JP5663534B2 - 排熱回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスの熱を熱交換器内の媒体において回収する排熱回収装置に関する。
内燃機関において発生した排気ガスの熱を利用して、熱交換器内の媒体を温める排熱回収装置が知られている。(例えば、特許文献1(図6、図8)参照。)。
特許文献1を図18(a)及び図18(b)に基づいて説明する。
図18(a)に示されるように、排熱回収装置200は、排気ガスが導入される導入口201と、この導入口201に一体的に形成されている分岐部202と、この分岐部202に接続されると共に導入口201の下流に設けられている第1流路203と、この第1流路203内に形成され第1流路203を開閉するバルブ210と、第1流路203の下流に接続され排気ガスを排出する排出口205とからなる。
バルブ210は、図面表裏方向に向かって水平に延びているバルブ軸211と、このバルブ軸211に取付けられている弁体212と、この弁体212が着座する弁座213とからなる。弁体212には、振動を抑制するための錘214が取付けられている。
弁体212が開くことにより、排気ガスは第1流路203を流れる。一方、弁体212が閉まっている状態においては、排気ガスは、分岐部202を図面表裏方向に向かって流れる。必要に応じて、排気ガスの流路を弁体212の開閉によって切り替えることができる。
図18(b)に示されるように、第1流路203からブラケット208が延ばされ、このブラケット208に軸受209,209が取付けられ、これらの軸受209,209によってバルブ軸211は支持されている。
排熱回収装置200によれば、バルブ軸211や軸受209,209及びブラケット208を覆うように第1流路203を設定しているため、排熱回収装置200の高さHが高くなる。また、最大開度まで開いた場合の弁体(図16(a)、符号212a参照)を考慮して、第1流路203の高さHを設定するため、この点からも排熱回収装置200の高さが高くなる。
排熱回収装置200が車両に搭載される場合には、排熱回収装置200は、車体の底部に取付けられることが多い。地面から車体の底部までの距離、即ち地上高は小さいため、排熱回収装置200が地面に接触しないよう、高さ方向にコンパクトであることが望まれる。
高さ方向にコンパクトな排熱回収装置の提供が望まれる。
特開2011−231714公報
本発明は、高さ方向にコンパクトな排熱回収装置の提供を課題とする。
請求項1に係る発明は、排気ガスが導入されると共に導入された排気ガスを2つに分岐する分岐部と、この分岐部から延びる第1流路と、前記分岐部から前記第1流路に沿うようにして延びる第2流路と、この第2流路に取付けられ排気ガスの熱を媒体に伝達する熱交換器と、前記第1流路の下流側端部に回転可能に設けられ前記第1流路を開閉するバルブと、このバルブを収納するために前記第1流路の下流に形成されるバルブ室とからなる排熱回収装置において、
前記バルブは、前記バルブ室に軸受を介して支持されていると共に回転の中心となるバルブ軸が鉛直に延び、
このバルブ軸の上部には、キャップ部材が取付けられ、
このキャップ部材は、前記バルブ軸の周方向に向かって広がっている底部と、この底部の周縁から立ち下げられている壁部とからなり、
この壁部の内面に通気性を有する筒体が取付けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記筒体は、前記壁部の内面に接する一般部と、この一般部の上端から前記底部に沿って前記バルブ軸に向かって延びている延長部とからなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記軸受は、略円筒状を呈し、前記軸受の上端には、周方向に向かって広がっている鍔部が形成され、この鍔部の上面には、平坦面状に形成され前記延長部に接触する平坦面部と、周方向外側に向かって下り勾配に形成され前記延長部に接触しないテーパ面部とが交互に形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、軸受は、略円筒状を呈し、前記軸受の上端には、周方向に向かって広がっている鍔部が形成され、この鍔部の上面には、周方向外側に向かって下り勾配に形成されるテーパ面部が全面に渡って形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、筒体は、前記延長部の先端と前記軸受との間に隙間を介して配置されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、軸受には、上端の外周縁に沿って上端面よりも1段低い段差面が形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、前記底部は、円形状を呈し、前記壁部は、下方に向かって拡径していることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、バルブ軸を鉛直に延ばした。仮にバルブ軸が水平であると弁体は上下に揺動するため、上下方向にスペースを確保する必要がある。結果、バルブを収納する部位の高さ寸法が増大する。
この点、本発明ではバルブ軸を鉛直にした。バルブ軸が鉛直であると、弁体は前後又は左右に揺動するため、上下方向にスペースを確保する必要がない。即ち、弁体の開度を考慮せずに排熱回収装置の高さを設定することができる。このことにより、高さ方向にコンパクトな排熱回収装置を提供することができる。
加えて、請求項1に係る発明では、壁部の内面に通気性を有する筒体が取付けられている。
排熱回収装置は、使用中において排気ガスが内部に流れ高温になると共に、停止時には気温と同じ温度まで下がる。排熱回収装置の使用中は、高温であることにより、大気中に多くの水分等が水蒸気として存在する。この水蒸気は、塩等の不純物を含む。不純物を含む水蒸気がバルブ軸と軸受との間に付着することがある。付着した水蒸気に含まれる不純物が、排熱回収装置の停止中に結晶化することがある。結晶化した不純物は、バルブ軸の円滑な回転を阻害する。
また、霧状の塩水が軸や軸受周りに浸入し、腐食生成物により固着し、バルブ軸の円滑な回転を阻害する虞がある。
本発明においては、壁部の内面に通気性を有する筒体が取付けられている。筒体がキャップ部材内からバルブ軸に向かう水蒸気に対して抵抗となる。即ち、バルブ軸に向かう水蒸気に含まれている不純物は、筒体によって捕集される。不純物が捕集されることにより、不純物がバルブ軸と軸受との間に侵入することを防止する。不純物の侵入が防止されることにより、バルブ軸の円滑な回転が確保される。
特に、排熱回収装置を車両に搭載した場合には、海沿いの潮風に含まれる塩分や、路面凍結防止剤に含まれる塩分がバルブ軸と軸受との間に侵入し、バルブ軸を腐食させる虞がある。腐食したバルブを円滑に回転させることは困難である。また、排熱回収装置が水たまりへ浸水し、又は雨天走行時に水たまりからの水跳ねにより泥水を被ることがある。路面に溜まる泥水が排熱回収装置にかかることにより、バルブ軸と軸受との間に泥水が浸入することがある。泥がバルブ軸と軸受との間に浸入することにより、泥がバルブ軸の円滑な回転を阻害する。本発明においては、壁部の内面に通気性を有する筒体が取付けられている。筒体がキャップ部材と軸受との間の隙間を詰めることにより、水跳ねによる泥水等の浸入を抑制する。また、通気性を有する筒体の毛細管現象や表面張力により、霧状の塩水を吸収して下方へ排出することができる。
請求項2に係る発明では、筒体は、壁部の内面に接する一般部と、この一般部の上端から底部に沿ってバルブ軸に向かって延びている延長部とからなる。延長部が形成されていることにより、さらに確実に不純物を捕集することができる。
また、延長部が形成されていることにより、バルブ軸の上端を筒体に接触させることができる。筒体に接触させるため、バルブ軸の上端がキャップ部材に接触することを防止できる。キャップ部材へのバルブ軸の接触を防止することにより、接触時に発生する騒音を抑制することができる。
請求項3に係る発明では、軸受の鍔部の上面には、平坦面部とテーパ面部とが交互に形成されている。筒体の内部に水蒸気が多量に溜まることにより、水蒸気が水滴となることがある。この場合、テーパ面部が形成されていることにより、バルブ軸近傍に溜まった水滴を容易に筒体側に流すことができる。筒体側に水滴を流すことにより、水滴がバルブ軸と軸受との間に浸入することを防止できる。
請求項4に係る発明では、鍔部の上面には、周方向外側に向かって下り勾配に形成されているテーパ面部が全面に渡って形成されている。テーパ面部が形成されていることにより、バルブ軸近傍に溜まった水滴を容易に筒体側に流すことができる。筒体側に水滴を流すことにより、水滴がバルブ軸と軸受との間に浸入することを防止できる。
請求項5に係る発明では、筒体は、前記延長部の先端と前記軸受との間に隙間を介して配置されている。筒体内の水分が水滴となり、筒体の外部に排出されることがある。筒体と軸受との間に隙間があることにより、筒体から排出される水滴は、筒体と軸受との間に落下する。軸受側への水滴の浸入を抑制することにより、水滴が軸受とバルブ軸との間に浸入することを抑制する。
請求項6に係る発明では、軸受には、上端の外周縁に沿って上端面よりも1段低い段差面が形成されている。段差面が形成されていることにより、軸受の上端と軸受の外周に配置される筒体の間には隙間が形成される。筒体内の水分が水滴となり、筒体の外部に排出されることがある。少なくとも、筒体と軸受の上端との間に隙間があることにより、筒体から排出される水滴は、筒体と軸受との間に落下する。軸受側への水滴の浸入を抑制することにより、水滴が軸受とバルブ軸との間に浸入することを抑制する。
請求項7に係る発明では、底部は、円形状を呈し、壁部は、下方に向かって拡径している。壁部が拡径しているため、この壁部の内面に取付けられる筒体も同じ形状に形成されている。即ち、壁部及び筒体がテーパ状に形成されていることにより、筒体を壁部に容易に取付けることができる。
実施例1による排熱回収装置の平面図である。 図1に示された排熱回収装置からアクチュエータカバーを外した状態を示す図である。 図1に示された排熱回収装置の断面図である。 図1の4−4線断面図である。 図4の5部拡大図である。 図5に示された筒体の斜視図である。 図5の7−7線断面図である。 図1に示された排熱回収装置について作用を説明する図である。 図1に示された排熱回収装置についてさらに作用を説明する図である。 実施例2による排熱回収装置の断面図である。 図10の11部拡大図である。 図10に示された軸受の平面図である。 実施例3による排熱回収装置の断面図である。 図13に示された筒体の斜視図である。 図13に示された軸受の平面図である。 実施例4による排熱回収装置に用いられる軸受の平面図である。 実施例5による排熱回収装置の要部拡大図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、排熱回収装置10は、内燃機関において発生した排気ガスが導入される導入口11と、この導入口11に接続されている分岐部12と、この分岐部12に接続され導入口11の下流に延びている第1流路13と、この第1流路13に沿って分岐部12から延びている第2流路14と、この第2流路14の一部を形成し排気ガスの熱を媒体に伝える熱交換器40と、この熱交換器40に接続されているアクチュエータ支持部材70と、このアクチュエータ支持部材70に支持されるサーモアクチュエータ(詳細は後述)を覆っているアクチュエータカバー130と、第1及び第2流路13,14の下流端が接続されているバルブ室17と、このバルブ室17に接続され排気ガスを排出する排出口18とからなる。バルブ室17は、第1又は第2流路13,14内を通過した排気ガスが合流する合流部を兼ねている。
熱交換器40の側方には、媒体を導入するための媒体導入管21が接続されている。また、アクチュエータ支持部材70には、熱交換器40内の媒体を排出するための媒体排出管22が接続されている。
即ち、媒体は、媒体導入管21から熱交換器40に導入される。導入された媒体は、熱交換器40内において排気ガスの熱を受け、媒体排出管22から排出される。アクチュエータカバー130によって覆われている部材等について、詳細を図2において説明する。
図2に示されるように、排熱回収装置10は、さらに、アクチュエータ支持部材70に支持されているサーモアクチュエータ80と、このサーモアクチュエータ80の先端に連結されているリンク機構110と、このリンク機構110に接続され第1流路13を開閉するバルブ50とを有している。図3において排熱回収装置10をより詳細に説明する。
図3に示されるように、分岐部12は、それぞれ箱状に形成された第1及び第2箱状部材31,32を重合わせてなる。
第1箱状部材31の底部には、導入口11を差込むための導入口差込み穴31aが形成されている。
第2箱状部材32の底部には、流路を差込むための2つの流路差込み穴、即ち、第1及び第2流路差込み穴32a,32bが形成されている。
第1流路差込み穴32aには、第1流路13が差込まれている。第1流路差込み穴32aは、導入口差込み穴31aに対して同軸上に形成されている。このことにより、導入口11及び第1流路13は同軸上に配置されている。
第2流路差込み穴32bには、熱交換器40が差込まれている。熱交換器40は、第2流路14の一部を構成する部材であり、第2流路差込み穴32bには、第2流路14が差込まれているということもできる。
熱交換器40は、内部に媒体が流される略角筒形状のケース41と、このケース41の両端の開口を塞ぐように取付けられている第1及び第2エンドプレート42,43と、これらの第1及び第2エンドプレート42,43間に取付けられ内部を排気ガスが通過する複数の伝熱チューブ44とからなる。
ケース41の側方には、媒体導入管21を差込むための導入管差込み穴41aが形成されている。媒体排出管(図1、符号22)の接続については、詳細を後述する。第2エンドプレート43には、熱交換器40からバルブ室17まで曲がりながら延びる曲がり管49が取付けられている。
バルブ50は、バルブ室17内に収納されている。バルブ室17は、バルブ50の弁箱としての役割も果たす。バルブ50は、第1及び第2流路13,14の間に設けられ回転の中心となるバルブ軸51と、このバルブ軸51に取付けられ第1流路13を閉じる弁体52と、第1流路13の端部に一体的に形成され弁体52が着座する弁座53と、弁体52と共にバルブ軸51に取付けられ第2流路14を開閉する補助弁体54とからなる。弁体52には、振動を抑制するための錘57が取付けられている。
補助弁体54は、弁体52に対してバルブ軸51を挟むようにして設けられていると共に、バルブ軸51を中心とした円弧形状を呈する板状の弁体である。弁体52をバルブ軸51に取付けるためのボルト58によって、補助弁体54もバルブ軸51に取付けられている。1本のバルブ軸51に取付けられた2つの弁体52,54によって第1及び第2流路13,14を開閉することができる。
バルブ室17は、それぞれ箱状に形成された第3及び第4箱状部材61,62を重合わせてなる。
第3箱状部材61の底部には第1流路13を差込むための第1流路差込み穴61aが形成されている。また、第3箱状部材61の内、第2流路14の接続される部位はバルブ軸51を中心とした円弧形状を呈する。この円弧形状の部位には、第2流路14とバルブ室17とを連通する連通孔64が形成されている。
連通孔64が形成される部位及び補助弁体54は、共にバルブ軸51を中心とした円弧形状を呈する。即ち、連通孔64と補助弁体54とは、同心円上に配置されている。同心円上に配置されていることにより、第1流路13を開放するためにバルブ軸51を回転させると、補助弁体54によって第2流路14を閉じることができる。バルブ室17に形成されている連通孔64と、板状の補助弁体54とによる、簡便且つコンパクトなバルブを提供することができる。
加えて、第1流路13と第2流路14との間にバルブ軸51が配置されているため、補助弁体54の軌道に合わせて連通孔64を形成する必要がない。このため、排熱回収装置10をコンパクトにすることができる。
また、補助弁体54をバルブ軸51の近くに設けることができ、補助弁体54をコンパクトに配置することができる。このため、補助弁体54の回動範囲を覆うように設けられるバルブ室17もコンパクトにすることができる。
第4箱状部材62の底部には排出口18を差込むための排出口差込み穴62aが形成されている。
図2に戻り、熱交換器40のケース41の上面に、曲がり管によって形成され媒体が流される管部45が接続されている。この管部45の先端には、アクチュエータ支持部材70へ接続するための熱交換器側フランジ部46が固定されている。
アクチュエータ支持部材70は、サーモアクチュエータ80を支持する支持部71と、熱交換器側フランジ部46へ接続するための支持部材側フランジ部72とが一体的に形成されてなる。このようなアクチュエータ支持部材70から、媒体排出管22は延びている。
サーモアクチュエータ80は、本体部81が支持部71に差込まれることにより支持され、本体部81から進退可能に設けられたロッド82を備えている。ロッド82は、蛇腹状に形成されているゴム製のロッドカバー83によって覆われている。
ロッド82は、本体部81に収納されているワックスが膨張又は伸縮することによって、図面左右方向に進退する。このロッド82の進退軸RCは、第1流路13の軸線CLに対して略平行に延びている。即ち、サーモアクチュエータ80は、第1流路13に沿って配置されている。ロッド82の先端には、バルブ50を回転させるためのリンク機構110が取付けられている。即ち、サーモアクチュエータ80は、リンク機構110を介してバルブ50に連結されている。
支持部材側フランジ部72と熱交換器側フランジ部46とは、ボルト86,86及びナット87,87によって締結されている。支持部材側フランジ部72と熱交換器側フランジ部46との合わせ面から延びる線SLは、ロッド82の進退軸RCを略垂直に分断している。また、支持部材側フランジ部72と熱交換器側フランジ部46との軸線FCは、一致していると共に、ロッド82の進退軸RCに平行に延びている。
ロッド82を進退させることにより、支持部材側フランジ部72には、弁体52からの反力が作用する。この反力は、支持部材側フランジ部72を介して熱交換器側フランジ部46及びこれらを連結するボルト86,86にも影響を及ぼす。特に、ボルト86,86は、せん断方向への負荷に弱い部品である。支持部材側及び熱交換器側フランジ部72,46を進退軸RCに垂直に配置することにより、ボルト86,86へ加わるせん断方向の負荷を大幅に軽減することができる。負荷を軽減することにより、排熱回収装置10の長寿命化を図ることができる。
図4及び図5において、排熱回収装置10をさらに詳細に説明する。
図4及び図5に示されるように、バルブ室17の上部にバルブ軸51を支持するための円筒状のボス91が固定されている。このボス91内にバルブ軸51を回転可能に支持するための軸受92が圧入されている。これらの軸受92とボス91との間には、バルブ軸51が回転した際に、軸受92がバルブ軸51によって連れ廻ることを防止する廻止め部材93が配置されている。廻止め部材93には、ばねピンを用いることができる。
特に図4に示されるように、軸受92は、高さ方向を基準として、バルブ軸51の上端からバルブ軸51の略中央まで延びている。バルブ軸51の上端から略中央までを軸受92によって支持することにより、いわゆる掴み代を稼ぐことができ、片持ち梁状のバルブ軸51を確実に支持することができる。このような理由から、軸受92は、バルブ軸51に対して半分以上の長さを有することが望ましい。
軸受92の上部には鍔部92aが形成され、鍔部92aの下面はボス91の上端に接しており、鍔部92aの上面には、リング状のメッシュ素材を用いた防振リング94が配置されている。
防振リング94、軸受92及びバルブ軸51の上端にはキャップ部材100が被せられている。キャップ部材100は、バルブ軸51の周方向に向かって広がっている円盤状の底部101と、この底部101の周縁から立ち下げられている壁部102と、底部101の中心に形成されバルブ軸51の上端を嵌合させるために略半円形状に形成された嵌合穴103とからなる。壁部102は、バルブ軸51、軸受92、ボス91及び廻止め部材93の上端を囲っている。
バルブ軸51の上端から突出している突起部51aは、嵌合穴103と同一の形状を呈し、嵌合穴103に嵌合されている。嵌合穴103及び突起部51aが共に略半円形状を呈することにより、キャップ部材100の空回りを防止する。即ち、キャップ部材100とバルブ軸51とは、共に回転する部材である。
キャップ部材100と軸受92とにより防振リング94を挟み込むことにより、振動の伝達を抑制することができると共に振動により発生し得る騒音を抑制することができる。
バルブ軸51は、図面下部に想像線で示されるように、円筒状の部材の一部を削られて形成されている。削られて平坦にされた面は、弁体52等を取付けるための取付面51cとされている。
キャップ部材100の壁部102の内面には、通気性を有する筒体160が取付けられている。筒体160の詳細については後述する。
バルブ軸51の上端に、軸受92の上部を囲うキャップ部材100が取付けられている。排熱回収装置10が水に浸かった場合に、キャップ部材100と軸受92の上部との間に存在する空気層(より正確には、筒体160内に含まれる空気)により、軸受92の上部まで水が浸入し難くなる。軸受92への水の浸入が困難であることにより、軸受92に水が浸入し残留することを抑制することができる。軸受92での水の残留を抑制することにより、軸受92での錆びの発生を抑制することができる。軸受92での錆びの発生を抑制することにより、軸受92の長寿命化を図ることができる。
ボス91や廻止め部材93も同様である。即ち、軸受92と同様の理由により、ボス91や廻止め部材93の長寿命化を図ることもできる。
リンク機構110は、サーモアクチュエータ80のロッド82の先端に取付けられている側面視略L字状の板状部材111と、この板状部材111に形成されている貫通穴112にナット113を介して固定されているピン114と、キャップ部材100の上面に固定されピン114に連結されているリンク部材120とからなる。
なお、リンク部材120は、部品点数の削減のためにキャップ部材100に一体的に形成されてもよい。
ロッド82が図面左右方向に向かって進退することにより、ロッド82の先端に取付けられている板状部材111及びピン114も図面左右方向に向かって進退する。ピン114に連結されているリンク部材120は、ピン114が進退することによって回転する。キャップ部材100及びバルブ軸51は、リンク部材120が回転することにより一体的に回転する。バルブ軸51が回転することにより弁体52も同時に回転する。バルブ軸51が回転する際に軸受92は回転しない。
貫通穴112は、ピン114の外径に調整代を加えた大きな径に形成されている。調整代を有することにより、サーモアクチュエータ80の製造に際して不可避的に発生する製品間の寸法誤差を吸収することができる。
アクチュエータカバー130は、下部カバー半体140に上部カバー半体150を被せる構成とされている。下部カバー半体140と上部カバー半体150とは、ボルト(図1、符号131)によって締結されている。
サーモアクチュエータ80の下側に配置されている下部カバー半体140は、サーモアクチュエータ80の本体部81下方からリンク機構110の下方までを覆う部材であり、第2流路14に取付けられたステー135によって支持されている。
下部カバー半体140には、ボス91が差込まれるボス差込み穴143と、アクチュエータカバー130内に発生し得る水滴等を外部へ排出するための排出穴144とが形成されている。
排出穴144近傍の壁部145は、水滴等を排出穴144へ容易に導くことができるよう、排出穴144へ向かって傾斜して設けられている。
ステー135は、第2流路14から排出穴144の下方に向かって延びている。ステー135の一部は、排出穴144に対して一定の間隔を保った状態で排出穴144に被るよう延びている。
ステー135の一部を排出穴144の下部まで延ばすことにより、水等が外部から下部カバー半体140内へ向かって浸入することを防止することができる。即ち、下部カバー半体140を支持するためのステー135により水の浸入を防ぐことができる。水の浸入を防ぐために別の部品を設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
上部カバー半体150の上面には、凹凸形状部151が形成されている。この凹凸形状部151が形成されることにより、アクチュエータカバー130の剛性を高めている。さらに、凹凸形状部151を形成することにより、アクチュエータカバー130と外気との接触面積を広くすることができる。接触面積を広くすることにより、凹凸形状部151が放熱フィンの役割を果たし、アクチュエータカバー130内に熱を篭もりにくくすることができる。
また、上部カバー半体150には、熱が篭もることを防止するための複数の通気孔152が開けられている。これらの通気孔152は、ロッド82から遠ざかる方向に向けて上部カバー半体を膨出させた膨出部153の近傍に形成されている。膨出部153を形成し広いスペースを形成することにより、サーモアクチュエータ80(特に、ロッド82)の周辺の狭いスペースに熱が篭もることを防止する。
上部カバー半体150の通気孔152には、所定の間隔を開けて外部からの水等の浸入を防止するための防塵板154が被せられている。
なお、防塵板154を第2流路14まで延ばして第2流路14に接合することにより、上部カバー半体150を支持するためのステーとして用いることができる。この場合、別途ステーを設ける必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
また、防塵板154に代えて、通気孔152にルーバーを被せる構成とすることもできる。
サーモアクチュエータ80の本体部81には、カバー部材130の一部を構成する防塵部材136が着脱自在に取付けられている。防塵部材136には、メッシュを用いることができる。この防塵部材136を挟み込むようにしてアクチュエータカバー130が取付けられている。
防塵部材136にメッシュを用いることにより、アクチュエータカバー130内への埃やちりの侵入を防ぎつつ、カバー内に篭もる熱を有効に排出することができる。アクチュエータカバー130からサーモアクチュエータ80へ伝わる振動を抑制することもできる。
次に、図6に基づいて筒体160の詳細を説明する。
図6に示されるように、筒体160は、例えばSUS304の細線を積層し、圧縮した円筒体であり、メッシュ(網目)構造であるため、通気性に富む。以下、筒体160を適宜メッシュ材160と言い換えて説明する。
取り付けられる前の状態においてメッシュ材160の直径はDである。この直径Dは、キャップ部材の壁部の内周(図5、符号102及びd参照)に比べて僅かに大きい。
メッシュ材160が壁部よりも大きいため、メッシュ材160を取付ける際には、メッシュ材160を僅かに撓ませる必要がある。撓ませながら取り付けられたメッシュ材160は、壁部内において元の大きさに戻ろうとする。即ち、スプリングバックの力によって、メッシュ材160は壁部内に保持される。
なお、メッシュ材160の直径を壁部の内径とほぼ同じ大きさとし、メッシュ材160を壁部の内面に沿わせてスポット溶接することもできる。即ち、メッシュ材160のキャップ部材への取付け方は任意の方法を選択することができる。
ただし、メッシュ材160の外径を壁部の内径よりも僅かに大きく設定した場合には、溶接等の手間を省くことができ、好ましい。
軸受(図5、符号92)の回り止め構造について図7において詳細を説明する。
図7に示されるように、ボス91に軸受92を圧入した状態において、ボス91及び軸受92に穴97を開け、この穴97に廻止め部材93を挿入する。これにより、廻止め部材93は、ボス91と軸受92との間に設けられる。このような構成からなる排熱回収装置10の作用について説明する。
図3に戻り、内燃機関で発生した排気ガスは、導入口11から排熱回収装置10内に流れる。図に示されるように、第1流路13の下流端部が閉じられていることにより、排気ガスは、熱交換器40に向かって流れる。
熱交換器40に向かって流れた排気ガスは、伝熱チューブ44内を流れ、伝熱チューブ44の外側を流れる媒体との間で熱交換を行う。熱交換を行うことにより、媒体は温められる。媒体を温めた排気ガスは、曲がり管49、バルブ室17を通過し、排出口18から排出される。
媒体については、図1を参照して説明する。媒体は、媒体導入管21から熱交換器40内へ導入され、管部45から熱交換器40の外へ排出され、アクチュエータ支持部材70へと流れる。アクチュエータ支持部材70を流れた媒体は、媒体排出管22から排出される。
アクチュエータ支持部材70内を流れる媒体は、サーモアクチュエータ80の本体部81に接触する。媒体が本体部81に接触することにより、媒体の温度が本体部81に伝わる。本体部81には、ワックスが収納されており、媒体の温度が高いほどワックスは膨張する。ワックスは、膨張することにより、ロッド82を図面右方向に向かって押し出す。即ち、媒体が温められることにより、ロッド82が前進する。
サーモアクチュエータ80は、リンク機構110を介して、バルブ軸51に接続されている。ロッド82が前進することにより、バルブ軸51が回転する。バルブ軸51が回転することにより、弁体52は、第1流路13を開く。
第1流路13は、導入口11と同一軸線CL上に配置され、第2流路14よりも流路断面積が大きい。このため、第1流路13が開放されている状態においては、排気ガスのほとんどが第1流路13を流れる。また、第1流路13が開放されることにより補助弁体54が第2流路14の下流端部を塞ぐ。これにより、さらに確実に排気ガスは第1流路13を流れる。
一方、媒体の温度が低いと本体部81内のワックスは収縮する。ワックスが収縮することにより、本体部81内に収納されているばねの力により、ロッド82は図面左方向に向かって後退する。後退することにより、バルブ軸51が回転し、弁体52が第1流路13を閉じる。
図8(a)に示されるように、比較例による排熱回収装置300は、バルブ軸301が水平方向に向かって延びている。バルブ軸301が水平であると弁体302は上下に揺動するため、上下方向にスペースを確保する必要がある。結果、弁体302を収納する部位の高さ寸法H1が増大する。本発明による効果を次図において説明する。
図8(b)に示されるように、本発明ではバルブ軸51を鉛直にした。バルブ軸51が鉛直であると、弁体52は前後又は左右に揺動するため、上下方向にスペースを確保する必要がない。即ち、弁体の開度を考慮せずに排熱回収装置10の高さH2を設定することができる。このことにより、比較例による排熱回収装置(図8(a)、符号300)に対して、δだけ高さ方向にコンパクトな排熱回収装置10を提供することができる。また、バルブ軸51を第1流路13と第2流路14との間に配置することにより、第2流路後方のスペースを有効に利用することができる。
加えて、バルブ軸51の下端が自由端とされている。即ち、バルブ軸51の下端には、軸受等が取付けられていない。仮に排熱回収装置10が水に浸かった場合に、バルブ軸51を伝った水がバルブ軸51の下端に残留することを防ぐことができる。バルブ軸51が水に浸かっている時間を短くし、バルブ軸51が錆びることを防ぎ、バルブ軸51の長寿命化を図ることができる。
本発明により生じる効果について、さらに図9において説明する。
図9に示されるように、排熱回収装置10は、使用中において排気ガスが内部に流れ高温になると共に、停止時には気温と同じ温度まで下がる。排熱回収装置10の使用中は、高温であることにより、大気中に多くの水分等が水蒸気として存在する。この水蒸気は、塩等の不純物を含む。矢印(1)によって示すように、不純物を含む水蒸気がバルブ軸と軸受との間に付着することがある。付着した水蒸気に含まれる不純物が、排熱回収装置10の停止中に結晶化することがある。結晶化した不純物は、バルブ軸51の円滑な回転を阻害する。
また、霧状の塩水がバルブ軸51や軸受92周りに浸入し、腐食生成物により固着し、バルブ軸51の円滑な回転を阻害する虞がある。
特に、排熱回収装置10を車両に搭載した場合には、海沿いの潮風に含まれる塩分や、路面凍結防止剤に含まれる塩分がバルブ軸51と軸受92との間に侵入し、バルブ軸51を腐食させる虞がある。腐食したバルブ軸51を円滑に回転させることは困難である。また、排熱回収装置10が水たまりへ浸水し、又は雨天走行時に水たまりからの水跳ねにより泥水を被ることがある。路面に溜まる泥水が排熱回収装置10にかかることにより、バルブ軸51と軸受92との間に泥水が浸入することがある。泥がバルブ軸51と軸受92との間に浸入することにより、泥がバルブ軸51の円滑な回転を阻害する。本発明においては、壁部102の内面に通気性を有するメッシュ160が取付けられている。メッシュ160がキャップ部材100と軸受51との間の隙間を詰めることにより、水跳ねによる泥水等の浸入を抑制する。また、通気性を有するメッシュ160の毛細管現象や表面張力により、霧状の塩水を吸収して下方へ排出することができる。
本発明においては、壁部102の内面に通気性を有するメッシュ材160が取付けられている。メッシュ材160がキャップ部材100内からバルブ軸51に向かう水蒸気に対して抵抗となる。即ち、バルブ軸51に向かう水蒸気に含まれている不純物は、メッシュ材160によって捕集される。不純物が捕集されることにより、不純物がバルブ軸51と軸受92との間に侵入することを防止する。不純物の侵入が防止されることにより、バルブ軸51の円滑な回転が確保される。
図10以降において本発明による別実施例を説明する。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図10は実施例2の排熱回収装置の断面構成を示し、上記図5に対応させて表している。
図10に示されるように、メッシュ材170は、壁部102の内面に接する一般部171と、この一般部171の上端から底部101に沿ってバルブ軸51に向かって延びている延長部172とからなる。
また、軸受180の鍔部181の上面が、平坦面部181aとテーパ面部181bとからなる。軸受180の鍔部181については、図11及び図12において詳細を説明する。
図11(a)及び図12に示されるように、鍔部181の上面には、平坦面状に形成され延長部172に接触する平坦面部181aと、周方向外側に向かって下り勾配に形成され延長部172に接触しないテーパ面部181bとが交互に4箇所ずつ形成されている。メッシュ材170は、平坦面部181aの上面に配置されており、テーパ面部181bには接触していない。延長部172とテーパ面部181bとは、周方向を基準として同じ長さに形成されている。
このような場合においても、本発明所定の効果を得ることができる。
特に図10に示されるように、メッシュ材170は、延長部172が形成されていることにより、さらに確実に不純物を捕集することができる。また、防振メッシュ(図4、符号94)を別途取付ける必要がなくなり、組立て作業が容易になる。
また、図11(a)に示されるように、軸受180の上端とキャップ部材100の底部101との間には隙間が形成され、軸受180とメッシュ材170の延長部172の先端172aとの間にも隙間が形成されている。隙間が形成されていることにより、矢印(2)に示されるように、軸受180とバルブ軸51との間を水滴が上がってきた場合であっても、これらの隙間及びテーパ面部181bを介して水滴を容易にメッシュ材170側へ排出することができる。メッシュ材170側へ排出することにより、水滴が軸受180の上端を介して軸受180とバルブ軸51との間に浸入することを抑制することができる。
加えて、図11(b)に示されるように、メッシュ材170の内部に水蒸気が多量に溜まることにより、水蒸気が水滴となることがある。この場合、テーパ面部181bが形成されていることにより、バルブ軸51近傍に溜まった水滴を矢印(3)に示すように、容易にメッシュ材170側に流すことができる。メッシュ材170側に水滴を流すことにより、水滴がバルブ軸51と軸受180との間に浸入することを防止できる。
次に、本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。
図13は実施例3の排熱回収装置の断面構成を示し、上記図5に対応させて表している。
図13に示されるように、キャップ部材100Aは、壁部102Aが下方に向かって拡径している。
また、図13及び図14に示されるように、壁部102Aが下方に向かって拡径していることにより、これに沿うメッシュ材170Aの一般部171Aも下方に向かって拡径している。
このような場合においても本発明所定の効果を得ることができる。
さらに、本発明によれば、壁部102A及びメッシュ材170Aがテーパ状に形成されていることにより、メッシュ材170Aを壁部102Aに容易に取付けることができる。
図15に示されるように、軸受190の鍔部191の上面には、平坦面状に形成され延長部172に接触する平坦面部191aと、周方向外側に向かって下り勾配に形成され延長部172に接触しないテーパ面部191bとが交互に形成されている。テーパ面部191bは、平坦面部191aよりも長く形成されている。テーパ面部191bをより長くすることにより、水滴がバルブ軸51と軸受190との間に浸入することをさらに確実に防止できる。
次に、本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。
図16は実施例4の排熱回収装置に用いられる軸受180Aの平面構成を示し、上記図12に対応させて表している。
軸受180Aは、略円筒状を呈し、軸受180Aの上端には、周方向に向かって広がっている鍔部181Aが形成され、この鍔部181Aの上面には、周方向外側に向かって下り勾配に形成されているテーパ面部181Abが全面に渡って形成されている。
このような軸受180Aを用いた場合においても本発明所定の効果を得ることができる。
さらに、テーパ面部181Abが周方向の前面にわたって形成されていることにより、特に、バルブ軸近傍に溜まった水滴を容易に筒体側に流すことができる。
次に、本発明の実施例5を図面に基づいて説明する。
図17は実施例5の排熱回収装置に用いられる要部を示し、上記図11(a)に対応させて表している。
軸受180Bには、上端の外周縁に沿って上端面180dよりも1段低い段差面180eが形成されている。
このように構成した軸受180Bを用いた場合にも、本発明所定の効果を得ることができる。
加えて、段差面180eが形成されていることにより、軸受180Bの上端面180dと軸受180Bの外周に配置されるメッシュ170との間には隙間が形成される。メッシュ170内の水分が水滴となり、メッシュ170の外部に排出されることがある。少なくとも、メッシュ170と軸受180Bの上端との間に隙間があることにより、メッシュ170から排出される水滴は、矢印(4)で示されるように、メッシュ170と軸受180Bとの間に落下する。軸受180B側への水滴の浸入を抑制することにより、水滴が軸受180Bとバルブ軸51との間に浸入することを抑制する。
尚、本発明の排熱回収装置は、実施の形態では四輪車に適用したが、車両全般に適用可能であり、さらに車両以外の用途に用いることも差し支えない。
また、実施例相互における部材の置換や組合わせも適宜行うことができ、それぞれの実施例に限定されない。
本発明の排熱回収装置は、四輪車に好適である。
10…排熱回収装置、12…分岐部、13…第1流路、14…第2流路、17…バルブ室、40…熱交換器、50…バルブ、51…バルブ軸、80…サーモアクチュエータ、91…ボス、92,180,180A,180B,190…軸受、92a,181,181A,191…鍔部、93…廻止め部材、100,100A…キャップ部材、101…底部、102,102A…壁部、160,170,170A…筒体(メッシュ材)、171,171A…一般部、172…延長部。

Claims (7)

  1. 排気ガスが導入されると共に導入された排気ガスを2つに分岐する分岐部と、この分岐部から延びる第1流路と、前記分岐部から前記第1流路に沿うようにして延びる第2流路と、この第2流路に取付けられ排気ガスの熱を媒体に伝達する熱交換器と、前記第1流路の下流側端部に回転可能に設けられ前記第1流路を開閉するバルブと、このバルブを収納するために前記第1流路の下流に形成されるバルブ室とからなる排熱回収装置において、
    前記バルブは、前記バルブ室に軸受を介して支持されていると共に回転の中心となるバルブ軸が鉛直に延び、
    このバルブ軸の上部には、キャップ部材が取付けられ、
    このキャップ部材は、前記バルブ軸の周方向に向かって広がっている底部と、この底部の周縁から立ち下げられている壁部とからなり、
    この壁部の内面に通気性を有する筒体が取付けられていることを特徴とする排熱回収装置。
  2. 前記筒体は、前記壁部の内面に接する一般部と、この一般部の上端から前記底部に沿って前記バルブ軸に向かって延びている延長部とからなることを特徴とする請求項1記載の排熱回収装置。
  3. 前記軸受は、略円筒状を呈し、
    前記軸受の上端には、周方向に向かって広がっている鍔部が形成され、
    この鍔部の上面には、平坦面状に形成され前記延長部に接触する平坦面部と、周方向外側に向かって下り勾配に形成され前記延長部に接触しないテーパ面部とが交互に形成されていることを特徴とする請求項2記載の排熱回収装置。
  4. 前記軸受は、略円筒状を呈し、
    前記軸受の上端には、周方向に向かって広がっている鍔部が形成され、
    この鍔部の上面には、周方向外側に向かって下り勾配に形成されるテーパ面部が全面に渡って形成されていることを特徴とする請求項2記載の排熱回収装置。
  5. 前記筒体は、前記延長部の先端と前記軸受との間に隙間を介して配置されていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項記載の排熱回収装置。
  6. 前記軸受には、上端の外周縁に沿って上端面よりも1段低い段差面が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の排熱回収装置。
  7. 前記底部は、円形状を呈し、
    前記壁部は、下方に向かって拡径していることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の排熱回収装置。
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