JP5677045B2 - タンク - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る給湯機10の構成模式図である。
給湯機10は、タンク水を貯留するタンク1と、減圧弁15を有しタンク1に給水する給水回路と、沸き上げポンプ16を有しタンク水を循環する沸き上げ回路と、コンプレッサ11等を有するヒートポンプ回路と、熱交換器2および追焚きポンプ17を有し浴槽Yの浴水を加熱する追焚き回路と、給湯端末Xにタンク水を供給する給湯回路とを備えている。
タンク1は、その外形が縦型の円柱状を呈しており、その内部に高温のタンク水を貯溜するものである。タンク1は、上端側に配置されタンク1の上端部を構成する上鏡部1Aと、円筒状の胴体部1Bと、下端側に配置されタンク1の下端部を構成する下鏡部1Cと、上鏡部1Aに固定された熱交換器2と、を備えている。上鏡部1A、胴体部1Bおよび下鏡部1Cは、金属(SUS等)製である。上鏡部1Aの下側開口縁と胴体部1Bの上側開口縁、下鏡部1Cの上側開口縁と胴体部1Bの下側開口縁、はそれぞれ周方向に溶接されている。
周壁部1Abには、熱交換器2の上流側接続部2aおよび下流側接続部2bが挿通され、溶接等によって固定される。
給水回路は、配管15a、減圧弁15および配管15bが直列に接続されて構成されている。外部の給水源からの給水(例えば、水道水や井戸水)が、配管15a、所定圧力に減圧する減圧弁15、配管15bを介して、タンク1の下部(底部)に導入されるようになっている。
沸き上げ回路は、タンク1の下部と接続された配管16a、沸き上げポンプ16、配管16b、コンデンサ(凝縮器)12およびタンク1の上部に接続された配管16cが直列に接続されて構成されている。
そして、タンク水の沸き上げ時、つまり、後述するヒートポンプ回路(コンプレッサ11)が作動している状態で、沸き上げポンプ16が作動すると、タンク1の下部のタンク水が沸き上げポンプ16に吸引され、コンデンサ12で加熱された後、タンク1の上部に流入するようになっている。
したがって、タンク水の温度は、上方が高く、下方に向かうにつれて低くなる。
ヒートポンプ回路は、冷媒を圧縮/膨張させることで、熱を汲み上げ、配管16a〜配管16cを循環するタンク水を加熱し、沸き上げるように構成されている。
ヒートポンプ回路は、制御装置(図示せず)の指令に従って作動し、冷媒を圧縮し高温とするコンプレッサ11と、コンプレッサ11からの高温の冷媒を凝縮させると共に、循環するタンク水を加熱するヒータとなるコンデンサ(凝縮器)12と、コンデンサ12からの冷媒を膨張させる膨張弁13と、外気の熱を吸熱し、膨張した冷媒を蒸発させるエバポレータ(蒸発器)14と、を備えている。
また、タンク水を加熱する加熱手段は、ヒートポンプ回路に限定されず、その他に例えば、タンク1内に設けられ、通電すると発熱する複数の電気ヒータでもよい。
追焚き回路は、浴槽Yの浴水を追焚きするため、浴槽Yとタンク1の熱交換器2との間で浴水を循環させる回路であり、追焚き時に作動する追焚きポンプ17を備えて構成されている。
さらに説明すると、浴槽Yは、配管17aを介して、追焚きポンプ17の吸入口に接続されており、追焚きポンプ17の吐出口は、配管17bを介して、熱交換器2の上流端(上流側接続部2a)に接続されている。そして、熱交換器2の下流端(下流側接続部2b)は、配管17cを介して、浴槽Yに接続されている。
給湯回路は、給湯端末Xに高温のタンク水を供給するための回路であり、タンク1の上部に接続された配管16cから分岐した配管18aが給湯端末Xに接続されて構成されている。
給湯端末Xを開状態とすることにより、給水回路(配管15a、減圧弁15、配管15b)を介して、タンク1の下部(底部)に給水が導入され、タンク1の内部のタンク水が押し上げられる。そして、タンク1の上部に貯留された高温のタンク水が押し上げられ、配管18aを介して給湯端末Xに供給されるようになっている。
次に、タンク1の上鏡部1A内部に配置された熱交換器2について、図2および図3を用いて更に説明する。
図2は、タンク1内部に配置された熱交換器2を上からタンクの軸方向に見た配置図である。図3は、タンク1の上鏡部1Aおよび熱交換器2の一部を切断した側面部分断面図である。
タンク1の上鏡部1Aには、熱交換器2と、吊り部材3と、バッフル4とが配置されている。
吊り部材3は、一端がバッフル4に固定され、他端に形成された支持部3a(図4参照)で熱交換器2の一部(配管2c)を(引っ掛けて)支持している。なお、本実施形態の吊り部材3は、金属(SUS等)製の板部材を折り曲げ加工して形成される。
タンク1の上鏡部1Aに熱交換器2を固定する取り付け方法について説明する。
まず、上鏡部1Aの内部空間に配置されるように、上鏡部1Aの端壁部1Aaにバッフル4を溶接などして固定する。
そして、バッフル4に吊り部材3を固定する。吊り部材3とバッフル4との固定方法は、図3に示すように、吊り部材3の一端側をねじ留めして固定しているが、溶接して固定してもよい。
もっとも、吊り部材3の位置はこれに限られるものではなく、タンク1の軸方向に見て、熱交換器2の中心を通る仮想線L(図2参照)によって区分される二つ半円弧状部分のうち、上流側接続部2aおよび下流側接続部2bのうちいずれか一方が属する半円弧状部分とは別の半円弧状部分に吊り部材3が位置するようにしてもよい。すなわち、効果を奏する範囲において適宜位置を決めることができる。
なお、結束部材5の取り付け位置は、図2に示すように、タンク1の軸方向に見て、熱交換器2の巻回される円の中心を通る直線状(仮想線L5)に位置するように2箇所取り付けられている。
もっとも、結束部材5の取り付け位置はこれに限られるものではなく、タンク1の軸方向に見て、熱交換器2の巻回される円の中心から上流側接続部2aおよび下流側接続部2bに向けて仮想線La,Lbを引き、仮想線La,Lbで区切られた2つの円弧状部分のそれぞれに結束部材5を配置してもよく、仮想線La,Lbで区切られた2つの円弧状部分のうち大きい方の円弧状部分に2つの結束部材5を配置してもよい。また、熱交換器2に取り付ける結束部材5は、2つに限られるものではなく、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。また、結束部材5は必須の構成ではなく、熱交換器2に結束部材5が取り付けられていなくてもよい。
図4は、タンク1内部で熱交換器2を吊る吊り部材3を説明する図であり、(a)は熱交換器2を取り付ける前の状態の図であり、(b)から(d)は熱交換器2を押し当てている状態の図であり、(e)は熱交換器2を吊っている状態の図である。
そして、配管2cを吊り部材3にさらに押し当てると、図4(c)および図4(d)に示すように、吊り部材3の支持部3aは、水平方向に見て、開放部3c側と反対側(図4では左側)にスライドする。このように、吊り部材3の支持部3aは、支持位置3b(図4(d)の破線部参照)から離れるように変位して遠ざかる。そして、配管2cを更に押し込むと、開放部3cから支持部3aに導入される。
しかしながら、側周面接続部及び上面接続部に熱交換器の両端が接続され吊り金具を不要とするためには、タンクの軸方向に見て、側周面接続部と上面接続部とが略対向するように配置しなければならず、2つの接続部を、タンクの軸方向に見て、一方に寄せた場合、他方を吊り金具で支える必要がある。
これに対し、本実施形態のタンク1は、吊り部材3を有し、2つの接続部(上流側接続部2a、下流側接続部2b)の位置に関わらず適用可能であり、熱交換器2の取り付け作業を容易に行うことができる。
例えば、熱交換器2の最上段の配管を被支持部として、吊り部材3の支持部3aで支持するものとして説明したが、吊り部材3の支持部3aが熱交換器2の下段の配管を被支持部として支持する構成であってもよい。また、結束部材5に被支持部を形成し、結束部材5の被支持部を吊り部材3の支持部3aで支持する構成であってもよい。また、結束部材5と吊り部材3とを一体に形成してもよい。
また、吊り部材3関しては、被支持部が吊り部材3の開放部3cを通過するように吊り部材3の支持部3aを元の支持位置3bに戻すと、熱交換器2を支持した状態とすることができる構造であれば、弾性体でなくてもよい。
例えば、上鏡部1A(タンク1)にバッフル4を固定した後、熱交換器2を上鏡部1Aの内部空間に入れて、吊り部材3をバッフル4に固定した後、吊り部材3に熱交換器2を支持させるものであってもよい。
また、上鏡部1A(タンク1)にバッフル4を固定した後、吊り部材3を熱交換器2と係合させた後、吊り部材3および熱交換器2を上鏡部1Aの内部空間に入れて、吊り部材3をバッフル4に固定するものであってもよい。
1A 上鏡部
1Aa 端壁部(タンクの上部)
1Ab 周壁部
1B 胴体部
1C 下鏡部
2 熱交換器
2a 上流側接続部
2b 下流側接続部
2c 被支持部
3 吊り部材
3a 支持部
3b 支持位置
3c 開放部
4 バッフル
5 結束部材
10 給湯機
Claims (2)
- 内部に配置されるとともに、配管間の間隔が所定値で固定されている熱交換器と、該熱交換器を吊り下げる吊り部材と、を備え、液体を貯留するタンクであって、
前記吊り部材は、
一端側に、自身を前記タンクの上部に固定する固定部が設けられるとともに、
他端側に、前記熱交換器の被支持部を載置して当該熱交換器を支持するように屈曲した支持部が設けられ、
前記吊り部材は、
前記支持部の先端が前記熱交換器の前記所定値の配管間の間隔を通過して前記被支持部を前記支持部上に載置して支持する支持位置と、該支持位置から離れた位置との間で、前記支持部が当該支持部に加わる荷重によって弾性的に変位可能に構成される
ことを特徴とするタンク。 - 前記吊り部材は、前記支持部を前記支持位置から遠ざけるように力を作用させると復元力を発生させる弾性体を用いて構成される
ことを特徴とする、請求項1に記載のタンク。
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