JP5664626B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、撮像装置は、後方から前方までの各被写体の全てに焦点を合わせた画像(以下、「全焦点画像」という)を撮像する場合、超深度レンズ(通称「虫の目レンズ」)といった特殊なレンズを使用している。
しかしながら、虫の目レンズは、全長が非常に長いため、携帯に不便である。
そのため、通常のレンズを搭載した撮像装置が、一回のシャッタ操作により、同一の構図の被写体を複数のフォーカス位置でほぼ同時に撮影し、その結果得られる複数の撮像画像のデータを合成することによって、全焦点画像のデータを生成する技術が開示されている(特許文献1を参照)。
特開2007−282152号公報
しかしながら、特許文献1においては、全焦点画像のデータを生成する技術が開示されているが、例えば、風で揺らぐ花等の動く被写体(以下、「動体」という)を撮像した場合には、動体が残像となっている画像が生成されてしまうという問題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、動体を含む画像を用いた場合でも、高画質の全焦点画像を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の画像処理装置は、
焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得した複数の画像毎に、画像内における被写体の距離の関係を所定数の画素毎に表すデプスマップを生成する第1のマップ生成手段と、
前記第1のマップ生成手段によって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成手段と、
前記第2のマップ生成手段によって生成した前記新たなデプスマップで指定される画素毎の合成の割合に従って、前記複数の画像のデータを画素毎に合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成手段と、
を備え
前記所定の処理は、前記複数のデプスマップで値が異なる画素については、前記異なる焦点に対応する値のうち、被写体に対応する焦点に対応する値を優先して決定する、画素値に対する選択的な演算を行う処理である、
ことを特徴とする。
本発明によれば、動体を含む画像を用いた場合でも、高画質の全焦点画像を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る撮像装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置の機能的構成のうち、全焦点画像生成処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。 全焦点画像のデータの生成の具体例を説明するための模式図である。 全焦点画像のデータの生成の手法を模式的に表した図である。 図2の機能的構成を有する図1の撮像装置が実行する全焦点画像生成処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る撮像装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
撮像装置1は、例えばデジタルカメラとして構成される。
撮像装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、撮像部16と、入力部17と、出力部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、撮像部16、入力部17、出力部18、記憶部19、通信部20及びドライブ21が接続されている。
撮像部16は、光学レンズ部41と、イメージセンサ42と、レンズ駆動部43と、を備えている。
光学レンズ部41は、被写体を撮影するために、フォーカスレンズやズームレンズ等の各種レンズで構成される。
フォーカスレンズは、後述のレンズ駆動部43によって駆動され、後述のイメージセンサ42の受光面に被写体の像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
イメージセンサ42は、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部41から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。AFEは、各種信号処理によって、デジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。このような撮像部16の出力信号が撮像画像のデータとなる。撮像画像のデータは、CPU11等に適宜供給される。また、撮像画像のデータには、メタデータとして、撮像された順番の情報と、撮像された時点におけるフォーカス位置の情報とが付加される。なお、以下、特に断りのない限り、メタデータが付加された撮像画像のデータを、単に「撮像画像のデータ」と呼ぶ。
レンズ駆動部43は、CPU11によるAF(Auto Focus)処理の結果に基づいて、光学レンズ部41のフォーカスレンズを駆動させ、フォーカス位置を変化させることで所定の被写体に合焦させる。
このようなフォーカスの機構を有する撮像装置1では、撮影最短距離側方向、即ち、手前側の被写体に焦点を合わせての撮影と、無限遠方向、即ち、ピント調節が不要となるほどの遠い距離の対象を被写体とする撮影とが可能である。
また、レンズ駆動部43は、フォーカス位置を、AF処理によって決定された位置から変化させながら、順次フォーカス位置の異なる撮像を行う後述する「フォーカスブラケティング撮影」が可能となるように駆動する。
入力部17は、各種ボタン等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部18は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部19は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
次に、撮像装置1の機能的構成のうち、全焦点画像生成処理を実行するための機能的構成について説明する。
「全焦点画像生成処理」とは、焦点の異なる複数枚の撮像画像のデータを合成して全焦点画像のデータを生成して出力するまでの一連の処理をいう。
図2は、撮像装置1の機能的構成のうち、全焦点画像生成処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図3は、全焦点画像のデータの生成の具体例を説明するための模式図である。
撮像装置1が全焦点画像生成処理を実行する場合には、図2に示すように、CPU11において、撮像制御部51と、撮像画像取得部52と、エッジ比較画像作成部53と、デプスマップ作成部54と、画像合成部55と、出力制御部56と、が機能する。
また、記憶部19の一領域として、撮像画像記憶部71と、合成画像記憶部72と、が設けられる。
撮像画像記憶部71は、撮像部16から出力された撮像画像のデータを記憶する。
合成画像記憶部72は、画像合成部55により合成された全焦点画像のデータを記憶する。
このような機能構成を有する撮像装置1は、以下、「公園」の一角に咲く「花」を被写体とし、背景に「公園」の風景を入れて、フォーカスブラケティング撮影を行い全焦点画像のデータを生成する例について説明する。
また、本例においては、撮影時には、風が吹いており、撮影のタイミングで被写体である「花」が風に揺らいで、動体として撮影されてしまう場合について、以下の説明を行う。
撮像制御部51は、入力部17からの撮像に係る指示に基づいて、レンズ駆動部43等を含む撮像部16での撮像を制御する。具体的には、撮像制御部51は、フォーカスブラケティング撮影を行うようにレンズ駆動部43等を含む撮像部16を制御する。
ここで、「フォーカスブラケティング撮影」とは、入力部17のレリーズボタンを一回押すだけで、任意の被写体に焦点が合った位置(所定のフォーカス位置)と、レンズ駆動部43を駆動調整してその前後に焦点をずらした位置(所定のフォーカス位置からずらしたフォーカス位置)との各々で複数枚の撮像画像を連写する手法である。
なお、本実施形態のフォーカスブラケティング撮影では、まず被写体に焦点が合うフォーカス位置で撮影(以下、「被写体ピント画像撮影」という)を行い、次に、被写体以外の被写体の背景に焦点が合うフォーカス位置で撮影(以下、「非被写体ピント画像撮影」という)を行うように撮像部16を撮像制御部51が制御して、全焦点画像のデータの生成に用いる2枚の撮像画像のデータを撮像処理により取得する。
本実施形態では、図3の例に示すように、被写体ピント画像撮影により取得される撮像画像p1(以下、「被写体ピント画像p1」という)は、被写体である「花」に焦点が合い、背景の「公園」がぼやけた画像となる。
また、本実施形態では、非被写体ピント画像撮影により取得される撮像画像p2(以下、「非被写体ピント画像p2」という)は、被写体以外の被写体の背景である「公園」に焦点が合い、被写体である「花」がぼやけた画像となる。
本実施形態における全焦点画像は、被写体ピント画像と非被写体ピント画像といった少なくとも2枚の画像による多焦点の画像であればよいものとする。
撮像画像取得部52は、撮像部16から出力された撮像画像のデータを取得する。
また、撮像画像取得部52は、まず、被写体ピント画像撮影により、被写体に焦点が合った被写体ピント画像p1のデータを撮像部16から取得する。
次に、撮像画像取得部52は、非被写体ピント画像撮影により、被写体の背景に焦点が合った、即ち、被写体の「花」がぼやけた撮像画像である非被写体ピント画像p2のデータを撮像部16から取得する。このように、本実施形態においては、2枚の焦点の異なる、即ち、多焦点の撮像画像(被写体ピント画像p1及び非被写体ピント画像p2)のデータを取得して全焦点画像のデータの生成を行う。
また、撮像画像取得部52は、本実施形態においては、図3の例に示すように、風に揺らぐ「花」(動体)を含めて撮影を行ったため、被写体ピント画像撮影時と、非被写体ピント画像撮影とでは、画角内における「花」の位置が異なる撮像画像(被写体ピント画像p1及び非被写体ピント画像p2)のデータを取得ことになる。
その後、撮像画像取得部52は、取得した撮像画像(被写体ピント画像p1及び非被写体ピント画像p2)のデータを撮像画像記憶部71に出力する。
エッジ比較画像作成部53は、撮像画像取得部52により取得された被写体ピント画像p1と非被写体ピント画像p2とから、エッジ強度を比較したエッジマップからなるエッジ比較画像を作成する。このエッジ比較画像は、エッジの変化から、撮影対象の距離を判別することに用いられ、判別された撮影対象の距離に基づいて、撮影対象の形状に合ったデプスマップが作成される。
デプスマップ作成部54は、エッジ比較画像作成部53によって作成されたエッジ比較画像から撮影対象の距離を判別して、例えば、画像内の被写体や背景における位置関係として撮像装置1から対象までの相対的な距離を2値で構成したデプスマップdmp1,dmp2,dmp3を作成する。デプスマップ作成部54は、エッジ比較画像を被写体と被写体以外とを判別するために用いる。なお、本実施形態において、作成されるデプスマップdmp1,dmp2,dmp3は、2値をとり、値が「0」の場合には「背景」として扱い、値が「1」の場合には「被写体」として扱うように構成される。従って、デプスマップdmp1,dmp2,dmp3においては、図3の例に示すように、値が「0」である背景の部分が黒色(暗い色)で表示される部分であり、値が「1」である被写体の部分は白色(明るい色)で表示される部分になることとなる。値は、黒色(暗い色)である「0」の場合には、撮影対象が遠いことを表し、白色(明るい色)である「1」の場合には、撮影対象が近いことを表す。具体的には、「花」と「花」の脇の「草」に相当する領域が白色(明るい色)であるため、「花」と「草」は近いと判別される。
なお、デプスマップの作成は、処理を1画素単位で行うように構成してもよいし、複数の画素を1つの処理単位とする所定のブロック単位で行うように構成してもよい。
デプスマップ作成部54は、取得した複数の画像から画像のデプスマップ(本実施形態においては、2つの画像のデプスマップ)を生成する画像デプスマップ作成部91と、複数の画像のデプスマップから画像合成用の1つのデプスマップを作成する合成用デプスマップ作成部92と、を備える。
画像デプスマップ作成部91は、エッジ比較画像作成部53により作成されたエッジ比較画像と、撮像画像取得部52により取得された被写体ピント画像p1とを用いて、被写体ピント画像p1に含まれる撮影対象の形状に合った画像のデプスマップdmp1(以下、「被写体デプスマップdmp1」という)を作成する。
また、画像デプスマップ作成部91は、エッジ比較画像作成部53により作成されたエッジ比較画像と、撮像画像取得部52により取得された非被写体ピント画像p2とを用いて、非被写体ピント画像p2に含まれる撮影対象の形状に合った画像のデプスマップdmp2(以下、「非被写体デプスマップdmp2」という)を作成する。
合成用デプスマップ作成部92は、画像デプスマップ作成部91により作成された被写体デプスマップdmp1及び非被写体デプスマップdmp2の2つの画像のデプスマップに対して、OR演算する処理を行って、合成用デプスマップdmp3を作成する。
ここで、「OR演算」とは、演算する画素の入力の両方が「0」である場合にのみ「0」になる演算である。即ち、本実施形態においては、被写体デプスマップdmp1又は非被写体デプスマップdmp2の両方のデプスマップで「0」の値をとる場合にのみ、合成用デプスマップdmp3では「0」の値をとることとなる。
即ち、本実施形態においては、2値のデプスマップを用いるために、OR演算による作成手法を用いることとなる。
画像合成部55は、合成用デプスマップ作成部92により作成された合成用デプスマップdmp3に基づいて、被写体ピント画像p1と、非被写体ピント画像p2とを画像合成して、全焦点画像p3のデータを生成する。本実施形態においては、画像合成部55は、被写体ピント画像p1と非被写体ピント画像p2とを、合成用デプスマップdmp3をαマップとして用いて、求められる係数(アルファ値)に従って半透明合成する、いわゆるαブレンドによる画像合成を行う。即ち、画像合成部55は、合成用デプスマップdmp3における「0」の値の領域に対応する被写体ピント画像p1の領域を抽出し、合成用デプスマップdmp3における「1」の値の領域に対応する非被写体ピント画像p2の領域を抽出して、画像合成を行う。
本実施形態においは、OR演算によって作成された合成用デプスマップdmp3をαマップとして用いることで、被写体デプスマップdmp1と、非被写体デプスマップdmp2の双方の被写体の領域を、抽出する被写体の領域とすることになるため、被写体がブレていない被写体ピント画像において抽出する被写体の領域に対応した領域が優先的に採用されることになる。このため、残像のない全焦点画像p3のデータを生成することが可能となる。
その後、画像合成部55は、生成した全焦点画像p3のデータを合成画像記憶部72に記憶させる。
出力制御部56は、画像合成部55により生成された全焦点画像p3のデータを出力部18から表示出力するように制御する。
図4は、全焦点画像p3のデータの生成の手法を模式的に表した図である。
フォーカスブラケティング撮影による方式で全焦点画像p3のデータを生成する場合であって、合成に使用する画像に動体の被写体が含まれているときには、1の画像から作成したデプスマップ(例えば、被写体デプスマップdmp1)を用いて画像合成を行ってしまうと、動体の移動分の領域が考慮されずに、当該領域が背景として採用されてしまい、生成される全焦点画像p3の被写体に残像が発生してしまう。
しかしながら、本実施形態における手法では、図4に示すように、被写体ピント画像p1と、非被写体ピント画像p2から、被写体ピント画像p1内における被写体領域R1と、非被写体ピント画像p2内における被写体領域R2との領域を合わせた領域R3(以下、「合成被写体領域R3」という)を動体の被写体とする領域とする合成用デプスマップdmp3を作成する。
そして、合成用デプスマップdmp3の合成被写体領域R3に対応して、被写体ピント画像p1における合成被写体領域R3に相当する領域R4を切り出し、非被写体ピント画像p2における合成被写体領域R3以外の領域R5を切り出して、それぞれを画像合成して、全焦点画像p3を生成する。即ち、全焦点画像p3は、被写体ピント画像p1の合成被写体領域R3に相当する領域R4と、非被写体ピント画像p2の合成被写体領域R3以外の領域R5から構成される。
このため、図3の例で説明をすると、被写体ピント画像p1の画角からずれて動体となっている非被写体ピント画像p2における「花」の領域も、被写体ピント画像p1から切り出す領域とするために、ブレが生じている非被写体ピント画像p2の被写体の領域を採用しないようにでき、これにより残像の発生を抑えることができる。
また、本手法を用いることで、背景にピントがあっている場合、ボケた前景の被写体を、被写体と背景を完全に分離したとして発生するオクルージョンの影響を抑え、合成画質の向上が期待できる。
つまり、本手法を用いることで、全焦点画像p3のデータの生成画質を向上、即ち、高品質な全焦点画像p3のデータを生成することができるようになる。
次に、このような機能的構成を有する撮像装置1が実行する全焦点画像生成処理の流れについて説明する。
図5は、図2の機能的構成を有する図1の撮像装置1が実行する全焦点画像生成処理の流れを説明するフローチャートである。
全焦点画像生成処理とは、フォーカス位置の異なる複数枚の撮像画像のデータから全焦点画像のデータを生成するまでの一連の処理である。
全焦点画像生成処理は、ユーザが入力部17を用いて全焦点画像生成処理を実行する所定の操作をした場合、その操作を契機として開始される。
ステップS1において、撮像制御部51は、撮像部16を制御して撮像処理(フォーカスブラケティング撮影)を行い、被写体ピント画像p1を撮影する。即ち、撮像制御部51は、図3の例では、「公園」の片隅に咲く「花」を被写体にして、「花」に焦点が合った被写体ピント画像p1を撮影する。その後、撮像画像取得部52は、撮影された被写体ピント画像p1のデータを取得して、撮像画像記憶部71に記憶する。
ステップS2において、撮像制御部51は、撮像部16を制御して撮像処理(フォーカスブラケティング撮影)を行い、非被写体ピント画像p2を撮影する。即ち、撮像制御部51は、「公園」の片隅に咲く「花」を被写体にして、「花」の背景の「公園」の風景に焦点が合った非被写体ピント画像p2を撮影する。非被写体ピント画像p2の撮影に際し、撮像制御部51は、背景の「公園」の風景に焦点が合うように、フォーカス位置を変更して、撮影を行う。撮像画像取得部52は、撮影された非被写体ピント画像p2のデータを取得して、撮像画像記憶部71に記憶する。
ステップS3において、エッジ比較画像作成部53は、撮像画像取得部52により取得された被写体ピント画像p1と非被写体ピント画像p2とから、それぞれの画像のエッジ強度を比較したエッジマップからなるエッジ比較画像を作成する。
ステップS4において、画像デプスマップ作成部91は、エッジ比較画像作成部53により作成されたエッジ比較画像と、撮像画像取得部52により取得された被写体ピント画像p1とを用いて、被写体ピント画像p1における被写体の形状に合った被写体デプスマップdmp1を作成する。
ステップS5において、画像デプスマップ作成部91は、エッジ比較画像作成部53により作成されたエッジ比較画像と、撮像画像取得部52により取得された非被写体ピント画像p2とを用いて、非被写体ピント画像p2における被写体の形状に合った非被写体デプスマップdmp2を作成する。
ステップS6において、合成用デプスマップ作成部92は、画像デプスマップ作成部91により作成された被写体デプスマップdmp1及び非被写体デプスマップdmp2をOR演算して、合成用デプスマップdmp3を作成する。
ステップS7において、画像合成部55は、合成用デプスマップ作成部92により作成された合成用デプスマップdmp3に基づいて、被写体ピント画像p1と、非被写体ピント画像p2とを画像合成して、全焦点画像p3のデータを生成する。そして、画像合成部55は、生成した全焦点画像p3のデータを合成画像記憶部72に記憶させる。
ステップS8において、出力制御部56は、全焦点画像p3のデータを出力部18から表示出力させる。これにより、全焦点画像生成処理は終了する。
以上のような撮像装置1によれば、撮像画像取得部52と、画像デプスマップ作成部91と、合成用デプスマップ作成部92と、画像合成部55と、を備える。
撮像画像取得部52は、焦点の異なる被写体ピント画像p1及び非被写体ピント画像p2のデータを取得する。
画像デプスマップ作成部91は、取得した被写体ピント画像p1及び非被写体ピント画像p2毎に、画像内における被写体の距離関係を画素毎に表す被写体デプスマップdmp1及び非被写体デプスマップdmp2を作成する。
合成用デプスマップ作成部92は、作成した被写体デプスマップdmp1及び非被写体デプスマップdmp2に所定の処理を加えて、合成用デプスマップdmp3を作成する。
画像合成部55は、作成した合成用デプスマップdmp3に基づいて、被写体ピント画像p1及び非被写体ピント画像p2のデータを合成して全焦点画像p3のデータを生成する。
従って、撮像装置1においては、例えば、風で揺れる花等の被写体が動体であっても残像の少ない全焦点画像p3のデータを生成することができ、全焦点画像p3のデータの合成画質を向上させることができる。また、背景にピントがあっている場合、ボケた前景の被写体を、被写体と背景を完全に分離したとして発生するオクルージョンの影響を抑えることができ、全焦点画像p3のデータの合成画質の向上が期待できる。
合成用デプスマップ作成部92による所定の処理は、画像デプスマップ作成部91により作成された2値の被写体デプスマップdmp1及び非被写体デプスマップdmp2のOR演算処理である。
従って、撮像装置1においては、単純な処理であるため、処理負担が少なく、高速で処理を行うことができる。
撮像画像取得部52は、第1の焦点で撮影された被写体ピント画像p1と、被写体ピント画像p1とは異なる第2の焦点で撮影された非被写体ピント画像p2の複数の画像データを取得する。
画像デプスマップ作成部91は、各画像毎に画像内における被写体の距離が第1の焦点に対応するか第2の焦点に対応するかを2値で表す被写体デプスマップdmp1及び非被写体デプスマップdmp2を作成する。
合成用デプスマップ作成部92による所定の処理は、被写体デプスマップdmp1及び非被写体デプスマップdmp2で値が異なる場合に、第1の焦点と第2の焦点のうち動く被写体に対応する焦点を優先して決定するOR演算処理である。
従って、撮像装置1においては、動体の移動部分を含めて被写体の領域となるような、合成用デプスマップdmp3を作成することができるために、被写体が動体であっても残像の少ない全焦点画像p3のデータを生成することができ、全焦点画像p3のデータの合成画質を向上させることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上述の実施形態では、合成用デプスマップdmp3の作成に際し、2値の画像のデプスマップdmp1,dmp2を用いることとしたのでOR演算により処理を行ったがこれに限られない。合成用デプスマップdmp3は、例えば、多値の画像のデプスマップdmp1,dmp2を用いる場合には、いずれかの画像のデプスマップdmp1,dmp2の最大の値をとって加算するMAX加算による処理により作成してもよい。
具体的には、例えば、撮像画像取得部52が第1の焦点と第2の焦点の複数の画像データを取得し、画像デプスマップ作成部91が各画像毎に画像内における被写体の距離を多値で表す被写体デプスマップdmp1及び非被写体デプスマップdmp2を作成する。
そして、合成用デプスマップ作成部92による所定の処理において、前記各画像毎に生成された多値のデプスマップを用いる場合に、処理を行う値のうちで最大の値を加算するMAX加算処理を行うように構成することができる。
このように、MAX加算をすることで、撮像装置1においては、単純な処理であるため、処理負担が少なく、高速で処理を行うことができる。
また、上述の実施形態では、2枚の多焦点の撮像画像p1,p2のデータから全焦点画像p3のデータを生成したが、これに限られない。全焦点画像のデータは、3枚以上の画像のデータから生成してもよい。この場合、取得した2枚の画像の画像合成を行い、生成された合成画像のデータに以降繰り返して処理される他の画像のデータを順次合成して行くように全焦点画像のデータを生成してもよい。このように全焦点画像のデータを生成することで、全ての画像を一時期に合成する場合に比して、高画質で、より高品質な全焦点画像のデータを生成することができる。具体的には、例えば、画像合成部55が、取得された画像のうち所定の2枚の画像合成を行い、以降繰り返して処理される他の画像を同様に繰り返して合成して、全焦点画像のデータを生成するように構成することができる。
また、上述の実施形態では、非被写体ピント画像は、被写体の奥の撮影対象(公園の風景)に焦点が合った画像を用いたがこれに限られない。非被写体ピント画像は、被写体に焦点が合っていない画像であればよく、例えば、過焦点や無限遠で撮影された画像、近距離の撮影対象(例えば、撮像装置から50cmの距離にある壁等)に焦点が合っている画像、被写体の手前に焦点が合っている画像等の画像を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、各演算処理を画素単位で行うように構成したがこれに限られない。処理負担の軽減等を目的として、各演算処理を最小単位ではなく所定のブロック単位で行うように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、αブレンドにより画像の合成を行ったがこれに限られない。例えば、画像の合成は、2つの画像のうち合焦領域を合成できればよく加算合成等の種々の手法を用いることができる。
また、上述の実施形態では、全焦点画像p3のデータを生成する基となる画像を、自機の撮像部16で撮像して撮像画像のデータを取得して処理に用いたが、これに限られない。取得する画像は、外部装置等から取得した撮像画像や単なる画像のデータを用いて構成してもよい。この場合、例えば、画像内の被写体の位置関係(例えば、撮像装置1からの距離)に関する情報等のデプスマップの作成に必要な情報を取得する必要がある。
また、上述の実施形態では、本発明が適用される撮像装置1は、デジタルカメラを例として説明したが、特にこれに限定されない。また、本発明は、撮像の機能を有さずに、外部で撮像された画像に基づいて全焦点画像生成処理を行う画像処理装置でも適用可能である。
例えば、本発明は、全焦点画像生成処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン(smartphone)、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が撮像装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu−ray Disc)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得した各画像毎に、画像内における被写体の距離関係を画素毎に表すデプスマップを生成する第1のマップ生成手段と、
前記第1のマップ生成手段によって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成手段と、
前記第2のマップ生成手段によって生成した前記新たなデプスマップに基づいて、前記画像のデータを合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
[付記2]
前記第2のマップ生成手段による所定の処理は、前記第1のマップ生成手段により生成された2値の2つのデプスマップのOR演算処理であることを特徴とする付記1に記載の画像処理装置。
[付記3]
前記取得手段は、第1の焦点と第2の焦点の複数の画像データを取得し、
前記第1のマップ生成手段は、各画像毎に画像内における被写体の距離が前記第1の焦点に対応するか前記第2の焦点に対応するかを2値で表す2つのデプスマップを生成し、
前記第2のマップ生成手段による所定の処理は、2つのデプスマップで値が異なる場合に、前記第1の焦点と第2の焦点のうち動く被写体に対応する焦点を優先して決定するOR演算処理であることを特徴とする付記2に記載の画像処理装置。
[付記4]
前記第2のマップ生成手段による所定の処理は、前記第1のマップ生成手段により生成された多値の2つのデプスマップの値のうちで最大の値を加算するMAX加算処理であることを特徴とする付記1に記載の画像処理装置。
[付記5]
前記取得手段は、第1の焦点と第2の焦点の複数の画像データを取得し、
前記第1のマップ生成手段は、各画像毎に画像内における被写体の距離を多値で表す2つのデプスマップを生成し、
前記第2のマップ生成手段による所定の処理は、前記各画像毎に生成された多値のデプスマップを用いる場合に、処理を行う値のうちで最大の値を加算するMAX加算処理であることを特徴とする付記4に記載の画像処理装置。
[付記6]
前記画像合成手段は、前記取得された画像のうち所定の2枚の画像合成を行い、以降繰り返して処理される他の画像を同様に繰り返して合成して、全焦点画像のデータを生成することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1つに記載の画像処理装置。
[付記7]
焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得した各画像毎に、画像内における被写体の距離関係を画素毎に表すデプスマップを生成する第1のマップ生成ステップと、
前記第1のマップ生成ステップによって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成ステップと、
前記第2のマップ生成ステップによって生成した前記新たなデプスマップに基づいて、前記画像のデータを合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
[付記8]
コンピュータに、
焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得機能と、
前記取得機能によって取得した各画像毎に、画像内における被写体の距離関係を画素毎に表すデプスマップを生成する第1のマップ生成機能と、
前記第1のマップ生成機能によって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成機能と、
前記第2のマップ生成機能によって生成した前記新たなデプスマップに基づいて、前記画像のデータを合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成機能と、
を実現させるためのプログラム。
1・・・撮像装置,11・・・CPU,12・・・ROM,13・・・RAM,14・・・バス,15・・・入出力インターフェース,16・・・撮像部,17・・・入力部,18・・・出力部,19・・・記憶部,20・・・通信部,21・・・ドライブ,31・・・リムーバブルメディア,41・・・光学レンズ部,42・・・イメージセンサ,43・・・レンズ駆動部,51・・・撮像制御部,52・・・撮像画像取得部,53・・・エッジ比較画像作成部,54・・・デプスマップ作成部,55・・・画像合成部,56・・・出力制御部,71・・・撮像画像記憶部,72・・・合成画像記憶部,91・・・画像デプスマップ作成部,92・・・合成用デプスマップ作成部

Claims (11)

  1. 焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得した複数の画像毎に、画像内における被写体の距離の関係を所定数の画素毎に表すデプスマップを生成する第1のマップ生成手段と、
    前記第1のマップ生成手段によって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成手段と、
    前記第2のマップ生成手段によって生成した前記新たなデプスマップで指定される画素毎の合成の割合に従って、前記複数の画像のデータを画素毎に合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成手段と、
    を備え
    前記所定の処理は、前記複数のデプスマップで値が異なる画素については、前記異なる焦点に対応する値のうち、被写体に対応する焦点に対応する値を優先して決定する、画素値に対する選択的な演算を行う処理である、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取得手段は、焦点を変えながら複数回の撮影を行って複数の画像のデータを取得し、
    前記第2のマップ生成手段による所定の処理は、前記第1のマップ生成手段により生成された少なくとも2以上の多値の2つのデプスマップの画素値に対する選択的な演算を行う処理であり、
    前記画像合成手段は、前記多値の値に従って合成の割合を選択して合成することを特徴
    とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記合成の割合は、0%及び100%であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記取得手段は、第1の焦点と第2の焦点の複数の画像データを取得し、
    前記第1のマップ生成手段は、前記複数の画像毎に画像内における被写体の距離が前記第1の焦点に対応するか前記第2の焦点に対応するかを2値で表す2つのデプスマップを生成し、
    前記第2のマップ生成手段による所定の処理は、2つのデプスマップで値が異なる画素については、前記第1の焦点に対応する値と第2の焦点に対応する値のうち動く被写体に対応する焦点に対応する値を優先して決定する画素値に対する選択的な演算を行う処理であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得した複数の画像毎に、画像内における被写体の距離の関係を所定数の画素毎に3以上の多値で表すデプスマップを生成する第1のマップ生成手段と、
    前記第1のマップ生成手段によって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成手段と、
    前記第2のマップ生成手段によって生成した前記新たなデプスマップで指定される画素毎の合成の割合に従って、前記複数の画像のデータを画素毎に合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成手段と、
    を備え
    前記所定の処理は、前記複数のデプスマップの値のうちで最大の値を加算する処理である、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記取得手段は、第1の焦点と第2の焦点の複数の画像データを取得し、
    前記第1のマップ生成手段は、前記複数の画像毎に画像内における被写体の距離を多値で表す2つのデプスマップを生成し、
    前記第2のマップ生成手段による所定の処理は、前記複数の画像毎に生成された多値のデプスマップを用いる場合に、処理を行う値のうちで最大の値を加算する処理であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像合成手段は、前記取得された画像のうち所定の2枚の画像の合成を行い、以降繰り返して処理される他の画像を同様に繰り返して合成して、全焦点画像のデータを生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって取得した複数の画像毎に、画像内における被写体の距離の関係を所定数の画素毎に表すデプスマップを生成する第1のマップ生成ステップと、
    前記第1のマップ生成ステップによって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成ステップと、
    前記第2のマップ生成ステップによって生成した前記新たなデプスマップで指定される画素毎の合成の割合に従って、前記画像のデータを画素毎に合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成ステップと、
    を含み、
    前記所定の処理は、前記複数のデプスマップで値が異なる画素については、前記異なる焦点に対応する値のうち、被写体に対応する焦点に対応する値を優先して決定する、画素値に対する選択的な演算を行う処理である、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータに、
    焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得機能と、
    前記取得機能によって取得した複数の画像毎に、画像内における被写体の距離関係を所定数の画素毎に表すデプスマップを生成する第1のマップ生成機能と、
    前記第1のマップ生成機能によって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成機能と、
    前記第2のマップ生成機能によって生成した前記新たなデプスマップで指定される画素毎の合成の割合に従って、前記画像のデータを画素毎に合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成機能と、
    を実現させ
    前記所定の処理は、前記複数のデプスマップで値が異なる画素については、前記異なる焦点に対応する値のうち、被写体に対応する焦点に対応する値を優先して決定する、画素値に対する選択的な演算を行う処理である、
    ことを特徴とするプログラム。
  10. 焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって取得した複数の画像毎に、画像内における被写体の距離の関係を所定数の画素毎に3以上の多値で表すデプスマップを生成する第1のマップ生成ステップと、
    前記第1のマップ生成ステップによって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成ステップと、
    前記第2のマップ生成ステップによって生成した前記新たなデプスマップで指定される画素毎の合成の割合に従って、前記画像のデータを画素毎に合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成ステップと、
    を含み、
    前記所定の処理は、前記複数のデプスマップの値のうちで最大の値を加算する処理である、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  11. コンピュータに、
    焦点の異なる複数の画像のデータを取得する取得機能と、
    前記取得機能によって取得した複数の画像毎に、画像内における被写体の距離関係を所定数の画素毎に3以上の多値で表すデプスマップを生成する第1のマップ生成機能と、
    前記第1のマップ生成機能によって生成した複数のデプスマップに所定の処理を加えて、新たなデプスマップを生成する第2のマップ生成機能と、
    前記第2のマップ生成機能によって生成した前記新たなデプスマップで指定される画素毎の合成の割合に従って、前記画像のデータを画素毎に合成して全焦点画像のデータを生成する画像合成機能と、
    を実現させ
    前記所定の処理は、前記複数のデプスマップの値のうちで最大の値を加算する処理である、
    ことを特徴とするプログラム。
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