JP5659172B2 - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石式回転電機を備えた回転子と固定子とを備えた永久磁石式ポンプ電動機、及びこれを用いた永久磁石式ポンプ電動機システム。
LNG用ポンプ電動機は通常のポンプシステムと異なりポンプのケーシング中に回転子、固定子、インペラ、ディフューザがビルトンされた一体構造となる。LNG用ポンプ電動機は−162℃のLNG液中で運転されるため、低温特有の問題が顕在化する。特にネオジム磁石やプラセオ磁石等の希土類磁石は低温になると、永久磁石の磁化方向は収縮するが、磁化方向に対して垂直方向は膨張する特性を有している。このことから、電磁鋼板に磁石を挿入する磁石挿入孔の形状は電磁鋼板と永久磁石の線膨張を考慮する必要がある。また、電動機は液化したLNGが充填された状態で、運転されるため電動機の損失は流体摩擦による損失が大部分を占める。流体摩擦を低減するには回転子の体格を小さくすることが効果的である。
このような中、電動機の電気特性や回転子の磁石挿入孔について、様々な形式の永久磁石式回転子構造が検討されおり、特許文献1が挙げられる。
特開2008−12852号公報 特開2009−213235号公報
上述の特許文献1は回転子の磁石挿入孔と磁石の間に充填部を備え、磁石の両端部に空隙を設けた磁石挿入孔形状としている。こうすることで、接着剤を磁石と電磁鋼板の隙間に流し込み接着剤により磁石との接触面を均一にすることができる。これにより磁石の局所的に生じる過大な応力を抑制できる。しかしながら、液化LNGのように極低温状態で使用すると、常温から低温または低温から常温への急激な温度変化の影響で充填部にある気泡の膨張、収縮が起こる。これにより、磁石及び回転子へ応力が生じ変形や破損が発生する。
特許文献2では回転子の磁石挿入孔に非磁性部を設けることで、回転子に発生する引張応力や曲げ応力を抑制できる構造が開示されている。特許文献2をLNG用のポンプ電動機に適用した場合も特許文献1と同様に、磁石と磁石挿入孔に線膨張を考慮した空隙を有していないため、適用は困難である。また、特許文献1にも磁石と磁石挿入孔の隙間をワニス等で充填することが記載されている。このことから、磁石の磁石挿入孔の間には空気層となる空隙を有する発想が無いと考える。
本発明は液化LNGが充填された状態で運転し、極低温化でも磁石及び回転子の変形、破損を抑制し、回転子径を小径化し流体摩擦の低減を可能とする、永久磁石式ポンプ電動機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明では、固定子と回転子を有する永久磁石式回転電機において、前記永久磁石回転子の回転子鉄心内に1極を構成する永久磁石を磁極中心に2分割し、その2分割した磁石間に電磁鋼板となる連結部を設け、磁極中心と磁石磁化方向が平行になるように配置し、その永久磁石を挿入する磁石挿入孔の形状は永久磁石の幅方向の両端部にて、永久磁石の磁化方向と垂直になる面と対向する電磁鋼板の面との間に空隙を設け、対向する面の高さは磁石の磁化方向となる厚さよりも短い長さとした段差部を設け、更に段差の外側に段差と直角になる方向へ回転子外径側と磁極中心側に延びる空隙を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、永久磁石と電磁鋼板の線膨張差を考慮し、流体摩擦を低減可能とする永久磁石式ポンプ電動機を得ることができる。
永久磁石式ポンプ電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例1) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例1) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例1) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例1) 永久磁石式電動機の磁石保護の実施方法を示した説明図である。(実施例2) 永久磁石式電動機の磁石保護の実施方法を示した説明図である。(実施例2) 永久磁石式電動機の磁石保護の実施方法を示した説明図である。(実施例2) 永久磁石式電動機の磁石保護の実施方法を示した説明図である。(実施例3) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例4) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例4) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例5) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例6) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例7) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例7) 永久磁石式電動機の実施方法を示した説明図である。(実施例8) 永久磁石式電動機の応力の値示した説明図である。(実施例8) 永久磁石式ポンプ電動機のLNGプラントシステムの実施方法を示した説明図である。(実施例9)
以下本発明の詳細を図面を用いながら説明する。各図において同一部分は同じ番号を付与している。
図1は、本発明の第1実施例となる永久磁石式ポンプ電動機の断面図である。数MW級のLNGプラント用に適用されるポンプであり、電源はインバータ25から三相交流電源が供給され、回転速度は500〜7000min-1の範囲で回転し、図1に示すように電動機部分はポンプ内部にあり、約−162℃の液化LNGが充填された状態で縦置き運転される。永久磁石式ポンプ電動機1はポット5と呼ばれるポンプの最も外側になるケースとポット5の中に各部品を配置して密閉するためのヘッドカバー2にて覆われている。ポット5の内部はステージケース10が配置されており、ポット5とステージケース10の間には液化LNG32が流れる流路30が設けられている。ステージケース10の中にはポンプの主要部品となるインペラ11、ディフューザ12、更にモータケース13が配置されている。ステージケース10とモータケース13の間にも同様に液化LNG32が流れるように流路30が設けられている。モータケース8の中には電磁鋼板31にコイル14を施した、固定子6がモータケース13の内側に固定配置されている。回転子7は固定子6と同様に電磁鋼板31に永久磁石8が配置され、シャフトA9が締結されている。永久磁石8の材質はネオジウム磁石或いは液化LNGのような低温での磁気特性に優れたプラセオ磁石が適用される。また、シャフトA9も極低温下(−162℃)使用されるので材質はサブゼロ処理をしたSUS630を適用している。そのシャフトA9の端部にインペラ11とディフューザ12が締結されたシャフトB32が連結されている。モータケース13の軸方向両端部にはベアリングブラケット3とベアリングブラケット3に配置されたベアリング4にて回転子7は支持されている。
図2に電動機部の断面図である。永久磁石式電動機15は、4極36スロットの電動機である。固定子6は、継鉄部から内周面に突出した複数のティース16を備える円筒状の固定子鉄心と、ティース16を用いて分布的に素線を巻回したコイル14とを備える分布巻き固定子となっている。コイル14はU相、V相、W相の3相巻線が施されており36スロットで4極が電気的に作られるように巻回されている。ティース16の間に形成されたスロット17の外径側に上コイル18が配置され、内径側に下コイル19が配置されるようになっている。コイル14は、短節巻と呼ばれる方式で巻回されており、全節巻よりも渦電流損が低減される。コイル14は、スロット17に反時計回りに便宜的につけられた#1から#36までの番号のうち、#1スロットの下コイル19から出た素線が、#9の上コイル18に入るように結線されており、この結線が周方向に繰り返され3相巻線を構成している。#9スロットの番号は、スロット数36を極数4で除算した9.0とした値である。巻線ピッチと磁極ピッチとの比(短節度)を5/6にすることにより、第5次と第7次の空間高調波が低減される。尚、本実施形態では4極36スロットの組合せを採用したが、その他の極数、スロット数の組合せ、さらに集中巻や全節巻との組合せでもよい。
回転子7は、固定子6と同軸に回転可能となるよう配置され、回転子の電磁鋼板31の軸にシャフトA9が固定されている。回転子の電磁鋼板31の外周部に1極を構成する磁石挿入孔20が2つ配置されている。その2つの磁石挿入孔20は永久磁石8の磁化方向と、1極を構成する磁極中心と平行になる向きにする。更に2つの磁石挿入孔20の径方向位置は回転中心からの距離と同じにしている。つまり、2つの磁石挿入孔20は横一列の配置となる。こうすることで、V字型等と比べると回転子径を小径化することができ、永久磁石8の上部に鉄部を有していることから突極比も大きくすることが可能である。突極比を大きくとることで、リラクタンストルクを増やすことができ、磁石使用量を低減することができる。図3に回転子7の1極分の拡大図を示す。図3に示すように、永久磁石挿入孔20に配置された永久磁石の両端部に永久磁石の幅方向に空隙21を設けている。これは図4に示すように、永久磁石8に低温側に温度変化した場合、永久磁石8の磁化方向33に対して、平行の場合は収縮35する。これは使用している電磁鋼板31と同じ線膨張する方向になる。一方、永久磁石8の磁化方向33に対して直角方向は低温になると膨張34する。この方向に関しては、電磁鋼板31の場合は低温になると、収縮35することから空隙21が無い場合は電磁鋼板31及び永久磁石8に圧縮応力が発生し変形、破損が生じる可能性がある。また、特許文献1のように接着剤等を充填し空隙を無くしてしまった場合も、上述したように、線膨張の方向が異なることから電磁鋼板31、永久磁石8及び充填剤に変形、破損が生じる。さらに、充填剤中に気泡等が存在した場合、液化LNGのような−162℃の極低温状態になると、気泡の急激な収縮により充填剤自身が破損、さらに永久磁石8及び電磁鋼板31にも変形、破損が生じる。このように、極低温下で使用するには本実施例のように、永久磁石8の両端部に空隙21を設け充填剤等を用いないことで成立させることができる。
また、磁石挿入孔20は永久磁石8の両端部から空隙21を介して段差部22を設けている。この段差部22を設けることで、着磁された永久磁石8を磁石挿入孔20に挿入する際、磁気吸引力による永久磁石8の動きを拘束することができ、作業性が向上する。また、段差部22を形成する角部23は図3に示すように、曲線部を有し且つ、磁石の磁化方向内径側の面よりも回転子内径側に大きく膨らました形状としている。こうすることで、曲線部の半径を大きくすることができ、局所的の生じる、応力集中を低減させることができる。
図5〜図7に第2実施例となる、永久磁石8の周りを保護した図となる。図5に示すように、永久磁石8の全体にコーティング24を施している。これは、本案の第1実施例で説明したように、永久磁石8の両端部には空隙21を有していることから、永久磁石8は遠心力により、移動することが予想される。永久磁石8が磁石挿入孔20の内部で移動すると、永久磁石8の表面に傷が生じる可能性がある。そこで、本実施例では永久磁石8の表面をコーティング24を施すことで、永久磁石8が移動したことによる傷を防止できる。尚、コーティング厚さは永久磁石8が移動することにより、コーティング自身も削れる可能性があるため、可能な限りコーティング厚さは厚くすることが好ましい。また、コーティング24の材質はLNGに対しての化学耐性及び低温での安定性が必要となる。このことから、コーティングの材質はテフロンによるコーティングが最適である。更に図6で示すように、永久磁石8のコーティングを二重にしても良い。二重コーティングの場合、1層目のコーティングをニッケルメッキ等の金属メッキ25とし、2層目のコーティングをテフロン、エポキシ等にする。こうすることで、1層目のコーティングに傷や剥がれが生じても、2層目のコーティングにて永久磁石8を保護することができる。永久磁石8の移動による傷の保護、以外にも本実施例の目的は回転子7の組立て時にも有効である。特に、着磁された永久磁石8を用いる場合は、磁性材と接触する可能性が高いため、そのような時の保護にもなる。磁石のコーティングが困難な場合、図7に示すようにシート27により覆う方法でも同様の効果を得ることができる。着磁済みの永久磁石8を磁石挿入孔20に挿入する場合、図7に示すよう、シートを「コ」の字型に覆うことで、磁石挿入孔20に挿入する際のシートの捲れを防止できる。
図8に第3実施例となる、永久磁石を保護した図となる。図8に示すように、磁石挿入孔20に永久磁石8を配置した時、永久磁石8の磁化方向上下に対してライナー26を挿入している。電磁鋼板31は積層されていることから、磁石挿入孔20の内部は微少な凹凸が存在する。そのため、永久磁石8を磁石挿入孔20へ挿入するとき、その凹凸によりコーティングに傷や剥がれが生じる。これを防止するため、ライナー26を挿入している。ライナー26の材質は金属や薄いテフロン等が適しており、表面も滑らかな材質が好ましい。ライナー26を金属にした場合、高調波の影響により渦電流が発生し損失は増加するが、ライナー自体を分割することで渦電流による損失を低減できる。また、渦電流によりライナーの発熱に関しては、−162℃の低温下で使用される電動機であるため問題にならない。よって、本実施例も液化LNG中の低温下で使用する条件に基づいた実施例だと言える。
図9に第4実施例となる、回転子7の1極分の断面図を示す。図9に示すように、磁石挿入孔20の回転子外径側端部28壁を回転子外径と平行26に形成している。このような形状を形成することで、磁石の漏れ磁束を低減でき無負荷誘起電圧を増加できる。また、遠心力による応力も低減できる。例えば、図10のように磁石挿入孔20の形状を長穴形状37にし、本実施例と同様の位置に配置した場合と本実施例を適用した場合を比較すると、無負荷誘起電圧は約3%増加する。また、回転子外径側端部28付近の応力も約15%低減することができる。この部分は電気特性と強度特性がトレードオフの関係となるため、本実施例を適用することでトレードオフの関係を改善することができる。
図11に第5実施例となる、回転子7の1極分の断面図と外径d1と内径d0の関係を示す。液化LNG中で運転される永久磁石式電動機15の流体摩擦損失は回転子7を円筒物体と仮定し式(1)にて表せる。
ここで、Wm:流体摩擦損失、R:回転子半径、γ:比重量、L:軸方向長さ、ω:角速度、g:重力加速度、ζ:損失係数となる。この式1)から液中で電動機を運転した場合、回転子7の半径に対して4乗に比例して増加する。このことから、回転子7の径を大きくすると永久磁石式電動機15の効率は低下する。このことから、永久磁石式電動機15の効率を上げるには回転子7の径を可能な限り小さくすることが必要である。そこで、本実施例では回転子直径をd1とし回転子内径をd0とした場合、1.5≦d1/d0≦2.5にすることで、流体摩擦損失を低減した永久磁石式電動機15を成立することができる。これは本実施例1で示した、磁石配置が前提で成立する関係であり、磁石配置をV字型に配置した場合には成立しない。この関係式は永久磁石8を配置するのに必要な電磁鋼板面積を確保できる範囲であり、1.5以下にした場合、永久磁石8を配置できる面積が確保できなくなる。また、極端に磁石挿入孔20と回転子内径が近接状態となるため、応力が増加する問題も生じる。2.5以上にした場合は回転子7の内径を極端に小さくした場合となり、回転子7の内径を小さくすることはシャフトA9の径を小さくすることになるため、シャフトA9の剛性が低下しトルクの伝達不足や振動の増加、変形、破損が生じる可能性が高くなる。このことから、d1/d0の範囲は1.5≦d1/d0≦2.5とすることが望ましい。
図12に第6実施例となる、回転子7の1極分の断面図を示す。図12に示すように回転子鉄心内で極性が異なる極間部に空気層29を設けることで極間部から侵入してくる磁石磁束を防ぐことができる。これにより、固定子8へ行く磁石磁束量を増やすことができる。また、極間部から侵入する磁束の高調波による損失を低減できる。具体的には鉄損と永久磁石に発生する渦電流損失を低減することができ、永久磁石電動機15の効率を向上することができる。
図13に第7実施例となる、回転子7の1極分の断面図を示す。図13に示すように、回転子鉄心内の磁極中心部で永久磁石より外径側の位置に空気層29を設けることで、永久磁石8の上部にある電磁鋼板31の質量を減らすことができる。これは、磁石挿入孔20に働く遠心力は永久磁石8と永久磁石8の上部にある電磁鋼板31の和となる。遠心力は質量に比例するため、本実施例のように空気層29を設けることで永久磁石8の上部にある電磁鋼板31の遠心力を低減することができ、磁石挿入孔20に生じる応力も低減することができる。尚、図14に示すような、本実施例と実施例6を組合せることも可能である。これにより、本実施例と実施例6の両効果を得ることができる。
図15に第8実施例となる、回転子7の1極分の断面図を示す。図15に示すように、回転子外径側端部壁28が回転子7の外径と平行に形成された連結幅をaとし、1極を構成する永久磁石8を磁極中心に2分割し、その2分割した磁石間に設けた連結幅bとした場合、その関係がa>bになるようにしている。これは本実施例1での磁石配置が前提で成立する関係である。これは連結幅aと連結幅bに生じる応力が関係している。この応力の関係を示したのが図16である。図16の横軸は連結幅aを1に規格化してa/b比としている。縦軸は連結幅aに生じる応力をσaとし、連結幅bに生じる応力をσbとしている。同図から、横軸の同じ位置で両応力を比較した場合、σaの方が高くなっていることがわかる。磁石配置を磁極中心に対して直角になるよう平行に配置し、本発明のような磁石挿入孔20の形状とする場合は必ずこの関係になる。これは連結幅a部の応力成分は曲げ応力となり、連結幅b部は引張応力となるためである。更にこの両連結幅は電気特性と強度特性がトレードオフの関係になる。この両連結幅を狭めると永久磁石8からの短絡磁束を防止できるため、強度的に成立する限界まで両連結幅を狭めることが必要となる。このことから、上述した回転子構造にし、連結幅a及びbの両者を強度が成立する限界まで狭めるとa>bの関係となる。こうすることで、電気特性と強度特性の両者を最適化した状態にすることが可能となる。
図17は、本発明のLNG用プラントに配置した例を示す。第1実施例から第7実施例で示した永久磁石式ポンプ電動機1とインバータ30、LNG貯蔵タンク31を備え、液化LNG27を永久磁石式ポンプ電動機1が駆動することで、LNG貯蔵タンク31へ送られる。永久磁石式ポンプ電動機1はインバータ30から三相電源が供給され可変速運転される。また、本発明では、地上プラント或いは船舶にも同様に適用可能である。更に、永久磁石式ポンプ電動機は発電機として使用することも可能である。
1 永久磁石式ポンプ電動機
2 ヘッドカバー
3 ベアリングブラケット
4 ベアリング
5 ポット
6 固定子
7 回転子
8 永久磁石
9 シャフトA
10 ステージケース
11 インペラ
12 ディフューザ
13 モータケース
14 コイル
15 永久磁石式電動機
16 ティース
17 スロット
18 上コイル
19 下コイル
20 磁石挿入孔
21 空隙
22 段差部
23 角部
24 コーティング
25 金属メッキ
26 ライナー
27 シート
28 回転子外径側端部壁
29 空気層
30 インバータ
31 LNG貯蔵タンク
32 液化LNG
33 磁化方向
34 膨張
35 収縮
36 平行

Claims (10)

  1. 固定子と永久磁石回転子を有する永久磁石式ポンプであって、
    前記永久磁石回転子の回転子鉄心内に1極を構成する永久磁石2分割され、その2分割され永久磁石の一方と他方との間に電磁鋼板となる連結部設けられ、
    前記永久磁石挿入される磁石挿入孔の形状は、前記永久磁石と前記電磁鋼板との間に空隙設けられ、磁石の方向となる厚さよりも短い長さとした段差部が前記永久磁石の周方向幅両端部に設けられ設けられた段差と前記永久磁石の周方向幅の両端部に空隙部が設けられ、2分割された前記磁石挿入孔が隣接する側とその反対に延びる空隙設けられて成る形状であり、
    前記永久磁石回転子および前記固定子が、ポンプにより搬送される液体の流路とされる
    ことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機。
  2. 固定子と永久磁石回転子を有する永久磁石式ポンプであって、
    前記永久磁石回転子の回転子鉄心内に1極を構成する永久磁石2分割され、その2分割され永久磁石の一方と他方との間に電磁鋼板となる連結部設けられ、その2分割された永久磁石の一方と他方とは回転中心から互いに等しい距離になる位置に配置され
    前記永久磁石挿入される磁石挿入孔の形状は、前記永久磁石と前記電磁鋼板との間に空隙設けられ、磁石の方向となる厚さよりも短い長さとした段差部が前記永久磁石の周方向幅両端部に設けられ設けられた段差と前記永久磁石の周方向幅の両端部に空隙部が設けられ、2分割された前記磁石挿入孔が隣接する側とその反対に延びる空隙設けられて成る形状であり、
    前記永久磁石回転子および前記固定子が、ポンプにより搬送される液体の流路とされる
    ことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機。
  3. 請求項1又は2に記載の永久磁石式ポンプ電動機において、
    前記永久磁石をコーティングした
    ことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の永久磁石式ポンプ電動機において、
    前記回転子の磁石挿入孔に永久磁石を配置し、永久磁石の磁化方向上下にライナーを挿入した
    ことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の永久磁石式ポンプ電動機において、
    前記磁石挿入孔の回転子外径側端部壁が回転子外径と平行に形成された
    ことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の永久磁石式ポンプ電動機において、
    前記回転子の外径d1とし、内径d0とした場合、d1/d0の割合が1.5≦d1/d0≦2.5の範囲になるようにした
    ことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の永久磁石式ポンプ電動機において、
    前記回転子の回転子鉄心内で極性が異なる極間部に空気層を設けた
    ことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の永久磁石式ポンプ電動機において、
    前記回転子の回転子鉄心内の磁極中心部に永久磁石より外径側の位置に空気層を設けた
    ことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の永久磁石式ポンプ電動機において、
    前記磁石挿入孔の回転子外径側端部壁が回転子外径と平行に形成された連結幅をaとし、1極を構成する永久磁石を磁極中心に2分割し、その2分割した磁石間に設けた連結幅をbとした場合、aとbの関係がa>bになる
    ことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の永久磁石式ポンプ電動機をLNG用プラントに搭載したことを特徴とする永久磁石式ポンプ電動機システム。
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