JP5669642B2 - 冷凍装置 - Google Patents
冷凍装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5669642B2 JP5669642B2 JP2011065077A JP2011065077A JP5669642B2 JP 5669642 B2 JP5669642 B2 JP 5669642B2 JP 2011065077 A JP2011065077 A JP 2011065077A JP 2011065077 A JP2011065077 A JP 2011065077A JP 5669642 B2 JP5669642 B2 JP 5669642B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricating oil
- temperature
- expansion valve
- oil
- compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 title claims description 42
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 359
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 203
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 139
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 124
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 40
- 239000002826 coolant Substances 0.000 claims description 26
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 claims description 21
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 36
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 19
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 15
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 description 13
- 238000007710 freezing Methods 0.000 description 10
- 230000008014 freezing Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 6
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 6
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 239000010726 refrigerant oil Substances 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
潤滑油の温度が低く、潤滑油の冷却が不要な状態で潤滑油を冷却し続けた際には、潤滑油に冷媒が多量に溶け込み、油分離効率が低下して油分離器から凝縮器への潤滑油の流出量が増加する「油上がり」という現象が発生する危険性が高くなる。この油上がりが発生すると、圧縮機の軸受に供給される潤滑油が不足し、圧縮機が故障する場合があった。
このため、潤滑油冷却後の潤滑油の温度が所定の値になるように冷却前の潤滑油の温度の大小に応じて複数の異なる容量の膨張弁を組み合わせて用いることで冷媒量を段階的に制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図14は特許文献1に示された従来の二段スクリュー圧縮機を有する冷凍装置の冷媒回路図であり、冷媒及び潤滑油の二段スクリュー圧縮機への供給部位をさらに詳しく示した図である。図中の矢印は冷媒および潤滑油の流れ方向を示す。冷媒は圧縮機1で高温高圧の吐出ガスとなって吐出され、油分離器2内で冷媒ガスと潤滑油に分離される。吐出ガスから分離された冷媒ガスは凝縮器3で凝縮液となり、主液膨張弁4により、低温低圧の湿りガスに変わり、蒸発器5内にて蒸発して被冷却物を冷却した後、圧縮機1の低段圧縮機構1aに注入される。
一方、油分離器2にて吐出ガスから分離された潤滑油は油冷却器7にて冷却され、圧縮機1の圧縮機中間圧室1cに注入される。
凝縮器3にて凝縮液となった液冷媒は、蒸発器5にて冷却作用を行う主液流れ、モーター冷却用膨張弁6にて低温で中間圧力の湿りガスに変化してモーター室1dのモーターを冷却する流れ、潤滑油冷却用の電子膨張弁である膨張弁10、11にて低温で中間圧力の湿りガスに変化して油分離器2からの潤滑油を油冷却器7にて冷却する流れに分岐する。膨張弁10、11および油冷却器7を流れる湿りガスは圧縮機中間圧室1cにて低段吐出ガスと混合され、高段圧縮機構1bに吸入される。
潤滑油冷却用の湿りガスの流量は、潤滑油開閉器12、13、14にて、この湿りガスによって冷却された潤滑油の温度を検知し、冷却後の潤滑油の温度が所定範囲に収まるように、膨張弁10、11を用いて制御する。
また、上記と同様の構成を備え、さらに始動時には容量の大きい潤滑油冷却用電子膨張弁のみを強制的に動作させる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
図1は本発明に係る冷凍装置の実施の形態1における要部冷媒回路を示す構成図である。図1に示すように冷凍装置の冷媒回路は、二段式スクリュー圧縮機1と、油分離器2と、凝縮器3と、主液膨張弁4(第1の膨張弁)と、蒸発器5とから構成される主冷媒回路と、潤滑油冷却用電子膨張弁15(第2の膨張弁)、油冷却器7、温度検出部17と制御部16とから成る潤滑油冷却系統とを備えている。二段式スクリュー圧縮機1(以下、単に圧縮機1と呼ぶ)は、低段圧縮機構1a、高段圧縮機構1b、圧縮機中間圧室1c、およびモーターを収容するモーター室1dから構成されている。
また、温度検出部17は、図示しないが、油冷却器7の出口側配管の温度を検出して信号を発生する温度センサーとこの温度センサーから信号を増幅し、A/D変換して制御部16へ送る変換部とから構成されている。制御部16は制御を行うものであり、マイクロコンピューターやDSPなどのプロセッサーから構成されている。
また、温度センサーはサーミスターや熱電対などで構成され、潤滑油の温度を検知し、信号を発する。
圧縮機1において、冷媒ガスは圧縮されて高温高圧の吐出ガスとなって吐出される。この吐出ガスは、油分離器2において冷媒ガスと潤滑油に分離される。潤滑油と分離された冷媒ガスは凝縮器3で熱交換され、凝縮液となる。凝縮器3から出た液冷媒の内、主流の液冷媒は主液膨張弁4へ流れ込み、ここで液冷媒から低圧の湿りガスに変化する。湿りガスは蒸発器5内で冷凍室内の空気を冷却して蒸発し、低圧の冷媒ガスとなる。この後、冷媒ガスは圧縮機1の低圧側へ吸入される。
また、凝縮器3から流れ出た主流の液冷媒の内、一部はモーター冷却用膨張弁6を通過して中間圧力の湿りガスとなった後、圧縮機のモーター室1dへ吸入され、モーターの巻き線を冷却する。
一方、油分離器2で分離した潤滑油は油冷却器7で冷却された後、圧縮機1の中間圧室へ吸入され、圧縮機の各軸受へ供給される。
油冷却器7の出口側配管に設けられた温度検出部17の内、図示しない温度センサーは潤滑油の温度を検知し、信号を発する。この信号は微弱な電圧信号であるため、図示しない変換部はこの信号を増幅しさらにA/D変換することにより制御部16が読み取れる温度データに変換する。制御部16は、温度検出部17から温度データを取得し、この温度データに基づいて、潤滑油の温度を検出し、この潤滑油の温度が制御範囲になるよう、潤滑油冷却用電子膨張弁15に開度制御信号(パルス信号)を送る。潤滑油冷却用電子膨張弁15のモーターは、この開度制御信号(パルス信号)を受信すると、パルス信号の数またはパルス信号のON時間に応じて回転することで弁の開度を調整し、潤滑油冷却用の冷媒の流量を制御する。
なお、制御部16による潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度は、定常運転時よりも過渡運転時の方が大きくなる。
制御部16は起動されると、まずカウンタークリアやデータ類の初期値設定などの初期化処理を行う(ステップS201)。次に制御部16は温度検出部17から潤滑油の温度を取得し(ステップS202)、潤滑油の温度を予め設定した目標上限温度と比較し、潤滑油の温度が目標上限温度以下か否かを調べる(ステップS203)。潤滑油の温度が目標上限温度以下であれば、制御部16は潤滑油の温度が予め設定した目標下限温度以上であるか否かを調べる(ステップS210)。潤滑油の温度が目標下限温度以上であれば、正常なので、制御部16は潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度をそのまま保持して運転を継続するとともに、所定時間t1が経過したか否か監視し(ステップS208)、所定時間t1が経過したらステップS202へ戻り、再び、潤滑油の温度取得を再開する。ステップS210において、潤滑油の温度が目標下限温度よりも低ければ、制御部16は、潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度をダウン(閉じていく)させる(ステップS211)。これにより、潤滑油冷却用の冷媒の流量が減少するので、潤滑油の冷却が弱まり、潤滑油の温度は次第に上昇していく。
これにより、潤滑油冷却用の冷媒の流量は急増し、潤滑油の温度および吐出ガス温度の急上昇を抑制できる。この結果、吐出ガス温度異常による圧縮機の異常停止を防止できる。この際の潤滑油の温度変化特性を図3に示す。図3に示すように、例えば目標上限温度を50℃、目標下限温度を40℃、所定温度(設定温度と呼ぶこともある)Tを55℃、異常停止温度を95℃とすると、潤滑油の温度が急上昇し、設定温度55℃を超えてしまうような場合、従来ならば、過渡運転時における膨張弁の制御方法は定常運転時と同様に開度の調整量および調整頻度が一定であったので、制御部16による潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度制御では潤滑油の急激な温度上昇に追従できず異常停止温度に到達してしまい、圧縮機を異常停止せざるを得なかった。これに対して、本実施の形態によれば、潤滑油の急激な温度上昇に対して、制御部16は潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度調整量をさらに大きく制御することで、潤滑油冷却用の冷媒流量を急増させることができ、潤滑油の温度および吐出ガス温度の急上昇を抑制できる。
この結果、吐出ガス温度異常による圧縮機の異常停止を防止できる。
実施の形態1では、潤滑油の温度上昇が定常時の温度に比べて急激となる過渡運転時の開度調整量を定常運転時の開度調整量よりも大きく制御し、開度調整頻度が定常時のそれとほぼ同じである場合について説明したが、過渡運転時の1回当たりの開度調整量は実施の形態1と同様であるが、開度調整頻度を定常時のそれよりも多くなるように制御しても良い。本実施の形態2では、このような場合について説明する。
図1の構成は本実施の形態でも用いられる。
図4は、本実施の形態2における制御部16の潤滑油冷却の動作を示すフローチャートである。次に、制御部16の潤滑油冷却の動作を図1及び図4を用いて説明する。
ステップS201〜S208及びステップS210〜S211までは実施の形態1と同様に動作する。ステップS207において、潤滑油の温度が所定値T以上であれば、このままでは危険なので、制御部16は潤滑油冷却用電子膨張弁15に制御信号を送って開度をさらにアップさせる(ステップS401)。次に制御部16は定常運転時の所定時間t1よりも短い所定時間t2が経過するまで待ち(ステップS402)、所定時間t2が経過すると、制御部16は温度検出部17から潤滑油の温度を取得して(ステップS403)、ステップS205へ戻る。これにより、この過渡運転時における1回当たりの開度調整量は実施の形態1における開度調整量と変わりはないが、開度変更の時間間隔は実施の形態1における開度変更のそれよりも短くなるため、開度調整の頻度が実施の形態1よりも多くなる。例えば、定常運転時の開度調整の時間間隔が20秒とすると、過渡運転時の開度調整の時間間隔を10秒にする。これにより、所定時間当たりの潤滑油冷却用液冷媒の流量は定常運転時よりも増える。
例えば、開度の調整量を10パルスとすると、従来では運転初期は150パルス、さらに20秒経過後に160パルス、さらに20秒経過後に170パルス、さらに20秒経過後に180パルス、・・・というように20秒経過毎に10パルスずつ増えていくとすると、本発明では運転初期は150パルス、さらに10秒経過後に160パルス、さらに10秒経過後に170パルス、さらに10秒経過後に180パルス、・・・というように10秒経過毎に10パルスずつ増えていく。
なお、上記所定時間t2は周期的に行われる処理の所定時間t1とは別の周期である。
実施の形態1〜2では、潤滑油の温度上昇が定常時の温度に比べて急激となる過渡運転時の開度調整を定常運転時の開度調整よりも一定の割合で徐々に大きく制御する場合について説明したが、過渡運転時の開度調整頻度を潤滑油の温度が所定値を超える大きさに応じて変えるように制御しても良い。本実施の形態3では、このような場合について説明する。
図1の構成は本実施の形態でも用いられる。
図5は、本実施の形態3における制御部16の潤滑油冷却の動作を示すフローチャートである。次に、制御部16の潤滑油冷却の動作を図1及び図5を用いて説明する。
ステップS201〜S208及びステップS210〜S211までは実施の形態1と同様に動作する。ステップS207において、潤滑油の温度が所定値T以上であれば、このままでは危険なので、制御部16は下記の式(1)に示すように潤滑油の温度Tjから所定値Tを減算して、潤滑油の温度が所定値を超過する温度(以下、超過温度と呼ぶ)Tovを算出する(ステップS501)。
Tov=Tj−T…………………………………………(1)
次に制御部16は算出した超過温度に応じて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度変更の時間間隔t2の値を変える。例えば、下記の式(2)を用いて時間間隔t2を算出する(ステップS502)。
t2=K1/Tov…………………………………………(2)
ここで、K1は定数、/は除算を示す。
なお、t2の算出に用いる数式は式(1)に限る必要はない。例えば下記の式(3)を用いても良い。
t2=1/(a*Tov+b*Tov^2)…………(3)
ここで、a、bはそれぞれ異なる定数、*は乗算、Tov^2はTovの2乗を示す。
実施の形態3では、過渡運転時の開度調整頻度を潤滑油の温度が所定値を超える大きさに応じて変えるように制御したが、過渡運転時の開度調整頻度でなく、開度調整量を潤滑油の温度が所定値を超える大きさに応じて変えるように制御しても良い。本実施の形態4では、このような場合について説明する。
図1の構成は本実施の形態でも用いられる。
図6は、本実施の形態4における制御部16の潤滑油冷却の動作を示すフローチャートである。次に、制御部16の潤滑油冷却の動作を図1及び図6を用いて説明する。
ステップS201〜S208及びステップS210〜S211までは実施の形態1と同様に動作する。ステップS207において、潤滑油の温度が所定値T以上であれば、このままでは危険なので、制御部16は下記の式(1)に示すように潤滑油の温度Tjから所定値Tを減算して、潤滑油の温度が所定値を超過する温度Tovを算出する(ステップS501)。
Tov=Tj−T…………………………………………(1)
次に制御部16は算出した超過温度に応じて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度OPを変える。例えば、下記の式(4)を用いて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度を算出する(ステップS1301)。
OP=K2*Tov………………………………………(4)
ここで、K2は比例定数、*は乗算を示す。
なお、開度OPの算出に用いる数式は式(1)に限る必要はない。例えば下記の式(5)を用いても良い。
OP=a*Tov+b*Tov^2……………………(5)
ここで、a、bはそれぞれ異なる定数、*は乗算、Tov^2はTovの2乗を示す。
次に制御部16は潤滑油冷却用電子膨張弁15に制御信号を送って開度をさらにアップさせた(ステップS209)後、ステップS205へ戻る。これにより、この過渡運転時における開度調整量は潤滑油の温度が所定値を超える温度Tovの大きさに応じて変わる。即ち、超過温度Tovが大きいほど潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度OPは大きくなり、超過温度Tovが小さいほど潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度OPは小さくなる。従って、温度上昇が急激なときは開度OPを大きくして潤滑油冷却用の冷媒の流量を増加させ、温度上昇が急激でないときは開度OPを小さくして潤滑油冷却用の液冷媒の流量を減少させる。これにより、温度上昇が急激でないときは開度調整量が少ないので、その分オーバーシュートあるいはアンダーシュートの発生が実施の形態2よりも少なくなり、安定した制御が可能となる。この際の潤滑油の温度変化特性は図3と似た形となり、潤滑油の温度が目標上限温度を超えた後の潤滑油の温度が目標上下限温度範囲内に収束する速度が実施の形態1〜2よりもなだらかとなり、図示されていないが過渡応答によるオーバーシュートあるいはアンダーシュートの発生が少なくなる。
実施の形態1〜4では、潤滑油の温度の大小に基づいて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度を制御する場合について説明したが、潤滑油の温度の大小でなく、潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率に基づいて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度を制御しても良い。本実施の形態5では、このような場合について説明する。
図1の構成は本実施の形態でも用いられる。
図7は、本実施の形態5における制御部16の潤滑油冷却の動作を示すフローチャートである。次に、制御部16の潤滑油冷却の動作を図1及び図7を用いて説明する。
ステップS201〜S202までは実施の形態1と同様に動作する。
次に制御部16は潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率を算出する(ステップS601)。この上昇率は1つ前の周期に取得した潤滑油の温度を制御部16が内蔵する図示しない記憶部に記憶させておき、今回取得した潤滑油の温度との差分を算出し、これを周期時間で除算することにより得られる。次に制御部16は算出した潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率を目標上限温度上昇率と比較し、潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率が目標上限温度上昇率以上か否か調べる(ステップS602)。潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率が目標上限温度上昇率よりも低ければ、制御部16は、定常運転と判断し、潤滑油の温度を予め設定した目標上限温度と比較し、潤滑油の温度が目標上限温度以下か否かを調べる(ステップS203)。潤滑油の温度が目標上限温度以下であれば、制御部16は潤滑油の温度が予め設定した目標下限温度以上であるか否かを調べる(ステップS210)。潤滑油の温度が目標下限温度以上であれば、正常なので、潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度をそのまま保持して運転を行うとともに、所定時間t1が経過するまで待ち(ステップS208)、その後ステップS202へ戻る。ステップS210において、潤滑油の温度が目標下限温度よりも低ければ、制御部16は、潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度をダウンさせ(ステップS211)、所定時間t1が経過するまで待ち、その後ステップS202へ戻る。これにより、潤滑油冷却用の冷媒の流量が減少するので、潤滑油の温度は上昇する。上記ステップS202〜S211の動作を繰り返し実行することにより、潤滑油の温度は目標下限温度以上になる。
これにより、潤滑油冷却用の冷媒の流量は急増し、潤滑油の温度および吐出ガス温度の急上昇を抑制できる。この結果、吐出ガス温度異常による圧縮機の異常停止を防止できる。この際の潤滑油の温度変化特性を図8に示す。図8に示すように、例えば目標上限温度を50℃、目標下限温度を40℃、所定温度(設定温度と呼ぶこともある)Tを55℃、異常停止温度を95℃とすると、潤滑油の温度が急上昇し、設定温度55℃を超えてしまうような場合、従来ならば、定常運転時の開度のみで対応していたので、制御部16による潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度制御では潤滑油の急激な温度上昇に追従できず異常停止温度に到達してしまい、圧縮機を異常停止せざるを得なかった。これに対して、本実施の形態によれば、潤滑油の急激な温度上昇に対して、制御部16は潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度をさらに大きく制御することで、潤滑油冷却用の冷媒の流量を急増させることができ、潤滑油の温度および吐出ガス温度の急上昇を抑制できる。この潤滑油の急上昇は時間に対する温度の変化を捉えて検出するので、定常運転時でも検出可能であり、いち早く異常の発生を予測することが可能であり、異常停止の発生をより確実に防止できる。
この結果、定常運転時においても傾きを検出することにより、吐出ガスの温度異常をいち早く検出することが可能であり、吐出ガスの温度異常による圧縮機の異常停止を上記実施の形態よりも確実に防止できる。
実施の形態5では、潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率に基づいて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度を制御する際に、潤滑油の温度上昇が定常時の温度に比べて急激となる過渡運転時の開度調整量を定常運転時の開度調整量よりも大きく制御し、開度調整頻度が定常時のそれとほぼ同じである場合について説明したが、過渡運転時の1回当たりの開度調整量は実施の形態1と同様であるが、開度調整頻度を定常時のそれよりも多くなるように制御しても良い。本実施の形態6では、このような場合について説明する。
図1の構成は本実施の形態でも用いられる。
図9は、本実施の形態6における制御部16の潤滑油冷却の動作を示すフローチャートである。次に、制御部16の潤滑油冷却の動作を図1及び図9を用いて説明する。
ステップS201〜S602までは実施の形態5と同様に動作する。ステップS602の比較において、潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率が目標上限温度上昇率よりも低ければ、図2のステップS203〜S211及びステップS208と同様に動作する。ステップS602の比較において、潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率が目標上限温度上昇率以上ならば、制御部16は過渡運転であると判断する。過渡運転では危険な温度になる虞があるので、制御部16は潤滑油冷却用電子膨張弁15に制御信号を送って開度をさらにアップさせる(ステップS604)。次に制御部16は定常運転時の所定時間t1よりも短い所定時間t2が経過するまで待ち(ステップS402)、ステップS202へ戻る。これにより、この過渡運転時における1回当たりの開度調整量は定常運転時における開度調整量と変わりはないが、開度変更の時間間隔は実施の形態5における開度変更のそれよりも短くなるため、開度の調整頻度が実施の形態5よりも多くなる。
これにより、潤滑油の温度変化特性は図8と似た形となる。
また、潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率が所定値を超えた量に基づいて、潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度調整量を変えるように構成しても良い。この場合も上記と同様の効果に加えて、オーバーシュートやアンダーシュートの発生頻度が少なくなり、より安定した運転が可能となる。
実施の形態1〜6では、潤滑油の温度に基づいて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度を制御する場合について説明したが、吐出ガスの温度に基づいて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度を制御しても良い。本実施の形態7では、このような場合について説明する。
図10は本発明に係る冷凍装置の実施の形態7における要部冷媒回路を示す構成図である。図10において、図1と同符号は同一または相当部分を示す。潤滑油の温度を検出する温度検出部17に代えて、圧縮機1から吐出される吐出ガスの温度を検出する温度検出部18を設けた以外は図1と同一である。温度検出部17は、図示しないが、油冷却器7の出口側配管の温度を検出して信号を発生する温度センサーとこの温度センサーから信号を増幅し、A/D変換して制御部16へ送る変換部とから構成されている。また、温度センサーはサーミスターや熱電対などで構成され、潤滑油の温度を検知し、信号を発する。
制御部16は起動されると、まずカウンタークリアやデータ類の初期値設定などの初期化処理を行う(ステップS201)。次に制御部16は温度検出部18から吐出ガスの温度を取得し(ステップS1001)、吐出ガスの温度を予め設定した目標上限温度と比較し、吐出ガスの温度が目標上限温度以下か否かを調べる(ステップS1002)。吐出ガスの温度が目標上限温度以下であれば、制御部16は吐出ガスの温度が予め設定した目標下限温度以上であるか否かを調べる(ステップS1005)。吐出ガスの温度が目標下限温度以上であれば、正常なので、潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度をそのまま保持して運転を行うとともに、所定時間t1が経過するまで待ち(ステップS208)、その後ステップS1001へ戻り、通常の処理を再開する。ステップS1005において、吐出ガスの温度が目標下限温度よりも低ければ、制御部16は、潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度をダウンさせる(絞る)(ステップS211)。
これにより、潤滑油冷却用の冷媒の流量は急増し、潤滑油の温度および吐出ガス温度の急上昇を抑制できる。この結果、吐出ガス温度異常による圧縮機の異常停止を防止できる。
実施の形態7では、吐出ガスの温度に基づいて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度を制御する場合について説明したが、油冷却器の出口から流出された潤滑油冷却後の冷媒ガスの過熱度に基づいて潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度を制御しても良い。本実施の形態8では、このような場合について説明する。
図12は本発明に係る冷凍装置の実施の形態8における要部冷媒回路を示す構成図である。図12において、図1と同符号は同一または相当部分を示す。潤滑油の温度を検出する温度検出部17に代えて、油冷却器7の出口から流出する中間圧力の潤滑油冷却後の冷媒ガスの温度を検出する温度検出部19とこの潤滑油冷却後の冷媒ガスの圧力を検出する圧力検出部20とを油冷却器7の出口側配管に設けた以外は図1と同一である。温度検出部19は、図示しないが、油冷却器7の出口側配管内を流れる潤滑油冷却後の冷媒ガスの温度を検出して信号を発生する温度センサーと、この温度センサーから信号を増幅し、A/D変換して制御部16へ送る変換部とから構成されている。また、温度センサーはサーミスターや熱電対などで構成され、潤滑油の温度を検知し、信号を発する。圧力検出部20は、図示しないが、油冷却器7の出口側配管の圧力を検出して信号を発生する圧電検出器とこの圧電検出器から信号を増幅し、A/D変換して制御部16へ送る変換部とから構成されている。
制御部16は起動されると、まずカウンタークリアやデータ類の初期値設定などの初期化処理を行う(ステップS201)。次に制御部16は温度検出部19から潤滑油冷却後の冷媒ガスの温度を取得し(ステップS1201)、圧力検出部20から潤滑油冷却後の冷媒ガスの圧力を取得する(ステップS1202)。次に制御部16は取得した潤滑油冷却後の冷媒ガスの圧力を飽和温度に変換し、変換した飽和温度を取得した温度から減算することで潤滑油冷却後の冷媒ガガスの過熱度を算出する(ステップS1203)。次に制御部16は潤滑油冷却後の冷媒ガスの過熱度を予め設定した目標上限過熱度と比較し、潤滑油冷却後の冷媒ガスの過熱度が目標上限過熱度以下か否かを調べる(ステップS1204)。潤滑油冷却後の冷媒ガスの過熱度が目標上限過熱度以下であれば、制御部16は潤滑油冷却後の冷媒ガスの過熱度が予め設定した目標下限過熱度以上であるか否かを調べる(ステップS1209)。潤滑油冷却後の冷媒ガスの過熱度が目標下限過熱度以上であれば、正常なので、制御部16は潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度をそのまま保持して運転を行うとともに、所定時間t1が経過するまで待ち(ステップS208)、その後ステップS1201へ戻る。ステップS1209において、潤滑油冷却後の冷媒ガスの過熱度が目標下限過熱度よりも低ければ、制御部16は、潤滑油冷却用電子膨張弁15の開度をダウンさせ(ステップS211)、ステップS208へ進む。
これにより、潤滑油冷却用の冷媒の流量は急増し、潤滑油の温度および吐出ガス温度の急上昇を抑制できる。この結果、吐出ガスの温度異常による圧縮機の異常停止を防止できる。
また、上記の例では、二段スクリュー圧縮機を例に挙げて説明したが、二段スクリュー圧縮機に限る必要はなく、装置に油冷却器を有し、運転条件の急変化による潤滑油の温度や吐出ガス温度の急上昇が発生し得る圧縮機であれば、適用が可能である。
Claims (27)
- 圧縮機、油分離器、凝縮器、第1の膨張弁、蒸発器を順次配管接続して成る冷凍サイクルと、
前記凝縮器の出口と、前記圧縮機とを、第2の膨張弁、油冷却器を介して接続する潤滑油冷却回路と、
前記油分離器の油出口と、前記圧縮機とを前記油冷却器を介して接続する潤滑油回路と、
前記圧縮機、前記第1の膨張弁および前記第2の膨張弁を制御する制御部と、
前記油冷却器の出口側を流れる潤滑油の温度を検出する温度検出部と、を備え、
前記油分離器は、前記圧縮機から吐出された冷媒ガスから潤滑油を分離し、
前記油冷却器は、前記油分離器によって分離され前記潤滑油回路を流れて前記圧縮機へ流れ込む潤滑油を、前記凝縮器から流出し前記潤滑油冷却回路を流れる潤滑油冷却用の冷媒によって冷却し、
前記制御部は、前記温度検出部が検出した潤滑油の温度に基づいて運転条件の急変を検出したときに、前記第2の膨張弁の開度を制御して前記油冷却器に流れ込む潤滑油冷却用の冷媒の流量を定常運転時の冷媒の流量よりも所定量以上増加させ、潤滑油の温度が所定値を上回ったときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を定常運転時のそれよりも多くなるように増やすことを特徴とする冷凍装置。 - 圧縮機、油分離器、凝縮器、第1の膨張弁、蒸発器を順次配管接続して成る冷凍サイクルと、
前記凝縮器の出口と、前記圧縮機とを、第2の膨張弁、油冷却器を介して接続する潤滑油冷却回路と、
前記油分離器の油出口と、前記圧縮機とを前記油冷却器を介して接続する潤滑油回路と、
前記圧縮機、前記第1の膨張弁および前記第2の膨張弁を制御する制御部と、
前記油冷却器の出口側を流れる潤滑油の温度を検出する温度検出部と、を備え、
前記油分離器は、前記圧縮機から吐出された冷媒ガスから潤滑油を分離し、
前記油冷却器は、前記油分離器によって分離され前記潤滑油回路を流れて前記圧縮機へ流れ込む潤滑油を、前記凝縮器から流出し前記潤滑油冷却回路を流れる潤滑油冷却用の冷媒によって冷却し、
前記制御部は、前記温度検出部が検出した潤滑油の温度に基づいて運転条件の急変を検出したときに、前記第2の膨張弁の開度を制御して前記油冷却器に流れ込む潤滑油冷却用の冷媒の流量を定常運転時の冷媒の流量よりも所定量以上増加させ、潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率が所定値を超えたときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整量を定常運転時のそれよりも拡大することを特徴とする冷凍装置。 - 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整量を、前記潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率が所定値を上回った比率に基づいて変えることを特徴とする、請求項2に記載の冷凍装置。
- 圧縮機、油分離器、凝縮器、第1の膨張弁、蒸発器を順次配管接続して成る冷凍サイクルと、
前記凝縮器の出口と、前記圧縮機とを、第2の膨張弁、油冷却器を介して接続する潤滑油冷却回路と、
前記油分離器の油出口と、前記圧縮機とを前記油冷却器を介して接続する潤滑油回路と、
前記圧縮機、前記第1の膨張弁および前記第2の膨張弁を制御する制御部と、
前記油冷却器の出口側を流れる潤滑油の温度を検出する温度検出部と、を備え、
前記油分離器は、前記圧縮機から吐出された冷媒ガスから潤滑油を分離し、
前記油冷却器は、前記油分離器によって分離され前記潤滑油回路を流れて前記圧縮機へ流れ込む潤滑油を、前記凝縮器から流出し前記潤滑油冷却回路を流れる潤滑油冷却用の冷媒によって冷却し、
前記制御部は、前記温度検出部が検出した潤滑油の温度に基づいて運転条件の急変を検出したときに、前記第2の膨張弁の開度を制御して前記油冷却器に流れ込む潤滑油冷却用の冷媒の流量を定常運転時の冷媒の流量よりも所定量以上増加させ、潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率が所定値を超えたときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を増やすことを特徴とする冷凍装置。 - 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を、前記潤滑油の温度の単位時間当たりの上昇率が所定値を上回った比率に基づいて変えることを特徴とする、請求項4に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記潤滑油の温度が所定値を上回ったときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整量を定常運転時のそれよりも拡大することを特徴とする、請求項2〜5の何れか一項に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整量を、前記潤滑油の温度が所定値を上回った温度に基づいて変えることを特徴とする、請求項6に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、潤滑油の温度が所定値を上回ったときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を定常運転時のそれよりも多くなるように増やすことを特徴とする、請求項2〜5の何れか一項に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記潤滑油の温度が所定値を上回った温度に基づいて前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を変えることを特徴とする、請求項1又は8に記載の冷凍装置。
- 圧縮機、油分離器、凝縮器、第1の膨張弁、蒸発器を順次配管接続して成る冷凍サイクルと、
前記凝縮器の出口と、前記圧縮機とを、第2の膨張弁、油冷却器を介して接続する潤滑油冷却回路と、
前記油分離器の油出口と、前記圧縮機とを前記油冷却器を介して接続する潤滑油回路と、
前記圧縮機、前記第1の膨張弁および前記第2の膨張弁を制御する制御部と、
前記圧縮機から吐出された冷媒ガス(以下、吐出ガスと呼ぶ)の温度を検出する温度検出部と、を備え、
前記油分離器は、前記吐出ガスから潤滑油を分離し、
前記油冷却器は、前記油分離器によって分離され前記潤滑油回路を流れて前記圧縮機へ流れ込む潤滑油を、前記凝縮器から流出し、前記潤滑油冷却回路を流れる潤滑油冷却用の冷媒によって冷却し、
前記制御部は、前記温度検出部が検出した吐出ガスの温度に基づいて運転条件の急変を検出したときに、前記第2の膨張弁の開度を制御して前記油冷却器に流れ込む潤滑油冷却用の冷媒の流量を定常運転時の冷媒の流量よりも所定量以上増加させ、吐出ガスの温度が所定値を上回ったときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を定常運転時のそれよりも多くなるように増やすことを特徴とする冷凍装置。 - 圧縮機、油分離器、凝縮器、第1の膨張弁、蒸発器を順次配管接続して成る冷凍サイクルと、
前記凝縮器の出口と、前記圧縮機とを、第2の膨張弁、油冷却器を介して接続する潤滑油冷却回路と、
前記油分離器の油出口と、前記圧縮機とを前記油冷却器を介して接続する潤滑油回路と、
前記圧縮機、前記第1の膨張弁および前記第2の膨張弁を制御する制御部と、
前記圧縮機から吐出された冷媒ガス(以下、吐出ガスと呼ぶ)の温度を検出する温度検出部と、を備え、
前記油分離器は、前記吐出ガスから潤滑油を分離し、
前記油冷却器は、前記油分離器によって分離され前記潤滑油回路を流れて前記圧縮機へ流れ込む潤滑油を、前記凝縮器から流出し、前記潤滑油冷却回路を流れる潤滑油冷却用の冷媒によって冷却し、
前記制御部は、前記温度検出部が検出した吐出ガスの温度に基づいて運転条件の急変を検出したときに、前記第2の膨張弁の開度を制御して前記油冷却器に流れ込む潤滑油冷却用の冷媒の流量を定常運転時の冷媒の流量よりも所定量以上増加させ、吐出ガスの温度の単位時間当たりの上昇率が所定値を超えたときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整量を定常運転のそれよりも拡大することを特徴とする冷凍装置。 - 前記制御部は、前記吐出ガスの温度の単位時間当たりの上昇率が所定値を上回った比率に基づいて前記第2の膨張弁の開度の調整量を変えることを特徴とする、請求項11に記載の冷凍装置。
- 圧縮機、油分離器、凝縮器、第1の膨張弁、蒸発器を順次配管接続して成る冷凍サイクルと、
前記凝縮器の出口と、前記圧縮機とを、第2の膨張弁、油冷却器を介して接続する潤滑油冷却回路と、
前記油分離器の油出口と、前記圧縮機とを前記油冷却器を介して接続する潤滑油回路と、
前記圧縮機、前記第1の膨張弁および前記第2の膨張弁を制御する制御部と、
前記圧縮機から吐出された冷媒ガス(以下、吐出ガスと呼ぶ)の温度を検出する温度検出部と、を備え、
前記油分離器は、前記吐出ガスから潤滑油を分離し、
前記油冷却器は、前記油分離器によって分離され前記潤滑油回路を流れて前記圧縮機へ流れ込む潤滑油を、前記凝縮器から流出し、前記潤滑油冷却回路を流れる潤滑油冷却用の冷媒によって冷却し、
前記制御部は、前記温度検出部が検出した吐出ガスの温度に基づいて運転条件の急変を検出したときに、前記第2の膨張弁の開度を制御して前記油冷却器に流れ込む潤滑油冷却用の冷媒の流量を定常運転時の冷媒の流量よりも所定量以上増加させ、吐出ガスの温度の単位時間当たりの上昇率が所定値を超えたときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を増やすことを特徴とする冷凍装置。 - 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を、前記吐出ガスの温度の単位時間当たりの上昇率が所定値を上回った比率に基づいて変えることを特徴とする、請求項13に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記吐出ガスの温度が所定値を上回ったときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整量を定常運転のそれよりも拡大することを特徴とする、請求項11〜14の何れか一項に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整量を、前記吐出ガスの温度が所定値を上回った温度に基づいて変えることを特徴とする、請求項15に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、吐出ガスの温度が所定値を上回ったときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を定常運転時のそれよりも多くなるように増やすことを特徴とする、請求項11〜14の何れか一項に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を、前記吐出ガスの温度が所定値を上回った温度に基づいて変えることを特徴とする、請求項10又は17に記載の冷凍装置。
- 圧縮機、油分離器、凝縮器、第1の膨張弁、蒸発器を順次配管接続して成る冷凍サイクルと、
前記凝縮器の出口と、前記圧縮機とを、第2の膨張弁、油冷却器を介して接続する潤滑油冷却回路と、
前記油分離器の油出口と、前記圧縮機とを前記油冷却器を介して接続する潤滑油回路と、
前記圧縮機、前記第1の膨張弁および前記第2の膨張弁を制御する制御部と、
前記油冷却器の出口側を流れる潤滑油冷却用の冷媒の温度を検出する温度検出部と、
前記油冷却器の出口側を流れる潤滑油冷却用の冷媒の圧力を検出する圧力検出部と、を備え、
前記油分離器は、前記圧縮機から吐出された冷媒ガスから潤滑油を分離し、
前記油冷却器は、前記油分離器によって分離され前記潤滑油回路を流れて前記圧縮機へ流れ込む潤滑油を、前記凝縮器から流出し、前記潤滑油冷却回路を流れる潤滑油冷却用の冷媒によって冷却し、
前記制御部は、前記温度検出部が検出した冷媒の温度と前記圧力検出部が検出した前記冷媒の圧力に基づいて、前記冷媒の過熱度を算出し、算出された冷媒の過熱度に基づいて運転条件の急変を検出したときに、前記第2の膨張弁の開度を制御して前記油冷却器に流れ込む潤滑油冷却用の冷媒の流量を定常運転時の冷媒の流量よりも所定量以上増加させ、前記冷媒の過熱度が所定値を上回ったときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を定常運転時のそれよりも多くなるように増やすことを特徴とする冷凍装置。 - 圧縮機、油分離器、凝縮器、第1の膨張弁、蒸発器を順次配管接続して成る冷凍サイクルと、
前記凝縮器の出口と、前記圧縮機とを、第2の膨張弁、油冷却器を介して接続する潤滑油冷却回路と、
前記油分離器の油出口と、前記圧縮機とを前記油冷却器を介して接続する潤滑油回路と、
前記圧縮機、前記第1の膨張弁および前記第2の膨張弁を制御する制御部と、
前記油冷却器の出口側を流れる潤滑油冷却用の冷媒の温度を検出する温度検出部と、
前記油冷却器の出口側を流れる潤滑油冷却用の冷媒の圧力を検出する圧力検出部と、を備え、
前記油分離器は、前記圧縮機から吐出された冷媒ガスから潤滑油を分離し、
前記油冷却器は、前記油分離器によって分離され前記潤滑油回路を流れて前記圧縮機へ流れ込む潤滑油を、前記凝縮器から流出し、前記潤滑油冷却回路を流れる潤滑油冷却用の冷媒によって冷却し、
前記制御部は、前記温度検出部が検出した冷媒の温度と前記圧力検出部が検出した前記冷媒の圧力に基づいて、前記冷媒の過熱度を算出し、算出された冷媒の過熱度に基づいて運転条件の急変を検出したときに、前記第2の膨張弁の開度を制御して前記油冷却器に流れ込む潤滑油冷却用の冷媒の流量を定常運転時の冷媒の流量よりも所定量以上増加させ、前記冷媒の過熱度の単位時間当たりの上昇率が所定値を超えたときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整量を定常運転時のそれよりも拡大することを特徴とする冷凍装置。 - 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整量を、前記冷媒の過熱度の単位時間当たりの上昇率が所定値を上回った比率に基づいて変えることを特徴とする、請求項20に記載の冷凍装置。
- 圧縮機、油分離器、凝縮器、第1の膨張弁、蒸発器を順次配管接続して成る冷凍サイクルと、
前記凝縮器の出口と、前記圧縮機とを、第2の膨張弁、油冷却器を介して接続する潤滑油冷却回路と、
前記油分離器の油出口と、前記圧縮機とを前記油冷却器を介して接続する潤滑油回路と、
前記圧縮機、前記第1の膨張弁および前記第2の膨張弁を制御する制御部と、
前記油冷却器の出口側を流れる潤滑油冷却用の冷媒の温度を検出する温度検出部と、
前記油冷却器の出口側を流れる潤滑油冷却用の冷媒の圧力を検出する圧力検出部と、を備え、
前記油分離器は、前記圧縮機から吐出された冷媒ガスから潤滑油を分離し、
前記油冷却器は、前記油分離器によって分離され前記潤滑油回路を流れて前記圧縮機へ流れ込む潤滑油を、前記凝縮器から流出し、前記潤滑油冷却回路を流れる潤滑油冷却用の冷媒によって冷却し、
前記制御部は、前記温度検出部が検出した冷媒の温度と前記圧力検出部が検出した前記冷媒の圧力に基づいて、前記冷媒の過熱度を算出し、算出された冷媒の過熱度に基づいて運転条件の急変を検出したときに、前記第2の膨張弁の開度を制御して前記油冷却器に流れ込む潤滑油冷却用の冷媒の流量を定常運転時の冷媒の流量よりも所定量以上増加させ、前記冷媒の過熱度の単位時間当たりの上昇率が所定値を超えたときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を増やすことを特徴とする冷凍装置。 - 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を、前記冷媒の過熱度の単位時間当たりの上昇率が所定値を上回った比率に基づいて変えることを特徴とする、請求項22に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記冷媒の過熱度が所定値を上回ったときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整量を定常運転時のそれよりも拡大することを特徴とする、請求項20〜23の何れか一項に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整量を、前記冷媒の過熱度が所定値を上回った温度に基づいて変えることを特徴とする、請求項24に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記冷媒の過熱度が所定値を上回ったときに、運転条件の急変が発生したと判断し、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を定常運転時のそれよりも多くなるように増やすことを特徴とする、請求項20〜23の何れか一項に記載の冷凍装置。
- 前記制御部は、前記第2の膨張弁の開度の調整頻度を、前記冷媒の過熱度が所定値を上回った温度に基づいて変えることを特徴とする、請求項19又は26に記載の冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011065077A JP5669642B2 (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | 冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011065077A JP5669642B2 (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | 冷凍装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012202565A JP2012202565A (ja) | 2012-10-22 |
JP5669642B2 true JP5669642B2 (ja) | 2015-02-12 |
Family
ID=47183764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011065077A Active JP5669642B2 (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | 冷凍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5669642B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106123418A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-11-16 | 江苏金荣森制冷科技有限公司 | 带球型泄压阀的液压旁路的工业制冷机的工作方法 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014190614A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Ebara Refrigeration Equipment & Systems Co Ltd | ターボ冷凍機 |
JP6295105B2 (ja) * | 2014-03-07 | 2018-03-14 | 荏原冷熱システム株式会社 | ターボ冷凍機 |
WO2016117037A1 (ja) * | 2015-01-20 | 2016-07-28 | 三菱電機株式会社 | 冷凍装置 |
CN108072198B (zh) * | 2016-11-16 | 2020-09-18 | 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 | 压缩机组件及其控制方法和制冷/制热系统 |
DE102017111888B4 (de) * | 2017-05-31 | 2023-06-15 | Hanon Systems | Kälteanlage mit separatem Ölkreislauf |
JP6938273B2 (ja) | 2017-08-10 | 2021-09-22 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | ヒートポンプおよびその設計方法 |
WO2019180982A1 (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 富士電機株式会社 | 蒸気生成ヒートポンプ装置 |
CN112228949A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-01-15 | 云南道精制冷科技有限责任公司 | 一种超高温板换热泵机组 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0379959A (ja) * | 1989-08-22 | 1991-04-04 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置 |
JPH10246522A (ja) * | 1997-03-07 | 1998-09-14 | Kobe Steel Ltd | スクリュ冷凍機 |
-
2011
- 2011-03-23 JP JP2011065077A patent/JP5669642B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106123418A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-11-16 | 江苏金荣森制冷科技有限公司 | 带球型泄压阀的液压旁路的工业制冷机的工作方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012202565A (ja) | 2012-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5669642B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP5355016B2 (ja) | 冷凍装置及び熱源機 | |
JP6264688B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP5372880B2 (ja) | 2段圧縮冷凍装置 | |
JP2011133209A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2015148406A (ja) | 冷凍装置 | |
JP5484890B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2016194389A (ja) | 冷凍装置及び冷凍機ユニット | |
JP4767133B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP2017053598A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2011133204A (ja) | 冷凍装置 | |
JP6080031B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2013155972A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2009186033A (ja) | 二段圧縮式冷凍装置 | |
JP6206787B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2012242053A (ja) | 冷凍空気調和システム | |
JP6467682B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2014159950A (ja) | 冷凍装置 | |
JP5521924B2 (ja) | コンテナ用冷凍装置 | |
JP6094859B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP6112388B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP6555584B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP5927553B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2015194294A (ja) | 冷凍機 | |
KR102532023B1 (ko) | 초임계 냉각 시스템 및 그 제어방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131213 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140702 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140708 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141216 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5669642 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |