JP2021028198A - 電動モータ取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータケースのシール性の確保とモータ振動のエンジンや変速機への伝達抑制とを効率よく達成できる電動モータ取付構造を提供する。【解決手段】電動モータ2を収容するモータケース21の一端にモータカバー22を介して締結される円環状の支持プレート30を備え、支持プレート30は、支持プレート本体31と、モータ支持体10に電動モータ2をボルト43により固定する複数の固定座部32とを備え、固定座部32が支持プレート本体31の外周に周方向に並んで設けられ、支持プレート本体31には、モータカバー22をモータケース21の一端に締結する締結ボルト41,42が挿通される複数のボルト穴が、固定座部32の相互間に複数並設され、複数のボルト穴は、締結ボルト41の頭部が通過するボルトスルー穴33,34と、締結ボルト41の頭部が当接する通常ボルト穴とからなり、ボルトスルー穴33,34は、固定座部32の直近に配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用駆動装置に用いて好適の電動モータ取付構造に関するものである。
ハイブリッド車両の駆動装置には、エンジンと変速機との間にモータ(電動モータ)が配置された構成のものがある。例えば、特許文献1には、モータが、エンジンの端部と変速機の端部とを連結するハウジング内に収容された駆動装置が開示されている。この駆動装置では、重量物であるモータを収容するケース(モータカバー15)に所望の剛性を確保する一方で、モータのケースを変速機やハウジングに接続する部分に柔構造部を設けて、モータの径方向振動が変速機やハウジングへ伝達されるのを抑制しようとしている。
かかる駆動装置では、モータのケース(モータカバー15)は、一端が開口したケース本体(モータカバー本体15A)と、ケース本体の開口端にボルトによって締結される端面カバー(端面部材15B)とからなっているが、さらに、端面カバーを、リング状の端面部材本体と端面部材本体をボルト(ボルト8)によってハウジングに取り付ける取付プレートとから構成し、端面部材本体と取付プレートとの間に第2の柔構造部を設け、振動伝達の抑制を図ることが開示されている。
特開2011−51382号公報
ところで、モータのケース内にオイルが充填される場合、シール性を確保するために、ケース本体に端面カバーをボルトによって強固に締結する必要がある。
また、端面カバーを端面部材本体と取付プレートとから構成する場合、モータの振動がエンジンや変速機への伝達するのを抑制するには、端面部材本体と取付プレートとの結合を柔軟にする必要がある。
このように、ケース本体と端面カバーの端面部材本体との結合と、端面部材本体と取付プレートとの結合とは、相反する要求があるため、通常、ケース本体と端面カバーの端面部材本体との結合と、端面部材本体と取付プレートとの結合とを、個別に独立して行うことになり、構造が複雑になる。
本発明は、かかる課題に着目して創案されたもので、モータケースのシール性の確保とモータ振動のエンジンや変速機への伝達抑制とをシンプルな構成で効率よく達成できるようにした電動モータ取付構造を提供することを目的としている。
本発明の電動モータ取付構造は、モータケース及び前記モータケースの一端に締結されるモータカバーを有する電動モータと、前記モータケースの一端に前記モータカバーを介して締結される円環状の支持プレートと、を備え、前記支持プレートは、支持プレート本体と、モータ支持体に前記電動モータを固定ボルトにより固定するための複数の固定座部とにより構成され、前記固定座部が前記支持プレート本体の外周部に周方向に並んで設けられ、前記支持プレート本体には、少なくとも前記モータカバーを前記モータケースの一端に締結する締結ボルトが挿通される複数のボルト穴が、隣接する前記固定座部の相互間に複数並んで形成され、複数の前記ボルト穴は、前記締結ボルトの頭部が通過する複数のボルトスルー穴と、前記締結ボルトの頭部が当接する複数の通常ボルト穴とからなり、前記ボルトスルー穴は、前記固定座部の直近に配置されていることを特徴としている。
複数の前記固定座部のうち、対向位置にある一対の固定座部が設けられた部分の前記支持プレート本体の剛性は、前記一対の固定座部間に位置する他の固定座部が設けられた部分の支持プレート本体の剛性よりも高いことが好ましい。
前記ボルトスルー穴の近傍に前記支持プレート本体のプレート面から立設した補強リブが設けられていることが好ましい。
前記補強リブは、前記支持プレート本体を折り曲げ加工され形成されていることが好ましい。
前記補強リブは、前記ボルトスルー穴の周縁部を前記プレート面から立設した第1リブを含んでいることが好ましい。
前記補強リブは、前記ボルトスルー穴が形成される周方向位置における前記支持プレートの内側縁部及び外側縁部の少なくとも何れかの縁部を前記プレート面から立設した第2リブを含んでいることが好ましい。
前記補強リブは、前記ボルトスルー穴の周縁部を前記プレート面から立設した第1リブと、前記ボルトスルー穴が形成される周方向位置における前記支持プレートの内側縁部及び外側縁部の少なくとも何れかの縁部を前記プレート面から立設した第2リブとを含んでいることが好ましい。
前記第1リブ及び前記第2リブは、リブ幅が同寸又はほぼ同寸で且つリブ高さが同寸又はほぼ同寸であって、前記第1リブは前記ボルトスルー穴の周縁部の全周に形成され、前記第2リブは前記内側縁部及び前記外側縁部のそれぞれに前記第1リブの周長の半分以上の長さにわたって形成され、前記一対の固定座部の直近の前記ボルトスルー穴には前記第2リブが形成され、前記他の固定座部の直近の前記ボルトスルー穴には前記第1リブが形成されていることが好ましい。
本発明のもう一つの電動モータ取付構造は、モータケース及び前記モータケースの一端に締結されるモータカバーを有する電動モータと、前記モータケースの一端に前記モータカバーを介して締結される円環状の支持プレートと、を備え、前記支持プレートは、支持プレート本体と、モータ支持体に前記電動モータを固定ボルトにより固定するための複数の固定座部とにより構成され、前記固定座部が前記支持プレート本体の外周部に周方向に並んで設けられ、前記支持プレート本体には、少なくとも前記モータカバーを前記モータケースの一端に締結する締結ボルトが挿通される複数のボルト穴が、隣接する前記固定座部の相互間に複数並んで形成され、複数の前記ボルト穴は、前記締結ボルトの頭部が通過する複数のボルトスルー穴と、前記締結ボルトの頭部が当接する複数の通常ボルト穴とからなり、前記ボルトスルー穴は、前記固定座部と前記通常ボルト穴との間に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、モータカバーが、モータケースに対して多数の締結ボルトにより強固に締結されるため、モータカバーとモータケースとの間のシール性を確保することができる。一方、モータカバーは、支持プレートに対して固定座部から離隔した箇所の締結ボルトのみで締結されるので、モータ振動のモータ支持体側への伝達が抑制される。
一実施形態にかかる電動モータ取付構造の支持プレート及びモータカバーの正面図(図3のA方向矢視図)である。 一実施形態にかかる電動モータ取付構造が適用されるハイブリッド車両の駆動系を示す模式図である。 一実施形態にかかる電動モータ取付構造が適用される電動モータの縦断面図であって、回転中心の一方(半部)のみを示す。 一実施形態にかかる電動モータ取付構造の支持プレートの特徴を示す図であって、(a)は支持プレートの部分正面図、(b)は図4(a)のB−B矢視断面図、(c)は図4(a)のC−C矢視断面図、(d)は図4(a)のD−D矢視断面図である。 一実施形態の変形例にかかる電動モータ取付構造の支持プレートのボルト穴の配置例を示す支持プレートの正面図であって、(a)は第1例を示し、(b)は第2例を示し、(c)は第3例を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することや適宜組み合わせることが可能である。
〔ハイブリッド車両の駆動系の構成〕
図2に示すように、本実施形態にかかる電動モータ取付構造は、ハイブリッド車両の駆動系に適用される。このハイブリッド車両は、駆動源であるエンジン(内燃機関)1と、駆動源であるモータ(電動モータ)2と、変速機(ここでは、無段変速機)3と、減速機4と、差動機構5と、駆動輪6とを備えている。図示しないクラッチ機構の断接やモータ2の制御で、エンジン1,モータ2の一方又は双方の駆動力を駆動輪6に伝達して走行することができる。
エンジン1と変速機3との間には、エンジン1のシリンダブロック及び変速機3のケーシングの双方にボルト締結されて、ハウジング10が介装されている。このハウジング10がモータ2を支持する支持体として機能すると共に、このハウジング10の内部空間にモータ2が収容される。
〔電動モータ取付構造の構成〕
図3に示すように、モータ2は、一端が開口したモータケース21内に、回転中心CLを基準に配置された、ロータ23と、ステータ24と、エンジン1の回転軸と連結された入力軸25と、ロータ23と連結されると共に入力軸25とクラッチ(例えば多板クラッチ)26を介して連結された出力軸27等が収容されている。モータケース21の開口には、モータカバー22がボルト(締結ボルト)41,42によって締結されている。なお、ボルト41,42は同一規格のもであってもよく、別規格のものであってもよい。
モータカバー22には、円環状の支持プレート30がボルト42によって締結され、この支持プレート30がモータ支持体であるハウジング10に固定される。
したがって、モータカバー22は、ボルト41,42によってモータケース21と締結されると共に、ボルト(締結ボルト)42によって支持プレート30と締結される。
本実施形態のモータ2のモータケース21内部にはオイルが充填されており、モータケース21内のオイルが漏出しないように、モータカバー22をモータケース21に強固に(すなわち、高い結合剛性で)締結する必要がある。
一方、モータ2の振動は支持プレート30を介してハウジング10に伝達されるため、モータ2からハウジング10への振動伝達を抑制するには、支持プレート31を介してモータカバー22をハウジング10に対して柔軟に(低剛性で)結合する必要がある。
図1に示すように、支持プレート30は、円環状の支持プレート本体30と、ハウジング(モータ支持体)10にモータ2を固定ボルト43(図3参照)により固定するための複数(ここでは、4つ)の固定座部32とにより構成される。複数の各固定座部32は、支持プレート本体31の周方向に等間隔で並んで設けられ、各固定座部32には、ボルト穴36が形成されている。これらの固定座部32をハウジング10の固定部10aに当接し、固定ボルト43をボルト穴36に挿通し締結することによって支持プレート30をハウジング10に固定するようになっている。
また、支持プレート本体31には、モータカバー22をモータケース21の一端に締結する締結ボルト41,42が挿通される複数のボルト穴33,34,35が、隣接する固定座部32の相互間に複数形成されている。ボルト穴33,34,35は、支持プレート本体31の円環形状に沿って所定の接近距離に並んで配置されている。
複数のボルト穴33,34,35のうち、ボルト穴33,34は締結ボルト42の頭部が通過するボルトスルー穴であり、残るボルト穴35は締結ボルト41の頭部が当接する通常ボルト穴である。図1に示す例では、固定座部32の直近に、第1ボルトスルー穴33,第2ボルトスルー穴34(単に、ボルトスルー穴33,34ともいう)が形成され、ボルトスルー穴33,34の相互間であって固定座部32から離隔した箇所に、通常ボルト穴35が形成される。言い換えれば、固定座部32と通常ボルト穴35との間に、ボルトスルー穴33,34が形成され、ボルトスルー穴33,34の相互間に、通常ボルト穴35が形成される。これにより、固定座部32と通常ボルト穴35との距離を大きくすること、即ち、固定座部32と通常ボルト穴35とを離間させることができる。
通常ボルト穴35に挿通される締結ボルト41は、モータケース21の開口の周囲に形成された締結座部21aに、モータカバー22及び支持プレート30を共締めして締結するが、ボルトスルー穴33,34に挿通される締結ボルト42は、モータケース21の締結座部21aにモータカバー22のみを締結する。
これにより、モータカバー22は、モータケース21に対して多数の且つ互いに近距離に隣接するボルト41,42により強固に締結される。したがって、モータカバー22とモータケース21との間のシール性が確保され、モータケース21内のオイルがモータカバー22との隙間からの漏出することを防止できる。
一方で、支持プレート30は、モータカバー22に対して固定座部32から離隔した箇所の締結ボルト42のみで締結される。モータ2の振動は、モータカバー22から締結ボルト42,支持プレート30,固定座部32及び固定ボルト43を介してハウジング10に伝達されるが、締結ボルト42と固定ボルト43とが離隔している分だけ、振動が減衰し、モータ2の振動のハウジング10への伝達が抑制される。
また、図4に示すように、ボルトスルー穴33,34には、支持プレート本体31のプレート面31aから立設した補強リブ(剛性増強リブ)37,38が設けられている。なお、図4(a)は、各ボルト穴33,34,35を対比して説明するために1つの支持プレート30に複数種の補強リブ37,38を記載するもので、各ボルト穴33,34,35の実際の配置を示すものではない。
支持プレート本体31にボルト穴33,34,35を形成すると、支持プレート本体31のこの部分の剛性が低下する。ボルトスルー穴33,34の穴径は、通常ボルト穴35の穴径よりも大きいため、支持プレート本体31の断面積減少による支持プレート30の剛性低下や強度低下が大きくなる。補強リブ37,38は、支持プレート30がモータ2を支持するための強度(耐トルク,耐振動)や剛性を確保するために設けている。
補強リブ37,38は、支持プレート本体31が折り曲げ加工されてフランジ状に形成されている。このうち、補強リブ37は、第1ボルトスルー穴33の周縁部をプレート面31aから立設した第1リブである。また、補強リブ38は、第2ボルトスルー穴34が形成される周方向位置における支持プレート本体31の内側縁部31b及び外側縁部31cをプレート面31aから立設した第2リブである。
本実施形態では、第1リブ37,第2リブ38は、リブ幅W1,W2を同寸又はほぼ同寸に且つリブ高さH1,H2を同寸又はほぼ同寸に形成されており、第1リブ37はボルトスルー穴33の周縁部の全周に形成され、第2リブ38は内側縁部31b及び外側縁部31cのそれぞれに第1リブ37の全周長の半分以上の長さにわたって形成されている。
第1リブ37,第2リブ38によって、ボルトスルー穴33,34周辺の曲げ剛性が向上するが、例えばモータカバー22の径方向に見て、第2リブ38のボルトスルー穴34の中心からの距離D2は、第1リブ37のボルトスルー穴33の中心からの距離D1に比べて大きいので、断面係数が大きくなって、剛性や強度がより向上する。モータカバー22の周方向についても同様の傾向となり、第2ボルトスルー穴34の周辺は第1ボルトスルー穴33の周辺よりも剛性や強度がより向上する。
なお、本実施形態では、第2リブ38の両端部では、リブ幅W2及びリブ高さH2が緩やかに減少されており、この部分の応力集中の緩和を図っている。この部分を考慮しても、第2ボルトスルー穴34の周辺が第1ボルトスルー穴33の周辺よりも剛性や強度がより高くなるように形成されている。
また、第1リブ37及び第2リブ38のリブ幅W2,リブ高さH2及びリブ長さは、環状の支持プレート本体31の径方向長(内側縁部31bと外側縁部31cとの距離),ボルトスルー穴33,34の穴径,支持プレート本体31の板厚方向の周囲空間の隙間の大きさによって規定されるが、第1リブ37及び第2リブ38のリブ幅W2,リブ高さH2及びリブ長を一定以上の大きさに設定すれば、ボルトスルー穴33,34の周辺を通常ボルト穴35の周辺よりも剛性や強度を向上させることもできる。
こうした第1リブ37,第2リブ38による補強(剛性増加)によって、固定座部32の周辺の剛性バランスを調整して、モータ2の軸方向(面外方向)の振動〔面外方向(面と直交する方向)へ変形する振動、いわゆる面外振動〕を誘発させ、振動エネルギを分散させることができ、共振時の振動レベルを低減することができる。ここで対象とする振動
モードは、モータ2の全体が揺れる剛体モードになる。
また、モータカバー22やモータケース21自体の振動については、固定座部32の近傍のスルー穴化による剛性低減によって、モータ2からの入力振動に対する減衰効果が得られ、振動レベルの低減を図ることができる。モータカバー22の面外振動の振動モードを調整することができる。例えば、モータカバー22の面外振動がモータカバー22の共振を誘発することがあるが、これを回避することができる。また、モータ2の振動を、共振を誘発しない面外振動に逃がすことで、軸ブレ方向への振動(面内振動)を抑制することができる。
本実施形態では、図1に示すように、互いに対向する2組(合計4つ)の固定座部32のうち、図1にP1,P3で示す箇所に位置する一対の固定座部32,32の近傍にはそれぞれ、比較的剛性の低い第1ボルトスルー穴33を形成し、図1にP2,P4で示す箇所に位置する残る一対の固定座部32,32の近傍にはそれぞれ、比較的剛性の高い第2ボルトスルー穴34を形成している。これにより、第1ボルトスルー穴33のある位置P1,P3の両固定座部32が面外方向に変位する面外振動を生じさせて、モータカバー22の共振回避を図っている。
〔作用及び効果〕
本実施形態にかかる電動モータ取付構造は、上述のように構成されており、モータカバー22が、モータケース21に対して多数の且つ互いに近距離に隣接するボルト41,42により強固に締結されるため、モータカバー22とモータケース21との間のシール性を確保することができ、モータケース21内のオイルがモータカバー22との隙間から漏出することを防止できる。
一方、ボルトスルー穴33,34が設けられることで、支持プレート30は、モータカバー22に対して固定座部32から離隔した箇所のボルト42のみで締結されるので、モータカバー22から締結ボルト42,支持プレート30,固定座部32及び固定ボルト43を介してハウジング10に伝達されるモータ2の振動は、締結ボルト42と固定ボルト43とが離隔している分だけ減衰され、モータ2の振動(例えば音振)のハウジング10への伝達が抑制される。
なお、ハウジング10によるモータ2の支持剛性は、固定座部32に対するボルト穴35の配置で調整できるので、モータ2の振動がハウジング10へ伝達され難い所望のモータ支持剛性となるようにボルト穴35を配置することが有効である。
また、ボルトスルー穴33,34の穴径は、通常ボルト穴35の穴径よりも大きいため、支持プレート本体31の断面積減少による剛性低下や強度低下が大きくなるが、ボルトスルー穴33,34の周囲には、支持プレート本体31のプレート面31aから立設した補強リブ37,38が設けられているので、剛性低下や強度低下が抑えられ、支持プレート30のモータ支持強度(耐トルク,耐振動)や剛性を確保することができる。
さらに、互いに対向する2組の固定座部32のうち、対向する一対の固定座部32,32にはそれぞれ、比較的剛性の低い第1ボルトスルー穴33を形成し、残る一対の固定座部32,32にはそれぞれ、比較的剛性の高い第2ボルトスルー穴34を形成し、対向位置にある一対の固定座部32,32の剛性は、これらの固定座部間に位置する他の一対の固定座部32,32の剛性よりも高い。この剛性の相違を利用して、モータカバー22をはじめとしたモータ2の振動モードや固有振動数の変更を図ってモータカバー22の共振を回避するなどモータ2の振動特性(例えば、音振特性)を改善することができる。
〔その他〕
以上実施形態を説明したが、本発明の支持プレートやボルトスルー穴の配置や形状、ボルトスルー穴の補強リブの配置や形状は、上記実施形態のものに限定されない。
例えば、図5(a)〜図5(c)に示すように、固定座部32を3箇所に設けるようにしてもよい。
図5(a)は固定座部32a〜32cを周方向に等間隔に設け、2つの固定座部32a,32bの付近にはそれぞれ、比較的剛性の高い第2ボルトスルー穴34を2つ形成し、残る固定座部32cの付近に、比較的剛性の低い第1ボルトスルー穴33を2つ形成している。また、ボルトスルー穴33の周辺を通常ボルト穴35の周辺と同様の剛性としている。
これにより、図5(a)に白抜き矢印で示すように、第1ボルトスルー穴33を設けた固定座部32cを含む直径上の支持プレート本体31の部分を面外変位点とする面外振動モードを誘発させることができる。
図5(b)は1つの固定座部32aに対向するように2つの固定座部32b,32cを近接して周方向に配置し、固定座部32aの付近には、比較的剛性の高い第2ボルトスルー穴34を2つ形成し、残る2つの固定座部32b,32cの付近に、比較的剛性の低い第1ボルトスルー穴33を3つ形成している。また、ボルトスルー穴33,34の周辺を通常ボルト穴35の周辺よりも剛性を高くしている。
これにより、第2ボルトスルー穴34を設けた固定座部32aと第1ボルトスルー穴33を設けた固定座部32b,32cとを結ぶ直径が支点となって、図5(b)に白抜き矢印で示すように、固定座部32aと固定座部32bとの相互間の部分、及び、固定座部32aと固定座部32cとの相互間の部分を面外変位点とする面外振動を誘発させることができる。
図5(c)は固定座部32aと固定座部32bとを1つの直径上に対向するように配置し、残る固定座部32cを配置し、固定座部32a及びと固定座部32bと90°周方向位相をずらせて配置している。固定座部32a,32bの付近には、比較的剛性の高い第2ボルトスルー穴34を2つ或いは3つ形成し、残る固定座部32cの付近に、比較的剛性の低い第1ボルトスルー穴33を2つ形成している。また、ボルトスルー穴33,34の周辺を通常ボルト穴35の周辺よりも剛性を高くしている。
これにより、第2ボルトスルー穴34を設けた固定座部32aと固定座部32bとを結ぶ直径が支点となって、図5(c)に白抜き矢印で示すように、固定座部32cとこれと対向する固定座部は設けられない部分を面外変位点とする面外振動を誘発させることができる。
上記実施形態では、第2リブ38を内側縁部31bと外側縁部31cとの双方に設けているが、一方のみに設けてもよく、第1リブ37を第1ボルトスルー穴33の周囲全周に設けているが、一部のみに設けてもよい。
さらに、ボルトスルー穴の周囲に形成する補強リブは、実施例の形状等のものに限定されるものではない。また、補強リブの代わりに、支持プレートのボルトスルー穴の周囲部分を他よりも板厚を増加させることで剛性を確保するようにしてもよい。
1 エンジン(内燃機関)
2 モータ(電動モータ)
3 変速機(無段変速機)
4 減速機
5 差動機構
6 駆動輪
10 ハウジング
10a 固定部
21 モータケース
21a 締結座部
22 モータカバー
23 ロータ
24 ステータ
25 入力軸
27 出力軸
30 支持プレート
31 支持プレート本体
31a 支持プレート本体のプレート面
31b 支持プレート本体の内側縁部
31c 支持プレート本体の外側縁部
32 固定座部
33 第1ボルトスルー穴
34 第2ボルトスルー穴
35 通常ボルト穴
36 ボルト穴
37 第1補強リブ
38 第2補強リブ
41,42 締結ボルト
43 固定ボルト
CL 回転中心

Claims (9)

  1. モータケース及び前記モータケースの一端に締結されるモータカバーを有する電動モータと、
    前記モータケースの一端に前記モータカバーを介して締結される円環状の支持プレートと、を備え、
    前記支持プレートは、支持プレート本体と、モータ支持体に前記電動モータを固定ボルトにより固定するための複数の固定座部とにより構成され、
    前記固定座部が前記支持プレート本体の外周部に周方向に並んで設けられ、
    前記支持プレート本体には、少なくとも前記モータカバーを前記モータケースの一端に締結する締結ボルトが挿通される複数のボルト穴が、隣接する前記固定座部の相互間に複数並んで形成され、
    複数の前記ボルト穴は、前記締結ボルトの頭部が通過する複数のボルトスルー穴と、前記締結ボルトの頭部が当接する複数の通常ボルト穴とからなり、
    前記ボルトスルー穴は、前記固定座部の直近に配置されている
    ことを特徴とする電動モータ取付構造。
  2. 複数の前記固定座部のうち、対向位置にある一対の固定座部が設けられた部分の前記支持プレート本体の剛性は、前記一対の固定座部間に位置する他の固定座部が設けられた部分の支持プレート本体の剛性よりも高い
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動モータ取付構造。
  3. 前記ボルトスルー穴の近傍に前記支持プレート本体のプレート面から立設した補強リブが設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動モータ取付構造。
  4. 前記補強リブは、前記支持プレート本体を折り曲げ加工され形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の電動モータ取付構造。
  5. 前記補強リブは、前記ボルトスルー穴の周縁部を前記プレート面から立設した第1リブを含んでいる
    ことを特徴とする請求項4に記載の電動モータ取付構造。
  6. 前記補強リブは、前記ボルトスルー穴が形成される周方向位置における前記支持プレートの内側縁部及び外側縁部の少なくとも何れかの縁部を前記プレート面から立設した第2リブを含んでいる
    ことを特徴とする請求項4に記載の電動モータ取付構造。
  7. 前記補強リブは、前記ボルトスルー穴の周縁部を前記プレート面から立設した第1リブと、前記ボルトスルー穴が形成される周方向位置における前記支持プレートの内側縁部及び外側縁部の少なくとも何れかの縁部を前記プレート面から立設した第2リブとを含んでいる
    ことを特徴とする請求項4に記載の電動モータ取付構造。
  8. 前記第1リブ及び前記第2リブは、リブ幅が同寸又はほぼ同寸で且つリブ高さが同寸又はほぼ同寸であって、前記第1リブは前記ボルトスルー穴の周縁部の全周に形成され、前記第2リブは前記内側縁部及び前記外側縁部のそれぞれに前記第1リブの周長の半分以上の長さにわたって形成され、
    前記一対の固定座部の直近の前記ボルトスルー穴には前記第2リブが形成され、前記他の固定座部の直近の前記ボルトスルー穴には前記第1リブが形成されている
    ことを特徴とする請求項2を引用する請求項7に記載の電動モータ取付構造。
  9. モータケース及び前記モータケースの一端に締結されるモータカバーを有する電動モータと、
    前記モータケースの一端に前記モータカバーを介して締結される円環状の支持プレートと、を備え、
    前記支持プレートは、支持プレート本体と、モータ支持体に前記電動モータを固定ボルトにより固定するための複数の固定座部とにより構成され、
    前記固定座部が前記支持プレート本体の外周部に周方向に並んで設けられ、
    前記支持プレート本体には、少なくとも前記モータカバーを前記モータケースの一端に締結する締結ボルトが挿通される複数のボルト穴が、隣接する前記固定座部の相互間に複数並んで形成され、
    複数の前記ボルト穴は、前記締結ボルトの頭部が通過する複数のボルトスルー穴と、前記締結ボルトの頭部が当接する複数の通常ボルト穴とからなり、
    前記ボルトスルー穴は、前記固定座部と前記通常ボルト穴との間に配置されている
    ことを特徴とする電動モータ取付構造。
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