JP5657735B2 - 炉内台車運搬装置 - Google Patents

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Description

本発明は、火葬前工程と火葬後工程に用いられる柩用運搬車と炉内台車運搬車の2台の運搬車を1台で兼用することのできる炉内台車運搬装置に関する。
火葬の工程は、霊柩車で運ばれて来た柩を、火葬場内に搬送し、告別を行った後、火葬炉に投入する火葬前工程と、火葬(燃焼)終了後、炉内台車に載った焼骨を火葬炉から移動させ収骨を行う火葬後工程とに分けられる。
これらの一連の工程を行うのに、従来においては、火葬前工程には柩用運搬車、火葬後工程には炉内台車運搬車の2台の運搬車が使用されている。
前者の柩用運搬車は、火葬場まで搬送されてきた柩を霊柩車から載せ替え、告別後に主燃焼室前の火葬炉前室の炉内台車上に柩を搬送するもので、炉内台車上に載せられた柩は、火葬炉前室から主燃焼室内に搬送され、火葬される。柩を炉内台車上に移し替えた後の柩用運搬車は、火葬炉前室から引き出され、運搬車置き場へ移動される。
後者の炉内台車運搬車は、火葬、冷却後に、主燃焼室から火葬炉前室まで引き出された炉内台車を拾骨室まで搬送するもので、炉内台車上の遺骨の拾骨が終わると、炉内台車を一旦火葬炉前室に戻し、火葬炉前室に炉内台車を残して炉内台車運搬車を引き出し、運搬車置き場へ移動する。火葬炉前室に戻された炉内台車上の遺骨の残りは、残骨灰吸引装置により吸引され、清掃される。
このように、従来においては、火葬前工程と火葬後工程で2種類の運搬車が用いられるが、2種類の運搬車を備えておくことは、運搬車の総数が多くなり、その設置スペースも広く確保する必要がある。
そこで、柩用運搬車と炉内台車運搬車とを1台の運搬車で兼用したものとして、特許文献1に記載された構造のものがある。
この特許文献1に記載された炉内台車の駆動装置は、運搬車と火葬炉前室の両方に、炉内台車を搬送する運搬車用コンベヤと前室用コンベヤを設け、炉内台車の裏面にアームの中間部を、アームの両端部が上下に揺動可能となる状態で軸支し、アームの一端部に第一フックを、他端部に第二フックを設け、運搬車用コンベヤに、コンベヤ作動中に第一フックとの連結をする第一係合部を設け、前室用コンベヤに、コンベヤ停止中に第二フックとの連結をする第二係合部を設け、運搬車用コンベヤの前端部を移動している第一係合部の進行方向が反転する過渡領域内の第一係合部と停止中の第二係合部との間隔を、第一フックと第二フックとの間隔に合わせて設定したものである。
この装置を使用するときは、火葬施設のホールに配備してある運搬車を火葬炉前室側に移動し、火葬炉前室の床の前端と運搬車の前端を近接させて位置決めした状態で、炉内台車の連結を運搬車用コンベヤから前室用コンベヤに自動的に切り換え、またその逆に、炉内台車の連結を前室用コンベヤから運搬車用コンベヤに自動的に切り換えるものである。
特開平11−337024号公報
前掲の特許文献1に開示された炉内台車の駆動装置は、1台の運搬車で炉内台車の出し入れを行うことができるが、火葬炉前室のみならず運搬車にもコンベヤを搭載しており、両方のコンベアにそれぞれコンベヤ駆動用モータ等の機構が必要となり、構造が複雑になるとともにコストが嵩むという問題がある。
そこで本発明は、運搬車に運搬車用コンベヤを搭載することなく、柩の炉内台車への移し替え、さらに火葬後の遺骨が乗っている炉内台車の運搬車への載せ替えを可能とし、それにより構造が簡素化され、コストも削減できる炉内台車運搬装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため、本発明の炉内台車運搬装置は、その上に柩が載せられ、火葬炉前室と主燃焼室との間に敷設されたレール上を走行可能な炉内台車と、前記レールに沿って前記炉内台車を前記火葬炉前室と前記主燃焼室との間で移送する炉内台車移送装置と、前記炉内台車を搭載可能で、火葬施設の床面を走行可能な運搬車とを有し、前記炉内台車には、前記運搬車との連結と、前記炉内台車移送装置との連結を選択的に行う連結器を備え、前記運搬車は、前記炉内台車の前方及び両側部を包囲するとともに、前記火葬炉前室のレール台の基端部及び両側部を包囲する位置まで移動可能な、後部開放の平面視コ字状のフレームを有し、前記フレームには、柩の幅方向の両側部の底部を支持する平行な一対の柩受け用アームと、前記一対の柩受けアームの昇降および前記柩の幅方向に沿った水平移動を行うアーム駆動機構を設け、前記平面視コ字状のフレームには、前記炉内台車の底部の複数箇所を支持する台車支持台を備え、前記台車支持台に支持された状態の炉内台車の車輪の高さは、前記火葬炉前室と主燃焼室との間に敷設されたレールに車輪が載ったときの車輪の高さよりも低く設定されており、かつ、前記レールの手前側に、前記炉内台車が前記運搬車から当該レールに載るときに炉内台車の底部位置を前記台車支持台よりも高くするための傾斜を設けたことを特徴とする。
本発明においては、告別終了後、運搬車を火葬炉前室の前方に位置決めし、運搬車を押し込むと、火葬炉前室のレール台をコ字状フレームが囲む状態で停止し、運搬車の柩受け用アームによって支持されている柩が、火葬炉前室のレール台上に引き出されている炉内台車の上部に位置付けされる。次いでアーム駆動機構を用いて柩受け用アームを下降させると、柩は炉内台車上に載せ替えられる。その後、炉内台車移送装置を用いて炉内台車を主燃焼室に移動させ、炉内台車上に載せられている柩を燃焼させ、火葬を行う。
火葬後、炉内台車移送装置を用いて炉内台車を主燃焼室から火葬炉前室に移動させ、炉内台車上の焼骨を冷却する。冷却後、炉内台車と炉内台車移送装置との連結を解除するとともに、炉内台車と火葬炉前室内の運搬車との連結を行う。連結が完了した状態で運搬車を手前に移動すると、炉内台車の車輪がレール上を移動し、レールの手前の傾斜を移動する際に、炉内台車の自重で前方に自動的に移動してくる。そのとき、炉内台車の底部が運搬車の台車支持台に下りてくるために、炉内台車は台車支持台により支持、固定される。そのため、運搬車に対して炉内台車が勝手に移動することはない。
運搬車を火葬炉前室から拾骨室に移動させてから停止し、炉内台車上の遺骨の拾骨を行ってもらう。
拾骨後、炉内台車を火葬炉前室に収納するために、運搬車を火葬炉前室の前方に位置決めし、運搬車を押し込むと、運搬車に搭載されている炉内台車の車輪が、火葬炉前室のレール台のレール上に乗り上げる。レールの手前側には傾斜が設けられているので、炉内台車の車輪がレール上に乗り上げる際に、傾斜の分だけ炉内台車が持ち上げられ、運搬車のフレームに設けられている台車支持台から炉内台車が浮いた状態となる。火葬炉前室の奥まで炉内台車が押し込まれた状態で、運搬車と炉内台車の連結を解除するとともに、炉内台車と炉内台車移送装置との連結を行う。その後、運搬車を後退させると、炉内台車は火葬炉前室のレール台上に残された状態で、運搬車のみを火葬炉前室外に移動して火葬施設の所定の場所に移動させることもできるが、運搬車は、非使用時は火葬炉前室内部に収納したままとすることもできる。そうすれば、運搬車の保管スペースを別に確保する必要がなくなり、省スペース化を図ることができる。
本発明において、前記柩受け用アームには、その上に載せられる柩の長手方向の移動操作力を低減する複数のローラーを設けることにより、霊柩車から運搬車に柩を載せ替える際の動作が軽く、円滑に行うことができる。
また、前記運搬車のフレームに、前記炉内台車の移送装置(コンベア)の側部に回転自在に当接して炉内台車の左右位置を中心に合わせるキャスターを設けることにより、運搬車と炉内台車の相対位置が正確に位置決めされ、連結器による連結を確実に行うことができる。
前記運搬車は、モータにより自走運転可能とすることにより、軽い操作で、重い炉内台車、運搬車の移動を行うことができる。
本発明によれば、運搬車に運搬車用コンベヤを搭載することなく、柩の炉内台車への移し替え、さらに火葬後の遺骨が乗っている炉内台車の運搬車への載せ替えを可能とし、それにより構造が簡素化され、コストも削減できる炉内台車運搬装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る炉内台車運搬装置を示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 (a)は図1の炉内台車運搬装置の横断側面図、(b)は平面図、(c)は背面図である。 本発明の実施の形態に係る炉内台車運搬装置の連結器を示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明の実施の形態に係る炉内台車運搬装置の運搬車と炉内台車移送装置との固定機構を示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は中央側断面図である。 本発明の実施の形態に係る炉内台車運搬装置における柩受け用アームの動作を示す工程図である。 本発明の実施の形態に係る炉内台車運搬装置の火葬後の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る炉内台車運搬装置の拾骨後の動作を示す説明図である。
以下、本発明を、図面に示す実施の形態に基づいて具体的に説明する。
図1、図2に示すように、本実施の形態の運搬車10は、運転操作を行う器具やバッテリーを搭載した操作盤部11と、平面視コ字状のフレーム12と、駆動車輪13と、駆動車輪13を駆動するブレーキ付きギヤモータ14と、従動車輪15とを備えている。フレーム12の内側には、炉内台車20の側部に当接するキャスター16が設けられている。またフレーム12には、4箇所に、炉内台車20の底部を支持するための台車支持台17が設けられている。フレーム12の奥部には緩衝ゴム18が設けられている。
フレーム12には、柩Cの幅方向の両側部の底部を支持する平行な一対の柩受け用アーム80が設けられており、各柩受け用アーム80の内側には、水平方向に向けた軸に回転自在な柩受け用のローラー81が複数、設けられている。各柩受け用アーム80の基端部は昇降ベース82に設けられた水平レール83により水平方向に開閉可能に取り付けられており、昇降ベース82は、操作盤部11側のフレーム12に設けられた垂直レール84により垂直方向に昇降可能に取り付けられている。昇降ベース82は昇降モータ85により昇降駆動され、また柩受け用アーム80は開閉モータ86により水平方向に駆動される。
図3に示すように、炉内台車20には、運搬車10及び、炉室レール台30に設置された炉内台車移送装置50との連結器40が示されている。連結器40は、第1フック41と第2フック42とを備え、第1フック41の基端は支軸43に支持され、第2フック42の基端は支軸44に支持され、それぞれ第1凹部41a、第2凹部42aを有している。第1フック41と第2フック42の基端近傍は、連結杆45により連結され、第1フック41が上下動すると、それに連動して第2フック42も上下動するようになっている。
運搬車10には、第1フック41の第1凹部41aに係合する係合バー61を昇降させる係合機構60が設けられている。この係合機構60は、ギヤモータ62によって回転駆動される駆動シャフト63と、駆動シャフト63により回動される第1リンク64と、第1リンク64の先端の中間軸65に基端が支持され、先端に係合バー61が連結された第2リンク66を備えており、係合バー61は、間隔を隔てて設けられたカム板67のカム孔67aに嵌合されている。カム孔67aは、円弧状孔と、それに端部でつながる直線状孔とを有しており、駆動シャフト63が回転すると、円運動する第1リンク64の回動に伴って第2リンク66も円運動し、係合バー61も円運動する。係合バー61が円弧状孔の最後まで移動すると、係合バー61はそれ以上円運動できないが、なおも第1リンク64の基端が駆動シャフト63により回転させられると、第2リンク66は係合バー61を直線状孔に沿って押し上げる方向に駆動し、その位置にある第1フック41の第1凹部41aに係合する。これにより運搬車10と炉内台車20は連結される。
第1フック41の先端が上昇すると、第2フック42の先端も上昇し、炉内台車移送装置50のチェーン51に設けられた駆動ピン54から第2フック42の第2凹部42aは離脱する。
炉内台車移送装置50は、炉室レール台30により火葬炉前室と主燃焼室との間で往復駆動されるチェーン51と駆動ギヤ52とを有しており、チェーン51に取り付けられた駆動プレート53に設けられた駆動ピン54に、前記第2フック42の第2凹部42aが係合するようになっている。
炉室レール台30の上部には炉内台車20の車輪21が載るレール31が敷設されており、手前側には、傾斜部31aが設けられている。
図4に示すように、運搬車10には、炉室レール台30の手前に設けた固定ピン32と係合するフック71を備えた運搬車固定機構70が設けられている。すなわち、フック71は軸72により回動自在に支持されており、運搬車10の側部に設けたレバーハンドル73とリンク機構74により、軸72を中心にして回動操作でき、通常は、フック71を閉じる方向に、スプリング75により付勢力を与えて設置されている。
したがって、運搬車10を炉室レール台30側に押し込めば、フック71の先端が炉室レール台30の固定ピン32にぶつかり、フック71がスプリング75の付勢力に抗して図面上反時計方向に回動し、さらに運搬車10を押し込めばフック71の凹部が固定ピン32に係合して、運搬車10は自動的に炉室レール台30に固定される。運搬車10を炉室レール台30から離すときには、レバーハンドル73の上部を手前側に引くと、リンク機構74によりスプリング75の付勢力に抗してフック71が図面上反時計方向に回動して固定ピン32とフック71の凹部との係合が解かれ、運搬車10を引っ張ることにより固定解除される。
以下、本実施の形態における運転方法について、図面を用いて順に説明する。
まず、運搬車10の柩受け用アーム80を上昇させておき、また柩Cの幅よりも少し開いた状態で、霊柩車から柩Cを柩受けアーム80のローラー81の上に載せ、柩Cをローラー81上で滑らせながら運搬車10の奥まで柩Cを押し込む。
柩Cを載せた状態で、運搬車10を告別室に運び、遺族との告別を行う。
告別後、運搬車10を火葬炉前室の炉室レール台30上に引き出されている炉内台車20の上部まで移動させ、図5(a)に示すように、柩を載せたまま、柩受け用アーム80を下げる。柩受け用アーム80を下降させていくと、図5(b)に示すように柩Cが柩受け架台22で止まる。柩受け用アーム80をさらに下げると、図5(c)に示すように柩Cを柩受け架台22に残したまま、柩受け用アーム80が柩Cの底部より離れる。図5(d)に示すように、柩受け用アーム80を幅方向いっぱいに拡げると、柩Cは運搬車10から炉内台車20上に転載される。この状態で、柩Cが載せられた炉内台車20を、炉内台車移送装置50により主燃焼室に搬送し、火葬を行う。このとき、運搬車10は火葬炉前室に待機した状態であるが、柩受け用アーム80は図5(e)に示すように、戻ってくる炉内台車20の底部より下方に下げておき、拾骨の際に柩受け用アーム80が邪魔にならないようにしておく。
火葬終了後、炉内台車移送装置50により炉内台車20が炉室に移送され、冷却される。所定温度に冷却されたところで、図6(a)に示すように運搬車10を炉室レール台30に装着する。
図6(b)に示すように、運搬車10のストッパー18が炉室レール台30の端部に当たると、図3の運搬車固定機構70により運搬車10のフック71は、炉室レール台30の固定ピン32に自動的に固定される。次いで、図3に示す運搬車10の係合機構60を操作して係合バー61を上昇させると、既に係合バー61の上方に位置している第1フック41先端の第1凹部41aに係合して第1フック41の先端を持ち上げ、係合状態となる。これにより、炉内台車20と運搬車10とが結合される。そのとき、第2フック42の先端も上昇するので、今まで係合していた第2フック42と炉内台車移送装置50の駆動ピン54の係合が解かれる。
次いで、図4の運搬車固定機構70のレバーハンドル73の上部を手前に引くとフック71と固定ピン32の係合が解かれる。これにより、その状態で運搬車10のギヤモータ14を駆動して運搬車10を引き出す。そうすると、図6(c)に示すように、炉内台車20が運搬車10とともに引き出される。炉内台車20が引き出されるとき、炉内台車20の車輪21はレール31上を移動していくが、レール31の前端の傾斜部31aを下りるとき、炉内台車20の高さが低くなり、炉内台車20の底部は運搬車10の台車支持台17上に載置されることになる。運搬車10を完全に引き出した状態では、図6(d)に示すように、炉内台車20は台車支持台17上に支持された状態となる。
炉内台車20の上には、故人の遺骨が残っており、運搬車10を拾骨室に止めて、拾骨をしてもらう。
拾骨後、炉内台車20上には残骨や灰が残っているので、運搬車10を移動して炉内台車20を再度火葬炉前室に移送する。すなわち、図7(a)に示すように、炉内台車20を搭載した運搬車10を、火葬炉前室の炉室レール台50と一直線になるように横方向の位置決めをし、次いで、図7(b)に示すように、搭載した炉内台車20の車輪21が炉室レール台30上のレール31に載るように運搬車10を押し込む。この途中で、運搬車10の台車支持台17に載せられている炉内台車20の車輪21の下端位置とレール31の上面位置とではレール31の上面位置のほうが高く設定されているが、レール31の前端部には傾斜部31aが形成されているため、車輪21とレール31の前端部とがぶつかることなく、斜面部31aを乗り上げてレール31の高さまで車輪21が持ち上げられる。これにより、図7(c)に示すように炉室レール台30の前端部に運搬車10のストッパー18が当たった位置では炉内台車20の底部は台車支持台17から上昇し、炉内台車20の荷重は、運搬車10からレール31に移っている状態となる。
図7(c)の状態では、図4の運搬車固定機構70が動作し、炉室レール台30の固定ピン32と運搬車固定機構70のフック71が係合し、運搬車10は炉室レール台30に固定された状態となる。
この状態で、図3に示す係合機構60を用いて係合バー61を下降させると、連結器40の第1フック41の先端が下降するとともに、第1凹部41aと係合バー61との係合が解かれる。第1フック41の先端が下降すると、第2フック42の先端も下降し、移送装置50の駆動ピン54と第2フック42の第2凹部42aが係合する。これにより、運搬車10と炉内台車20との結合が解かれる。
次に、図4に示した運搬車固定機構70のレバーハンドル73の上端を手前に引くと、フック71と炉室レール台30の固定ピン32との係合が解除され、図7(d)に示すように、運搬車10を手前に引き出すことができる。火葬炉前室に置かれた炉内台車20上には残骨や残灰が残っているので、真空吸引等で清掃し、次の火葬に備える。
運搬車10は、非使用時は火葬炉前室内部に収納した状態で保管する。
以上に説明したように、本発明の実施の形態によれば、次の効果を奏する。
(1)炉内台車の運搬車への転載及び、炉内台車の炉内台車移送装置への移動を、それぞれ専用の電動装置によらず、共用の運搬車を用いて行うことができる。運搬車ヘの炉内台車の転載は、レールに傾斜部を設けることにより、炉内台車の重量を利用した機械的な移動原理で行うことができ、また、炉内台車移送装置への炉内台車の移動は、運搬車の移動する力を利用して転送することができる。
(2)2台の運搬車の機能を1台にまとめたことにより、運搬車が半数となり省スペースとなる。また、この運搬車は、使用しない時は火葬炉前室内に納めることができ、運搬車の置き場を火葬施設の建築スペースとして取る必要が無くなる。
本発明は、運搬車に運搬車用コンベヤを搭載することなく、柩の炉内台車への移し替え、さらに火葬後の遺骨が乗っている炉内台車の運搬車への載せ替えを可能とし、それにより構造が簡素化され、コストも削減できる炉内台車運搬装置として、好適に利用することができる。
10 運搬車
11 操作盤部
12 フレーム
13 駆動車輪
14 ギヤモータ
15 従動車輪
16 キャスター
17 台車支持台
18 緩衝ゴム
20 炉内台車
21 車輪
22 柩受け架台
30 炉室レール台
31 レール
31a 傾斜部
32 固定ピン
40 連結器
41 第1フック
41a 第1凹部
42 第2フック
42a 第2凹部
43,44 支軸
45 連結杆
50 炉内台車移送装置
51 チェーン
52 駆動ギヤ
53 駆動プレート
54 駆動ピン
60 係合機構
61 係合バー
62 ギヤモータ
63 駆動シャフト
64 第1リンク
65 中間軸
66 第2リンク
67 カム板
67a カム孔
70 運搬車固定機構
71 フック
72 軸
73 レバーハンドル
74 リンク機構
75 スプリング
80 柩受け用アーム
81 ローラー
82 昇降ベース
83 水平レール
84 垂直レール
85 昇降モータ
86 開閉モータ

Claims (4)

  1. その上に柩が載せられ、火葬炉前室と主燃焼室との間に敷設されたレール上を走行可能な炉内台車と、
    前記レールに沿って前記炉内台車を前記火葬炉前室と前記主燃焼室との間で移送する炉内台車移送装置と、
    前記炉内台車を搭載可能で、火葬施設の床面を走行可能な運搬車とを有し、
    前記炉内台車には、前記運搬車との連結と、前記炉内台車移送装置との連結を選択的に行う連結器を備え、
    前記運搬車は、前記炉内台車の前方及び両側部を包囲するとともに、前記火葬炉前室のレール台の基端部及び両側部を包囲する位置まで移動可能な、後部開放の平面視コ字状のフレームを有し、
    前記フレームには、柩の幅方向の両側部の底部を支持する平行な一対の柩受け用アームと、前記一対の柩受けアームの昇降および前記柩の幅方向に沿った水平移動を行うアーム駆動機構を設け、
    前記フレームには、前記炉内台車の底部の複数箇所を支持する台車支持台を備え、
    前記台車支持台に支持された状態の炉内台車の車輪の高さは、前記火葬炉前室と主燃焼室との間に敷設されたレールに車輪が載ったときの車輪の高さよりも低く設定されており、かつ、前記レールの手前側に、前記炉内台車が前記運搬車から当該レールに載るときに炉内台車の底部位置を前記台車支持台よりも高くするための傾斜を設けたことを特徴とする炉内台車運搬装置。
  2. 前記柩受け用アームには、その上に載せられる柩の長手方向の移動操作力を低減する複数のローラーが設けられていることを特徴とする請求項1記載の炉内台車運搬装置。
  3. 前記運搬車のフレームに、前記炉内台車の側部に回転自在に当接して炉内台車の左右位置を中心に合わせるキャスターを設けた請求項1または2に記載の炉内台車運搬装置。
  4. 前記運搬車は、モータにより自走運転可能である請求項1から3のいずれかの項に記載の炉内台車運搬装置。
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