JP3370944B2 - 回転電機の軸受け装置 - Google Patents
回転電機の軸受け装置Info
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Description
装置に係り、とくに軸電圧に起因する電食を防止するた
めの軸受け装置に関する。
って発生する軸電圧を考慮して、軸電流防止対策が採ら
れる。具体的構造はすでに種々提供されているが、構造
の複雑化を避け得ない。
を支持する軸受け2とエンド・ブラケット3との間に薄
い絶縁材5を、また軸受け2とベアリング・カバー4の
内側面と間に絶縁板6を挿入して回転軸と回転電機ハウ
ジングとを絶縁している。また、図4に示すものでは、
エンド・ブラケットを外周側部材3aと内周側部材3b
とに分け、これら両部材3a,3b間に絶縁材5を介挿
している。
な機械加工を要したり、組み付けが難しかったり、機械
的耐久性が不十分となったりして不具合が多い。すなわ
ち、図3のものは、軸受け2の径方向外側および端面側
に絶縁材を介挿するため、部品点数が多く、絶縁材を介
しての組み付けが難しい。また図4のものは、図3のも
のと同様に、絶縁材を介しての組み付けが難しく、さら
にエンド・ブラケットの径方向中間位置に絶縁材5を挿
入するため、機械的強度の問題を生じる。
で、構造が簡単でしかも機械的耐久性が高い電食防止用
軸受け装置を提供することを目的とする。
では、回転電機の回転軸を支持する軸受けと、前記回転
電機におけるハウジングの端面に配され、中心部に前記
軸受けが設けられるエンド・ブラケットと、前記軸受け
を内周面によって保持し、外周面が前記エンド・ブラケ
ットの中心部に嵌入されるようにテーパ加工されたリン
グと、前記リングと前記エンド・ブラケットとの間に部
分的に介挿される絶縁性薄片と、前記リングと前記エン
ド・ブラケットとの間における前記絶縁薄片が介挿され
ていない部分を埋める絶縁性の接着剤層とをそなえた回
転電機の軸受け装置、を提供する。
縦断面図である。この図1は、図3および図4と同様
に、回転電機の軸受け部のみを拡大図示したものであ
る。
する軸受け12は、エンド・ブラケット13に明けられ
た孔に対してリング14を介して取り付けられている。
このリング14は、図示のように、縦断面形状が台形を
なしており、内周面が円筒状で、外周面は図示右端が小
径で、図示左端が大径の、テーパ状をなしたものであ
る。このテーパ状外周面に、絶縁層15が形成されてい
る。
された状態で、予めエンド・ブラケット13の中心部に
設けられた、テーパ状穴に嵌入されていたリング14内
に圧入されて取り付けられる。
ド・ブラケット13を、ハウジング(図示せず)内に置
かれた回転子の回転軸11の端部に向けて押圧すること
により行う。軸受け12がリング14の所定の位置に達
したら、エンド・ブラケット13の押圧作業は終了す
る。そして、軸受け部へのグリース注入の後、蓋16を
ボルト締めして固定する。
状を示した斜視図である。この図2では、リング14を
小径側から見てその内外周面が看取できるように示して
いる。リング14のテーパ状の外周面には、絶縁層15
が形成されており、この絶縁層15は、絶縁性薄片15
aと接着剤層15bとにより構成される。
強度(とくに高耐破断性、低展伸性)、低熱膨張性、耐
熱性、熱伝導性を考慮して選択される。この観点から選
択されたものとして、アラミッド(芳香族ポリアミド)
を用いた紙タイプの材料で、ノーメックス(商品名)と
いう名称で市販されているものがある。
とエンド・ブラケット13に設けられたテーパ状の穴と
のスペーサとして用いる。その大きさは、リング14の
テーパ状外周面を横断する長さで、リング14をエンド
・ブラケット13(図1)のテーパ状穴に圧入するとき
に破断しないような強さを持つ幅とする。
リング14の外周面に90度間隔で4箇所貼付して設け
る。スペーサとして機能するには、最少限3箇所設ける
必要がある。5箇所以上設けてもよい。絶縁性薄片15
aは、厚みが一定なので、リング14とエンド・ブラケ
ット13との間を同一寸法に保つことができ、この結
果、リング14はエンド・ブラケット13に対して同心
的に位置決めされる。そして、リング14の内側に設け
られる軸受け12および回転軸11がハウジングの中心
位置に位置合わせされる。そして、リング14の外周面
における絶縁性薄片15aが設けられていない面には、
接着剤を塗布して接着剤層15bを形成する。
的強度たとえば耐衝撃性に優れていることは無論のこ
と、熱伝導性に優れていることが望ましいから、接着剤
としては、絶縁性とともに機械的強度としての接着能力
を考慮する必要があり、層厚すなわちリング14とエン
ド・ブラケット13との隙間としては、熱伝導性を考慮
してできるだけ小さくする必要があり、接着能力を考慮
すれば適正な隙間が必要になる。
周面に隙間無く形成されるように適量を適当箇所に塗布
しておき、リング14をエンド・ブラケット13のテー
パ状穴に嵌入する際に展伸させて行うのが実際的であ
る。リング14がエンド・ブラケット13のテーパ状孔
内に嵌入するため、これら両者の嵌合圧を高くできるか
ら、接着剤が均等に万遍なく広がって塗布され、接着剤
によって強固に固定される。
成されたリング14を、エンド・ブラケット13に嵌入
する際、リング14の嵌入度合い、つまり図1における
エンド・ブラケット13に対するリング14の位置関係
をどの程度にするかによって、リング14とエンド・ブ
ラケット13との隙間寸法を調整できる。
せるほど、リング14に貼付した絶縁性薄片15aは圧
縮変形が多くなり、リング14とエンド・ブラケット1
3との隙間寸法が小さくなる。反対に、嵌入度合いが少
なければ、絶縁性薄片15aは圧縮変形が少なくなり、
リング14とエンド・ブラケット13との隙間寸法が大
きくなる。したがって、リング14の嵌入度合いを管理
するだけで、リング14とエンド・ブラケット13との
隙間寸法を容易に管理することができる。
ことにより、回転軸11からの熱は良好にエンド・ブラ
ケット13に伝達される。これにより、絶縁機能つまり
良好な電食防止機能を持ちながら、伝導熱対策も十分な
回転電機の軸受けとして機能する。 (変形例)絶縁層15を形成するための絶縁性薄片の材
料としては、上記のものの外にも、スペーサとして備え
るべき上記条件に適合する範囲で種々のものが選べる。
ド・ブラケットと軸受けとの間に、外周面がテーパ状で
絶縁層を有するリングを介挿したため、簡単な構造であ
りながら機械的耐久性が高い電食防止用軸受け構造を提
供することができる。
構造の縦断面図。
示す斜視図。
例を示す縦断面図。
の例を示す縦断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】回転電機の回転軸を支持する軸受けと、 前記回転電機におけるハウジングの端面に配され、中心
部に前記軸受けが設けられるエンド・ブラケットと、 前記軸受けを内周面によって保持し、外周面が前記エン
ド・ブラケットの中心部に嵌入されるようにテーパ加工
されたリングと、 前記リングと前記エンド・ブラケットとの間に部分的に
介挿される絶縁性薄片と、 前記リングと前記エンド・ブラケットとの間における前
記絶縁性薄片が介挿されていない部分を埋める絶縁性の
接着剤層とをそなえた回転電機の軸受け装置。 - 【請求項2】請求項1記載の装置において、 前記絶縁性薄片は、アラミッド紙により構成される回転
電機の軸受け装置。 - 【請求項3】請求項1記載の装置において、 前記絶縁性薄片は、前記リングの外周面にほぼ等間隔で
均等配置される回転電機の軸受け装置。 - 【請求項4】請求項1記載の装置において、 前記接着剤層は、前記リングと前記エンド・ブラケット
との間の隙間を充填するように設けられる回転電機の軸
受け装置。 - 【請求項5】請求項1記載の装置において、 前記接着剤層は、耐衝撃性接着剤により構成される回転
電機の軸受け装置。
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