JP5664101B2 - 回転電機、風力発電システムおよび回転電機に用いる回転子 - Google Patents

回転電機、風力発電システムおよび回転電機に用いる回転子 Download PDF

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Description

この発明は、回転電機、風力発電システムおよび回転電機に関する。
従来、発電機(回転電機)を備える風力発電装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。一般に、上記特許文献1に記載されたような風力発電装置に用いられる従来の発電機は、回転子を備えている。
特開2005−320891号公報
しかしながら、上記したような従来の発電機では、低速動作時に大きなトルクを発生させたい場合に、回転子のサイズを大きくする必要がある。この場合、回転子の重量が大きくなるという不都合がある。ここで、回転子全体の剛性を確保しながら発電機(回転電機)全体の軽量化を図ることが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、回転子全体の剛性を確保しながら回転電機全体の軽量化を図ることが可能な回転電機を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における回転電機は、回転子と、回転子の外周部に対向するように配置される固定子とを備え、回転子は、回転軸部と、回転軸部を取り囲む筒状のヨーク部と、ヨーク部と回転軸部とを接続する接続部材と、ヨーク部の外周面に取り付けられる永久磁石と、を含み、接続部材は、回転軸部の延びる軸方向と交差する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、軸方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の板状の第1接続部材と、板状の第1接続部材の外周側に設けられるとともに、ヨーク部の内周部に接するように配置される複数の第2接続部材とを有し、板状の第1接続部材には、第1接続部材を軸方向に貫通する複数の第1開口部が設けられており、軸方向から見て、複数の板状の第1接続部材の外周部は、ヨーク部の円状の内周部に周状に接するように円状に形成されているとともに、ヨーク部は、回転軸部の延びる軸方向に隙間を隔てて複数設けられ、永久磁石は、複数のヨーク部の外周面に、それぞれ、互いに軸方向に隙間を隔てるように複数設けられ、軸方向に隣接する複数のヨーク部の間の隙間と、軸方向に隣接する永久磁石の間の隙間とは、連通するように構成されている
この発明の第1の局面による回転電機では、上記のように、回転子のヨーク部と回転軸部とを接続する接続部材を設ける。また、その接続部材を、回転軸部の延びる軸方向と交差する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、軸方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の板状の第1接続部材と、板状の第1接続部材の外周側に設けられるとともに、ヨーク部の内周部に接するように配置される複数の第2接続部材とを有するように構成する。これにより、回転軸部と、回転子の最も外側に位置するヨーク部とを、複数の板状の第1接続部材と複数の第2接続部材とにより強固に接続することができるので、回転子全体の剛性(曲げ剛性およびねじり剛性)を確保することができる。また、回転軸部とヨーク部との間に位置する接続部材のうち、板状の第1接続部材を軸方向に所定の間隔を隔てて配置し、第2接続部材をヨーク部の内周部に接するように配置することにより、回転軸部とヨーク部との間に空間を設けることができる。これにより、回転子を軽量化することができるので、その回転子を含む回転電機全体の軽量化を図ることができる。また、板状の第1接続部材に、第1接続部材を軸方向に貫通する複数の第1開口部を設けることにより、第1接続部材を有する接続部材を軽量化することができるので、その接続部材を有する回転子を含む回転電機全体のさらなる軽量化を図ることができる。
この発明の第2の局面における風力発電システムは、回転子と、回転子の外周部に対向するように配置される固定子とを含む発電機と、発電機の回転子に接続されるブレードとを備え、回転子は、回転軸部と、回転軸部を取り囲む筒状のヨーク部と、ヨーク部と回転軸部とを接続する接続部材と、ヨーク部の外周面に取り付けられる永久磁石と、を有し、接続部材は、回転軸部の延びる軸方向と交差する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、軸方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の板状の第1接続部材と、板状の第1接続部材の外周側に設けられるとともに、ヨーク部の内周部に接するように配置される複数の第2接続部材とを有し、板状の第1接続部材には、第1接続部材を軸方向に貫通する複数の第1開口部が設けられており、軸方向から見て、複数の板状の第1接続部材の外周部は、ヨーク部の円状の内周部に周状に接するように円状に形成されているとともに、ヨーク部は、回転軸部の延びる軸方向に隙間を隔てて複数設けられ、永久磁石は、複数のヨーク部の外周面に、それぞれ、互いに軸方向に隙間を隔てるように複数設けられ、軸方向に隣接する複数のヨーク部の間の隙間と、軸方向に隣接する永久磁石の間の隙間とは、連通するように構成されている
この発明の第2の局面による風力発電システムでは、上記のように、発電機の回転子のヨーク部と回転軸部とを接続する接続部材を設ける。また、その接続部材を、回転軸部の延びる軸方向と交差する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、軸方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の板状の第1接続部材と、板状の第1接続部材の外周側に設けられるとともに、ヨーク部の内周部に接するように配置される複数の第2接続部材とを有するように構成する。これにより、回転軸部と、回転子の最も外側に位置するヨーク部とを、複数の板状の第1接続部材と複数の第2接続部材とにより強固に接続することができるので、発電機の回転子全体の剛性(曲げ剛性およびねじり剛性)を確保することができる。また、回転軸部とヨーク部との間に位置する接続部材のうち、板状の第1接続部材を軸方向に所定の間隔を隔てて配置し、第2接続部材をヨーク部の内周部に接するように配置することにより、回転軸部とヨーク部との間に空間を設けることができる。これにより、回転子を軽量化することができるので、その回転子を含む発電機全体の軽量化を図ることができる。また、板状の第1接続部材に、第1接続部材を軸方向に貫通する複数の第1開口部を設けることより、第1接続部材を有する接続部材を軽量化することができるので、その接続部材を有する回転子を含む発電機全体のさらなる軽量化を図ることができる。ここで、一般に、風力発電システムに用いられる発電機の回転子として、低速動作時に大きなトルクを発生させる回転子が適している。一方、このように低速動作時に大きなトルクを発生させるには、回転子のサイズを大きくする必要があるため、その分、発電機全体の重量が大きくなる。この場合に、本発明では、発電機全体の軽量化を図ることができるので、風力発電システムに適した発電機を提供することができる。
この発明の第3の局面における回転電機に用いる回転子は、回転子と、回転子の外周部に対向するように配置される固定子とを含む回転電機に用いる回転子であって、回転軸部と、回転軸部を取り囲む筒状のヨーク部と、ヨーク部と回転軸部とを接続する接続部材と、ヨーク部の外周面に取り付けられる永久磁石と、を備え、接続部材は、回転軸部の延びる軸方向と交差する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、軸方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の板状の第1接続部材と、板状の第1接続部材の外周側に設けられるとともに、ヨーク部の内周部に接するように配置される複数の第2接続部材とを含み、板状の第1接続部材には、第1接続部材を軸方向に貫通する複数の第1開口部が設けられており、軸方向から見て、複数の板状の第1接続部材の外周部は、ヨーク部の円状の内周部に周状に接するように円状に形成されているとともに、ヨーク部は、回転軸部の延びる軸方向に隙間を隔てて複数設けられ、永久磁石は、複数のヨーク部の外周面に、それぞれ、互いに軸方向に隙間を隔てるように複数設けられ、軸方向に隣接する複数のヨーク部の間の隙間と、軸方向に隣接する永久磁石の間の隙間とは、連通するように構成されている

この発明の第3の局面による回転電機に用いる回転子では、上記のように、ヨーク部と回転軸部とを接続する接続部材を設ける。また、その接続部材を、回転軸部の延びる軸方向と交差する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、軸方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の板状の第1接続部材と、板状の第1接続部材の外周側に設けられるとともに、ヨーク部の内周部に接するように配置される複数の第2接続部材とを有するように構成する。これにより、回転軸部と、回転子の最も外側に位置するヨーク部とを、複数の板状の第1接続部材と複数の第2接続部材とにより強固に接続することができるので、回転子全体の剛性(曲げ剛性およびねじり剛性)を確保することができる。また、回転軸部とヨーク部との間に位置する接続部材のうち、板状の第1接続部材を軸方向に所定の間隔を隔てて配置し、第2接続部材をヨーク部の内周部に接するように配置することにより、回転軸部とヨーク部との間に空間を設けることができる。これにより、回転子を軽量化することができるので、その回転子を用いる回転電機全体の軽量化を図ることができる。また、板状の第1接続部材に、第1接続部材を軸方向に貫通する複数の第1開口部を設けることにより、第1接続部材を有する接続部材を軽量化することができるので、その接続部材を備える回転子を用いる回転電機全体のさらなる軽量化を図ることができる。
本発明の一実施形態による風力発電システムの構成を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による発電機の構成を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態による発電機の本体部の軸方向に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による発電機の本体部の内部における空気の流通経路を示した図である。 本発明の一実施形態による発電機のロータの構成を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態による発電機のロータの構成を説明するための断面斜視図である。 本発明の一実施形態による発電機のロータの正面図である。 本発明の一実施形態による発電機のロータにおける平行キーが挿入された平行キー挿入穴を示した図である。 図8の200−200線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による発電機のロータにおける一対の勾配キーが挿入された勾配キー挿入穴を示した図である。 図10の300−300線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による発電機のロータの組み立て手順を説明するための分解断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による発電機1を含む風力発電システム100の構成について説明する。なお、発電機1は、本発明の「回転電機」の一例である。
図1に示すように、風力発電システム100は、発電機1と、ナセル2と、ロータハブ3と、ブレード4と、タワー(支持柱)5とにより構成されている。発電機1は、ナセル2の内部に収容されている。また、ロータハブ3は、発電機1の後述するシャフト31に取り付けられている。また、ロータハブ3には、複数のブレード4が取り付けられている。また、ナセル2は、タワー5に取り付けられている。
次に、図2〜図12を参照して、本発明の第1実施形態による発電機1の構成について説明する。
図2に示すように、発電機1は、箱状の本体部10と、本体部10の上部に設置された冷却ユニット20とにより構成されている。図3に示すように、箱状の本体部10の内部には、ロータ30と、ロータ30の外周部に対向するように配置されたステータ40とが収容されている。また、冷却ユニット20には、2個の外部送風機21(図2参照)と、内部送風機(図示せず)が設けられている。この冷却ユニット20は、外部送風機21を用いて本体部10の外部から空気を取り込むとともに、内部送風機を用いて本体部10の内部の空気を循環させることにより、本体部10の外部の空気と本体部10の内部の空気との間で熱交換を行うように構成されている。これにより、冷却ユニット20を用いて、本体部10の内部の発熱源(ロータ30の後述する永久磁石34aの近傍など)の冷却を行うことが可能である。なお、ロータ30は、本発明の「回転子」の一例である。また、ステータ40は、本発明の「固定子」の一例である。
図3〜図7に示すように、ロータ30は、中空のシャフト31と、シャフト31を取り囲む円筒状のロータヨーク32と、ロータヨーク32とシャフト31とを接続するロータボス33とにより構成されている。シャフト31は、図3に示すように、本体部10に設けられた一対の軸孔11にそれぞれ軸受12を介して回転可能に支持されている。なお、シャフト31は、本発明の「回転軸部」の一例である。また、ロータボス33は、本発明の「接続部材」の一例である。
また、ロータヨーク32は、シャフト31の延びる軸方向(X方向)に小さな隙間を隔てて配置された複数のロータヨーク部34により構成されている。個々のロータヨーク部34は、シャフト31を取り囲むように円環状に形成されている。これらの円環状のロータヨーク部34が小さな隙間を隔てて軸方向に連結されることにより、ロータヨーク32が全体としてシャフト31を取り囲むように円筒状に形成されている。なお、図3および図4に示すように、個々のロータヨーク部34の外周面には、複数の永久磁石34aが取り付けられている。これら個々のロータヨーク部34および複数の永久磁石34aにより形成される軸方向の隙間は、本体部10の内部の空気が循環する場合において、ロータ30の内部の空気がロータ30の外部に流出する際の流出経路(図4の矢印C1参照)として機能するように構成されている。
ここで、本実施形態では、図3〜図6に示すように、ロータボス33は、ホイール部材35と、梁部材36(36a)と、ハブ連結部材37とにより構成されている。これらのホイール部材35、梁部材36(36a)およびハブ連結部材37は、互いに溶接されている。なお、ホイール部材35は、本発明の「第1接続部材」の一例である。また、梁部材36(36a)は、本発明の「第2接続部材」の一例である。また、ハブ連結部材37は、本発明の「第3接続部材」の一例である。
ホイール部材35は、軸方向(X方向)と直交する面内で半径方向に延びる円板状に形成されている。本実施形態では、3個のホイール部材35が軸方向に所定の間隔を隔てて配置されている。これら3個のホイール部材35の内周側には、それぞれ、シャフト31に取り付けられるシャフト挿入部38aを有する円環状のハブ部38が一体的に設けられている。このハブ部38の軸方向の厚みt1(図4参照)は、ホイール部材35のハブ部38以外の部分(ホイール部材35の外周側と内周側との間の中間部分)の軸方向の厚みt2(図4参照)よりも大きくなるように構成されている。なお、ハブ部38は、本発明の「軸接続部」の一例である。
また、図4〜図7に示すように、1個のホイール部材35の外周側と内周側との間の中間部分には、ホイール部材35を軸方向に貫通する第1開口部35aが6個設けられている。これら6個の第1開口部35aは、図7に示すように、ホイール部材35の円周方向に沿って略等角度間隔(約60度間隔)で配置されている。また、これら6個の第1開口部35aのそれぞれの半径方向の中央部における円周方向の幅W1は、隣接する第1開口部35aの間に位置するホイール部材35の中間部分の円周方向の幅W2よりも大きくなるように構成されている。なお、第1開口部35aは、本体部10の内部の空気が循環する場合において、ロータ30の外部から流入した空気のロータ30の内部における流通経路(図4の矢印C2参照)として機能するように構成されている。
梁部材36(36a)は、図5〜図7に示すように、ホイール部材35の外周側に設けられるとともに、ロータヨーク32の内周部に接するように配置されている。また、梁部材36(36a)は、3個のホイール部材35の外周側の部分を橋渡すように軸方向(X方向)に延びる梁状に形成されている。本実施形態では、図7に示すように、15個の梁部材36および3個の梁部材36a(合計18個の梁部材36(36a))がホイール部材35の円周方向に沿って略等角度間隔(約20度間隔)で配置されている。なお、図3に示すように、梁部材36(36a)の軸方向の長さは、ロータヨーク32の軸方向の長さよりも大きくなるように構成されている。
また、上記18個の梁部材36(36a)のうちの3個の梁部材36aは、ロータボス33とロータヨーク32との接続に用いる後述のキー部材50が取り付けられるキー接続部39として機能するように構成されている。図7に示すように、これら3個のキー接続部39の円周方向の幅W3は、他の15個の梁部材36の円周方向の幅W4よりも大きくなるように構成されている。なお、これら3個のキー接続部39は、ホイール部材35の円周方向に沿って略等角度間隔(約120度間隔)で配置されている。
また、上記キー接続部39のロータヨーク32の内周部に接する部分には、軸方向(X方向)に延びる第1溝部39a(図8〜図12参照)が形成されている。また、ロータヨーク32の内周部には、上記3個のキー接続部39のそれぞれの第1溝部39aに対応するように第2溝部32a(図8〜図12参照)が形成されている。本実施形態では、図7に示すように、キー接続部39の第1溝部39aと、ロータヨーク32の第2溝部32aとからなるキー挿入穴60が3個形成されている。これら3個のキー挿入穴60には、それぞれ、平行キー51または一対の勾配キー52により構成されるキー部材50が挿入されている。なお、キー挿入穴60は、本発明の「穴部」の一例である。また、平行キー51は、本発明の「第1キー部材」の一例である。また、一対の勾配キー52は、本発明の「第2キー部材」の一例である。
本実施形態では、上記3個のキー挿入穴60のうちの1個は、第1溝部39aと第2溝部32aとの位置が略完全に合わさった状態で形成された平行キー挿入穴61(図8および図9参照)である。この平行キー挿入穴61は、穴幅W5(図9参照)を有している。また、この平行キー挿入穴61の内部には、幅W5(図9参照)を有する角棒状の平行キー51が嵌り込んでいる。
なお、上記3個のキー挿入穴60のうちの平行キー挿入穴61以外の2個は、第1溝部39aと第2溝部32aとの位置が少しずれた状態で形成された勾配キー挿入穴62(図10および図11参照)である。この勾配キー挿入穴62の穴幅W6(図11参照)を有する部分の内部には、一対の勾配キー52が幅W6(図11参照)を有する角棒状に組み合わさった状態で嵌り込んでいる。
ハブ連結部材37は、図3および図6に示すように、3個のホイール部材35のそれぞれの内周側に設けられる3個のハブ部38と周状に接続した状態で、3個のハブ部38同士を連結するように構成されている。具体的には、ハブ連結部材37は、環状に形成された3個のハブ部38のうちの隣接するハブ部38の軸方向(X方向)に対向する面同士を周状に接続するとともに、シャフト31を取り囲むように円筒状に形成されている。この円筒状のハブ連結部材37の半径方向の厚みt3(図4参照)は、ハブ部38の半径方向の厚みt4(図4参照)よりも小さくなるように構成されている。
図3、図4、図6および図12に示すように、ハブ連結部材37には、ハブ連結部材37を半径方向に貫通する第2開口部37aが設けられている。この第2開口部37aは、ホイール部材35の第1開口部35aに対応する位置に設けられている。すなわち、第2開口部37aは、第1開口部35aと同様に6個設けられている。これにより、ロータ30の内部において空気を効率よく循環させることができる。なお、第2開口部37aは、本体部10の内部の空気が循環する場合において、ロータ30の内部のシャフト31側の空気(シャフト31とハブ連結部材37との間の空気)がロータヨーク32側(ハブ連結部材37とロータヨーク32との間)に流出する際の流出経路(図4の矢印C3参照)として機能するように構成されている。
次に、図8〜図12を参照して、本発明の一実施形態による発電機1のロータ30の組み立て手順について説明する。
まず、図12に示すように、3個のホイール部材35と、15個の梁部材36および3個の梁部材36a(キー接続部39)と、2個のハブ連結部材37とを溶接して構成したロータボス33を準備する。次に、シャフト31とロータボス33とを接続する。具体的には、シャフト31を、ロータボス33の3個のホイール部材35の内周側のそれぞれに一体的に設けられた3個のハブ部38の内周面からなるシャフト挿入部38aに挿入する。
次に、ロータボス33とロータヨーク32とを接続する。具体的には、まず、ロータボス33の3個のキー接続部39のそれぞれに形成されている3個の第1溝部39aと、ロータヨーク32の内周部に形成されている3個の第2溝部32aとの位置が合うようにロータボス33を筒状のロータヨーク32の内部に取り付ける。この場合において、それぞれ3個設けられている第1溝部39aおよび第2溝部32aのうち、1個の第1溝部39aおよび第2溝部32aの位置が略完全に合っていれば、残り2個の第1溝部39aおよび第2溝部32aの位置が少しずれていてもよい。
そして、上記のように位置を合わせた第1溝部39aおよび第2溝部32aからなるキー挿入穴60に、平行キー51または一対の勾配キー52からなるキー部材50を挿入する。具体的には、まず、図8および図9に示すように、第1溝部39aと第2溝部32aとの位置が略完全に合わさって形成された穴幅W5を有する平行キー挿入穴61に対して、幅W5を有する角棒状の平行キー51を挿入する。その後、図10および図11に示すように、位置が少しずれている第1溝部39aおよび第2溝部32aからなる勾配キー挿入穴62の穴幅W6を有する部分に対して、幅W6を有する角棒状に組み合わせることが可能な一対の勾配キー52を1個ずつ挿入する。このようにして、本発明の一実施形態による発電機1のロータ30の組み立てが行われる。
本実施形態では、上記のように、ロータ30のロータヨーク32とシャフト31とを接続するロータボス33を設ける。また、そのロータボス33を、シャフト31の延びる軸方向(X方向)と直交する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、軸方向に所定の間隔を隔てて配置される3個の円板状のホイール部材35と、円板状のホイール部材35の外周側に設けられるとともに、ロータヨーク32の内周部に接するように配置される18個の梁部材36(36a)とを有するように構成する。これにより、シャフト31と、ロータ30の最も外側に位置するロータヨーク32とを、3個の円板状のホイール部材35と18個の梁部材36(36a)とにより強固に接続することができるので、ロータ30全体の剛性(曲げ剛性およびねじり剛性)を確保することができる。また、シャフト31とロータヨーク32との間に位置するロータボス33のうち、円板状のホイール部材35を軸方向に所定の間隔を隔てて配置し、梁部材36(36a)をロータヨーク32の内周部に接するように配置することにより、シャフト31とロータヨーク32との間に空間を設けることができる。これにより、ロータ30を軽量化することができるので、そのロータ30を含む発電機1全体の軽量化を図ることができる。また、円板状のホイール部材35に、ホイール部材35を軸方向に貫通する6個の第1開口部35aを設けることにより、ホイール部材35を有するロータボス33を軽量化することができるので、そのロータボス33を有するロータ30を含む発電機1全体のさらなる軽量化を図ることができる。ここで、一般に、風力発電システムに用いられる発電機の回転子として、低速動作時に大きなトルクを発生させる回転子が適している。一方、このように低速動作時に大きなトルクを発生させるには、回転子のサイズを大きくする必要があるため、その分、発電機全体の重量が大きくなる。この場合に、本実施形態では、発電機1全体の軽量化を図ることができるので、風力発電システム100に適した発電機1を提供することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ホイール部材35の内周側に、シャフト31に取り付けられる環状のハブ部38を設けるとともに、ハブ部38の軸方向の厚みを、ホイール部材35のハブ部38以外の部分の軸方向の厚みよりも大きくする。このように構成すれば、ハブ部38により、ロータ30の回転時に発生する応力が集中しやすいホイール部材35の内周側の部分を補強することができるので、ロータ30全体の剛性(曲げ剛性およびねじり剛性)を高めることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ロータボス33に、3個のホイール部材35のそれぞれの内周側に設けられる3個の環状のハブ部38と周状に接続した状態で3個のハブ部38同士を連結するハブ連結部材37を設けるとともに、ハブ連結部材37に、ハブ連結部材37を半径方向に貫通する6個の第2開口部37aを設ける。このように構成すれば、ハブ連結部材37によりハブ部38を補強することができるので、ロータ30全体の剛性(曲げ剛性およびねじり剛性)をより高めることができる。
また、本実施形態では、上記のように、18個の梁部材36(36a)を、3個のホイール部材35の外周側の部分を橋渡すように軸方向に延びる梁状に形成する。このように構成すれば、18個の梁部材36(36a)により、3個のホイール部材35同士を接続して補強することができるので、3個のホイール部材35と18個の梁部材36(36a)とにより格子形状を形成して、ロータ30全体の剛性(曲げ剛性およびねじり剛性)をさらに高めることができる。
また、本実施形態では、上記のように、梁状に形成された18個の梁部材36(36a)のうちの3個の梁部材36aを、ロータヨーク32の内周部に接する部分に軸方向に延びる第1溝部39aを形成したキー接続部39とするとともに、ロータヨーク32の内周部に、キー接続部39の第1溝部39aに対応するように第2溝部32aを形成する。また、キー接続部39の第1溝部39aと、ロータヨーク32の第2溝部32aとからなるキー挿入穴60に、キー部材50を挿入する。このように構成すれば、キー部材50により、梁部材36aを含むロータボス33がロータヨーク32の内側で空回りしないようにロータボス33とロータヨーク32とを強固に接続することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1溝部39aを有するキー接続部39を3個設けるとともに、ロータヨーク32の第2溝部32aを3個設ける。また、キー部材50を、3個の第1溝部39aと、3個の第2溝部32aとからなる3個のキー挿入穴60(1個の平行キー挿入穴61および2個の勾配キー挿入穴62)のそれぞれに挿入するとともに、そのキー部材50を、平行キー51または一対の勾配キー52により構成する。このように構成すれば、ロータボス33とロータヨーク32とを3箇所で接続することができるので、ロータボス33とロータヨーク32とをより強固に接続することができる。また、第1溝部39aと第2溝部32aとの位置がずれていることにより、その位置のずれた第1溝部39aおよび第2溝部32aからなるキー挿入穴60(勾配キー挿入穴62)に対して平行キー51が挿入しにくい場合でも、一対の勾配キー52を組み合わせることによって勾配キー挿入穴62に挿入しやすいキー部材50を形成することができる。これにより、容易にロータボス33とロータヨーク32とを接続することができる。また、このように第1溝部39aと第2溝部32aの位置がずれている場合でも、一対の勾配キー52を組み合わせることによって容易にロータボス33とロータヨーク32とを接続することができるので、キー接続部39およびロータヨーク32に第1溝部39aおよび第2溝部32bを設ける際に要求される加工位置精度を緩和することができる。
また、本実施形態では、上記のように、キー接続部39を含む梁部材36aを、円周方向に沿って略等角度間隔で配置する。このように構成すれば、円周方向に沿って略等角度間隔で配置されたキー接続部39を含む梁部材36aにより、シャフト31に対するロータ30の重量のバランスを取ることができるので、ロータ30の回転動作に与える影響を小さくしながら、ロータボス33とロータヨーク32とを強固に接続することができる。
また、本実施形態では、上記のように、キー接続部39を含む梁部材36aの円周方向の幅W3を、キー接続部39を含まない梁部材36の円周方向の幅W4よりも大きくする。このように構成すれば、キー接続部39を含む梁部材36aの円周方向の幅W3の大きさと、キー接続部39を含まない梁部材36の円周方向の幅W4の大きさとを適切に調整することにより、第1溝部39aを設けることによって小さくなったキー接続部39を含む梁部材36の強度が、キー接続部39を含まない梁部材36の強度に比べて必要以上に小さくならないようにすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、6個の第1開口部35aを、円板状のホイール部材35のうちの内周側と外周側との間の中間部分に設けるとともに、円周方向に沿って略等角度間隔で配置する。このように構成すれば、円周方向に沿って略等角度間隔で配置された6個の第1開口部35aによって、シャフト31に対するホイール部材35の重量のバランスを取ることができるので、ロータ30の回転動作に与える影響を小さくしながら、ホイール部材35の軽量化を図ることができる。また、円周方向に沿って略等角度間隔で配置された6個の第1開口部35aによって、ロータ30の内部の空気を均等に流通させることができるので、ロータ30を均等に冷却することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ホイール部材35の中間部分に設けられた6個の第1開口部35aのそれぞれの円周方向の幅W1を、隣接する第1開口部35aの間に位置するホイール部材35の中間部分の円周方向の幅W2よりも大きくする。このように構成すれば、第1開口部35aの幅W1の大きさと、隣接する第1開口部35aの間に位置するホイール部材35の中間部分の円周方向の幅W2の大きさとを適切に調整することにより、ホイール部材35の中間部分の強度を確保しながら第1開口部35aを大きくすることができるので、ホイール部材35の適切な軽量化を図ることができる。また、このように第1開口部35aを大きくすることによって、第1開口部35aを介して流通するロータ30の内部の空気の量を増加させることができるので、第1開口部35aによるロータ30の冷却効果を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ホイール部材35の内周側に、シャフト31に取り付けられる環状のハブ部38を設けるとともに、ロータボス33に、3個のホイール部材35のそれぞれの内周側に設けられる3個の環状のハブ部38と周状に接続した状態で3個のハブ部38同士を連結するハブ連結部材37を設ける。また、ホイール部材35、梁部材36(36a)およびハブ連結部材37を、互いに溶接する。このように構成すれば、ホイール部材35、梁部材36(36a)およびハブ連結部材37からなるロータボス33を溶接により一体の部品にすることができるので、シャフト31、ロータボス33およびロータヨーク32からなるロータ30の組み立てを容易に行うことができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明を風力発電システムの発電機に適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、風力発電システム以外の発電システムに用いられる発電機およびモータなどの回転電機全般に適用可能である。
また、上記実施形態では、ホイール部材を、シャフトの軸方向に直交する面内で半径方向に延びる円板状に形成する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ホイール部材を、シャフトの軸方向に交差する面内で形成すれば、シャフトの軸方向に直交する面内で形成しなくてもよい。また、本発明では、ホイール部材を、円板以外の板状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、ホイール部材の内周側に、軸方向の厚みがホイール部材の外周側の部分および中間部分よりも大きいハブ部を設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ホイール部材にハブ部を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、ロータボスにハブ連結部材を設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ロータボスにハブ連結部材を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、ホイール部材を3個設けるとともに、梁部材を18個設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ホイール部材が複数であれば、ホイール部材を2個設けてもよいし、4個以上設けてもよい。また、本発明では、梁部材を2個以上17個以下設けてもよいし、19個以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、第1開口部を、ホイール部材の内周側と外周側との間の中間部分に設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第1開口部を、ホイール部材の内周側または外周側に設けてもよい。
また、上記実施形態では、6個の第1開口部を、ホイール部材の円周方向に沿って略等角度間隔で配置する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、6個の第1開口部を略等角度間隔以外の間隔で配置してもよい。また、本発明では、第1開口部を2個以上5個以下設けてもよいし、7個以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、キー部材を用いてロータボスとロータヨークとを接続する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ロータボスとロータヨークとが接する部分に熱を加えることによって、ロータボスとロータヨークとを接続(焼き嵌め)してもよい。
また、上記実施形態では、3個の穴部のうち、1個の穴部に平行キーを挿入し、残り2個の穴部に一対の勾配キーを挿入する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、3個の穴部全てに平行キーまたは一対の勾配キーを挿入してもよい。
1 発電機(回転電機)
4 ブレード
30 ロータ(回転子)
31 シャフト(回転軸部)
32 ロータヨーク(ヨーク部)
32a 第2溝部
33 ロータボス(接続部材)
35 ホイール部材(第1接続部材)
35a 第1開口部
36、36a 梁部材(第2接続部材)
37 ハブ連結部材(第2接続部材)
37a 第2開口部
38 ハブ部(軸接続部)
39 キー接続部
39a 第1溝部
40 ステータ(固定子)
50 キー部材
51 平行キー(第1キー部材)
52 勾配キー(第2キー部材)
60 キー挿入穴(穴部)
100 風力発電システム

Claims (13)

  1. 回転子と、
    前記回転子の外周部に対向するように配置される固定子とを備え、
    前記回転子は、回転軸部と、前記回転軸部を取り囲む筒状のヨーク部と、前記ヨーク部と前記回転軸部とを接続する接続部材と、前記ヨーク部の外周面に取り付けられる永久磁石と、を含み、
    前記接続部材は、前記回転軸部の延びる軸方向と交差する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、前記軸方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の板状の第1接続部材と、前記板状の第1接続部材の外周側に設けられるとともに、前記ヨーク部の内周部に接するように配置される複数の第2接続部材とを有し、
    前記板状の第1接続部材には、前記第1接続部材を軸方向に貫通する複数の第1開口部が設けられており、
    軸方向から見て、前記複数の板状の第1接続部材の外周部は、前記ヨーク部の円状の内周部に周状に接するように円状に形成されているとともに、前記ヨーク部は、前記回転軸部の延びる軸方向に隙間を隔てて複数設けられ、前記永久磁石は、前記複数のヨーク部の外周面に、それぞれ、互いに軸方向に隙間を隔てるように複数設けられ、軸方向に隣接する前記複数のヨーク部の間の隙間と、軸方向に隣接する前記永久磁石の間の隙間とは、連通するように構成されている、回転電機。
  2. 前記第1接続部材の内周側には、前記回転軸部に取り付けられる環状の軸接続部が設けられており、
    前記軸接続部の軸方向の厚みは、前記第1接続部材の前記軸接続部以外の部分の軸方向の厚みよりも大きい、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記接続部材は、前記複数の第1接続部材のそれぞれの内周側に設けられる複数の前記環状の軸接続部と周状に接続した状態で前記複数の軸接続部同士を連結する第3接続部材をさらに有し、
    前記第3接続部材には、前記第3接続部材を半径方向に貫通する複数の第2開口部が設けられている、請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記複数の第2接続部材は、前記複数の第1接続部材の外周側の部分を橋渡すように軸方向に延びる梁状に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記梁状に形成された前記複数の第2接続部材のうちの少なくとも一部は、前記ヨーク部の内周部に接する部分に軸方向に延びる第1溝部が形成されたキー接続部を含み、
    前記ヨーク部の内周部には、前記キー接続部の前記第1溝部に対応するように第2溝部が形成されており、
    前記キー接続部の前記第1溝部と、前記ヨーク部の前記第2溝部とからなる穴部には、キー部材が挿入されている、請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記第1溝部を有する前記キー接続部は、複数設けられており、
    前記ヨーク部の前記第2溝部は、複数設けられており、
    前記キー部材は、複数の前記第1溝部と、複数の前記第2溝部とからなる複数の前記穴部のそれぞれに挿入されているとともに、平行キーからなる第1キー部材と、一対の勾配キーからなる第2キー部材を含む、請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記キー接続部を含む前記第2接続部材は、円周方向に沿って略等角度間隔で配置されている、請求項5または6に記載の回転電機。
  8. 前記キー接続部を含む前記第2接続部材の円周方向の幅は、前記キー接続部を含まない前記第2接続部材の円周方向の幅よりも大きい、請求項5〜7のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 前記複数の第1開口部は、前記板状の第1接続部材のうちの内周側と外周側との間の中間部分に設けられるとともに、円周方向に沿って略等角度間隔で配置されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 前記第1接続部材の中間部分に設けられた前記複数の第1開口部のそれぞれの円周方向の幅は、隣接する前記第1開口部の間に位置する前記第1接続部材の中間部分の円周方向の幅よりも大きい、請求項9に記載の回転電機。
  11. 前記第1接続部材の内周側には、前記回転軸部に取り付けられる環状の軸接続部が設けられており、
    前記接続部材は、前記複数の第1接続部材のそれぞれの内周側に設けられる複数の前記環状の軸接続部と周状に接続した状態で前記複数の軸接続部同士を連結する第3接続部材をさらに有し、
    前記第1接続部材、前記第2接続部材および前記第3接続部材は、互いに溶接されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の回転電機。
  12. 回転子と、前記回転子の外周部に対向するように配置される固定子とを含む発電機と、
    前記発電機の前記回転子に接続されるブレードとを備え、
    前記回転子は、回転軸部と、前記回転軸部を取り囲む筒状のヨーク部と、前記ヨーク部と前記回転軸部とを接続する接続部材と、前記ヨーク部の外周面に取り付けられる永久磁石と、を有し、
    前記接続部材は、前記回転軸部の延びる軸方向と交差する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、前記軸方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の板状の第1接続部材と、前記板状の第1接続部材の外周側に設けられるとともに、前記ヨーク部の内周部に接するように配置される複数の第2接続部材とを有し、
    前記板状の第1接続部材には、前記第1接続部材を軸方向に貫通する複数の第1開口部が設けられており、
    軸方向から見て、前記複数の板状の第1接続部材の外周部は、前記ヨーク部の円状の内周部に周状に接するように円状に形成されているとともに、前記ヨーク部は、前記回転軸部の延びる軸方向に隙間を隔てて複数設けられ、前記永久磁石は、前記複数のヨーク部の外周面に、それぞれ、互いに軸方向に隙間を隔てるように複数設けられ、軸方向に隣接する前記複数のヨーク部の間の隙間と、軸方向に隣接する前記永久磁石の間の隙間とは、連通するように構成されている、風力発電システム。
  13. 回転子と、前記回転子の外周部に対向するように配置される固定子とを含む回転電機に用いる回転子であって、
    回転軸部と、
    前記回転軸部を取り囲む筒状のヨーク部と、
    前記ヨーク部と前記回転軸部とを接続する接続部材と、前記ヨーク部の外周面に取り付けられる永久磁石と、を備え、
    前記接続部材は、前記回転軸部の延びる軸方向と交差する面内で半径方向に延びるように設けられるとともに、前記軸方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の板状の第1接続部材と、前記板状の第1接続部材の外周側に設けられるとともに、前記ヨーク部の内周部に接するように配置される複数の第2接続部材とを含み、
    前記板状の第1接続部材には、前記第1接続部材を軸方向に貫通する複数の第1開口部が設けられており、
    軸方向から見て、前記複数の板状の第1接続部材の外周部は、前記ヨーク部の円状の内周部に周状に接するように円状に形成されているとともに、前記ヨーク部は、前記回転軸部の延びる軸方向に隙間を隔てて複数設けられ、前記永久磁石は、前記複数のヨーク部の外周面に、それぞれ、互いに軸方向に隙間を隔てるように複数設けられ、軸方向に隣接する前記複数のヨーク部の間の隙間と、軸方向に隣接する前記永久磁石の間の隙間とは、連通するように構成されている、回転電機に用いる回転子。
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