JP5665177B2 - 舗装用材料加熱展延装置及び加熱展延方法 - Google Patents

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Description

本発明は舗装用材料加熱展延装置及び加熱展延方法に関し、より詳細には、アスファルトなどの舗装用材料を加熱し、加熱した状態のまま施工面上に展延することができる舗装用材料加熱展延装置と、それを用いる加熱展延方法に関する。
防水用シートなどを施工面に貼着するに際しては、接着剤として機能するアスファルトなどの舗装用材料を施工現場で加熱、溶解するのが便利であり、そのためのアスファルト溶解装置も幾つか提案されている。例えば、特許文献1には、アスファルト溶解釜とこれを加熱するための加熱バーナーを備えた防水工事用アスファルト溶解釜が、また、特許文献2には、アスファルト溶解槽とこれを加熱する加熱手段を備え、前記アスファルト溶解槽が2つの領域に区画され、アスファルト吐出口をもつ領域側に補助加熱手段を設けたアスファルト組成物の溶解装置が開示されている。しかし、これらの溶解装置は、単にアスファルトを施工現場において加熱、溶解することを目的として提案された装置であり、溶解したアスファルトは排出コック又は排出バルブを介して外部に取り出されるだけで、これを防水用シートを貼着する施工面に薄く広げ延ばして展延するには、別途の装置や作業が必要である。
一方、特許文献3、4には、アスファルトを溶解する溶解釜の内部にギヤポンプを設け、このギヤポンプによって溶解したアスファルトを注入ホースを介して外部に吐出するようにしたアスファルト注入装置が開示されている。しかし、これらのアスファルト注入装置は、加熱溶解したアスファルトをアスファルト舗装のジョイント部、クラック、又はコンクリート舗装の目地部等に注入するようにしたものであり、加熱溶解したアスファルトを施工面に展延するものではない。
このように、従来からアスファルトなどの舗装用材料を施工現場において加熱溶解する装置や、加熱溶解したアスファルトをジョイント部やクラック、目地部などに注入する装置は提案されているが、アスファルトなどの舗装用材料を施工現場において加熱溶解するとともに、これを施工面上に薄く広げ延ばして展延する装置や、さらには、展延した舗装用材料の上に防水用シートなどのシート状材料を貼着する装置は、出願人が知る限りにおいて提案されていない。
特公平8−32888号公報 特開2005−171642号公報 実用新案登録第3024935号公報 特開2006−266000号公報
本発明は、上記の状況に鑑みて為されたもので、アスファルトなどの舗装用材料を、施工現場において加熱、溶解し、施工面上に薄く広げ延ばして展延する舗装用材料加熱展延装置とそれを用いる加熱展延方法並びにシート状材料の貼着方法を提供することを課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく種々試行錯誤を重ねた結果、舗装用材料を収容する収容容器をその加熱手段とともに台車に搭載し、加熱溶解した舗装用材料を収容容器から排出するに際しては、前記収容容器から排出される溶解状態にある舗装用材料を一旦ガイド板に受け、ガイド板の傾斜面に沿って施工面上に流下させることによって、加熱溶解したアスファルトなどの舗装用材料を、防水用シートなどを貼着する施工面上に薄く広げ延ばして展延することができることを見出した。
すなわち、本発明は、台車と、前記台車に搭載された舗装用材料収容容器とを有し、前記舗装用材料収容容器には、その内部に収容される舗装用材料を加熱する舗装用材料加熱手段と、その内部に収容される舗装用材料を排出する排出口と、前記排出口から排出される舗装用材料を下方に向かって流下させる排出管と、前記排出管の下部開口から排出される舗装用材料を受けて下方に流下させる傾斜面を備えたガイド板と、前記排出管から前記ガイド板へと排出される舗装用材料の排出量を調整するバルブとが設けられている舗装用材料加熱展延装置を提供することによって、上記の課題を解決するものである。
前記ガイド板は、その傾斜面に沿って流下する舗装用材料の流れを幅方向に広げる1又は複数の邪魔板を備えているのが好ましい。邪魔板としては、傾斜面に沿って流下する舗装用材料の流れをその部分だけ完全に止める邪魔板であっても良いし、舗装用材料の流れを部分的に妨げる堰であっても良い。本発明の舗装用材料加熱展延装置におけるガイド板が、このような邪魔板若しくは堰を備えている場合には、排出管の下部開口からガイド板上に流下した舗装用材料はガイド板上で幅方向に広がった後に施工面上に流下するので、より幅広い展延が可能になる。
また、前記ガイド板は、前記ガイド板を加熱するガイド板加熱手段を備えているのが望ましい。本発明の舗装用材料加熱展延装置におけるガイド板が自身を加熱するガイド板加熱手段を備えている場合には、舗装用材料がガイド板上をその傾斜面に沿って流下する間に舗装用材料の温度が低下することが防止され、より均一な展延が可能となる。
さらに、本発明の舗装用材料加熱展延装置は、その好ましい一態様において、前記ガイド板の前記傾斜面を、前記台車の進行方向に沿った水平軸及び/又は前記進行方向と直交する方向に沿った水平軸の周囲に回転させる手段を備えている。本発明の舗装用材料加熱展延装置がガイド板の傾斜面を回転させる手段を備えている場合には、例えば、前記傾斜面を台車の進行方向に沿った水平軸の回りに回転させて舗装用材料の流出端となるガイド板の下端を施工面の傾斜に合わせたり、前記傾斜面を台車の進行方向と直交する方向に沿った水平軸の回りに回転させて、傾斜面の角度を変えて舗装用材料の流下速度を加減したり、舗装用材料の流出端となるガイド板の下端と施工面との距離を調節したりすることが可能となる。
さらに、本発明の舗装用材料加熱展延装置は、その好ましい一態様において、前記ガイド板を施工面に対して上下方向に移動させる手段を備えている。本発明の舗装用材料加熱展延装置がガイド板を施工面に対して上下方向に移動させる手段を備えている場合には、ガイド板の傾斜面の傾斜角度を変えることなく、舗装用材料の流出端となるガイド板の下端と施工面との距離を調節することが可能となる。
さらに、本発明の舗装用材料加熱展延装置は、その好ましい一態様において、前記台車が、シート状材料を捲き回した材料ロールを、前記材料ロールからのシート状材料の繰り出し口が前記ガイド板よりも前記台車の進行方向後方に位置するように、回転自在に支持する材料ロール支持具を備えている。本発明の舗装用材料加熱展延装置がこのような材料ロール支持具を備えている場合には、本発明の舗装用材料加熱展延装置を用いて、施工面上に舗装用材料を展延するとともに、シート状材料を貼着することができるので、極めて便利である。
本発明は、さらに、上述した本発明の舗装用材料加熱展延装置を用い、前記舗装用材料収容容器内の舗装用材料を加熱、溶解するとともに、前記台車を適宜の速度で進行させながら、前記舗装用材料収容容器内の加熱溶解した舗装用材料を前記排出管から前記ガイド板の傾斜面に向かって排出し、前記ガイド板の傾斜面に沿って施工面上に流下させることにより舗装用材料を施工面上に展延する舗装用材料加熱展延方法を提供することによって上記の課題を解決するものである。
また、本発明は、上述した材料ロール支持具を備えている舗装用材料加熱展延装置を用い、前記舗装用材料収容容器内の舗装用材料を加熱、溶解するとともに、前記台車を適宜の速度で進行させながら、前記舗装用材料収容容器内の加熱溶解した舗装用材料を前記排出管から前記ガイド板の傾斜面に向かって排出し、前記ガイド板の傾斜面に沿って施工面上に流下させることにより舗装用材料を施工面上に展延し、さらに前記材料ロールを回転させてシート状材料を繰り出して、施工面上に展延された舗装用材料の上に敷き延ばして貼着するシート状材料の貼着方法を提供することによって、上記の課題を解決するものである。
本発明の舗装用材料加熱展延装置及び展延方法によれば、施工現場においてアスファルトなどの舗装用材料を加熱、溶解し、効率良く施工面上に展延することができるという利点が得られる。また、本発明の舗装用材料加熱展延装置が、シート状材料を捲き回した材料ロールを回転自在に支持する材料ロール支持具を備えている場合には、舗装用材料の展延と、貼着とを一台の装置によって連続して効率良く行うことができるという利点が得られる。また、本発明のシート状材料の貼着方法によれば、台車を進行させながら、施工面上に加熱、溶融した舗装用材料を薄く広げ延ばして展延する作業と、その上にシート状材料を敷き延ばして貼着する作業とを連続して効率良く行うことができるという利点が得られる。
本発明の舗装用材料加熱展延装置の一例を示す正面図である。 図1に示す舗装用材料加熱展延装置の平面図である。 図1に示す舗装用材料加熱展延装置の左側面図である。 舗装用材料収容容器とその周辺部だけを取り出して示した部分拡大断面図である。 ガイド板とその周辺部だけを取り出して示した部分拡大断面図である。 保温蓋を取り外した状態のガイド板の平面図である。 ガイド板を台車の進行方向に直交する方向に沿った水平軸の回りに回転させた状態を示す図である。 ガイド板を台車の進行方向に沿った直交する方向に沿った水平軸の回りに回転させた状態を示す図である。 本発明の舗装用材料加熱展延装置の他の一例を示す正面図である。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明が図示のものに限られないことは勿論である。
図1は、本発明の舗装用材料加熱展延装置の一例を示す正面図、2は平面図、3は左側面図である。図1において、1は本発明の舗装用材料加熱装置であり、2は舗装用材料加熱展延装置1の台車、3は舗装用材料収容容器、4は電源、5は制御装置、6は操作盤、7は台車2の前輪、8は台車2の後輪である。本例においては、前輪7は台車2の幅方向の中央に1個設けられ、後輪8は台車2の幅方向に間隔をあけて2個設けられており、台車2は三輪車として構成されている。また、操作盤6は電源4や制御装置5の起動や停止を操作するためのものである。
9は牽引ハンドル、10は支持台であり、牽引ハンドル9は、図1に実線で示す垂直位置と破線で示す水平位置との間で回動自在に支持台10に取り付けられている。11は支持台10の回動軸であり、牽引ハンドル9は、図2に矢印で示すように、垂直な回動軸11を中心として、支持台10及び前輪7とともに、水平面内で回動することができる。図1及び図2に示すとおり、舗装用材料収容容器3、電源4、制御装置5、及び操作盤6は、いずれも台車2に搭載されており、作業者が牽引ハンドル9を適宜の角度だけ前に倒して牽引することによって、台車2とともに移動し、また、牽引ハンドル9を回動軸11を中心として水平面内で回動させることによって、台車2の進行方向を変えることができる。
12は、舗装用材料収容容器3の下部排出口に接続された排出管、13は排出管12から排出される舗装用材料の排出量を調整するバルブ、14はバルブ13の開閉を操作する操作ハンドル、15は排出管12の途中に設けられたボールジョイント、16はガイド板、17は邪魔板である。バルブ13は通常「閉」状態にあり、必要時には操作ハンドル14を操作してバルブ13を「開」とすれば、舗装用材料収容容器3内の舗装用材料は、排出管12からバルブ13を通過して、ボールジョイント15の内部をとおり、排出管12の下部開口からガイド板16上に流下する。操作ハンドル14の操作によってバルブ13の開度を調節することが可能であり、それによって、排出管12の下部開口からガイド板16上に流下する舗装用材料の流下量を調節することができる。なお、排出管12、バルブ13、ボールジョイント15は、その周囲に例えばリボンヒーターを巻いて加熱し、保温するようにするのが望ましい。リボンヒーターへの電力は電源4から供給される。
ガイド板16は、図1及び図3に示すとおり、通常、その下端と施工面Mとの間に若干の間隙をあけた状態で舗装用材料収容容器3に取り付けられており、ガイド板16の下端部には、溶解した舗装用材料が流出する流出口16aが開口している。また、本例においては、ガイド板16は末広がりの台形形状をしているが、四角形であっても良い。
18は舗装用材料収容容器3の載置台、19a、19bは、載置台18の両端を支持案内する垂直方向に立設された左右一対の昇降ガイド、20は電動機である。電動機20には電源4からの電力が供給されており、制御装置5を介して電動機20を作動させると、載置台18は舗装用材料収容容器3を載置した状態で昇降ガイド19a、19bに案内されて上下方向に昇降し、それに伴い舗装用材料収容容器3に取り付けられている排出管12、バルブ13、ボールジョイント15、ガイド板16、及び邪魔板17も同様に昇降し上下方向に移動する。
電動機20によって載置台18を昇降させる機構には特段の制限はなく、どのような機構で載置台18を昇降させても良い。例えば、昇降ガイド19a、19bの内部に、載置台18と連結されたチェーンと、チェーンを上下方向に移動させるスプロケットと、スプロケットを回転させるギヤボックスを設け、ギヤボックスの入力軸を電動機20の出力軸で回転させるようにしても良い。また、電動機20に代えて、手動のハンドルを設け、人力で載置台18を昇降させて、ガイド板16を上下方向に移動させるようにしても良い。或いは、舗装用材料周用容器3を載置する載置台18を昇降させる代わりに、台車2の高さを油圧ジャッキ等で変更することで、ガイド板16を上下方向に移動させるようにしても良い。
いずれにせよ、ガイド板16を上下方向に移動させる手段が設けられている場合には、後述するとおり、ボールジョイント15を利用して、ガイド板16の傾斜角度を変更した場合でも、ガイド板16の下端と施工面Mとの間隙を適宜の距離に調節することができるので、舗装用材料の展延をより一層均一に行うことが可能である。なお、電源4としては、電動機20や、後述する舗装用材料加熱手段に電力を供給することができるものであればどのような電源を用いても良く、発電機であっても良いし、電池であっても良い。なお、Cは舗装用材料収容容器3の蓋である。
図4は、舗装用材料収容容器3とその周辺部だけを取り出して示した部分拡大断面図である。図に示すとおり、舗装用材料収容容器3は二重構造を有しており、内側には舗装用材料Aが収容され、外側には舗装用材料Aを加熱するオイルが充填されたオイルバスBを形成している。21はオイルバスB内に配置されているヒーター、22は同じくオイルバスB内に配置されている温度センサであり、23はヒーター21と電源4とを接続する電力線、24は電力線23の途中に配置された電流調整器、21aは電流調整器24と制御装置5とを接続する信号線、22aは温度センサ22と制御装置5を接続する信号線である。
使用に際しては、蓋Cを取り外し、舗装用材料を舗装用材料収容容器3内に投入し、制御装置5を操作して、電源4からの電力をヒーター21に供給すれば良い。オイルバスB内の温度は温度センサ22でモニタされ、予め定められた所定の温度にまで上昇すると、制御装置5は電流調整器24を調整して、オイルバスBが予め定められた一定温度を維持するようにヒーター21に供給される電力を制御する。このように、本例においては、舗装用材料AをオイルバスBを介し間接的に加熱するようにして、常に一定温度に維持されたオイルバスBによって舗装用材料Aの周囲を囲んでいるので、舗装用材料Aは、適宜の溶解温度に達した後、その温度に維持、保温される。
図5は、ガイド板16とその周辺部だけを取り出して示した部分拡大断面図である。図に示すとおり、ガイド板16は、基板16b、保温板16c、プレートヒーター16d、傾斜板16e、及び保温蓋16fとから構成されており、傾斜板16eの表面が傾斜面Sを形成している。保温板16cとしては、例えば断熱性に優れたガラスクロスなどを用いることができる。また、本例においては、ガイド板16を加熱するガイド板加熱手段としてプレートヒーター16dが用いられているが、ガイド板加熱手段としては、ガイド板16、中でも傾斜板16eを加熱することができる限り、どのような加熱手段を用いても良いことは勿論である。
25は傾斜板16eに取り付けられた温度センサである。温度センサ25は信号線25aによって制御装置5に接続され、プレートヒーター16dは電力線26によって電源4に接続されている。このようにガイド板16にはガイド板加熱手段であるプレートヒーター16dと、温度センサ25が設けられており、制御装置5を介して、ガイド板16、中でも傾斜板16eの温度を予め定められた所定の一定温度に維持することができるので、溶解した舗装用材料Aが傾斜面Sに沿って流下する間も冷却される恐れがない。このため、舗装用材料Aを常に一定の流動性を保った状態で流出口16aから施工面M上に流出、展延させることができ、より均一な展延を実現することができるという利点が得られる。
また、図5に示すとおり、邪魔板17の先端は傾斜板16eの傾斜面Sと接しており、邪魔板17が存在する部分では舗装用材料Aの傾斜面Sに沿った流下は完全に止められることになる。27a、27cは、傾斜板16eの傾斜面Sに設けられた堰であり、堰27a、27cの上端と保温蓋16fの下面との間には間隙があるので、舗装用材料Aの流下を完全に止めることはないが、一種の邪魔板として機能するものである。
図6は、保温蓋16fを取り外した状態のガイド板16の平面図である。図中、Pは排出管12の下部開口から傾斜面S上への舗装用材料Aの流下位置を、矢印は傾斜板16eの傾斜面S上での舗装用材料Aの流れを示している。図に示すとおり、位置Pに流下した舗装用材料Aは、邪魔板17によってその流下を妨げられるので、図中矢印で示すとおり、邪魔板17の両側に迂回し、一部は堰27a、27bの上部を越えてさらに下方へと流下するものの、その他は堰27a、27bのさらに外側へと迂回して、より下方へと流下していく。堰27a、27b、又はその外側を通過した舗装用材料Aの一部は下流に位置する堰27cの上部を越え、他の一部は堰27cを迂回して、いずれも流出口16aから施工面M上へと流出する。このように、ガイド板16の傾斜面Sには、邪魔板17と堰27a〜27cが設けられているので、傾斜面Sの位置Pに流下した舗装用材料Aは、傾斜面Sに沿って流下する間に、より外側へ外側へと拡散して流下量が均一化され、流出口16aから施工面M上へと流出することになる。
なお、邪魔板としては、邪魔板17のように、その部分では舗装用材料Aの流下を完全に止めるものだけを用いても良いし、堰27a〜27cのように、舗装用材料Aの流下を一部邪魔するものだけを用いても良く、また、両者を組み合わせて用いても良い。さらには、その配置や個数にも特段の制限はなく、排出管12の下部開口から傾斜面S上に流下する舗装用材料Aの流下量や、傾斜面Sの傾斜角度、さらには舗装用材料Aを展延したい幅の大きさに応じて配置や個数を適宜選択することができる。ただし、排出管12の下部開口から流下する舗装用材料Aの流下位置Pの直下には、上述した例に示すとおり、舗装用材料Aの流下を完全に止める邪魔板17を用いて舗装用材料Aの流れを左右に迂回させるのが好ましい。
図7は、ボールジョイント15を利用して、ガイド板16を台車2の進行方向に直交する方向に沿った水平軸の回りに回転させた状態を示す図である。図に示すとおり、排出管12の途中にボールジョイント15が設けられているので、ガイド板16を台車2の進行方向に直交する水平軸の回りに回転させることが可能である。このようにガイド板16を台車2の進行方向に直交する水平軸の回りに回転させることによって、ガイド板16の傾斜面Sの傾斜角度を変更することができる。ガイド板16を台車2の進行方向に直交する水平軸の回りに回転させることによって、ガイド板16の流出口16aと施工面Mとの距離が開いた場合には、前述した電動機20を作動させてガイド板16を下方に移動させれば良い。
図7は、ボールジョイント15を利用して、ガイド板16を台車2の進行方向に沿った水平軸の回りに回転させた状態を示す図である。図に示すとおり、排出管12の途中にボールジョイント15が設けられているので、ガイド板16を台車2の進行方向に沿った水平軸の回りに回転させることが可能である。このようにガイド板16を台車2の進行方向に沿った水平軸の回りに回転させることによって、施工面Mが傾斜している場合でも、施工面Mの傾斜に合わせてガイド板16の傾斜角度を変更し、ガイド板16の流出口16aを施工面Mに対して平行状態にすることができる。なお、本例においては、ガイド板16を、台車2の進行方向に沿った水平軸の回り、及び/又は台車2の進行方向に直交する方向に沿った水平軸の回りに回転させるに際し、ボールジョイント15を用いたが、ボールジョイント15に代えて、例えばフレキシブルホースを用いても良い。
上述したような本発明の舗装用材料加熱展延装置1を用いて、施工面M上に舗装用材料Aを展延するには、まず、舗装用材料収容容器3内に舗装用材料Aを投入し、ヒーター21を作動させて舗装用材料Aを所定温度まで上昇させて溶解した後に、台車2を進行させながらバルブ13を「開」にして、排出管12の下部開口からガイド板16の傾斜面S上に加熱溶解した舗装用材料Aを流下させれば良い。ガイド板16の傾斜面S上に流下した舗装用材料Aは、邪魔板17と堰27a〜27cによって、傾斜面S上を流下するにつれて幅方向に均一に広がり、ガイド板16の流出口16aから施工面M上に流出して、施工面M上に展延される。このように本発明の舗装用材料加熱展延装置1によれば、舗装用材料Aの加熱、溶解する舗装用材料収容容器3と、施工面M上に加熱溶解した舗装用材料Aを展延するガイド板16とが単一の台車2に搭載されているので、舗装用材料の加熱、溶解と、施工面M上への展延とを一台の台車で連続して効率良く行うことができる。
図8は、本発明の舗装用材料加熱展延装置1の他の例を示す正面図である。本例においては、シート状材料を捲き回した材料ロールRが、材料ロールRからのシート状材料28の繰り出し口がガイド板16よりも台車2の進行方向後方に位置するように、材料ロールRを回転自在に支持する材料ロール支持具29によって台車2に取り付けられている点が、先に説明した例とは異なっている。本例の舗装用材料加熱展延装置1のように、台車2が材料ロール支持具29を備えており、シート状材料28を捲き回した材料ロールRが材料ロール支持具29に取り付けられている場合には、台車2を進行させて、加熱溶解した舗装用材料Aを施工面M上に展延するとともに、材料ロールRからシート状材料28を繰り出して、展延された舗装用材料Aの上に直ちにシート状材料28を敷き拡げることができるので、極めて効率良く、かつ連続して、シート状材料28を施工面M上に貼着することができる。
以上説明したとおり、本発明の舗装用材料加熱展延装置並びに加熱展延方法によれば、一台の装置で舗装用材料の加熱、溶解と、施工面上への展延とを行うことができ、極めて効率の良い施工が可能となる。また、シート状材料を捲き回した材料ロールを回転自在に支持する材料ロール支持具を備える本発明の舗装用材料加熱展延装置並びにシート状材料の貼着方法によれば、接着剤として機能する舗装用材料の加熱、溶解、展延と、展延された舗装用材料上へのシート状材料の敷き均しを連続して効率良く行うことができる。このように本発明によれば、極めて効率の良い施工が可能になり、その産業上の利用可能性は多大である。
1 舗装用材料加熱展延装置
2 台車
3 舗装用材料収容容器
4 電源
5 制御装置
6 操作盤
7 前輪
8 後輪
9 牽引ハンドル
10 支持台
11 回動軸
12 排出管
13 バルブ
14 操作ハンドル
15 ボールジョイント
16 ガイド板
17 邪魔板
18 載置台
19a、19b 昇降ガイド
20 電動機
21 ヒーター
22、25 温度センサ
23、26 電力線
24 電流調整器
27a〜27c 堰
28 シート状材料
29 材料ロール支持具
A 舗装用材料
B オイルバス
M 施工面
P 流下位置
S 傾斜面

Claims (7)

  1. 台車と、前記台車に搭載された舗装用材料収容容器とを有し、前記舗装用材料収容容器には、その内部に収容される舗装用材料を加熱する舗装用材料加熱手段と、その内部に収容される舗装用材料を排出する排出口と、前記排出口から排出される舗装用材料を下方に向かって流下させる排出管と、前記排出管の下部開口から排出される舗装用材料を受けて下方に流下させる傾斜面を備えたガイド板と、前記ガイド板の前記傾斜面に沿って流下する舗装用材料の流れを幅方向に広げる複数の邪魔板と、舗装用材料が流下する間隙を残して前記ガイド板の上面を覆う保温蓋と、前記排出管から前記ガイド板へと排出される舗装用材料の排出量を調整するバルブとが設けられており、前記邪魔板が、前記排出管の前記下部開口から流下する舗装用材料の流下位置の直下に設けられた舗装用材料の流下を完全に止める邪魔板と、前記保温蓋の下面との間に間隙を有し舗装用材料の流下を迂回させる1又は複数の堰とから構成されている舗装用材料加熱展延装置。
  2. 前記ガイド板が、前記ガイド板を加熱するガイド板加熱手段を備えている請求項記載の舗装用材料加熱展延装置。
  3. 前記ガイド板の前記傾斜面を、前記台車の進行方向に沿った水平軸及び/又は前記進行方向と直交する方向に沿った水平軸の周囲に回転させる手段を備えている請求項1又は2に記載の舗装用材料加熱展延装置。
  4. 前記ガイド板を施工面に対して上下方向に移動させる手段を備えている請求項1〜のいずれかに記載の舗装用材料加熱展延装置。
  5. 前記台車が、シート状材料を捲き回した材料ロールを、前記材料ロールからのシート状材料の繰り出し口が前記ガイド板よりも前記台車の進行方向後方に位置するように、回転自在に支持する材料ロール支持具を備えている請求項1〜のいずれかに記載の舗装用材料加熱展延装置。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の舗装用材料加熱展延装置を用い、前記舗装用材料収容容器内の舗装用材料を加熱、溶解するとともに、前記台車を適宜の速度で進行させながら、前記舗装用材料収容容器内の加熱溶解した舗装用材料を前記排出管から前記ガイド板の傾斜面に向かって排出し、前記ガイド板の傾斜面に沿って施工面上に流下させることにより舗装用材料を施工面上に展延する舗装用材料加熱展延方法。
  7. 請求項記載の舗装用材料加熱展延装置を用い、前記舗装用材料収容容器内の舗装用材料を加熱、溶解するとともに、前記台車を適宜の速度で進行させながら、前記舗装用材料収容容器内の加熱溶解した舗装用材料を前記排出管から前記ガイド板の傾斜面に向かって排出し、前記ガイド板の傾斜面に沿って施工面上に流下させることにより舗装用材料を施工面上に展延し、さらに前記材料ロールを回転させてシート状材料を繰り出して、施工面上に展延された舗装用材料の上に敷き延ばして貼着するシート状材料の貼着方法。
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