JP5663138B2 - 携帯端末、携帯端末の着信通知方法およびプログラム - Google Patents
携帯端末、携帯端末の着信通知方法およびプログラム Download PDFInfo
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Description
・折り畳み式携帯端末において、着信時に携帯端末が折り畳まれているか開かれているかの開閉状態を検出し、
・閉状態であった場合は、ユーザ設定音量値で着信音を出力し、
・開状態であった場合は、ユーザ設定音量値が予め定めた最大許容値以下かをチェックし、そうであった場合はユーザ設定音量値で着信音を出力し、そうでなかった場合は、最大許容値に近い音量値で出力する、
ことが開示されている。
また、
・着信時に、通話中や音声メモ再生中の動作状態であるかをチェックし、
・通話中や音声メモ再生中の動作状態であった場合は、そうでない場合に比べ小さい着信音量で出力する、
ことが開示されている。
また、上述した特許文献1においては、着信時に通話中や音声メモ再生中の動作状態をチェックし、チェック結果に応じた着信音量制御は記載されている。しかし、通話中や音声メモ再生中の動作に限定されず、携帯端末における全般的な操作の有無に応じた着信音量制御(例えば、表示部やバックライト等の状態チェックによる操作状態の検出や、それに応じた着信音量制御等)については言及されていない。
本発明の目的は、以上の課題を解決する携帯端末、携帯端末の着信通知方法およびプログラムを提供することにある。
また、本発明は、他の態様として、携帯端末への着信をその使用者に通知する方法において、携帯端末への着信に応じて行う携帯端末の使用者に対する通知の出力と、通知出力の種類とのうち、少なくとも一方を、携帯端末の動作状態に応じて定める決定段階を含むことを特徴とする着信通知方法を提供する。
更に、本発明は、他の態様として、使用者に着信を通知するための通知出力手段を備える携帯端末の制御装置にて実行されるコンピュータプログラムにおいて、携帯端末への着信に応答して通知出力手段が行う出力と、通知出力手段の種類とのうち、少なくとも一方を、携帯端末の動作状態に応じて定める決定手段として制御装置を機能させることを特徴とするコンピュータプログラムを提供する。
決定手段又は決定段階は、通知出力手段が行う出力を定めるが、ここで定める出力とは出力の大きさや内容を指す。出力の大きさとは例えば着信音のボリュームや、バイブレータの振動の強弱であり、出力の内容とは例えば着信音の種類や表示装置にて表示する表示内容である。
図2は本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャートである。
図3は本発明の第2の実施例の動作を示すフローチャートである。
図4は本発明の第3の実施例の動作を示すフローチャートである。
図5は本発明の第4の実施例の動作を示すフローチャートである。
図6は本発明の第5の実施例における携帯端末の構成を示す図である。
図7は本発明の第5の実施例の動作を示すフローチャートである。
図1は、本発明の第1の実施例における携帯端末の構成を示す図である。本発明の携帯端末は、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)等の携帯通信端末であり、本実施例における携帯端末は折り畳み式携帯端末を想定している。図1を参照すると、この携帯端末は、無線部1と、アンテナ2と、操作部3と、表示部4と、バックライト5と、記憶部6と、開閉検出部7と、スピーカ8と、レシーバ9と、カウンタ10と、電源部11と、制御部12とを備えている。
無線部1は図示しない基地局との間でアンテナ2を介して無線信号の送受信を行う通信装置であり、操作部3はテンキー、機能キー、ポインティングデバイス等の入力装置である。表示部4はLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置である。バックライト5は発光ダイオード等の光源により照光する照明装置であり、操作部3や表示部4を照光する。
記憶部6は制御部12の動作を制御するプログラムや制御部12のワークエリア、各種データ等が格納されている記憶装置である。この記憶部6には、着信音の音量値を指定する標準音量値、操作時音量値と、携帯端末閉状態継続時間閾値とが予め格納されている。標準音量値とは、ユーザが携帯端末を操作していない状態で着信があった場合における着信音の音量値であり、ユーザに気づかせるために操作時音量値に比べると大きい音量値に設定される。操作時音量値とは、ユーザが携帯端末を操作している状態で着信があった場合における着信音の音量値であり、ユーザの手に携帯端末が持たれている状態であることから小さい音量値で充分であるため、標準音量値に比べると小さい音量値に設定される。なお、携帯端末が閉じられた直後(閉じられた時点から携帯端末閉状態継続時間閾値未満)は、まだユーザが携帯端末を保持していると想定されるため、操作をしていなくても操作時と見なして操作時音量値により着信音を出力する。携帯端末閉状態継続時間閾値とは、携帯端末が閉じられた時点から何秒未満を操作中または携帯端末保持状態と見なすかを決定する時間であり、例えば、3秒である。これら標準音量値、操作時音量値、携帯端末閉状態継続時間閾値はユーザがメニュー画面等から選択して設定するようにしてもよいし、携帯端末業者が予め設定しておいてもよい。
開閉検出部7は折り畳み式携帯端末の筐体の開閉状態を検出する機能を備えている。この開閉検出部7の例としては、例えば、特開2002−125025号公報に磁石と磁気センサを用いたものが、また、特開2001−22472号公報に発光部、受光部によるものが開示されている。本発明は開閉検出手段には限定されず、また、検出方法の詳細を説明するのが主旨でもないため、これ以上の説明は省略する。スピーカ8は着信音等を出力する出力部であり、レシーバ9は通話中の相手の音声を出力する。カウンタ10はクロックを元に経過時間のカウントを行う機能を備え、電源部11は携帯端末内の各部に電源を供給する電池を備えている。
制御部12は携帯端末全体の制御を行うCPU(Central Processing Unit)等の制御装置であり、プログラムにより動作を制御される。この制御部12は、
・標準音量値、操作時音量値、携帯端末閉状態継続時間閾値を予め記憶部6に設定する手段と、
・携帯端末が折り畳まれた閉状態になったときに、カウンタ10による経過時間のカウントを開始する手段と、
・着信時に、カウンタ10によるカウント値が所定値(携帯端末閉状態継続時間閾値)未満かを照合する手段と、
・所定値未満であった場合に、操作時音量値を記憶部6から取得し、着信音を操作時音量値になるように増幅してスピーカ8へ送出する手段と、
・所定値未満でなかった場合に、標準音量値を記憶部6から取得し、着信音を標準音量値になるように増幅してスピーカ8へ送出する手段と、
を備えている。
次に、本発明の第1の実施例の動作について図1および図2を参照して説明する。なお、図2は、本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャートである。
図2を参照すると、開閉検出部7は携帯端末の開閉状態を検出しており、携帯端末が折り畳まれると(換言すると、携帯端末が開状態から閉状態に変化すると)、その旨を制御部12に通知する(ステップA1)。通知を受けた制御部12はカウンタ10に対してカウント開始を指示し、カウンタ10はカウントを開始する(ステップA2)。その後、着信があると(ステップA3)、制御部12はその時点のカウンタ10のカウント値を取得し、カウンタ10に対してカウント終了を指示する。カウンタ10は制御部12の指示を受けてカウントを終了し、カウント値をリセットする(ステップA4)。なお、図示していないが、ステップA2でカウントを開始した後、着信がない状態で携帯端末が開かれた場合(閉状態から開状態に変化した場合)も、制御部12はカウンタ10に対してカウント終了を指示する。カウンタ10は制御部12の指示を受けてカウントを終了し、カウント値をリセットする。
次に、制御部12は記憶部6に格納された携帯端末閉状態継続時間閾値を取得し、ステップA4で取得したカウント値と照合する(ステップA5)。照合の結果、カウント値が携帯端末閉状態継続時間閾値未満であった場合は、着信音を操作時音量値で鳴動させる。詳細には、制御部12は記憶部6に格納された操作時音量値を選択、取得し、着信音を操作時音量値になるように増幅してスピーカ8に送出し、スピーカ8は受信した着信音を出力する(ステップA6)。照合の結果、カウント値が携帯端末閉状態継続時間閾値未満でなかった場合は、着信音を標準音量値で鳴動させる。詳細には、制御部12は記憶部6に格納された標準音量値を選択、取得し、着信音を標準音量値になるように増幅してスピーカ8に送出し、スピーカ8は受信した着信音を出力する(ステップA7)。
その後、ユーザが操作部3において応答操作を行うか(ステップA8)、送信元の切断操作等により接続が切断されると(ステップA9)、制御部12はスピーカ8からの着信音の鳴動を停止させる(ステップA10)。
以上説明したように、本実施例においては、携帯端末が閉じられた直後の所定時間内に着信があった場合は、標準音量値より小さい操作時音量値で着信音を鳴動させるようにしている。これにより、操作中でなくてもユーザが携帯端末を保持している状態で着信があった場合に、必要以上に過大な音量による着信音鳴動を防止することができ、ひいては聴覚への悪影響も予防できるという効果が得られる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
本実施例は、表示部4の表示のON、OFF状態やバックライト5の点灯状態を基に携帯端末が操作中か否かを判断し、操作中か否かに応じて着信音の音量値を変更して鳴動させることを特徴としている。本実施例における携帯端末は折り畳み式携帯端末に限定されないため、第1の実施例における携帯端末の構成(図1)に比べ開閉検出部7が不要となる。
次に、本発明の第2の実施例の動作について図1および図3を参照して説明する。なお、図3は、本発明の第2の実施例の動作を示すフローチャートである。
図3を参照すると、着信があると(ステップB1)、制御部12は、表示部4の表示のON、OFF状態やバックライト5の点灯、消灯状態を確認し、これらを基に携帯端末が操作状態か否かを判断する。携帯端末は消費電力の節減のために、使用していない場合(操作していない場合)は表示部4やバックライト5をOFF状態にする節電制御を通常行っている。そして、操作状態においては、例えば、表示部4の表示をON状態にするとともにバックライト5を点灯する、また、表示部4の表示はON状態にするがバックライト5は周囲が暗い場合のみ点灯する等、の制御を行っている。このように、操作状態における表示部4とバックライト5の制御は携帯端末によって必ずしも同じではないため、各携帯端末において、記憶部6に操作状態における表示部4、バックライト5の動作状態を設定しておくものとする。制御部12は、着信時に確認した表示部4の表示のON、OFF状態やバックライト5の点灯、消灯状態と、記憶部6に格納された操作状態における表示部4、バックライト5の動作状態とを照合することにより、携帯端末が操作中か否かを判断する(ステップB2)。
着信時における携帯端末の状態が操作中であった場合、制御部12は記憶部6に格納された操作時音量値を選択、取得し、着信音を操作時音量値になるように増幅してスピーカ8に送出し、スピーカ8は受信した着信音を出力する(ステップB3→ステップB4)。着信時における携帯端末の状態が操作中でなかった場合は、制御部12は記憶部6に格納された標準音量値を選択、取得し、着信音を標準音量値になるように増幅してスピーカ8に送出し、スピーカ8は受信した着信音を出力する(ステップB3→ステップB5)。その後、ユーザが操作部3において応答操作を行うか(ステップB6)、送信元の切断操作等により接続が切断されると(ステップB7)、制御部12はスピーカ8からの着信音の鳴動を停止させる(ステップB8)。
以上説明したように、本実施例においては、着信時に表示部4やバックライト5の状態を照合することにより操作中か否かを判別し、操作中の場合は標準音量値より小さい操作時音量値で着信音を鳴動させるようにしている。これにより、ユーザが携帯端末を操作している状態で着信があった場合に、必要以上に過大な音量による着信音鳴動を防止することができ、ひいては聴覚への悪影響も予防できるという効果が得られる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
本実施例は、第1の実施例と第2の実施例を組み合わせたことを特徴としている。本実施例における携帯端末の構成は、図1(第1の実施例における携帯端末の構成)と同じである。
次に、本発明の第3の実施例の動作について図1および図4を参照して説明する。なお、図4は、本発明の第3の実施例の動作を示すフローチャートである。
図4を参照すると、開閉検出部7は携帯端末の開閉状態を検出しており、携帯端末が折り畳まれると(換言すると、携帯端末が開状態から閉状態に変化すると)、その旨を制御部12に通知する。それ以外の場合(開状態から閉状態への変化がない場合)はステップC3に進む(ステップC1)。通知を受けた制御部12はカウンタ10に対してカウント開始を指示し、カウンタ10はカウントを開始する(ステップC2)。その後、着信があると(ステップC3)、制御部12はカウンタ10によるカウントがなされているかを確認する(ステップC4)。カウントがなされていた場合は、制御部12はその時点のカウンタ10のカウント値を取得し、カウンタ10に対してカウント終了を指示する。カウンタ10は制御部12の指示を受けてカウントを終了し、カウント値をリセットする(ステップC5)。なお、図示していないが、ステップA2でカウントを開始した後、着信がない状態で携帯端末が開かれた場合(閉状態から開状態に変化した場合)も、制御部12はカウンタ10に対してカウント終了を指示する。カウンタ10は制御部12の指示を受けてカウントを終了し、カウント値をリセットする。
次に、制御部12は記憶部6に格納された携帯端末閉状態継続時間閾値を取得し、ステップC5で取得したカウント値と照合する(ステップC6)。照合の結果、カウント値が携帯端末閉状態継続時間閾値未満であった場合は、着信音を操作時音量値で鳴動させる。詳細には、制御部12は記憶部6に格納された操作時音量値を選択、取得し、着信音を操作時音量値になるように増幅してスピーカ8に送出し、スピーカ8は受信した着信音を出力する(ステップC7)。照合の結果、カウント値が携帯端末閉状態継続時間閾値未満でなかった場合は、着信音を標準音量値で鳴動させる。詳細には、制御部12は記憶部6に格納された標準音量値を選択、取得し、着信音を標準音量値になるように増幅してスピーカ8に送出し、スピーカ8は受信した着信音を出力する(ステップC8)。
ステップC4において、カウンタ10によるカウントがなされていなかった場合は、制御部12は表示部4の表示のON、OFF状態やバックライト5の点灯、消灯状態を確認し、これらを基に携帯端末が操作中か否かを判断する。詳細には、制御部12は、着信時に確認した表示部4の表示のON、OFF状態やバックライト5の点灯、消灯状態と、記憶部6に予め格納された操作中の表示部4、バックライト5の状態とを照合することにより、操作中か否かを判断する(ステップC9)。着信時における携帯端末の状態が操作中であった場合、制御部12は記憶部6に格納された操作時音量値を選択、取得し、着信音を操作時音量値になるように増幅してスピーカ8に送出し、スピーカ8は受信した着信音を出力する(ステップC10→ステップC7)。着信時における携帯端末の状態が操作中でなかった場合は、制御部12は記憶部6に格納された標準音量値を選択、取得し、着信音を標準音量値になるように増幅してスピーカ8に送出し、スピーカ8は受信した着信音を出力する(ステップC10→ステップC8)。その後、ユーザが操作部3において応答操作を行うか(ステップC11)、送信元の切断操作等により接続が切断されると(ステップC12)、制御部12はスピーカ8からの着信音の鳴動を停止させる(ステップC13)。
以上説明したように、本実施例は第1、第2の両方の実施例を含んでいる。これにより、携帯端末が閉じられた直後の所定時間内に着信があった場合(非操作中であるが保持状態)や、操作中に着信があった場合のいずれの場合においても、必要以上に過大な音量による着信音鳴動を防止することができるという効果が得られる。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。
本実施例は、第1の実施例に対して、着信時に特定の機能が起動しているか否かによって着信音量を変更する手段をさらに追加した点を特徴としている。ここで、特定の機能とは、例えば、音楽再生機能、動画再生機能等であり、予め記憶部6に登録しておくものとする。本実施例における携帯端末の構成は、図1(第1の実施例における携帯端末の構成)と同じである。
次に、本発明の第4の実施例の動作について図1、図4および図5を参照して説明する。なお、図5は、本発明の第4の実施例の動作を示すフローチャートである。
図5を参照すると、ステップD1〜ステップD8、ステップD10〜ステップD12は、図4(第3の実施例)のステップC1〜ステップC8、ステップC11〜ステップC13と同じであるため説明を省略し、以下にステップD9について説明する。ステップD4において、カウンタ10によるカウントがなされていなかった場合、制御部12は携帯端末において起動されている機能を検出し、記憶部6に予め登録された機能と一致するかを照合する(ステップD9)。この後、一致した場合は操作時音量値で、一致しなかった場合は標準音量値で着信音を鳴動させる(ステップD9→ステップD7、D8)。
以上説明したように、本実施例においては、第1の実施例に加え、音楽再生時等の特定機能起動時に着信音量制御を行うようにしている。これにより、音楽再生時等のように携帯端末とユーザの耳の距離が近いときに、必要以上に過大な音量による着信音鳴動を防止することができるという効果がさらに得られる。
次に、本発明の第5の実施例について図2、図6および図7を参照して説明する。なお、図6は本発明の第5の実施例における携帯端末の構成を示す図であり、図7は本発明の第5の実施例の動作を示すフローチャートである。
本実施例における携帯端末の構成は、図1(第1の実施例における携帯端末の構成)に比べ、図6に示すように、振動することにより着信を表示するバイブレータ13を追加した点のみ異なっている。
次に、本発明の第5の実施例の動作について説明する。
図7を参照すると、ステップE1〜ステップE5は、図2(第1の実施例)のステップA1〜ステップA5と同じであるため説明を省略し、以下にステップE6〜ステップE12について説明する。
ステップE5においてカウント値が携帯端末閉状態継続時間閾値未満でなかった場合は、制御部12はスピーカ8から着信音を鳴動させる(ステップE5→ステップE10)。ステップE5において、カウント値が携帯端末閉状態継続時間閾値未満であった場合は、制御部12は着信表示としてバイブレータ13を動作させる(ステップE5→ステップE6)。そして、所定時間内(例えば、30秒)にユーザが操作部3から応答操作を行うと、制御部12はバイブレータ13の動作を停止させる(ステップE7→ステップE8)。所定時間内に応答操作が行われなかった場合は、制御部12は着信状態が継続しているか(送信元の切断操作等により接続が切断されていないか)を確認する(ステップE7→ステップE9)。送信元の切断操作等により接続が切断されていた場合は、制御部12はバイブレータ13の動作を停止させる(ステップE9→ステップE8)。ステップE9において接続が切断されていなかった場合は、制御部12はバイブレータ13の動作を停止させ、スピーカ8から着信音を鳴動させる。本実施例においては、第1〜第4の実施例と違い、着信音の音量値は標準音量値の1種類だけでよく、操作時音量値は不要である(ステップE10)。この後、ユーザが操作部3において応答操作を行うか、送信元の切断操作等により接続が切断されると(ステップE11)、制御部12はスピーカ8からの着信音の鳴動を停止させる(ステップE12)。
以上、図7を用いて、第1の実施例における操作時音量値の着信音鳴動の代わりにバイブレータ13を動作させ、一定時間内に応答操作がなかった場合は着信音鳴動に切り替えることを本実施例の特徴として説明した。しかし、以上述べた本実施例の特徴は第1の実施例への適用に限定されず、第2〜第4の実施例に対しても同様に適用可能である。
以上説明したように、本実施例においては、携帯端末を保持、操作している状態で着信があった場合に、第1〜第4の実施例における操作時音量値の着信音の代わりにバイブレータ13の振動で通知するようにしている。これにより、第1〜第4の実施例に比べ、着信音を鳴動させることなく着信を通知することができるという効果が得られる。
また、本実施例においては、バイブレータ13が動作してから一定時間内に応答がなかった場合は着信音鳴動に切り替えるようにしているため、ユーザがバイブレータ13の動作に気づかなかった場合でも二重に着信を通知できるという効果が得られる。
本発明を実施例に即して説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、請求の範囲の技術的範囲内において変更可能であることはいうまでもない。
本発明では、決定手段は、携帯端末の動作状態の少なくとも一部として、現に起動中の携帯端末の機能の種類を用いることとしてもよい。
また、本発明では、更に、画像表示手段及びバックライトの少なくとも一方を備え、決定手段は、携帯端末の動作状態の少なくとも一部として、画像表示手段及びバックライトの動作状態の少なくとも一方を用いることとしてもよい。
また、本発明では、決定手段の決定に従って第1の通知出力手段により出力を開始してから、予め定められた時間が経過するまでの間に、着信に対する応答操作の入力が当該携帯端末に対してなされない場合、第1の通知出力手段以外の通知出力手段である第2の通知出力手段により出力を行うこととしてもよい。
また、本発明では、携帯端末が予め定められた第1の動作状態に移行してからの経過時間を計測するカウンタを更に備え、決定手段は、携帯端末の動作状態の少なくとも一部として、カウンタのカウンタ値を用いることとしてもよい。
また、本発明では、折り畳み式の携帯端末であって、折り畳みの開閉の状態を検出する手段を備え、 第1の動作状態は折り畳みの閉状態であることとしてもよい。
また、本発明では、カウンタが計測を行っていないとき、決定手段は、携帯端末の動作状態として、カウンタのカウンタ値以外を用いることとしてもよい。
また、本発明では、カウンタが計測を行っていないとき、決定手段は、携帯端末の動作状態の少なくとも一部として、現に起動中の携帯端末の機能の種類を用いることとしてもよい。
また、本発明では、更に、画像表示手段及びバックライトの少なくとも一方を備え、カウンタが計測を行っていないとき、携帯端末の動作状態の少なくとも一部として、画像表示手段及びライトの動作状態の少なくとも一方を用いることとしてもよい。
また、本発明では、当該携帯端末への着信に応じて、または、第1の動作状態から他の状態への移行に応じて、カウンタのカウンタ値をリセットすることとしてもよい。
本願は、2006年11月27日出願の日本国特許出願2006−318672を基礎とするものであり、同特許出願の開示内容は全て本願に組み込まれる。
Claims (7)
- 使用者に着信を通知するための通知出力手段を備える折り畳み式の携帯端末において、
折り畳みの開閉の状態を検出する手段と、
携帯端末が折り畳みの閉状態に移行してからの経過時間を計測するカウンタと、
携帯端末への着信に応答して通知出力手段が行う出力の大きさと、通知出力手段の種類とのいずれか一方を、前記カウンタのカウント値、携帯端末の画像表示手段のオンオフ状態、携帯端末のバックライトの点灯、消灯状態、携帯端末の音楽再生機能の起動の有無、携帯端末の動画再生機能の起動の有無に基づいて定められる携帯端末の動作状態に応じて定める決定手段とを備え、
前記カウンタが経過時間の計測を実行しているとき、前記決定手段は、前記カウント値に基づいて定められる前記動作状態に応じて定めるものであって、前記カウンタ値と予め定められた閾値とを比較し、前記カウンタ値が前記閾値未満の場合、前記通知出力手段が操作時音量又はバイブレータで着信通知をすることを定め、
前記カウンタが経過時間の計測を実行していないとき、前記決定手段は、前記カウント値以外に基づいて前記動作状態が操作中であると判別される場合に、前記通知出力手段が操作時音量又はバイブレータで着信通知をすることを定める、
ことを特徴とする携帯端末。 - 請求項1に記載の携帯端末において、決定手段の決定に従って前記通知出力手段であるバイブレータにより出力を開始してから、予め定められた時間が経過するまでの間に、着信に対する応答操作の入力が当該携帯端末に対してなされない場合、他の前記通知出力手段であるスピーカにより出力を行うことを特徴とする携帯端末。
- 請求項1又は2に記載の携帯端末において、当該携帯端末への着信に応じて、または、携帯端末の閉状態から開状態への変化に応じて、カウンタのカウンタ値をリセットすることを特徴とする携帯端末。
- 折り畳み式の携帯端末への着信をその使用者に通知する方法において、
折り畳みの開閉の状態を検出する段階と、
携帯端末が折り畳みの閉状態に移行してからの経過時間を計測する段階と、
携帯端末への着信に応じて行う携帯端末の使用者に対する通知の出力の大きさと、通知出力の種類とのいずれか一方を、携帯端末の折り畳みの状態が閉状態に移行してからの経過時間、携帯端末の画像表示手段のオンオフ状態、携帯端末のバックライトの点灯、消灯状態、携帯端末の音楽再生機能の起動の有無、携帯端末の動画再生機能の起動の有無に基づいて定められる携帯端末の動作状態に応じて定める決定段階と
を含む方法であって、
前記経過時間を計測している場合、前記決定段階は、前記経過時間に基づいて前記動作状態を定め、前記経過時間が予め定められた閾値未満の場合、操作時音量又はバイブレータで着信通知をすることを定め、
前記経過時間を計測していない場合、前記決定段階は、前記経過時間以外に基づいて前記動作状態を定め、定められた前記動作状態が操作中であると判別される場合に、操作時音量又はバイブレータで着信通知をすることを定める
ことを特徴とする着信通知方法。 - 請求項4に記載の着信通知方法において、決定段階での決定に従ってバイブレータによる通知出力を開始してから、予め定められた時間が経過するまでの間に、着信に対する応答操作の入力が当該携帯端末に対してなされない場合、スピーカによる通知出力を行うことを特徴とする着信通知方法。
- 請求項4又は5に記載の着信通知方法において、当該携帯端末への着信に応じて、または、携帯端末の閉状態から開状態への変化に応じて、前記経過時間をリセットすることを特徴とする着信通知方法。
- 使用者に着信を通知するための通知出力手段を備える折り畳み式の携帯端末の制御装置にて実行されるコンピュータプログラムにおいて、
携帯端末への着信に応答して通知出力手段が行う出力の大きさと、通知出力手段の種類とのいずれか一方を、前記カウンタのカウント値、携帯端末の画像表示手段のオンオフ状態、携帯端末のバックライトの点灯、消灯状態、携帯端末の音楽再生機能の起動の有無、携帯端末の動画再生機能の起動の有無に基づいて定められる携帯端末の動作状態に応じて定める決定手段、
折り畳みの開閉の状態を検出する手段、
携帯端末が折り畳みの閉状態に移行してからの経過時間を計測するカウンタ
として制御装置を機能させ、
前記カウンタが経過時間の計測を実行しているとき、前記決定手段は、前記カウント値に基づいて定められる前記動作状態に応じて定めるものであって、前記カウンタ値と予め定められた閾値とを比較し、前記カウンタ値が前記閾値未満の場合、前記通知出力手段が操作時音量又はバイブレータで着信通知をすることを定め、
前記カウンタが経過時間の計測を実行していないとき、前記決定手段は、前記カウント値以外に基づいて前記動作状態が操作中であると判別される場合に、前記通知出力手段が操作時音量又はバイブレータで着信通知をすることを定める、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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