JP5676308B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ周方向に延びる周方向溝と、トレッド幅方向に延びるラグ溝が形成された陸部とを備えたタイヤに関する。
従来、タイヤ周方向に延びる周方向溝に隣接した陸部に、トレッド幅方向に延びるラグ溝が形成され、ラグ溝の端部が周方向溝に連通した空気入りタイヤが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。周方向溝に入り込んだ水がラグ溝を通じて排水されるため、排水性能が向上している。その結果、耐ハイドロプレーニング性能の向上が図られる。
特開2009−12533
しかしながら、上述した従来の空気入りタイヤでは、周方向溝に連通したラグ溝が陸部に形成されるため、陸部の剛性が低下する。その結果、乾燥路面での制動性能及び操縦安定性能(以下、DRY性能)が低下していた。
DRY性能の低下を抑制するために、ラグ溝の溝幅を狭くして、陸部の剛性を向上させること考えられるが、ラグ溝の溝幅が狭くなった分だけ、排水性能が低下するという問題が生じる。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、タイヤ周方向に延びる周方向溝に隣接した陸部に、トレッド幅方向に延びるラグ溝が形成され、ラグ溝の端部が周方向溝に連通したタイヤにおいて、排水性能とDRY性能とを両立させたタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。本発明の特徴は、タイヤ周方向に延びる周方向溝と、トレッド幅方向に延びるラグ溝が形成された陸部とを備え、前記陸部は、前記トレッド幅方向において前記周方向溝に隣接し、前記周方向溝側における前記ラグ溝の端部は、前記周方向溝に連通するタイヤであって、前記ラグ溝の前記端部において、前記ラグ溝の溝幅は狭くなり、前記ラグ溝の溝底には、タイヤ径方向外側に向かって隆起する隆起部が形成されることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、周方向溝側のラグ溝の端部において、ラグ溝の溝幅が狭くなる。すなわち、周方向溝側の陸部の割合が増加する。このため、ラグ溝の溝幅が一定のまま、ラグ溝が周方向溝に連通する場合に比べて、陸部の剛性の低下が抑制される。また、本発明において、ラグ溝の溝底には、タイヤ径方向外側に向かって隆起する隆起部が形成される。これにより、ラグ溝に入り込んだ水は、隆起部に遮られて、ラグ溝を形成する溝壁側へ流れる。溝壁からラグ溝の外へと水が排出されやすくなり、排水性能が向上する。その結果、耐ハイドロプレーニング性能の向上が図られる。これらによって、本発明の特徴によれば、排水性能とDRY性能とを両立できる。
また、前記隆起部のタイヤ径方向最大高さは、前記陸部のタイヤ径方向高さよりも低くても良い。
また、トレッド面視において、前記隆起部のトレッド幅方向端部の幅は、前記隆起部のトレッド幅方向中央部の幅よりも狭くても良い。
また、前記隆起部のトレッド幅方向端部のタイヤ径方向高さは、前記隆起部のトレッド幅方向中央部のタイヤ径方向高さよりも低くても良い。
また、前記トレッド面視において、前記隆起部は、楕円形状であっても良い。
また、前記隆起部は、前記トレッド面視において前記隆起部の長手方向に垂直な方向における前記隆起部の幅が最大となる最大幅部を有し、前記最大幅部を含み、かつ、前記長手方向に垂直な方向及び前記タイヤ径方向に沿った断面において、前記最大幅部の幅は、前記ラグ溝の幅の5〜95%であっても良い。
また、1つの前記ラグ溝の溝底には、前記隆起部が複数形成されても良い。
また、前記トレッド面視において、前記ラグ溝は、円弧状に延びても良い。
本発明の特徴によれば、タイヤ周方向に延びる周方向溝に隣接した陸部に、トレッド幅方向に延びるラグ溝が形成され、ラグ溝の端部が周方向溝に連通したタイヤにおいて、排水性能とDRY性能とを両立させることができる。
図1は、本実施形態に係るタイヤ1を構成するトレッドの展開図である。 図2は、本実施形態に係るラグ溝70及び隆起部100の斜視図である。 図3は、本実施形態に係るタイヤ1を構成するトレッドの一部拡大図である。 図4は、図1及び図3のA−A断面図である。 図5は、比較例1に係るタイヤを構成するトレッドの展開図である。 図6は、比較例2に係るタイヤを構成するトレッドの展開図である。
本発明に係るタイヤの一例について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)タイヤ1の概略構成、(2)ラグ溝70及び隆起部100の構成、(3)作用効果、(4)比較評価、(5)その他実施形態、について説明する。
以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)タイヤ1の概略構成
タイヤ1の概略構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態におけるタイヤ1を構成するトレッドの展開図である。
図1に示されるように、タイヤ1は、周方向溝10、陸部20A、陸部20B、周方向溝30A、周方向溝30B、陸部50A及び陸部50Bを備える。トレッド面視(すなわち、タイヤ径方向外側から内側に向かってトレッド面を視た状態)において、タイヤ1のトレッドは、タイヤ赤道線CL上にある点を中心として、点対称に回転させた形状となっている。従って、以下、周方向溝10、陸部20A、周方向溝30A及び陸部50Aを中心に説明する。陸部20B、周方向溝30B及び陸部50Bの説明は、適宜省略する。
周方向溝10は、タイヤ周方向(DR1方向)に延びる。周方向溝10は、タイヤ赤道線CL上に位置する。周方向溝10のトレッド幅方向(DR2方向)外側には、陸部20A及び陸部20Bが形成される。周方向溝10は、陸部20A及び陸部20Bに隣接する。
陸部20Aは、タイヤ周方向に延びる。陸部20Aには、タイヤ周方向に沿って延びる溝と、タイヤ周方向に傾斜して延びる細溝と、タイヤ周方向に傾斜して延び、細溝よりも溝幅が広い溝とが形成される。陸部20Aのトレッド幅方向外側には、周方向溝30Aが形成される。陸部20Aは、周方向溝30Aに隣接する。
周方向溝30Aは、タイヤ周方向に延びる。周方向溝30Aのトレッド幅方向外側には、陸部50Aが形成される。周方向溝30Aは、陸部50Aに隣接する。
陸部50Aは、タイヤ周方向に延びる。陸部50Aは、トレッド幅方向において、周方向溝30Aに隣接する。陸部50Aには、トレッド幅方向に延びるラグ溝70が形成される。ラグ溝70は、タイヤ周方向に間隔をおいて、複数形成される。ラグ溝70の溝底75には、隆起部100が形成される。ラグ溝70の間には、トレッド幅方向に延びる陸部溝が形成される。陸部溝の周方向溝30A側の端部は、タイヤ周方向に沿って延びており、周方向溝30Aと連通していない。陸部溝のショルダー側の端部は、タイヤ周方向に沿って延びるように曲がっている。
(2)ラグ溝70及び隆起部100の構成
ラグ溝70及び隆起部100の構成について、図1から図4を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るラグ溝70及び隆起部100の斜視図である。図3は、本実施形態に係るタイヤ1を構成するトレッドの一部拡大図である。図4は、図1及び図3のA−A断面図である。具体的には、図4は、隆起部100の幅が最大となる最大幅部を含み、かつ隆起部100の長手方向に垂直な方向及びタイヤ径方向に沿った断面図である。
図1から図3に示されるように、ラグ溝70は、トレッド幅方向に延びる。具体的には、ラグ溝70は、トレッド面視において、円弧状に延びる。すなわち、ラグ溝70を形成する陸部50Aのタイヤ周方向側の溝壁55a及び溝壁55bが円弧状に延びる。周方向溝30A側におけるラグ溝70の端部70aは、周方向溝30Aに連通する。すなわち、ラグ溝70は、周方向溝30Aに開口している。
ラグ溝70の端部70aにおいて、ラグ溝70の溝幅は、狭くなる。従って、図3に示されるように、ラグ溝70の端部70aの溝幅Wrは、ラグ溝70の端部70aよりもトレッド幅方向外側のラグ溝70の溝幅WRに比べて、狭い。ラグ溝70の端部70aの溝幅Wrを狭くするために、陸部50Aの周方向溝30A及びラグ溝70の端部70aが接する陸部50A部分には、突出部53が設けられる。突出部53は、ラグ溝70に向かってタイヤ周方向に突き出ている。
ショルダー側におけるラグ溝70の端部70bは、陸部50Bの内部に位置している。
ラグ溝70の溝底75には、タイヤ径方向(DR3方向)に向かって隆起する隆起部100が形成される。隆起部100は、ラグ溝70の端部70aよりもトレッド幅方向外側に形成される。すなわち、隆起部100は、ラグ溝70の端部70aよりも陸部50Aのトレッド幅方向における内側に形成される。隆起部100は、トレッド幅方向における端部100a及び端部100bと、端部100aと端部100bとの間に位置する中央部105とを有する。端部100aは、周方向溝30A側に位置し、端部100bは、ショルダー側に位置する。トレッド面視において、隆起部100の端部100aの幅Wa及び端部100bの幅Wbは、中央部105の幅Wcよりも狭い。具体的には、トレッド面視において、隆起部100は、楕円形状である。
図2に示されるように、隆起部100の端部100a及び端部100bのタイヤ径方向高さは、隆起部100の中央部105のタイヤ径方向高さよりも低い。従って、トレッド面視における隆起部100の短手方向の中心を通り、隆起部100の長手方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、隆起部100の上面は、タイヤ径方向外側に突出する円弧状に形成される。なお、隆起部100の長手方向とは、トレッド面視における長手方向である。
トレッド面視において、隆起部100は、長手方向に垂直な方向における隆起部100の幅が最大となる最大幅部を有する。具体的には、最大幅部とは、中央部105の幅Wcが最大となる部分である。隆起部100の最大幅部の幅Wcは、ラグ溝70の溝幅WRの5%〜95%であることが好ましい。
図4に示されるように、隆起部100のタイヤ径方向最大高さhは、陸部50Aのタイヤ径方向高さHよりも低い。ここで、隆起部100のタイヤ径方向最大高さhとは、溝底75から隆起部100の上面までのタイヤ径方向高さが最大となる高さである。陸部50Aのタイヤ径方向高さHとは、溝底75から陸部50Aの路面と接するトレッド面までのタイヤ径方向高さである。
(3)作用効果
本実施形態に係るタイヤ1は、タイヤ周方向に延びる周方向溝30Aと、トレッド幅方向に延びるラグ溝70が形成された陸部50Aとを備え、陸部50Aは、トレッド幅方向において周方向溝30Aに隣接し、周方向溝30A側におけるラグ溝70の端部70aは、周方向溝30Aに連通する。また、ラグ溝70の端部70aにおいて、ラグ溝70の溝幅Wrは狭くなり、ラグ溝70の溝底75には、タイヤ径方向外側に向かって隆起する隆起部100が形成される。ラグ溝70の端部70aにおいて、ラグ溝70の溝幅Wrは狭くなることによって、周方向溝30A側の陸部50Aの割合が増加する。具体的には、陸部50Aの周方向溝30A及びラグ溝70の端部70aが接する陸部50A部分に突出部53が設けられることにより、陸部50Aの割合が増加する。これにより、ラグ溝70の溝幅WRが一定のまま、ラグ溝70が周方向溝30Aに連通する場合に比べて、陸部50Aの剛性の低下が抑制される。
ラグ溝70の溝底75には、タイヤ径方向外側に向かって隆起する隆起部100が形成される。これにより、ラグ溝70に入り込んだ水は、隆起部100に遮られて、溝壁55a側及び溝壁55b側へ流れる。その結果、流れた水は、溝壁55a及び溝壁55bを伝ってラグ溝70の外へと排出されやすくなるため、排水性能が向上する。従って、耐ハイドロプレーニング性能が向上する。
以上より、タイヤ1によれば、排水性能とDRY性能とを両立できる。
本実施形態では、隆起部100のタイヤ径方向最大高さhは、陸部50Aのタイヤ径方向高さHよりも低い。これによれば、隆起部100のタイヤ径方向最大高さhと陸部50Aのタイヤ径方向高さHとが同じになるまで、隆起部100が路面と接することがない。従って、隆起部100が路面と接することによって摩耗したり、損傷したりすることがないため、排水性能を長期間維持することができる。
本実施形態では、トレッド面視において、隆起部100の端部100aの幅Wa及び端部100bの幅Wbは、中央部105の幅Wcよりも狭い。このため、端部100a側又は端部100b側から中央部105に向かって流れた水は、溝壁55a側及び溝壁55b側へと流れる方向へ向かいやすくなる。その結果、排水性能がより向上する。
本実施形態では、隆起部100の端部100a及び端部100bのタイヤ径方向高さは、隆起部100の中央部105のタイヤ径方向高さよりも低い。このため、端部100a側又は端部100b側から中央部105に向かって流れた水は、隆起部100の上面に沿って、ラグ溝70から排出されやすくなる。その結果、排水性能がより向上する。
本実施形態では、トレッド面視において、隆起部100は、楕円形状である。このため、端部100a側又は端部100b側から中央部105に向かって流れた水は、隆起部100の周方向側に位置する側面に沿って流れるため、溝壁55a側及び溝壁55b側へと流れる方向へ向かいやすくなる。その結果、排水性能がより向上する。
本実施形態では、隆起部100の最大幅部の幅Wcは、ラグ溝70の溝幅WRの5%〜95%である。ラグ溝70の溝幅WRが5%以上であることにより、溝壁55a及び溝壁55bと隆起部100との間隔が狭くなるため、ラグ溝70を流れる水は、ラグ溝70の外側へ排出されやすくなる。その結果、排水性能がより向上する。ラグ溝70の溝幅WRの95%以下であることにより、ラグ溝70の容積の減少を抑制し、ラグ溝70に入る水の減少を抑制できる。その結果、排水性能がより向上する。さらに、ラグ溝70としての機能を損なうことも抑制できる。
本実施形態では、ラグ溝70は、トレッド面視において、円弧状に延びる。このため、隆起部100と溝壁55bとの間隔が部分的に狭くなるため、溝壁55bを伝ってラグ溝70の外へと排出されやすくなる。その結果、排水性能がより向上する。
(4)比較評価
本発明に係るタイヤの効果を確かめるために、ハイドロプレーニング性能及びDRY性能について評価を行った。具体的には、ハイドロプレーニング試験、DRY制動試験及びDRY操縦安定試験を行った。なお、本発明は、以下の実施例に限定されないことは、もちろんである。
実施形に係るタイヤは、図1に示されるトレッドパターンを有するタイヤを用いた。比較例1に係るタイヤは、図5に示されるトレッドパターンを有するタイヤを用いた。比較例1では、方向溝側のラグ溝の端部において、ラグ溝の溝幅は、狭くなっているが、隆起部100が形成されていない。比較例2に係るタイヤは、図6に示されるトレッドパターンを有するタイヤを用いた。比較例2では、ラグ溝の溝幅が一定のまま、周方向溝に連通している。すなわち、周方向溝側のラグ溝の端部において、ラグ溝の溝幅は、狭くなっていない。また、比較例2には、隆起部100が形成されていない。その他部分について、実施例、比較例1及び比較例2は同一である。
タイヤサイズ等は、以下の共通の条件にて測定した。
・タイヤサイズ :195/65R15
・ホイールサイズ :6J×15
・車両:一般車両
なお、ハイドロプレーニング試験及びDRY制動試験の測定結果は、比較例1の結果を基準(100)として、指数化して表している。
ハイドロプレーニング試験では、水深10mmの路面において、車両を走行させ、ハイドロプレーニングが発生した速度を測定した。試験結果を表1に示す。数値が高いほど耐ハイドロプレーニング性能が良い。
DRY制動試験では、乾燥路面において、速度100km/hにおいて、ブレーキ操作を行い、停止距離を測定した。試験結果を表1に示す。数値が高いほどDRY制動性能が良い。
DRY操縦安定試験では、乾燥路面において車両を操縦したドライバーによるフィーリング評価をした。評価方法は、10点法によって評価した。満点が10点であり、点数が高いほど操縦安定性能が良好である。試験結果を表1に示す。
Figure 0005676308
表1に示されるように、従来のタイヤのように、ラグ溝の溝幅が一定のまま、周方向溝に連通している比較例2では、比較例1に比べて、ハイドロプレーニング性能は向上しているものの、DRY性能が低下していることが分かる。一方、実施例では、比較例2と同等のハイドロプレーニング性能を有するとともに、DRY性能は、比較例2と比べて向上していることが分かる。従って、実施例のタイヤによれば、排水性能とDRY性能とを両立させることができることが分かった。
(5)その他実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した実施形態では、トレッド面視において、ラグ溝70は、円弧状に延びていたが、これに限られない。例えば、トレッド面視において、ラグ溝70は、直線状に形成されていても良い。
上述した実施形態では、1つのラグ溝70の溝底75には、隆起部100が1つしか形成されていないが、これに限られない。例えば、1つのラグ溝70の溝底75には、隆起部100が複数形成されても良い。具体的には、トレッド面視において、ラグ溝70の溝底75に、隆起部100がトレッド幅方向に並んで配置されていても良い。これにより、ラグ溝70に入り込んだ水は、複数の隆起部100に遮られて、溝壁側へ流れる。その結果、流れた水は、溝壁を伝ってラグ溝70の外へとより排出されやすくなる。これにより、耐ハイドロプレーニング性能がさらに向上する。隆起部100の個数は、タイヤに求める性能等に応じて、適宜調整される。具体的には、隆起部100の個数は、1〜10個が好ましい。
上述した実施形態では、隆起部100は、トレッド面視において、楕円形状であったが、これに限られない。具体的には、隆起部100は、トレッド面視において、長方形状、三角形状、多角形状、円形状であっても良い。
上述した実施形態では、ラグ溝70の深さと周方向溝30Aの深さとが一致していたが、これに限られない。ラグ溝70の深さは、周方向溝30Aの深さよりも浅くても良い。これによれば、陸部50Aの剛性が向上するため、DRY性能をより向上できる。この場合、周方向溝30Aの溝底とラグ溝70の溝底75とは段差がないように、タイヤ径方向に沿った断面において、ラグ溝70の端部70aにおける溝底75が傾斜を有することが好ましい。これにより、周方向溝30Aからラグ溝70へとスムーズに流れやすくなるため、排水性能がより向上する。
本発明に係るタイヤは、空気入りタイヤであっても良いし、ゴムが充填されたタイヤであっても良い。また、アルゴン等の希ガスが入れられた空気以外の気体入りタイヤであっても良い。
なお、本発明は、トレッド部の改良に係るものであり、トレッド部以外の構造は、既知の構造を適宜採用することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…タイヤ 10,30A,30B…周方向溝、 20A,20B,50A,50B…陸部、 53…突出部、 55a,55b…溝壁、 70…ラグ溝、 70a,70b…ラグ溝の端部、 75…溝底、 100…隆起部、 100a,100b…隆起部の端部、 105…中央部

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に延びる周方向溝と、トレッド幅方向に延びるラグ溝が形成された陸部とを備え、
    前記陸部は、前記トレッド幅方向において前記周方向溝に隣接し、
    前記周方向溝側における前記ラグ溝の端部は、前記周方向溝に連通するタイヤであって、
    前記ラグ溝の前記端部において、前記ラグ溝の溝幅は狭くなり、
    前記ラグ溝の溝底には、タイヤ径方向外側に向かって隆起する隆起部が形成され
    前記隆起部が形成されている隆起部ラグ溝部分のタイヤ幅方向内側端への連続部分を含む内側直前ラグ溝部分から、前記隆起部ラグ溝部分のタイヤ幅方向外側端への連続部分を含む外側直前ラグ溝部分まで、前記ラグ溝の溝幅が一定であり、
    前記トレッド面視において、前記隆起部は、楕円形状であり、
    前記隆起部は、前記トレッド面視において前記隆起部の長手方向に垂直な方向における前記隆起部の幅が最大となる最大幅部を有し、
    前記最大幅部を含み、かつ、前記長手方向に垂直な方向及び前記タイヤ径方向に沿った断面において、前記最大幅部の幅は、前記ラグ溝の幅の5〜95%であり、
    前記隆起部の長手方向に垂直な方向における断面では前記隆起部のタイヤ径方向外側が湾曲凸線状となるように、前記隆起部のタイヤ径方向外側が湾曲凸面状となっているタイヤ。
  2. 前記隆起部のタイヤ径方向最大高さは、前記陸部のタイヤ径方向高さよりも低い請求項1に記載のタイヤ。
  3. トレッド面視において、前記隆起部のトレッド幅方向端部の幅は、前記隆起部のトレッド幅方向中央部の幅よりも狭い請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記隆起部のトレッド幅方向端部のタイヤ径方向高さは、前記隆起部のトレッド幅方向中央部のタイヤ径方向高さよりも低い請求項1から3の何れか1項に記載のタイヤ。
  5. 前記周方向溝と前記ラグ溝との深さが異なっていて、
    前記ラグ溝の前記端部の溝底が傾斜を有することにより前記ラグ溝の溝底と前記周方向溝の溝底との段差がない請求項1から4の何れか1項に記載のタイヤ。
  6. 1つの前記ラグ溝の溝底には、前記隆起部が複数形成される請求項1から5の何れか1項に記載のタイヤ。
  7. 前記トレッド面視において、前記ラグ溝は、円弧状に延びる請求項1から6の何れか1項に記載のタイヤ。
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