JP5666500B2 - 携帯端末装置及びメール表示方法 - Google Patents
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Description
一般に、メール表示装置ではその表示部に電子メールを表示する際に、電子メールの視認性をあげるために、表示するメールの文字サイズをユーザが設定可能としている場合が多い。
例えば、特許文献1には、表示文字サイズをユーザが任意に設定でき、メール等を表示する際に設定された表示文字サイズで表示することにより視認性等を向上できる表示付き無線選択呼出受信機が開示されている。
HTMLメールの表示時には、メール表示装置ごとにあらかじめ設定された表示文字サイズに従って表示を行った場合、送信者の意図しない表示文字サイズでHTMLメールが表示され、送信者の意図したレイアウトが崩れてしまう、といった事態が起こりうる。このため、従来のメール表示装置は、HTMLメールの表示時にはメール表示装置ごとに設定された表示文字サイズに従わず、HTMLメール自身が有する文字サイズ情報に従って表示を行うものが多い。
メール表示装置には、HTMLメールではないメールの表示を行う場合、これら書誌事項もユーザによって設定された表示文字サイズで表示するものが多い。一方、メール表示装置がHTMLメールを表示する場合には、これら書誌事項の部分のみ、所定の大きさ(上述した表示文字サイズとは別に、例えばあらかじめ決定された大きさ)で表示される場合が多い。何故なら、メール表示装置はHTMLメールを表示する際にはメール本文はHTMLメール自身が有する文字サイズ情報に従って表示を行うため、HTMLメールの表示時には表示文字サイズを設定できなくしてある場合が多く、この場合書誌事項部分の表示文字サイズをユーザが設定することができないため、あらかじめ書誌事項部分の表示文字サイズを設定しておく必要があるからである。
図1は、携帯端末装置100の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、携帯端末装置100は、無線通信部(本発明の受信部に対応)1、記憶部2、表示部3、入力部4、制御部5を有する。
記憶部2は、携帯端末装置100の各動作に使用される各種データを記憶する。各種データとは、例えば、無線通信部1が通信ネットワークを介してサーバ装置から受信したメールや、音声データ、画像データ、また携帯端末装置100上で動作するアプリケーション等のプログラムや動作に必要なデータの類である。
入力部4は、テンキーやボタン、スイッチ等の入力デバイスであり、携帯端末装置100の各種動作時のユーザの入力を受け付ける。
また、制御部5は、文字データ等を表示部3に表示させる制御を行う表示制御部51をさらに有する。
特に、表示制御部51は、メールを表示部3に表示させる際に文字の大きさ(表示文字サイズ)等を所定の設定に従って変更する処理を行う。表示制御部51が行うこの表示文字サイズ変更処理は、後に詳しく説明する。
図2に示すように、携帯端末装置100は、上部筐体101と下部筐体102とがヒンジ部103によって開閉可能に接続されている。
上部筐体101は液晶画面等の表示部3を有する。
下部筐体102は、テンキーや十字キー等の入力部4を有する。
まず、表示制御部51が表示部3に表示させるメール表示画面の一例を図3に示す。
図3は、表示制御部51が表示部3に表示させたメール表示画面の一例を示す図である。
図3に示すように、メール表示画面は、メールナンバー201、受信時刻202、差出人203、件名204、メール本文205を含む。
メールナンバー201は、携帯端末装置100の記憶部2に記憶された全メールに例えば受信日時順に付されたナンバーであり、現在表示部3に表示されたメールが新しく受信したメールから何番目のメールであるかを示している。メールナンバー201は、受信日順以外に、例えば未読・未受信順(まだ読んでいないメール、またはまだサーバ装置から携帯端末装置100に受信していないメールの順)、差出人名順、件名順等の順番に付されたナンバーであっても良い。
件名203は、表示部3に表示されたメールの件名を示している。
メール本文205は、メールの内容にかかわる本文を表示している。
図4は、表示制御部51が文字の大きさを変更したメールを表示部3に表示させたメール表示画面の一例を示す図である。
表示文字サイズは、入力部4を介したユーザの操作等により設定され、設定された設定情報は記憶部2に記憶される。表示制御部51は、メールの表示部3への表示時には記憶部2の設定情報を読み出して設定された表示文字サイズの通りに表示させる。
図4(b)は、設定情報において同設定が「小」となっていた場合のメール表示画面の一例である。
図4(c)は、設定情報において同設定が「中」となっていた場合のメール表示画面の一例である。
図4(d)は、設定情報において同設定が「大」となっていた場合のメール表示画面の一例である。
図4(e)は、設定情報において同設定が「極大」となっていた場合のメール表示画面の一例である。
図5は、HTMLメールの一例を示す図である。
HTMLメールは、例えば図5(a)に示すように、通常のメール本文にタグと呼ばれる制御用の文字列を追加して(ハイパーテキスト言語で)記述されており、表示制御部51がタグを読み取って表示部3に図5(b)に示すメール表示画面のように表示させる。
図5(a)はハイパーテキストで記述されたHTMLメールのソースの一例を示しており、図5(b)は表示制御部51の制御により表示部3に表示されたHTMLメールの画面の一例を示している。
従来のHTMLメールを表示可能なメール表示装置では上述したように、HTMLメールの書誌事項の部分はあらかじめ決められた所定の表示文字サイズで表示されることが多かったが、本発明の携帯端末装置100ではHTMLメールの書誌事項をHTMLメールでないメールのためにユーザによって設定され記憶部2に記憶された設定情報に従って表示している。これにより、HTMLメールではないメールとHTMLメールとが表示部3に次々に表示される際、書誌事項の表示文字サイズがHTMLメールとそうでないメールとで異なり、ユーザがこれを見て違和感を抱く、という事態を回避することができる。
図6(a)は記憶部2に記憶された表示文字サイズの設定情報が「小」である場合の表示例であり、図6(b)は記憶部2に記憶された設定情報が「中」である場合の表示例であり、図6(c)は記憶部2に記憶された設定情報が「大」である場合の表示例である。
図6に示すように、表示制御部51は、HTMLメールの場合でも書誌事項については設定情報に応じて表示文字サイズを変更する。
図7は、携帯端末装置100のメール表示時の動作例を示すフローチャートである。
ステップST1:
携帯端末装置100の無線通信部1は、通信ネットワークを介してメールサーバ等と通信を行い、携帯端末装置100宛のメールを受信する。
制御部5は、ステップST1において無線通信部1が受信したメールがHTMLメールであるか否かの判定を行い、HTMLメールであった場合はステップST3に進み、そうでない場合はステップST4に進む。なお、制御部5のHTMLメール判定方法は本発明では限定しない。
ステップST3:
表示制御部51は、ステップST2においてHTMLメールであると判定されたメールを表示部3に表示させるための処理を行う。すなわち、メールの書誌事項部分をあらかじめ設定され記憶部2に記憶された設定情報に応じて表示させ、メール本文をHTMLメールが有する、HTMLタグの形式で記述された文字サイズ情報に応じて表示させる。
ステップST4:
表示制御部51は、ステップST2においてHTMLメールではないと判定されたメールを表示部3に表示させるための処理を行う。すなわち、あらかじめ設定され記憶部2に記憶された表示文字サイズの設定情報に応じてメールを表示させる。
従って、本実施形態の携帯端末装置100によれば、HTMLメールの表示時には、送信者の意図した通りのレイアウトを維持しつつ、HTMLメールとHTMLメールでないメールとの書誌事項部分の表示を共通化することができる。さらに、HTMLメールとHTMLメールでないメールとの画面遷移時の画面レイアウトの変化を最小限にすることができ、自然な画面遷移を提供することができる。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
また、上述した実施形態の携帯端末装置100においては、受信したメールがHTMLメールであるか否かを判断し、HTMLメールの場合にはHTMLタグの形式で記述された文字サイズ情報に応じて表示するように構成したが、HTMLメールであるか否かを判断し、HTMLメールと判断した場合には、記憶部2に記憶された設定情報の文字表示サイズとは異なる文字サイズにてメール本文を表示させるようにしてもよい。この場合、HTMLメールにHTMLタグが無くてもあらかじめ設定されているHTMLメール用の文字サイズでメール本文を表示させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態の携帯端末装置100においては、受信したメールがHTMLメールであるかを判断したが、受信したメールに表示文字サイズ情報が含まれているか否かを判断し、当該表示文字サイズ情報が含まれていると判断した場合にはメール本文を当該表示文字サイズ情報に基づき表示させるようにしてもよい。なお、受信したメールがHTMLメールか否かを判断し、HTMLメールである場合には文字サイズ情報が含まれていると判断してメール本文を表示するようにしてもよい。
Claims (5)
- 本文と件名とを有するメールを受信可能な受信部と、
前記受信部にて受信した前記メールの前記本文と前記件名とを表示可能な表示部と、
前記表示部への前記メールの表示を制御する表示制御部と、
前記メールを前記表示部へ表示するときの表示文字サイズをユーザによって設定可能な文字サイズ設定部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記受信部にて受信した前記メールを前記表示部に表示する場合において、
当該受信したメールが文字サイズ情報を含むときには、前記本文は前記文字サイズ情報に従って表示し、前記件名は前記文字サイズ設定部の設定に従って表示し、さらにユーザによって前記表示文字サイズの設定が変更された場合には、当該受信したメールの件名は当該表示文字サイズの変更に従って表示し、当該受信したメールの本文は前記表示文字サイズの変更に従わずに前記文字サイズ情報に従って表示する
ことを特徴とする携帯端末装置。 - 前記表示制御部は、前記受信した前記メールを前記表示部に表示させる際に、前記件名と前記本文とを同時に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 前記表示制御部は、前記件名を前記本文より前記表示部の表示画面の上部に表示させる ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
- 前記表示制御部は、前記受信部にて受信した複数のメールを前記表示部に連続的に表示させる場合、前記複数のメールの各件名と各本文との表示位置関係を同一にする
ことを特徴とする請求項2または3に記載の携帯端末装置。 - 本文と件名とを有するメールを取得する第1の工程と、
前記第1の工程において取得された前記メールが文字サイズ情報を含むメールであるか否かを判定する第2の工程と、
前記第2の工程において、前記メールが文字サイズ情報を含むと判定した場合には、前記本文は前記文字サイズ情報に従って表示し、前記件名は文字サイズ設定部の表示文字サイズの設定に従って表示し、さらにユーザによって前記表示文字サイズの設定が変更された場合には、当該メールの件名は当該表示文字サイズの変更に従って表示し、当該受信したメールの本文は前記表示文字サイズの変更に従わずに前記文字サイズ情報に従って表示する第3の工程と
を有することを特徴とするメール表示方法。
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