JP5675929B2 - 交通車両の分岐装置 - Google Patents

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本発明は、転轍機の転轍棒を介して分岐案内レールを動かすことによって、走行軌道を走行する車両の進路方向を変更する交通車両の分岐装置に関する。
近年、交通車両が軌道上や路面等の設定された経路を走行する新交通システムにおいては、交通車両の案内装置が設備されている(例えば、特許文献1)。この案内装置は、図6及び図7に示すように、走行軌道51の左右両側に設置される案内レール52と、交通車両53の車体前後部に設けた案内横梁54の左右両側に取付けられる案内輪55とを備えており、案内輪55が案内レール52に接して転動することによって、走行する交通車両53が走行軌道51に沿って案内されるようになっている。
そのため、案内レール52は、走行軌道51に沿って設置される主案内レール61と、走行軌道51の分岐箇所51aに設置される分岐案内レール62とから構成されている。また、案内輪55は、車幅方向へ延在する前後の案内横梁54の左右両端部にそれぞれ回転可能に設けられており、軸心が偏位した状態で上下に位置する主案内輪63と分岐案内輪64とから構成されている。そして、主案内輪63は主案内レール61に接し、分岐案内輪64は分岐案内レール62に接するようになっている。なお、図6及び図7中の矢印Fは車両進行方向を示している。
ところで、走行軌道51の分岐箇所51aには、図6〜図8に示すように、分岐装置を構成する転轍機71が設置されている。この転轍機71は、分岐案内レール62の少なくとも一方に接続される移動可能な転轍棒72を有しており、転轍機71の作動によって転轍棒72を走行軌道51の幅方向(左右方向)に摺動させると、分岐案内レール62が転轍棒72を介して動かされるようになっている。これによって、走行軌道51を走行する交通車両53の進路方向が分岐箇所51aにおいて変更されることになり、例えば、交通車両53は、図6に示す直線方向から図7に示す左側に向かって走行することが可能となる。
特開平11−278004号公報 実開昭61−58202号公報
しかしながら、上述した従来の分岐装置では、輸送量アップの要求により、交通車両53が高速で走行軌道51の分岐箇所51aに進入して通過する際、分岐案内輪64が分岐案内レール62に接触し、分岐案内レール62と転轍棒72との接続部を含む分岐装置や交通車両53に過大な衝撃荷重が発生することになる。交通車両53の走行中において、分岐装置及び交通車両53に過大な衝撃力が加わると、当該衝撃力によって分岐装置の寿命が短くなる上、交通車両53の乗り心地の低下や騒音増大という問題を引き起こす場合がある。そこで、分岐案内輪64の素材の剛性を下げることが提案され、これにより衝撃荷重をある程度低減させることができるが、摩耗、発熱等の問題があって、剛性の低下にも限界がある。
一方、従来技術の中には、可動レールの先端部が当接される分岐レールにショックアブソーバを備えた減速機を配設してなるレール分岐装置が提案されている(例えば、特許文
献2)。しかし、このレール分岐装置の減速機は、構造が複雑であって高価であり、かつ現場での設置作業が難しく、十分に衝撃荷重を緩和することができないという問題を有している。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、比較的簡単な構造で、車両にかかる衝撃力が低下し、乗り心地が向上するとともに、衝撃力の低下により装置自体の寿命が延びる交通車両の分岐装置を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、走行軌道の両側に沿って設置される主案内レールと、前記走行軌道の分岐箇所の両側に各々設置される分岐案内レールと、前記分岐案内レールの少なくとも一方に接続される移動可能な転轍棒を有する転轍機とを備え、前記転轍機の転轍棒を介して前記分岐案内レールを動かすことによって、前記走行軌道を走行する車両の進路方向を変更する交通車両の分岐装置において、前記転轍棒は、一端部が前記転轍機に接続される第1転轍棒と、両端部が前記分岐案内レールの各々に接続される第2転轍棒とを備え、前記第1転轍棒の他端部と前記第2転轍棒の中間部とは、衝撃荷重を吸収するための緩衝部材を介して結合され、前記第1転轍棒と前記第2転轍棒との結合部分には、前記緩衝部材の変位を規制する変位規制手段が設けられ、前記変位規制手段は、前記結合部分に位置する前記第1転轍棒及び前記第2転轍棒に設けられ、前記緩衝部材を間に置いて配設される第1及び第2結合体と、前記第1及び第2結合体に取付けられ、前記緩衝部材の変位時に係合して、前記第1及び第2結合体の移動を規制するブラケットとを備えている。
上述の如く、本発明に係る交通車両の分岐装置は、走行軌道の両側に沿って設置される主案内レールと、前記走行軌道の分岐箇所の両側に各々設置される分岐案内レールと、前記分岐案内レールの少なくとも一方に接続される移動可能な転轍棒を有する転轍機とを備え、前記転轍機の転轍棒を介して前記分岐案内レールを動かすことによって、前記走行軌道を走行する車両の進路方向を変更するものであって、前記転轍棒は、一端部が前記転轍機に接続される第1転轍棒と、両端部が前記分岐案内レールの各々に接続される第2転轍棒とを備え、前記第1転轍棒の他端部と前記第2転轍棒の中間部とは、衝撃荷重を吸収するための緩衝部材を介して結合され、前記第1転轍棒と前記第2転轍棒との結合部分には、前記緩衝部材の変位を規制する変位規制手段が設けられ、前記変位規制手段は、前記結合部分に位置する前記第1転轍棒及び前記第2転轍棒に設けられ、前記緩衝部材を間に置いて配設される第1及び第2結合体と、前記第1及び第2結合体に取付けられ、前記緩衝部材の変位時に係合して、前記第1及び第2結合体の移動を規制するブラケットとを備えているので、交通車両が走行軌道の分岐箇所を通過する際に、分岐案内輪が分岐案内レールに接触することで発生する衝撃力が、緩衝部材の弾性変形などにより吸収されることになり、分岐装置や車両への衝撃力を緩和低減できる。しかも、このような衝撃力の緩和低減により、分岐装置の長寿命化、発生騒音の低減化及び車両の乗り心地向上を図ることができ、簡易な構造で新交通システムへの適用に優れた分岐装置を提供できる。
また、本発明によれば、過剰な衝撃力が緩衝部材に作用した場合でも、第1転轍棒と第2転轍棒との結合状態を維持し、転轍機の機能を保持できるとともに、緩衝部材の緩衝効果を確実に得ることができる。
しかも、本発明によれば、より簡単な構造で上記効果を得ることができる。
本発明の参考例に係る交通車両の分岐装置を示す概略平面図である。 図1のX部における分岐案内レールと転轍機の転轍棒との接続部付近を示す概略正面図である。 図2のY部における分岐案内レールと転轍機の転轍棒との接続部を示すものであって、(a)はその概略平面断面図、(b)はその概略正面断面図である。 本発明の実施形態に係る交通車両の分岐装置を示す概略平面図である。 図4のX部であって、転轍機の第1転轍棒と第2転轍棒との結合部分に設けられた緩衝部材及び変位規制手段を示す概略平面図である。 従来の分岐装置が設置された分岐箇所を直線走行する交通車両を示すものであって、(a)はその概略平面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。 従来の分岐装置が設置された分岐箇所を進路変更して走行する交通車両を示すものであって、(a)はその概略平面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。 従来の分岐装置が設置された分岐箇所を示す概略平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1〜図3は、新交通システムなどに適用する本発明の参考例に係る交通車両の分岐装置を示すものであり、図1は走行軌道の分岐箇所に設置される分岐案内レールと転轍機の概略平面図、図2は図1のX部における分岐案内レールと転轍機の転轍棒との接続部付近の概略正面図、図3は図2のY部における分岐案内レールと転轍機の転轍棒との接続部の概略断面図である。
本発明の参考例に係る交通車両は、案内装置を構成する案内輪3が案内レール2に接して転動することにより、走行軌道1に沿って案内されながら走行するようになっている。そのため、案内装置は、図1及び図2に示すように、新交通システムの経路となる走行軌道1に沿ってその左右両側にそれぞれ設置される案内レール2と、図示しない交通車両の車体前後部にそれぞれ取付けられる案内輪3とを備えている。
このような案内レール2は、走行軌道1において、関連を持たせて設置される2種類の主案内レール21と分岐案内レール22とから構成されている。主案内レール21は、例えば、剛性を有するH形鋼材などを用いて形成され、走行軌道1の軌道面上の左右両側に設けられている。また、分岐案内レール22は、例えば、剛性を有する断面L字状の鋼材などを用いて形成されており、走行軌道1の途中に位置して別の走行軌道へ導くための分岐箇所1aに設置され、支持部材23によって主案内レール21の下側内方の軌道面に立設されている。
一方、本発明の参考例に係る案内装置の案内輪3は、交通車両の車幅方向へ延在する前後の案内横梁(図示せず)の左右両端部にそれぞれ回転可能に設けられており、軸心が偏位した状態で輪軸33を介して上下に配置される主案内輪31と分岐案内輪32とから構成されている。主案内輪31は、分岐案内輪32の上方に位置して主案内レール21の側面に接するように配置されており、主案内レール21に当接すると、主案内輪31には、外側の主案内レール21から内方へ向かう横方向の荷重が加わるようになっている。
また、分岐案内輪32は、主案内輪31の下方に位置して分岐案内レール22の側面に接するように配置されており、分岐案内レール22に当接すると、分岐案内輪32には、内側の分岐案内レール22から外方へ向かう横方向の荷重が加わるようになっている。このように、主案内輪31または分岐案内輪32が主案内レール21または分岐案内レール22から横方向の荷重を受けることによって、交通車両が所定の運行ルートの走行軌道1上を走行することが可能となる。
さらに、本発明の参考例に係る走行軌道1の分岐箇所1aには、分岐装置を構成する転轍機4が分岐案内レール22の外側に設置されている。この転轍機4は、走行軌道1の幅方向に沿って延在し、分岐案内レール22の少なくとも一方に接続される移動可能な2組の転轍棒41,42を有しており、転轍機4の作動によって転轍棒41,42を走行軌道1の幅方向(左右方向)に摺動させると、分岐案内レール22が転轍棒41,42を介して動かされるようになっている。これによって、走行軌道1を走行する交通車両の進路方向が分岐箇所1aにおいて変更されることになり、例えば、交通車両は、直線方向から左右いずれかの方向に向かって走行することが可能となる。なお、転轍棒41,42は、転轍機4の機種などによって、一方のみの使用でも良い。
また、一方(あるいは両方)の分岐案内レール22の支持部材23と、転轍棒41,42の端部との接続部には、図2及び図3に示すように、衝撃荷重を吸収する防振ゴムなどの緩衝部材11が設けられている。このため、支持部材23の内側面には、転轍棒41,42側へ向かって水平に突出するステー12が設けられ、ステー12の先端部には、緩衝部材11及びピン13を挿入するピン孔(図示せず)が穿設されている。一方、転轍棒41,42の端部は、ステー12の先端部を内側に配置できるように正面視でコ字状に形成されており、その対向壁には、緩衝部材11及びピン13を挿入して取付ける取付孔14がステー12のピン孔と対応して穿設されている。さらに、緩衝部材11は円筒状に形成され、その外径はステー12のピン孔及び転轍棒41,42の取付孔14に挿入可能な大きさに設定され、その内径はピン13が挿入可能な大きさに設定されている。
したがって、分岐案内レール22の支持部材23及びステー12と、転轍棒41,42の端部とは、取付孔14及びピン孔に緩衝部材11及びピン13を挿入して取付けることにより、衝撃緩衝機能を持たせた状態で、互いに接続されている。
このように構成された本発明の参考例に係る交通車両の分岐装置においては、分岐案内レール22の支持部材23及びステー12と転轍機4の転轍棒41,42の端部とが緩衝部材11及びピン13を介して互いに接続されているため、交通車両が案内装置にて案内されながら転轍機4を設置した走行軌道1の分岐箇所1aを通過する際に、案内輪3の分岐案内輪32が分岐案内レール22に接触することにより衝撃力が発生しても、分岐案内レール22と転轍棒41,42との接続部における緩衝部材11の弾性変形などにより当該衝撃力を吸収することが可能になる。これにより、衝撃力が緩和低減するので、案内輪3などを介して交通車両に伝達される衝撃力も小さくなり、分岐装置自体の寿命を延ばすことができるとともに、騒音の発生を抑えることができ、乗り心地が良くなる。しかも、参考例の分岐装置は、大きく改造する必要がないため、コスト高を招来せず、安価に製作することができる。
図4及び図5は、新交通システムに適用する本発明の実施形態に係る交通車両の分岐装置を示すものであり、図4は走行軌道の分岐箇所に設置される分岐案内レールと転轍機の概略平面図、図5は図4のX部における転轍機の第1転轍棒と第2転轍棒との結合部分に設けられた緩衝部材及び変位規制手段の概略平面図である。
この実施形態においては、上記参考例と異なり、図4及び図5に示すように、転轍機4の転轍棒41,42が第1転轍棒41a,42aと第2転轍棒41b,42bとを備え、これら第1転轍棒41a,42aと第2転轍棒41b,42bとが衝撃荷重を吸収するための緩衝部材11aを介して互いに結合されている。すなわち、第1転轍棒41a,42aの一端部は転轍機4に接続され、第2転轍棒41b,42bの両端部は分岐案内レール22の各々に接続されており、第1転轍棒41a,42aの他端部と第2転轍棒41b,42bの中間部とは、緩衝部材11aを介在させた状態で結合されている。しかも、第1転轍棒41a,42aと第2転轍棒41b,42bとの結合部分には、緩衝部材11aの変位を規制する変位規制手段5が設けられている。
かかる結合部分に位置する第1転轍棒41aの他端部と第2転轍棒41bの中間部には、ブロック状の緩衝部材11aを間に置いて配設されるブロック状の第1及び第2結合体15,16がそれぞれ取付けられている。このため、第1及び第2結合体15,16の対向壁面には、複数のL字部材17における一方の取付片17aが対向した位置にボルト締めされており、緩衝部材11aは、L字部材17における他方の固定片17bにボルト締めされて固定されている。
また、第1及び第2結合体15,16には、緩衝部材11aの変位時に係合して、第1及び第2結合体15,16の移動を規制するブラケット18が取付けられている。このブラケット18は、第1及び第2結合体15,16の外側壁面にボルト締めされるブラケット本体18aと、第1及び第2結合体15,16の凹部15a,16a内に収納配置され、かつL字部材17における一方の取付片17a及び凹部15a,16aの内壁面に係合可能な係合爪18bとによって断面L字状に形成されており、係合爪18bは、正常運転時には周辺部品のいずれにも接触しないように配置されている。このため、凹部15a,16aは、第1及び第2結合体15,16の対向壁面の一方の側であって、緩衝部材11aの外側にそれぞれ設けられている。
このように、変位規制手段5は、第1及び第2結合体15,16、L字部材17、ブラケット18などによって構成され、過剰な衝撃力で緩衝部材11aが過大変位を起こしたり、あるいは最悪切断した場合でも、転轍機4の機能を維持できる強度を備えている。その他の構成は上記参考例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示している。
かかる実施形態の分岐装置においては、転轍機4の転轍棒41,42が第1転轍棒41a,42aと第2転轍棒41b,42bとを備え、これら第1転轍棒41a,42aと第2転轍棒41b,42bとが緩衝部材11aを介して互いに結合されているため、交通車両が案内装置にて案内されながら転轍機4を設置した走行軌道1の分岐箇所1aを通過する際に、案内輪3の分岐案内輪32が分岐案内レール22に接触することにより衝撃力が発生しても、第1転轍棒41a,42aと第2転轍棒41b,42bとの結合部分における緩衝部材11aの弾性変形などにより当該衝撃力を吸収することが可能になり、上記参考例と同様の効果を得ることができる。しかも、第1転轍棒41aと第2転轍棒41bとの結合部分には、変位規制手段5が設けられているため、過剰な衝撃力が作用した場合でも、転轍機4の機能を効果的に維持できる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の参考例では、分岐案内レール22と転轍機4の転轍棒41,42とが円筒状の緩衝部材11及びピン13を用いて接続されているが、当該接続部に緩衝部材が設けられていれば、円筒状の緩衝部材11及びピン13ではなく、他の形状の緩衝部材及び連結具を用いて接続されていても良い。また、既述の実施の形態では、変位規制手段5が第1及び第2結合体15,16、ブラケット18などによって構成されているが、介在させた緩衝部材11aの変位を規制できれば、ピンやボックス形状の部材などによって構成されても良い。
さらに、既述の実施の形態では、図4に示すように、転轍機4と反対側の分岐案内レール22の外側に緩衝部材11bを設けても良い。このような緩衝部材11bの設置によって、交通車両の分岐箇所1aの通過時の衝撃力をより一層緩和させることができる。また、既述の参考例及び実施の形態では、緩衝部材11、11aとしてゴム製素材を用いて形成されているが、弾力性を有する素材であれば、合成樹脂材などを用い形成されても良い。
1 走行軌道
1a 分岐箇所
2 案内レール
3 案内輪
4 転轍機
5 変位規制手段
11,11a,11b 緩衝部材
12 ステー
13 ピン
14 取付孔
15 第1結合体
15a 凹部
16 第2結合体
16a 凹部
17 L字部材
18 ブラケット
18a ブラケット本体
18b 係合爪
21 主案内レール
22 分岐案内レール
31 主案内輪
32 分岐案内輪
33 輪軸
41,42 転轍棒
41a,42a 第1転轍棒
41b,42b 第2転轍棒
51 走行軌道
51a 分岐箇所
52 案内レール
53 交通車両
54 案内横梁
55 案内輪
61 主案内レール
62 分岐案内レール
63 主案内輪
64 分岐案内輪
71 転轍機
72 転轍棒

Claims (1)

  1. 走行軌道の両側に沿って設置される主案内レールと、前記走行軌道の分岐箇所の両側に各々設置される分岐案内レールと、前記分岐案内レールの少なくとも一方に接続される移動可能な転轍棒を有する転轍機とを備え、前記転轍機の転轍棒を介して前記分岐案内レールを動かすことによって、前記走行軌道を走行する車両の進路方向を変更する交通車両の分岐装置において、
    前記転轍棒は、一端部が前記転轍機に接続される第1転轍棒と、両端部が前記分岐案内レールの各々に接続される第2転轍棒とを備え、前記第1転轍棒の他端部と前記第2転轍棒の中間部とは、衝撃荷重を吸収するための緩衝部材を介して結合され、前記第1転轍棒と前記第2転轍棒との結合部分には、前記緩衝部材の変位を規制する変位規制手段が設けられ、前記変位規制手段は、前記結合部分に位置する前記第1転轍棒及び前記第2転轍棒に設けられ、前記緩衝部材を間に置いて配設される第1及び第2結合体と、前記第1及び第2結合体に取付けられ、前記緩衝部材の変位時に係合して、前記第1及び第2結合体の移動を規制するブラケットとを備えていることを特徴とする交通車両の分岐装置。
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