JP5658831B2 - ランプ及び照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ランプ及び照明装置に関し、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いた直管形のLEDランプ及びこれを備えた照明装置に関する。
LEDは、高効率及び長寿命であることから、従来から知られる蛍光灯や白熱電球等の各種ランプにおける新しい光源として期待されており、LEDを用いたランプ(LEDランプ)の研究開発が進められている。
LEDランプとしては、両端部に電極コイルを有する直管形蛍光灯に代替する直管形のLEDランプ(直管形LEDランプ)、あるいは、ガラスバルブの両端部に電極コイルを有する発光管を備えた電球形蛍光灯及びフィラメントコイルを用いた白熱電球に代替する電球形のLEDランプ(電球形LEDランプ)等がある。例えば、特許文献1には、従来に係る直管形LEDランプが開示されている。また、特許文献2には、従来に係る電球形LEDランプが開示されている。
LEDランプにおいて、LEDは、LEDモジュールとして構成されている。LEDモジュールには、表面実装型(SMD:Surface Mount Device)又はCOB型(Chip On Board)等がある。SMD型のLEDモジュールは、樹脂成形された非透光性容器(キャビティ)の中に実装されたLEDチップが蛍光体含有樹脂によって封止されたパッケージ型のLED素子を用いたものであり、当該LED素子を基板の上に複数実装することで作製できる。一方、COB型のLEDモジュールは、基板上に複数のLEDチップ(ベアチップ)を直接実装して蛍光体含有樹脂によって封止することで作製できる。
特開2009−043447号公報 特開2009−037995号公報
LEDランプでは、LEDモジュールが筐体内に収納されている。LEDモジュールは、一定間隔で並べられた複数のLED(LED素子やベアチップ)を有する。この場合、LEDの並び方向に沿って発光輝度の高い領域(LEDが実装された部分)と発光輝度の低い領域(LEDが実装されていない部分)とが繰り返して現れるので、LEDランプの光(照明光)には輝度差が生じる。特に、光源がLEDである場合、LEDはランバーシアン配光であって放射角が比較的に狭いという特質を有するので、上記の輝度差が大きくなる。このように、従来のLEDランプでは、筐体を透過するLEDの光に輝度差が生じるので、ユーザに光の粒々感(以下、「粒々感」と記載する)を与えるという問題がある。
特に、直管形LEDランプでは、筐体として長尺状の直管が用いられているので、ユーザは一層粒々感を感じる傾向にある。さらに、LEDモジュールとしてSMD型のものを用いる場合、LEDチップが非透光性容器内に実装されて側方への光が遮断された構成のLED素子を複数配置するので、LED素子が配置された部分とLED素子が配置されない部分とで上記の輝度差が非常に大きくなり、ユーザはさらに粒々感を感じる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ユーザが感じられないまでに粒々感を抑制することのできるランプ及び照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るランプの一態様は、光拡散部を有する長尺状の筐体と、前記筐体の長尺方向に沿って前記筐体内に配置された複数の発光素子と、を備えたランプであって、前記複数の発光素子の各々の光が前記ランプの最外郭を透過したときに得られる輝度分布の半値幅をy(mm)とし、隣り合う前記発光素子の発光中心間隔をx(mm)とすると、y≧1.09xの関係を満たすことを特徴とする。
また、本発明に係るランプの一態様において、さらに、y≧1.21xである、としてもよい。この場合、x≧8である、としてもよい。あるいは、x<8である、としてもよい。
また、本発明に係るランプの一態様において、y≦1.49xである、としてもよい。この場合、x≧8である、としてもよい。あるいは、x<8である、としてもよい。
また、本発明に係るランプの一態様において、y>1.49xである、としてもよい。
また、本発明に係るランプの一態様において、前記光拡散部は、前記筐体の内面又は外面に形成されている、としてもよい。この場合、前記光拡散部は、光拡散シート又は光拡散膜である、としてもよい。
また、本発明に係るランプの一態様において、前記光拡散部は、前記筐体の内部又は外部に設けられたレンズ構造物である、としてもよい。
また、本発明に係るランプの一態様において、前記光拡散部は、前記筐体に形成された凹部又は凸部である、としてもよい。
また、本発明に係るランプの一態様において、さらに、前記筐体内に配置された長尺状の基板を備え、前記複数の発光素子の各々は、前記基板に実装されている、としてもよい。
また、本発明に係るランプの一態様において、さらに、前記筐体内に配置された長尺状の基台と、前記基台の上に実装された複数の容器とを備え、前記複数の発光素子の各々は、前記複数の容器の各々に実装されている、としてもよい。
また、本発明に係るランプの一態様において、前記筐体は、ガラスからなる直管である、としてもよい。
あるいは、本発明に係るランプの一態様において、前記筐体は、ポリカーボネートからなる直管である、としてもよい。
また、本発明に係る照明装置の一態様は、上記いずれかのランプを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが感じられないまでに粒々感を抑制することのできるランプ及び照明装置を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの概観斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの分解斜視図である。 図3Aは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの管軸方向における要部断面図である。 図3Bは、図3AのA−A’線における本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るLEDモジュール(COB)の平面図である。 図5は、本発明の他の実施の形態に係るLEDモジュール(SMD)の平面図である。 図6Aは、拡散部材を透過したLED1個からの光の輝度分布の一例を示す図である。 図6Bは、図6Aの輝度特性を有するLEDを複数配列したときにおける、LEDの位置と合成輝度との関係を示す図である。 図7Aは、測定材料(LEDの種類と拡散部材の主材料)を変えたときにおける、LED1個あたりの拡散部材透過光の半値幅と、当該LEDを複数配列したときにおけるLEDの発光中心間隔及び輝度均斉度との関係を示す図である。 図7Bは、図7Aに示す値をプロットしたときの図であって、LED1個あたりの拡散部材透過光の半値幅と、当該LEDを複数配列したときにおけるLEDの発光中心間隔と、輝度均斉度との関係を示す図である。 図7Cは、LEDの発光中心間隔(x)と輝度の分布半値幅(y)とをy=αxとして直線近似したときにおける直線傾きαと輝度の均斉度との関係を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態と比較例に係る直管形LEDランプにおける筐体の拡散材付着量と輝度均斉度との関係を示す図である。 図9(a)は、図8の「比較例」の場合の直管形LEDランプを点灯させたときの状態を示す平面図であり、図9(b)は、図8の「本発明」の場合の直管形LEDランプを点灯させたときの状態を示す平面図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る照明装置の概観斜視図である。
(本発明に至った経緯)
上述のとおり、長尺状の筐体を用いたLEDランプでは、粒々感を感じるという課題がある。この課題に対して、ランプの光拡散性を高めれば粒々感を解消することは自明のことである。しかしながら、単に拡散性を高めただけでは、その副作用として光束が低下してしまい、ランプ照度が低下してしまう。
したがって、光束低下を最小限に抑えた上で粒々感を抑制することが重要となるが、従来、このような課題に対する技術的な解決手段は見出されていなかった。その理由として、(1)粒々感の定義があいまいで数値化されておらず、ランプ設計にフィードバックすることが非常に困難であったということ、(2)粒々感に影響を与えるランプの構造として、光源素子の間隔や筐体(チューブ)の素材、あるいは、光源素子から筐体までの距離等が多種多様であるということ、が挙げられる。すなわち、従来は、粒々感に影響を及ぼしうるパラメータが非常に多い中で、光束低下を必要最小限に抑えて粒々感を抑制することが極めて困難であった。
そこで、本願発明者は、鋭意検討した結果、光束低下を最小限に抑えて効果的に粒々感を抑制することのできる画一的な領域を見出すとともに、その領域を数値化することに成功した。すなわち、本発明は、ランプ最外郭から発せられる光源1つの輝度分布をパラメータとして採用することで、輝度均斉度との関係で粒々感を定量化することができるという知見を得ることができた。本発明は、このようにして成し遂げたものであり、これにより、上記(1)及び(2)の課題を解決することができた。
なお、本明細書において、輝度均斉度とは、筐体の長尺方向における中央領域で測定したときの輝度均斉度のことである。
以下、上記知見に基づいて着想された本発明の実施の形態に係る発光装置及びランプについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
[ランプの全体構成]
まず、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプ1の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るランプの概観斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1は、従来の直管形蛍光灯に代替する直管形LEDランプであって、LEDモジュール10と、LEDモジュール10を収納する長尺状の筐体20と、筐体20の長手方向(管軸方向)の一方の端部に設けられた第1口金である給電用口金(給電側口金)30と、筐体20の長手方向の他方の端部に設けられた第2口金であるアース用口金(非給電側口金)40と、LEDモジュール10が配置される第1基台50及び第2基台54と、LEDモジュール10に電力を供給するためのコネクタ60と、LEDモジュール10が発する光を所定の方向に反射する反射部材70と、第1基台50を筐体20に取り付けるための取り付け部材80と、LEDモジュール10を発光させるための点灯回路90とを備える。なお、本実施の形態では、給電用口金30のみの片側一方から給電を受ける片側給電方式が採用されている。
以下、直管形LEDランプ1の各構成部材について、図2を参照しながら、図3A及び図3Bを用いて詳述する。図3Aは、本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの管軸方向における要部断面図である。図3Bは、図3AのA−A’線における本発明の実施の形態に係る直管形LEDランプの断面図である。
[LEDモジュール]
直管形LEDランプ1では、図2に示すように、長尺状のLEDモジュール10が筐体20の管軸方向に沿って複数配置される。ここで、LEDモジュール10の詳細構成について、図2を参照しながら、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態に係るLEDモジュールの平面図である。
図4に示すように、LEDモジュール10は、LEDチップが基板上に直接実装されたCOB型の発光モジュールであって、基板11と、複数のLED(ベアチップ)12と、LED12を封止する封止部材13と、モジュール外部からLED12を発光させるための電力の供給を受ける電極端子14とを備える。なお、図示しないが、LEDモジュール10には、各LED12に電力を供給するための金属配線、LED12と金属配線とを電気的に接続するための金ワイヤ、及び、LED12を保護するための保護素子等が設けられている。
基板11は、LED12を実装するためのLED実装基板である。本実施の形態では、基板11として、筐体20の管軸方向において長尺状の矩形基板を用いている。LED12は基板11の一方の面にのみ実装されている。図2に示すように、基板11は、LED12が実装される面である第1面(第1主面)11aと、第1面11aとは反対側の面である第2面(第2主面)11bとを有する。後述するように、LEDモジュール10は、基板11の第2面11bと第2基台54の載置面とが接触するように、第2基台54に載置される。
基板11としては、アルミナや窒化アルミニウム等からなる透光性を有するセラミックス基板、アルミニウム合金などの金属からなるメタルベース基板、ガラス基板、又は樹脂で構成された可撓性を有するフレキシブル基板(FPC)等を用いることができる。
LED12は、発光素子の一例であって、基板11上に直接実装される。図2及び図4に示すように、基板11には、複数のLED12が基板11の長手方向に沿ってライン状に一列配置されている。各LED12は、単色の可視光を発するベアチップであり、ダイアタッチ材(ダイボンド材)によって基板11上にダイボンディングされている。LED12としては、例えば通電されると青色光を発光する青色LEDチップを用いることができる。なお、本実施の形態において、筐体20内の全てのLED12は同じ光特性を有する。
各LED12は、金属配線又は金ワイヤ等によって、直列接続、並列接続、又は直列接続と並列接続との組み合わせ接続となるように構成することができる。
封止部材13は、光波長変換体である蛍光体を含む蛍光体含有樹脂であって、LED12からの光を所定の波長に波長変換(色変換)するとともに、LED12を樹脂封止してLED12を保護する。封止部材13は、基板11上の全てのLED12を一括封止するようにLED12の配列方向に沿って直線状に形成されている。このように、封止部材13が個々のLED12を封止するのではなく複数のLED12を一括して封止しているので、隣り合うLED12間の封止部材13からも白色光を放出させることができる。これにより、発光領域を、LED12が実装された部分だけではなく、LED12間にまで拡大することができるので、効果的に粒々感を抑制することができる。
封止部材13としては、例えばLED12が青色LEDである場合、白色光を得るために、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の黄色蛍光体粒子をシリコーン樹脂に分散させた蛍光体含有樹脂を用いることができる。これにより、黄色蛍光体粒子は青色LEDチップの青色光によって励起されて黄色光を放出するので、封止部材13からは、励起された黄色光と青色LEDチップの青色光とによって白色光が放出される。なお、封止部材13に、シリカ等の光拡散材も含有させても構わない。
電極端子14は、LED12を発光させるための直流電力を受電する給電部(外部接続端子)である。本実施の形態における電極端子14は、ソケット型に構成されており、直流電力を受電するための導電ピンを有する。当該導電ピンは、基板11上に形成された金属配線と電気的に接続されている。なお、電極端子14(ソケット)にコネクタ60の装着部61が装着されることにより、電極端子14はコネクタ60から電力の供給を受ける。
以上のようにして、LEDモジュール10が構成されている。なお、本実施の形態において、筐体20内に配置されるLEDモジュール10は全て同じ構成である。
なお、本実施の形態では、COB型のLEDモジュール10を用いたが、図5に示すようなSMD型のLEDモジュール10Aを用いても構わない。SMD型のLEDモジュール10Aは、基板11と、基板11上に一列に実装された複数のLED素子15Aとを備える。LED素子15Aは、非透光性樹脂(白樹脂等)によって成型された容器であるパッケージ(キャビティ)16Aと、パッケージ16Aの凹部底面に実装されたLED12(LEDチップ)と、パッケージ16Aの凹部に充填され、LED12を封止する蛍光体含有樹脂である封止部材13と、金属配線等とを備える。なお、図示しないが、複数のLED素子15Aは、基板11上にパターン形成された金属配線等によって互いに電気的に接続されるとともに電極端子14と電気的に接続されている。
[筐体]
筐体20は、透光性を有する直管(チューブ)であり、図2に示すように、両端部に開口を有する長尺筒体からなる外郭部材である。筐体20には、LEDモジュール10、第1基台50、第2基台54、及び点灯回路90等が収納される。
筐体20は、透光性材料によって構成することができ、ガラス管又はプラスチック管等を用いることができる。例えば、筐体20として、シリカ(SiO)が70〜72[%]のソーダ石灰ガラスによって構成された直管(ガラス管)、又は、アクリルやポリカーボネート等の樹脂材料からなる直管(プラスチック管)を用いることができる。
また、筐体20は、LEDモジュール10からの光を拡散させるための光拡散機能を備える光拡散部を有する。これにより、LEDモジュールから放射された光は、筐体20を通過する際に拡散する。光拡散部としては、例えば、筐体20の内面又は外面に形成された光拡散シート又は光拡散膜等がある。具体的には、シリカや炭酸カルシウム等の光拡散材(微粒子)を含有する樹脂や白色顔料を筐体20の内面又は外面に付着させることで、乳白色の光拡散膜を形成することができる。その他の光拡散部として、筐体20の内部又は外部に設けられたレンズ構造物、あるいは、筐体20に形成された凹部又は凸部がある。例えば、筐体20の内面又は外面にドットパターンを印刷したり、筐体20の一部を加工することで、筐体20に光拡散機能(光拡散部)を持たせることもできる。あるいは、筐体20そのものを、光拡散材が分散された樹脂材料等を用いて成形することで、筐体20に光拡散機能(光拡散部)を持たせることもできる。
なお、直管状の筐体20の構造としては、径方向の断面形状が略半球状に構成された半割り構造であってもよい。
[給電用口金]
給電用口金30は、LEDモジュール10に電力を供給するための口金であり、LEDモジュール10のLED12を点灯させるための電力を、ランプ外部(商用電源、あるいはLED点灯用の直流電源、等)から受ける。給電用口金30は、略有底円筒形状に構成されており、筐体20の一方の端部を蓋するように設けられる。本実施の形態における給電用口金30は、図2に示すように、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の合成樹脂からなる給電用口金本体31と、真ちゅう等の金属材料からなる一対の給電ピン32とからなる。
給電用口金本体31は、筐体20の管軸を通る平面を分割面として上下半分に分解可能であり、第1給電用口金本体部31aと第2給電用口金本体部31bとによって構成される。なお、給電用口金30は、給電ピン32を点灯回路90のソケットにリード線を介して電気的に接続した後に、第1給電用口金本体部31aと第2給電用口金本体部31bとで給電ピン32と筐体20の端部とを挟み込んだ状態で第1給電用口金本体部31aと第2給電用口金本体部31bとをネジ止めすることにより、筐体20の端部を覆うように固定される。
一対の給電ピン32は、給電用口金本体31の底部から外方に向かって突出するように構成されており、LEDモジュール10のLED12を点灯させるための電力として照明器具等の外部機器から所定の電力を受ける機能する。例えば、給電用口金30を照明器具のソケットに装着させることによって、一対の給電ピン32は商用100Vの交流電源から交流電力、あるいはLED点灯用電源からの直流電力を受ける状態となる。なお、一対の給電ピン32は、リード線によって筐体20内の点灯回路90と接続されており、一対の給電ピン32が受電した交流電力、もしくは直流電力は点灯回路90に供給される。また、この際、給電ピン32で受電した電力が交流電力の場合、点灯回路90は直流化の機能を有するものであるが、給電ピン32で受電した電力が直流電力の場合は点灯回路は直流の正及び負の方向を一定の向きに整えるための機能を有する。
[アース用口金]
アース用口金40は、金属製の第2基台54とアース接続されており、ランプ内に生じる異常電流を、 照明器具を介してグランドに流す。アース用口金40は、略有底円筒形状に構成されており、筐体20の他方の端部を蓋するように設けられる。本実施の形態におけるアース用口金40は、図2に示すように、PBT等の合成樹脂からなるアース用口金本体41と、真ちゅう等の金属材料からなる1本のアースピン42とからなる。
アース用口金本体41は、筐体20の管軸を通る平面を分割面として上下半分に分解可能であり、第1アース用口金本体部41aと第2アース用口金本体部41bとによって構成される。なお、アース用口金40は、接続部材43によってアースピン42を第1基台50に取り付けた後に、第1アース用口金本体部41aと第2アース用口金本体部41bとでアースピン42と筐体20の端部とを挟み込んだ状態で第1アース用口金本体部41aと第2アース用口金本体部41bとをネジ止めすることにより、筐体20の端部を覆うように固定される。
アースピン42は、アース用口金本体41の底部から外方に向かって突出するように構成される。アースピン42は、L字状の金属製の接続部材43(取り付け金具)によって第2基台54とねじ(不図示)により接続固定されている。アースピン42は、照明器具を介して接地されている。
[基台]
第1基台50及び第2基台54は、いずれも金属製であり、LEDモジュール10で発生する熱を放熱するヒートシンクとして機能するとともに、LEDモジュール10を載置及び固定するための基台として機能する。
第1基台50は、ヒートシンクの外郭を構成する部材であり、図2に示すように、筐体20の全長とほぼ同じ長さの長尺状に構成されている。第1基台50は、例えば、亜鉛めっき鋼板等の金属板を折り曲げ加工等することによって形成することができる。
第1基台50は、長尺状の底部(底板部)と、底部における第1基台50の短手方向(基板11の幅方向)の両端部に形成された第1壁部51及び第2壁部52とを有する。第1壁部51及び第2壁部52は、第1基台50を構成する金属板を折り曲げ加工することによって衝立状に形成されている。図3Bに示すように、LEDモジュール10の基板11は第1壁部51と第2壁部52とによって挟持されており、LEDモジュール10は、第1壁部51と第2壁部52とによって基板11の短手方向の動きが規制された状態で第1基台50に配置される。
また、図2及び図3Bに示すように、第1壁部51には、当該第1壁部51から第2壁部52に向かって突出する複数の第1突出部51aが形成されている。同様に、第2壁部52には、当該第2壁部52から第1壁部51に向かって突出する複数の第2突出部52aが形成されている。図3Bに示すように、第1突出部51a及び第2突出部52aは、LEDモジュール10における基板11の第1面11aにおいて係止するような係止爪として構成されている。これにより、LEDモジュール10(基板11)は、基板11の第1面11aに対して垂直な方向における動きが規制され、第1突出部51aと第2突出部52aとによってLEDモジュール10が上方に飛び出さないようにして第1基台50に固定されている。
また、図3Aに示すように、第1基台50の底部には、第2基台54を付勢するための付勢部53が形成されている。付勢部53は、例えば第1基台50を構成する金属板の一部を切り起こして形成された板バネとして形成することができる。このように構成された付勢部53は、反射部材70に当接するように構成されており、板バネの弾性力による付勢によって反射部材70(第2基台54)に対して押圧力を付与している。これにより、LEDモジュール10(基板11)は、第1突出部51a及び第2突出部52aと付勢部53との間において押圧力を受けた状態で保持される。
第2基台54は、長尺状の基板からなり、第1基台50とLEDモジュール10の基板11との間に配置される中板ヒートシンクである。第2基台54には、LEDモジュール10(基板11)が載置される。すなわち、第2基台54と基板11の第2面11bとが接触した状態で、LEDモジュール10は第2基台54に配置される。なお、第2基台54には、LEDモジュール10の他に点灯回路90も載置される。
なお、第2基台54は、金属等の高熱伝導性材料によって構成することが好ましく、本実施の形態では、熱伝導率が237[W/m・K]であるアルミニウムによって構成されたアルミ板を用いた。
[コネクタ]
コネクタ60は、隣り合うLEDモジュール10同士を電気的に接続する導電線であり、LEDモジュール10の電極端子14に装着される装着部(コネクタ部)61と、電極端子14を介してLEDモジュール10に供給する電力を通すための電力供給線62とを有する。
装着部61は、電力供給線62の両端部に設けられており、電極端子14と嵌合するように構成された略矩形状の樹脂成形部と、当該樹脂成形部に設けられた導電部とからなる。また、電力供給線62は、ハーネスと呼ばれるリード線によって構成されている。本実施の形態において、コネクタ60は直流電力を供給するように構成されており、電力供給線62は、正電圧を供給する正電圧供給線と負電圧を供給する負電圧供給線とからなる。
なお、給電用口金30に最も近いLEDモジュール10と点灯回路90とがコネクタ60によって電気的に接続されることで、点灯回路90からLEDモジュール10へと、正及び負の向きが適切な値に整えられた直流電力が供給される。また、隣り合うLEDモジュール10同士も、コネクタ60を介して一方のLEDモジュール10から他方のLEDモジュールへと電力が供給される。
[反射部材]
図2に示すように、反射部材70は、ランプの光取り出し効率を向上させるために、LEDモジュール10が発する光を一定の方向に反射するように構成されている。反射部材70は、電気絶縁性及び光反射性を有する材料によって構成されており、例えば、二軸延伸ポリエステル(PET)フィルム等からなる絶縁反射シートを加工することによって構成することができる。
本実施の形態において、反射部材70は、断面コの字状に加工されており、第1基台50における第1壁部51の内面と面接触する第1反射面部と、第2壁部52の内面に面接触する第2反射面部とを有する。これにより、LEDモジュール10からの光は、反射部材70の第1反射面部及び第2反射面部によって反射される。
また、反射部材70は、第1基台50と第2基台54との間に配置される。具体的に、反射部材70は、第1基台50の段差部に載置されており、反射部材70の第1基台50側の面は第1基台50の付勢部53(不図示)の弾性力によって付勢されている。
[取り付け部材]
図3Aに示すように、第1基台50の底部には形成された開口には、取り付け部材80が取り付けられている。取り付け部材80は、第1基台50が第1基台50の長手方向に対して可動するように第1基台50に取り付けられている。
取り付け部材80は、第1基台50の底部に形成された開口に掛合する掛合片81と、筐体20の内面側に対向する凹部82とを有する。
掛合片81は、第1基台50の長手方向において、第1基台50の底部における開口の縁部とは隙間をあけて配置されるとともに、当該開口の縁部に掛合するようにして構成されている。具体的に、掛合片81は、第1基台50の底部の筐体20側の面に引っ掛かるようにしてフック状に形成されている。また、図3Bに示すように、取り付け部材80の凹部82にはシリコーン樹脂等の接着剤83が充填されており、この接着剤83によって取り付け部材80と筐体20とが接着固定される。
このように、取り付け部材80は、筐体20に対しては接着固定されているが、第1基台50に対しては可動であり、取り付け部材80は第1基台50に対して摺動するように構成されている。本実施の形態では、取り付け部材80の掛合片81と第1基台50とが摺動するように構成されている。
[点灯回路]
点灯回路90は、LEDモジュール10におけるLED12の点灯状態を制御するためのLED点灯回路(LED制御回路)であって、入力された交流電力を直流電力に変換して出力する回路、又は別に設置されたLED点灯用電源からの直流電力を、正及び負の向きを適切な向きに整える機能を有する回路を備える。図2に示すように、本実施の形態において、点灯回路90は、回路基板90aと、回路基板90aに実装された複数の回路素子からなる回路素子群90bとを備える。
回路基板90aは、実装された電子部品を互いに配線するための所定の配線パターン(不図示)が形成されたプリント基板であり、例えばガラスエポキシ基板等を用いることができる。
回路素子群90bは、LEDモジュール10のLED12を点灯させるための複数の回路素子によって構成される。回路素子群90bは、例えば入力された交流電力を全波整流するダイオードブリッジ回路(整流回路)及びヒューズ素子等によって構成される。回路素子群90bとしては、その他必要に応じて、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオード又はトランジスタ等を備えてもよい。
また、点灯回路90は、給電用口金30に設けられた一対の給電ピン32から交流電力又は直流電力を受電する入力ソケット90c(入力部)と、LEDモジュール10に対して正と負の向きまで含めて適切な値に整えられた直流電力を出力する出力ソケット90d(出力部)とを備える。入力ソケット90cは、リード線を介して一対の給電ピン32と電気的に接続された入力コネクタ端子が差し込まれる。また、出力ソケット90dには、リード線を介してLEDモジュール10と電気的に接続された出力コネクタ端子が差し込まれる。なお、入力ソケット90c及び出力ソケット90dとは、回路基板90aに形成された配線パターンによって回路素子群90bの回路素子と電気的に接続されている。
このように構成される点灯回路90は、第2基台54上に載置され、点灯回路カバー91によって覆われる。点灯回路カバー91は絶縁樹脂によって構成されており、点灯回路90を保護する。
以上のように構成される直管形LEDランプ1において、LEDモジュール10、第1基台50、第2基台54、コネクタ60、反射部材70、取り付け部材80、点灯回路90、点灯回路カバー91、給電ピン32及びアースピン42は、長尺状の光源モジュールとして一体化される。すなわち、各構成が一体化された光源モジュールは、各構成同士の電気的及び物理的な接続が完了した状態である。そして、この光源モジュールを筐体20に挿通させた後に、給電用口金本体31及びアース用口金本体41を筐体20の両端部のそれぞれに取り付けることにより、直管形LEDランプ1が完成する。
次に、本発明の実施形態に係る直管形LEDランプ1の特徴構成について、本発明に至った経緯も含めて説明する。
上述のとおり、LEDランプでは、筐体内に複数のLEDが一定間隔で配置されていることから、LEDの並び方向において高輝度領域(LEDが実装された部分)と低輝度領域(LEDが実装されていない部分)とが繰り返して現れる。このため、LEDランプの光は、高輝度領域と低輝度領域との輝度差により、ユーザに粒々感を与えるという問題がある。
そこで、本発明者らは、筐体に所望の光拡散機能を持たせることによって上記輝度差を抑制することで、上記粒々感を解消することを試みた。
まず、LEDが発する光を、拡散処理が施された透光部材(拡散部材)に透過させたときの輝度分布について説明する。図6Aは、拡散部材を透過したLED1個からの光の輝度分布の一例を示す図である。図6Bは、図6Aの輝度特性を有するLEDを複数配列したときにおける、LEDの位置と合成輝度との関係を示す図である。
図6Aに示すように、LED1個からの光が拡散部材を透過したときの透過光の輝度分布は、最大輝度(約15,000cd/m)を中心として全方位に連続的に広がる正規分布となっている。最大輝度を示す位置は、LEDの発光中心である。なお、図6Aの例は、測定対象物である拡散部材から輝度測定装置(HiLand製RISA)を130cm離し、測定画面の横軸幅を30cmに調整して測定したときの結果を示している。
そして、このような輝度特性を有するLEDを直線状に等間隔で複数配列したときに合成される輝度分布は、図6Bに示すような分布となる。図6Bに示すように、LEDの並び方向において最大輝度(約28,000cd/m)と最小輝度(約25,000cd/m)とが繰り返して現れる分布となる。
そして、本発明者らが鋭意検討した結果、最大輝度に対する最小輝度の割合を輝度均斉度(%)としたときに、当該輝度均斉度を85%以上とすることにより、粒々感がほとんど感じられなくなることが分かった。
さらに、本発明者らは、実験を重ねた結果、LED1個の輝度分布における半値幅(図6A)と、複数のLEDを配列したときにおける隣り合うLEDの発光中心間隔(図6B)と、輝度均斉度とには、相関関係があるということを突き止めた。なお、半値幅は、FWHM(Full Width at Half Maximum)である。また、発光中心間隔は、隣り合うLEDにおいて、各々のLEDの輝度分布の中心(最大輝度)同士の間隔である。
以下、この実験結果について、図7A及び図7Bを用いて説明する。図7Aは、LED1個あたりの拡散部材透過光の半値幅と、当該LEDを複数配列したときにおけるLEDの発光中心間隔及び輝度均斉度とについて、測定材料(LEDの種類と拡散部材の主材料)を変えたときの各値を示す図である。図7Bは、図7Aに示す値をプロットしたときの図である。
図7Aにおいて、「COB」とは、COB型のLEDモジュールであって、LED1個はベアチップである。また、「SMD」とは、SMD型のモジュールであって、LED1個はパッケージ型のLED素子である。また、「ガラス」とは、表面に拡散膜が形成されたガラス板であり、「ポリカ」とは、表面に拡散膜が形成された、もしくは内部に光拡散材等を混入するなどして素材そのものが光拡散の機能を有するポリカーボネート製の樹脂板である。
図7Aの結果をもとに検討した結果、複数のLEDの各々の光が拡散部材を透過したときに得られる輝度分布の半値幅をy(mm)とし、隣り合うLEDの発光中心間隔をx(mm)とすると、一列に並べられたLEDの輝度の均斉度は、y=αxとして直線近似できることが分かった。また、LEDの光を拡散させる拡散部材の材料がガラス及びポリカーボネートのいずれであっても直線近似できることが分かった。また、LEDモジュールがSMD型及びCOB型のいずれであっても直線近似できることが分かった。すなわち、拡散部材やLEDモジュールの種類によらず、一列に並べられたLEDにおける輝度均斉度は直線近似できることが分かった。
具体的には、図7Bに示すように、85%の輝度均斉度は、y=1.09xとして直線近似できることが分かった。また、90%の輝度均斉度は、y=1.21xとして直線近似できることが分かった。さらに、95%の輝度均斉度は、y=1.49xとして直線近似できることが分かった。
また、各直線における相関係数Rは、0.99又は1.00であることから、輝度分布の半値幅yとLEDの発光中心間隔xと輝度均斉度とには高い相関関係があることも確認できている。なお、LEDランプの実用上、発光中心間隔xは3mm以上30mm以下とすることが好ましいが、少なくともこの範囲においては高い相関関係があることが確認できている。
ここで、図7Bの結果をもとにして、上記のようにy=αxとして直線近似したときにおける直線傾きαと輝度の均斉度との関係を図7Cに示す。
本実験における拡散部材は、本実施の形態における直管形LEDランプ1の最外郭に相当すると考えることができる。したがって、図7B及び図7Cに示すように、直管形LEDランプ1において、筐体20と、筐体20の管軸方向(長尺方向)に沿って並べられた複数のLED12とが、y≧1.09xの関係を満たすように構成することにより、輝度均斉度を85%以上とすることができる。これにより、複数のLED12の並び方向において現れる高輝度領域と低輝度領域輝度との輝度差を抑制することができるので、ユーザに粒々感をほとんど感じさせないようにすることができる。なお、本実施の形態において、ランプの最外郭は筐体20としているが、これに限らない。
次に、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1において、筐体20における拡散材の付着量と輝度均斉度との関係について、図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態と比較例に係る直管形LEDランプにおける筐体の拡散材付着量と輝度均斉度との関係を示す図である。なお、図8は、シリカ・アクリル樹脂に拡散材として炭酸カルシウムを付着させて拡散膜を形成したときの結果を示している。
図8に示すように、筐体20の表面の拡散膜を形成する際の拡散材(炭酸カルシウム)の付着量が0.78g(比較例)の場合、輝度均斉度は72%程度であった。これに対して、拡散材の付着量が1.27g、1.33g、1.39g、1.45g、1.51g(本発明)の場合、輝度均斉度が90%以上とすることができた。したがって、筐体20に拡散膜を形成するときの拡散材の付着量を1.27g以上とすることで、粒々感を与えることのないLEDランプを実現することができる。なお、この実験では、LED素子を5mm間隔で実装したCOB型のLEDモジュール10と、ガラス管の筐体20とを用いている。なお、上記の付着量は、直管40Wタイプ代替を想定した直管形LEDランプの場合、すなわちガラス管の長さが約1170mm、内径直径が約25mmの場合である。
ここで、実際に直管形LEDランプを点灯させたときの状態について、図9を用いて説明する。図9の(a)は、図8の「比較例」の場合の直管形LEDランプを点灯させたときの平面図であり、(b)は、図8の「本発明」(1.27g)の場合の直管形LEDを点灯させたときの平面図である。なお、図9では、LED素子を5mm間隔で実装したCOB型のLEDモジュール10と、ガラス管の筐体20とを用いている。
図9の(a)に示すように、比較例に係る直管形LEDランプでは、粒々感を感じる。これに対して、図9の(b)に示すように、本発明に係る直管形LEDランプでは、粒々感が全く感じられない。
以上、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1によれば、筐体20とLED12とがy≧1.09xの関係を満たすように構成されている。これにより、筐体20を透過するLED12の光の輝度均斉度を85%以上とすることができるので、粒々感がほとんど感じられないLEDランプを実現することができる。
また、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1において、y≧1.21xとすることが好ましい。これにより、筐体20を透過するLEDの光の輝度均斉度を90%以上とすることができるので、粒々感を実質的に認識できないレベルにまで抑制することができる。
また、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1において、1.21x≦y≦1.49xとしてもよい。これにより、筐体20を透過するLEDの光の輝度均斉度を90%以上とすることができるとともに、輝度均斉度の上限を制限することで過剰な拡散を抑制することができる。したがって、粒々感を実質的に認識できないレベルにまで抑制しつつ、過剰な拡散機能を持たせたことに伴う発光効率の低下を抑制することができる。
あるいは、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1において、y>1.49xとしてもよい。これにより、筐体20を透過するLEDの光の輝度均斉度を95%以上とすることができるので、粒々感を全く認識できないレベルにまで抑制することができる。
また、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1において、y≧1.21x、かつ、x≧8としてもよい。これにより、粒々感を実質的に認識できないレベルにまで抑制することができるだけではなく、発光中心間隔を大きくしてLEDの数を削減することができる。したがって、製造コストを低く抑えることができるとともに、低密度実装とすることができるのでLED単体レベルでの発光効率を向上させることができる。
あるいは、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1において、y≧1.21x、かつ、x<8としてもよい。これにより、粒々感を実質的に認識できないレベルにまで抑制することができる。さらに、発光中心間隔を小さくして拡散性の低い筐体20とすることができるので、筐体20での光損失を小さくすることができる。また、LED(光源)から筐体20までの距離を小さくすることができるので、小型のLEDランプを実現することができる。
また、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1において、1.21x≦y≦1.49x、かつ、x≧8としてもよい。これにより、粒々感を実質的に認識できないレベルにまで抑制することができるだけではなく、輝度均斉度の上限を制限することで過剰な拡散を抑制することができる。さらに、発光中心間隔を大きくしてLEDの数を削減することができるので、製造コストを低く抑えることができるとともに、低密度実装とすることができるのでLED単体レベルでの発光効率を向上させることができる。
あるいは、本実施の形態に係る直管形LEDランプ1において、1.21x≦y≦1.49x、かつ、x<8としてもよい。これにより、粒々感を実質的に認識できないレベルにまで抑制することができるとともに、輝度均斉度の上限を制限することで過剰な拡散を抑制することができる。さらに、発光中心間隔を小さくして拡散性の低い筐体20とすることができるので、筐体20での光損失を小さくすることができる。また、LED(光源)から筐体20までの距離を小さくすることができるので、小型のLEDランプを実現することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る照明装置2について、図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態に係る照明装置の概観斜視図である。
図10に示すように、本発明の実施の形態に係る照明装置2は、ベースライトであって、直管形LEDランプ1と照明器具100とを備える。
直管形LEDランプ1は、上記の実施の形態に係る直管形LEDランプ1であって、照明装置2の照明用光源として用いられる。なお、本実施の形態では、図10に示すように、2本の直管形LEDランプ1を用いている。
照明器具100は、直管形LEDランプ1と電気的に接続され、かつ、当該直管形LEDランプ1を保持する一対のソケット110と、ソケット110が取り付けられる器具本体120とを備える。器具本体120は、例えばアルミ鋼板をプレス加工等することによって成形することができる。また、器具本体120の内面は、直管形LEDランプ1から発せられた光を所定方向(例えば、下方である)に反射させる反射面となっている。
このように構成される照明器具100は、例えば天井等に固定具を介して装着される。なお、照明器具100には、直管形LEDランプ1の点灯を制御するための回路等が内蔵されていてもよい。また、直管形LEDランプを覆うようにカバー部材が設けられていてもよい。
以上、本発明に係る直管形ランプ及び照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、給電用口金30のみの片側から給電を行う片側給電方式としたが、両側から給電を行う両側給電方式を採用しても構わない。この場合、第2口金として、アース用口金40に代えて、給電用口金30を用いればよい。
また、上記実施の形態では、第2口金としてアース用口金40を用いたが、アース機能を持たせずに単に照明器具との取り付け部として機能する口金を第2口金として用いても構わない。
また、上記実施の形態において、給電用口金30は、L形ピンの給電ピン32を有するL形口金としたが、G13口金としても構わない。同様に、アース用口金40もG13口金としてもよい。
また、上記実施の形態において、LEDモジュールは、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって白色光を放出するように構成したが、これに限らない。例えば、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDと組み合わせることによりに白色光を放出するように構成しても構わない。あるいは、青色LEDチップよりも短波長である紫外光を放出する紫外LEDチップと主に紫外光により励起されて青色光、赤色光及び緑色光を放出する青色蛍光体粒子、緑色蛍光体粒子及び赤色蛍光体粒子とによって白色光を放出するように構成してもよい。
また、上記実施の形態において、発光素子としてLEDを例示したが、半導体レーザ等の半導体発光素子、又は、有機EL(Electro Luminescence)や無機EL等のEL素子、その他の固体発光素子を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、直管形LEDランプについて説明したが、本発明は、環状の丸管で構成された丸管形LEDランプにも適用することもできる。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明は、LED等の発光素子を用いたランプ、例えば直管形LEDランプ及びこれを備えた照明装置等において広く利用することができる。
1 直管形LEDランプ
2 照明装置
10、10A LEDモジュール
11 基板
11a 第1面
11b 第2面
12 LED
13 封止部材
14 電極端子
15A LED素子
16A パッケージ
20 筐体
30 給電用口金
31 給電用口金本体
31a 第1給電用口金本体部
31b 第2給電用口金本体部
32 給電ピン
40 アース用口金
41 アース用口金本体
41a 第1アース用口金本体部
41b 第2アース用口金本体部
42 アースピン
43 接続部材
50 第1基台
51 第1壁部
51a 第1突出部
52 第2壁部
52a 第2突出部
53 付勢部
54 第2基台
60 コネクタ
61 装着部
62 電力供給線
70 反射部材
80 取り付け部材
81 掛合片
82 凹部
83 接着剤
90 点灯回路
90a 回路基板
90b 回路素子群
90c 入力ソケット
90d 出力ソケット
91 点灯回路カバー
100 照明器具
110 ソケット
120 器具本体

Claims (17)

  1. 光拡散部を有する長尺状の筐体と、
    前記筐体の長尺方向に沿って前記筐体内に配置された複数のLEDチップと、を備えたランプであって、
    前記複数のLEDチップの各々の光が前記ランプの最外郭を透過したときに得られる輝度分布の半値幅をy(mm)とし、隣り合う前記LEDチップの発光中心間隔をx(mm)とすると、
    y≧1.09xの関係を満たす、
    ランプ。
  2. さらに、y≧1.21xである、
    請求項1に記載のランプ。
  3. さらに、y≦1.49xである、
    請求項2に記載のランプ。
  4. さらに、y>1.49xである、
    請求項2に記載のランプ。
  5. さらに、x≧8である、
    請求項2に記載のランプ。
  6. さらに、x<8である、
    請求項2に記載のランプ。
  7. さらに、x≧8である、
    請求項3に記載のランプ。
  8. さらに、x<8である、
    請求項3に記載のランプ。
  9. 前記光拡散部は、前記筐体の内面又は外面に形成されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のランプ。
  10. 前記光拡散部は、光拡散シート又は光拡散膜である、
    請求項9に記載のランプ。
  11. 前記光拡散部は、前記筐体の内部又は外部に設けられたレンズ構造物である、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のランプ。
  12. 前記光拡散部は、前記筐体に形成された凹部又は凸部である、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のランプ。
  13. さらに、前記筐体内に配置された長尺状の基板を備え、
    前記複数のLEDチップの各々は、前記基板に実装されている、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載のランプ。
  14. さらに、
    前記筐体内に配置された長尺状の基台と、
    前記基台の上に実装された複数の容器とを備え、
    前記複数のLEDチップの各々は、前記複数の容器の各々に実装されている、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載のランプ。
  15. 前記筐体は、ガラスからなる直管である、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載のランプ。
  16. 前記筐体は、ポリカーボネートからなる直管である、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載のランプ。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のランプを備える、
    照明装置。
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