JP5675288B2 - コイルスプリング式一方向クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遠隔操作可能なコイルスプリング式一方向クラッチ装置に関する。
従来、種々の機器の回転部に使用されるコイルスプリング式一方向クラッチ装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。
特開2007−215897号公報 実開平7−39613号公報
従来のコイルスプリング式一方向クラッチは、クラッチのロック及びロック解除は、コイルスプリングに近接して配置したクラッチ操作部材によって操作している。そのため、コイルスプリング式一方向クラッチを遠隔操作できないという問題点があった。
本発明の主たる目的は、遠隔操作可能なコイルスプリング式一方向クラッチ装置を提供することである。
また、一方向クラッチが複数箇所ある場合において、クラッチを解除する場合に、それぞれの一方向クラッチの締付力を解除する必要があり、一方向クラッチの位置が離れているような場合には、その操作が極めてやりにくいという問題点があった。
本発明の他の目的は、上記問題点を解決することである。
上記目的を達成するため本発明は、互いに相対回転自在な一対のヒンジ部(20)(42)(16)(44)と、該一対のヒンジ部(20)(42)(16)(44)の中の一方のヒンジ部(16)(44)側に設けられた周面(22a)(46a)と、該周面(22a)(46a)に嵌合配置されたコイルスプリング(24)(48)とを有し、該コイルスプリング(24)(48)の一方の端部(24b)(48b)が前記一対のヒンジ部(20)(42)(16)(44)の中の他方のヒンジ部(20)(42)側に固定され、前記一対のヒンジ部(20)(42)(16)(44)の中の一方のヒンジ部(20)(42)の他方のヒンジ部(16)(44)に対する一方向の回転力によって前記コイルスプリング(24)(48)の径面が前記周面(22a)(46a)に密着して該周面(22a)(46a)に固定され、前記コイルスプリング(24)(48)の他方の端部(24a)(48a)に引張力が作用すると前記コイルスプリング(24)(48)の径面の前記周面(22a)(46a)に対する密着が緩み該径面が前記周面(22a)(46a)に対して回転自由となるように構成された一方向クラッチと、一端部が前記一方向クラッチのコイルスプリング(24)(48)の他方の端部(24a)(48a)に連結された紐状部材(80)(82)と、前記紐状部材(80)(82)の他端部に連結し、該紐状部材(80)(82)を引張る方向に操作するための操作部材(12)とを備えたものである。
また本発明は、前記一方向クラッチを複数箇所に設け、該複数箇所の一方向クラッチの各コイルスプリング(24)(48)の前記他方の端部(24a)(48a)にそれぞれ前記紐状部材(80)(82)の一端部を連結し、該各紐状部材(80)(82)の他端部を単一の前記操作部材(12)に連結したものである。
また本発明は、前記一方向クラッチと前記操作部材(12)とをアーム(5)で連結し、前記操作部材(12)を、前記アーム(5)の先端側に回転自在に支承されたプーリ(70)と、該プーリ(70)に連結するレバー(74)とより構成し、前記プーリ(70)に前記紐状部材(80)の他端部を係止し、該紐状部材(80)の一端部を前記一方向クラッチのコイルスプリング(24)の他方の端部(24a)に連結し、前記操作部材(12)によって前記一方クラッチを操作できるようにしたものである。
また本発明は、前記一方向クラッチと前記操作部材(12)とをアーム(5)で連結し、前記操作部材(12)を、前記アーム(5)の先端側に回転自在に支承されたプーリ(70)と、該プーリ(70)に連結するレバー(74)とより構成し、前記プーリ(70)に前記紐状部材(80)(82)の他端部を係止し、該紐状部材(80)(82)の一端部を前記一方向クラッチのコイルスプリング(24)(48)の他方の端部(24a)(48a)に連結し、単一の操作部材(12)によって複数の一方クラッチを同時に操作できるようにしたものである。
また本発明は、前記アーム(5)のその先端部から離れた位置に複数の屈曲部(4)(8)を設け、該複数の屈曲部(4)(8)を前記一方向クラッチにより構成し、前記アーム(5)の先端部に単一の前記操作部材(12)を設け、該単一の操作部材(12)によって複数の一方向クラッチを同時に操作できるようにしたものである。
また本発明は、前記アーム(5)を、中空のパイプ状部材により構成し、該アーム(5)の中空部に前記紐状部材(80)(82)を配置したものである。
本発明は、一方向クラッチを遠隔操作することができる。また、一方向クラッチが複数箇所ある場合に一動作でクラッチ解除をすることができる。
チューブ保持装置の横断面説明図である。 チューブ保持装置の全体側面図である。 同上、正面図である。 同上、屈曲部の縦断面説明図である。 同上、操作部材の断面説明図である。 同上、操作部材の断面説明図である。 チューブ保持装置の屈曲部の断面説明図である。 チューブ保持装置の屈曲部の断面説明図である。 チューブ保持装置の屈曲部の外観図である。 チューブ保持装置の屈曲部の外観図である。 チューブ保持装置の屈曲部の外観図である。
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図2は、医療用チューブ保持装置を示し、基部2と、該基部2に屈曲可能に連結するアーム5と、該アーム5の先端部に取り付けられたクラッチ操作部材12と、先端取付部14とから成り、前記アーム5は、第1屈曲部4を中心として基部2に対して屈曲角度を変更することができる第1アーム6と、該第1アーム6に対して、第2屈曲部8を中心として屈曲角度αを変更することができる第2アーム10とから構成されている。
前記基部2は、第1屈曲部4の第2ヒンジ部16(図8参照)に固設された、軸状のベースアーム18から構成され、該ベースアーム18は、支持体(図示省略)の支承部に回転可能に取り付けられている。前記第1アーム6と第2アーム10は、中空のパイプ状部材により構成され、内部に紐状部材用の配置通路を構成できるようになっている。第1屈曲部4は、図7及び図8に示すように、第1ヒンジ部20と、第2ヒンジ16と、クラッチスリーブ22と、コイルスプリング24と、カバー26とから成り、これらは一方向クラッチを構成している。
第1ヒンジ部20の円盤部20aには径方向に一体的に突起部20bが形成され、該突起部20bに第1アーム6の一端がねじ28により固定されている。
第1ヒンジ部20の円盤部20aの内側面の中央部には、ボルトから成るヒンジ用軸体30が、前記第1アーム6の長手方向に対して直交するようにその一端がナット32により固定されている。前記第2ヒンジ部16は、管状部16aと、該管状部16aの一端に、該管状部16aの中心軸に対して直角方向に延びる板状部16bから構成され、該板状部16bの延長部にベースアーム18が固定されている。管状部16aは、これに嵌着固定されたブッシュ34を介して、前記ヒンジ用軸体30に軸方向に移動しないように回転自在に嵌合している。
前記第2ヒンジ部16の管状部16aの外周面には、筒状のクラッチスリーブ22が嵌着固定され、該スリーブ22の一端側は、前記第1ヒンジ部20の円盤部20aの内側面に形成された環状凹部の内周面20cに回転自在に嵌合している。前記第1ヒンジ部20と、第2ヒンジ部16は、第1アーム6と、ベースアーム18に対して直角に設定されたヒンジ用軸体30を中心として、相対回転自在に連結している。前記クラッチスリーブ22の外周面22aにはコイルスプリング24の内径部が密着して嵌挿配置されている。コイルスプリング24の一方の端部24aの、該コイルスプリング24の径方向に所定長さ直線状に延びる延長部分には、ワイヤ取付具36が固定されている。
コイルスプリング24の他方の端部24bの、径方向に所定長さ直線状に延びる延長部分には、輪状部24cが形成されている。該輪状部24cには、第1ヒンジ部20の円盤部20aの内側面の偏心部に形成されたねじ穴38に螺合するボルト40が挿入され、該ボルト40の締付力によって、前記輪状部24cは、第1ヒンジ部20の円盤部20aの偏心部の壁面に圧着されて固定されている。カバー26は、有底の筒状体から成り、底部26aがねじにより、第2ヒンジ部16の板状部16bに脱着可能に固定されている。
前記コイルスプリング24は、第1アーム6が、図2中、自重による落下方向に揺動する右回転方向に、ヒンジ用軸体30を中心として、回転しようとすると、第1ヒンジ部20に、第1アーム6の回転力が伝達され、該第1ヒンジ部20と輪状部24cを介して連結するコイルスプリング24は、第1アーム6側からの自重落下揺動方向の回転力によって、クラッチスリーブ22の外周面22aに巻き締められ、クラッチスリーブ22に固定(ロック)される。これにより、第1ヒンジ部20は、コイルスプリング24によって第2ヒンジ部16にロック(固定)される。
前記第1アーム6に、図2中、第1屈曲部4のヒンジ用軸体30を中心として、左回転方向に外部応力が作用した場合には、この第1アーム6側からの図2中、左回転方向の回転力によって、コイルスプリング24は、その他端の輪状部24cがコイルスプリング24の締付力を緩める方向に加圧され、コイルスプリング24は、クラッチスリーブ22に対して密着力が緩められ、第1ヒンジ部20の、第2ヒンジ部16に対するロックが解除され、第1アーム6を、図2中、第1屈曲部4のヒンジ用軸体30を中心として、第1屈曲部4に設けられた一方向ストッパー機構(図示省略)に係止されるまで、反時計方向に自由に揺動することができるように構成されている。
図1は、第2屈曲部8の断面図を示し、該第2屈曲部8は、上記第1屈曲部4と同様に、第1ヒンジ部42と、第2ヒンジ部44と、クラッチスリーブ46と、コイルスプリング48と、カバー50とから成り、これらは一方向クラッチを構成している。第1ヒンジ部42の円盤部42aには径方向に一体的に突起部42bが形成され、該突起部42bに第2アーム10の一端がねじ50により固定されている。前記円盤部42aの内側面の中央部には、ボルトから成るヒンジ用軸体54が前記第2アーム10の長手方向に対して直交するように、その一端がナット56により固定されている。
前記第2ヒンジ部44は、管状部44aと、該管状部44aの一端に、該管状部44aの中心軸に対して直角方向に延びる板状部44bから構成され、該管状部 44aは、これに嵌着固定されたブッシュ58を介して、前記ヒンジ用軸体54に、軸方向に移動しないように、回転自在に嵌合している。前記第2ヒンジ部44の管状部44aの外周面には、筒状のクラッチスリーブ46が嵌着固定されている。スリーブ46の一端側は、前記第1ヒンジ部42の円盤部42aの内側面に形成された環状凹部の内周面42cに回転自在に嵌合している。
前記第1ヒンジ部42と、第2ヒンジ部44は、第2アーム10と、第1アーム6に対して直角方向に設定されたヒンジ用軸体54を中心として、相対回転自在に連結している。前記第2ヒンジ部44の板状部44bの一方に、前記第1アーム6の上部がねじにより固定されている。前記クラッチスリーブ46の外周面46aにはコイルスプリング48の内径部が密着して嵌挿配置されている。コイルスプリング48の一端部48aの該コイルスプリング48の径方向に所定長さ直線状に延びる延長部分には、ワイヤ取付具60が固定されている。
コイルスプリング48の他端部48bの、径方向に所定長さ直線状に延びる延長部分には、輪状部48cが形成されている。該輪状部48cには、第1ヒンジ部42の円盤部42aの内側面の偏心部に形成されたねじ穴に螺合するボルト62が挿入され、該ボルト62の締付力によって、前記輪状部48cは、第1ヒンジ部42の円盤部42aの偏心部の壁面に圧着固定されている。カバー50は、有底の筒状体から成り、底部50aがねじにより、第2ヒンジ部44に脱着可能に固定されている。
カバー50の底部50aの内壁面には、ワイヤ案内用の輪状部を有する紐状部材案内具64が取り付けられ、該紐状部材案内具64のワイヤ案内用輪状部は、ヒンジ用軸体54の中心軸線L上に配置されている。ヒンジ用軸体54の中心軸線Lは、第2屈曲部8の屈曲回転中心軸線Lを構成する。前記コイルスプリング48は、第2アーム10が、図2中、自重による落下方向に揺動する右回転方向に、第2屈曲部8のヒンジ用軸体54を中心として、回転しようとすると、第1ヒンジ部42に、第2アーム10の回転力が伝達される。
これにより、該第1ヒンジ部42と輪状部48cを介して連結するコイルスプリング48は、第2アーム10側からの自重落下方向の回転力によって、クラッチスリーブ46に巻き締められ、第1ヒンジ部42は、コイルスプリング48によって第2ヒンジ部44にロック(固定)される。前記第2アーム10に、図2中、ヒンジ用軸体54を中心として、左回転方向に外部応力が作用した場合には、この第2アーム10側からの左回転方向の回転力によってコイルスプリング48は、クラッチスリーブ46に対して密着力が緩められる。
これにより、第1ヒンジ部42の、第2ヒンジ部44に対するロックが解除され、第2アーム10を図2中、第2屈曲部8のヒンジ用軸体54を中心として、第2屈曲部8に設けられた一方向ストッパー機構(図示省略)に係止されるまで、第1アーム6に対して反時計方向に自由に揺動することができるように構成されている。図5及び図6はクラッチ遠隔操作部材12の断面図を示している。クラッチ遠隔操作部材12は、ハウジング66と、プーリ支承用軸体68と、プーリ70と、復帰ばね72と、操作レバー74を主たる構成要素としている。
プーリ支承用軸体68の一端には、これに対して直角方向に配置された操作レバー74の一端がねじ81により固定されている。プーリ支承用軸体68には、ねじりばねからなる復帰ばね72が遊嵌配置され、該ばね72の一端延長部は、ハウジング66の側壁にねじ85止めされ、他端延長部は、操作レバー74の偏心部にねじ75により固定されている。ハウジング66の一方は、前記第2アーム10の上部に一体的にねじ止めされている。ハウジング66の両側壁間には、プーリ70が配置され、該プーリ70の中心に、一体的にプーリ支承用軸体68がねじ79によって固着されている。プーリ支承用軸体68の両端近傍は、ブッシュ77,77を介して、ハウジング66の両側壁に回転自在に支承されている。
前記ハウジング66の側壁には、操作レバー74の揺動範囲を規制する弓状の案内孔76が形成され、これにプーリ70の偏心部に突設されたピン78がスライド自在に嵌挿配置されている。プーリ70には柔軟性のあるワイヤから成る2本の紐状部材80,82が巻回され、各紐状部材80,82の各一端がプーリ70の表面にねじ83によって係止されている。プーリ70に巻回された2本の紐状部材80,82は、第2アーム10の内部を通って、第2屈曲部8内に導かれ、ここで、2本の紐状部材80,82の中の1本の紐状部材80の他端部が、図4に示すように第2屈曲部8のワイヤ取付具60に固定されている。
他の1本の紐状部材82は、図1及び図4に示すように、紐状部材案内具64の輪状のワイヤ案内部及び第2ヒンジ部44の板状部44bの穴84に挿通され、更に第1アーム6の内部に導かれた後、他端部が図8に示すように、第1屈曲部4のワイヤ取付具36に固定されている。操作レバー74が第2アーム10に対して所定の角度を有した原位置に復帰している状態において、プーリ70と、第2屈曲部8間の紐状部材80及びプーリ70と第1屈曲部4間の紐状部材82には、伝達機能を損なわない程度に適宜な弛みが設定され、この弛みによって、操作レバー74のワイヤ引張り動作に適宜な遊び(不作動範囲)が形成されている。前記ハウジング66の先端には、軸状の先端取付部14が固定され、この先端取付部14に医療に用いられる呼吸器用のチューブ(図示省略)を保持するための保持具(図示省略)が取り付けられるようになっている。先端取付部14に保持される保持具は、医療用呼吸器用チューブ以外、電気スタンドの照明器具、パソコンの表示器その他、種々のものが考えられ、いかなるものを取り付けて使用しても良い。
次に本実施形態の作用について説明する。
操作レバー74が、原位置に、復帰ばね72の弾力によって復帰している状態において、第1屈曲部4と第2屈曲部8の各一方クラッチが、コイルスプリング24,48のヒンジ用軸体30,54に対する締め付け力により、第1アーム6の、第1屈曲部4のヒンジ用軸体30を中心とする、自重による落下方向の揺動がロックされ、且つ、第2アーム10の、第2屈曲部8のヒンジ用軸体54を中心とする、自重による落下方向の揺動がそれぞれロックされている。このレバー74の原位置復帰状態において、コイルスプリング24,48の各一端部24a,48aには、紐状部材80,82の引っ張り力が作用していない。先端取付具14の位置を調整する場合は、上記ロック状態を解除する。このロック状態解除は、操作レバー74を手で握り、復帰ばね72の弾力に抗して、レバー74を原位置から離れる所定のロック解除方向に、ハウジング66に対して揺動し、レバー74を第2アーム10側に接近させる。
このレバー74の揺動により、プーリ70が紐状部材80,82を巻き取る方向に回転し、紐状部材80,82は所定長さプーリ70の表面に巻き取られる。紐状部材80,82がプーリ70に巻き取られると、紐状部材80,82が移動し、第1屈曲部4と第2屈曲部8のコイルスプリング24,48の各一端部24a,48aを各コイルスプリング24,48の径の接線方向に引っ張る。この紐状部材80,82の引張力により、コイルスプリング24,48の、クラッチスリーブ22,46に対する巻き締め力が緩み、第1屈曲部4と第2屈曲部8の各一方クラッチのロックが解除される。
この一方クラッチのロック解除により、第2アーム10は、第2屈曲部8のヒンジ用軸体54を中心として、回転自在となり且つ、第1アーム6も、第1屈曲部4のヒンジ用軸体30を中心として、回転自在となり、操作者は、操作レバー74を握ったままで、片手で先端取付部14を上下方向任意の位置に移動させることができる。また、先端取付部14を左右方向に加圧すれば、ベースアーム18が支持体に対して回転し、先端取付部14を左右方向にも移動させることができる。
上記第1アーム6と第2アーム10との間の対向角度αがせばまったり、あるいは広がってプーリ70の紐状部材繰り出し点と第1屈曲部4のワイヤ取付具36とを結ぶ最短距離が変化しても、紐状部材案内具64が、第2屈曲部8のヒンジ用軸体54の中心軸線L上に配置されているので、紐状部材案内具64を経由する、プーリ70とワイヤ取付具36との間の、紐状部材82の引っ張り力を有効に伝達するための最短経路の長さは変化しない。そのため、アーム6,10間の屈曲角度αの変化に関係なく、紐状部材82の、プーリ70巻き取り方向の移動量が、所定の遊び量(たるみ分)の誤差を有して、ワイヤ取付部36に正確に伝達される。操作レバー74から手を離し、これに対する押圧力を解除すると、操作レバー74は、復帰用ばね72の弾発力により、所定の角度まで第2アーム10に対して開き、原位置に復帰する。この操作レバー74の原位置復帰により、プーリ70は逆回転し、紐状部材80,82は、プーリ70から所定量、たるみ方向に繰り出されて、ワイヤ取付部36,60に対する引張り力が解除される。
これにより、第1屈曲部4と第2屈曲部8の各一方クラッチは自動的にロックされ、先端取付部14は、調整位置に固定される。尚、本実施形態において、第1屈曲部4と第2屈曲部8に装置される一方クラッチは、ロック時コイルスプリング24,48の内径部がスリーブ22,46の外周面に巻き締められる構成であるが、本発明は、この構成に特に限定されるものではなく、ロック時、コイルスプリングの径が拡径して、コイルスプリングがクラッチスリーブの内周面に圧着する構成としても良い。また、コイルスプリングの縮径でロックが解除される構成としても良い。
また、紐状部材案内具64は、第2屈曲部8のヒンジ用軸体54の中心軸線L上に正確に配置することが望ましいが、これは必須要件ではなく、ロック解除時の、紐状部材82のプーリ70巻き取り方向の移動量その他を考慮し、ロックが確実に解除される範囲内で、屈曲回転中心軸線Lの近傍であってもよい。また、本実施形態では、紐状部材案内具64は、第2ヒンジ部44側に固定されたカバー50に取り付けているが、屈曲回転中心軸線L上又はその近傍であれば、第2屈曲部8を構成する第1ヒンジ部42や第2ヒンジ部44その他第2屈曲部8を構成する部材のいずれに取り付けても良い。また、本発明において、第2屈曲部8は一方向クラッチ機構に特に限定されるものではない。
2 基部
4 第1屈曲部
5 アーム
6 第1アーム
8 第2屈曲部
10 第2アーム
12 クラッチ遠隔操作部材
14 先端取付部
16 第2ヒンジ部
16a 管状部
16b 板状部
16c 壁面
18 ベースアーム
20 第1ヒンジ部
20a 円盤部
20b 突起部
20c 内周面
22 クラッチスリーブ
22a 周面
24 コイルスプリング
26 カバー
28 ねじ
30 ヒンジ用軸体
32 ナット
34 ブッシュ
36 ワイヤ取付具
38 ねじ穴
40 ボルト
42 第1ヒンジ部
42a 円盤部
42b 突起部
42c 内周面
44 第2ヒンジ部
44a 管状部
44b 板状部
46 クラッチスリーブ
46a 周面
48 コイルスプリング
50 カバー
52 ねじ
54 ヒンジ用軸体
56 ナット
58 ブッシュ
60 ワイヤ取付具
62 ボルト
64 紐状部材案内具
66 ハウジング
68 軸体
70 プーリ
72 復帰ばね
74 操作レバー
76 案内孔
78 ピン
80 紐状部材
82 紐状部材
83 穴

Claims (5)

  1. 互いに相対回転自在な一対のヒンジ部(20)(42)(16)(44)と、該一対のヒンジ部(20)(42)(16)(44)の中の一方のヒンジ部(16)(44)側に設けられた周面(22a)(46a)と、該周面(22a)(46a)に嵌合配置されたコイルスプリング(24)(48)とを有し、該コイルスプリング(24)(48)の一方の端部(24b)(48b)が前記一対のヒンジ部(20)(42)(16)(44)の中の他方のヒンジ部(20)(42)側に固定され、前記一対のヒンジ部(20)(42)(16)(44)の中の一方のヒンジ部(20)(42)の他方のヒンジ部(16)(44)に対する一方向の回転力によって前記コイルスプリング(24)(48)の径面が前記周面(22a)(46a)に密着して該周面(22a)(46a)に固定され、前記コイルスプリング(24)(48)の他方の端部(24a)(48a)に引張力が作用すると前記コイルスプリング(24)(48)の径面の前記周面(22a)(46a)に対する密着が緩み該径面が前記周面(22a)(46a)に対して回転自由となるように構成された一方向クラッチと、一端部が前記一方向クラッチのコイルスプリング(24)(48)の他方の端部(24a)(48a)に連結された紐状部材(80)(82)と、前記紐状部材(80)(82)の他端部に連結し、該紐状部材(80)(82)を引張る方向に操作するための操作部材(12)とを備え、
    前記一方向クラッチを複数箇所に設け、該複数箇所の一方向クラッチの各コイルスプリング(24)(48)の前記他方の端部(24a)(48a)にそれぞれ前記紐状部材(80)(82)の一端部を連結し、該各紐状部材(80)(82)の他端部を単一の前記操作部材(12)に連結したことを特徴とするコイルスプリング式一方向クラッチ装置。
  2. 前記一方向クラッチと前記操作部材(12)とをアーム(5)で連結し、前記操作部材(12)を、前記アーム(5)の先端側に回転自在に支承されたプーリ(70)と、該プーリ(70)に連結するレバー(74)とより構成し、前記プーリ(70)に前記紐状部材(80)の他端部を係止し、該紐状部材(80)の一端部を前記一方向クラッチのコイルスプリング(24)の他方の端部(24a)に連結し、前記操作部材(12)によって前記一方クラッチを操作できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコイルスプリング式一方向クラッチ装置。
  3. 前記一方向クラッチと前記操作部材(12)とをアーム(5)で連結し、前記操作部材(12)を、前記アーム(5)の先端側に回転自在に支承されたプーリ(70)と、該プーリ(70)に連結するレバー(74)とより構成し、前記プーリ(70)に前記紐状部材(80)(82)の他端部を係止し、該紐状部材(80)(82)の一端部を前記一方向クラッチのコイルスプリング(24)(48)の他方の端部(24a)(48a)に連結し、単一の操作部材(12)によって複数の一方クラッチを同時に操作できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコイルスプリング式一方向クラッチ装置。
  4. 前記アーム(5)のその先端部から離れた位置に複数の屈曲部(4)(8)を設け、該複数の屈曲部(4)(8)を前記一方向クラッチにより構成し、前記アーム(5)の先端部に単一の前記操作部材(12)を設け、該単一の操作部材(12)によって複数の一方向クラッチを同時に操作できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のコイルスプリング式一方向クラッチ装置。
  5. 前記アーム(5)を、中空のパイプ状部材により構成し、該アーム(5)の中空部に前記紐状部材(80)(82)を配置したことを特徴とする請求項2に記載のコイルスプリング式一方向クラッチ装置。
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