JP5660811B2 - 成形品の取り出し装置 - Google Patents

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Description

この発明は、開閉型によって成形された製品をその成形型から取り出すための装置に関し、特に型開きの方向では成形型に引っ掛かるアンダーカット部を有する成形品を成形型から取り出すための装置に関するものである。
樹脂製品や金属製品などを上記のような成形型を使用して製造することが広く行われていることは周知のとおりである。これは、製造の容易性に加えて形状の自由度が高いことが要因となっており、したがって製品の形状は、その厚さ方向すなわち型開き方向の凹凸を有した形状だけでなく、スライドコアなどを使用して型開き方向に対して直交する方向に突出し、もしくは窪んだ部分を有する形状など、多様である。型開き方向に対して直交する方向に突出し、あるいは窪んで成形型に引っ掛かる部分がアンダーカット部であり、成形品を成形型から離型する際に成形品を単に型開き方向に引き離すのではアンダーカット部が離型の障害になる。従来、アンダーカット部があっても支障を生じることなく離型することが試みられており、その例が特許文献1ないし3に記載されている。
特許文献1には、型開きした一方の成形型の内面の一部にいわゆる噛み込んだ状態となっている成形品をチャックによって掴み、アンダーカット部に近い箇所を掴んでいるチャックを型開き方向に対して垂直な方向に移動させてアンダーカット部を変形させることにより、アンダーカット部での成形型に対する引っ掛かりを解消し、その状態で成形品を成形型から取り出すよう構成された装置が記載されている。このように、アンダーカット部での成形型に対する引っ掛かりを解消するために、そのアンダーカット部を撓ませ、その状態で成形品を離型させる装置が、特許文献2にも記載されている。
特許文献3に記載された方法は、成形型の一部に被さる断面円弧状のアンダーカット部の端部を、割り型片によって成形し、その割り型片をアンダーカット部の延長方向に後退させてアンダーカット部の端部を成形型から突き出させ、その突き出た部分にバンドを掛けてアンダーカット部を成形型から離脱させるように構成されている。したがって、この特許文献3に記載された方法は、成形品を成形型から引き剥がすのみであって、いわゆる取り出しを行う方法ではない。
特開2000−158497号公報 特開2006−95749号公報 特開平5−177677号公報
上記の特許文献1や特許文献2に記載された装置は、成形品を保持して成形型から取り出すので、成形品を落下させてしまうなどのことはないが、離型にあたって先ず、アンダーカット部を撓ませるから、そのための機構やアクチュエータが必要であり、ロボットアームなどのマニピュレータを使用する上では、取り出し装置の重量が増大してマニピュレータに対する負荷が増大してしまうなどの課題がある。特に、成形品が肉厚であったり、剛性が高いなどの場合には、アンダーカット部を撓ませるために大きい荷重が要求されるので、取り出し装置が大型化し、またその重量が増大する。また、アンダーカット部に対してこれを撓ませる荷重を掛けるための係合部が必要となるので、成形品の形状が限定されるなどの不都合がある。
一方、特許文献3に記載された方法は、成形品の離型のために成形品を引き剥がす方向を、成形型の一部に被さっているアンダーカット部の背面方向とするとともに、その方向に荷重を掛けるためにバンドを掛ける部分を、割り型片を後退移動させて確保するようにした方法である。したがって、アンダーカット部に繋がっている部分が単純な平坦面であれば成形品を離型することができるが、アンダーカット部に繋がっている部分に凹凸があれば、その部分が成形品を引き剥がす方向に対して引っ掛かってしまう。すなわち、特許文献3に記載された方法では、成形品の形状が限られてしまう。また、成形品を上記のバンドによって成形型から引き剥がした場合、その形成品が落下して成形品や周囲に存在する部材もしくは機器が損傷する可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、アンダーカット部のある成形品を成形型から取り出す装置の小型軽量化を図ることを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、開閉される成形型によって成形される成形品の周辺部に、前記成形型の型開き方向においては成形型に引っ掛かりかつその型開き方向に交差する方向には引っ掛かりが外れるアンダーカット部が形成され、型開きしている成形型の内部に対して挿入されかつ脱出させられて前記成形品を前記成形型から取り出す、成形品の取り出し装置において、前記アンダーカット部が前記成形型に引っ掛かっている状態の前記成形品に一体化するように連結されてその成形品を保持する保持台と、その保持台を、前記成形品と共に前記アンダーカット部における前記半円弧の中心軸線を中心に回動させる第一の回動機構と、その第一の回動機構が回動動作することにより、前記アンダーカット部を前記成形型に引っ掛けたまま他の部分を成形型から離隔させた前記成形品を保持している前記保持台を、前記中心軸線について半径方向で外側でかつ前記アンダーカット部の前記成形型に対する引っ掛かりが外れる方向に回動させる第二の回動機構とを備えていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第一の回動機構は、前記保持台と一体化されているスライド部材と、そのスライド部材を前記中心軸線を中心とした円弧上を移動するように案内するガイド部材と、前記スライド部材を前記円弧上で移動させる第一のアクチュエータとを備え、前記第二の回動機構は、前記中心軸線と平行な軸線を中心に回動可能に前記ガイド部材が取り付けられた固定台と、前記ガイド部材を前記中心軸線と平行な軸線を中心に回動させる第二のアクチュエータとを備えていることを特徴とする成形品の取り出し装置である。
さらに、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記第二の回動機構は、前記保持台と一体化されかつ前記中心軸線と平行な軸線を中心に回動可能な回転台と、その回転台を回転させる回転駆動手段とを備え、前記第一の回動機構は、前記中心軸線と平行な軸線を中心に回動可能に前記回転台が取り付けられたスライド台と、そのスライド台を前記中心軸線を中心とした円弧上を移動するように案内するガイド台と、前記スライド台を前記円弧上で移動させる他の回転駆動手段とを備えていることを特徴とする成形品の取り出し装置である。
この発明の装置によれば、型開きした成形型にアンダーカット部が引っ掛かっている成形品は保持台によって保持され、したがってその状態で保持台が成形型から離れる方向に移動することにより成形品が離型される。その場合、この発明の装置によれば、先ず、第一の回動機構によって保持台が回転させられ、その結果、成形品は、アンダーカット部の中心軸線を中心に回転する。すなわち、成形品はアンダーカット部を成形型に引っ掛けたまま成形型から離れる。これは、成形品の回転(もしくは旋回)運動であるから、アンダーカット部に繋がるいわゆる平面部分に突出部や窪み部があってもそれらの部分で引っ掛かるなどの支障を生じることなく、第一段階の離型を行うことができる。その後、第二の回動機構が保持台を回転させる。その回転方向は、アンダーカット部での成形型に対する引っ掛かりが解消する方向であり、前記アンダーカット部の中心軸線と平行な軸線を中心とした回転によって生じる方向である。そのため、アンダーカット部に特別な変形を生じさせることなく成形型から離脱させることができる。更に、この発明によれば、保持台およびこれに保持された成形品を回転運動させることにより成形型からの離型を行うことができ、その場合に要するモーメントは、回転中心からアクチュエータの推力が作用する作用点までの距離を大きくすることにより小さい推力で大きくすることができる。そのため、用いるアクチュエータを小型化でき、ひいては装置の全体としての構成を小型化し、また軽量化することができる。
この発明の一例を模式的に示す正面図である。 その第一の回動機構によって保持台を回転させた状態を示す模式的な正面図である。 さらに第二の回動機構によって保持台を回転させた状態を示す模式的な正面図である。 図1に示す装置の側面図である。 ガイド溝およびガイドローラの説明するための模式的な部分破断図である。 この発明の他の例を模式的に示す正面図である。
つぎに、この発明を具体例に基づいて説明する。図1はこの発明に係る取り出し装置の一例を原理的に示す正面図であり、成形品1を二点差線で示してある。この成形品1は、合成樹脂を射出成形して得られるものであって、開閉される成形型を用いて成形される。図1は、成形型を開いた状態を示し、成形品1は一方の成形型2に密着している。そして、この成形品1の周辺部の一箇所にアンダーカット部3が形成されている。このアンダーカット部3は成形型2の周辺部に形成されているほぼ円形断面の部分を覆い、したがって型開き方向(図1における上下方向)においては成形型2に引っ掛かり、これとは異なる方向(例えば型開き方向に対して交差する方向)では引っ掛かりが生じない部分である。図1に示す例では、所定の中心軸線Oを中心とした断面が半円弧状を成す部分である。なお、成形品1のうち上記のアンダーカット部3に繋がっている部分は、型開き方向に凹凸のある所定の形状に形成されている。
この発明に係る取り出し装置は、上記の成形品1を保持する保持台4を備え、その保持台4を、開いた状態の成形型2の内部に挿入した成形品1を保持し、その後、成形型2の間から引き出されて成形品1を成形型2から取り出すように構成されている。成形品1を保持台4に保持させるための手段は、従来知られている取り出し装置で用いられているものと同様であってよく、例えばバキュームパッドや成形品1の一部を把持するチャックなどであってよい。図1にはバキュームパッド5を用いた例を示してある。これらのバキュームパッド5は、切替バルブを介して真空源(それぞれ図示せず)に連通されている。
保持台4を、開いた状態の成形型2に対して挿入および脱出させる操作は、産業ロボットあるいは適宜のマニピュレータなどによって行うことができ、図1にはロボットアーム6の一部を示してある。保持台4はロボットアーム6に対して、回動機構を介して取り付けられている。具体的には、前記中心軸線Oを中心にして保持台4を回転させる第一の回動機構7と、保持台4に保持された成形品1を、そのアンダーカット部3の成形型2に対する引っ掛かりが外れる方向に回動させる第二の回動機構8とが設けられている。
第一の回動機構7について説明すると、円弧状に形成されたスライド部材9の一端部(上端部)が、保持台4の下面における所定箇所に取り付けられて、これらスライド部材9と保持台4とが一体となっている。また、そのスライド部材9を前記中心軸線を中心とした円弧に沿って案内するガイド部材10が設けられている。このガイド部材10は、例えば平板状の部材であって、その一方の面には、二条の円弧状のガイド溝11が互いに平行に形成されている。そして、前記スライド部材9には、これらのガイド溝11に嵌め込まれてガイド溝11に沿って転動する複数のコロ12が取り付けられている。そのコロ12は、一本のガイド溝11に対してそれぞれ2個、設けられている。これは、ガイド部材10に対するスライド部材9の相対的な取付状態もしくは姿勢が変化しないように、スライド部材9をガイド部材10に対して確実に連結しておくためである。また、スライド部材9の先端部すなわち保持台4が、ガイド部材10に対してその左右方向(図1では紙面に垂直な方向)に振れないように案内する機構が設けられている。その具体的な構成は後述する。
スライド部材9を上記のガイド部材10に沿って移動させるためのアクチュエータは、エアシリンダやモータなど従来知られている適宜のものを必要に応じて用いることができる。図1にはエアシリンダ13を用いた例を示してあり、そのエアシリンダ13はガイド部材10の所定箇所に回転自在に取り付けられ、またそのロッドの先端部はスライド部材9の所定箇所に回転自在に連結されている。また、エアシリンダ13はいわゆる単動型および複動型のいずれであってもよく、図示しないホースを介してエアが給排されるように構成されている。なお、エアシリンダ13のストロークは決まっているので、そのロッドに適宜のストッパーを取り付けることにより、あるいはエアシリンダ13のガイド部材10に対する取付位置を変更することにより、エアシリンダ13の実質的なストロークすなわちスライド部材9の可動範囲を調整するように構成してもよい。
つぎに第二の回動機構8について説明すると、図1に示す例では、上記のガイド部材10を回転させることにより保持台4を回転させるように構成されている。すなわち、前述したロボットアーム6の所定箇所に固定台14が取り付けられており、その固定台14に前述したガイド部材10が回転自在に取り付けられている。固定台14は、図1に示す例では、基台部14Aと、その基台部14A上をスライドして任意の位置に固定される可動部14Bとを備えており、その可動部14Bには前述したアンダーカット部3における中心軸線と平行に配置された支持ピン15が設けられ、その支持ピン15によって前記ガイド部材10が回転自在に取り付けられている。したがって、保持台4は、上記の第一の回動機構7と共に、前記中心軸線Oと平行な軸線を中心に回転できるように構成されている。
また、ガイド部材10を固定台14に対して回転させるためのアクチュエータが設けられており、そのアクチュエータは要は、ガイド部材10に対してモーメントを作用させるものであり、エアシリンダやモータなど適宜のものを使用でき、図1に示す例ではエアシリンダ16を用いた例を示してある。そのエアシリンダ16は、可動台14Bに回転自在に取り付けられており、そのロッドはガイド部材10の所定の位置に回転自在に連結されている。なお、ガイド部材10の回転中心とロッドの連結点との距離が長いほど、ガイド部材10に作用するトルクが大きくなるから、エアシリンダ16の長さあるいはストロークを考慮して、ロッドの連結点はガイド部材10の回転中心からできるだけ離すことが好ましい。
前述したように第一の回動機構7は、保持台4によって保持した成形品1を、アンダーカット部3の中心軸線Oを中心にして回転させるためのものであるから、第一の回動機構7はそのスライド部材9の移動軌跡すなわち前記ガイド溝11の曲率中心が、前記中心軸線Oに一致するように設定される。また、第二の回動機構8は、アンダーカット部3のみが成形型2に引っ掛かっている成形品1を、そのアンダーカット部3が外れる方向に保持台4と共に成形品1を回転させるためのものであり、したがって前記ガイド部材10の回転中心である前記支持ピン15が、前記中心軸線Oよりも外側に設定されている。言い換えれば、前記中心軸線Oから型開き方向に引いた線上、もしくはその線よりも図1での左側に、前記支持ピン15が位置している。このような各回動機構7,8の位置の設定は、前記可動部14Bの位置や各エアシリンダ13,16の取付位置を調整することにより行うことができる。
つぎに上述した取り出し装置の作用について説明する。先ず、成形型2が閉じて成形を行っている状態では、保持台4が前記ロボットアーム6の先端部分とほぼ平行になるように保持台4の姿勢が調整される。これは、第一の回動機構7におけるエアシリンダ13のロッドを後退させ、また第二の回動機構8におけるエアシリンダ16のロッドを伸長させて行うことができる。成形が終了して成形型2が開くと、ロボットアーム6が動作して保持台4が、型開きしている成形型2の内部に移動させられ、さらに保持台4が成形品1に向けて接近させられ、そのバキュームパッド5が成形品1に接触してこれを吸着し、保持する。ロボットアーム6はこの状態に固定され、その状態で、先ず、第一の回動機構7によって保持台4が図の時計方向に所定角度回転させられる。すなわち、エアシリンダ13のロッドが延ばされてスライド部材9がガイド部材10(より具体的にはガイド溝11)に沿って移動する。
ガイド溝11は、前述したようにアンダーカット部3の中心軸線Oを曲率中心とした円弧状に設定されているので、スライド部材9およびこれに一体化されている保持台4ならびに保持台4に保持されている成形品1は、アンダーカット部3の中心軸線Oを中心に回転する。したがって、成形品1はアンダーカット部3を成形型2に引っ掛けたまま、他の部分が成形型2から引き離される。その状態を図2に模式的に示してある。なお、成形品1の回転角度は、ガイド溝11の端部にスライド部材9が達することにより、あるいはエアシリンダ13のストロークが限界に達することにより規定される。
第一の回動機構7が上記のように動作して成形品1のアンダーカット部3のみが成形型2に引っ掛かっている状態になると、第二の回動機構8が動作する。すなわち、第二の回動機構8におけるエアシリンダ16のロッドが伸長し、それに伴って前述したガイド部材10が支持ピン15を中心にして図の反時計方向に回転する。ガイド部材10にはスライド部材9が上述したように載っているので、保持台4およびこれによって保持されている成形品1が、上記の支持ピン15を中心に回転する。その支持ピン15は、前述したように、前記中心軸線Oから型開き方向に引いた線上、もしくはその線より外側に位置しているので、成形品1はそのアンダーカット部3が前記中心軸線Oに対してその半径方向で外側に移動するように回転し、その結果、アンダーカット部3が成形型2から引き離される。その状態を図3に示してある。その後、ロボットアーム6によって成形品1が取り出し装置と共に成形型2の外部に搬出される。
したがって、この発明に係る上記の取り出し装置によれば、アンダーカット部3は、このような移動方向においては成形型2に引っ掛かりが生じない形状であるから、アンダーカット部3を撓ませるなどのことがなく成形型2から引き離すことができ、したがってエアシリンダ16は推力が相対的に小さい小型のものでよく、また離型時に衝撃が生じるなどの事態を回避することができる。そして、この発明に係る上記の取り出し装置は、アンダーカット部3を成形型2から外すにあたり、保持台4やスライド部材9ならびにガイド部材10などを支持ピン15によって支えた状態で支持ピン15を中心に回転させるから、その回転のためのアクチュエータを小型で容量が相対的に小さいものとすることができ、それに伴い装置の全体としての構成を小型軽量化することができる。
上記の取り出し装置のより具体化した構成を説明すると、前記ガイド部材10は図4に示すように、同一形状の一対の金属板10A,10Bを互いに平行に対向させて組み合わせ、これらを複数本のロッドで連結して構成されており、その金属板10A,10Bの互いに対向する面に、前記ガイド溝11が形成されている。これらのガイド溝11に、前述したスライド部材9に取り付けられているコロ12が転動可能に係合している。したがって、スライド部材9は、ガイド部材10に対して、これらのガイド溝11およびコロ12によって支持されている。
また一方、スライド部材9は、ガイド部材10を構成している各金属板10A,10Bの外面(前記ガイド溝11が形成されている面とは反対側の面)に所定の間隔をあけて対向する金属板9A,9Bを備えており、これらの金属板9A,9Bの内面(ガイド部材10に対向する面)には、複数のガイドローラ9Cが取り付けられている。これらのガイドローラ9Cは、図4および図5に示すように、ガイド部材10を形成している金属板10A,10Bの外面に密着して転動するように構成されており、したがってガイド部材10はこれらのガイドローラ9Cによって挟み付けられている。その結果、スライド部材9はそのスライド方向に対して左右に振れないようにガイド部材10に取り付けられている。なお、ガイド部材10を形成している金属板10A,10Bの外面のうちガイドローラ9Cが転動する領域には、大きい面圧が繰り返し作用することになるので、その領域の表面硬度あるいは剛性を高くして窪みなどの変更を防ぐために、金属板10A,10Bをアルミ合金などの軽量材で形成した場合には、ステンレス板などの硬度の高い部材を、金属板10A,10Bの外面に取り付けることが好ましい。
なお、上述した具体例は、保持台4を第一の回動機構7に取り付け、その第一の回動機構7を第二の回動機構8に取り付けた構成としたが、この発明は、要は、第一の回動機構によってアンダーカット部3の中心軸線を中心とした回転を生じさせ、また第二の回動機構8によってアンダーカット部3が成形型から外れる方向の回転を生じさせるように構成されていればよいのであり、したがって、保持台4を第二の回動機構に取り付け、その第二の回動機構を第一の回動機構に連結した構成であってもよい。その例を図6に模式的に示してある。ここに示す例では、前述したガイド部材10が固定台14に取り付けられており、ガイド部材10は回転動作を行わないようになっている。このガイド部材10がこの発明におけるガイド台に相当している。これに対してスライド部材9にはブラケット9Dが一体に設けられており、そのブラケット9Dに保持台4が回転自在に連結されている。このスライド部材9がこの発明におけるスライド台に相当し、また保持台4をブラケット9Dに連結している部分がこの発明における回転台に相当している。なお、その回転中心軸線は、アンダーカット部3の中心軸線と平行になっている。さらに、そのスライド部材9の所定箇所には、保持台4を回転させるためのエアシリンダ16が回転自在に取り付けられており、このロッドの先端部が保持台4の所定箇所に回転可能に連結されている。図6に示す各エアシリンダ13,16がこの発明における回転駆動手段に相当している。
したがって、図6に示すように構成した場合には、バキュームパッド5によって成形品1を保持した後にスライド部材9をエアシリンダ13によって移動させれば、成形品1は保持台4と共に、アンダーカット部3の中心軸線Oを中心に回転し、アンダーカット部3が成形型2に引っ掛かったまま、他の部分が成形型2から引き離される。その後、スライド部材9に取り付けてあるエアシリンダ16のロッドを伸長させることにより、成形品1が保持台4と共に、スライド部材9に対する保持台4の連結箇所を中心に図6の反時計方向に回転する。その結果、アンダーカット部3を成形型2から外し、成形品1を成形型2から離型することができる。このように図6に示す構成であっても、保持台4を二方向に回転させることによりアンダーカット部3で成形型2に対する引っ掛かりを外して離型することができ、その結果、装置の全体として構成を小型軽量化することができる。
1…成形品、 2…成形型、 3…アンダーカット部、 4…保持台、 5…バキュームパッド、 6…ロボットアーム、 O…中心軸線、 7…第一の回動機構、 8…第二の回動機構、 9…スライド部材、 10…ガイド部材、 11…ガイド溝、 12…コロ、 13…エアシリンダ、 14…固定台、 14A…基台部、 14B…可動部、 15…支持ピン、 16…エアシリンダ。

Claims (3)

  1. 開閉される成形型によって成形される成形品の周辺部に、前記成形型の型開き方向においては成形型に引っ掛かりかつその型開き方向に交差する方向には引っ掛かりが外れる断面半円弧状のアンダーカット部が形成され、型開きしている成形型の内部に対して挿入されかつ脱出させられて前記成形品を前記成形型から取り出す、成形品の取り出し装置において、
    前記アンダーカット部が前記成形型に引っ掛かっている状態の前記成形品に一体化するように連結されてその成形品を保持する保持台と、
    その保持台を、前記成形品と共に前記アンダーカット部における前記半円弧の中心軸線を中心に回動させる第一の回動機構と、
    その第一の回動機構が回動動作することにより、前記アンダーカット部を前記成形型に引っ掛けたまま他の部分を成形型から離隔させた前記成形品を保持している前記保持台を、前記中心軸線について半径方向で外側でかつ前記アンダーカット部の前記成形型に対する引っ掛かりが外れる方向に回動させる第二の回動機構と
    を備えていることを特徴とする成形品の取り出し装置。
  2. 前記第一の回動機構は、前記保持台と一体化されているスライド部材と、そのスライド部材を前記中心軸線を中心とした円弧上を移動するように案内するガイド部材と、前記スライド部材を前記円弧上で移動させる第一のアクチュエータとを備え、
    前記第二の回動機構は、前記中心軸線と平行な軸線を中心に回動可能に前記ガイド部材が取り付けられた固定台と、前記ガイド部材を前記中心軸線と平行な軸線を中心に回動させる第二のアクチュエータとを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の成形品の取り出し装置。
  3. 前記第二の回動機構は、前記保持台と一体化されかつ前記中心軸線と平行な軸線を中心に回動可能な回転台と、その回転台を回転させる回転駆動手段とを備え、
    前記第一の回動機構は、前記中心軸線と平行な軸線を中心に回動可能に前記回転台が取り付けられたスライド台と、そのスライド台を前記中心軸線を中心とした円弧上を移動するように案内するガイド台と、前記スライド台を前記円弧上で移動させる他の回転駆動手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の成形品の取り出し装置。
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