JP5663975B2 - チップ用容器 - Google Patents
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Description
前記底材は、総厚みが150μm以上300μm以下であり、チップを容器に充填する充填機内で熱プレスにて成型することにより前記底材の底面に窪み部を設け、試験紙が装填されているチップの突起部が前記窪み部に収まることで、前記チップが固定可能であり、
前記底材が、シリカゲル、塩化カルシウム、ゼオライト、生石灰、酸化アルミニウム、硫酸マグネシウム、焼き明礬の中から選ばれる1種の、或いは2種以上を混合した乾燥剤を、重量比で5%以上、70%以下で、ポリプロピレン、または、ポリエチレンのポリオレフィン樹脂に練り込んだ混合樹脂の層が含まれるラミネートフィルムからなることを特徴とするチップ用容器である。
本発明はさらに、底材に乾燥剤を練り込んだ混合樹脂層を設けたので、より長い期間、吸湿などによる劣化を防止できる。
のチップ用容器である。
図1は、本発明のチップ用容器の一例に試験紙を内蔵する成分測定用容器(チップ)が収納されている状態を模式的に正面で示した説明図である。
シリカゲル、塩化カルシウム、ゼオライト、生石灰(酸化カルシウム)、酸化アルミニウム、硫酸マグネシウムや、焼き明礬などが好ましいが、特に好ましくは、吸収能力や吸収速度などの加工性から生石灰が良い。
外径10mmで、長さ10mmの円筒形状で、片方の端部の円形部に外径5mmの長さ5mmの円筒形状の突起部6が設けられているチップ5をポリプロピレンにて作成した。
(A)アルミニウム箔30μmの片面にシール材として、ホットメルトを塗布量10g/m2となるように塗布して蓋材1を得た。
(B)PET12μmとアルミニウム箔30μmとイージーピール性ポリプロピレン系フィルムをこの順にそれぞれドライラミネート接着剤を介して積層して蓋材1を得た。
(C)酸化カルシウム(CaO)を50wt%混合したポリプロピレン樹脂層30μmを中間層として、その両面にそれぞれ20μmのポリプロピレン樹脂層を設けた3層の共押フィルムを作成し、PET12μmとアルミニウム箔30μmと共押フィルムを、この順にそれぞれドライラミネート接着剤を介して積層して蓋材1を得た。
(a)PP50μmとCOC120μmとPP50μmの3層のフィルムを成形して、底材2を得た。
(b)PP50μmとCOP120μmとPP50μmの3層のフィルムを成形して、底材2を得た。
(c)PVC220μmのフィルムを成形して、底材2を得た。
(d)PVDC220μmのフィルムを成形して、底材2を得た。
(e)PVC50μmとPVDC40μmとPE40μmとPVDC40μmとPVC50μmの5層のフィルムを成形して、底材2を得た。
(f)CPP220μmのフィルムを成形して、底材2を得た。
(g)酸化カルシウム(CaO)を50wt%混合したポリプロピレン樹脂層80μmを中間層として、その両面にそれぞれ60μmのポリプロピレン樹脂層を設けた3層の共押フィルムを作成し、PET12μmとアルミニウム箔30μmと共押フィルムを、この順にそれぞれドライラミネート接着剤を介して積層し、積層フィルムとし、この積層フィルムを成形して、底材2を得た。
(f)の底材2に、チップ5をチップの突起部6が底材2の窪み部4に収まるようにいれ、(A)の蓋材1でシールした。
(f)の底材2に、チップ5をチップの突起部6が底材2の窪み部4に収まるようにいれ、(B)の蓋材1でシールした。
(f)の底材2に、チップ5をチップの突起部6が底材2の窪み部4に収まるようにいれ、(C)の蓋材1でシールした。
(a)の底材2に、チップ5をチップの突起部6が底材2の窪み部4に収まるようにいれ、(C)の蓋材1でシールした。
(b)の底材2に、チップ5をチップの突起部6が底材2の窪み部4に収まるようにいれ、(C)の蓋材1でシールした。
(c)の底材2に、チップ5をチップの突起部6が底材2の窪み部4に収まるようにいれ、(C)の蓋材1でシールした。
(d)の底材2に、チップ5をチップの突起部6が底材2の窪み部4に収まるようにいれ、(C)の蓋材1でシールした。
(e)の底材2に、チップ5をチップの突起部6が底材2の窪み部4に収まるようにいれ、(C)の蓋材1でシールした。
(g)の底材2に、チップ5をチップの突起部6が底材2の窪み部4に収まるようにい
れ、(C)の蓋材1でシールした。
CPP220μmのフィルムを、上面の開口面の直径が15mmで、底面の直径が10mmで高さが18mmの円錐台形状(いずれも内寸法)に成形して、底材を得、チップ5を入れて、(C)の蓋材1でシールした。
評価項目1:チップが容器内で動くか、手でゆすって確認した。位置ズレの無いものを○とし、位置ズレのあるものを×とした。
評価項目2:チップを手で触れずに、直接、チップと検査機本体7をセットできるか確認した。手に触れずに、セットできたものを○とし、手に触れてしまったものを×とした。
本発明の実施例1及び参考例1〜8は、評価項目1及び評価項目2についてはいずれも良好な結果であった。一方、比較例1は、評価項目1では、チップが容器内で動き、位置がズレてしまった。また、評価項目2では、チップを手で触れずに、直接、チップを検査機本体7にセットすることはできなかった。
2・・・底材
3・・・底面
4・・・窪み部
5・・・チップ(試験紙を内蔵する成分測定用容器)
6・・・突起部
7・・・検査機本体
Claims (9)
- 少なくともアルミニウム箔を使用した蓋材と、0.5g/m2/day以下の水蒸気透過度を有する、高分子フィルムを成型した底材とを使用した、試験紙が装填されている円筒形状の突起部を有するチップを固定するための容器であって、
前記底材は、総厚みが150μm以上300μm以下であり、チップを容器に充填する充填機内で熱プレスにて成型することにより前記底材の底面に窪み部を設け、試験紙が装填されているチップの突起部が前記窪み部に収まることで、前記チップが固定可能であり、
前記底材が、シリカゲル、塩化カルシウム、ゼオライト、生石灰、酸化アルミニウム、硫酸マグネシウム、焼き明礬の中から選ばれる1種の、或いは2種以上を混合した乾燥剤を、重量比で5%以上、70%以下で、ポリプロピレン、または、ポリエチレンのポリオレフィン樹脂に練り込んだ混合樹脂の層が含まれるラミネートフィルムからなることを特徴とするチップ用容器。 - 前記蓋材の底材側に、シリカゲル、塩化カルシウム、ゼオライト、生石灰、酸化アルミニウム、硫酸マグネシウム、焼き明礬の中から選ばれる1種の、或いは2種以上を混合した乾燥剤を、重量比で5%以上、70%以下で、ポリプロピレン、または、ポリエチレンのポリオレフィン樹脂に練り込んだ混合樹脂を含む、ヒートシール性の樹脂層を設けたことを特徴とする請求項1に記載のチップ用容器。
- 前記底材が、少なくとも厚み15μm以上のアルミニウム箔の層が含まれるラミネートフィルムからなることを特徴とする請求項1または2に記載のチップ用容器。
- 前記底材が、少なくとも厚み30μm以上のシクロオレフィンポリマーの層が含まれるラミネートフィルムからなることを特徴とする請求項1または2に記載のチップ用容器。
- 前記底材が、少なくとも厚み30μm以上のシクロオレフィンコポリマーの層が含まれるラミネートフィルムからなることを特徴とする請求項1または2に記載のチップ用容器。
- 前記底材が、少なくとも厚み30μm以上の塩化ビニルの層が含まれるラミネートフィ
ルムからなることを特徴とする請求項1または2に記載のチップ用容器。 - 前記底材が、少なくとも厚み30μm以上の塩化ビニリデンの層が含まれるラミネートフィルムからなることを特徴とする請求項1または2に記載のチップ用容器。
- 前記底材が、少なくとも塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリエチレンの各層が含まれるラミネートフィルムからなることを特徴とする請求項1または2に記載のチップ用容器。
- 前記底材が、少なくとも厚み30μm以上の未延伸ポリプロピレンの層が含まれるラミネートフィルムからなることを特徴とする請求項1または2に記載のチップ用容器。
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