の材料は、鉄とほぼ同じ線膨張係数の樹脂材料であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電動機の回転子。
  6. 前記絶縁部品の材料は、熱硬化性樹脂のBMC(バルクモールディングコンパウンド)樹脂であることを特徴とする請求項記載の電動機の回転子。
  7. 前記シャフトの前記絶縁部品が組付けられる部分は、前記絶縁部品の肉厚分が切削され、前記シャフトの中心部に形成された前記樹脂部と前記絶縁部品の外径は概略同一となることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電動機の回転子。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載の電動機の回転子を用いることを特徴とする電動機。
  9. 前記回転子の磁極を位置検出素子を用いて検出する位置検出回路と、
    前記回転子の回転速度を指令する速度指令信号、前記位置検出回路からの位置検出信号に基づいて、インバータ駆動するためのPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成する波形生成回路と、
    前記波形生成回路の出力により駆動信号を生成するプリドライバ回路と、
    トランジスタとダイオードとを並列接続し、これらを直列接続したアームを有するパワー回路とから構成されるインバータ方式の駆動回路と、を備えることを特徴とする請求項記載の電動機。
  10. 請求項又は請求項記載の電動機を、送風機用電動機に用いることを特徴とする空気調和機。
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