JP5657328B2 - インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP5657328B2
JP5657328B2 JP2010224918A JP2010224918A JP5657328B2 JP 5657328 B2 JP5657328 B2 JP 5657328B2 JP 2010224918 A JP2010224918 A JP 2010224918A JP 2010224918 A JP2010224918 A JP 2010224918A JP 5657328 B2 JP5657328 B2 JP 5657328B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon substrate
sio
layer
oxide film
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010224918A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012076396A (ja
Inventor
三田 剛
剛 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2010224918A priority Critical patent/JP5657328B2/ja
Publication of JP2012076396A publication Critical patent/JP2012076396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5657328B2 publication Critical patent/JP5657328B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明はインクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッドに係り、特に、ノズル開口に精度良く微細な段差(ザグリ)を形成することができるインクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッドに関する。
インクジェット記録装置で用いられるインクジェットヘッドでは、ノズルプレート表面のノズル近傍を保護するため、微細な段差(ザグリ)を形成している。ザグリ部を設けることにより、メンテナンスによるワイピング時や、紙ジャムによりノズル近傍に生じるキズなどを防止し、インクの吐出安定性を図っている。
このようなザグリ部を有するノズルプレートの製造方法として、例えば、下記の特許文献1および2には、ドライエッチングによりノズル孔を形成した後、ウェットエッチングによりザグリ部を形成する方法が記載されている。また、特許文献3には、エッチングによりザグリ部を形成した後、ザグリ部を形成したシリコン基板の反対側のシリコン基板のザグリ部に対応する位置に、エッチングによりノズルを形成する方法が記載されている。
特開2009−248444号公報 特開2006−76106号公報 特開2008−68499号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている方法では、ノズルエッジとなる部分にエッチングストップ層が無いため、エッチング時のノズル長がばらつくという問題があった。また、犠牲基板を用いているため、プロセスが複雑であった。特許文献2についても、同様に、エッチングストップ層を設けていないため、エッチング時のノズル長がばらつくという問題があった。
また、特許文献1〜3に記載のインクジェットヘッドのザグリ構造は、ノズル孔から吐出方向に広がるように開口している、あるいは、ノズル孔から真っ直ぐに開口しているため、ザグリ部に付着したゴミ、増粘したインクがワイピングにより掻き出され、ノズル表面あるいは別のノズル内部に再付着するといった問題があった。また、ノズルに対して、ザグリ部の構造が大きいため、ノズル近傍をきれいにワイピングすることができていなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、長期信頼性を確保できる高精度なインクジェットヘッドの製造方法、および、インクジェットヘッドを提供する。
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、凹部を有する第1のシリコン基板と、SiO層を備える平滑な第2のシリコン基板と、を前記第1のシリコン基板の前記凹部側と、前記第2のシリコン基板の前記SiO層側で貼りあわせ、Si−SiO接合体を形成する工程と、前記第2のシリコン基板の非接合側から前記第1のシリコン基板の凹部に対応した位置に、エッチングによりノズル穴部を形成する工程と、前記第2のシリコン基板に設けられたSiO層で前記第1のシリコン基板と接していないSiO層を、前記第2のシリコン基板側からエッチングにより除去する工程と、前記第1のシリコン基板と前記第2のシリコン基板とを加熱し、前記第1のシリコン基板と前記第2のシリコン基板との露出部に、前記SiO層より膜厚の薄い熱酸化膜を形成する工程と、前記第1のシリコン基板を除去する工程と、を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法を提供する。
請求項1によれば、第2のシリコン基板に形成されているSiO層において、第1のシリコン基板の凹部に対応する位置のSiO層を除去し、その部分にSiO層より膜厚の薄い熱酸化膜を形成している。したがって、SiO層と熱酸化膜の膜厚の差によって微細な段差(ザグリ)を形成することができるので、ノズル近傍の、紙ジャムやワイピングによる耐性を向上させることができるので、キズによる吐出不良を改善することができる。
また、ノズル穴部を形成後、SiO層を除去することでノズル孔を形成する際、第2のシリコン基板側(ヘッドの流路側)からエッチングにより除去しているため、ノズルプレートの表面とノズル穴部との位置の調整を行なう必要がない。したがって、ノズル孔を精度良く形成することができる。
請求項2は請求項1において、前記ノズル穴部に連通する流路が形成された流路構造体を別工程で製造し、前記熱酸化膜を形成する工程の後、前記第2のシリコン基板の前記非接合側に前記流路構造体を接合する工程と、を有することを特徴とする。
請求項2によれば、別工程で圧力構造体を製造し接合することで、容易にインクジェットヘッドを製造することができる。
請求項3は請求項1または2において、前記ノズル穴部を形成する工程は、KOHによるウェットエッチングにより行なうことを特徴とする。
請求項3によれば、KOHによるウェットエッチングにより第2のシリコン基材にノズル穴部を形成しているので、簡便に精度良く形成することができる。
請求項4は請求項1から3いずれか1項において、前記SiO層を除去する工程は、前記第1のシリコン基板に形成された前記凹部に対応するSiO層のすべてを除去することを特徴とする。
請求項4によれば、第1のシリコン基板の凹部に対応するSiO層のすべてを除去しているので、精度良くSiO層を除去することができる。また、凹部の形状に依存してSiO層を残すことができる。
請求項5は請求項2または4いずれか1項において、前記流路構造体に熱酸化膜が形成されていることを特徴とする。
請求項5によれば、流路構造体に熱酸化膜が形成されているため、第2のシリコン基板に形成された酸化膜とで、SiO−SiO結合をすることができる。したがって、より強度な結合とすることができる。
請求項6は請求項1から5いずれか1項において、前記第1のシリコン基板を除去する工程の後、前記SiO層上、前記熱酸化膜上、前記ノズル穴部、および、前記流路構造体内部に撥水膜を形成する工程と、前記SiO層上および前記熱酸化膜上の前記撥水膜上に保護部材を形成する工程と、前記ノズル穴部および前記流路構造体内部の前記撥水膜を除去する工程と、前記保護部材を除去する工程と、を有することを特徴とする。
請求項6によれば、SiO層上および熱酸化膜上に撥水膜を形成することができる。SiOは撥水膜と化学的に強固に接合し、密着性を向上させることができる。また、撥水膜の成膜後、保護膜を形成し、ノズル内面に形成された撥水膜の除去を行なうといった従来の撥水膜の形成プロセスを用いて撥水膜の除去を行なうことができる。
請求項7は請求項6において、前記撥水膜を除去する工程は、プラズマ処理により行われることを特徴とする。
請求項7によれば、プラズマ処理により撥水膜を除去することで、容易に行なうことができる。
請求項8は請求項1から7いずれか1項において、前記SiO層の膜厚が0.1〜10μmであり、前記熱酸化膜の膜厚が、200nm〜1μmであることを特徴とする。
本発明によれば、SiO層と熱酸化膜の膜厚の差により、ザグリ部を形成している。SiO層の膜厚と熱酸化膜の膜厚は上記範囲とすることが好ましい。
本発明の請求項9は前記目的を達成するために、インクを吐出するノズル孔を有するノズルプレートと、前記ノズル孔に流路を介して繋がる圧力室と、前記圧力室の前記インクに圧力を加える駆動素子と、を備える流路構造体と、からなり、前記ノズルプレート表面には、前記ノズル孔近傍に熱酸化膜が形成されており、前記熱酸化膜の外側にSiO 層が形成されており、前記ノズルプレート表面は、前記ノズル孔近傍が凹んだザグリ部を備え、前記ザグリ部は、前記熱酸化膜が前記SiO 層より膜厚が薄いことにより形成されており、前記ザグリ部は、インクの吐出方向に対して、開口が狭くなるテーパー形状であることを特徴とするインクジェットヘッドを提供する。
請求項9によれば、ノズルプレート表面に形成されたザグリ部は、インクの吐出方向に対して開口が狭くなるテーパー形状となっているため、増粘したミストインク、付着物などをテーパー部でトラップすることができる。これにより、メンテナンス時におけるワイピングなどによってミストインク、付着物が描き出されノズル表面、または、他のザグリ部に再付着することを防止することができる。したがって、長期にわたり、吐出安定性を維持することができる。
また、ザグリ部は、熱酸化膜がSiO 層より膜厚が薄いことにより形成されているので、研磨、エッチングなどの精度を必要とせず、ザグリ部の段差を形成することができる。
請求項10は請求項において、前記テーパー形状のテーパー角度が30°以上70°以下であることを特徴とする。
請求項11は請求項9または10において、前記ザグリ部の段差が0.1μm〜10μmであることを特徴とする。
請求項10および請求項11によれば、ザグリ部のテーパー形状のテーパー角度、および、ザグリ部の段差を上記範囲とすることにより、より効果的に異物のトラップとしての効果を発揮することができる。
請求項12は請求項9から11いずれか1項において、前記ザグリ部は、前記ノズル孔から50μmから300μmの範囲に形成されていることを特徴とする。
本発明のインクジェットヘッドの製造方法によれば、ノズルプレートに最初に形成されているSiO層と製造工程中に形成される熱酸化膜との厚みの差で微細な段差(ザグリ)を有するインクジェットヘッドを形成することができる。ザグリ部を微細な形状とすることで、ザグリ部にインクたまりが生じることを防止することができる。また、製造されたインクジェットヘッドのザグリ部は、ノズルから吐出方向に向かって狭まる逆テーパー構造となっているため、ノズル近傍のミズトが増粘したインク、付着物などを、ワイピング時にテーパー部でトラップすることができるので、長期の信頼性を確保することができる。
インクジェット記録装置の概略を示す全体構成図である。 インクジェットヘッドの構造例を示す平面透視図である。 図2中IV−IV線に沿う断面図である。 インクジェットヘッドの製造方法を示す工程図である。 インクジェットヘッドの製造方法を示す工程図である。 インクジェットヘッドの製造方法を示す工程図である。
以下、添付図面に従って、本発明に係るインクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッドの好ましい実施の形態について説明する。
<インクジェット記録装置の全体構成>
まず、本発明のインクジェットヘッドを備えるインクジェット記録装置について説明する。
図1は、インクジェット記録装置の構成図である。このインクジェット記録装置100は、描画部116の圧胴(描画ドラム170)に保持された記録媒体124(便宜上「用紙」と呼ぶ場合がある。)にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成する圧胴直描方式のインクジェット記録装置であり、インクの打滴前に記録媒体124上に処理液(ここでは凝集処理液)を付与し、処理液とインク液を反応させて記録媒体124上に画像形成を行なう2液反応(凝集)方式が適用されたオンデマンドタイプの画像形成装置である。
図示のように、インクジェット記録装置100は、主として、給紙部112、処理液付与部114、描画部116、乾燥部118、定着部120、および排出部122を備えて構成される。
(給紙部)
給紙部112は、記録媒体124を処理液付与部114に供給する機構であり、当該給紙部112には、枚葉紙である記録媒体124が積層されている。給紙部112には、給紙トレイ150が設けられ、この給紙トレイ150から記録媒体124が一枚ずつ処理液付与部114に給紙される。
(処理液付与部)
処理液付与部114は、記録媒体124の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
図1に示すように、処理液付与部114は、給紙胴152、処理液ドラム154、および処理液塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、記録媒体124を保持し、回転搬送させるドラムである。処理液ドラム154は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)155を備え、この保持手段155の爪と処理液ドラム154の周面の間に記録媒体124を挟み込むことによって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
処理液ドラム154の外側には、その周面に対向して処理液塗布装置156が設けられる。処理液塗布装置156は、処理液が貯留された処理液容器と、この処理液容器の処理液に一部が浸漬されたアニックスローラと、アニックスローラと処理液ドラム154上の記録媒体124に圧接されて計量後の処理液を記録媒体124に転移するゴムローラとで構成される。この処理液塗布装置156によれば、処理液を計量しながら記録媒体124に塗布することができる。
処理液付与部114で処理液が付与された記録媒体124は、処理液ドラム154から中間搬送部126を介して描画部116の描画ドラム170へ受け渡される。
(描画部)
描画部116は、描画ドラム(第2の搬送体)170、用紙抑えローラ174、およびインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。描画ドラム170に固定された記録媒体124は、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yからインクが付与される。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yはそれぞれ、記録媒体124における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド)とすることが好ましい。インク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列が形成されている。各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、記録媒体124の搬送方向(描画ドラム170の回転方向)と直交する方向に延在するように設置される。
描画ドラム170上に密着保持された記録媒体124の記録面に向かって各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから、対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部114で予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体124上での色材流れなどが防止され、記録媒体124の記録面に画像が形成される。
描画部116で画像が形成された記録媒体124は、描画ドラム170から中間搬送部128を介して乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
(乾燥部)
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図1に示すように、乾燥ドラム176、および溶媒乾燥装置178を備えている。
乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)177を備え、この保持手段177によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
溶媒乾燥装置178は、乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、複数のハロゲンヒータ180と、各ハロゲンヒータ180の間にそれぞれ配置された温風噴出しノズル182とで構成される。
乾燥部118で乾燥処理が行われた記録媒体124は、乾燥ドラム176から中間搬送部130を介して定着部120の定着ドラム184へ受け渡される。
(定着部)
定着部120は、定着ドラム184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、およびインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)185を備え、この保持手段185によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
定着ドラム184の回転により、記録媒体124は記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
定着部120によれば、乾燥部118で形成された薄層の画像層内の熱可塑性樹脂微粒子が定着ローラ188によって加熱加圧されて溶融されるので、記録媒体124に固定定着させることができる。また、定着ドラム184の表面温度を50℃以上に設定することで、定着ドラム184の外周面に保持された記録媒体124を裏面から加熱することによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができるとともに、画像温度の昇温効果によって画像強度を高めることができる。
また、インク中にUV硬化性モノマーを含有させた場合は、乾燥部で水分を充分に揮発させた後に、UV照射ランプを備えた定着部で、画像にUVを照射することで、UV硬化性モノマーを硬化重合させ、画像強度を向上させることができる。
(排出部)
図1に示すように、定着部120に続いて排出部122が設けられている。排出部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。記録媒体124は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。
また、図には示されていないが、本例のインクジェット記録装置100には、上記構成の他、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにインクを供給するインク貯蔵/装填部、処理液付与部114に対して処理液を供給する手段を備えるとともに、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのクリーニング(ノズル面のワイピング、パージ、ノズル吸引等)を行なうヘッドメンテナンス部や、用紙搬送路上における記録媒体124の位置を検出する位置検出センサ、装置各部の温度を検出する温度センサなどを備えている。
なお、図1においてはドラム搬送方式のインクジェット記録装置について説明したが、本発明はこれに限定されず、ベルト搬送方式のインクジェット記録装置などにおいても用いることができる。
〔インクジェットヘッドの構造〕
次に、インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Yの構造について説明する。なお、各インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Yの構造は共通しているので、以下では、これらを代表して符号250によってヘッドを示すものとする。
図2(a)は、インクジェットヘッド250の構造例を示す平面透視図であり、図2(b)は、インクジェットヘッド250の他の構造例を示す平面透視図である。図3は、インク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図2(a)中、IV−IV線に沿う断面図)である。
記録紙面上に形成されるドットピッチを高密度化するためには、インクジェットヘッド250におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のインクジェットヘッド250は、図2(a)に示すように、インク滴の吐出孔であるノズル251と、各ノズル251に対応する圧力室252などからなる複数のインク室ユニット253を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙搬送方向と直交する主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
紙搬送方向と略直交する方向に記録媒体124の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図2(a)の構成に代えて、図2(b)に示すように、複数のノズル251が2次元に配列された短尺のヘッドブロック(ヘッドチップ)250’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録媒体124の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。また、図示は省略するが、短尺のヘッドを一列に並べてラインヘッドを構成してもよい。
図3に示すように、各ノズル251は、インクジェットヘッド250のインク吐出面250aを構成するノズルプレート260に形成されている。ノズルプレート260は、例えば、Si、SiO、SiN、石英ガラスのようなシリコン系材料、Al、Fe、Ni、Cuまたはこれらを含む合金のような金属系材料、アルミナ、酸化鉄のような酸化物材料、カーボンブラック、グラファイトのような炭素系材料、ポリイミドのような樹脂系材料で構成されている。
ノズルプレート260の表面(インク吐出側の面)には、インクに対して撥液性を有する撥水膜262が形成されており、インクの付着防止が図られている。
各ノズル251に対応して設けられている圧力室252は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル251と供給口254が設けられている。各圧力室252は供給口254を介して共通流路255と連通されている。共通流路255はインク供給源たるインク供給タンク(不図示)と連通しており、該インク供給タンクから供給されるインクは共通流路255を介して各圧力室252に分配供給される。
圧力室252の天面を構成し共通電極と兼用される振動板256には個別電極257を備えた圧電素子258が接合されており、個別電極257に駆動電圧を印加することによって圧電素子258が変形してノズル251からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路255から供給口254を通って新しいインクが圧力室252に供給される。
なお、ノズルの配置構造は図示の例に限定されず、副走査方向に1列のノズル列を有する配置構造など、様々なノズル配置構造を適用できる。
また、ライン型ヘッドによる印字方式に限定されず、記録媒体124の幅方向(主走査方向)の長さに満たない短尺のヘッドを記録媒体124の幅方向に走査させて当該幅方向の印字を行い、1回の幅方向の印字が終わると記録媒体124を幅方向と直交する方向(副走査方向)に所定量だけ移動させて、次の印字領域の記録媒体124の幅方向の印字を行い、この動作を繰り返して記録媒体124の印字領域の全面にわたって印字を行なうシリアル方式を適用してもよい。
<インクジェットヘッドの製造方法>
図4〜図6は本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドの製造方法である。
(工程1):まず、図4(a)に示すように、ハンドル層に相当する第1のシリコン基板12に、ノズルプレート形成後のザグリ部に該等する位置に凹部14を形成する。凹部14の形成方法としては、特に限定されず、例えば、ウェットエッチングにより形成することができる。
(工程2):次に図4(b)に示すように、表面に熱酸化法で形成された酸化膜(SiO)18を有する第2のシリコン基板16を、第1のシリコン基板12に接合する。第1のシリコン基板12と第2のシリコン基板16の接合は、酸化膜18が第1のシリコン基板12と第2のシリコン基板16の間に設けられるように接合する。第2のシリコン基板の16の厚みは、10〜300μmの範囲であることが好ましく、本実施形態においては約20μmであった。また、酸化膜18の厚みは0.1〜10μmとすることが好ましく、本実施形態においては2μmであった。
(工程3):次に図4(c)に示すように、第2のシリコン基板16を異方性ウェットエッチングする。当該エッチング処理の工程では、酸化膜18が、ストッパー(エッチングストップ層)となる。エッチング液としては、例えば、KOH水溶液を好適に用いることができる。このようにして、流路断面積が次第に小さくなり先細り(テーパー)形状のノズル穴部20を形成することができる。なお、本工程においては、ウェットエッチングに限定されず、ドライエッチングにより行なうこともできる。
(工程4):次に図4(d)に示すように、ノズル穴部20および凹部14に形成されている酸化膜18を除去する。酸化膜18の除去は、ウェットエッチングまたはドライエッチングにより行なうことができる。ウェットエッチングで用いるエッチング液としては、フッ酸溶液を用いることができる。
工程4において、ノズル穴部20に形成されている酸化膜18を除去することにより、ノズル孔が形成される。本実施形態においては、酸化膜18の除去をノズル内部からのエッチングにより除去を行なっているため、ノズル孔を精度良く形成することができる。例えば、ノズル孔の形成をインクジェットヘッドの製造の最終段階で行なう場合、ノズルプレートの表面側からエッチングにより除去する場合がある。この場合、ノズル孔の位置とマスクの位置とを、ノズルプレート表面側からアライメントする必要があり、位置ずれにより吐出ばらつきが発生する場合がある。ノズル内部からエッチングにより除去することで、精度良くノズル孔を形成することができ、吐出ばらつきを低減することができる。
また、酸化膜18は、工程1で形成される凹部14に対応する酸化膜18が除去される。この場合、凹部14の形状に依存して酸化膜18が除去される。本実施形態においては、図4(a)で示すように、第1のシリコン基板12の外側から内側にいくにつれ、開口が狭くなる形状としているため、工程4で残る酸化膜18の形状を、凹部14の形状に依存した第1のシリコン基板12側に狭まる形状とすることができる。
(工程5):工程4の後、基板の洗浄を行い、図5(e)に示すように、第1のシリコン基板12および第2のシリコン基板16の露出面に熱酸化膜22を形成する。この工程により、ノズル穴部20の内側側面に流路保護用のインク耐性の高い熱酸化膜22が形成される。また、凹部14の内側にも熱酸化膜22が形成される。熱酸化膜22を形成する方法としては、例えば、基板全体を1100℃程度の酸化炉で熱処理することで行なうことができる。熱酸化膜22の膜厚は200nm〜1μmの範囲とすることが好ましく、本実施形態においては、200nmであった。また、他の方法として、湿式熱酸化プロセスにより行なうこともできる。湿式熱酸化プロセスは、熱酸化膜で被覆する部材の上に、気化した水を循環させる方法であり、約800℃〜1000℃の温度で、30分〜5時間行なうことにより熱酸化膜22を形成することができる。なお、図示の便宜上、各シリコン層および各酸化膜層の膜厚は適宜修正して描いており、実際の膜厚比率を正確に反映したものではない。
(工程6):次に、図5(f)に示すように、上記の工程1〜5を経て得られたノズルプレート部分の基板(「ノズル基板」という)24と、別途の工程で作製した流路構造体26と、を接合する。
流路構造体には、ノズル穴部20に繋がる流路28(圧力室、ノズル連通路、共通流路などを含む)が形成されている。また、流路28内には、全面に流路保護膜用の熱酸化膜30(SiO膜)が形成されている。流路構造体26に熱酸化膜を設けることで、ノズル基板24と流路構造体26でSiO−SiO接合することができるので、より強固な接合をすることができる。
更に、本実施形態の流路構造体には、振動板32および圧電体膜34が接合されている。また、図示されていないが、振動板32と圧電体膜34との境界面には、共通電極に相当する電極層が形成され、圧電体膜34層の上面には、各ノズルに対応した圧電素子の上部電極に相当する個別電極がパターニングされている。
このように、流路構造体26については、ノズル基板24とは別途の製作工程で、内部流路の形成と圧電素子の形成などを行い、ノズル基板24と接合できる状態の流路構造体26を制作しておくものとする。
(工程7):次に図5(g)に示すように、工程6で接合したノズル基板24の第1のシリコン基板12を粗研削加工、ポリッシングを行い、ノズル穴部20を露出させる。次に、仕上げとして必要に応じて、SiをSFなどのガスを用いて等方性ドライエッチングで完全に除去し、ノズルプレート表面を酸化膜18または熱酸化膜22のSiO層とする。なお、工程7におけるエッチング工程では、酸化膜18がストッパーとなる。
(工程8):次に図6(h)に示すように、酸化膜18、熱酸化膜22上、および流路28を含めた面に撥水膜38を形成する。撥水膜38を形成する方法としては、例えば、フッ素系撥水材をスピンコータ、ロールコータ、ディッピング、スクリーン印刷、スプレーコータなどで塗布する方法や、真空蒸着やCVD装置で成膜する方法などを適用することができる。
図5(h)に示すように、酸化膜18および熱酸化膜22が、撥水膜38の下地層になっている。酸化膜18および熱酸化膜22であるSiO層は、撥水膜38と化学的に強固に接着し、密着性を向上させることができる。
(工程9):撥水膜38を形成後、図6(i)に示すように、ノズルプレート表面上の撥水膜38上に保護膜40を形成する。例えば、保護膜40として、紫外線硬化樹脂などの樹脂部材や、ノズルプレート表面を覆い保護するような金属性またはセラミックス製の治具、マスキングテープ等の保護テープを用いることができる。好適には、ハンドリング性に優れ、容易に形成・脱離が可能なテープ状の部材が好ましい。具体的には、ノズルプレート表面の撥水膜38上に当該保護テープを貼り付ければよい。
保護膜40として、ノズルプレート表面に再剥離型アクリル系粘着剤を有するマスキングテープを好ましく用いることができる。この態様によれば、保護膜40として、弾性体板を貼付する技術ではなく、マスキングテープを貼り付ける技術を採用しているので生産性を向上させることができる。また、溶剤を用いないので環境負荷の問題が生じず、また、ノズルプレート表面に再剥離型アクリル系粘着剤を有するマスキングテープを用いているのでマスキングテープの剥離が容易であり、この点でも生産性を向上させることができる。
また、保護膜40として、シリコーンゴムやフッ素ゴムからなる弾性体板や、ドライフィルムを用いる態様もある。但し、弾性体板を用いる態様では、生産性が悪いといった問題がある。また、ドライフィルムを用いる態様では、ノズル内壁面の撥水膜38を除去した後に酢酸ブチルによってドライフィルムを溶解除去しなければならず、環境負荷の問題がある。保護膜40として保護テープ(より好ましくは再剥離型アクリル系粘着剤を有するマスキングテープ)を用いることにより、生産性が高く、環境負荷の問題もない。
(工程10):次に図6(j)に示すように、インク供給側(インク吐出面とは反対面側)からプラズマ処理を行なう。例えば、特開2007−261070号公報明細書に記載されるように、120〜180W、流量45〜180W、流量45〜75sccm、大気圧下でプラズマ化したアルゴンガスで5〜20秒間のプラズマ処理を行えばよい。これにより、保護膜40によってマスキングされていない部分の撥水膜38はプラズマ化したアルゴンガスにより分解され、ノズル内壁面から撥水膜38を除去することができる。また、プラズマに用いることができるガスは、ヘッド構造体36への影響が小さく、撥水膜38の除去が可能であれば良い。例えば、ArやHeなどの不活性ガスや、窒素、酸素、または、それらの混合ガスなどがある。特に、酸素を含んだガスによるプラズマ処理の場合、撥水膜38の除去と同時にノズル内壁面を親液化することができる。
撥水膜38の除去方法としては、上述したプラズマ処理に限定されず、例えば、紫外線や電子線等のエネルギー線による照射処理やオゾンガス処理(より好ましくは高純度オ
ゾンガス処理)も好適であり、プラズマ処理と同様の効果を得ることができる。
(工程11):ノズル穴部20および流路28内の撥水膜38を除去した後、図6(k)に示すように、ノズルプレート表面の撥水膜38上の保護膜40を除去する。例えば、保護膜40として再剥離型アクリル系粘着剤を有するマスキングテープが用いられる場合には、撥水膜38上に貼り付けられたマスキングテープを容易に剥離することができる。
<インクジェットヘッド表面の構造>
このようにして形成されたインクジェットヘッドの表面における、ノズル穴部20近傍は、第2のシリコン基板16に設けられた酸化膜18と、工程5で形成された熱酸化膜22と、の膜厚の差により段差(ザグリ)が形成され、ノズル近傍がノズルプレート表面よりノズル穴部20側にへこんだ凹部を形成している。段差は、酸化膜18と熱酸化膜22の膜厚の差であるため、0.1μm〜10μmと微細な段差となっている。したがって、ザグリ部のサイズが、非常に小さいため、メンテナンス時のワイピングによりノズル近傍まで拭き取ることができる。
また、ザグリ部の形状は、図4(a)で形成した凹部14の構造に依存するため、本実施形態においては、ノズル穴部20から吐出方向に向かって、ザグリ部の開口が狭まる逆テーパー状にザグリ部が形成されている。これにより、増粘したミストインク、付着物などをテーパー部でトラップすることができるので、ワイピング時にミストインク、付着物などが、描き出されることがなく、長期間にわたり、安定してインクの吐出を行なうことができる。テーパー形状のテーパー角度は30°以上70°以下とすることが好ましい。上記範囲とすることで、ミストインク、付着物などを効率良くトラップすることができる。
また、ザグリ部を形成する範囲は、ノズル孔から50μmから300μmの範囲に形成することが好ましい。ザグリ部を広く形成するとワイピング時のキズ防止の効果を得ることができなくなる。
このように、本発明のインクジェットヘッドによれば、微細なザグリ部を設けることで、ノズル近傍においては、ワイピングにより拭き取りながらも、他のノズルプレート表面に比べ、へこんでいるため、キズの発生を防止することができる。また、ザグリ部を逆テーパー形状とすることで、ザグリ部の境目で異物をトラップすることができる。
12…第1のシリコン基板、14…凹部、16…第2のシリコン基板、18…酸化膜(SiO2)、20…ノズル穴部、22、30…熱酸化膜、24…ノズル基板、26…流路構造体、28…流路、30…熱酸化膜、32…振動板、34…圧電体膜、36…ヘッド構造体、38…撥水膜、40…保護膜、100…インクジェット記録装置、112…給紙部、114…処理液付与部、116…描画部、118…乾燥部、120…定着部、122…排出部、124…記録媒体、154…処理液ドラム、156…処理液塗布装置、170…描画ドラム、172M、172K、172C、172Y…インクジェットヘッド、176…乾燥ドラム、180…温風噴出しノズル、182…IRヒータ、184…定着ドラム、186…ハロゲンヒータ、188…定着ローラ、192…排出トレイ、196…搬送ベルト

Claims (12)

  1. 凹部を有する第1のシリコン基板と、SiO層を備える平滑な第2のシリコン基板と、を前記第1のシリコン基板の前記凹部側と、前記第2のシリコン基板の前記SiO層側で貼りあわせ、Si−SiO接合体を形成する工程と、
    前記第2のシリコン基板の非接合側から前記第1のシリコン基板の凹部に対応した位置に、エッチングによりノズル穴部を形成する工程と、
    前記第2のシリコン基板に設けられたSiO層で前記第1のシリコン基板と接していないSiO層を、前記第2のシリコン基板側からエッチングにより除去する工程と、
    前記第1のシリコン基板と前記第2のシリコン基板とを加熱し、前記第1のシリコン基板と前記第2のシリコン基板との露出部に、前記SiO層より膜厚の薄い熱酸化膜を形成する工程と、
    前記第1のシリコン基板を除去する工程と、を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 前記ノズル穴部に連通する流路が形成された流路構造体を別工程で製造し、
    前記熱酸化膜を形成する工程の後、前記第2のシリコン基板の前記非接合側に前記流路構造体を接合する工程と、を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 前記ノズル穴部を形成する工程は、KOHによるウェットエッチングにより行うことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  4. 前記SiO層を除去する工程は、前記第1のシリコン基板に形成された前記凹部に対応するSiO層のすべてを除去することを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 前記流路構造体に熱酸化膜が形成されていることを特徴とする請求項2から4いずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 前記第1のシリコン基板を除去する工程の後、
    前記SiO層上、前記熱酸化膜上、前記ノズル穴部、および、前記流路構造体内部に撥水膜を形成する工程と、
    前記SiO層上および前記熱酸化膜上の前記撥水膜上に保護部材を形成する工程と、
    前記ノズル穴部および前記流路構造体内部の前記撥水膜を除去する工程と、
    前記保護部材を除去する工程と、を有することを特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  7. 前記撥水膜を除去する工程は、プラズマ処理により行われることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  8. 前記SiO層の膜厚が0.1〜10μmであり、前記熱酸化膜の膜厚が、200nm〜1μmであることを特徴とする請求項1から7いずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  9. インクを吐出するノズル孔を有するノズルプレートと、
    前記ノズル孔に流路を介して繋がる圧力室と、前記圧力室の前記インクに圧力を加える駆動素子と、を備える流路構造体と、からなり、
    前記ノズルプレート表面には、前記ノズル孔近傍に熱酸化膜が形成されており、前記熱酸化膜の外側にSiO 層が形成されており、
    前記ノズルプレート表面は、前記ノズル孔近傍が凹んだザグリ部を備え、
    前記ザグリ部は、前記熱酸化膜が前記SiO 層より膜厚が薄いことにより形成されており、
    前記ザグリ部は、インクの吐出方向に対して、開口が狭くなるテーパー形状であることを特徴とするインクジェットヘッド。
  10. 前記テーパー形状のテーパー角度が30°以上70°以下であることを特徴とする請求項に記載のインクジェットヘッド。
  11. 前記ザグリ部の段差が0.1μm〜10μmであることを特徴とする請求項9または10に記載のインクジェットヘッド。
  12. 前記ザグリ部は、前記ノズル孔から50μmから300μmの範囲に形成されていることを特徴とする請求項9から11いずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
JP2010224918A 2010-10-04 2010-10-04 インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド Expired - Fee Related JP5657328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010224918A JP5657328B2 (ja) 2010-10-04 2010-10-04 インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010224918A JP5657328B2 (ja) 2010-10-04 2010-10-04 インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012076396A JP2012076396A (ja) 2012-04-19
JP5657328B2 true JP5657328B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=46237188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010224918A Expired - Fee Related JP5657328B2 (ja) 2010-10-04 2010-10-04 インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5657328B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6418023B2 (ja) * 2015-03-24 2018-11-07 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000229413A (ja) * 1998-12-09 2000-08-22 Global Alliance Kk フィルムへの孔開け方法及びノズルプレート
JP2002210965A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Seiko Epson Corp ノズルプレート及びインクジェット式記録ヘッド並びにインクジェット式記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012076396A (ja) 2012-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5666417B2 (ja) 液滴吐出ヘッドの製造方法
JP5520193B2 (ja) 液滴吐出ヘッド
JP2003341070A (ja) インクジェットヘッド、インクジェットヘッド製造方法、及びインクジェットヘッド記録装置
JP5248454B2 (ja) ノズルプレートの製造方法
JP5752816B2 (ja) 撥水膜の製造方法、ノズルプレート、インクジェットヘッド、及びインクジェット記録装置
JP2013188874A (ja) 液滴吐出ヘッドの製造方法
JP5491909B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法
US8303086B2 (en) Lyophobic treatment method, nozzle plate, inkjet head and electronic device
JP4230206B2 (ja) 記録ヘッドの製造方法と記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JP5657328B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド
JP5764312B2 (ja) インクジェット記録装置およびノズルプレートの洗浄方法
JP5207544B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法及びインクジェット記録装置
JP5426200B2 (ja) 撥液処理方法、ノズルプレート、インクジェットヘッド、及び電子機器
JP4393730B2 (ja) インクジェットヘッド
US8367158B2 (en) Liquid-repellent film forming method, inkjet head and inkjet recording apparatus
JP2011194668A (ja) 撥水膜形成方法、ノズルプレート、およびこれを備えたインクジェットヘッド、電子機器
JP4446704B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置
JP5397999B2 (ja) 基材同士の接合方法及び接合体
JP5903359B2 (ja) 撥水膜の製造方法及びノズルプレートの製造方法
JP5085484B2 (ja) 撥液膜形成方法、ノズルプレート、インクジェットヘッド、及び電子機器
JP4408582B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP2012076374A (ja) 単分子膜の製造方法
JP2011073282A (ja) 有機膜の形成方法、ノズルプレート、インクジェットヘッド、および電子機器
JP2004025657A (ja) インクジェットヘッド
JP2007130816A (ja) 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5657328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees