JP2011012689A - インナーケーブル連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】プッシュプルコントロールケーブルのインナーケーブルとジョイントとの相対角の位置決めを不要とし、プッシュプルコントロールケーブルの取付け作業を簡単に行うことができるようにする。
【解決手段】インナーケーブル11の先端に固着されるロッド12を、インナーケーブルに固着されるロッド基部14と、ボールソケットジョイント13のソケット部材17に固定されるロッド先端部15とに分離し、ロッド基部14とロッド先端部15とを、押し引き両方向の力を伝達するように、かつ、相対的に軸心廻りに回転自在としたプッシュプルコントロールケーブルのインナーケーブルの連結構造10。ロッド基部14に有底円筒状の受け部21を設け、ロッド先端部15にその受け部21内に挿入される円柱状の頭部29を設け、頭部29の抜け止めのための止め部材16を受け部21内に螺合する。
【選択図】図1

Description

本発明はインナーケーブル連結構造に関する。さらに詳しくは、トラックなどの自動車におけるトランスミッションと操作レバーとを連結するプッシュプルコントロールケーブルのインナーケーブルの端部をトランスミッション側の揺動レバー(セレクトレバー)または操作側のシフトレバーなどに連結するための連結構造に関する。
キャブオーバータイプのトラックでは、運転席を備えたキャブがシャーシに対して前側に起き上がるように回動自在に連結されており、そのため、運転席の操作レバーとエンジン近辺に設けられるトランスミッションとをプッシュプルコントロールケーブルで連結するものがある。このようなプッシュプルコントロールケーブルのインナーケーブルの端部と揺動レバーとは、たとえば図7aおよび図7bに示す連結構造100によって連結されている。この連結構造100はオートマチックトランスミッションの場合であるが、マニュアルトランスミッションの場合でも、ほぼ同様である。ただしその場合はシフトケーブルとセレクトケーブルの2本のプッシュプルケーブルを略平行に配索する。
図7aおよび図7bの連結構造100は、プッシュプルコントロールケーブル101のアウターケーシング102に摺動自在に収容されるインナーケーブル103の端部104を揺動レバー105に連結するためのものである。この連結構造100はインナーケーブル103の端部104に同軸状に固着されるロッド106と、そのロッドと揺動レバー105とを回動自在に連結するジョイント107とからなる。このジョイント107としては、ロッド106が固定されるソケット部材108と、揺動レバー105に固定されるボール部材(シャンク)109とからなるボールソケットジョイント(L型ボールジョイント)が用いられる。アイエンドタイプのジョイントの場合もある。アウターケーシング102の端部は、トランスミッションの近辺のアウター係止部110に押し引き両方向の力を受けるように係止される。
ロッド106の基端106aには、インナーケーブル103の端部104を挿入する深穴106bが同心状に形成されており、インナーケーブル103を挿入した後、周囲をカシメて固着する。ロッド106の先端106cの外周には雄ネジ106dが形成されており、ソケット部材108に設けた連結部108aの雌ネジ108bに螺合し、ナット111によって固定する。そのとき、ロッド106の雄ネジ106dの雌ネジ108bへのねじ込み量を調節することにより、インナーケーブル103の配索長さを調節する。さらに取付け後にソケット部材108がボール部材109に対して傾きが生じないように、軸心廻りの相対角度を位置決めした上で、ナット111で固定する。なお符号112はロッド106を摺動自在にガイドするガイドパイプであり、符号113はガイドパイプを支持するハウジングであり、符号114はジャバラブーツである。
ボールソケットジョイントに代えて、アイエンドタイプのジョイントを用いる場合も同様であり、ロッド106の先端の雄ネジをアイエンドの連結部に螺合し、ねじ込み量および相対角度の位置決めを行った上でナット111で固定する。アイエンドに嵌合するピンは、騒動レバー105に溶接などで固定している。
上記のように構成される連結構造100では、操作レバーを操作してインナーケーブル103を押し引き操作すると、その端部に固定されたロッドが押し引き操作され、ジョイント107を介して揺動レバー105が矢印P方向に操作され、ギヤチェンジが行われる。ところが長期間経過した後、ソケット部材108に偏摩耗が生ずることがある。それによりメンテナンス期間が短くなる。
このような偏摩耗が生ずる原因は、ジョイント107のソケット部材108にロッド106を螺合してナット111で固定するとき、図7cおよび図7dに示すように、ソケット部材108がロッド106に対して軸心廻りに傾いて取付けられていることが一つの原因であることがわかった。そのため、従来はロッド106のソケット部材108への固定のとき、ソケット部材とロッドの相対角を正確に位置決めするようにしているが、プッシュプルコントロールケーブル101が湾曲状態で配索されている場合は、インナーケーブル103の往復操作により、インナーケーブルにねじれが生ずる。
従来はこのようなねじれはインナーケーブル103の可撓性で充分に吸収されると考えられていたが、実際にはソケット部材108がボール部材109の軸心廻りに回動しながらロッド106の軸心廻りにも回動するので、それらが複合的に作用し、インナーケーブル103のねじれ方向の弾力に基づく反力がソケット部材108に加わった状態で長期間往復操作され、偏摩耗が生ずると考えられる。また、ソケット部材108がいくらか傾斜している状態でインナーケーブル103を押し引き操作すると、ソケット部材108の回動が不充分となり、加圧部位が狭い範囲に限定され、その部位で偏摩耗を生ずることも考えられる。
さらに前述のソケット部材108とロッド106の相対角の位置決め作業は、実際にはかなり困難であり、必ずしも正確にされていないことがあることも分かった。すなわち、前述のようにプッシュプルコントロールケーブル101の配索経路が湾曲している場合は、押し引き操作に応じてインナーケーブル103にねじれが生ずるので、インナーケーブルのストロークの中間位置で、ねじれがない状態で相対角の位置決めを行う必要がある。しかし中間位置の設定も、取付け状態でねじれが生じていないことの確認も、実際にはかなり難しく、熟練が必要である。また、目視ではソケット部材108の平坦面が揺動レバー105に平行であっても、インナーケーブル103に内在しているねじれ応力が操作と共に顕在化する場合もある。
他方、本出願人は、特許文献1のL型ボールジョイントを提案している。このL型ボールジョイントは、ソケット部材がボール部材を受ける本体とその本体に対して回転自在に連結される回転部材とに分かれており、その回転部材にロッドの先端の雄ネジを螺合する雌ネジが形成されている。このL型ボールジョイントは、インナーケーブルをほとんどねじれがない状態でソケット部材に連結することができる。また、前述の偏摩耗の問題も解消することができる。
特開平11−108042号公報
特許文献1のL型ボールジョイントでは、回転部材をソケット部材に回転自在に連結するため、ソケット部材に回転部材を挿入した後、ソケット部材の端部をかしめたり、亜鉛合金などを鋳込んだりして、回転部材がソケット部材から抜け出さないようにしている。そのため、ソケット部材の構造が複雑となり、本体に回転部材を取付ける作業も繁雑である。
本発明は、前記ボール部材あるいはソケット部材の偏摩耗の問題を解消すること、プッシュプルコントロールケーブルのインナーケーブルとジョイントとの相対角の位置決めを不要とし、プッシュプルコントロールケーブルの取付け作業を簡単に行うことができるようにすること、しかも特許文献1のL型ボールジョイントを使用せず、構成が簡単で組み付け作業も容易なインナーケーブル連結構造を提供することを技術課題としている。
本発明のインナーケーブル連結構造は、プッシュプルコントロールケーブルのインナーケーブルの端部を揺動レバーに連結するためのインナーケーブル連結構造であって、前記インナーケーブルの端部に同軸状に固着されるロッドと、そのロッドの他端が固定される第1部材およびその第1部材に回動自在に連結されて揺動レバーに固定される第2部材からなるジョイントとを備え、前記ロッドが、インナーケーブルに固着される基部と、ジョイントの第1部材に固定される先端部とに分離されており、前記基部と先端部とが、押し引き両方向の力を伝達するように、かつ、軸心廻りに回転自在に連結されていることを特徴としている。
(1)本発明のインナーケーブル取付け構造では、ロッドが、インナーケーブルに固着される基部と、ジョイントの第1部材に固定される先端部とに分離されており、前記基部と先端部とが、軸心廻りに回動自在に連結されているので、先端部の自軸廻り(ロッドの自軸廻り)の回転はフリーであり、相対角の位置決めはできない。そのため、ジョイントの第1部材が傾いていても、そのままの状態である。また、ジョイントとインナーケーブル自体との全体の相対角の位置決めもできない。しかしインナーケーブルの往復操作に伴ってロッドの基部側に軸心廻りのトルクが生じても、そのトルクが先端側には伝えられず、ジョイントの第1部材は押し引き力のみが伝えられる。
そのため、ジョイントの第1部材がいくらか傾いていても、強いねじれ力が加わらず、偏摩耗が生じないと考えられる。そしてロッドとジョイントの相対角の位置決めが不要であるため、組み立て作業が容易であり、熟練を要しない。さらにジョイント自体には追加工や回転部材の連結が不要であるので、市販のジョイントを使用することができ、取付け作業も容易である。
(2)前記基部または先端部のいずれか一方に有底円筒状の受け部が設けられると共に、他方にその受け部内で回転する円柱状の頭部が設けられており、前記受け部に、その受け部内における頭部の回転を許しながら頭部の軸方向の移動を規制する止め部材が取付けられている場合は、一層組み立て作業が容易である。
(3)前記ジョイントがボールソケットジョイントであり、前記第1部材がソケット部材を備え、第2部材がそのソケット部材に首振り自在に嵌合するボール部材を備えている場合は、ソケット部材のボール部材に対する追従が自由になるため、ソケット部材に偏摩耗が生じにくい。
(4)また、前記ジョイントがアイエンドタイプのジョイントであり、前記第1部材がアイエンドであり、前記第2部材がそのアイエンドに対して回動自在に嵌合するピンを備えている場合は、アイエンドに対して傾く方向のトルクが加わらず、アイエンドあるいはピンの偏摩耗が防止される。
なお、通常はボール部材やピンの硬度を高くし、ソケット部材の球面状の内面およびアイエンドの内面をブッシュなどの硬度が低い材料で形成するので、ソケット部材あるいはアイエンド側に偏摩耗しやすい。逆にボール部材やピンの方が軟質(硬度が低い)である場合は、ボール部材やピンの偏摩耗が生ずる。本発明の構造ではこのようなボール部材やピンが軟質の場合でも、それらの偏摩耗を防止することができ、組み立て作業を簡易にすることができる。以下、図面を参照しながら本発明のインナーケーブル連結構造(以下、単に「連結構造」という)の実施の形態を説明する。
本発明の連結構造の一実施形態を示す一部断面側面図である。 図1の連結構造の組み立て前の一部断面側面図である。 図2のIII-III線断面図である。 図2における止め部材の正面図である。 本発明の連結構造の他の実施形態を示す一部断面側面図である。 本発明の連結構造のさらに他の実施形態を示す要部断面図である。 図7aは従来の連結構造の一例を示す一部断面側面図、図7bは図7aのA−A線断面図、図7cは図7aの連結構造の不具合状態を示す側面図、図7dは図7cの連結構造の正面図である。
図1に示す連結構造10は、一端にインナーケーブル11の端部が同軸状に固着されるロッド12と、そのロッドの他端が固定されるボールソケットジョイント13とからなる。ロッド12は、インナーケーブル11に固着されるロッド基部14と、そのロッド基部14に回動自在に連結されるロッド先端部15とに分かれており、それらは止め部材16によって互いに外れないように結合されている。ボールソケットジョイント13は、ロッド先端部15に固定されるソケット部材(第1部材)17と、揺動レバーLに固定されるボール部材(第2部材)18とからなる公知のジョイントである。ソケット部材17は下端でボール部材18のボールを包み込んで抜け防止をしている。
図2に示すように、ロッド基部14はほぼ断面円形の軸20と、その先端側に設けられる有底筒状の受け部21とを備えており、軸20の基部にはインナーケーブル11を挿入してカシメなどで固着する孔(深穴)22が形成されている。受け部21は軸20が一体に接合される厚肉の底部23と、略円筒状の外周部24とからなる。底部23は円板状であるが、図3の想像線で示すように、ネジ締めのときにスパナなどをかけるための一対の平坦面25を形成することもできる。外周部24の内面の奥側は円筒面26が形成され、内面の円筒面26を除く範囲には雌ネジ27が形成されている。
ロッド先端部15は、軸28と、その一端に設けられる軸より大径の円柱状の頭部29とからなる。軸28の外周にはソケット部材17に螺入され、ナット(図1の符号30参照)が螺合される雄ネジ32が形成されている。なお、ソケット部材17の端部31は、スパナを掛けるために六角形にされている。頭部29の外周面は、組み立てられたとき、止め部材16の内周面と回動自在に嵌合し、頭部29の先端面33はロッド基部14の受け部21の底面23aと回動自在に摺接する(図1参照)。頭部29の先端面33は軸心に対して略直角の平坦面にされ、反対側も軸心に対して略直角の平坦な段部34とされている。軸28の外周の雄ネジ32は、たとえば軸28の先端(図2の左端)から、その長さの略1/3〜2/3までの範囲に形成されている。軸28の雄ネジ32が形成されていない範囲は円筒面35にしている。ロッド基部14およびロッド先端部15は、従来のロッドと同様の材料、たとえば圧延鋼(SWCH12A)などの鋼などが用いられる。
前記止め部材16は、略円筒状の部材であり、外周にはロッド基部14の受け部21の内面の雌ネジ27と螺合する雄ネジ36が形成されている。さらに外周の一端側は、図4に示すように、ネジ締めのときにスパナなどをかけるために一対の平行な平坦面37を形成している。ただし想像線で示すように断面四角形とすることもできる。止め部材16の内面は、ロッド先端部15の頭部29の外周面と回転自在に嵌合する断面円形の大径の孔38と、ロッド先端部15の軸28の円筒面35と回転自在に嵌合する断面円形の小径の孔39が形成され、それらの間には軸心と略直角の段部40が設けられている。なお、大径の孔38と小径の孔39のいずれかは、頭部29あるいは円筒面35と遊嵌するようにしてもよい。止め部材16もロッドと同様の材料、たとえば圧延鋼(SWCH12A)などの鋼鋼などが用いられる。
上記のごとく構成されるロッド基部14、ロッド先端部15および止め部材16は、ロッド先端部15を止め部材16に通し、止め部材16をロッド基部14の受け部21に螺合して組み立てることにより、図1に示すロッド12が得られる。受け部材21に止め部材16を螺合した後、受け部材21の外周部24の先端の数カ所をカシメることにより(図1のカシメ部24a参照)、ネジの緩み止めとする。そのように組み立てたロッド12のロッド先端部15をソケット部材17の連結部41の雌ネジ41aに螺入し、ねじ込み長さを調節することにより、インナーケーブル11の配索長さを調節する。その後、ナット30により、雄ネジ32と雌ネジ41aの螺合を固定する。この場合、ロッド先端部15だけを回転させて螺進させることができるので、インナーケーブル11を捩ることがなく、インナーケーブル11の長さ調節が容易である。
図1の実施形態ではロッド先端部15にスパナをかける部分がないが、手で回してロッド先端部15をソケット部材17の雌ネジ41aに螺入させることができる。この状態ではロッド先端部15が雌ネジ41aの最も奥まで入っていないため、指先でも回転させることができる。ついでナット30を螺進させてソケット部材17の連結部41の端面41bに当接させ、スパナで締め付ける。それによりロッド先端部15をソケット部材17に固定することができる。なお、必要に応じてロッド先端部15にもスパナをかけるための一対の平行平坦面などを設けてもよい。
上記のように組み付けられた図1の連結構造10は、たとえばインナーケーブル11が矢印R方向に引かれると、ロッド12も矢印R方向に引かれ、ボールソケットジョイント13を介して揺動レバーLを一方向に回動させることができる。このとき、ロッド基部14が矢印R方向に引かれる力は、止め部材16の段部40と頭部29の段部34の係合によってロッド先端部15に伝えられる。逆にインナーケーブル11を矢印F方向に押すと、ロッド12およびボールソケットジョイント13を介して揺動レバーLを他方向に回動させることができる。このとき、受け部21の底部23から頭部29の先端面33に力が伝えられる。
このような往復操作のとき、アウターケーシングが湾曲して配索されているなどのため、インナーケーブル11にねじれが生じた場合でも、ロッド先端部15とロッド基部14が軸心廻りに相対的に回動可能であるので、ロッド基部14のみが回動し、ロッド先端部15には回転トルクが伝わらない。したがってソケット部材17に偏摩耗が生ずるのが防止される。また、ロッド先端部15とロッド基部14とを分離して回転自在に連結しているので、ボールソケットジョイント13は通常の市販品を用いることができる。
本発明の連結構造は、前述のボールソケットジョイント13を用いた連結構造に採用するほか、図5に示すように、リング状の先端を備えたアイエンド42と、そのアイエンド内に回動自在に嵌合されるピン43とからなるアイエンドタイプのジョイント44を備えた連結構造に採用することもできる。図5の連結構造45ではロッド先端部15をアイエンド42の連結部(基部)46に形成した雌ネジ46aに螺合させ、ナット30で締結する。他の構成は図1の連結構造10と同様であり、同一の作用効果を奏する。
さらに本発明の連結構造を採用する場合は、従来、ボールソケットジョイントを用いていた連結構造におけるジョイントを、アイエンドタイプジョイントに変更することもできる。すなわち本発明の連結構造は、ロッドを先端側と基部側に分離し、それらの間に相対的な回動を許す回動部を設けているので、アイエンドタイプのジョイントであっても全体として2軸廻りの相対回動が可能である。そのため、ジョイントの回動中心とロッドの軸心の角度が変化しない限り、充分安定して操作力を伝達することができる。揺動レバーの回動中心とジョイントの回動中心が平行でない場合など、揺動レバーの揺動によってジョイントの回動中心とロッドの軸心の角度が変化する場合は、ボールソケットジョイントを用いることになる。
図1の連結構造10ではロッド先端部15とソケット部材17とが別部品である。しかしインナーケーブルの長さ調節をインナーケーブルの反対側の連結構造で行う場合、あるいはアウターケーシングの取付け部で調節する場合など、連結構造10内でのインナーケーブル11の配索長さ調節が不要な場合は、ロッド先端部15とソケット部材17を一体に形成することもできる。その場合は両端が太い部品の細い部分に止め部材16を嵌合するため、たとえば止め部材16を二つ割りにするか、頭部29を軸に対してネジなどで止める。同様に、図5の連結構造44ではロッド先端部15とアイエンド42とが別部品であるが、ロッド先端部15とアイエンド42を一体にすることもできる。
前記実施形態では止め部材16を受け部21の内部に挿入し、その内面に形成した雌ネジ27に螺合しているが、図6に示すように、止め部材16を受け部21の外周に被せ、受け部21の外周の雄ネジに止め部材16の内周の雌ネジを螺合するようにしてもよい。その場合は受け部材21の内底面で頭部29の段部34と係合させることになる。その場合、雄ネジと雌ネジの螺合させる長さを充分にとるため、受け部21の長さを短くするか、頭部29を長くするようにしてもよい。
また、前記実施形態では、ロッド基部14の側に受け部21を設け、ロッド先端部15の側に頭部29を設けているが、逆にロッド基部14の側に頭部29を設け、ロッド先端部15の側に受け部21を設けることもできる。この場合も、ロッド基部14が長いため、止め部材16を二つ割りにするほうが取り付けが容易である。
10 連結構造
11 インナーケーブル
12 ロッド
13 ボールソケットジョイント
14 ロッド基部
15 ロッド先端部
16 止め部材
17 ソケット部材
L 揺動レバー
18 ボール部材
19 止めリング
20 軸
21 受け部
22 孔
23 底部
23a 底面
24 外周部
24a カシメ部
25 平坦面
26 円筒面
27 雌ネジ
28 軸
29 頭部
30 ナット
31 ソケット部材の端部
32 雄ネジ
33 頭部の先端面
34 段部
35 円筒面
36 雄ネジ(止め部材)
37 平坦面(止め部材)
38 大径の孔
39 小径の孔
40 段部
41 連結部
41a 雌ネジ
41b 端面
42 アイエンド
43 ピン
44 ジョイント
45 連結構造
46 連結部(アイエンド)
46a 雌ネジ

Claims (4)

  1. プッシュプルコントロールケーブルのインナーケーブルの端部を揺動レバーに連結するためのインナーケーブル連結構造であって、
    前記インナーケーブルの端部に同軸状に固着されるロッドと、
    そのロッドの他端が固定される第1部材およびその第1部材に回動自在に連結されて揺動レバーに固定される第2部材からなるジョイントとを備え、
    前記ロッドが、インナーケーブルに固着される基部と、ジョイントの第1部材に固定される先端部とに分離されており、
    前記基部と先端部とが、押し引き両方向の力を伝達するように、かつ、軸心廻りに回転自在に連結されているインナーケーブル連結構造。
  2. 前記基部または先端部のいずれか一方に有底円筒状の受け部が設けられると共に、他方にその受け部内で回転する円柱状の頭部が設けられており、
    前記受け部に、その受け部内における頭部の回転を許しながら頭部の軸方向の移動を規制する止め部材が取付けられている請求項1記載のインナーケーブル連結構造。
  3. 前記ジョイントがボールソケットジョイントであり、前記第1部材がソケット部材を備え、第2部材がそのソケット部材に首振り自在に嵌合するボール部材を備えている請求項1または2記載のインナーケーブル連結構造。
  4. 前記ジョイントがアイエンドタイプのジョイントであり、前記第1部材がアイエンドであり、前記第2部材がそのアイエンドに対して回動自在に嵌合するピンを備えている請求項1または2記載のインナーケーブル連結構造。
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