JP5673009B2 - インバータ制御装置および電力変換システム - Google Patents

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Description

本発明は、回転角度に関する信号情報を出力する角度検出器と、当該信号情報に基づいて回転角度の誤差を補正する誤差補正手段とを備えるインバータ制御装置および電力変換システムに関する。
従来では、制御方式に関係なく、回転位置センサの誤差を補正可能な補正手段を備えた電動機制御装置に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。当該技術によれば、補正手段は回転位置センサにより検出されるセンサ値の予測値を演算し、その演算した予測値に基づいて回転位置センサにより検出されたセンサ値を補正する。予測値は、回転位置センサから出力されるセンサ値の所定期間における平均値を演算し、その演算した平均値に基づいて演算する。なお、所定期間は、回転子が一定角度(180度,90度,45度等)の整数倍回転するのに必要な時間としている。
ここで、特許文献1によるセンサ値を補正するための予測値は、センサ値の所定期間における平均値であり、単位時間当たりの回転角度に相当する。特許文献1の図3に示す所定期間Δt1,Δt2にかかる始期および終期は、回転角度が0度になるタイミングであるので、基準信号を受けて所定期間を規定しているものと考えられる。
特許第4059094号公報
しかし、特許文献1の技術を適用すると、所定期間内に加速や減速等によって回転数(「回転速度」と同義である)の変動が生じる場合には、所定期間の平均値が変化する。ところが、この平均値は所定期間の全期間に亘って適用される数値であるので、所定期間内に加速したり減速したりする場合、回転変化を角度誤差として誤認識することになり、正確な角度補正ができないという問題点がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、所定期間内に加速や減速等のような回転数の変動が生じる場合であっても、従来より正確に角度補正ができるインバータ制御装置および電力変換システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、第1角度検出器によって出力される回転電機の回転角度に関する信号情報に基づいて、理想角度と前記回転角度との誤差を補正する誤差補正手段を備えるインバータ制御装置において、前記第1角度検出器によって出力される信号情報に基づいて、正弦波または余弦波となる前記信号情報の1周期の中で複数回発生するピーク及びゼロクロスのうち一方又は双方を基準角度として検出する基準角度検出手段と、前記基準角度検出手段によって検出される前記基準角度に基づいて、前記回転角度の誤差を補正する基準となる基準周期を決定する基準周期決定手段と、を有し、前記誤差補正手段は、1周期の中で複数回検出される前記基準角度毎に前記基準周期決定手段によって決定される前記基準周期に基づいて前記理想角度を推定し、推定した前記理想角度と前記信号情報に基づいて検出される前記回転電機の検出角度との誤差を補正することを特徴とする。
この構成によれば、誤差補正手段は基準周期に基づいて理想角度を推定し、理想角度と検出角度との誤差を補正する。基準周期は、基準角度検出手段によって信号情報に基づいて1周期の中で複数回検出される基準角度(例えば30度や45度等の角度の整数倍)に基づいて決定されるので、加速や減速等のような回転数の変動が生じても影響を受けない。誤差補正手段が行う誤差の補正も回転数の変動による影響を受けないので、速度変化と誤差を分離して誤差補正を行うことができる。ピークやクロスは簡単な回路や判別法で特定することができるので、基準周期決定手段は正確に基準周期を決定することができる。したがって、従来より正確に角度補正を行うことができる。また、速度変化と誤差を精度よく分離でき、誤差補正を行うことができる。「ピーク」は信号情報の信号値が最大値または最小値と同一値になるタイミングを意味する。「ゼロクロス」は信号情報の信号値が0になるタイミングを意味する。
請求項2に記載の発明は、第1角度検出器によって出力される回転電機の回転角度に関する信号情報に基づいて、理想角度と前記回転角度との誤差を補正する誤差補正手段を備えるインバータ制御装置において、前記回転電機が回転するに伴って発生する逆起電圧を検出する電圧センサと、前記電圧センサによって出力される逆起電圧に基づいて、前記逆起電圧の1周期の中で複数回発生するピーク及びクロスのうち一方又は双方を基準角度として検出する基準角度検出手段と、前記基準角度検出手段によって検出される前記基準角度に基づいて、前記回転角度の誤差を補正する基準となる基準周期を決定する基準周期決定手段と、を有し、前記誤差補正手段は、1周期の中で複数回検出される前記基準角度毎に前記基準周期決定手段によって決定される前記基準周期に基づいて前記理想角度を推定し、推定した前記理想角度と前記信号情報に基づいて検出される前記回転電機の検出角度との誤差を補正することを特徴とする。
なお、「回転電機」は、例えば電動機(モータ),発電機,電動発電機等が該当する。「回転角度」は、回転電機に備えられている回転体(例えばロータ)について、基準となる位置からの角度を意味する。「信号情報」は、アナログ情報であるとデジタル情報であるとを問わない。第1角度検出器や後述する第2角度検出器のような「角度検出器」は、回転角度を直接的または間接的に取得可能な検出器であれば任意である。例えば、レゾルバ,ロータリエンコーダ,ジャイロスコープ,GMR(Giant Magnetoresistance Revolution;巨大磁気抵抗効果)回転センサなどが該当する。「理想角度」は、回転電機の回転に伴って理想的(すなわち直線的・比例的)に変化する回転角度を意味する。
請求項に記載の発明は、前記基準角度検出手段は、複数相の前記逆起電圧について一相がピークになる角度及び二相がクロスする角度のうち一方又は双方を基準角度として検出することを特徴とする
請求項に記載の発明は、第1角度検出器によって出力される回転電機の回転角度に関する信号情報に基づいて、理想角度と前記回転角度との誤差を補正する誤差補正手段を備えるインバータ制御装置において、前記回転電機の磁極検出によってパルス信号を出力する第2角度検出器と、前記第2角度検出器によって出力される前記パルス信号に基づいて、繰り返し発生する前記パルス信号のエッジを基準角度として検出する基準角度検出手段と、前記基準角度検出手段によって検出される前記基準角度に基づいて、前記回転角度の誤差を補正する基準となる基準周期を決定する基準周期決定手段と、を有し、前記誤差補正手段は、1周期の中で繰り返し検出される前記基準角度毎に前記基準周期決定手段によって決定される前記基準周期に基づいて前記理想角度を推定し、推定した前記理想角度と前記信号情報に基づいて検出される前記回転電機の検出角度との誤差を補正することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、前記基準角度検出手段は、複数相の前記パルス信号について各相にかかる前記パルス信号の前記エッジを基準角度として検出することを特徴とする
請求項に記載の発明は、前記基準角度検出手段は、前記基準角度を検出する際、前記誤差補正手段で所定回転数範囲で記憶した角度誤差で調整することを特徴とする。この構成によれば、第1角度検出器の誤差を相殺して正しい基準角度を検出することができる。
請求項に記載の発明は、電力変換システムにおいて、請求項1から5のいずれか一項に記載のインバータ制御装置と、インバータと、を有することを特徴とする。この構成によれば、所定期間内に加速や減速等のような回転数の変動が生じる場合であっても、制御対象となる回転電機について従来より正確に角度補正を行うことができる。
電力変換システムの第1構成例を示す模式図である。 インバータ制御装置の第1構成例を示す模式図である。 理想角度と検出角度とに基づく補正値を求める過程を説明する図である。 回転角度補正処理の手続き例を示すフローチャートである。 検出角度や回転角度等にかかる経時的変化を示すタイムチャートである。 電力変換システムの第2構成例を示す模式図である。 インバータ制御装置の第2構成例を示す模式図である。 回転角度補正処理の手続き例を示すフローチャートである。 検出角度や回転角度等にかかる経時的変化を示すタイムチャートである。 電力変換システムの第3構成例を示す模式図である。 インバータ制御装置の第3構成例を示す模式図である。 回転角度補正処理の手続き例を示すフローチャートである。 検出角度や回転角度等にかかる経時的変化を示すタイムチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的な接続を意味する。また、連続符号は記号「〜」を用いて簡略化する。例えば「スイッチング素子Q1〜Q6」は「スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6」を意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示してはいない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は、第1角度検出器としてレゾルバを適用して回転電機の角度補正を行う例であって、図1〜図5を参照しながら説明する。図1には電力変換システムの第1構成例を模式図で示す。図2にはインバータ制御装置の第1構成例を模式図で示す。図3には理想角度と検出角度とに基づく補正値を求める過程を説明する図で示す。図4には回転角度補正処理の手続き例をフローチャートで示す。図5には検出角度や回転角度等にかかる経時的変化をタイムチャートで示す。
図1に示す電力変換システムは、コンバータ10,インバータ20,制御電源回路50,インバータ制御装置60などを有する。コンバータ10は、必要に応じて備えられ、第1直流電源E1(例えばバッテリ等)から平滑用のコンデンサC1を介して供給される直流電圧(電圧値V1;例えば300[V]等)を、インバータ20で必要とする直流電圧(電圧値Vdc)に変換して出力する機能を担う。なお、コンバータ10の構成や作動等は周知であるので図示および説明を省略する。
インバータ20は、供給される直流電圧(電圧値Vdc;例えば660[V]等)を変換して回転電機40に出力する機能を担う。第1直流電源E1とインバータ20との間には、コンバータ10を介在させている。コンバータ10とインバータ20との間には、平滑用のコンデンサC2が接続される。コンデンサC2は、コンバータ10の出力電圧値(電圧値Vdc)の電位変動を低減する機能を担う。
インバータ20は、スイッチング素子Q1〜Q6やダイオードD1〜D6などを有する。スイッチング素子Q1〜Q6にはスイッチング機能を有する任意の半導体素子を用いることができ、例えばIGBTやパワートランジスタ等が該当する。このスイッチング素子Q1〜Q6は、インバータ制御装置60から個別に伝達される制御信号Spに従ってオン/オフが駆動される。ダイオードD1〜D6は、それぞれ対応するスイッチング素子Q1〜Q6のコレクタ端子とエミッタ端子との間に並列接続される。これらのダイオードD1〜D6は、いずれもフリーホイールダイオードとして機能する。スイッチング素子Q1〜Q3やダイオードD1〜D3などは上アーム側に配置され、スイッチング素子Q4〜Q6やダイオードD4〜D6などは下アーム側に配置される。共通電位G1はインバータ20内で共通する電位(同電位グランド)であり、接地されるグランドG2と接続された場合には0[V]になる。共通電位G1とグランドG2とは必ずしも同電位でない場合があるので、両者は異なる図記号を用いて示す。
インバータ20内の回路素子は、一点鎖線で囲って示すように三相(本例ではU相,V相,W相)に分けられ、インバータ制御装置60によって相ごとに作動が制御される。U相は、スイッチング素子Q1,Q4やダイオードD1,D4などで構成される。V相は、スイッチング素子Q2,Q5やダイオードD2,D5などで構成される。W相は、スイッチング素子Q3,Q6やダイオードD3,D6などで構成される。U相のスイッチング素子Q1,Q4は、直列接続されてハーフブリッジを構成する。V相のスイッチング素子Q2,Q5と、W相のスイッチング素子Q3,Q6とについても同様に、直列接続されてハーフブリッジを構成する。ハーフブリッジの各接続点と回転電機40の三相端子とは、線路Ku,Kv,Kwによって相ごとに接続されている。線路KuにはU相電流Iuが流れ、線路KvにはV相電流Ivが流れ、線路KwにはW相電流Iwが流れる。
制御電源回路50は、第2直流電源E2(例えばバッテリ等)から供給される直流電圧V2(例えば12[V]等)を、コンバータ10やインバータ20等で必要とする電圧や電流に変換して出力する機能を担う。この制御電源回路50の構成や作動等は周知であるので図示および説明を省略する。これらの制御電源回路50および第2直流電源E2は、ともにグランドG2に接続されて接地されている。
インバータ制御装置60は、コンバータ10やインバータ20等の動作を司る。本発明を実現するためのインバータ制御装置60の構成例については後述する(図2を参照)。インバータ制御装置60が入力する信号は、外部装置に相当するECU70から伝達される指令回転数N、電流センサ30から伝達される電流I(相電流Iu,Iv,Iw)、レゾルバ41から出力される信号などがある。インバータ制御装置60が出力する信号は、スイッチング素子Q1〜Q6の制御端子P1〜P6に伝達する制御信号Spや、コンバータ10に備える駆動回路に伝達する制御信号などがある。
ECU70は、回転電機40を目的とする回転数で回転させるため、当該回転数を指令する指令回転数Nを出力する。このECU70は「外部装置」に相当する。
回転電機40には、例えば三相電動機(図には「M」と記載する)を適用する。電流センサ30は、回転電機40を流れる各相の電流(すなわち相電流Iu,Iv,Iw)を検出可能なセンサを用いる。例えば、磁気比例型センサ,電磁誘導型センサ,ファラデー効果型センサ,変流器型センサなどが該当する。レゾルバ41は「第1角度検出器」に相当し、回転電機40に備える回転子(例えば主軸やロータ等)の回転角度に基づく信号を出力する。回転角度に基づく信号情報がSIN検出信号SsやCOS検出信号Sc等のようなアナログ信号である場合には、RDコンバータ80によって検出角度θd等のデジタル信号に変換し、インバータ制御装置60に入力する。
上述した電力変換システムは、回転電機40の回転駆動によって移動を実現できる輸送機器に備えるのが望ましい。輸送機器としては、例えば自動車,航空機,船舶,鉄道車両などが該当する。
インバータ制御装置60の構成例について、図2を参照しながら説明する。図2にブロック線図で示すインバータ制御装置60は、加合手段61a,61c、PI制御手段61b、トルク制御手段61d、角加速度検知手段62、負荷トルク推定手段63、出力トルク演算手段64、回転数演算手段65、基準角度検出手段66、誤差補正手段67、基準周期決定手段68などを有する。これらの要素のうち、加合手段61a,61c、PI制御手段61bおよびトルク制御手段61dは、回転数フィードバック制御を実現する。
加合手段61aは、入力信号の加え合わせを行う。本例では負帰還ループを形成するため、指令回転数Nから検知回転数Nsを差し引いた差分値を偏差Neとして出力する。PI制御手段61bは、加合手段61aから出力される偏差Neと、比例ゲインや積分ゲイン等とに基づいてPI制御を行うため、トルク指令Teを算出して出力する。
加合手段61cは、上述した加合手段61aと同様に入力信号の加え合わせを行う。具体的には、PI制御手段61bから出力されるトルク指令Teと、負荷トルク推定手段63から出力される負荷トルクTdとを加え合わせた加算値を最終トルク指令Tとして出力する。トルク制御手段61dは、最終トルク指令Tに対応する電圧指令Vcをインバータ20に伝達する。なお、インバータ20はトルク制御手段61dから出力される電圧指令Vcに基づいて、回転電機40を回転駆動する駆動信号(変調信号を含む。)を出力する。
加合手段61cで加算される負荷トルクTdは、負荷トルク推定手段63によって推定される。この負荷トルク推定手段63は、出力トルク演算手段64から伝達される出力トルクToや、角加速度検知手段62から伝達される角加速度ω、回転数演算手段65から伝達される検知回転数Nsなどに基づいて推定する。
角加速度検知手段62は、回転電機40の角加速度ωを検知する機能を担う。角加速度ωを検知できれば検知方法は任意である。本例では、回転数演算手段65から出力される検知回転数Nsを用いて所要の演算を行うことで角加速度ωを推定する。
出力トルク演算手段64は、電流センサ30が検出する電流(例えば三相の相電流Iu,Iv,Iw)の電流値に基づいて、出力トルクToを演算する。当該演算方法は任意に設定可能であり、数式モデルを演算して出力トルクToを推定したり、回転電機40を流れる相電流Iu,Iv,Iwの電流値を引数とするマップを用いて推定したりする。
基準角度検出手段66は、レゾルバ41から出力される信号情報(SIN検出信号SsやCOS検出信号Sc等)に基づいて、補正区間を規定するための基準角度θsを検出する。本例では、SIN検出信号SsやCOS検出信号Scがゼロクロスするゼロ値(あるいはピークに達するピーク値)になる基準角度θsを検出する。具体的な検出例については後述する(図5を参照)。
上記の基準角度θsを検出する際には、所定回転数範囲で記憶した角度誤差で調整する構成としてもよい。所定回転数範囲は任意に設定可能である。例えば、一定回転数ごと(具体的には100[rpm]ごとや、200[rpm]ごと、1000[rpm]ごと等)で調整量を設定してもよく、不定回転数(具体的には0〜100,100〜500,500〜2000,2000〜10000[rpm]等)で調整量を設定してもよい。一部の所定回転数範囲に適用してもよく、全部の所定回転数範囲に適用してもよい。
基準周期決定手段68は、基準角度検出手段66によって検出される基準角度θsに基づいて、検出角度θdの誤差を補正する基準となる基準周期Tsを決定する。この基準周期Tsで示す期間(例えば角度が45度)が上記補正区間に相当する。
誤差補正手段67は、基準周期決定手段68によって決定される基準周期Tsに基づいて理想角度θiを推定し、推定した理想角度θiと検出角度θdとの誤差を補正し、回転角度θrを出力する。
回転数演算手段65は、誤差補正手段67から出力される回転角度θrに基づいて、回転電機40の回転数を示す検知回転数Nsを演算して出力する。一定期間に変化する回転角度θrが分かれば、簡単に回転数を求めることができる。
上述のように構成されたインバータ制御装置60において、回転電機40の検出角度θdを補正する方法について、図3と図4を参照しながら説明する。まず図3の左側に示すように、理想角度θiは、横軸で示す時間の変化に伴って、縦軸で示す回転角度が理想的(すなわち直線的,比例的)に変化する角度である。一方で、実際に検出される検出角度θdは、横軸で示す時間の変化に対して、縦軸で示す回転角度が現実的(すなわち非直線的,非比例的)な変化をする角度である。検出角度θdを理想角度θiに近づけるため、理想角度θiから検出角度θdを差し引いた誤差が補正値Amとなる。図3の右側に実線や二点鎖線で示す補正値Amは、基準周期Ts(補正区間)ごとに対応して記録媒体に記録される。記録媒体はインバータ制御装置60等に備えられ、EEPROMやフラッシュメモリ等のような不揮発性メモリを用いるのが望ましい。
図4に示す回転角度補正処理では、まずレゾルバ41から出力される信号情報(SIN検出信号SsやCOS検出信号Sc)がゼロクロスするゼロ値(あるいはピークに達するピーク値)となる角度を基準角度θsとして検出する〔ステップS10〕。基準角度θsは、例えば45度の整数倍が該当する。基準角度θsを検出するにあたって、所定回転数範囲で記憶した角度誤差で調整してもよい。
次にステップS10で検出した基準角度θsに基づいて基準周期Tsを決定し〔ステップS11〕、決定した基準周期Tsに基づいて理想角度θiを推定する〔ステップS12〕。さらにステップS12で推定した理想角度θiとRDコンバータ80から出力される検出角度θdとの誤差を検出し〔ステップS13〕、検出角度θdの誤差を補正値Amで補正して回転角度θrを出力し〔ステップS14〕、回転角度補正処理をリターンする。
インバータ制御装置60において処理される信号の変化は、例えば図5のようになる。図5では、上から順番に、検出角度θdと真の角度θtとの関係、COS検出信号Sc、SIN検出信号Ss、基準周期Ts、検出角度θdと理想角度θiとの関係、誤差θe、回転角度θrのそれぞれにかかる経時的変化を示す。角度を示す横軸において、0度(360度)に示す「NM」はノースマーカの検出に伴う角度である。
図5に示す例は、最上段に示す検出角度θd(実線)と真の角度θt(二点鎖線)との関係で示すように、回転電機40から出力される信号情報で検出される検出角度θdが真の角度θtと一致しないことが前提となる。2段目に示すCOS検出信号Scおよび3段目に示すSIN検出信号Ssがそれぞれゼロ値になるのは、45度の整数倍となる角度である。よって基準角度θsは、45,90,135,180,225,270,315,360度になる(図4のステップS10)。角度誤差の調整は、「+α1」,「+α2」,…,「+α7」で示すように、45度から315度までの基準角度θsで行う。この基準角度θsによれば、4段目に示す基準周期Tsは0〜45度の期間t1、45〜90度の期間t2、…、315〜360度の期間t8になる(図4のステップS11)。
期間t1〜t8の各期間ごとに理想角度θiを推定すると、5段目に実線で示すような特性線になる(図4のステップS12)。もし、二点鎖線で示す検出角度θdのように変化すると、誤差θeは6段目に示すような特性線になる(図4のステップS13)。この誤差θeに基づいて補正すると、回転角度θrは最下段に示すような特性線になる(図4のステップS14)。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる
(1)インバータ制御装置60は、レゾルバ41によって出力される信号情報に基づいて基準角度θsを検出する基準角度検出手段66と、基準角度検出手段66によって検出される基準角度θsに基づいて検出角度θdとの誤差θeを補正する基準となる基準周期Tsを決定する基準周期決定手段68とを有し、誤差補正手段67は基準周期決定手段68によって決定される基準周期Tsに基づいて理想角度θiを推定し、推定した理想角度θiとレゾルバ41によって出力される信号情報に基づいて検出される回転電機40の検出角度θdとの誤差θeを補正する構成とした(図1,図2を参照)。この構成によれば、基準周期Tsは基準角度検出手段66によって検出される基準角度θs(図5の例では45度の整数倍)に基づいて決定されるので、加速や減速等のような回転数の変動が生じても影響を受けない。誤差補正手段67が行う誤差θeの補正も回転数の変動による影響を受けないので、速度変化と誤差を分離して誤差補正を行うことができる。したがって、従来より正確に角度補正を行うことができる。
(2)基準角度検出手段66は、レゾルバ41によって出力される信号情報(すなわちCOS検出信号ScおよびSIN検出信号Ss)のピークおよびゼロクロスのうちで一方または双方を基準角度θsとして検出する構成とした(図2,図5を参照)。この構成によれば、信号情報のピークやゼロクロスは簡単な回路や判別法で特定することができるので、基準周期決定手段68は正確に基準周期Tsを決定することができる。よって、速度変化と誤差を精度よく分離でき、誤差補正を行うことができる。したがって、誤差補正手段67が従来より正確に角度補正を行うことができる。
(3)基準角度検出手段66は、基準角度θsを検出する際、誤差補正手段67で所定回転数範囲で記憶した角度誤差で調整する構成とした。この構成によれば、レゾルバ41の誤差を相殺して正しい基準角度θsを検出することができる。
(4)電力変換システムは、上述したインバータ制御装置60と、インバータ20とを備える構成とした(図1を参照)。この構成によれば、所定期間内に加速や減速等のような回転数の変動が生じる場合であっても、制御対象となる回転電機40について従来より正確に角度補正を行うことができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は、第1角度検出器としてレゾルバを適用するとともに、回転電機の回転に伴って発生する逆起電圧に基づいて基準角度を検出する例である。当該実施の形態2は図6〜図9を参照しながら説明する。図6には電力変換システムの第2構成例を模式図で示す。図7にはインバータ制御装置の第2構成例を模式図で示す。図8には回転角度補正処理の手続き例をフローチャートで示す。図9には検出角度や回転角度等にかかる経時的変化をタイムチャートで示す。なお図示および説明を簡単にするために、実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示す電力変換システムは、図1に示す電力変換システムに代わる構成例である。回転電機40の回転に伴って発生する逆起電圧Vuv,Vvw,Vwuを検出する電圧センサ35を備える点で、図1の構成例と相違する。
図7に示すインバータ制御装置60は、図2に示すインバータ制御装置60に代わる構成例である。基準角度検出手段66を備える点では同じであるが、入力する信号が電圧センサ35から出力される逆起電圧Vuv,Vvw,Vwuになる点が相違する。
図8に示す回転角度補正処理は、図4に示す回転角度補正処理に代わる手続き例である。図4のステップS10に代えて、電圧センサ35から出力される逆起電圧Vuv,Vvw,Vwuに基づいて基準角度θsを検出する点が相違する〔ステップS20〕。逆起電圧Vuv,Vvw,Vwuのうちで二相の逆起電圧がクロスする角度や、残り一相がピークになる角度などがそれぞれ基準角度θsとなる。基準角度θsを検出するにあたっては、上述した実施の形態1と同様に、所定回転数範囲で記憶した角度誤差で調整してもよい。
図9に示すタイムチャートは、図5に示すタイムチャートに代わる経時的変化である。二段目に示す逆起電圧Vuv,Vvw,Vwuは三相交流電圧であるので、二相でクロスする角度、残り一相がピークになる角度がそれぞれ基準角度θsとなる。図9の例では30度の整数倍が該当する。よって基準角度θsは、30,60,90,120,150,180,210,240,270,300,330,360度になる(図8のステップS10)。この基準角度θsによれば、3段目に示す基準周期Tsは0〜30度の期間t1、30〜60度の期間t2、…、300〜330度の期間t11、330〜360度の期間t12になる(図4のステップS11)。
上述した実施の形態2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお、(1)(3)(4)については実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(5)基準角度検出手段66は、回転電機40が回転するに伴って発生する逆起電圧Vuv,Vvw,Vwuのピークおよびクロスのうちで一方または双方を基準角度θsとして検出する構成とした(図6〜図9を参照)。この構成によれば、逆起電圧のピークやクロスは簡単な回路や判別法で特定することができるので、基準周期決定手段68は正確に基準周期Tsを決定することができる。よって、速度変化と誤差を精度よく分離でき、誤差補正を行うことができる。したがって、誤差補正手段67が従来より正確に角度補正を行うことができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、第3角度検出器として磁極センサを適用して回転電機の角度補正を行う例であって、図10〜図13を参照しながら説明する。図10には電力変換システムの第3構成例を模式図で示す。図11にはインバータ制御装置の第3構成例を模式図で示す。図12には回転角度補正処理の手続き例をフローチャートで示す。図13には検出角度や回転角度等にかかる経時的変化をタイムチャートで示す。なお図示および説明を簡単にするために、実施の形態3では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示す電力変換システムは、図1に示す電力変換システムに代わる構成例であり、次の二点で相違する。第1点は、レゾルバ41とは別個に回転電機40の磁極検出によって検出信号(磁極信号Hu,Hv,Hw)を出力する磁極センサ42を備える。この磁極センサ42には、三相電動機である回転電機40に対応して、120度ごとにずらしたホールセンサを用いる。回転電機40の回転子は一般的に磁極(N極とS極)を有しているので、N極からS極への変化と、S極からN極への変化とで、パルス信号が立ち上がったり立ち下がったりする。第2点は、検出信号(磁極信号Hu,Hv,Hw)に基づいて基準信号Stを生成して出力する基準信号生成部90を備える。基準信号生成部90は、例えば磁極信号Hu,Hv,Hwの各パルス信号について、立ち上がったり立ち下がったりするエッジを検出し、基準信号Stを生成して出力する。
図11に示すインバータ制御装置60は、図2に示すインバータ制御装置60に代わる構成例である。基準角度検出手段66を備える点では同じであるが、入力する信号が基準信号生成部90から出力される基準信号Stになる点が相違する。
図12に示す回転角度補正処理は、図4に示す回転角度補正処理に代わる手続き例である。図4のステップS10に代えて、磁極センサ42から基準信号生成部90を経て出力される基準信号Stに基づいて基準角度θsを検出する点が相違する〔ステップS30〕。基準角度θsを検出するにあたっては、上述した実施の形態1と同様に、所定回転数範囲で記憶した角度誤差で調整してもよい。
図13に示すタイムチャートは、図5に示すタイムチャートに代わる経時的変化である。磁極センサ42が出力する検出信号(磁極信号Hu,Hv,Hw)の変化を二段目に示す。磁極信号Hu,Hv,Hwのいずれかについて、パルス信号の立ち上がる時点の角度と、パルス信号の立ち下がる時点の角度がそれぞれ基準角度θsとなる。図13の例では、図9の例と同じく30度の整数倍が該当する。
上述した実施の形態3によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお、(1)(3)(4)については実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(6)レゾルバ41とは別個に回転電機40の磁極検出によって検出信号を出力する磁極センサ42を有し、基準角度検出手段66は磁極センサ42によって出力される検出信号(磁極信号Hu,Hv,Hw)に基づいて基準角度θsを検出する構成とした(図10〜図13を参照)。この構成によれば、磁極検出によって出力される磁極信号Hu,Hv,Hwは、加速や減速等のような回転数の変動が生じても影響を受けない。そのため、ごく低速域における速度変化と誤差をより精度よく分離でき、誤差補正ができる。したがって、従来より正確に角度補正を行うことができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜3に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜3では、回転電機40として三相電動機を適用した(図1,図6,図10等を参照)。この形態に代えて、三相以外の他の相数からなる電動機や、発電機、電動発電機を適用することができる。他の相数からなる回転電機40の場合には、基準角度θsや基準周期Tsが相数に応じて異なってくる。すなわち、30度や45度の整数倍以外の角度となったり、周期となったりする。単に制御対象が異なるに過ぎず、しかも回転制御を行うので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、第1角度検出器にはレゾルバ41を適用し、第2角度検出器には磁極センサ42を適用した(図1,図6,図10等を参照)。この形態に代えて、検出角度θdを直接的または間接的に取得可能な他の角度検出器を適用することができる。他の角度検出器は、例えばロータリエンコーダ,ジャイロスコープ,GMR回転センサなどが該当する。他の角度検出器であっても結果的に検出角度θdを取得できるので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、外部装置(ECU70)から伝達される指令回転数Nに基づいて、回転数フィードバック制御を行う構成とした(図2,図7,図11等を参照)。この形態に代えて、外部装置から最終トルク指令Tが伝達され、インバータ制御装置60が回転電機40のトルクを制御する場合にはトルクフィードバック制御を行う構成としてもよい。この場合には、PI制御手段61bおよびトルク制御手段61dは、それぞれがトルク制御を行うための信号を出力する構成となる。回転数を制御対象とするか、トルクを制御対処にするかの相違に過ぎないので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、PI制御手段61bは比例要素と積分要素を含むPI制御を行う構成とした(図2,図7,図11等を参照)。この形態に代えて、さらに微分要素を含めてPID制御を行う構成としてもよい。PID制御について、図2,図7,図11では括弧内に示す。回転電機40の性能や用途等によっては検知回転数Nsが急激に変化する場合があり、このような回転電機40についても応答性が向上する。
上述した実施の形態1〜3では、インバータ制御装置60とは別体にRDコンバータ80や基準信号生成部90を備える構成とした(図2,図7,図11等を参照)。この形態に代えて、RDコンバータ80および基準信号生成部90のうちで一方または双方をインバータ制御装置60に備える構成としてもよい。単に構成上の相違に過ぎず、機能は同じであるので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
10 コンバータ
20 インバータ(電力変換システム)
30 電流センサ
35 電圧センサ
40 回転電機
41 レゾルバ(第1角度検出器)
42 磁極センサ(第2角度検出器)
50 制御電源回路
60 インバータ制御装置(電力変換システム)
61a,61c 加合手段
61b PI制御手段(またはPID制御手段)
61d トルク制御手段
62 角加速度検知手段
63 負荷トルク推定手段
64 出力トルク演算手段
65 回転数演算手段
66 基準角度検出手段
67 誤差補正手段
68 基準周期決定手段
70 ECU(外部装置)
80 RDコンバータ
90 基準信号生成部
Hu,Hv,Hw 磁極信号(信号情報)
Iu,Iv,Iw 相電流(信号情報)
Sc COS検出信号(信号情報)
Ss SIN検出信号(信号情報)
Vuv,Vvw,Vwu 逆起電圧(信号情報)
θd 検出角度
θs 基準角度
Ts 基準周期
θr 回転角度

Claims (7)

  1. 第1角度検出器によって出力される回転電機の回転角度に関する信号情報に基づいて、理想角度と前記回転角度との誤差を補正する誤差補正手段を備えるインバータ制御装置において、
    前記第1角度検出器によって出力される信号情報に基づいて、正弦波または余弦波となる前記信号情報の1周期の中で複数回発生するピーク及びゼロクロスのうち一方又は双方を基準角度として検出する基準角度検出手段と、
    前記基準角度検出手段によって検出される前記基準角度に基づいて、前記回転角度の誤差を補正する基準となる基準周期を決定する基準周期決定手段と、を有し、
    前記誤差補正手段は、1周期の中で複数回検出される前記基準角度毎に前記基準周期決定手段によって決定される前記基準周期に基づいて前記理想角度を推定し、推定した前記理想角度と前記信号情報に基づいて検出される前記回転電機の検出角度との誤差を補正することを特徴とするインバータ制御装置。
  2. 第1角度検出器によって出力される回転電機の回転角度に関する信号情報に基づいて、理想角度と前記回転角度との誤差を補正する誤差補正手段を備えるインバータ制御装置において、
    前記回転電機が回転するに伴って発生する逆起電圧を検出する電圧センサと、
    前記電圧センサによって出力される逆起電圧に基づいて、前記逆起電圧の1周期の中で複数回発生するピーク及びクロスのうち一方又は双方を基準角度として検出する基準角度検出手段と、
    前記基準角度検出手段によって検出される前記基準角度に基づいて、前記回転角度の誤差を補正する基準となる基準周期を決定する基準周期決定手段と、を有し、
    前記誤差補正手段は、1周期の中で複数回検出される前記基準角度毎に前記基準周期決定手段によって決定される前記基準周期に基づいて前記理想角度を推定し、推定した前記理想角度と前記信号情報に基づいて検出される前記回転電機の検出角度との誤差を補正することを特徴とするインバータ制御装置。
  3. 前記基準角度検出手段は、複数相の前記逆起電圧について一相がピークになる角度及び二相がクロスする角度のうち一方又は双方を基準角度として検出することを特徴とする請求項に記載のインバータ制御装置。
  4. 第1角度検出器によって出力される回転電機の回転角度に関する信号情報に基づいて、理想角度と前記回転角度との誤差を補正する誤差補正手段を備えるインバータ制御装置において、
    前記回転電機の磁極検出によってパルス信号を出力する第2角度検出器と、
    前記第2角度検出器によって出力される前記パルス信号に基づいて、繰り返し発生する前記パルス信号のエッジを基準角度として検出する基準角度検出手段と、
    前記基準角度検出手段によって検出される前記基準角度に基づいて、前記回転角度の誤差を補正する基準となる基準周期を決定する基準周期決定手段と、を有し、
    前記誤差補正手段は、1周期の中で繰り返し検出される前記基準角度毎に前記基準周期決定手段によって決定される前記基準周期に基づいて前記理想角度を推定し、推定した前記理想角度と前記信号情報に基づいて検出される前記回転電機の検出角度との誤差を補正することを特徴とするインバータ制御装置。
  5. 前記基準角度検出手段は、複数相の前記パルス信号について各相にかかる前記パルス信号の前記エッジを基準角度として検出することを特徴とする請求項に記載のインバータ制御装置。
  6. 前記基準角度検出手段は、前記基準角度を検出する際、前記誤差補正手段で所定回転数範囲で記憶した角度誤差で調整することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のインバータ制御装置。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載のインバータ制御装置と、インバータと、を有することを特徴とする電力変換システム。
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