JP2005027383A - 回転電機におけるブラケット - Google Patents

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周史 須貝
Tsugio Onodera
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Abstract

【課題】樹脂製のブラケットを備えた電動モータにおいて、回転電機の作動に基づく振動を低減させる構成とする。
【解決手段】ヨーク2開口端に突当て状に設けられる樹脂製のブラケット5にリング状の金属性の補強プレート14を埋設し、該補強プレート14のプレート部14aの外周にブラケット5外周よりも突出する突片14cを形成してブラケット側取付け片14cとするとともに、プレート部14aの一部をブラケット5他端側面の外径側部位に露出させ、ブラケット5の他端側を被取付け部材であるギアボックスGに突当て状に固定したとき、ギアボックスGとブラケット5とのあいだに金属製の補強プレート14が介装されるように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される電装品、特にパワーステアリング装置に用いられる回転電機におけるブラケットの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種回転電機のなかには、有底筒状のヨークの開口端に、回転軸に設けたコンミテータに摺接するブラシを保持するブラケットを固定するように構成したものがある。このようなものにおいて、ブラケットは金属材で形成されているうえ、ブラシを保持するためのブラシ保持部、ブラシを回転軸側に付勢する弾機を保持する弾機保持部、外部への接続のための外部接続部等、種々の部材装置が設けられている。これに対し、ブラケットを樹脂材で一体型成形し、これによって、軽量化を図るとともに、各種部材装置を一体成形して組込みの簡略化を図るようにしたものが提唱されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−354761号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1のものは、樹脂製のブラケットを備えた回転電機が従動側の部材であるパワーステアリング装置のギアボックスに組込まれる構成となっているが、組込み状態についての詳細な記載はなく、図面から判断すると樹脂製のブラケットを直接ギアボックスに固定することで取付けられるように見える。この場合、回転電機側の振動は、ブラケットを介して直接ギアボックス側に伝播される構成となっているが、該振動と、振動に伴う作動音(異音)を低減させるための対策は何ら図られておらず、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
さらには、回転電機が駆動して発熱したような場合に、ブラケットが金属製(アルミダイキャスト等)であれば、回転電機側の熱をブラケットを介してギアボックス側へ放熱することができるが、前述したように、ブラケットが樹脂製である場合、樹脂材は金属材に比して熱伝導性が低く、かつ、耐熱性が劣るため、ギアボックス側への放熱が損なわれてしまい、回転電機の耐久性が劣るという問題があり、ここにも本発明が解決しようとする課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、ヨーク開口端に、樹脂製のブラケットを設けてなる回転電機を、ブラケットを介して被取付け部材に取付けるにあたり、前記ブラケットには金属プレートが埋設され、被取付け部材との取付け部に露出するように構成されているものである。
そして、このようにすることにより、樹脂製のブラケットと被取付け部材とのあいだに金属製プレートが介在することになって、低振動化、低騒音化を図ることができる。
このものにおいて、本発明の金属プレートは、リング状のプレート部の外周にブラケット外周から突出する取付け片が形成されたものとし、該取付け片が被取付け部材に取付けられているものとすることができる。
さらに、このものにおいて、本発明の金属プレートの取付け片は、ヨークに形成された取付け片と仮保持され、該仮保持状態の両取付け片が被取付け部材に取付けられているものとすることができ、このようにすることによって、回転電機を被取付け部材に取付ける作業が容易となり、作業性が向上する。
また、このものにおいて、本発明の金属プレートの取付け片は、ヨーク側取付け片とのあいだに金属製のカラーが介装されているものとすることができ、このようにすることによって、ブラケットとヨークとの固定部が金属材同志による固定となって、回転電機側からの放熱効果を高めることができる。
さらにまた、このものにおいて、本発明の金属プレートのプレート部は、ブラケット外径側の被取付け部材側に露出しており、プレート部と取付け片とが被取付け部材に突当てられているものとすることができ、このようにすることによって、回転電機側からの放熱を一層高めることができる。
さらに、このものにおいて、本発明のブラケットは、回転軸の一方の端部を軸承する軸承部が形成され、該軸承部には金属製の軸受けプレートが埋設されており、該軸受けプレートと金属プレートとによりブラケットの内、外径における芯出しがなされるように構成されているものとすることができ、芯出し精度の高い回転電機とすることができる。
また、このものにおいて、本発明の軸受けプレートは金属プレートとともに一体的に形成されているものとすることができ、このようにすることにより、ブラケットの強度を高めることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図面において、1はパワーステアリング装置を構成する電動モータ(回転電機)であって、該電動モータ1を構成するヨーク2は、有底筒状の金属材で形成されており、底部2aに形成される凹溝状の軸受部2bには軸受2cが内装され、ここに、モータ軸3の一端部3aが軸承されるように設定されている。さらに、ヨーク2の開口端部には、外径方向に突出する鍔部2dが一体形成されており、該鍔部2dの径方向に対向する二箇所には、鍔部2dよりもさらに外径方向に突出する取付け片2eが形成され、各取付け片2eには、主螺子挿通孔2fと径方向に長い長孔状の副螺子挿通孔2gがそれぞれ開設されている。そして、ヨーク2の筒内周面には、二対の永久磁石4が固着されている。
【0007】
一方、前記回転軸3の他端部3bは、ヨーク2開口端部を覆蓋するように設けられるブラケット(フロントブラケット)5に軸承されており、該回転軸3のヨーク2筒内部位には、複数枚のコア材6aを一体的に外嵌することでコア6が構成され、該コア6の外周にコイル6bが巻装されている。さらに、回転軸3のヨーク2開口端側部位には、コンミテータ7が一体的に設けられており、該コンミテータ7と、前記コア6に巻装されたコイル6bとが電気的に接続され、このようにして回転子が構成されている。そして、ブラケット5に保持されるブラシ8に対し外部電源からの電源供給がなされると、コンミテータ7を介してコイル6bに給電され、該コイル6bへの給電に伴う励磁に基づいて、ヨーク2内において回転軸3が回転するように構成されている。
【0008】
前記ブラケット5は、絶縁性樹脂材を一体型成形(モールド成形)することで形成されるものであり、リング状の円板で構成される本体部5aと、該本体部5aの外周縁部から軸長方向一端部と他端部との両端部側に延出することで形成された筒部5bとを備えて構成されている。
そして、筒部5bの一端側の外周面には、内径側に切欠くことでヨーク鍔部2dに突当てられる突当て部5cが形成されており、該突当て部5cには、後述するシール材18を嵌合するためのシール材用溝5dが形成されている。そして、前記突当て部5cをヨーク鍔部2dに突当て状に当接させたとき、ブラケット5は、前記切欠かれて小径となった嵌入筒部5eがヨーク2内に嵌入する状態でヨーク2に組込まれている。一方、筒部5bの他端側部位は、段差部5fを介して小径筒部5gが形成されており、さらには、筒部5b外周に、外部電源との接続をするためのカプラ部Cが外径側に突出し、接続用開口が一端側を向く状態で一体形成されている。
さらに、本体部5aの一端側面には、後述するブラシホルダ(ブラシ保持部)Bを周回り方向四箇所に配設するための区画を形成するべく放射状の仕切り片5hが形成されており、各区画の外径側部位には弾機受け片5iが一端側に向けて突出形成されており、また、本体部5aの他端側面には、前記仕切り片5hに対向するようにして補強リブ5jが一体形成されている。
【0009】
さらにブラケット5は、本体部5a中央の貫通孔縁部から他端側に突出するボス部5kが形成されており、該ボス部5kは、回転軸3の他端部3bを軸承する軸承部を構成している。ここで、前記ボス部5kには、金属製材で構成され、ブラケット5にインサートモールド(埋設)された軸受プレート9が設けられている。前記軸受けプレート9は、ボス部5kの内径側に積層状に設けられる凹溝部9aと、該凹溝部9aの一端側縁部(開口側縁部)から外径側に向けて一体形成される鍔部9bとを備えて構成されており、凹溝部9aには、回転軸3が貫通する貫通孔9cが開設されている。さらに、前記鍔部9bは、本体部5a側に僅かに突出する状態で形成されているが、該鍔部9bの外周縁部には周回り方向四箇所から外径方向に延出する補強片9dが形成されており、これら鍔部9bと補強片9dとが本体部5aに埋設されている。尚、9eは、前記四つの補強片9dのうち、径方向に対向する一対の補強片9dに開設された位置決め孔であって、該位置決め孔9eは、後述するように、軸受けプレート9をブラケット5にインサートモールドする際に位置決めするためのものである。
【0010】
そして、凹溝部9aには軸受2hが介装され、ここに、回転軸他端部3bが軸承されるように構成され、このように軸承された回転軸他端部3bは、本体部5aの他端側に突出しており、該突出する他端部3bに、図示しないトルクリミッタ(ギア部)が連動連結されており、該トルクリミッタは、本発明の被取付け部材に相当するギアボックスGに内装されるように設定されている。
【0011】
さらに、ブラケット本体部5aには、ブラシホルダBを構成する金属製の正、負一対のステーアッシー(ブラシ間接続金具)10、11がそれぞれ絶縁される状態でインサートモールドされている。各ステーアッシー10、11はそれぞれ一対のステー部10a、11aと端子部10b、11bとを備え、円弧形状に形成されている。そして、ステー部10a、11aはブラシホルダBの底面を構成するべく本体部5aの仕切り片5hで仕切られた各区画に、同極のものが径方向に対向する状態で配設されており、かつ、本体部5aから露出する状態で配設されている。また、各端子部10b、11bは、先端が筒部5b外周のカプラ部Cから露出するよう配設されている。
そして、各ブラシホルダBは、ステー部10a、11aに開設された取付け孔10c、11cに、凵字形に構成された金属製のホルダプレート12のカシメ片12aをカシメ付けることにより構成されている。このように形成された各ブラシホルダBには、ブラシ8と弾機8aとがそれぞれ収容されており、各弾機8aは、本体部5aの外径側に形成された弾機受け部5iにより保持されており、これによって、ブラシ8は、回転軸3側に押圧されてコンミテータ7外周面に弾圧状に摺接するように設定されている。
【0012】
さらに、ブラケット5には、各ステーアッシー10、11と電気的な接続がなされ、かつ、ブラシ8に設けられたピグテール8bが接続するための接続ポール13がインサートモールドされており、これによって、外部からの電源は、ステーアッシー端子部10b、11b、各端子部10b、11bに対応する接続ポール13、対応するピグテール8b、ブラシ8を介してコンミテータ7に供給されるように設定されている。
【0013】
そして、ブラケット本体部5aの外周部に、金属製の補強プレート(本発明の金属プレートに相当する)14がインサートモールドされている。前記補強プレート14は、リング状のプレート部14aと、該プレート部14aの外周縁部から一端側に向けて突出するよう折曲された補強リブ14bとを備えて構成されている。ここで、補強プレート14は、ブラケット筒部5bの他端側に形成された段差部5fにインサートモールドされるように設定されており、プレート部14aの内径は小径筒部5gの外径より小さく設定され、該内径部位が筒部5b内に埋設されているとともに、軸受けプレート補強片9dの先端部に近接対向するように寸法設定されている。一方、プレート部14aの外径は、筒部5b外径よりも小さく設定され、該外径部位から一端側に突設された補強リブ14bは筒部5b内に埋設されるように設定されている。これによって、補強プレート14は、プレート部14aの一部が、段差部5fの他端側面となって外部に露出する状態となるように設定されており、これによって、ブラケット5は、プレート部14aと補強リブ14bとの両者による補強を受けるように設定されている。
【0014】
さらに、プレート部14aの径方向に対向する周回り方向二箇所には、プレート部14aにおけるプレート面と面一で、かつ、外径側に突出する状態で取付け片(以降、ブラケット側取付け片)14cが形成されるが、これらブラケット側取付け片14cは本発明の被取付け部材(ギアボックスG)に取付ける(連結する)ための取付け部に相当しており、ヨーク2に形成された取付け片(以降、ヨーク側取付け片と称する)2eに対向する位置関係で形成されている。そして、ブラケット側取付け片14cには、ヨーク側取付け片2eに開設された主螺子挿通孔2fに対向する貫通孔14dが開設されている。
ところで、前記ブラケット側取付け片14cは、突出先端部のみにプレート部14aに一体形成される補強リブ14bが延設されており、ブラケット側取付け片14cの周回り方向両側縁部は補強リブが切欠かれて平板状となっており、前記突出先端部に残された補強リブが保持用リブ14eに構成されている。
尚、14fは、補強プレート14のプレート部14aとブラケット5との一体化を強固にするため、ブラケット側取付け片14cの内径側において、一端側に凹設された凹部である。
【0015】
また、一対のブラケット側取付け片14c形成部位にそれぞれ対向するブラケット筒部5bは、各ブラケット側取付け片14cの周回り方向両端部位に位置して外径側に膨出する膨出部5m、5nが形成されており、これら膨出部5m、5nのうち、一方の膨出部5mの一端部側面には、ヨーク側取付け片2eに開設された副螺子挿通孔2gに対向する螺子孔5pが凹設されている。そして、これら膨出部5m、5nの対向間であって、ブラケット側取付け片14cに対向する部位は、空隙部Sとなっており、該空隙部Sに、後述するカラー15が嵌め込まれるように設定されている。
【0016】
ここで、前記ブラケット5をモールド成形する場合に、金型を組み、該金型内に、予めインサートモールドされる部材である軸受けプレート9、一対のステーアッシー10、11、補強プレート14等を所定の位置決め状態でセットし、この状態で樹脂材を充填することになるが、この場合に、ブラケット5の内径側に軸受けプレート9が配設され、ブラケット5の外径側に補強プレート14が配設される構成となるため、ブラケット5を樹脂製としながら、内、外径における芯出しを金属製の部材により行うことができて、芯出しの精度を向上させることができるようになっている。
そして、前記ブラケット5は、補強プレート14に形成された各ブラケット側取付け片14cをヨーク側取付け片2eにそれぞれ対向させ、嵌入筒部5eをヨーク2筒内に嵌入させ、突当て部5cをヨーク鍔部2dに突当てた状態としてヨーク2に固定されるが、このとき、ブラケット側取付け片14cとヨーク側取付け片2eとのあいだは、回転軸3の軸方向に所定間隙が形成され、該所定間隙が前記空隙部Sに相当しており、ここに、カラー15が嵌め込まれるように設定されている。前記カラー15は、金属材で形成され、固定用のボルト(図示せず)が挿通する貫通孔15aが開設された筒状体に形成されている。そして、カラー15の貫通孔15a方向の長さ(筒長)は、ブラケット側取付け片14cとヨーク側取付け片2eとの対向間と略同様か、それよりも長い寸法に設定されており、ブラケット側取付け片14cとヨーク側取付け片2eとのあいだに挟持状に支持されるように設定されている。
【0017】
前記状態において、カラー貫通孔15aと、ブラケット側取付け片14cの貫通孔15dと、ヨーク側取付け片2eの主螺子挿通孔2fとを連通状とし、この状態において、ヨーク側取付け片2eに形成された副螺子挿通孔2g側から螺子16を挿通させ、該螺子16をブラケット5側の膨出部5mに形成された螺子孔5pに螺合することとで、ブラケット5とヨーク2とが仮保持されるように設定されている。この仮保持状態において、カラー15は、両取付け片2e、14cとによる挟持とともに、ブラケット側取付け片14cの突出先端に形成された保持用リブ14eによる脱落防止を受けるように設定されている。
【0018】
そして、このように仮保持された電動モータ1は、ブラケット5の他端側面において、外径側部位に位置してプレート部14aが露出しているとともに、該プレート部14aと面一となる関係のブラケット側取付け片14cが、外径側に突出する状態で配設されている。この電動モータ1を、パワーステアリング装置を構成するギアボックスG内のギア部に取付ける場合に、樹脂製のブラケット5から金属製のブラケット側取付け片14cとプレート部14aとが露出するブラケット5他端側面をギアボックスGに突当て、そして、ヨーク側取付け片2e側から挿通させたボルト17を、カラー貫通孔15a、ブラケット側取付け片14cを介してギアボックスGに螺合することで、電動モータ1とギアボックスGとの連動連結がなされるように構成されている。
尚、前記シール材18は、ヨーク鍔部2d内径側部位とブラケット突当て部5cとのあいだに介装されている。
【0019】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、パワーステアリング装置を構成する電動モータ1は、ブラケット5をヨーク2に仮保持状に組込み、ブラケット5の他端側面がパワーステアリング装置のギアボックスGに当接する状態で固定されるが、この場合に、ブラケット5のギアボックスGとの取付け部であるブラケット側取付け片14cは、樹脂性のブラケット5にインサートモールドされた補強プレート14に延設されたものとなっている。この結果、電動モータ1のブラケット5は、ギアボックスGとの取付け部となる部位に補強プレート14が露出した状態となって取付けられることになり、電動モータ1が作動することに基づく振動は、樹脂製のブラケット5、金属製の取付け片14cを経由してギアボックスGに伝播されることになって、振動が各部材に分散されることに基づいて振動の低減を図ることができる。
【0020】
このように、本発明が実施されたものでは、ブラケット5の一端側面が補強プレート14を介してギアボックスGに突当て状に当接させ、この状態において電動モータ1が固定されることにより低振動、低騒音化を図っているが、このものでは、補強プレート14が熱伝導性のよい金属製であるため、電動モータ1の作動に伴い発生した熱を、該補強プレート14のギアボックスG当接面を介してギアボックスG側に効果的に放熱することができ、電動モータ1の耐久性を高めることもできる。
【0021】
しかも、このものにおいて、ブラケット5は、予めヨーク2に組込まれ、ブラケット側取付け片14cとヨーク側取付け片2eとを仮保持させた状態でギアボックスGに固定させる構成となっているので、取付け作業が行い易く作業性が向上するばかりでなく、ブラケット側取付け片14cとヨーク側取付け片2eとのあいだには金属製のカラー15が介装されていることから、ギアボックスGとの固定部となるブラケット側取付け片14c、ヨーク側取付け片2e、カラー15との三部材が全て熱伝導性のよい金属製となって、ギアボックスG側への放熱性を一層高めることができる。
【0022】
さらにこのものにおいて、ブラケット5にインサートモールドされた補強プレート14は、プレート部14aがブラケット5他端側面の外径側部位に露出しており、該部位についてもギアボックスGに当接しているので、電動モータ1からの放熱効果をさらに向上させることができる。
【0023】
そのうえ、このものにおいて、ブラケット5には、回転軸3を軸承する内径側部位において金属製の軸受けプレート9がインサートモールドされ、外径側部位において取付け片14cが形成された金属製の補強プレート14がインサートモールドされている。この結果、ブラケット5の内、外径部位において金属材による位置決めがなされ、より精度の高い芯出しができることになって、モールドされた樹脂材が成形後における変形に基づいて芯ズレしてしまうような不具合をなくすことができる。
【0024】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図10に示す第二の実施の形態のようにすることもできる。
第二の実施の形態において、ブラケット19は、ステーアッシー10、11等とともに、一枚板状の補強プレート20がインサートモールドされたものに構成されている。前記補強プレート20は、図10(B)に示すように、軸受け2hが嵌合する凹溝部20aと、該凹溝部20aの一端側端縁部から外径側に延出する鍔部20bと、該鍔部20bの外径側に形成され、鍔部20bとのあいだに周回り方向四箇所に形成された補強片部20cにより連結されているプレート部20dと、該プレート部20dの外周から外径側に向けて突出形成され、ヨーク側取付け片2eとともにギアボックスGに固定するための一対のブラケット側取付け片20eと、取付け片20eの一部を除くプレート部20d外周縁から一端側に向けて折曲形成された補強リブ20fとを備えて形成されている。そして、補強プレート取付け片(ブラケット側取付け片)20eとともに、ブラケット5他端側の外径側部位に位置してプレート部20dとが露出するように構成されている。因みに、補強プレート20は、第一の実施の形態の軸受けプレート9の補強片9dと、補強プレート14のプレート部14aの内径側縁部とを一体化させた形状となっており、これによって、ブラケット5の補強効果は一層高められている。尚、これ以外の構成については、前記第一の実施の形態と同様の構成となっている。
そして、この場合においても、前記第一の実施の形態と同様に、ギアボックスGと樹脂製のブラシホルダー5とのあいだに金属製の補強プレート20が介在することになって振動、騒音の低下を図ることができるばかりでなく、さらには、電動モータ1側の放熱効果についても向上させることができる。また、ブラケット19の芯出しについては、補強プレート20(凹溝部20aとプレート部20d)を基準として行うことにより、前記第一の実施の形態と同様に精度よくなされる。
【0025】
さらに、図11に示す第三の実施の形態のようにすることもできる。
このものは、ブラケット21にインサートモールドされた補強プレート22は、凹溝部22a、鍔部22b、補強片部22c、プレート部22dとが形成されているとともに、ブラケット21の筒部外周に露出する円筒部22eが形成されたものになっている。そして、この場合に、補強プレート円筒部22eと、ギアボックスGの内筒面GInとが当接状に連結され(取付けされ)ており、該部位において放熱効果が得られるように構成されている。そして、ギアボックスGとブラケット21とのあいだの補強プレート22により、低振動化、低騒音化が図られている。また、この場合に、ブラケット21の内、外径における芯出しについても、凹溝部22aと円筒部22eとにより精度よく行うことができる。
【0026】
また、金属プレート(補強プレート)の樹脂製のブラケットへの埋設状態としては、前記実施の形態の他に、つぎのようにすることができる。
つまり、前記第一の実施の形態では、プレート部の内、外径の縁部をブラケットに埋設しており、これら縁部のうち、外径側の縁部をプレート面に対して起立するリブとし、該リブをブラケットに埋設させるようにしているが、図12(A)、(B)に示す第四、第五の実施の形態のようにすることもできる。
図12(A)に示す第四の実施の形態の補強プレート23は、プレート部23aの外径側縁部にプレート面から起立する外径側リブ23bが形成されている一方、内径側縁部にもプレート面から起立する内径側リブ23cが形成されている。そして、これら両リブ23b、23cをブラケット5に埋設することで、補強プレート23とブラケット5との一体化がより強固になるとともに、ブラケット5の補強効果についても一層向上させることができる。
また、図12(B)に示す第五の実施の形態の補強プレート24は、プレート部24aの外径縁部に、該プレート面から起立する外径側リブ24bを形成するとともに、内径縁部には、外径側リブ24bと同様にプレート面から起立する第一内径側リブ24cと、これとは軸方向逆側に起立してブラケット5の小径筒部5gの外周に沿う第二内径側リブ24dとが形成されたものになっている。そして、このようにした場合では、外径側リブ24bと第一、第二内径側リブ24c、24dとのそれぞれをブラケット5に埋設することで、補強プレート24とブラケット5との一体化が強固になり、かつ、ブラケット5の補強効果が一層向上し、さらには、第二内径側リブ24dによる補強効果、並びに放熱効果をも期待できる。
【0027】
また、金属プレートの樹脂材埋設部位の形状としては、図12(C)に示すように、プレート端部を面取りしてR状に形成したもの、図12(D)に示すように、プレート面に凹凸部を形成したものとすることができ、このようにした場合では、樹脂材に対して線膨張係数の異なる金属材を埋設することにより金属材端縁部に応力が集中してクラックが発生するのを低減させることができ、金属材と樹脂材との一体化の向上を図ることができる。
【0028】
一方、ブラケット側取付け片とヨーク側取付け片とのあいだに設けられるカラーの脱落防止をする方法としては、図13に示す第六の実施の形態のようにすることもできる。このものは、補強プレート25のプレート部25a外周に突設されたブラケット側取付け片25bに形成される貫通孔25cの孔縁に、ヨーク2側に向けて突出する突片25dが形成されたものとなっている。そして、カラー15は、貫通孔15aの孔縁に突片25dが係合することにより脱落防止が図れるように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動モータにおける概略側面図である。
【図2】電動モータの一部断面側面図である。
【図3】図3(A)、(B)はそれぞれヨークの正面図、側面断面図である。
【図4】ブラケットの背面図である。
【図5】図5(A)、(B)は図4のX−X断面図、正面図である。
【図6】図6(A)、(B)はそれぞれブラケットに必要な部材を組込んだ状態の背面図、正面図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれ補強プレートの背面図、図7(A)のX−X断面図である。
【図8】図8(A)、(B)はそれぞれ軸受けプレートの背面図、図8(A)のX−X断面図である。
【図9】電動モータの要部断面図である。
【図10】図10(A)、(B)はそれぞれ第二の実施の形態における電動モータの一部断面側面図、補強プレートの背面図である。
【図11】第三の実施の形態を説明する電動モータの概略側面図である。
【図12】図12(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ第四、第五の実施の形態において金属プレートのブラケットへの埋設状態を説明する断面図である。
【図13】第六の実施の形態における要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電動モータ
2 ヨーク
2e 取付け片
2f 主螺子挿通孔
3 回転軸
5 ブラケット
5a 本体部
5b 筒部
9 軸受プレート
10 ステーアッシー
12 ホルダプレート
14 補強プレート
14c ブラケット側取付け片
15 カラー

Claims (7)

  1. ヨーク開口端に、樹脂製のブラケットを設けてなる回転電機を、ブラケットを介して被取付け部材に取付けるにあたり、前記ブラケットには金属プレートが埋設され、被取付け部材との取付け部に露出するように構成されている回転電機におけるブラケット。
  2. 請求項1において、金属プレートは、リング状のプレート部の外周にブラケット外周から突出する取付け片が形成されたものとし、該取付け片が被取付け部材に取付けられている回転電機におけるブラケット。
  3. 請求項1または2において、金属プレートの取付け片は、ヨークに形成された取付け片と仮保持され、該仮保持状態の両取付け片が被取付け部材に取付けられている回転電機におけるブラケット。
  4. 請求項3において、金属プレートの取付け片は、ヨーク側取付け片とのあいだに金属製のカラーが介装されている回転電機におけるブラケット。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、金属プレートのプレート部は、ブラケット外径側の被取付け部材側に露出しており、プレート部と取付け片とが被取付け部材に突当てられている回転電機におけるブラケット。
  6. 請求項1乃至5の何れかにおいて、ブラケットは、回転軸の一方の端部を軸承する軸承部が形成され、該軸承部には金属製の軸受けプレートが埋設されており、該軸受けプレートと金属プレートとによりブラケットの内、外径における芯出しがなされるように構成されている回転電機におけるブラケット。
  7. 請求項6において、軸受けプレートは金属プレートとともに一体的に形成されている回転電機におけるブラケット。
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