JP5676922B2 - X線検出器モジュールおよびx線検出器並びにx線ct装置 - Google Patents

X線検出器モジュールおよびx線検出器並びにx線ct装置 Download PDF

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Description

本発明は、X線検出器モジュール(module)、およびそのX線検出器モジュールを有するX線検出器、並びにそのX線検出器を備えたX線CT(Computed Tomography)装置に関する。
X線CT装置用のX線検出器モジュールとして、特許文献1,図6〜図11に示されているようなX線検出器モジュールが知られている。このような従来のX線検出器モジュールは、基板上にフォトダイオードアレイ(photo-diode array)や半導体スイッチ(switch)を配置して構成される。ここで、基板上に配置されたフォトダイオードアレイの出力端子と半導体スイッチの入力端子とが、直接ワイヤボンディング(wire-bonding)で接続されている。そして、基板には可撓性配線ケーブル(cable)がマウント(mount)され、これと半導体スイッチの出力端子とがワイヤボンディングや基板の配線パターン(pattern)を介して接続されている。そしてさらに、フォトダイオードアレイにシンチレータ(scintillator)がマウントされることでX線検出器モジュールが構成されている。
X線検出器モジュールの可撓性配線ケーブルの先には、アナログ(analog)−デジタル(digital)変換(AD変換)用ICチップ(Integrated Circuit
chip)の端子が接続される。フォトダイオードアレイの各フォトダイオードから出力されたアナログ信号は、半導体スイッチ、可撓性配線ケーブルを通り、その先のAD変換用ICチップでデジタル信号に変換される。
特開2003−344546号公報
従来は、半導体スイッチはX線検出器モジュール側に配置されているものの、AD変換用ICチップはX線検出器モジュールの外部に設けられている。そのため、フォトダイオードアレイとAD変換用ICチップとの間の配線が長く引き回され、その配線に外来ノイズ(noise)が乗り、X線検出信号にノイズが入りやすかった。これを解決するために、AD変換用ICチップを、X線検出器モジュール側に配置して、フォトダイオードアレイとAD変換用ICチップとの間の配線を短くすることが考えられる。
ところが、AD変換用ICチップは、半導体スイッチよりも内部の回路が複雑であり、その端子の配置も複雑になる傾向が強い。さらに、CT画像の解像度向上の要求に伴い、フォトダイオードアレイの高密度化が進められており、フォトダイオードアレイの端子に接続される配線も高密度になる方向にある。そのため、AD変換用ICチップをX線検出器モジュール側に配置するためには、上記の基板を多層基板とし、AD変換用ICチップをその多層基板上に配置し、フォトダイオードアレイの端子とAD変換用ICチップの端子とをその多層基板内の配線パターンで接続することが考えられる。
また、フォトダイオードアレイは、その機械的な変形歪みにより感度等の特性が変動する。この特性の変動を抑えるため、フォトダイオードがボンディングされる基板には、高い平面度と、フォトダイオードアレイに近い熱膨張率とが要求される。そのため、上記の多層基板としては、これらの特徴を有するセラミック(ceramic)多層基板にするのが一般的であると考えられる。
しかしながら、セラミック多層基板は非常に高価であり、これを用いるとX線検出器モジュールのコスト(cost)が増大する。X線CT装置では、そのX線検出器にX線検出器モジュールを大量に使用するため、そのコストの増大分は非常に大きなものとなる。
このような事情により、フォトダイオードアレイの高密度化にもかかわらず、X線検出信号のノイズおよび変動が少なく、低コスト化が可能なX線検出器モジュール、それを有するX線検出器、そのX線検出器を備えたX線CT装置が望まれている。
第1の観点の発明は、X線CT装置用のX線検出器モジュールであって、基台と、前記基台の主面に配置されているフォトダイオードアレイと、該フォトダイオードアレイの受光面に設けられているシンチレータと、前記基台に設けられている非セラミック製の多層基板と、前記多層基板に実装されており、前記フォトダイオードアレイの出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するICチップとを備えており、前記多層基板には、前記フォトダイオードアレイの出力端子群と接続される第1の接続端子群と、前記ICチップの入力端子群と接続される第2の接続端子群と、前記ICチップの出力端子群と接続される第3の接続端子群と、前記ICチップの出力信号を外部に送り出すための第4の接続端子群と、前記第1の接続端子群と前記第2の接続端子群とを接続する配線パターンと、前記第3の接続端子群と前記第4の接続端子群とを接続する配線パターンとが形成されており、前記フォトダイオードアレイの出力端子群と前記第1の接続端子群とは、ワイヤボンディングまたは可撓性配線ケーブルで接続されているX線検出器モジュールを提供する。
第2の観点の発明は、前記第2の接続端子群と前記ICチップの入力端子群との接続、および、前記ICチップの出力端子群と前記第3の接続端子群との接続が、半田接続、ワイヤボンディング、フリップチップ、TAB(Tape Automated Bonding)、BGA(Ball Grid Array)、LGA(Land Grid Array)、LLCC(Lead Less Chip Carrier)、またはTCP(Tape Carrier Package)である上記第1の観点のX線検出器モジュールを提供する。
第3の観点の発明は、前記基台が、セラミックまたは絶縁被膜を有する金属で構成されている上記第1の観点または第2の観点のX線検出器モジュールを提供する。
第4の観点の発明は、前記多層基板が、ガラスエポキシ(glass epoxy)基板、フッ素樹脂基板、またはコンポジット(composite)基板である上記第1の観点から第3の観点のいずれか一つの観点のX線検出器モジュールを提供する。
第5の観点の発明は、前記第4の接続端子群には、可撓性配線ケーブルが接続されている上記第1の観点から第4の観点のいずれか一つの観点のX線検出器モジュールを提供する。
第6の観点の発明は、前記第4の接続端子群には、コネクタ(connector)が接続されている上記第1の観点から第4の観点のいずれか一つの観点のX線検出器モジュールを提供する。
第7の観点の発明は、前記多層基板が、前記基台の主面に、前記フォトダイオードアレイと隣接して設けられている上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点のX線検出器モジュールを提供する。
第8の観点の発明は、前記多層基板が、前記基台の裏面に、前記フォトダイオードアレイと前記基台を挟んで設けられている上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点のX線検出器モジュールを提供する。
第9の観点の発明は、前記ICチップが、前記フォトダイオードアレイの各フォトダイオードの出力端子間の接続を切り換えるスイッチをさらに内蔵しており、該スイッチを経由した出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する上記第1の観点から第8の観点のいずれか一つの観点のX線検出器モジュールを提供する。
第10の観点の発明は、前記フォトダイオードアレイが、チャネル(channel)方向に16以上、スライス(slice)方向に16以上のフォトダイオードが配列されている上記第1の観点から第9の観点のいずれか一つの観点のX線検出器モジュールを提供する。
第11の観点の発明は、上記第1の観点から第10の観点のいずれか一つの観点のX線検出器モジュールを複数備えているX線検出器を提供する。
第12の観点の発明は、上記第11の観点のX線検出器を備えているX線CT装置を提供する。
ここで、「ICチップ」は、半導体集積回路を意味し、「半導体デバイス」などと呼ばれることもある。ICチップとしては、例えばASIC(Application Specific
Integrated Circuit)やPLD(programmable logic device)などを考えることができる。
上記観点の発明によれば、フォトダイオードアレイの高密度化にもかかわらず、X線検出信号のノイズおよび変動が少なく、低コスト化が可能なX線検出器モジュール、それを有するX線検出器、そのX線検出器を備えたX線CT装置を得ることができる。
X線CT装置の外観図である。 X線CT装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 X線検出器の構成を示す図である。 第一実施形態による検出器モジュールの要部の斜視図である。 第一実施形態による検出器モジュールの上面図、側面図および底面図である。 第二実施形態による検出器モジュールの上面図、側面図および底面図である。 第三実施形態による検出器モジュールの側面図である。
以下、発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態)
図1は、X線CT装置の外観図、図2は、X線CT装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図1および図2に示すように、X線CT装置10は、ガントリ(gantry)12を有している。ガントリ12は、X線源14を有しており、このX線源14からガントリ12の相対する側にあるX線検出器18に向かってX線ビーム(beam)16が投射される。X線検出器18は、複数のX線検出器モジュール(以下、単に検出器モジュールという)100によって形成され、撮影対象22を透過する投射X線をそれらの検出器モジュール100がそれぞれ感知する。各検出器モジュール100は、入射するX線ビームの強さおよび撮影対象22を透過したX線ビームの減衰を表す電気信号を出す。X線投射データを収集する走査の間、ガントリ12とそれに搭載された構成部品が回転の中心24を中心にして回転する。
図2に示すように、ガントリ12の回転およびX線源14の作動は、X線CT装置10の制御機構26により支配される。制御機構26は、X線源14に電力とタイミング(timing)信号を供給するX線制御装置(controller)28およびガントリ12の回転速度と位置を制御するガントリ・モータ(motor)制御装置30を含んでいる。制御機構26のデータ収集システム(DAS)32は、検出器モジュール100からのデータを収集する。画像再構成器34は、サンプリング(sampling)およびデジタル化されたX線検出データ(data)をDAS32から受け、高速画像再構成を行う。再構成された画像は、画像を記憶装置38に記憶するコンピュータ(computer)36に入力として加えられる。
コンピュータ36はまた、オペレータ(operator)からのコマンド(command)と走査パラメータ(parameter)をキーボード(keyboard)付きのコンソール(console)40を介して受け取る。結合されたディスプレイ(display)42によりオペレータはコンピュータ36からの再構成された画像および他のデータを見ることができる。オペレータ供給のコマンドとパラメータは、コンピュータ36によって制御信号と情報をDAS32、X線制御装置28およびガントリ・モータ制御装置30に供給するために使われる。さらに、コンピュータ36は、撮影テーブル46を制御して撮影対象22をガントリ12内の位置に着けるテーブル・モータ制御装置44を操作する。特に、撮影テーブル46はガントリ開口部48を通して撮影対象22を部分的に移動させる。
コンピュータ36はまた、フレキシブル・ディスク(flexible disk)やCD−ROM、USBメモリ(memory)のようなコンピュータ読出し可能な記憶媒体52から命令やデータを読み出したり、逆に記憶媒体52にデータ等を記憶したりするためのデバイス(device)50を含んでいる。
図3は、X線検出器の斜視図である。図3に示すように、X線検出器18は、レール(rail)状部材のレール方向に沿って固定される複数の検出器モジュール100を含んでいる。各検出器モジュール100は、マトリクス(matrix)状に配列された複数の検出素子を有している。各検出器モジュール100は、X線ビーム16の広がり方向(チャネル方向)に隣接して配列されている。これにより、配列された複数の検出器モジュール全体で、チャネル方向の検出器列がX線ビーム16の厚み方向(スライス方向)に複数配列された多列検出器を形成する。
図4は、検出器モジュールの要部の斜視図、図5は、検出器モジュールの上面図(a)、側面図(b)および底面図(c)である。
図4および図5に示すように、検出器モジュール100は、基台102、フォトダイオードアレイ104、シンチレータアレイ106、多層基板110、ICチップ112を有している。
基台102は、板状の直方形状であり、X線ビーム16の入射方向と略垂直でスライス方向に幅広である長方形の平面を有している。なお、ここでの基台102の形状は一例であり、これに限定されない。基台102のスライス方向の両端部には、検出器モジュールをレール状部材に取り付けるための穴が形成されている。
基台102の主面102a、すなわちX線ビーム16が入射してくる面の中央部には、フォトダイオードアレイ104が配置されている。
フォトダイオードアレイ104は、板状の直方形状であり、チャネル方向およびスライス方向にマトリクス状に高密度で配列された複数のフォトダイオード(図示なし)を含んでいる。本例では、チャネル方向に16個、スライス方向に32個のフォトダイオードが配列されている。各フォトダイオードは、受光した光のエネルギーに応じた電気信号を出力する。
フォトダイオードアレイ104の受光面には、シンチレータアレイ106が設けられている。シンチレータアレイ106は、板状の直方形状であり、チャネル方向およびスライス方向にマトリクス状に高密度で配列された複数のシンチレータ108を含んでいる。本例では、フォトダイオードアレイ104と同様、チャネル方向に16個、スライス方向に32個のシンチレータが配列されている。各シンチレータは、入射したX線のエネルギーに応じた光量の光を発する。
フォトダイオードアレイ104の各フォトダイオードと、シンチレータアレイ106の各シンチレータとは、互いに対応する位置関係で配列されている。これにより、互いに対応するシンチレータとダイオードとは、光学的に結合され、個々の検出素子を形成する。なお、1個の検出素子は、例えば1〔mm〕角以下、あるいは0.5〔mm〕角以下のサイズである。
基台102の主面102aの両端部寄りには、フォトダイオードアレイ104に隣接するように、多層基板110がそれぞれ設けられている。また各多層基板110には、ICチップ112がそれぞれ実装されている。
ICチップ112は、フォトダイオードアレイ104を構成する各フォトダイオードの出力端子間の接続を切り換えるスイッチ回路を内蔵している。スイッチ回路は、複数のフォトダイオードの出力端子同士を統合して1つにまとめたり、切り離したりする。これにより、X線検出器18における検出素子の見かけ上のサイズを変更することができる。ICチップ112はまた、スイッチ回路を経由したフォトダイオードアレイ104の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するAD変換回路を内蔵している。変換されたデジタル信号は、データ処理のためにDAS32に送られる。
多層基板110には、フォトダイオードアレイ104の出力端子群114と接続される第1の接続端子群116と、ICチップ112の入力端子群126と接続される第2の接続端子群118とが形成されている。また、多層基板110には、ICチップ112の出力端子群128と接続される第3の接続端子群120と、ICチップ112の出力信号を外部に送り出すための第4の接続端子群122とが形成されている。また、多層基板110には、第1の接続端子群116と第2の接続端子群118とを接続する配線パターン130が多層に形成されている。また、多層基板110には、第3の接続端子群120と第4の接続端子群122とを接続する配線パターン132が多層に形成されている。
フォトダイオードアレイ104の出力端子群114と第1の接続端子群116とは、ワイヤ群124によりワイヤボンディングで接続されている。
ICチップ112の入力端子群126と第2の接続端子群118とは、ワイヤ群127によりワイヤボンディングで接続されている。同様に、ICチップ112の出力端子群128と第3の接続端子群120とは、ワイヤ群129によりワイヤボンディングで接続されている。第4の接続端子群122には、可撓性配線ケーブル140が接続されている。このケーブルの先には、DAS32が接続される。
ところで、フォトダイオードアレイ104は、機械的な変形歪みにより感度等の特性が変動する。この特性の変動を抑えるため、基台102には、高い平面度と、フォトダイオードアレイ104に近い熱膨張率とが要求される。しかし、基台102には、ICチップが直接実装されないため、ICチップと接続するための高密度な配線パターンを、基台102に形成する必要がない。つまり、基台102は、多層基板にする必要がない。そこで、基台102としては、平面度が高く、熱膨張率がフォトダイオードに近ければいずれの部材であってもよく、例えば、セラミック板や絶縁被膜を有する金属板などを用いることができる。
また、多層基板110には、フォトダイオードアレイが配置されないため、高い平面度やフォトダイオードに近い熱膨張率が求められない。そのため、より安価な非セラミック製の基板でよく、例えば、ガラスエポキシ基板、テフロン(登録商標)(Teflon)基板などのフッ素樹脂基板、コンポジット基板などを用いることができる。
なお、フォトダイオードアレイ104の出力端子群114と第1の接続端子群116とは、ワイヤボンディングのほか、可撓性配線ケーブルを用いて接続されてもよい。
このような本実施形態によれば、フォトダイオードアレイ104の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するICチップ112が、フォトダイオードアレイ104の近い場所に配置しているので、配線の引き回しがなく、その出力信号の外来ノイズによる影響を抑えることができる。また、基台102に、高い平面度およびフォトダイオードに近い熱膨張率を担保させることで、基台102に設けられたフォトダイオードアレイ104の機械的な変形歪みによる感度等の特性の変動を抑えることができる。そして、ICチップ112をフォトダイオードアレイ104と共通の基板に実装していないため、基台102は、高い平面度およびフォトダイオードに近い熱膨張率を担保すればよく、高密度配線のための多層化が不要であるため、高価なセラミック多層基板が不要である。これにより、フォトダイオードアレイの高密度化にもかかわらず、X線検出信号のノイズおよび変動が少なく、低コスト化が可能なX線検出器モジュールを実現させることができる。
また、本実施形態では、ICチップ112は、多層基板112に実装されており、フォトダイオードアレイ104が設けられている基台102上に直接実装されていない。そのため、フォトダイオードアレイ104で発生した熱がICチップ112に伝わり難い構造となっている。すなわち、本実施形態によれば、ICチップ112に対する熱保護の効果もある。
(第二実施形態)
第4の接続端子群122には、可撓性配線ケーブルの代わりにコネクタを接続してもよい。
図6は、第二実施形態による検出器モジュールの上面図、側面図および底面図である。第二実施形態では、図6に示すように、第4の接続端子群122を多層基板110の裏面に形成する。また、基台102の多層基板110の配置領域に開口136を設ける。そして、第4の接続端子群122に、開口136を通るようにコネクタ142を接続する。
このような第二実施形態でも、第一実施形態と同様の効果が得られる。また、本例では、コネクタを多層基板110の裏面に設けているので、DAS32に接続するケーブルを基台102の主面側から裏面側に引き回す必要がなく、X線検出器18のアセンブリ(assembly)が容易になる。
(第三実施形態)
多層基板110を、基台102の主面102aではなく、基台102の裏面102bに、フォトダイオードアレイ104を挟んで設けてもよい。
図7(a)は、第三実施形態による第1例の検出器モジュールの側面図であり、第4の接続端子群122に可撓性配線ケーブル140を接続した例である。図7(b)は、第三実施形態による第2例の検出器モジュールの側面図であり、第4の接続端子群122にコネクタ142を接続した例である。なお、これらの例において、フォトダイオードアレイ104の出力端子群114と第1の接続端子群116とは、可撓性配線ケーブル144で接続される。
このような第三実施形態でも、第一実施形態と同様の効果が得られる。また、多層基板110の配置領域の少なくとも一部を、フォトダイオードアレイ104の配置領域の裏側に重複させることができ、基台102のスライス方向の幅を短くして、検出器モジュール100を小型にすることができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明の実施形態は、上記の実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の追加・変更が可能である。
例えば、ICチップ112の入力端子群126と第2の接続端子群118、ICチップ112の出力端子群128と第3の接続端子群120は、ワイヤボンディングのほか、ICチップの端子と基板の端子との接続に用いられる他の所定の接続方向で接続されてもよい。例えば、半田接続、フリップチップ、TAB(Tape Automated Bonding)、BGA(Ball Grid Array)、LGA(Land Grid Array)、LLCC(Lead Less Chip Carrier)、またはTCP(Tape Carrier Package)等で接続されてもよい。
また、ICチップ112は、AD変換回路は内蔵するが、スイッチ回路は内蔵しないタイプのものであってもよい。
また、多層基板110は、基台102のスライス方向の片側にだけ配置されてもよいし、両側にそれぞれ配置されてもよい。
また、ICチップ112は、パッケージ(package)されたチップであってもよいし、パッケージされていないベアチップ(bare chip)であってもよい。
また、フォトダイオードアレイ104におけるフォトダイオードの配列個数に関して、特に制限はないが、高密度で配列されるほど本実施形態の有効性は増す。そこで一応の目安として、チャネル方向に16個以上、スライス方向に16個以上を考えることができる。
なお、発明の実施形態の例は、検出器モジュールだけでなく、このような検出器モジュールを複数有しているX線検出器、さらに、このようなX線検出器を備えたX線CT装置もまた発明の実施形態の例である。
10 X線CT装置
12 ガントリ
14 X線源
16 X線ビーム
18 X線検出器
22 撮影対象
24 回転中心
26 制御機構
28 X線制御装置
30 ガントリ・モータ制御装置
32 データ収集部(DAS)
34 画像再構成装置
36 コンピュータ
38 記憶装置
40 コンソール
42 ディスプレイ
44 テーブル・モータ制御装置
46 撮影テーブル
48 ガントリ開口部
50 デバイス
52 記憶媒体
100 検出器モジュール
102 基台
102a 基台の主面
102b 基台の裏面
104 フォトダイオードアレイ
106 シンチレータアレイ
108 シンチレータ
110 多層基板
112 ICチップ
114 フォトダイオードアレイの出力端子群
116 第1の接続端子群
118 第2の接続端子群
120 第3の接続端子群
122 第4の接続端子群
124 ワイヤ群
126 ICチップの入力端子群
127 ワイヤ群
128 ICチップの出力端子群
129 ワイヤ群
130 配線パターン
132 配線パターン
140 可撓性配線ケーブル
142 コネクタ
144 可撓性配線ケーブル

Claims (11)

  1. X線CT装置用のX線検出器モジュールであって、
    セラミックまたは主表面に絶縁皮膜を有する金属で構成されている基台と、
    前記基台の主面上の一部に配置されているフォトダイオードアレイと、
    該フォトダイオードアレイの受光面に設けられているシンチレータと、
    前記基台の主面上の他の一部に前記フォトダイオードアレイに隣接して設けられている非セラミック製の多層基板と、

    前記多層基板上に実装されており、前記フォトダイオードアレイの出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するICチップとを備えており、

    前記多層基板には、前記フォトダイオードアレイの出力端子群と接続される第1の接続端子群と、前記ICチップの入力端子群と接続される第2の接続端子群と、前記ICチップの出力端子群と接続される第3の接続端子群と、前記ICチップの出力信号を外部に送り出すための第4の接続端子群と、前記第1の接続端子群と前記第2の接続端子群とを接続する配線パターンと、前記第3の接続端子群と前記第4の接続端子群とを接続する配線パターンとが形成されており、

    前記フォトダイオードアレイの出力端子群と前記第1の接続端子群とは、ワイヤボンディングまたは可撓性配線ケーブルで接続されているX線検出器モジュール。
  2. 前記第2の接続端子群と前記ICチップの入力端子群との接続、および、前記ICチップの出力端子群と前記第3の接続端子群との接続は、半田接続、ワイヤボンディング、フリップチップ、TAB(
    Tape Automated Bonding)、BGA( Ball Grid
    Array)、LGA( Land Grid Array)、LLCC(
    Lead Less Chip Carrier)、またはTCP( Tape
    Carrier Package)である請求項1に記載のX線検出器モジュール。
  3. 前記多層基板は、ガラスエポキシ基板、フッ素樹脂基板、またはコンポジット基板である請求項1または請求項2に記載のX線検出器モジュール。
  4. 前記第4の接続端子群には、可撓性配線ケーブルが接続されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線検出器モジュール。
  5. 前記第4の接続端子群には、コネクタが接続されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線検出器モジュール。
  6. 前記多層基板は、前記基台の主面に、前記フォトダイオードアレイと隣接して設けられている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線検出器モジュール。
  7. 前記多層基板は、前記基台の裏面に、前記フォトダイオードアレイと前記基台を挟んで設けられている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線検出器モジュール。
  8. 前記ICチップは、前記フォトダイオードアレイの各フォトダイオードの出力端子間の接続を切り換えるスイッチをさらに内蔵しており、該スイッチを経由した出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線検出器モジュール。
  9. 前記フォトダイオードアレイは、チャネル方向に16以上、スライス方向に16以上のフォトダイオードが配列されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線検出器モジュール。
  10. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線検出器モジュールを複数備えているX線検出器。
  11. 請求項10に記載のX線検出器を備えているX線CT装置。
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