JP5668550B2 - 繊維束用無機繊維、及びその繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束、並びにその繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 - Google Patents
繊維束用無機繊維、及びその繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束、並びにその繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5668550B2 JP5668550B2 JP2011059269A JP2011059269A JP5668550B2 JP 5668550 B2 JP5668550 B2 JP 5668550B2 JP 2011059269 A JP2011059269 A JP 2011059269A JP 2011059269 A JP2011059269 A JP 2011059269A JP 5668550 B2 JP5668550 B2 JP 5668550B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- fiber bundle
- composite material
- mass
- inorganic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Inorganic Fibers (AREA)
Description
ポリジメチルシラン100質量部にポリボロジフェニルシロキサン0.5質量部を加え、この混合物を窒素雰囲気中、380℃で10時間加熱反応し、重量平均分子量1000のポリカルボシラン約70質量部を合成した。このポリカルボシランにジルコニウムアセチルアセトナートを5質量部添加し、窒素雰囲気中、300℃で3時間加熱反応し、ポリジルコノカルボシランを得た。このポリジルコノカルボシランを400個のマルチホールノズルにより、約250℃で、ポリマーを供給するギアポンプの回転数を20−24rpmの間で周期的に増減させながら、200m/分の速度で、ドラムに連続に巻取りながら溶融紡糸を行った。ついで、空気中、180℃で5時間熱処理することにより不融化を行った。その後、窒素雰囲気中1450℃で連続焼成を行いながら、ポリエチレンオキサイドを1質量%添加した水溶液に浸漬し200℃で乾燥させながらボビンに巻取り、直径が長手方向に変化した繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束を作製した。
実施例1において、ポリマーを供給するギアポンプの回転数を20rpmと一定にし、紡糸速度を400m/分とした以外は、同様にして、複合材料用無機繊維束を作製した。
ポリジメチルシラン100質量部にポリボロジフェニルシロキサン0.5質量部を加え、この混合物を窒素雰囲気中、380℃で10時間加熱反応し、重量平均分子量1000のポリカルボシラン約70質量部を合成した。このポリカルボシランにテトラブチルチタネートを10質量部添加し、窒素雰囲気中、300℃で3時間加熱反応し、ポリチタノカルボシランを得た。このポリチタノカルボシランを400個のマルチホールノズルにより、約270℃で、ポリマーを供給するギアポンプの回転数を20−22rpmの間で周期的に増減させながら、250m/分の速度で、ドラムに連続に巻取りながら溶融紡糸を行った。ついで、空気中、180℃で5時間熱処理することにより不融化を行った。その後、窒素雰囲気中1350℃で連続焼成を行いながら、ポリエチレンオキサイドを1質量%添加した水溶液に浸漬し200℃で乾燥させながらボビンに巻取り、直径が長手方向に変化した繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束を作製した。
実施例2おいて、紡糸速度を80m/分とした以外は、同様にして、複合材料用無機繊維束を作製した。
ポリジメチルシラン100質量部にポリボロジフェニルシロキサン0.5質量部を加え、この混合物を窒素雰囲気中、380℃で10時間加熱反応し、重量平均分子量1000のポリカルボシラン約70質量部を合成した。このポリカルボシランにアルミニウムトリセカンダリーブトキシドを4質量部添加し、窒素雰囲気中、300℃で3時間加熱反応し、ポリアルミノカルボシランを得た。このポリアルミノカルボシランを400個のマルチホールノズルにより、約250℃で、ポリマーを供給するギアポンプの回転数を20−24rpmの間で周期的に増減させながら、150m/分の速度で、ドラムに連続に巻取りながら、溶融紡糸を行った。ついで、空気中、180℃で5時間熱処理することにより不融化を行った。その後、窒素雰囲気中1400℃で連続焼成を行い、ポリエチレンオキサイドを1質量%添加した水溶液に浸漬し200℃で乾燥させながらボビンに巻取った。これにより、Alを1.0質量%、Bを0.2質量%、及び余剰の炭素を1.5質量%含有する非晶質炭化ケイ素系繊維を得た。ついで、アルゴン中1800℃で連続的に熱処理して、結晶化させ、ポリエチレンオキサイドを1質量%添加した水溶液に浸漬し200℃で乾燥させながらボビンに巻取り、直径が長手方向に変化した繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束を作製した。
実施例3において、ポリマーを供給するギアポンプの回転数を20rpmと一定にし、紡糸速度を450m/分とした以外は、同様にして、複合材料用無機繊維束を作製した。
実施例1の複合材料用無機繊維束を3次元織物(繊維割合は、X:Y:Z=1:1:0.1)に製織した。ついで、アルゴン中、1000℃でサイジング剤を分解除去後、化学気相蒸着法により窒化ホウ素の界面層、および炭化ケイ素のマトリックスを形成して、セラミックス基複合材料を作製した。界面層は、三塩化ホウ素とアンモニアを原料ガス、アルゴンをキャリアガスとして、減圧下、1000℃で約0.5μmの厚さとした。マトリックスはメチルトリクロロシランを原料ガス、ヘリウムをキャリアガスとして、減圧下、1000℃で緻密化を行った。マトリックス形成後の空隙率は約10%であった。
実施例2の複合材料用無機繊維束を用いて、実施例5と同じ方法で、セラミックス基複合材料を作製した。
実施例3の複合材料用無機繊維束を用いて、実施例5と同じ方法で、セラミックス基複合材料を作製した。
比較例1の複合材料用無機繊維束を用いて、実施例4と同じ方法で、セラミックス基複合材料を作製し、評価を行った。表2に3次元織物から抽出した繊維の引張強度、作製したセラミックス基複合材料の室温での引張強度と破断ひずみ、及び、室温での引張強度の60%の応力をかけた状態で、大気中1000℃での破断までの時間を示す。
比較例2の複合材料用無機繊維束を用いて、実施例5と同じ方法で、セラミックス基複合材料を作製し、評価を行った。表2に3次元織物から抽出した繊維の引張強度、作製したセラミックス基複合材料の室温での引張強度と破断ひずみ、及び、室温での引張強度の60%の応力をかけた状態で、大気中1000℃での破断までの時間を示す。
比較例3の複合材料用無機繊維束を用いて、実施例6と同じ方法で、セラミックス基複合材料を作製し、評価を行った。表2に3次元織物から抽出した繊維の引張強度、作製したセラミックス基複合材料の室温での引張強度と破断ひずみ、及び、室温での引張強度の60%の応力をかけた状態で、大気中1000℃での破断までの時間を示す。
Claims (6)
- 複合材料用無機繊維束を構成する繊維束用無機繊維において、直径が長手方向に変化しており、最大直径と最小直径の差が、2〜6μmで、変化のピッチが、10〜200mmであることを特徴する繊維束用無機繊維。
- 元素組成が、Si:45〜60質量%、Ti又はZr:0.2〜5質量%、C:20〜45質量%、O:0.1〜20.0質量%を含むことを特徴とする請求項1記載の繊維束用無機繊維。
- 密度が2.7g/cm3以上、引張強度が2GPa以上、弾性率が250GPa以上であり、Si:50〜70質量%、C:28〜45質量%、Al:0.06〜3.8質量%及びB:0.06〜0.5質量%を含み、SiCの焼結構造からなる結晶性炭化ケイ素繊維であることを特徴とする請求項1記載の繊維束用無機繊維。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載の繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束。
- 請求項4記載の複合材料用無機繊維束を強化繊維とし、セラミックスをマトリックスとすることを特徴とするセラミックス基複合材料。
- 前記複合材料用無機繊維束の形態が2次元若しくは3次元織物又は一方向シート状物、又はそれらの積層物であることを特徴とする請求項5記載のセラミックス基複合材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011059269A JP5668550B2 (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | 繊維束用無機繊維、及びその繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束、並びにその繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011059269A JP5668550B2 (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | 繊維束用無機繊維、及びその繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束、並びにその繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012193479A JP2012193479A (ja) | 2012-10-11 |
JP5668550B2 true JP5668550B2 (ja) | 2015-02-12 |
Family
ID=47085630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011059269A Expired - Fee Related JP5668550B2 (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | 繊維束用無機繊維、及びその繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束、並びにその繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5668550B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113956026B (zh) * | 2021-11-29 | 2022-08-30 | 福建师范大学泉港石化研究院 | 一种硼掺杂的硅酸铝陶瓷长纤维的制备方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62299568A (ja) * | 1986-06-17 | 1987-12-26 | 宇部興産株式会社 | 複合材用無機繊維 |
JPS6359473A (ja) * | 1986-08-26 | 1988-03-15 | 宇部興産株式会社 | 複合材料用無機繊維の製造法 |
JP2006206345A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Hitachi Metals Ltd | 窒化ほう素ファイバおよびその製造方法 |
-
2011
- 2011-03-17 JP JP2011059269A patent/JP5668550B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012193479A (ja) | 2012-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5458915B2 (ja) | 複合材料用開繊無機繊維束及びその製造方法、並びに該繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 | |
Flores et al. | Ceramic fibers based on SiC and SiCN systems: current research, development, and commercial status | |
WO2011114810A1 (ja) | 繊維束用無機繊維及びその製造方法、その繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束、並びにその繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 | |
WO1994012448A1 (en) | Process for producing ceramic product | |
JP3760855B2 (ja) | 窒化ホウ素被覆炭化ケイ素系セラミックス繊維及びその製造方法並びに該繊維で強化されたセラミックス基複合材料 | |
JP5944619B2 (ja) | 炭素繊維複合材、及びこの炭素繊維複合材を用いたブレーキ用部材、半導体用構造部材、耐熱性パネル、ヒートシンク | |
JP4458192B2 (ja) | SiC繊維結合セラミックス及びその製造方法 | |
Yalamaç et al. | Ceramic fibers | |
Ishikawa | Ceramic fibers and their applications | |
JP3979311B2 (ja) | 炭化ケイ素系セラミックス繊維及びその製造方法 | |
JP2016188439A (ja) | 結晶性炭化ケイ素系セラミックス繊維及びその製造方法 | |
JP6559473B2 (ja) | 炭化珪素系複合体の製造方法 | |
JP5668550B2 (ja) | 繊維束用無機繊維、及びその繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束、並びにその繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 | |
JP5668575B2 (ja) | 繊維束用無機繊維、及びその繊維束用無機繊維から構成される複合材料用無機繊維束、並びにその繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 | |
JP4539014B2 (ja) | 耐酸化性c/c複合材及びその製造方法 | |
JP5370084B2 (ja) | 複合材料用開繊無機繊維束及びその製造方法、並びにこの繊維束で強化されたセラミックス基複合材料 | |
JPWO2020032067A1 (ja) | 結晶性炭化ケイ素繊維、及びその製造方法、並びにセラミックス複合基材 | |
WO2001038616A1 (fr) | Polymere de silicium organique, fibre inorganique avec base de carbure de silicium, et procede de fabrication correspondant | |
JP4470708B2 (ja) | 複合材料およびその製造方法 | |
Andreas | Fabrication of large diameter SiC monofilaments by polymer route | |
JP4058955B2 (ja) | 傾斜組成表面層を有するセラミックス及びその製造方法 | |
Torknik et al. | Synthesis of SiC nanofibers from a natural biopolymer via carbothermal reduction method | |
Motz et al. | Processing, structure and properties of ceramic fibers | |
JPH11171658A (ja) | 結晶性炭化ケイ素系繊維強化セラミック複合材料 | |
JPH10120472A (ja) | 無機繊維強化セラミックス複合材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140131 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5668550 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |