JP2017078540A - 室内機、それを備えた空気調和機、及び室内機の組立方法 - Google Patents

室内機、それを備えた空気調和機、及び室内機の組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】室内機ユニットにファンモータを固定した状態でも、コストを抑え、軸受電圧を可及的に抑制して電食の発生を低減すること。
【解決手段】ファンモータ23は、回転体32のシャフト31を支承する軸受内輪、該軸受内輪の外周に形成される軸受外輪、及び軸受内輪と軸受外輪の間にボールを有して配置され、シャフト31を回転可能に支持する軸受と、軸受を覆う軸受ブラケット33とを有し、ファンモータ23を当該室内機の筐体に固定するための当該室内機に設けられる第1固定ブラケット40と、ファンモータ23を第1固定ブラケット40に固定するための第2固定ブラケット41と、軸受ブラケット33と第1固定ブラケット40との間、及び軸受ブラケット33と第2固定ブラケット41との間のそれぞれに配置されるシート状の絶縁物42a,42bとを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、室内機、それを備えた空気調和機、及び室内機の組立方法に関するものである。
例えば、空気調和機用のファンモータは、高効率化を狙って、DCブラシレスモータをPWM(Pulse Width Modulation)方式でインバータ駆動するのが主流となっており、スイッチング状態に応じて巻線の中性点電位が変動することにより、回転軸の軸受の外輪と内輪との間に電位差(以下、「軸電圧」という)を発生させている。軸電圧はスイッチング制御による高周波成分を含んでおり、軸電圧が軸受内部の油膜の絶縁破壊電圧に達すると軸受内部に微小電流が流れ、軸受内部に電食が発生する。電食が進行すると、軸受内輪、軸受外輪または軸受内輪と軸受外輪の間に設けられる軸受ボールに波状摩耗現象が発生して異常音に至ることがあり、ファンモータにおける不具合要因の1つとなっていた。
こうした電食を防ぐための方法として、軸受内輪と軸受外輪を導通状態にしたり、軸受内輪と軸受外輪を絶縁状態にしたり、軸電圧を低減したりする方法が知られている。
下記特許文献1では、電動機が有する導電性を有する構成部材と、出力軸側の軸受の外輪、反出力軸側の軸受の外輪又は外輪導通部との間をインピーダンス素子にて電気的に接続し、軸電圧を制御する技術が開示されている。
下記特許文献2では、一対の電動機支持枠体が、一対の防振ゴム及び一対のブラケットを介して一対の転がり軸受を電気的に短絡し、軸受内での放電を制御する技術が開示されている。
特開2015−56970号公報 特許第5538259号公報
しかしながら、上述した軸受内輪と軸受外輪を導通状態にする方法として、回転軸へのブラシ設置等があるが、ブラシの摩耗粉やそのスペース・寿命が問題となる。また、ステータと軸受ブラケットを短絡し、アースに接続して、軸電圧を抑制することが考えられるが、これは金属の筐体を使用している大容量モータで主流の方法であり、家庭等で用いられる小容量モータでは、アース非接地の樹脂モールド筐体が主流であるため、改修にはコストがかかるという課題がある。また、内外輪を絶縁状態にする方法として、内外輪内部にセラミックボール仕様の軸受を使用することもできるが、コストが大幅にアップするという課題がある。
また、軸電圧を低減するために両側の軸受を短絡したり、絶縁ロータを用いたりすることも考えられる。しかしながら、こうした方法や上記特許文献1、上記特許文献2の方法は、固定子と回転子とのインピーダンスのバランスを取って静電容量を調整する方法であるため、ファンモータを室内機ユニット本体に搭載する際に、ユニット本体やファンモータ固定ブラケット、アースとの間に静電容量が発生し、ファンモータ単体の状態で調整されていた静電容量のバランスが崩れて軸電圧が変動し、軸電圧が高くなり軸受内で電食が発生してしまうという課題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、室内機ユニットにファンモータを固定した状態でも、コストを抑え、軸受電圧を可及的に抑制して電食の発生を低減できる室内機、それを備えた空気調和機、及び室内機の組立方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、ファンを駆動するモータを有する室内機であって、前記モータは、回転体の回転軸を支承する軸受内輪、該軸受内輪の外周に形成される軸受外輪、及び前記軸受内輪と前記軸受外輪の間に転動体を有して配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受を覆う軸受ブラケットとを有し、前記モータを当該室内機の筐体に固定するための当該室内機に設けられる第1固定ブラケットと、前記モータを前記第1固定ブラケットに固定するための第2固定ブラケットと、前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間のそれぞれに配置されるシート状の絶縁物とを備える室内機を提供する。
このような構成によれば、回転体の回転軸を支承する軸受内輪と、軸受内輪の外周の軸受外輪と、軸受内輪と軸受外輪との間に転動体を有して配置される軸受が軸受ブラケットで覆われているモータが、室内機に設けられる第1固定ブラケットと、第1固定ブラケットに固定するための第2固定ブラケットによりシート状の絶縁物を介して固定される。絶縁物を介しているため、固定ブラケットが接続されても、軸受ブラケット部分の浮遊容量(C成分)の増加が抑制され、軸受ブラケット−負直流ライン(N)間のインピーダンスが低下しなくなる。これにより、回転体の回転軸が回転しても、軸受外側の電位の低下が抑制され、軸受内輪と軸受外輪(すなわち、静電容量の両端)との間の軸電圧の上昇を抑制できるので、モータの電食の発生を低減できる。なお、シート状の絶縁物とは、例えば、誘電率が比較的小さい部材である絶縁性のある樹脂、ゴム、或いは紙素材等とする。
上記室内機は、前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間に設けられた誘電率が4以下のゴム素材を備えていてもよい。
これにより、モータの防振特性を劣化させることなく、軸受ブラケットと基準電位との間の静電容量を低減することができ、軸電圧をより抑制することができる。
本発明は、ファンを駆動するモータを有する室内機であって、前記モータは、回転体の回転軸を支承する軸受内輪、該軸受内輪の外周に形成される軸受外輪、及び前記軸受内輪と前記軸受外輪の間に転動体を有して配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受を覆う軸受ブラケットとを有し、前記モータを当該室内機の筐体に固定するための当該室内機に設けられる第1固定ブラケットと、前記モータを前記第1固定ブラケットに固定するための第2固定ブラケットと、前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間に設けられた誘電率が4以下のゴム素材とを備える室内機を提供する。
このような構成によれば、回転体の回転軸を支承する軸受内輪と、軸受内輪の外周の軸受外輪と、軸受内輪と軸受外輪との間に転動体を有して配置される軸受が軸受ブラケットで覆われているモータが、室内機に設けられる第1固定ブラケットと、第1固定ブラケットに固定するための第2固定ブラケットにより固定され、軸受ブラケットと第1固定ブラケットとの間、及び軸受ブラケットと第2固定ブラケットとの間に誘電率が4以下のゴム素材が配置されて防振される。固定ブラケットが接続されても、誘電率が小さいゴムを介しているため、軸受ブラケット部分の浮遊容量(C成分)の増加が抑制され、軸受ブラケット−負直流ライン(N)間のインピーダンスが低下しなくなる。
これにより、回転体の回転軸が回転しても、軸受外側の電位の低下が抑制され、軸受内輪と軸受外輪(すなわち、静電容量の両端)との間の軸電圧の上昇を抑制できるので、モータの電食の発生を低減できる。
本発明は、上記いずれかに記載の室内機と、前記室内機と接続される室外機とを具備する空気調和機を提供する。
本発明は、回転体の回転軸を支承する軸受内輪、該軸受内輪の外周に形成される軸受外輪、及び前記軸受内輪と前記軸受外輪の間に転動体を有して配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受を覆う軸受ブラケットとを有し、ファンを駆動するモータを有する室内機の組立方法であって、前記室内機に設けられる第1固定ブラケットにより、前記モータを当該室内機の筐体に固定する工程と、前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間のそれぞれにシート状の絶縁物を配置する工程と、前記第2固定ブラケットにより、前記モータを前記第1固定ブラケットに固定する工程とを有する室内機の組立方法を提供する。
本発明は、回転体の回転軸を支承する軸受内輪、該軸受内輪の外周に形成される軸受外輪、及び前記軸受内輪と前記軸受外輪の間に転動体を有して配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受を覆う軸受ブラケットとを有し、ファンを駆動するモータを有する室内機の組立方法であって、前記室内機に設けられる第1固定ブラケットにより、前記モータを当該室内機の筐体に固定する工程と、前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間に誘電率が4以下のゴム素材を配置する工程と、前記第2固定ブラケットにより、前記モータを前記第1固定ブラケットに固定する工程とを有する室内機の組立方法を提供する。
本発明は、室内機ユニットにファンモータを固定した状態でも、コストを抑え、軸受電圧を可及的に抑制して電食の発生を低減できるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る空気調和機の概略構成図である。 (a)室内機の真下から見た正面図であり、(b)(a)の吸い込み側の化粧板を取り外した正面図である。 (a)室内機の斜視図であり、(b)(a)の化粧板を取り外した斜視図である。 図3(b)に示されるA領域の分解斜視図である。 本発明に係る空気調和機のファンモータの縦断面図を示している。 図5のモータの内部で生じる静電容量を模擬的に示した図である。 (a)本発明にかかるファンモータを室内機に組み込んだ場合の室内機ユニット・ファンモータ等価回路を示しており、(b)ファンモータ周辺の概略図を示している。 本発明の第2の実施形態に係る空気調和機のファンモータ周辺領域の分解斜視図である。
以下に、本発明に係る室内機、それを備えた空気調和機、及び室内機の組立方法の実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
本発明にかかる第1の実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
図1には、本発明の実施形態に係る空気調和機100の概略構成図が示されている。空気調和機100は、室外機10と室内機20とを備えており、室外機10と室内機20とは冷媒配管11を介して接続されている。なお、図1に示される室内機20は1つであるが、これは一例であり、室外機10に接続される室内機20の台数は2台以上であってもよい。
図2(a)は、室内機20が天井に取り付けられており、真下から室内機20を見上げたときの室内機20を示している。図2(b)は、図2(a)の空気の吸込口側に取り付けられた化粧板21を取り外した状態を示している。
図2(b)に示されるように室内機20は、化粧板21の吸込口22に相当する位置にファン24と、ファン24を駆動するファンモータ(モータ)23とが備えられている。
図3(a)は吸込口22が上面になるように(つまり、天井に付けられる面が床面になるように)置いた室内機20の斜視図を示している。図3(b)は、図3(a)の化粧板21を取り外した状態を示している。
図4は、図3(b)に示されるファンモータ周辺のA領域を拡大し、分解して示した斜視図である。
図4に示されるように、A領域には、ファンモータ23と、第1固定ブラケット40と、第2固定ブラケット41とが設けられている。
第1固定ブラケット40は、室内機20側に設けられ、ファンモータ23を室内機20の筐体に固定するための基礎(ベース)部材である。
第2固定ブラケット41は、第1固定ブラケット40に配置したファンモータ23を固定するための抑え部材である。
軸受ブラケット33には、第1固定ブラケット40及び第2固定ブラケット41と接する面にゴムインシュレーション50が配され、ファンモータ23の防振材とされている。ゴムインシュレーション50は、例えば、CR(クロロプレンゴム)とする。
ファンモータ23を室内機20の筐体に固定する場合には、軸受ブラケット33と第1固定ブラケット40との間、及び軸受ブラケット33と第2固定ブラケット41との間のそれぞれにシート状の絶縁物42a,42bを配置する。具体的には、第1固定ブラケット40における軸受ブラケット33と接する面(図4で矢印表示している位置)、及び第2固定ブラケット41における軸受ブラケット33と接する面(図4で矢印表示している位置)には、それぞれシート状の絶縁物42a,42bを挿入する。シート状の絶縁物42a,42bとは、例えば、誘電率が比較的小さい部材である絶縁性のある樹脂、ゴム、或いは紙素材等とする。
図5から図7においては、片軸のファンモータ23を例示する。ファンモータ23は片軸であっても両軸であっても事情は同じとする。
図5は、片軸のファンモータ23の縦断面図を示している。本実施形態のファンモータ23は、DCブラシレスモータを例に挙げて説明する。
ファンモータ23は、巻線38が巻かれたステータ37と、ステータ37の外周面に対向する内周面に沿って磁石36を取付けたロータ35とを備えている。ファンモータ23は、パワートランジスタ等のスイッチング素子のPWM制御によるスイッチング状態に応じて発生する回転磁界によってロータ35を回転させる。
また、ファンモータ23は、回転体32のシャフト(回転軸)31を支承する軸受内輪34a、軸受内輪34aの外周に形成される軸受外輪34b、及び軸受内輪34aと軸受外輪34bの間にボール(転動体)39を有して配置され、シャフト31を回転可能に支持する軸受34と、軸受34を覆う軸受ブラケット33とを有している。本実施形態においては、転動体をボール(玉)として例示するが、これに限定されない。
図6は、モータ内部の静電容量を模擬的に図示している。
図6のCsは巻線−ステータ間浮遊静電容量を示し、Cmは巻線−磁石間浮遊静電容量を示し、Cgはステータ−ロータ間浮遊静電容量を示し、Cmgは磁石浮遊静電容量を示し、Cdは絶縁ロータ浮遊静電容量を示し、Csnはシャフト−N間浮遊静電容量を示し、Cb1,Cb2はベアリング浮遊静電容量を示し、Csbは巻線−ブラケット間浮遊静電容量を示し、Cnはブラケット−N間浮遊静電容量を示している。また、符号60は、インバータ回路基板である。
図7(a)は、ファンモータ23を室内機20に固定し、組み込んだ場合の等価回路を示している。図7(a)で示される各符号は、図6で共通のものは説明を省略する。Vcomはコモンモード電圧(ファンモータ内)を示し、Cbeはブラケット−アース間静電容量を示し、Cseはシャフト−アース間静電容量を示し、CneはN−アース間静電容量(Yコンデンサ)を示し、CpeはP−アース間静電容量(Yコンデンサ)を示し、CpnはP−N間静電容量(平滑コンデンサ)を示している。Pは、正直流ラインを示し、Nは、負直流ラインを示している。
図7(b)は、ファンモータ周辺の概略図であり、図7(a)に相当する箇所を説明するための図である。符号Cne、Cpe、Cpnはそれぞれ室内機20に設けられる室内コントローラ(図示略)の室内基板で生じる静電容量である。
図7(a)に示されるように、室内機20ユニットにファンモータ23を搭載した場合には、静電容量Cne,Cbeが、軸受ブラケット−N間の静電容量Cnに並列で繋がるため、軸受ブラケット−N間のインピーダンスが低下し、軸受の分圧分=軸電圧Vshが増加すると推定される。
そこで、本実施形態においては、軸受ブラケット33が室内機20に固定される場合に、軸受ブラケット33と、ファンモータ23を固定する部分(すなわち、第1固定ブラケット40及び第2固定ブラケット41)との間に絶縁物42a,42bを設け、軸受ブラケット−筐体アース間の静電容量Cbeを低減させる。具体的には、絶縁物42a,42bを上記箇所に配置した場合には、図7(a)上では、静電容量Cbeとアース間のXの位置に絶縁物42a.42bを配置することに相当する。
以下に本実施形態に係る室内機20の組立方法を説明する。
室内機20の筐体の所定位置に第1固定ブラケット40を配置して固定され、ファンモータ23の配置位置が決められる。軸受ブラケット33と第1固定ブラケット40との間にシート状の絶縁物(例えば、紙素材)42aを配置し、絶縁物42aを配置した第1固定ブラケット40の上にファンモータ23を配置して、ファンモータ23を当該室内機20の筐体の所定位置に固定する。そして、軸受ブラケット33と第2固定ブラケット41との間にシート状の絶縁物(例えば、紙素材)42bを配置し、第2固定ブラケット41により、ファンモータ23の軸受ブラケット33を抑え、ファンモータ23を第1固定ブラケット40に固定する。
本実施形態のシート状の絶縁物42a,42bを用いない場合には、ロータ35を回転させると、ファンモータ23の内部やファンモータ23を固定する部分(例えば、第1固定ブラケット、第2固定ブラケット等)に多くの浮遊容量(C成分)が存在する。PWMによる高周波(例えば、約20[kHz])のスイッチングによってファンモータ23の巻線中性点の電圧が変動し、コモンモード電圧Vcomが発生し、図5の矢印で示したような軸電流の経路ができる。
また、本実施形態のシート状の絶縁物42a,42bを用いない場合には、コモンモード電圧の分圧として、軸受内輪34aと軸受外輪34bとの間の電圧である軸電圧Vshが増大する。軸電圧Vshが、軸受内部(軸受34とボール39との間)の潤滑油膜を絶縁破壊させる絶縁破壊電圧に達すると、軸受内部に放電電流が流れ、軸受34に電食痕が発生する。放電現象が長期間にわたって生じると、電食痕が成長し、異音等のクレームに繋がる。
そこで、本実施形態においては、軸受ブラケット33と、ファンモータ23を固定する部分(すなわち、第1固定ブラケット40及び第2固定ブラケット41)との間にそれぞれ絶縁物42a,42bを設ける。このように、軸受ブラケット33が室内機20ユニットの筐体に固定される際に、軸受ブラケット33−筐体アース間の静電容量Cbeを低減させることで、軸電圧Vshの増大を防ぎ、電食の発生を抑える。
以上説明してきたように、本実施形態に係る室内機20、それを備えた空気調和機100、及び室内機20の組立方法によれば、回転体のシャフト31を支承する軸受内輪34aと軸受外輪34bとボール39を有して配置される軸受34が軸受ブラケット33で覆われているファンモータ23が、室内機20に設けられる第1固定ブラケット40と第2固定ブラケット41によりシート状の絶縁物42a,42bを介して固定される。
このようにシート状の絶縁物42a,42bを配置するので、室内機20にファンモータ23を組み付けた際に軸電圧Vshが増大することがなく、回転体32のシャフト31が回転しても、軸受ブラケット33−直流Nライン間の静電容量が増加(インピーダンスが低下)しないので、軸受内輪34aと軸受外輪34の両端の軸電圧Vshの増大を抑制できる。これにより、モータ単体状態の特性に近づき、室内機20ユニットにファンモータ23を固定(搭載)することにより増大していた軸電圧Vshを抑制でき、電食の発生を低減できる。
また、シート状の絶縁物42a,42bを挿入させるという簡便な工程によって軸電圧Vshの抑制が実現できる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図8を用いて説明する。第1の実施形態においてはシート状の絶縁物を配置していたが、これに代えて、本実施形態においては、軸受ブラケットに設けられるゴムインシュレーションを、誘電率が4以下のものを用いる。以下、本実施形態について、第1の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
軸受ブラケットに設けられるゴムインシュレーションは第1の実施形態においては、CR(クロロプレンゴム:誘電率7.5)が用いられていたが、本実施形態においては、この材質を変更する。
図8に示されるように、本実施形態においては軸受ブラケット33と第1固定ブラケット40との間、及び軸受ブラケット33と第2固定ブラケット41との間には、誘電率が4以下のゴムインシュレーション(ゴム素材)50’を備える。
具体的には、軸受ブラケット33における第1固定ブラケット40と接する面、及び軸受ブラケット33における第2固定ブラケット41と接する面に、誘電率が4以下のゴムインシュレーション50’を配置する。
なお、誘電率は、具体的には3.5以下のものを用いる。誘電率3.5以下のゴムインシュレーションは、例えば、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム:誘電率3.1〜3.4)とする。
また、室内機ユニット・ファンモータの等価回路は第1の実施形態で説明した図7(a)と同じであり、ゴムインシュレーションを誘電率4以下のものを用いた場合とは、図7(a)の室内機ユニット・ファンモータ等価回路において、静電容量Cbeの大きさを変更することに相当する。
このように、ゴムインシュレーションの素材に誘電率4以下のものを採用することにより、ファンモータの防振特性等を劣化させることなく、軸電流を抑制し、モータ電食の発生を低減できる。また、第1の実施形態のようにシート状の絶縁物を配置する場合と比較して、簡便に量産に対応できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。例えば、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせてファンモータを室内機に固定する構成としてもよく、この場合には、より軸電圧を抑制できるので、モータの電食の発生がより確実に低減できる。
10 室外機
20 室内機
23 モータ
31 回転軸
32 回転体
33 軸受ブラケット
34a 軸受内輪
34b 軸受外輪
34 軸受
39 ボール(転動体)
40 第1固定ブラケット
41 第2固定ブラケット
42a,42b シート状の絶縁物
50,50’ ゴムインシュレーション(ゴム素材)
100 空気調和機


Claims (6)

  1. ファンを駆動するモータを有する室内機であって、
    前記モータは、回転体の回転軸を支承する軸受内輪、該軸受内輪の外周に形成される軸受外輪、及び前記軸受内輪と前記軸受外輪の間に転動体を有して配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受を覆う軸受ブラケットとを有し、
    前記モータを当該室内機の筐体に固定するための当該室内機に設けられる第1固定ブラケットと、
    前記モータを前記第1固定ブラケットに固定するための第2固定ブラケットと、
    前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間のそれぞれに配置されるシート状の絶縁物と
    を備える室内機。
  2. 前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間に設けられた誘電率が4以下のゴム素材を備える請求項1に記載の室内機。
  3. ファンを駆動するモータを有する室内機であって、
    前記モータは、回転体の回転軸を支承する軸受内輪、該軸受内輪の外周に形成される軸受外輪、及び前記軸受内輪と前記軸受外輪の間に転動体を有して配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受を覆う軸受ブラケットとを有し、
    前記モータを当該室内機の筐体に固定するための当該室内機に設けられる第1固定ブラケットと、
    前記モータを前記第1固定ブラケットに固定するための第2固定ブラケットと、
    前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間に設けられた誘電率が4以下のゴム素材と
    を備える室内機。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の室内機と、
    前記室内機と接続される室外機と
    を具備する空気調和機。
  5. 回転体の回転軸を支承する軸受内輪、該軸受内輪の外周に形成される軸受外輪、及び前記軸受内輪と前記軸受外輪の間に転動体を有して配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受を覆う軸受ブラケットとを有し、ファンを駆動するモータを有する室内機の組立方法であって、
    前記室内機に設けられる第1固定ブラケットにより、前記モータを当該室内機の筐体に固定する工程と、
    前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間のそれぞれにシート状の絶縁物を配置する工程と、
    前記第2固定ブラケットにより、前記モータを前記第1固定ブラケットに固定する工程と
    を有する室内機の組立方法。
  6. 回転体の回転軸を支承する軸受内輪、該軸受内輪の外周に形成される軸受外輪、及び前記軸受内輪と前記軸受外輪の間に転動体を有して配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受を覆う軸受ブラケットとを有し、ファンを駆動するモータを有する室内機の組立方法であって、
    前記室内機に設けられる第1固定ブラケットにより、前記モータを当該室内機の筐体に固定する工程と、
    前記軸受ブラケットと前記第1固定ブラケットとの間、及び前記軸受ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間に誘電率が4以下のゴム素材を配置する工程と、
    前記第2固定ブラケットにより、前記モータを前記第1固定ブラケットに固定する工程と
    を有する室内機の組立方法。
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